「大切なのは、脳と体をうまくコントロールすること」プロ生活26年の山本英臣選手(甲府)が語る、アジリティトレーニングの重要性
年齢を重ねると、体力は落ちてくるもの。しかし、アジリティをしっかりと鍛えていれば、若い選手に負けずにプレーできることを、山本選手は証明しています。
「この年齢までプレーを続けられていること自体が、トレーニングの効果だと感じています」
この言葉は、継続することの大切さを物語っています。
アジリティを鍛える、ラダートレーニング
山本選手が実践しているのが「ラダートレーニング」です。地面に梯子(はしご)のような形のラダーを置いて、その上を様々なステップで動く練習方法です。
このトレーニングの成果を、山本選手は次のように説明してくれました。
「地面からのパワーをうまく受け取り、自分の動きに活かすことができるようになりました。このことを意識できるようになったのが、大きなポイントだと感じています」
継続的に練習することで、こんな効果も期待できるそうです。
「自分の思い通りに体を動かすことで筋力がつき、継続的な練習によって自然と体が望む動きができるようになる。その点が最大のメリットだと思います」
子どもたちにも役立つ!アジリティトレーニング
山本選手は、子どもたちにもアジリティトレーニングをおすすめしています。
「若いうちは、自分の体をうまくコントロールすることが難しいですが、このトレーニングを続けることで、徐々にできるようになります。姿勢が良くなるなど、サッカーだけでなく、様々な面でプラスに働くと考えています」
さらに、こう続けます。
「ボールを触りたい気持ちやサッカーそのものを楽しみたい気持ちはよく分かります。でも、このトレーニングを地道に続けることで、自分の体の変化に気づいたり、周りとの差が開いていくのを実感できるようになります。今は体が小さくても、大きくなるにつれて大きい相手にも勝てるようになる可能性があります」
サッカーの技術や戦術は日々進化していますが、その土台となるアジリティの重要性は変わりません。特に子どもの頃から、正しい動きを身につけることで、将来のスピードアップやパワーアップ、プレーの向上につながります。
サッカーが上手くなりたい、試合で活躍したい。そんな想いを持つ子どもたちにとって、「アジリティ」は大切な鍵になるかもしれません。山本選手の経験が、そのことを教えてくれています。
あなたも、今日からアジリティトレーニングを始めてみませんか?きっと、新しい自分との出会いがあるはずです!
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