子どもの性教育 ~親から子に伝えたいこと~
「赤ちゃんはどうやってできるの?」から「初めてのブラ選び」「初経」「ムダ毛ケア」まで。来るべき思春期に向けて、子どもの安全を守り、健やかな成長をサポートしてあげるための正しい知識や、家庭でできる“性教育”についてなど、幅広く紹介します。
「赤ちゃんはどうやってできるの?」から「初めてのブラ選び」「初経」「ムダ毛ケア」まで。来るべき思春期に向けて、子どもの安全を守り、健やかな成長をサポートしてあげるための正しい知識や、家庭でできる“性教育”についてなど、幅広く紹介します。
子どもの性教育、3大メリットとは?【性教育のはじめどきは3歳!その理由 Vol.2】
性教育アドバイザーで、「お母さん! 学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!」の著者であるのじまなみさんに、「性教育」についてお話を伺いながらご紹介する連載の2回目です。
前回は日本の性教育の実態を伺い、なぜ性教育が必要なのか、その危険性について述べました。今回は、具体的な性教育の実践法についてご紹介したいと思います。
まずは前回触れた、のじまさんによる性教育の3つのメリットについてお話ししていきましょう。
1、自己肯定感が高まり、自分も人も愛せる人間になる
1 についてですが、日本の子どもは、世界有数の先進国であるのにも関わらず、自己肯定感が低いと問題視されています。深刻なのは、10代の死因のトップが自殺であること。背景にあるのがこの自己肯定感の欠如だ、とのじまさんは指摘しています。
「性教育を通じて、あなたは奇跡が重なって生まれてきたのだ、ということを伝えると、子どもは『愛情』を受けとり、エネルギーにしていくことができます。そして、子どもの自己肯定感を育むことで、親子間のコミュニケーションがスムーズになり、深い絆で結ばれるようになります」
2、性犯罪の被害者・加害者にならない
2 の性犯罪については、筆者が「SEIJUKU」(セイジュク)という性教育ワークショップを始めた理由とも重なっています。社会のトラブルの根幹にあるのは性問題。そのことから身を守るには、きちんと性について知ることが親子で必要だと考え、興味のある方同士でセッションを始めたのですが、この中でよく話題に上るのがいつ自分の子どもが加害者に、被害者になるかわからないという不安についてです。
「まだまだ子どもだから」と思っているうちに、子どもはどんどん外からの情報を得て、親が感知できない知識を増やし、危険な領域に入っていきます。
「覚えておきたいのは、性犯罪の被害者は女の子だという思い込み。実は被害者の4割は男の子だという事実です。男の子を好む小児性愛者は一定数おり、とても陰湿です。性犯罪にあった子の精神ダメージは計り知れません。お母さんが積極的に防犯に関わり、女の子も男の子も性犯罪から、身を守る方法を教えてあげてください」
3、低年齢の性体験・妊娠・中絶のリスクを回避できる
3 の不用意な妊娠については、誰もが避けたい大きな関心事ではないでしょうか。ただ、ここで重要なのはセックスを語らずに性教育はできないということ、とのじまさん。
「セックスについては常に説明できるように準備しておく必要があります。
前回は日本の性教育の実態を伺い、なぜ性教育が必要なのか、その危険性について述べました。今回は、具体的な性教育の実践法についてご紹介したいと思います。
のじまなみ さん
性教育アドバイザー。「とにかく明るい性教育【パンツの教室】協会」理事長。防衛医科大学高等看護学校卒業後、看護師として泌尿器科に勤務。自身にも三人の娘がおり「子供達が危険な性の情報に簡単にアクセスできる世界にいる」ことに危機感を抱き、2016年「とにかく明るい性教育【パンツの教室】アカデミー」を設立し、その後協会を立ち上げ、国内外のお母さんたちに性教育を伝えるべく、日々飛び回っている。
とにかく明るい性教育 パンツの教室協会
のじまなみ ブログ
性教育アドバイザー。「とにかく明るい性教育【パンツの教室】協会」理事長。防衛医科大学高等看護学校卒業後、看護師として泌尿器科に勤務。自身にも三人の娘がおり「子供達が危険な性の情報に簡単にアクセスできる世界にいる」ことに危機感を抱き、2016年「とにかく明るい性教育【パンツの教室】アカデミー」を設立し、その後協会を立ち上げ、国内外のお母さんたちに性教育を伝えるべく、日々飛び回っている。
とにかく明るい性教育 パンツの教室協会
のじまなみ ブログ
子どもの性教育はいつから?「まだ早い、はもう遅い」
■性教育は、子どもの「自己肯定感」を育むために必要
まずは前回触れた、のじまさんによる性教育の3つのメリットについてお話ししていきましょう。
1、自己肯定感が高まり、自分も人も愛せる人間になる
2、性犯罪の被害者・加害者にならない
3、低年齢の性体験・妊娠・中絶のリスクを回避できる
2、性犯罪の被害者・加害者にならない
3、低年齢の性体験・妊娠・中絶のリスクを回避できる
イラスト:おぐらなおみ
1、自己肯定感が高まり、自分も人も愛せる人間になる
1 についてですが、日本の子どもは、世界有数の先進国であるのにも関わらず、自己肯定感が低いと問題視されています。深刻なのは、10代の死因のトップが自殺であること。背景にあるのがこの自己肯定感の欠如だ、とのじまさんは指摘しています。
「性教育を通じて、あなたは奇跡が重なって生まれてきたのだ、ということを伝えると、子どもは『愛情』を受けとり、エネルギーにしていくことができます。そして、子どもの自己肯定感を育むことで、親子間のコミュニケーションがスムーズになり、深い絆で結ばれるようになります」
2、性犯罪の被害者・加害者にならない
2 の性犯罪については、筆者が「SEIJUKU」(セイジュク)という性教育ワークショップを始めた理由とも重なっています。社会のトラブルの根幹にあるのは性問題。そのことから身を守るには、きちんと性について知ることが親子で必要だと考え、興味のある方同士でセッションを始めたのですが、この中でよく話題に上るのがいつ自分の子どもが加害者に、被害者になるかわからないという不安についてです。
「まだまだ子どもだから」と思っているうちに、子どもはどんどん外からの情報を得て、親が感知できない知識を増やし、危険な領域に入っていきます。
善悪を見極められるようになるまで、大人が正しい知識を持ってストップをかけなければいけません。
「覚えておきたいのは、性犯罪の被害者は女の子だという思い込み。実は被害者の4割は男の子だという事実です。男の子を好む小児性愛者は一定数おり、とても陰湿です。性犯罪にあった子の精神ダメージは計り知れません。お母さんが積極的に防犯に関わり、女の子も男の子も性犯罪から、身を守る方法を教えてあげてください」
3、低年齢の性体験・妊娠・中絶のリスクを回避できる
3 の不用意な妊娠については、誰もが避けたい大きな関心事ではないでしょうか。ただ、ここで重要なのはセックスを語らずに性教育はできないということ、とのじまさん。
イラスト:おぐらなおみ
「セックスについては常に説明できるように準備しておく必要があります。
そして、今どうしてセックスをしてはいけないのか、デメリットとメリットをお母さんの口から伝えることが重要です。思春期のセックスへの興味本位による行為を防ぐためにも、きちんとした知識を、明確に伝えてください」