育児は、年齢や性格、子どもひとりひとりによって対応はそれぞれ。
つねに「はじめて!」と感じる手探りの連続です。自分の子どもたちのことだけでいっぱいいっぱいなのに、年齢の違う他人の子など、なおさら「未知の生物も同然」と感じていました。
■「よそはよそ、うちはうち」は親の逃げだった!?
そんなわけでじつは私、長男がまだ幼稚園に入る前、公園や児童館、その他の見知らぬ親子が集まる
キッズスペースが大の苦手でした。そこにいる大人たちは「子どもと一緒というだけでこの場に集まる赤の他人」。
なのに子どもの世話をしつつ、ときに大人どうしの交流を必要とするそこはまさに高度な社交場!(個人の感想です)立ち振る舞いがわからない…。
しかしそんな
親の人見知りなどお構いなしに、子どもたちはどんどんアクティブになっていきます。楽しく過ごしてはいても、親としてはヒヤヒヤするようなこともしばしば…。
そこで私がとった方法は、
まわりの子どもたちにも注意喚起するニュアンスで「息子を介して」声をかけるというもの。
おもちゃを投げて危なそうな子どもがいると、自分の子どもに向かって「おもちゃは投げないようにしようね」とか、小さい赤ちゃんがいるところで走っている子がいると、自分の子には「小さい子がいるから危ないよ」と、あえて伝えていたのです。
しかしこれはすぐ破綻しました。
息子、
「同じことしてるのにぼくばっかり怒られる」
そりゃそうなるよね…ごめん!
「よそはよそ、うちはうち」(自分の子には、自分で声をかけてね)というスタンスのつもりでしたが、これは私が「他人に自分の子が叱られた! 何なのあの人!?」と思われたくない
「私に対する他人の反応」からの逃げでしかないと気がつきました。
自分の子どもに対しても、まわりの子どもに対しても、とても不誠実であったと…。しかし、そうやって私がモタモタとしている間にも、子どもたちは子どもどうしの交流を広げ、遊び方はどんどんダイナミックになっていきます。