コミックエッセイ:夫婦・子育ていまむかし
12人産んで仕事も育児も全部やった?! 与謝野晶子が最強ワーママ説【夫婦・子育ていまむかし Vol.33】
ウーマンエキサイトをご覧の皆さん、こんにちは。tomekkoです。
歴史に名を残した強い女性に焦点を当てていますが、権力者が男性主体の国や時代が圧倒的に多い歴史の中で、成功者として語り継がれる女性ってだけで常人には無いパワーを感じますよね…!
努力だけではどうにもならない出自や能力に、自分の夢を実現させるバイタリティが掛け算された結果なので、凡人には到底真似できるものでは無いんですが、それでもそんな人がいたんだと知るだけでも何だかポジティブなパワーをお裾分けしてもらえるような気がしています!もっと頑張れるよ、やってごらんと背中を押してくれているような、そんな気持ちになります。
さて、今回は久しぶりに日本人女性に戻ってみたいと思います。名前はとっても有名だけど、実際どんな人だったのか、どんな生活をしていたのかを知っている人は多くないと思うんですよね。
そう、明治から昭和を駆け抜けた情熱の女流歌人、この方です!
なぜ時代を代表する女性となれたのか?

名前の覚えやすさ、教科書に顔写真付きで必ず載ってるあの人、そしてなんとなくセクシーなタイトルの歌集『みだれ髪』。
…とインパクトのある情報でまずまず日本人一般に浸透している彼女。その人生を調べてみると多方面で「すごい!!」と声が出るほど見どころたっぷりな女性だったんですよ…!
明治生まれの女性って、しっかりと芯はあるけれど控えめで、男性と対等に活躍するのは難しく苦労していたイメージでした。
その点、与謝野晶子って不思議なんです。
23歳という若さで世に出した処女歌集『みだれ髪』が大ヒット。当時の女性の感覚からしたら非常に情熱的に、恋愛や性愛に率直に言及した内容でした。
さらに日露戦争に出征した弟に向けた詩は反戦の意志が明確で、天皇が自ら出征することはない、といった右派を刺激するような強い作品も発表しています。

一見大胆な表現で、また性に意欲的な女性が歌壇・文壇で目立つ…この時代ならいかにも男性や保守的な女性たちから叩かれそうな要素を持っているのに、なぜかあまり激しいバッシングを受けたりしていないんですよね。
もちろん一部から批判されたり距離を置かれたりはあったようなんですが、以前取り上げた瀬戸内寂聴さんのように社会的に吊し上げされ、業界から追い出されるような事態にはなっていないんです。
それはなぜなんでしょう?