■子どもたちには “生きる力”を身につけてほしい
そんな自称 “花中毒” の岡本さんが出版された
「花生活のたね」。気軽な花の飾り方や、さまになる選び方、ハーブの取り入れ方など、四季折々、一年を通じて花を緑を楽しむ暮らしのヒントが詰まった一冊です
『花生活のたね』 (岡本典子 著/エクスナレッジ 刊)1,500円(税別)
© 『花生活のたね』 (岡本典子 著/エクスナレッジ 刊)
© 『花生活のたね』 (岡本典子 著/エクスナレッジ 刊)
この本では、自然を通して子育てをする姿、年に何度も行くという
キャンプについての話も。
© 『花生活のたね』 (岡本典子 著/エクスナレッジ 刊)
© 『花生活のたね』 (岡本典子 著/エクスナレッジ 刊)
「我が家では、もともと夫がキャンピングカーを持っていたこともあり、キャンプは家族みんなが楽しみにしているレジャー。私にとっては、
日常をリセットできる大切なリフレッシュでもあります。
お勉強ももちろん大切ですが、子どもたちには
“生きる力”を身につけてもらいたい。普段、恵まれすぎている環境にいる私たちにとって、キャンプのような限られた条件の中での暮らしは、“どうすればいいか? 何で代用できるか?”の連続です。
火を起こしたり、洗い物は自分でやったりを通して、楽しみながら力強く、たくましくなっていってもらえたら嬉しいですね」
リビングのベランダからは、ご主人が作ったウッドデッキ越しに、家族の第2の家でもあるキャンピングカーが顔をのぞかせていました。
花や緑に触れている岡本さんにとって、山や森に身を置く時間を大切に感じるのは、ごくごく自然なことにも思えます。しかし、意外なことに子どもたちに「自然を、花や緑を好きになってほしい」という強い思いを持つことはないのだそう。
「本当に好きだと感じたら、それこそ親から止められても突き進んでしまいます。まずは興味をもってもらいたい。親が先に導きすぎて、気持ちを削いでしまってはもったいないですから。いろんなことを経験する中で、興味のある方へ進んでくれたらいいなと思っています」
花のさまざまな個性を尊重しながら、一番いい表情を見極めいきいきと見せる岡本さんの手。それは、のびのびと育つ子どもたちを広く受け止める、おおらかな母の手でもありました。
取材/文:藤沢あかり 撮影:田所瑞穂(書籍クレジット写真を除く)
家族がいちばん心地いい インテリアB面ストーリー