“カジノ法案”って何? 日本にカジノができるメリット&デメリット
こんにちは、FPでライターのyossyです。
2016年12月15日。長きに渡って議論されていた『カジノ法案(特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案) 』が成立しました。
しかし、そもそもカジノ法案というのは何なのでしょうか?メリット・デメリットも含めて解説します。
●カジノが出来上がるとしてもまだ先
『カジノ法案』と呼ばれていますが、実はカジノのみを作る計画ではありません。
宿泊施設や国際会議場、イベント会場、ショッピングモールなどを集めた“統合リゾート(IR)”の整備推進案 であるということを理解しておきたいですね。
大規模な施設のなかの一部にカジノを作るというイメージです。
また、カジノ法案が成立しても、実施法案はまだ先 。
実は、まだ確実にカジノができると決まっているわけではありません。
実施法案が可決して、場所や業者の選定・建設等準備を進めたとしても、実際に出来上がるのが『東京オリンピック』(2020年)より後になることは確実でしょう。
●カジノのメリット~経済活性化
では、カジノを含む統合リゾートができるメリットはどこにあるのでしょうか。
やはり経済活性化の面が大きいでしょう。
安倍総理は、外国人観光客の目標人数(年間)を2020年に4,000万人、2030年に6,000万人と掲げています(2016年3月時点)。
2016年の外国人観光客の人数が2,000万人超(1~11月分で約2,200万人)なので、かなり高い目標のようにも思えますね。
政府は、統合リゾートができれば観光客増加に弾みがつく と見込んでいます。
また、新たな施設ができることで、建設や運営上の雇用が生まれ、消費が増えて、景気がよくなる ことも期待しているというわけです。
●カジノのデメリット~マネーロンダリング等への懸念
しかし、メリットばかりではありません。カジノ法案には反対意見も多いですが、どんなデメリットがあるのでしょうか。
下記のような懸念事項を挙げられることが多いです。
・ギャンブル依存症の人が増えるかもしれない
・反社会勢力が集まるのではないか
・青少年に悪い影響があるのではないか
・建設地域の治安が悪化するのではないか
・マネーロンダリングに使われるのではないか
『マネーロンダリング 』というのは、犯罪や不正によって得たお金を、一般社会で使えるように出所をわからないようにしてしまう、というものです。