自分の口からはムリ? 家族に下された“余命宣告”をどう伝えるべきか
でも、いざその状況になると何も言えなくなりそうですね』(20代女性/大学生)
「自分の口で伝えたい」としたのは2割にとどまりましたが、「自信がない」「相談してから」とした回答も含めると、半数以上の人が家族の口から伝えたい という意思は持っているようです。
たしかに、いざ伝えようと決心しても、本人を前にするとどうやって伝えればいいのかわからず、言葉に詰まってしまうこともあるかもしれません。
伝える伝えないのどちらが正解というわけでもないぶん、まずは家族で話し合いの場を持つのもひとつの方法と言えそうです。
●最後まで隠し通すとしたのは1割未満
『余命宣告されるぐらい深刻な状態であれば、本人も薄々感づいているような気がします。はっきりと期日を伝えるのが正解だとは思えませんし、あまりにも短い場合、生きる気力を失くしてしまうのも心配です』(40代女性/主婦)
余命といっても、それはあくまで“目安”というものであり、本当にその人があとどれくらい生きられるかは誰にもわかりません。
余命宣告を受けた後に脅威の回復を見せ、病気を完治させてしまう可能性もゼロではないのです。
余命宣告を受けてどう感じるのか……。生きる希望を見失い、病状を一層悪化させてしまうこともあるかもしれません。
反対に、余命を知らされずに「治るんだ」と信じ続けることで本当に完治させてしまうことがあるとすれば、余命を隠すことにも意味がある と言えるでしょう。
また、恐怖に怯えながら残りの時間を過ごすことを避けさせたい、という思いで隠し通すとした人も見られました。
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いかがでしたか?
余命を知らせて、残り時間を悔いなく過ごせるようにするのがいいのか、それとも無用な恐怖感を与えないためにその日が来るまで隠し通すのがいいのか。
病気というものは、いつ自分や家族の身を襲うかわかりません。
いざというときに家族を悩ませないためにも、“自分はどうしてほしいのか” ということを事前に家族で話し合っておくのもひとつの方法ではないでしょうか。
どんな選択をしようと、悔いのない時間を過ごしてほしいと思ってやみません。
【参考リンク】
・【アンケート結果(1位〜5位)】家族に余命宣告が下されたとき、それを本人に告げるべきだと思いますか?(http://papimami.jp/81307)
●文/パピマミ編集部