全国の精進料理を食べ歩き、伝統的な調理法や食材を、現代のトレンドと融合した食文化として「ゆる精進料理」を発信する。「あそれい精進料理教室」を主宰、社団法人フードアナリスト協会認定講師。著書に「寺嫁ごはん~心と体がホッとする“ゆる精進料理"~」(幻冬舎)
9月9日は「重陽(ちょうよう)の節句」です。 他の五節句と比べると、あまり行事としては浸透していない気もしますが、昔から、奇数を陽の数とし、陽の極である9が重なる日なので、大変おめでたい日とされてきました(あまりにも陽の気が強いため、不吉だという考えもあったほどです)。 日本では江戸時代に五節句のひとつに数えられるようになりました。 ■別名「菊の節句」 「重陽の節句」は、別名「菊の節句」ともいわれています。菊は、昔から薬草としても用いられ、邪気を払い長寿の効能があると考えられていました。 「重陽の節句」の前夜には、露よけ綿を菊の花にかぶせ、露と菊の香りが染み込んだ綿で体を拭き、邪気を払って長寿を願う「菊の被せ綿(きせわた)」を行っていたといいます。 ■「重陽の節句」の行事食は? 「重陽の節句」には、菊をうかべて香りをうつした「菊花酒」を飲んで、邪気を払い不老長寿を願うという風習があります。 日本には平安時代の初めごろに伝わり、宮中では「観菊の宴」が催されました。また、ちょうど秋の収穫の時期にもあたるため、秋の収穫祭とあわせて祝うようにもなり、栗ご飯を食べる習慣もあります。 ■すぐに作れる菊料理「菊花のゼリー」 この時期になると、食材として栽培された食用菊をスーパーなどでも見かけます。 酢を入れたお湯でさっと茹でて、お浸しにしたり、サラダやお吸い物に具材として入れるご家庭も多いですよね。美しい黄色なので料理が華やぐだけでなく、抗菌作用で食中毒を防ぐ役割もあります。 今回は、家庭で菊を使った簡単ゼリーを紹介します。 <材料> (2人分) 食用菊 1個(水洗いをして、花びらをほぐしておく) 酢 小さじ1/2 水 200ml 砂糖 30g アガー(ゼラチンでもOK) 10g <作り方> 1、沸騰した湯に酢を入れ、菊を入れ、すぐにザルに取り水にさらす。 2、別の鍋に水を沸騰させ、砂糖、アガーを加えてひと煮立ちさせる。 3、器に1の菊を並べ、2のアガー液を流し入れ、冷蔵庫で30分ほど冷やし固めて完成。 また、この時期には菊型の練り切りや饅頭、落雁など、菊をモチーフにした和菓子もよく見かけます。行事食として、そうした和菓子をおやつに取り入れてみてもよいですね。
2016年09月02日子どもの好き嫌いがある、食べてくれないものが多い、と困ってはいませんか?「美味しくないのかなぁ」「栄養面は大丈夫かしら」と焦ったりしますよね。 もうすぐ2歳になる我が子は、気に入ったものばかりを選んで食べる傾向があります。親としては残念なことに、栄養面を考えて手をかけて作った料理に全く興味を示さないこともしばしば。なんで食べないのかなぁと分析してみると、いくつかの食べない理由が浮上してきました。 ■パクパク食べないときの傾向は? ちょこっと食べ、いつまでも口の中に食べ物がある、手が進まない、このような時は、スムーズに食べ進めるのに、妨げになる何かが起きていることがあげられます。口に入れた時に少し大きかった、ちょっと熱かった、繊維があって噛みきりにくかったなど、ほんのちょっと形や食感が違うだけでも、感受性の強い子どもの場合は違和感があり、食事がすすまないきっかけになるようです。 子どもにとってご飯が美味しいかどうかの判断基準は、今までの経験からきていることが多いように思えます。過去に一緒に食べたほかの食材が苦かった、早く食べなさいと叱られた、など、負の味の記憶や経験があると食事がすすみません。 ■食べない理由を消していくより、食べたい意欲を伸ばすほうがラク ちょっとした環境の変化や、食物の状態によって食べなくなってしまうのでは、お母さんはいつも同じ条件で料理を作らねばと、神経を尖らせて料理をしなければなりません。それよりは、子どもが食材に興味をもつ、食べたいという意欲を伸ばすことの方がはるかにラクだと思います。 ■食材をテーブルに飾ってみましょう! 「今日のスープは、この南瓜だよ!」「茄子の色は綺麗な紫なんだね!」「すいかは皮がかたいね」と、子どもは、野菜や果物などの食材を触ってみたり、持ってみたりすることで、興味がでてくるようです。テーブルにお花を飾るように、食材の一部を飾ってみてはいかがでしょうか? (もちろん食事後は冷蔵庫へ。調理していただきます。) ■食材をスケッチをしてみましょう! 食卓に飾った食材は、食事後にお絵かきしてみてはいかがでしょうか?「ここに種があるね」「切ってみると違う色だね」など食材についての会話をすることで、食事の時にも自然に話題にでてくるようになります。粘土でお野菜や果物を作ってみるのも良いと思います。 ■「お野菜スタンプ」で遊んでみましょう! 人参や大根・蓮根・オクラ・ピーマンなどの野菜のヘタ(はじっこの捨てる部分)などがたまったら、絵の具につけてスタンプ遊びはいかがでしょうか? 野菜の形を知ると同時に、“遊び”になることで野菜に親近感がわいてきます。 ■子どもの「食材経験値」を増やす! 子どもにとっては、何度も繰り返し、見て、触って、食べてを繰り返すことで、徐々になじみのあるものになっていきます。食べないからと食卓に並べないのではなく、食べなくても食卓に並べて、お母さんが美味しそうに食べている様子を見たり、匂いを嗅いだりというだけでも、経験値は増えています。 毎日の食事で、少しずつ食べる意欲の基礎をつくり、食べるという方法以外からも、食の体験を広げることが好き嫌いをなくす近道だと信じています。
2016年09月02日子どもが大好きなカレーライス。つくるのも比較的簡単なので、夏休み中のメニューとしては選択しやすい料理のひとつですよね。 ■カレーは栄養バランス調整の一品 カレーは、具材次第で栄養ばっちりの万能メニューになります。じゃが芋・人参・玉葱など王道の食材に加え、ビタミンが足りないと思ったらトマトを入れる、食物繊維が足りないと思ったら牛蒡を入れるなど、比較的どんな具材でも合います。 栄養バランスを考えて何品もつくるのは大変ですが、カレーなら一日の栄養不足分を解消できるように工夫して具材を追加すれば良いのです。 ■夏休みは子どもと一緒につくる「食育カレー」 子どもが苦手な野菜がある…そんなときは一緒に買い物・調理してみてはいかがでしょう。 食材の買い出しでは、子どもに野菜を選んでもらったり、包丁が扱える年齢であれば、切りものをお手伝いしてもらったりするのも、苦手な食材を減らす取り組みのひとつになります。 子どもが自ら選んだり、切ったりすることは、おいしく感じるきっかけにもなります。葉物野菜やキノコ類なら手でちぎれますし、多少根菜などの切り方がいびつでも、煮込んでしまえば気になりません! お手伝い調理のきっかけとしても、カレーはオススメの一品なのです。 ■緑黄色野菜はカレー向きの野菜 熱に強い野菜といえば、人参やパプリカ・南瓜などの緑黄色野菜。体内でビタミンAに変わるβカロテンや、ビタミンEなどを多く含みます。油と一緒に調理すると吸収率がアップしますので、油で野菜を炒めてから煮込むと良いでしょう。 また芋類に含まれるビタミンCは熱に強く、加熱による損失が少ないのも特徴です。お豆などには、植物性のたんぱく質が含まれています。一品でバランスよく仕上げるには、お肉類を入れたり、卵をトッピングする方法はもちろん、お豆を入れることもお勧めです。 今回は、お豆をつかった、栄養たっぷりカレーを紹介します。 野菜たっぷり! お豆カレー(調理時間20分) 【材料】(2人分) オリーブ油 大さじ1 [A]すりおろしにんにく・生姜 各小さじ1/2 [A]玉葱 50g [A]じゃが芋 50g [A]人参 50g [A]ミックスビーンズ 50g [B]トマト 160g [B]砂糖・カレー粉 各小さじ2 [B]白練り胡麻 小さじ1 [B]塩 小さじ1/2 [B]ローリエ 1/2枚 グリーンピース お好み(下茹でしておく) 【つくり方】 1. 鍋に油を熱し、[A]を入れ火にかけ(中火)、野菜がしんなりするまで炒める(中火3分ほど) 2. 1.に[B]を加え煮込む(弱火10分)、食べる直前にグリーンピースを加えて完成! ■余ったカレーのアレンジは? ひと鍋つくったカレー。同じカレーを食べ続けるのは飽きてしまいますよね。そんなときは、新しい野菜を追加して煮込んだり、グリルした野菜をトッピングしたりするだけでも、違った味わいや見た目に変化してくれます。 さらに煮詰めれば、ソース代わりにパンにサンドできたり、ごはんにのっけてカレードリア風にもアレンジできます。蒸し野菜と和えてサブジ風にしたり、イモ類に混ぜてポテトコロッケの具材にしたりもおすすめ。最後までおいしく食べることができます。 夏休みも後半戦。子どもを買い物や調理に巻き込みながら、栄養バランスのとれたカレーづくりにチャレンジしてみましょう。
2016年08月20日■子どもに伝えたい、七夕の歴史や由来 7月7日は「七夕(しちせき)の節句」ですね。「しちせき」とも読みますが、皆さんご存じの「たなばた」のことです。 七夕は「五節句」という、3月3日、5月5日のように奇数が重なる日に邪気払いをしていた風習が、今でも残っているもののひとつ。人日の節句(1月7日 ※1月1日は元日のため、この日になったそうです)、桃の節句(3月3日)、端午の節句(5月5日)、七夕の節句(7月7日)、重陽の節句(9月9日)が五節句です。 元々は中国の「乞巧奠(きこうでん)」という行事がルーツになっています。牽牛星(けんぎゅうせい=ひこぼし)・織女星(しょくじょせい=おりひめ)を祀り、はた織りが上手な織女星にあやかって、裁縫が上達するようにとお祈りをする行事だったと言われています。 日本には奈良時代に伝わり、宮中文化の中で、古来の農耕儀礼や祖霊信仰と結びついて、五節句に発展したのだとか。本来は、7月6日の夜に、願い事を書いた短冊をつけた笹竹を飾り、7日の朝に川に流すそうです。 ■七夕に食べる行事食は? 節句食としては、七夕には素麺(そうめん)を食べる習慣があります。素麺の元祖は、『延喜式』(927年)の中に「索餅(さくべい)」というお供え物として登場しています。小麦粉を縄のように成形して油で揚げた菓子でした。その後、今のような素麺になっていったと言われています。 ■七夕には素麺を子どもと一緒に盛りつけて 口当たりやのどごしが良く、子どもも食べやすいそうめんは、七夕のランチや夕食にぴったりです。星をイメージした盛りつけを、お子さんと一緒にしてはいかがでしょう。オクラを輪切りにして星のようにしてみたり、ハムやチーズを星型に抜いたりして、華やかで色鮮やかに盛りつけてみましょう。七夕らしい楽しさが加わるうえ、栄養バランスも良くなりますね。 ■ちらし寿司や星のゼリーもおすすめ そうめんのほかには、行事食ということで、ちらし寿司はいかがでしょうか? 素麺と同じように星形にくり抜いたトッピングをすれば、七夕らしくなりますね。ほかにもゼリーを星型にくり抜いて、七夕風のデザートを作るのもおすすめです。子どもと一緒に楽しくおいしく食べられる料理を取り入れると、日本の四季や行事食に興味を持ち、食育にもつながりますよ!
2016年07月05日子どもにヘルシーでバランスのとれた和食中心の食生活をさせたいけれど、一汁三菜(ごはん、お味噌汁、魚、煮物、お浸しなど)という組み合わせは、子どもの反応がイマイチ。パスタやハンバーグのような洋風料理のリクエストばかり!という方、いらっしゃいませんか? わが家の子どもも、食事はかわいい盛り付け、色の鮮やかさがとても重要な要素! 典型的な和食は、地味に見えてしまうのか、子どもも積極的にリクエストをしてきません。 そんな中、インスタグラムなどでおいしそうに和食を盛りつける「和んプレート」が注目を集めています。ワンプレートランチよろしく、ひとつのプレートに、おにぎりや和惣菜を、彩りよく盛りつける方法です。 ■和食のワンプレート=和ンプレート 従来の概念では、小鉢に盛りつけていたであろう和え物も、そのままプレートに盛りつけると、ちょこちょこしたお総菜がひとつのプレートにびっしり! 同じ和食でも、盛りつけ方を変えるだけで、見た目が華やかになります。 ひじきやきんぴらなど常備菜として作っておいたものを組み合わせれば、野菜の種類も量もたっぷり、バランスのとれた構成ができそうです。晩ごはん、翌日の朝ごはん、お弁当のおかずと、共通のおかずを使えそうなのも嬉しいですね。 今回は和んプレートのおかずの中から、植物性のたんぱく質と、動物性のたんぱく質をバランスよくとることができ、かつ見た目もかわらしいコロコロひとくちサイズの「高野豆腐の豚巻き」を紹介します。お弁当にもおすすめですよ! ■高野豆腐のコロコロ豚巻きのレシピ 【材料】(2人分・8個) ・ 高野豆腐 2枚 (出汁で戻し、1/4等分に切る) ・ しそ(大葉) 4枚 (軸を除き、2等分に切る) ・ 豚(三枚肉の薄切り) 8枚(100g) ・ 塩 小さじ1/3 ・ こしょう 少々 ・ 胡麻油 大さじ1 ・ 片栗粉 大さじ1 [A] すりおろし生姜 小さじ1/2 [A] すりおろしにんにく 小さじ1/2 [A] 醤油 小さじ2 [B] 砂糖 小さじ1 [B] 酒・酢・みりん・醤油 各大さじ1 [B] 赤唐辛子 お好み 【作り方】 1. ジップロックなどの袋に高野豆腐と[A]を入れ、よくもんで漬けておく(10分程) 2. 塩こしょうした豚肉を広げた上にしそ(大葉)をおき、手順1の高野豆腐を巻いていく 3. フライパンに油を熱し、片栗粉をつけた手順2の豚肉を両面2分ずつ、しっかり焦げ目がつくまで焼く 4. 焼きあがったら手順3に[B]を回しいれ、煮汁がなくなるまで焼いて完成! おこさまランチのように楽しく盛りつけられる「和んプレート」、ぜひチャレンジしてみてください。
2016年06月19日6月は「梅」が旬の季節です。梅干し、甘露煮、ジャム、シロップ、梅酒など、いろいろと加工できる梅。1年を通して、おいしい梅を楽しむために、今年は親子でひと手間かけて「梅仕事」にチャレンジしてはいかがでしょうか? まずは、梅を調達! さっぱりした仕上がりを目指すなら青梅を、甘さと香りを引き立てたいなら、熟して黄色みを帯びてきたくらいのものを使います。青梅の場合は、触ったときに果肉が引き締まって固い物を選んでください。 梅は収穫後も追熟が進みます。買ってきたらなるべく早く加工するようにしましょう。もしも保存する場合(少し追熟させたい場合)は新聞紙に包み、涼しいところに置いておきます。ただし、冷蔵庫に入れてしまうと低温障害を起こし、茶色く変色してしまいますので注意してください。 今回は、青梅を使った梅ジャムの作り方を紹介します。青梅ジャムはフレッシュな酸味が感じられるので、夏にもピッタリですよ! フレッシュな酸味がたまらない! 青梅ジャム <材料 300ml用の瓶2つ分> 青梅 1kg(水洗いし、ヘタを取り除く) 砂糖 500g <梅の下ごしらえ> 梅を洗って汚れを落とし、ヘタを取り除きます。竹串などでほじってみると、ポロリととれます。子どもと一緒に行なうのもいいですね。ヘタを残して調理すると、渋み・えぐみが出てしまいますし、ヘタの部分から傷んでいくので、少し面倒ですがキレイにとっておいてください。 <作り方> 1、梅を水につけてアク抜きする(※一晩置いておく。完熟梅を使う場合、この工程は不要) 2、鍋に梅を入れ、浸るくらいの水を注いで、下ゆでする。沸騰したら湯を捨て、もう一度下ゆでする(アク抜きする。※完熟梅の場合は1回ゆでればOK) 3、2回ゆでてアク抜きした手順2の青梅をザルに出し、水気を切って、木べらでつぶしながら実と種をはがす(キレイな手でつぶしてもOK!) 4、鍋に手順3のつぶした青梅と砂糖を入れ、水分がなくなるまで煮詰めて(弱火10分ほど)完成! ジャムは冷めるとかたくなるのでゆるめぐらいで火を止めるのがポイントです。 ヒント! よりなめらかなジャムにしたい場合は、手順3で梅をつぶした後、裏ごしをしてください。 煮る際に使う鍋は酸に強いホーローかステンレスのお鍋がオススメです。保存する場合は、煮沸消毒した瓶に入れて、冷蔵庫で保存してください。 毎日「梅」生活で健康維持! 梅には、クエン酸・リンゴ酸などの有機酸が含まれています。さっぱりした有機酸は、スッキリとおいしいだけでなく、疲労回復、老化予防効果が期待できます。 また、梅は加熱すると、糖とクエン酸が結合し、梅肉エキスにしか存在しない「ムメフラール」という成分が作られます。血流の改善効果があり、血液が固まるのを防いで血栓を予防する効果が期待できます。また、酸素や栄養分を体のすみずみまで早く届けると同時に、老廃物をため込まない体にすることができます。 梅ジャムは、パンにぬるのはもちろん、チーズと一緒に合わせたり、サラダのドレッシングにしたり、炭酸水で割ったり、いろいろな使い方ができそうです。 この夏は「梅」パワーで元気に活動したいですね! 親子で「梅しごと」、ぜひチャレンジしてみてください。
2016年06月12日■今年の小満は2016年5月20日! 5月の下旬ごろ、二十四節気では「小さく満ちる」と書いて「小満(しょうまん)」と呼ぶ節目があります。2016年は、5月20日がその小満にあたります。小満は太陽の光を浴びて作物が成長し、大きく無事に育っていく時期。あらゆる生命が成長していくパワーみなぎる季節です! ■農業では作物が育ってホッと一安心 農業では、秋に撒いた麦穂が黄緑に色づき始めたり、梅の実が膨らんできたりする時期。「小満」には、順調に育ってきている作物を見て、ひと安心するという意味もあります。 とくに麦は、二毛作で作る場合、梅雨入り前のこの時期が収穫時期。実が熟し、麦にとっての収穫の「秋」であることから「麦秋(ばくしゅう/もしくは、むぎあき)」という言葉もあります。熟した麦を取り入れる、初夏を指す季語です。 ■小満の日には、何を食べる? 野菜では、 さやえんどう・グリーンピース・空豆 などの豆類がおいしい季節です。黄緑や緑などパステルカラーのお豆類を使えば、初夏らしい彩の料理が作れそうですね。 さらに アスパラガス・紫蘇(しそ)・明日葉 などの葉っぱ類も豊富です。皮がやわらかい 新じゃがいも・新たまねぎ も並びますね。果物では、 枇杷(びわ)・夏みかん が走りの季節をむかえます。 魚貝類では、 鯵・鰹・鱚(きす)・きびなご・いさき・雲丹(うに)・さざえ・車海老・真だこ・烏賊(いか) など。 こうした旬の食材が並ぶ食卓にすると、自然の実りを食事から学べるでしょう。 ■小満の時期の行事は? この時期には多少天気がぐずつくこともありますが、基本的に気候は穏やかです。まもなく、夏に入る準備「梅雨」がやってきます。そして、6月1日は衣替えです。梅雨に入る前、晴れた日に衣替えや虫干しを済ませてしまいましょう。 また、お出かけするなら、潮干狩りはいかがでしょう? 潮の引く時間が徐々に長くなり、気温も水温も暖かくなってきます。産卵のシーズンを前に、栄養を蓄えてぷくっと太り出したこの時期のアサリをはじめとした貝類は味も良く、中身もたっぷり詰まっていて食べごたえがありますよ! 子どもにとっても、きっと楽しい思い出になることでしょう。 今回は「小満」の季節についてでした。日本の四季を楽しむ節目、お子さんとの会話や料理の中に取り入れてみてはいかがでしょうか?
2016年05月15日■子どもとの会話に、自然に旬の食材や行事食の話題を取り入れよう 突然ですが「二十四節気(にじゅうしせっき)」を知っていますか? 日本には四季があり、それを24等分して、約15日に1回訪れる節目の日に季節を表す名称をつけたもの、それが二十四節気です。正確な時計やカレンダーがなかった時代には、農作業の目安にしていたとも言われています。 現代は毎日が慌ただしく、あっという間に過ぎてしまうからこそ、四季の移り変わりを楽しむために、また子どもの食育に、二十四節気を日々の話題に挙げてみるとよいでしょう。 そして、節目の日には「旬食材を使って何か1品作ってみる」「子どもと行事について会話してみる」と決めてしまうのもよいかもしれません。 子どもにとっても、春夏秋冬それぞれの食材を味わったり、日本の行事の話を一緒にしたりすることで、自然と食の知識と理解を深めることにもつながります。 そこで今回は「立夏」について紹介しましょう。 ■今年の立夏は2016年5月5日 5月に入ると、二十四節気では「立夏」の季節。2016年の立夏は「こどもの日」と重なっています。桜が終わり、一気に葉が育って新緑に。夏の気配が感じられ、ツツジ、菖蒲、藤が咲き始める頃でもあります。 初夏と混同しがちですが、初夏は6月に入ってからを指す言葉です。立夏は、すがすがしい風がちょうど心地良く感じる季節。田植えや種まきが始まり、秋の豊作を祈って「お田植え神事」「御田植祭」が行われたりします。 ■立夏の日には、何を食べる? 春の名残の食材と、夏の走りの食材、新緑をイメージした緑の食材を使うと、立夏らしい献立になります。 春の名残の食材だと、筍や菜の花、山菜など。春キャベツや芯玉葱が出回り、グリーンピースやそら豆、スナップエンドウなどお豆類がおいしい季節でもあります。 海産物では、ホタルイカやワカメ、ヒジキなどの海藻類も旬を迎えます。こどもの日と合わせて、柏餅や粽(ちまき)を取り入れてもよいですね。 なお、こどもの日に柏餅を食べるのは、柏の葉が、次の新芽が出るまで落ちないことから、家督が絶えないことの象徴とされ、縁起の良いものとされているからです。 ■そのほかの「立夏」前後の行事は? 立夏の時期は、ゴールデンウイークの名称が浸透しすぎて、元々が何の日だったのかが薄れている気もしますが、日本の古き良き行事が満載です。 2016年5月1日 :「夏も近づく八十八夜~」の歌でおなじみの八十八夜。立春を起算日として88日目、茶摘みなどの農作業がピークの時期です。 5月3日 :憲法記念日。日本国憲法の施行を記念する日です。 5月4日 :みどりの日。元々は昭和天皇の誕生日。2006年までは4月29日が「みどりの日」でしたが、現在は昭和の日となっています。 5月5日 :こどもの日。端午の節句(菖蒲の節句ともいいます)五節句の一つです。日本では端午の節句に男の子の健やかな成長祈願の行事を行う風習があります。 二十四節気をさらに細かく分けた、七十二候というものもあります。気象や動植物の変化を知らせる短文になっていて、立夏の期間ならば以下の通りです。 ・初候:蛙始鳴 (かえる はじめて なく) : 2016年5月5日。蛙が鳴き始めるころ。田んぼに水が引かれると、蛙の泣き声も聞こえるようになります。 ・次候:蚯蚓出 (きゅういん いずる) : 2016年5月10日。蚯蚓(ミミズ)が地上に出てくる頃。畑を耕すとミミズも出てきますね。 ・末候:竹笋生 (ちくかん しょうず) : 2016年5月15日。筍が生えるころ。筍というよりは若竹がズンズン生えてくる頃です。 今回は「立夏」について取り上げましたが、日本の四季を楽しむ節目、お子様との会話や料理の中にちょっとだけ取り入れてみてはいかがでしょうか?
2016年05月01日春も近づいて、いままで厚いコートやセーターでかくれていたラインが見えてくる季節になってきましたね。そろそろダイエットをしようかなと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。 とにかくヘルシーなものを食べたい! と思ったら、この春は野菜を麺のようにカットした「ベジヌードル」に挑戦してみてはいかがでしょう。 見た目はパスタのようなボリューム感があるものの、材料は野菜。さっぱりヘルシー、食物繊維たっぷりの一品ができます。 つくり方は、ピーラーで薄くスライスする方法もありますが、より麺っぽくしたい場合は、専用のベジヌードルカッターがあれば簡単です。 ベジヌードルをつくるのに適しているのは、ズッキーニやきゅうりなど、かたすぎない筒状の野菜。直径はこのメーカーのヌードルカッターを使用する場合は、4cmほどあった方がカットしやすいです。 そのほか、ニンジンやだいこんなどの野菜も、多少かたいですがカットは可能です。また、じゃがいもやかぶなどの丸い野菜にも使えます。野菜をクルクル回すだけで、簡単に麺状にカットできます。 オススメは、パスタやフォーなどの麺料理をするときに、普段の麺の量を半分に減らしてベジヌードルでかさ増しする方法。食べごたえもありつつ炭水化物やカロリーを減らせます。 パスタとズッキーニ、フォーと大根など、いろいろな組みあわせができますよ。 今回は、ベジヌードルカッターを使った、簡単冷製パスタ風サラダを紹介します。 ■ズッキーニとニンジンのベジヌードルサラダ 【材料】(2人分) ズッキーニ 200g ニンジン50g(ベジヌードルカッターで切る) [A]ごま油 大さじ1 [A]練りごま 小さじ2 [A]寿司酢 小さじ2 [A]しょう油 小さじ2 [A]すりおろししょうが 小さじ1/2 [A]黒ごま 少々 白ごま お好み ■つくり方 1.人参は軽く塩を振り(分量外)、しんなりさせておく 2.ボウルに[A]を混ぜ、水気を除いた野菜を和える 3.皿に盛りつけて、白ごまをふって完成! 食べる直前に、野菜の水気を除いてからドレッシングと和えましょう。時間がたつと野菜から水分が出てしまいます。 新感覚のサラダ「ベジヌードル」をぜひ試してみてくださいね。
2016年03月30日ポルトガルの万能調味料「MASSA(マッサ)」を知っていますか? 正式名は「マッサ・デ・ピメンタォン」で、パプリカを使った鮮やかな赤色の調味料です。 ポルトガルではどこの家庭にもある調味料の1つだそう。 味は、パプリカを塩づけするので、塩味が強いですが、同時にパプリカの甘み・うまみもあって、そのままパンにつけたり、トッピングにしたりはもちろん、下ごしらえや味のアクセントにと万能に使えます。 このマッサは、家庭で簡単に手作りできます。赤パプリカを塩漬けにして、ペーストにすれば完成! 少し作る時間はかかりますが、手間はかからないので土日に作ってみてはいかがでしょうか? ■万能調味料「MASSA(マッサ)」 赤パプリカ 2個(ヘタと種を除いて8等分に切る) 塩 大さじ3(粗塩がオススメ) オリーブオイル 大さじ2 すりおろしにんにく 小さじ1 ■つくり方 1.ボウルにパプリカを入れ、塩をまぶす 2.ラップをかけて、皿など重石をのせ、1日~2日冷蔵庫で寝かせる(※最低でも12時間はねかせて、水分を出してください) 3.1~2日後、パプリカから出てきた水は捨て、水分をふき取って、オーブンで焼いてうまみを凝縮する(余熱あり200℃15分程) 4.焼いたパプリカにオリーブオイル・すりおろしにんにくを加えて、フードプロセッサー(ブレンダー)でペースト状にして完成! パプリカに含まれている水分を取り除くことで、パプリカのうまみが凝縮して、おいしいマッサが出来上がります。瓶詰めして2週間以内に食べきれる量を作ってください。 マッサの使い方は、野菜炒めやサラダ・パスタソースにひとさじ加えると、料理全体のうまみがグッと増します。 精進ではありませんが、マヨネーズと合わせてマッサマヨネーズソースにしたり、オムレツなどの卵料理のソースにも使えます。 家にストックしておくと、料理のバリエーションが広がりそうですね。ぜひお試しください!
2016年03月13日日本スーパーフード協会の2016年トレンド予測で第1位を獲得した、注目の穀物「アマランサス」。 スーパーグレイン(驚異の穀物)としてハリウッドセレブが取り入れていることで、知名度が急上昇しました。 アマランサスの原産は南米で、種子を食用とし紀元前5000年から栽培されていたそう。 他の雑穀と比べて種皮が柔らかく、丸ごと食べられるので、栄養を余すことなく取り入れられることが特長。白米と比べると、カルシウムは約32倍・マグネシウムは約12倍・食物繊維は約5倍含まれています。 その他、鉄分・ビタミンB6・葉酸・亜鉛・ポリフェノールなども含んでおり、栄養価の高い穀類といえます。 アマランサスは、簡単な下ごしらえをするだけで、さまざまな料理に活用できます。 粒が小さいので目の細かいざるや茶こしに入れ、サッと洗いゴミを洗い流して使います。まずは、そのまま白米に混ぜて炊いてください。 ■アマランサスごはん 米 2合 アマランサス 大さじ2 水 390ml ※アマランサス大さじ1増えるごとに、水の量も大さじ1追加 ■つくり方 炊飯器で普通炊きして完成! 料理に使いたい時は、沸騰したお湯に洗ったアマランサスを入れ、8~10分程ゆでて湯切りをします。 ■アマランサスドレッシング ゆでたアマランサス 大さじ1 オリーブオイル 大さじ2 寿司酢 大さじ1 塩 ひとつまみ コショウ 少々 アマランサス入りのドレッシングで、お好みの野菜を和えてください。プチプチ感が楽しいサラダになります。 アマランサスはゆでてもOK! ヨーグルトと和えてもおいしくいただけます。 ■アマランサス入りフルーツヨーグルト ゆでたアマランサス 大さじ1 ヨーグルト 50g イチゴ 6つ(お好みのフルーツで) クセの少ない雑穀なので、白米に混ぜたり、料理のトッピングにしたり、デザートにしたりと取り入れ方は広がりそうです。 おいしく食べて、体のなかからキレイを目指してくださいね。
2016年03月04日野菜不足を感じることはありますか? つい忙しくて外食が多かったりすると、パスタやパン、丼ものなど、炭水化物中心の食事になりがちですよね。 野菜は1日350g摂取が目標です。しかし平均値では300gも摂れていないのが現状です。加えて最近は、野菜の価格もますます高騰傾向に。 そんなには野菜を食べていないかもと実感している方もいらっしゃるのではないでしょうか? 野菜不足を感じたときは、まずは手軽に野菜ジュースを使って、簡単スープをつくってみてはいかがでしょうか? (もちろん本物の野菜を食べた方がベターですが、)野菜ジュースなら価格変動も少ないですし、日持ちもするので、手軽に野菜生活を習慣にできますよ。 まずは朝ごはんにオススメ! ミキサーにかけるだけのお手軽スープレシピをどうぞ。 ■トマトジュースを使ったかんたんガスパチョ(調理時間5分) 材料 (2人分) トマトジュース 200ml (たまねぎ・赤パプリカ 各20g) すりおろしにんにく 小さじ1/4 砂糖・酢 各小さじ1 塩 小さじ1/2 オリーブ油 大さじ1 黒胡椒 少々(小さじ1/8) (乾燥パセリ 少々) ■つくり方 材料をすべてミキサーで混ぜれば完成! セロリやきゅうりなど、その日冷蔵庫にあるお好みの野菜とトマトジュースをあわせて攪拌(かくはん)するだけ。ぜひお試しくださいね。 さらに寒さもまだ続きそうなこの時期、温かいスープは大活躍! スープジャーに温かいまま入れてランチに持って行ったり、多めにつくって常備スープにもつくりたい、簡単トマトスープレシピをどうぞ。 ■かんたんミネストローネ(調理時間10分) 材料(2人分) オリーブ油 小さじ2 [A]たまねぎ 1/2個(100g) [A]乾燥芽ひじき 3g [A]塩 ひとつまみ(小さじ1/4) [A]ミックスビーンズ 50g [B]トマトジュース 100ml [B]出汁 200ml (乾燥パセリ 少々) ■つくり方 1.鍋にオリーブ油を熱し、[A]を入れ、具材がしんなりするまで炒める(中火2分程) 2.[B]を入れひと煮立ちさせて完成! ひじきやお豆を入れることで、食物繊維や、植物性のたんぱく質、ミナラル類の栄養素も摂れて、万能スープになりますよ。ぜひお試しくださいね。
2016年01月22日寒さも本格的になってきましたね。年末年始はクリスマスのごちそうや大みそかの年越しそば、そしてお正月のおせち料理と、行事食も盛りだくさん。そのなかでも、伝統的な和食のおせち料理。毎年何品つくっていますか? おせち料理の基本は、祝い肴三種・お煮しめ・酢の物・焼き物です。三つ肴の内容は、関東では黒豆、数の子、ごまめ(田作り)。関西では黒豆、数の子、たたきごぼうです。 「つくってみたいけど、ちょっとハードルが高そう…。しかも、品数が多くて時間もかかりそう」と思う方は、この2品からチャレンジすることをオススメします。 まずは、縁起物の紅白を模して、大根と人参でつくる酢の物レシピをどうぞ。大根と人参の割合は5:1にすると、紅白のバランスがキレイですよ! ■紅白なます(調理時間5分) 材料(2人分) 大根 100g(4cm細切り) 人参 20g(4cm細切り) [A]寿司酢 小さじ2 [A]淡口しょう油 小さじ1 [A]柚子のしぼり汁 小さじ1 [A]昆布茶 小さじ1/4 柚子皮 2g(2cm千切り) 三つ葉 5g(2cm千切り) ■つくり方 1.大根と人参に軽く塩(分量外 ひとつまみ)をふり、10分ほどつける 2.1の材料がしんなりしたら、水気を絞る 3.[A]の合わせ酢を混ぜたら完成! 器に盛り、柚子皮と三つ葉をそえる 続いて、関西では三つ肴に入っている、たたきごぼう。細く長く地中にしっかり根を張るごぼうは、縁起のよい食材としてさまざまな料理に使われています。たたきごぼうは、やわらかく煮たごぼうをたたき、身を開いて、開運の縁起をかついだものです。 ■たたきごぼう(調理時間10分) 材料(2人分) ごぼう 40g(4cmの長さに切る) 椎茸昆布出汁 大さじ1 [A]白すりごま 小さじ2 [A]みりん・しょう油・酢 各小さじ1 ([A]山椒 少々) つくり方 1.耐熱容器に出汁を入れ、電子レンジで加熱する(600w6分) 2.1のごぼうを袋に入れてすりこぎでかるくたたき、[A]を和えて完成! ごぼうを蒸すことで、栄養素をまるごとおいしくいただけます。 おせち料理の食材には、それぞれにおめでたい意味やいわれがあります。食品や料理にこめられた願いを知って、縁起のよい食材をそろえれば、支たくもより楽しくなりますね!
2015年12月29日秋も本番。徐々に寒くなってくると鍋がおいしくなる季節ですね! あったかい鍋料理は、野菜をたっぷり食べたい時に特にオススメです。 健康のためには、1日350g以上の野菜が必要と言われています。煮込むと野菜は小さく食べやすくなるので、1日分の野菜を食べるのも苦ではありません。 最近はコーンポタージュ鍋やトマト鍋など、バラエティにとんだ鍋スープをよく見かけます。 便利なストレートスープや固形の素を使うという方法もありますが、ちょっと工夫すれば、家にある身近な調味料でも、おいしい鍋スープができます。 今回は、豆乳と練りごまを使った、深いコクの鍋スープを紹介します。 ■ごま豆乳スープの野菜鍋(2人分) [A]出汁 400ml [A](淡口)しょう油 小さじ1 [A]すりおろしにんにく 小さじ1/2 にんじん 1/4本(50g) れんこん 100g かぶ 150g たまねぎ 1/2個(200g) ほうれん草 200g 無調整豆乳 200ml 白練りごま 小さじ2 塩 ひとつまみ ■つくり方 1.鍋に[A]を入れてひと煮立ちさせ、野菜類を入れ煮込む。(熱の通りにくいものから順番に) 2.全体がしんなりと煮えたら無調整豆乳・練りごまを加え、ひと煮立ちさせて完成! ※煮すぎると豆乳が分離するので注意してください。 (調理時間20分) 厚生労働省が推奨する、成人1日あたりの野菜の目標摂取量は350g以上で、そのうち120gを緑黄色野菜で取るのが理想とされています。 緑黄色野菜とは、にんじん、ほうれん草、トマト、ピーマンのような、可食部100g当たり、カロチン含量が600μg以上の野菜のことを言います。 緑黄色野菜以外の野菜を淡色野菜と言い、キャベツ、大根、たまねぎ、かぶなどがあります。 じゃが芋・キノコ類は、野菜1日350gの目標量の中には含まれていないので、プラスαで食べるようにしてください。 今回の鍋では1食で350gの野菜がとれるレシピを紹介しました。 この時期、外食が続いて野菜不足だと感じた時は、ぜひ野菜鍋を試してみてはいかがでしょうか?
2015年11月26日すっかり秋らしくなってきましたね。スーパーの食材も、おいも類を多くみかけるようになりました。 中でも、甘みがあってぽっくりホクホクの食感が味わえる“さつまいも”は女性には人気の食材。 美味しいだけではなく、女性には嬉しい栄養素や食物繊維がたっぷりなのです! さつまいもに含まれる栄養の中で注目できるのがビタミン。 フルーツなどのビタミンは加熱すると壊れやすいですが、さつまいもに含まれるビタミンCやE、B群は、デンプンに保護されているので、加熱調理しても成分が失われにくいのです。 ですから焼いたり蒸したり温かいお料理でもビタミンを摂取することができます。 さらに、さつまいもにはヤラピンという成分が含まれていて、緩下剤効果も。 さつまいもに含まれる食物繊維が、悪玉菌や毒素を吸着して排泄する働きと共に働けば、便秘を改善し、腸内環境を整える効果が期待ができます。 そんなさつまいも調理を簡単に。炊飯器一つでできる、さつまいもレシピを紹介します。 ■さつまいもとしめじの秋炊き込みご飯 (2人分) [A]米 1合 さつまいも 50g 白胡麻 お好み ■つくり方 1.炊飯器に[A]入れ、ひと混ぜし、具材を加えて普通炊きする 2.器に盛りつけて、白胡麻をふって完成! さつまいもの皮も、食べられそうな状態の場合は、よく洗ってそのまま使ってください。皮の近くに栄養素が凝縮されています。秋の味覚、ぜひお試しくださいね。 (調理時間10分 ※炊く時間除く)
2015年10月30日行楽シーズン到来! 彼とのデートでドライブという方もいらっしゃるのではないでしょうか? 前回、お弁当にピッタリの 「おにぎらず」 レシピを紹介しました。 そこにプラスしておかずをつくりたいとき、ボリュームもあって男性にも喜ばれる、かつヘルシーで栄養もある食材で万能なのが「じゃが芋」です。 じゃが芋は、ビタミンB群やビタミンC、ミネラル類が多く含まれる野菜で、特にビタミンCはみかん並み! 通常ビタミンCは熱に弱いのですが、じゃが芋のビタミンCは熱にも強いので、煮たり焼いたり調理しても壊れにくいのです。 持ち歩き時間が長いお弁当には、サラダなどの生ものは向かないので、ビタミン・ミネラル類が少ない中身になりがちですが、栄養のバランスからみても、じゃが芋はオススメですよ。 そんなじゃが芋料理の中でも簡単にできるパパッとおかずを紹介します。 ■じゃが芋の揚げ焼き甘辛ダレ(2人分) じゃが芋(新じゃが) 200g ※洗って、一口大に切る> 油 大さじ4 [A]砂糖 大さじ2 [A]醤油 大さじ1 [A]みりん 大さじ1 ■つくり方 1.耐熱容器にじゃが芋を入れて、ふんわりラップをかけ、電子レンジで加熱する(600w 2分) 2.鍋に油を熱し、水気をしっかり除いたじゃが芋を入れて揚げ焼きする(弱火 2分程) 3.竹串がスッと通ったら、一度じゃが芋を取り出す 4.をふき取って[A]を入れひと煮立ちさせ、3のじゃが芋を入れてタレをからめて完成 電子レンジでじゃが芋に半分くらい熱を加えることで、揚げる時間を短縮できますよ。 加えて、お弁当には赤・緑・黄が入っているとキレイに見えるので、プチトマトやブロッコリー・パプリカなどを隙間に入れて、カラフルな見た目にもこだわってみてくださいね。
2015年10月09日季節も秋になり、過ごしやすくなってきましたね。ドライブなどのデートでもお弁当を作る! というときに、オススメなのが「おにぎらず」です。 簡単につくれるのはもちろん、切り口の見た目が可愛いですし、食べやすさも魅力です。 もともとはクッキングパパの中で紹介されたレシピで、にぎらなくて良いので、おにぎりの形が上手くできなくっても、これなら問題ありません。 具材は好みのものを何でも入れてOK。前日の夕食のおかずを取り分けておいたり、ハムやチーズなどサンドイッチの具材感覚で選べます。 今回は、精進料理であり、常備菜として重宝する「牛蒡のきんぴら」を具材にしました。 そのほか汁気を除けば「ひじき煮物」「切干大根煮物」などもご飯に合います。 具材を1からつくるのではなく、取り分け具材でつくれば、3分程でできるので、時短でつくりたいときのお弁当にも最適ですよ。 ■牛蒡のきんぴら おにぎらず (2人分/2個分) ごはん お茶碗2杯分(250g) 海苔 2枚 牛蒡のきんぴら 50g ■つくり方 1.海苔の中心にひし形にごはんを広げる 2.具材を並べる 3.ご飯で上からサンドする 4.海苔の端を折りたたむ 5.ラップで包んで形を整える 6.半分にカットして完成! そのほかボリュームを出したい時はソーセージやから揚げ、見た目を重視するならレタスやきゅうり、トマトなどカラフルな野菜も一緒に挟むと良いですよ。 ただし、持ち歩きの時間が長い時は、生ものは入れない、保冷バックを使うなどの対策をしてくださいね。
2015年10月08日夏野菜がおいしいこの時期、トマトや茄子、ピーマンなど野菜をたっぷり食べたい時にぜひ実践していただきたいのが、週末の作り置きサラダです。 以前、 メイソンジャーサラダ で紹介したようなサラダも勿論オススメですが、たっぷりと夏野菜を食べたい時は、煮込んだラタトゥイユを冷やして、サラダのように食べてみてはいかがでしょうか? 今回は、夏野菜をたっぷり使った、夏のラタトゥイユをご紹介します。 それではレシピをどうぞ! ■夏のラタトュイユ (調理時間20分) 【材料】(2人分) オリーブオイル 小さじ2 [A]トマト 50g [A]玉葱 40g [A]茄子 40g(1/2個) [A]パプリカ 20g [A]ピーマン 20g [B]カットトマト(缶) 60g [B]白ワイン 60cc [C]はちみつ 小さじ2 [C]味噌 小さじ1 乾燥パセリ お好み 【作り方】 鍋にオリーブオイルを熱し、[A]を入れてまわりに油のコーティングができるまで炒める(中火2分) [B]を加え、煮汁がなくなるまで煮込む(弱火10分) [C]を溶かし入れて、全体に混ざれば完成! メイソンジャーなど密閉容器に詰めて冷蔵庫に保存すれば、5日程は日持ちします。 冷やしたラタトゥイユは、カレーソースのようにごはんにかけても、トッピングとしてバゲットなどにのっけても、パスタの具材にしてもおいしいですよ! カボチャやミックスビーンズなど、ボリュームのあるお野菜を追加すれば、食べ応えはさらに増します。 トマトの酸味が食欲を増進させてくれるので、この時期にピッタリです。ぜひお試しくださいね。
2015年08月29日手料理はつくりたいけど、暑くて火を使いたくないこの季節。ビールのおつまみに、冷凍枝豆や、冷奴を出して…とおつまみがマンネリ化していませんか? そんなときはいつもの食材にプラスして、ちょっと味に変化をつけてみませんか? 今回は夏の定番冷奴に、夏野菜のトマトやピーマンをプラスして、さっぱりいただける冷奴のアレンジレシピを紹介します。 それではレシピをどうぞ! ■サルサ風冷奴 【材料】 (2人分) (絹)豆腐 1/2丁(200g) [A]トマト 1/4個(50g) [A]ピーマン 1/4個(10g) [A]たまねぎ 1/8個(25g) [A](パクチー 5g ) [A]オリーブ油 大さじ1 [A]すりおろしにんにく 小さじ1/2 [A]レモン汁 小さじ1 [A]醤油 小さじ1/2 [A]塩・一味唐辛子 少々 【つくり方】 豆腐を食べやすい大きさにカットして並べ、[A]をかけて完成! ビールや日本酒、白ワインにも合う一品です。[A]のサルサ風ソースをあらかじめ作っておけば、サラダのドレッシングに、焼き魚を南蛮漬け風になど、さらにアレンジが広がりますよ。 冷蔵庫で2~3日は保存可能です。ぜひお試しくださいね!
2015年08月26日「減塩」といったら、もう少し年をとってから、なんて思っていませんか? 年を重ねていくと徐々に高血圧になり、いきなり生活改善として減塩を宣告されるというイメージかもしれませんが、じつはこれでは遅いのです! 高血圧の原因になると言われている塩分過多は、高血圧になってから一日何gに減らすかではなく、生まれてからの合計で何gになったかが重要という説もあります。 現代の女性は、社会進出とともに外食や中食が増えて、塩分過多。お洒落なワインバルでのおつまみや、ファストフードには、必要以上の塩分が含まれています。 1日あたりの食塩相当量(18歳以上)の目標値は、女性の場合7g未満。食品自体(野菜や肉魚)に含まれている塩分が、1日に2g前後あるので、調理に使ってよい塩分は、1日5g程度です。 女性の場合、若いうちは血圧が低めの人が多いですが、年齢を重ねるにつれ血圧が上がり、閉経を迎えると高血圧になってしまう人も少なくありません。 高血圧になると、動脈硬化を起こし、心臓病や脳卒中のリスクを高めます。それを防ぐために、いきなり減塩を宣告されるわけですが、高血圧になってからではもはや遅いです! ですから、若い時から減塩生活を心がけることが、将来の脳卒中や心筋梗塞などの致命的な病気の予防に役立つのです。 とはいえ、いくら健康のためにと言っても、美味しくなければ続かないですよね。塩分が少なくても美味しく料理をするポイントは3つです。 1.出汁をしっかりとること 2.スパイス(ガラムマサラやカレー粉)&ハーブ(パクチーやバジル)やスパイスを使うこと 3.香味野菜(にんにく、生姜、ネギなど)を使うこと 出汁をとることで旨みがプラスされるので、少ない塩分でも味を感じやすくなります。プラスしてスパイスやハーブを使うことで味に深みがでてきます。 野菜も1種類ではなく、香りのある野菜をブレンドすることによって広がりがでます。 しょっぱいものは、ご飯やお酒がすすんでしまうので、塩分を控えめに薄味に調理することで、食べ過ぎ飲みすぎを抑えることにつながります。 よって、減塩の食事はダイエットの効果も期待されています! さらに市販のチーズやハムなどの加工食品には、多くの塩分が使われているので、1日に食べる量を決めたり、食べる時は味をつけていない野菜スティックを一緒に食べるなどの習慣をつけましょう。 またパンやパスタ・コーンフレーク自体にも塩分は含まれています。主食にお米(玄米がオススメ)を食べる日を取り入れても良いと思います。 さらに醤油やソースなどの調味料を使うときは、かけすぎを防止するために、計量スプーンで測ったり、料理自体にはハケなどでぬるという方法もあります(シリコンのハケは100円ショップでも購入できます)。 食事の摂取カロリーを気にする女性は多いですが、カロリーを多くとってしまう原因の一つは、しょっぱい料理だったりします。 減塩も一緒に気をつけることで、より食べる量を抑えることができるので、ダイエットにもつながり、かつカラダの内側から健康の下地をつくることにつながります。 ひいては将来も見据えたキレイなカラダをつくることができますね! 小さなことからコツコツとはじめてみましょう。
2015年08月09日葛(くず)といえば、葛根湯に入っていたり、葛餅などを思い浮かべる方も多いかと思います。けれど、家庭ではあまり使ったことがない。という方も多いのではないでしょうか? 葛は、根のデンプンです。解熱作用・疲労回復・腸環境の改善に効果があるといわれ、漢方薬にも用いられてきました。風邪をひくと「葛根湯」という薬を飲んだり、夏に「葛きり」や「葛まんじゅう」を食べるのは、熱を体の外に出してくれる働きがあるからです。 この葛粉、水に溶かして加熱すると、とろみになるので、料理では片栗粉のような感覚で使えます。またお湯に溶かすと「葛湯」になります。砂糖や蜂蜜を混ぜれば、簡単な甘味ドリンクに。小腹がすいた時には、とろみがあってお腹にもたまるのでおススメです。 今回は、夏バテ気味の時、クーラーなどにあたりすぎて冷えてしまったときにオススメの葛ドリンクを紹介します。それではレシピをどうぞ。 夏バテ気味の時にオススメ。ホットジンジャー葛湯(調理時間5分) 【材料】(1人分) くず粉 小さじ2程度 水 大さじ1 湯 150ml すりおろし生姜 小さじ1 蜂蜜 大さじ1 作り方 1.コップに葛粉と水を入れ、葛粉をよく混ぜ溶かす 2.湯・生姜・蜂蜜を入れ、よく混ぜて完成! 全体が透き通っていなければ、多少加熱した方が良いので、電子レンジで透き通るまで(600w 30秒程)加熱してください。 葛粉を購入する時に、葛の効果を試したいなら、100%の葛粉である「本葛」「本葛粉」を選ぶようにしましょう! 「吉野葛」と書いているものもあります。粉状にサラサラしているものは、さつま芋やじゃが芋のデンプンが入っていることもありますので、パッケージの原材料欄で確認してください。 ちなみに片栗粉は、ユリ科植物のカタクリの鱗茎から抽出したデンプン。わらび粉は、わらびの根茎から抽出したデンプンです。 日本では昔から食べられてきた葛粉。今年の夏は気軽に取り入れてみてくださいね!
2015年07月06日梅雨の時期から夏にかけて気になってくるのが食中毒ですね。ジメジメ&ムシムシした環境は、細菌にとっては好環境! 細菌が原因となる食中毒は6月~8月に多く発生しています。 もともと細菌は、肉や魚などの食材や、自分の手、スポンジやまな板にも存在しています。温度や湿度などの条件がそろうと食べ物の中で増殖し、その食べ物を食べることにより食中毒を引き起こします。 しかし一定の量以上にならなければ発症しません。そこで今回は、菌を「増やさない」ように、家庭で手軽にできる食材「酢」を使った食中毒予防のポイントを紹介します。 ■毎日の料理に酢を使う 夏場の食事は、積極的にお酢を取り入れましょう。菌の増殖防止だけでなく、食欲増進にも効果的なので一石二鳥です! まずはサラダのドレッシング代わりに寿司酢を使ってみましょう。野菜を寿司酢で和えて、30分ほど冷蔵庫で味をなじませれば、あっさりしたマリネ風のサラダになります。 肉魚の味付けは甘酢炒めも良いですね。ピクルス漬けやらっきょう漬けなど、お酢を使った漬物などを常備しておけば、毎度の食事にお酢の一品を取り入れるのも気軽にできます。 お弁当のご飯には、炊飯時にお酢を入れて(米1合に対し酢小さじ1)炊くのもおススメです。酢の酸味は飛んでしまうのでほとんどなく、ご飯にお酢の成分のみが残るので、食中毒菌の増殖防止の効果が期待できます。 ■調理器具を酢で抗菌 調理器具は、基本はよく洗って清潔に。理想はこまめに熱湯殺菌をオススメしています。しかし、熱湯殺菌できない調理器具(耐熱でないもの)などもありますし、忙しい日はそこまでできないことも。 そんな時にお酢を使いましょう。お酢で湿らせたキッチンペーパーで、使う前のお弁当箱(フタも)を拭く。生の肉魚を扱った後に手にもみ込んでおくなど、菌の増殖を抑えたい場所にスポットで使うと良いですよ。 その他、食材では「梅干し」「レモン」に含まれるクエン酸や「しょうが」に含まれるジンゲロン、「紫蘇」に含まれるペリラルデヒド、「にんにく」に含まれるアリシン、「唐辛子」に含まれるカプサイシンなど抗菌作用があると言われているものはあります。これらの食材も、暑い時期は取り入れてみましょう。 ただし、これらの方法は菌を殺すのではなく、あくまでも菌が増えるのを抑える方法。基本的には、普段から清潔にを心がけて、少なくとも家庭からの食中毒は阻止したいですね。 万が一、おう吐や下痢の症状がでたら、早めに医師の診断を受けてくださいね。
2015年07月04日徐々に夏らしい気候になってきましたね。洋服が軽い装いになり、露出が増えてくると、気になってくるのが二の腕や太ももではないでしょうか? 女性らしい柔らかさを保ちつつも、プヨプヨではなく適度に筋肉がある引き締まった手足をつくりたいならば、良質なたんぱく質、炭水化物がバランスよく摂れる「おから」がオススメです。 「おから」なんて地味! と思ったそこのアナタ!ダイエットの時に、豆乳や豆腐を取り入れたりしているなら、原料は同じです。しかも「おから」には食物繊維がたっぷり含まれています。食物繊維の量は、ごぼうの約2倍! たっぷりの食物繊維は、満腹感が得られるだけでなく、不溶性の食物繊維が腸のぜん動運動を促し、便秘の解消にもなります。 さらにおから含まれている、サポニンという成分は、余分な糖質や脂肪の吸収を抑える効果があります。さらにレシチンという成分は、脂肪を分解して代謝を向上させる効果があるといわれています。 しかし悲しいことに、現在、豆乳や豆腐よりはニーズの少ない「おから」は、豆乳や豆腐を作ると同時に出てくるので、消費しきれずに産業廃棄物として処理されている現実があります。栄養も食物繊維もたっぷり残っているおからを捨ててしまっては勿体ないですよね。近所にお豆腐屋さんがあれば、安価で売られていることもありますから、環境の為にも、おからを購入してみてください。 それでは、ストックできる、おから常備菜レシピをどうぞ! 【坪椀】ほろほろ卯の花 【材料】 (2人分) 胡麻油 小さじ1 [A]人参 20g [A]木耳(乾燥) 1g [A]しらたき 20g [A]隠元 1本(10g) [A]塩 ひとつまみ(小さじ1/4) おから 40g [B]椎茸昆布出汁 大さじ1 [B]酒・しょうゆ・みりん 各小さじ1 【作り方】 1. 鍋に胡麻油を熱し、[A]の具材を入れて炒める(中火3分程) 2. 別鍋におからを入れて乾煎りし、サラサラになったら1.の具材を加えて炒り合わせる 3. [B]を加えて汁気がなくなるまで炒って(弱火3分程)完成! 毎日一品50g程度、おかずに「おから料理」を取り入れれば、低カロリーで良質なたんぱく質、炭水化物(食物繊維)がとれます。効果を出すためには「おから」で置き換えダイエットをすると良いでしょう。挽肉の代わりに使ってハンバーグ風にしたり、乾煎りして水分を飛ばしたおからを使えば、パン粉のような衣にもなります。 たくさん作ったら冷凍保存もできるので、慣れると使いやすい食材ですよ。ぜひ豆腐や豆乳と一緒に、筋肉美ボディーをつくる食材として使ってみてくださいね。
2015年05月25日そろそろ夏の野菜が出回ってくる季節ですね。この時期に旬を迎える野菜をいくつ知っていますか? そもそも旬とは、食材が一年で最もおいしく、栄養価が高くなる時期のこと。市場に多く出回るため、値段も安価になりやすく手に入れやすくもなります。 夏に旬を迎える食材は、胡瓜(きゅうり)・トマト・茄子(なす)・しし唐・ピーマン・ズッキーニ・ゴーヤ・さやいんげん・枝豆・玉蜀黍(とうもろこし)・紫蘇(しそ)・茗荷(みょうが)など。 旬の野菜には、不思議とその季節に、体が必要としている栄養素が詰まっています。この時期の野菜の特長としては、水分やカリウムを豊富に含んでいるものが多いということ。効果としては、身体にこもった熱を、水分と共に外に出し、身体の内側からクールダウンしてくれます。さらに抗酸化作用が期待されるビタミン類が多く含まれる緑黄色野菜が多いのも、この時期の特長です。これは紫外線や暑さで活性酸素がダメージを受けやすいので、補ってくれる効果があります。 具体的な野菜だと、熱中症気味で食欲がわかないとき、大量の汗をかいた時には、胡瓜や茄子を食べましょう。カリウムを補いながら、水分と共に余分なナトリウムを外に出して、体を冷やしてくれます。 たくさん日光に当たった時は、ピーマンやゴーヤなどビタミンの多い野菜を食べましょう。ダメージを受けた皮膚や髪を補修してくれる効果があります。 トマトにはリコピンという赤い色素が含まれています。体内では活性酸素の発生を抑え、シミやくすみを抑制する働きがあります。さらにトマトの酸味は疲労回復にも有効です。 それでは、夏の旬食材を使った、ヘルシーな一品をどうぞ。 ●なすときゅうりのあちゃら漬け (調理時間10分) 【材料】 (2人分) 茄子 1/2本(50g) 胡瓜 1/2本(50g) 塩 小さじ1/2 [A]酢・砂糖 各小さじ1 [A]辛子 小さじ1/4 [A]一味唐辛子 ひとふり(小さじ1/8) [A]白胡麻 大さじ1 【作り方】 1. 茄子、胡瓜を塩もみして5分放置。水気を絞る。 2. [A]の調味液を合わせて完成! 「あちゃら漬け」とは、唐辛子を入れた甘酢に季節の野菜を漬けた料理。元は南蛮料理の一種で、いわば和風のピクルスのこと。その他、紫蘇や茗荷などの薬味をプラスするのもオススメです。薬味類は、殺菌作用・抗菌作用・食欲増進・消化機能向上・整腸作用などの効果があります。暑さで弱った胃腸を雑菌から守り、食欲を増進させる効果も。 夏の食材をうまく取り入れながら、暑さや紫外線にうまく対応していきましょうね。今日の一品を迷った時には、試してみてはいかがでしょうか?
2015年05月23日忙しい毎日を送っていると、あっという間に一週間が終わっていたりしませんか? 毎日のルーチンワークをこなしていくことに必死で、新しいことに取り組みたい、視野を広げたい気持ちはあるけど、なかなか時間がとれない…。私もそんな一人で、仕事に追われ、子どもが生まれたことによって育児にも追われて、毎日が慌ただしく過ぎていました。 そんな時にみつけたのが、「TOMORROW BOX」。カラダと自然に優しい、日本の本当に良きものをボックスに詰めて、月一回送ってくれるのです。無農薬や無添加など素材にこだわったもの、手作りで心を込めて作られたものなど、慌ただしく生活をしていると出会わないようなものが入っています。箱を開けた時に、ふっと癒され、優しい気持ちになれます。 今回届いた中のひとつが「たくあんの田舎漬け」。着色料・香料・保存料などの添加がなく、昔ながらの乳酸菌で、半年以上醗酵・熟成させたもの。干した大根と一緒に漬ける昆布・塩・柿の皮など、どんな産地のどんなものを使っているのか書いてあります。たくあんを漬ける時に柿の皮を一緒に入れると、甘味が増すのですね。また、生産者はどんな思いで作っているのか取材した冊子もついているので、どんな工程を経て作られたものなのか知ることができます。 普段食べているものなのに、意外とどんな素材を使っているのか、どんな工程で作っているのか知らなかったなぁ、と改めて勉強になったりします。こんなに手間暇がかかっているのだから、それなりの値段にも納得。むしろ本物には時間もお金もかかることを、消費者の私たち自身も、もっと知らなければいけないと改めて思ったりします。そして食べたもので自身のカラダを作るのだから、自分の為にも「良いものを」を選んであげたいと思ったりします。 早速、沢庵を使って、一品作ってみました。それではレシピをどうぞ。 ●薬味たっぷり 胡瓜と沢庵のサラダ (調理時間5分) 【材料】(2人分) 胡瓜 1本(100g)<千切り> たくあん 50g<千切り> 貝割れ大根 1/2パック(50g) <2cmの長さに切る> 茗荷 2本 大葉 6枚 白胡麻 大さじ2 【作り方】 材料を全て混ぜ合わせて完成! 10分程置いておくと味が良く馴染みます。たくあんの塩味のみで野菜を混ぜた、独特の歯ごたえが楽しめる一皿です。天日干しされた大根は、自然の力で大根本来の甘みや旨みがぎゅっと凝縮されています。乳酸菌発酵でちょっとすっぱい、田舎のおばあちゃん家で食べたことのある味です。 大根を漬け込むと、その糠床にある栄養成分が大根の中に浸透し、元々大根が持っている栄養素に加え、糠の栄養素であるビタミンやミネラルが加わります。また醗酵食品なので、乳酸菌も摂取できますね。 日本の古き良きもの、自然にもカラダにも良いものに触れることで、なんとなく忙しい毎日に癒しと気づきをいただきました。 ・からだと自然にやさしい暮らしと出会う箱 TOMORROW BOX(トゥモローボックス) 公式サイト
2015年05月15日健康・ダイエット・美肌の効果があるとしてメディアでも取り上げられる「チアシード」を試したことはありますか? チア(Chia)は「力」、シード(Seed)は「種」を意味していて、「チアシードと水があれば生きていける」といわれるほど、栄養価に富んだスーパーフードとして注目を集めています。 チアシードは、水に浸すと種が水分を含んで、どんどん膨らみ、かつ種のまわりがゼリー状に。ゆっくり水に浸しておけば、10倍以上に膨張するのですが、時間がかかるのは難点。すぐに使えるように事前にチアシードを水につけた「チアシード水」を常備しておくと、使いたい時に使えて便利です。 「チアシード水」の使い方としては、朝食のドリンクやヨーグルトに混ぜれば、腹持ちが良くなりますし、間食としておやつ代わりにもぴったりです。見た目は黒っぽくてちょっとイマイチですが、プルプルプチプチの食感はクセになりますよ。 今回は、常備しておける「チアシード水」と、チアシード水があれば簡単にできるおやつを紹介します。それではレシピをどうぞ。 チアシード水 【材料】(500ml分) チアシード 大さじ2(約25g) 水 500ml 【作り方】 水にチアシードをつける。途中で、一度底からグルッと混ぜると、種の膨らみが均一になります。ゼリー状にするなら2時間ほどつけておけば完成! 冷蔵庫で保管しておけば、4~5日持ちします。 チアシードの豆乳プリン 【材料】(2個分) [A]粉寒天 2g(大さじ1※分量外の水でふやかしておく) [A]調整豆乳 100ml [A]メープルシロップ 大さじ1 チアシード水 100g (トッピング用) ミント・苺など お好み 【作り方】 1.小鍋に[A]を入れて、沸騰直前まで温め、粉寒天を溶かす 2.火を止めて、チアシード水を加えてよく混ぜる 3.器に入れ、冷やし固めて完成! トッピングのミントや苺などを盛りつける その他、チアシード水があれば、牛乳やスムージーなどのドリンクに混ぜたり、お料理ではドレッシングに混ぜたり、パンやお菓子の生地に練り込んだりと、使い方は様々。味にクセがないので、どの食材とも合いますよ。 満腹感があるので、自然とその他の食事が少なくなるはず。毎日続ければ、ダイエットにもつながるかもしれません。お気に入りの食べ方を見つけて、毎日チアシード生活を挑戦してみては?
2015年05月12日ココナッツオイル、どうやって食べていますか? ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸は、体に蓄積されにくく脂肪の燃焼を促進するといわれています。ダイエット効果があると愛用する人も随分増えてきたようです。毎日、日常生活に取り入れていただきたいココナッツオイルなので、簡単に美味しく使いたいところ。そこで、今回はココナッツオイルの美味しい食べ方を紹介します。 まず、パントースト。カリカリに焼いたトーストの上に、お好み量(オススメは大さじ1程度)のココナッツオイルをぬって「ココナッツオイルトースト」に。バターの代用として使えます。 次に、ホットミルク。お好み量(オススメは小さじ1程度)のココナッツオイルを入れ「ココナッツオイルミルク」に。ほのかなココナッツの甘い香りがクセになります。 さらに、おやつ・デザートとしてオススメは「焼きりんご」。芯をくり抜いた丸ごと1個のりんごの、空いた芯の部分にココナッツオイル(オススメは大さじ2程度)、砂糖(オススメは大さじ1)を入れ、電子レンジで5~7分ほど加熱します。りんごの大きさにより、加熱の時間を調整してくださいね。 そして今回は、ラスクのレシピを紹介します。食パンの耳などで作れますが、今回は麩で作ってみました。 ■ココナッツオイルで麩ラスク(調理時間15分) 【材料】 (2人分) 麩(乾燥) 30g [A]ココナッツオイル 大さじ3 [A]砂糖 大さじ3 【作り方】 1.麩はトースターorオーブンで焼き、サクサクにする(トースター3分、オーブン予熱あり220℃10分) 2.フライパンに[A]を入れ熱し、少し茶色の色がついてきたら火を止める 3.麩を入れ、からめる 4.オーブンシートの上に3の麩を広げ、乾燥させて完成! ※今回の砂糖は「きび糖」を使っています。メープルシロップなどもオススメです。 せっかくココナッツオイルを使うのですから、コールドプレス製法(低温圧搾)した、「ヴァージンココナッツオイル」を選びましょう。栄養分を保つために、熱を加えずに圧力をかけてオイルを抽出する製法で、かつ一番絞りのものです。栄養素が多く残る製法なので栄養価も高くなります。 日常の中に、身近にココナッツオイルを取り入れてみてくださいね。
2015年04月15日こんにゃくって、カロリーは低そうだからダイエットに取り入れたいけど、どうやって食べるの? 味気なくて、バリエーションも少なくて困る! そんな声を精進料理教室でたびたび耳にします。 というわけで、今回は、「こんにゃく」に注目!ダイエットの最強食材「こんにゃく」が、あることをするとお肉のような食感になるんです。そんな一風変わった食べ方を紹介します! こんにゃくは、「こんにゃく芋」というサトイモ科の植物から作られます。1枚(300g)でカロリーは20kcal前後と低カロリーな食材。しかもこんにゃくに含まれる水溶性の食物繊維「こんにゃくマンナン」は、腸を刺激して、整腸作用・便秘解消に役立ちます。 さらに、こんにゃくの弾力は、よく噛んで食べることにつながるので、脳の視床下部にある「満腹中枢」が刺激され、腹八分目の食事で満足感が得られ、食べ過ぎも防ぎます。 一般的には、おでん・煮物・豚汁・田楽などに使われるこんにゃくですが、今回ぜひ試していただきたいのが、冷凍庫で1日凍らせた、氷こんにゃくです!さらに弾力が増し、お肉のような食感を出すことができます。 では氷こんにゃくのレシピをどうぞ。 ■氷こんにゃくの旨煮 (調理時間5分 蒟蒻を凍らせる時間除く) 【材料】(2人分 こんにゃく1/2枚分) こんにゃく 150g 胡麻油 大さじ1 葱 1本(100g) [A]砂糖・酒・みりん・醤油 各大さじ1 [A]すりおろし生姜 小さじ1 【作り方】 1. こんにゃくをアク抜きをして、ひと口大にちぎり、ジップロックなどに入れて一日冷凍する 2. フライパンに胡麻油を熱し、自然解凍した氷こんにゃくの水分をふきとって炒る 3. 葱と[A]を加え、煮汁がなくなるまで入り煮して(約5分程)完成! ※こんにゃくのアク抜き不要なものはそのまま使ってOKです! こんにゃくを冷凍することで、まるでお肉のような食感に。食べ応えがある一品になりますよ!肉の代用として使ってみてはいかがですか?
2015年04月07日ニューヨークで話題の「ジャーサラダ」を日本式にゆる精進料理でアレンジ! ヘルシーな手作り豆乳ドレッシングと野菜をたっぷり使ったジャーサラダをご紹介します。 ジャーサラダは、「メイソンジャー」という瓶に野菜を詰めた、瓶詰の作り置きサラダのこと。透明瓶に野菜が綺麗に並んだ見た目のおしゃれ感はもちろん、瓶詰密閉することで空気に触れないので、鮮度が保たれるというのも人気のひとつです。忙しいニューヨーカーは、週末にまとめてジャーサラダを作り置きし、平日のランチに持っていくという食べ方をしているようです。 ジャーサラダの作り方はとっても簡単! 好きな具材を詰めればOKです。さっそく豆乳ドレッシングのレシピをどうぞ。 ■手作り豆乳ドレッシングコールスローサラダの作り方 (調理時間5分) <材料>(2人分 480ml分) [A]無調整豆乳 大さじ1 [A]練りごま 大さじ1/2 [A]油 大さじ1 [A]レモン汁 小さじ1/2 [A]砂糖 小さじ1 [A]塩 小さじ1/2 にんじん 1/2本(粗みじん切り) コーン 50g キャベツ 3枚(200g・粗みじん切り) すし酢 大さじ1 <作り方> 1.メイソンジャーに[A]を入れて、ブレンダーで撹拌する 2.にんじんを入れてひとかきまぜする 3.コーン、キャベツの順番で入れる 4.すし酢をまわしかけて蓋をしめて完成! 精進にこだわらなければ、豆乳マヨネーズの代わりに普通のマヨネーズを使ってもOK! キャベツにすし酢をまわしかけることで、キャベツがしんなりして食べやすなります。冷蔵庫で密閉保存すれば、3日ほどは日持ちします。 瓶詰サラダは、基本的にはこの工程で好きなものを詰めれば良いですよ! 1.ジャーにドレッシングを入れる 2.固めの根菜類、豆類など(ドレッシングに漬けたいもの)を入れる 3.水分の多い野菜を入れる 4.葉物野菜を入れる 5.蓋をしめる 食べる時は、1度瓶を振って、ドレッシングを全体にからませてから、蓋をあけると全体に味が染みて美味しくなります。持ち歩くときは、室内は暖かい暖房が入っている場所もあるので、保冷バックなどに入れてくださいね。簡単にできるおしゃれなサラダ生活、ぜひお試しください。
2015年03月27日「精進料理」に出会ったのが6年前。主人の実家がお寺だったことをきっかけに、お寺でいただく「精進料理」に興味を持ち、鎌倉や京都などを巡って精進料理にはまっていったのが、いまの仕事になるきっかけです。 精進料理は、野菜・果物・海藻・木の実などを使って調理をします。お寺では、殺生のなどの考えもあって植物性の食材のみを使いますが、お料理の品々をみていると、野菜や大豆食品を使った、カラダに優しそうなものばかり。 結婚前はファストフードや、パンやパスタなど粉ものばかり食べていたのですが、精進料理を取り入れてから、便秘が改善されたり、肌の赤みやカサカサがなくなったりと、体調改善がみられました! 精進料理は、現代の野菜不足、ヘルシー志向な私たちにもぴったりのお料理ばかり。しかもお寺の厳しい修行にも耐えられるよう、栄養バランスがしっかり摂れ、消化も良く、カラダに優しいものがたくさんあります。 今回は、数ある精進料理の中から、家庭でも簡単に作れる「ゆる精進料理」な一品、「ひじきのがんもどき」を紹介します。豆腐の良質たんぱく質を肉の代わりに使用しているのでとってもヘルシー。 ひじきには、鉄分、亜鉛、カルシウム、マグネシウム、葉酸などのミネラル系栄養がたっぷり含まれているので、骨粗鬆症や貧血予防にぴったりの食材です。さらに食物繊維も多いので、便秘予防にもオススメです。 ひじきは、大豆製品と一緒に摂ると吸収が良くなります。まさに「ひじきがんもどき」は、カラダに優しいデトックス&ダイエット料理。ちょっとした工夫で、簡単に美味しく作れますよ! 早速、5分でできる、ゆる精進料理「ひじきのがんもどき」 のレシピです。 がんもどきは、精進料理発祥のお料理です。本来は肉を使って作っていましたが、豆腐で代用して作った「もどき」料理のがんもどきの方が現代では残りました。がんもどきは、具材をいちから作るのではなく、冷蔵庫の残り物や、作り置きしておいた常備菜、スーパーで買ってきたお惣菜を豆腐に混ぜて、揚げ焼きすることであっという間にできます! その時々に、家にあるものを使って作ってみてくださいね! ■ひじきのがんもどきの作り方 (※ひじきの煮物があれば調理時間5分) <材料>(2人分 4個分) [A]ひじきの煮物 50g ※ [A]木綿豆腐 1/2丁(200g) [A]片栗粉 大さじ1 サラダ油 適量(フライパンに5mmくらい) <作り方> 1.ボウルに[A]を入れてよく混ぜ、一口大に丸める 2.フライパンにサラダ油を入れ、揚げ焼きする(中火4分程)まわりがカリッと色がついたら完成! 今回は、ひじきの煮物を混ぜ込みましたが、きんぴら、切干大根干など、冷蔵庫にあるものを使ってください。味のついていないミックスビーンズ、ミックスベジタブルなどを使う場合は、小さじ1/2程度の塩を入れて味つけをすると良いですよ。 また、油をたくさん使うともったいないので、平たくハンバーグのように成形して揚げ焼きにします。ボールル状に成形するより早く焼きあがります。お好みの具材を入れて、自由にがんもどきを作ってみましょう。ぜひお試しください。
2015年03月13日