コミックエッセイ:たんこんちは ボロボロゆかい
楽しみにしていたのに怖くて入れない…! 母と息子「映画館」での長い戦いの結果、ついに!?【たんこんちは ボロボロゆかい Vol.44】
それは、有名ゲーム原作の映画が公開された時でした。
今まで映画はDVDで見ていた息子が、「映画館で見たい!」と言い出したのです。
息子もこの時、年長さん。映画館デビューにはちょうどいいくらいです。
そんなわけで、わが家は休日を利用して、息子と映画を見に行くことに。
しかし、これにはまさかの長ーい戦いが待ち受けていたのです…。
■息子、はじめての映画館!
今まで、映画を見たい時は、私と夫どちらかが息子と遊び、どちらかが娘と映画を見るというパターンでした。
でも、今回は息子と映画を見られる!
しかし、夫は同じ時間帯に上映される違う映画を見たいと言い出し、夫ひとりチームと、私と子どもたちのチームに分かれ、映画を見ることに。
息子は早速ポップコーンとドリンクを買い、ニコニコ顔。
娘もうれしそうな弟にニコニコです。

そして、チケットを出して入場!
すると…。

通路でピタ、と足を止め、息子の表情が、ふと、曇っていることに気づきました。
「どうした…?」
「なんか…怖い…」
え…!?
確かに映画館、チケット改札を抜けると、ショッピングモールやレジャー施設とはまた違う、独特の雰囲気が漂っています。
少し暗くて、微かに聞こえる重低音やいろいろな音…。
確かに、怖いと言えば怖い…。
「でも、今日見る映画は楽しい映画だから、シアターに入っちゃえば大丈夫だよ!」
息子の手を引くと…。
「怖い…」
息子、まったく動きません。
こ、これはマズい…。
「ママ、はじまっちゃうよー!」
一方で娘はノリノリ。

とりあえず通路の真ん中で立ち尽くすのもあれなので、すみっこの壁に寄って私は息子を説得することにしました。