ホームレスになってしまった芸能人、岸田健作のゼロからのスタート 『礼儀とルールと人との交流』
だから『人の気持ちと気持ち(気持を行動で表せる)』よう心がけた。そう行動し始めてから、些細な幸せも感じる事ができる。普段から人と接するときに相手を気遣って、気持ちを行動で表すとそれが身に付いて、きっと自分の職場や取引先、仕事そのものにもいい意味で影響してくるのではないかと思う。
自分がどうであれ、自分以外の誰かと何かしらの交流を持つ場合、まずは自分も相手のステージに立たないと始まらない。
昔、綺麗で落ち着いたレストランに、七分丈のズボンにTシャツとカジュアルな格好で行った時に追い出された事があった。それと同じ。その場所に沿った服装があるように、相手のステージが高ければ、同じ場所に行けるよう、相手の気持ちになって考え行動しないといけない。
当時、たしかに僕は非常識だった。
常識をわきまえてはじめて、その空間をその人達と共有できるということを知った。
自分の思いや都合を「ありのままぶつける事」と「素直」とは違う。本当の意味での『礼儀』というのをホームレスという体験ではじめて知ったのだ。
みなさんも、なにかと「自分」「自分」と自分の都合だけ押しつけていないか? 相手の立場に立って考えてみるといろいろと見えてくるものも多いと思う。みなさんはどうだろうか。
(岸田 健作)