全員ついてこなくていいからーーーーー!!
あんたたちは来なくていいの!!
バタン!!(閉)
細く開けたドアの隙間から急いで外に滑り出る。
どう考えても明らかに不自然ですよね。
いつもなら一緒に宅急便を受け取るのに、今日はママ1人が飛び出て行ってしまって、自分たちはドアの内側で無理やり待機させられるんですから、黙ってるわけがありません。
あけてーーーー!!!
ママーーーーー!!!
なにーーーー!!!
ドアをドンドン叩かれながら、お尻でドアを押さえ、宅配便のお兄さんには小声で事情を伝え、
サッとサインして荷物を受け取ったあとは、再び家の中に入りますが、とにかくピンポンの音に食いつく兄弟がそこには待ち構えています(こういう犬よくおる)。
長男:「何が届いたの!?」
次男:「なにーー!!」
えっいやっこれは…
長男:「見せて~~!」
次男:「どんなん~?!」
困る!!
ここで中身を知られてしまってはサンタが泣きます。
なんて言おう…。
この荷物は、
この荷物は、
えいっ!!
苦肉の策でひねり出した言い訳が
「ママのお料理のやつ」。
なんだよそれ!!
なんの荷物だよ!!!
どう考えても苦し紛れの答えにも関わらず、さっさと引き返していった息子たち(単純でよかった…)。
ただ、戦いはこれで終わりにはならなかったんです。