円高は得or損? イギリスのEU離脱が日本の家庭に与える影響
【ママからのご相談】
35歳の主婦です。6月にイギリスがEUを離脱しましたが、日本、特に私たちの家庭にはどのような影響が考えられますか?
●A. Brexit(イギリスのEU離脱)で、日本では円高になるといわれています。
こんにちは、ライターの渦マキです。ご相談ありがとうございます。
今年、2016年6月23日に国民投票が行われ、イギリスがEU離脱する結果になりました。
「Brexit(Britain+exit) 」という造語も生まれ、本国イギリスだけでなく世界中で話題になりました。
さて、日本にはどのような影響が考えられるでしょうか?
外国為替市場では、イギリス通貨(ポンド)やユーロが売られ、安全な通貨として扱われている日本円が買われる……つまり、「円高がすすむ 」と考えられています。
円高になると、私たちの家庭にはどのような影響を及ぼすのでしょうか。
●円高のメリット
円高・円安……時々どっちがどっち?って感じになってしまいませんか?
筆者は、「円高ということは円が高いんだから、日本にとってはよい流れじゃない!?」なんてお気楽に考えてしまいます。
昔、高校で習った社会の授業の内容を思い出してみましょう。
円高=円の価値が高くなる 、ということです。
相談者さまのような主婦の視点で考えると、メリットとしては下記のようなものがあります。
・輸入商品が安く買える
・海外旅行の費用が安くなる
主婦にとってはいいことばかり……と思われるかもしれませんね。
●円高のデメリット
先ほどは主婦目線で考えてみましたが、今度は旦那さま目線です。旦那さまが、製品を輸出する企業で働いているとします。
輸出中心の企業におけるデメリットは、下記になります。
・日本製品の価値が上がる(値段が高くなる)→値段が安い海外製品が売れる
・製品の売上げが落ち込み、企業の給料やボーナスがカットされる
円高が長期にわたれば企業側も工場を海外に移転する動きになるかもしれません。その場合は、国内の工場閉鎖で失業者も増える ことになります。
もしも、旦那さまの会社がそのような事態になれば、家計にも響いてしまいます。「お安く海外に行ける!」と喜んではいられないですよね。
また、昨年までは多くの外国人観光客が日本を訪れていましたが、その足が鈍ってしまうことも考えられます。