他人事じゃナイ!? 電車内で起こる“痴漢”の種類と遭遇したときの対処法
最近、痴漢を指摘された男性が線路内に飛び降り、電車でひかれて死亡したという事件が起こりました。
この事件のほかにも、痴漢を指摘されて線路に逃げたという事件が2017年の3月以降8件も立て続けに起こっています。
法務省が発表している平成27年度版の『犯罪白書』によると、26年に痴漢で検挙された人の数は3,439人(電車内以外も含む)。女性であれば決して他人事ではない犯罪といえます。
そこで今回は、痴漢に遭遇したときの対処法についてお話ししていきます。
●痴漢とは
そもそも、痴漢とは人に対して性的な嫌がらせや卑わいな行為をすることを指します。
“痴漢”というと電車内で起こるイメージがありますが、暗い夜道や人気のない路上などでも起こります。
痴漢は、主に各都道府県の『迷惑防止条例違反』や『強制わいせつ罪』などが適用されます。
強制わいせつ罪が適用された場合は、半年〜10年以下の懲役が課せられる ことがあります。
●痴漢の種類4つ
痴漢にはいくつかの種類があると言われています。痴漢されたときにすぐに気づけるように、いくつかの種類を知っておくといいでしょう。
●(1)こっそり系
痴漢の中では一番オーソドックスな方法だと言われています。
手の甲でさりげなく女性のお尻をさわったり、腕を組むふりをして隣の女性の胸をさわったりと周囲にバレないように巧妙に 痴漢をします。
手で触るだけでなく、電車の揺れに合わせて股間を押し付けてくるパターンもあるようです。
●(2)がっつり系
周囲の目線を気にすることなく、女性の胸やお尻をわしづかみにしたり抱きついたりする大胆なタイプの痴漢 です。酔っぱらいに多いと言われています。
●(3)盗撮系
直接女性の体に触れることはしませんが、スマホのカメラ等で女性のスカートの中を盗撮する タイプの痴漢です。
2017年4月には警察官が女性のスカートの中を盗撮した容疑で逮捕されています。
●(4)見るだけ・匂いをかくだけ系
最近“新型痴漢”と呼ばれているタイプの痴漢です。
女性の体を触りもしなければ、盗撮をすることもしません。ただ、女性の体をじっと見つめたり、顔を近づけて匂いをかいだり、耳に息を吹きかけたりなどの行為で女性を困惑させます。具体的な痴漢の証拠がない ため、痴漢をする意思があったことを立証できなければ犯罪として成立しづらい側面があります。