「公共の場で赤ちゃんが泣いてしまって大変だったことは?」というテーマで真っ先に頭に浮かんだのは「電車・新幹線での移動」でした。
産後、私はネットで子連れで公共の乗り物を利用することへの批判記事を目にして過度に怯えていました。もし電車内で泣かれても上手に泣き止ませる自信がないし、周囲の冷たい目を想像しただけで身がすくんでしまいます。
そんなある日、ついに子どもと2人だけで電車に乗らなければならない用事ができてしまいました。泣き止ませグッズをぎっしりバッグに詰めこみベビーカー片手にほぼ満員の電車に乗り込みます。
娘よ。約1時間、どうか泣かないで…!
娘が少しムズがる度にオモチャやおやつで必死になだめる私。
まだ目的地まで半分以上あるのに緊張ですでに汗だくです。
最初のうちは大人しくしていた娘ですが、いつもと違う周りの雰囲気と私の動揺を感じ取ったのか次第にグズりだしました。
すでにオヤツもオモチャも出し尽くした私にはとにかくあやし続けるしかありません。
目的地まではあと数駅になっていましたが途中で降りることも考え始めていたその時。
さっきまでグズっていた娘が気付けば静かになっています。
眠くなってきたのかな?とも思いましたが目は開いていて何やら後ろの方をじっと見ています。