コミックエッセイ:もりりんパパと怪獣姉妹
僕を父にしてくれてありがとう ~姉妹誕生物語その3~【もりりんパパと怪獣姉妹 第26話】
姉妹誕生物語:長女編の続きです。
前回のお話はこちらからご覧いただけます。
出産のあまりの苦しみに嫁さんが握る力は相当強く、切れて血がにじむ僕の腕。でも、そんなのはどうでもいいと思ってしまうほどに苦しそうな顔をしている嫁さん。唇の周りは痛々しく毛細血管が浮き出ています。
それでも。
この後元気な赤ちゃんと会えることを希望にひたすら頑張るその姿。
出産において男とはあまりにも無力。
そう痛感させられましたが…
とにかくそばにいたい。
そばで見守りたい。
せめて隣で頑張っている嫁さんとこれから産まれてくる赤ちゃんを応援したい。
何もできない僕ではありましたが、ただひたすらそう願い祈っていました。
そんな状況だったのですがね。
ここでふと産婦人科の先生に声をかけられましてね。
赤ちゃんの頭が見えてきたからちょっと覗いてみませんか、と。
…。
……。
………。
はい( ゚д゚)!!
つい見に行ってしまいました。
…因みに、これは後で嫁さんから聞いたお話なんですけどね。
何を言っているんだこいつらは(# ゚Д゚)
と思っていたとのことでした。
す…すまん嫁よ。
嫁はよもや痛さと苦しさでそれどころではなかったのでヤケクソで諦めたそうです。
はい、本当にすみませんでした。
出産の時…夫の立ち合いはどこまでするのか、妻はどういった希望があるのかをきちんと夫婦で話し合っておくべきでしたね。
この辺りも、初めての出産ということで考えや配慮が足りなかったと思います。ちなみに、およそ7年後の次女出産のときは妻と話し合った結果、定位置から動かないことを徹底しました。
でも…この時見たのは半分まで出てきていた赤ちゃんの頭でね、本当に後もう少し! という感じで感動したんです。
そして、いよいよもう1回のいきみで産まれるという時に。