私の中にいる鬼の話です。
当時、息子は3歳、幼稚園に入って初めての「うれしい楽しい夏休み!」でした。
しかし私にとっては、かわるがわる夏風邪で熱を出す家族の
看病と、家事・育児。そこにパワフルな息子と、もうじき1歳になる娘の「夜の頻回授乳(2歳まで続いた)」とで、ただただ
体力と気力を削られるだけの日々が続いていました。
■育児の疲労で気力体力のピークに
「感情的になるまい」と気持ちを抑え、
余計にイライラしていた気がします。
数日後、全員の夏風邪がようやく落ち着いたので、かねてから息子と約束していた水族館へ出かることになりました。「気持ちを切り替えて、楽しく過ごさなきゃ!」と頭の片隅ではわかっていましたが…。
■頭では分かっていてもイライラが止まらない…
この他にも「あーもうこんな時間!! 電車が混む前に帰らなきゃ」「抱っこ!? 見ればわかるでしょ、できないよ(娘を抱っこ中)」など、ずっと
ピリピリ怒っていた気がします。
そして帰宅後、イライラは最高潮に…さっさと夕ご飯食べて! 風呂に入って! 夏休みでも規則正しく過ごすんだから!!
子どものペースは無視。とにかく家事を片付けたい! 寝たい! という一心で過ごします。どなったり手を上げたりせずとも、
無反応や不機嫌な顔だって子どもを傷つけるには十分な態度だったと思います。
突き放すような私の態度と「先に寝てて!」の声かけに、ひとり寝室へ向かう息子が返した言葉と表情で、その日1日の自分の態度が一気に脳内再生されたのでした…。