コミックエッセイ:もりりんパパと怪獣姉妹
僕を父にしてくれてありがとう ~姉妹誕生物語その3~【もりりんパパと怪獣姉妹 第26話】
ついに誕生の瞬間。
明らかにその場の緊張感が高まっているのが感じとれました。
頑張れ…頑張れ!!
ここで吸引をすることに。
赤ちゃんの頭に機械が取り付けられ引っ張られます。
頑張れ…!!
がんば…
れ(゚д゚)!?
そしてついに赤ちゃんの身体全てが出てきたのですが、目の前には僕の想像を遥かに超えたものが…!!
なっげぇ:(;゙゚''ω゚''):!!
吸引されていた赤ちゃんの頭が、めちゃくちゃ伸びている!!
顔のサイズと同じ長さの頭が目の前に。
これも後で聞いたのですが、赤ちゃんって産道を通るために頭の骨がかなり柔らかくなっているんですよね。なので吸引をするとこういうことになりやすいみたいで。
ちょっ、それはいくらなんでも伸びすぎじゃない? という感じで、少し焦ってしまいました。
でも。
こうやって無事に産まれてくれた。
目の前で泣いているのは、まだまだ小さいけれど確かな強さを発している新たな命。
おめでとう長女。
今日が君の誕生日。
これから、大きくなるまで見守っていくからね。
一緒に過ごしていこうね。
そして。
ありがとう嫁さん。
ここから僕が親としての実感をもつまでには少し時間がかかってしまったけど、こうやって出産に立ち会って大変さや自分の無力さ、そしてそれでもそばにいることの大切さや嬉しさ感動などを感じることができてとても良かったと思うよ。
この時のことは15年近く経った今でもとてもよく覚えている。
本当にありがとう。
僕を父にしてくれてありがとう。
こうして、2005年のとある夏の日の早朝に長女は誕生したのでした。
あ、そうそう。
産まれたときにびっくりした長女の頭の形でしたが、しばらくすると(1ヶ月ぐらいだったと思います)自然な丸い形になりました。
人間の身体って不思議だなぁと思いつつ、これにも感動してしまいましたね。
さて、今回で長女の誕生物語は完結なんですけどね。実はこのお話、長女に今一度見てもらいたくて書いたお話でもあるのです。
それは2020年の初め。
長女と嫁さんによる大きなケンカが発端となっていたのでした。
そのお話はまた機会があれば書かせて頂きたいと思っています。
それでは、無力な父の若き頃のお話でしたが…
ここまで読んで頂きありがとうございました!!