© racamani - stock.adobe.com
友だち、同僚、知人が出産した場合に、どのくらいの金額相場なのか? 出産祝いのプレゼントは何をあげればいいのか? いつ送ればいいのか。そんな出産祝いで知っておきたいマナーやプレゼントについてご紹介します。ママになった方に喜んでもらえて、寄り添ってあげるお祝いをぜひ心を込めてしてあげましょう!
出産祝いの金額相場は関係性で異なってきます。さらに「新札なの?」「2万円はOK?」「熨斗の書き方は?」などいまさら他人に聞けない悩みも一挙解決。
また出産祝いをいただいたママの内祝いの方法もご紹介します!
■出産祝いの金額相場を関係別に解説!
© Sondem - stock.adobe.com
「赤ちゃんが生まれた!」と連絡をうけたら、すぐにでもお祝いにかけつけたいところ。でも出産お祝い金の相場で悩むことが多いのではないでしょうか?
しかしその金額相場は、相手との関係性で大きく変わってきます。親しさや近さの度合いが高いと、金額も高めと考える人が多くなります。逆に親であっても関係性が希薄だったり、親の反対を押し切った結婚、出産だった場合には、少なくなってしまうこともあるでしょう。
▼一般的な金額相場とは
© boarder - stock.adobe.com
迷ったときには、次に記載する一般的な金額相場を参考にしてください。
・親子 10,000~100,000円ほど
・兄弟 5,000~30,000円ほど
・親戚(伯父叔母) 5,000~10,000円ほど
・いとこ 3,000~10,000円ほど
・親しい友だち 3,000~5,000円ほど
・ママ友 1,000~3,000円ほど
・仕事関係(上司・先輩) 5,000~10,000円ほど
・仕事関係(同僚・部下) 1,000~3,000円ほど
それでは贈る相手との関係ごとにもう少し詳しく説明していきます。
▼親子:10,000~100,000円ほど
© polkadot - stock.adobe.com
出産祝い金の幅がもっとも大きいのが親から子へのお祝い金でしょう。たとえば親にとって初孫だった場合や生まれる前から孫フィーバーだった場合には、金額が大きくなりがちです。
また妻と夫、それぞれの親との関係性を大事にする場合、次のようなバランスを考えるとよいでしょう。
・両家の金額に差があまり出ないようにバランスを取る
・場合によっては、夫側の父母からのお祝い金より妻側のお祝い金は控えめにする
相手親側の金額がわかったときにはパパママ間で共有し、どちらかが負い目を感じないように調整することも大切です。
里帰り出産で、新生児に関する一式(ベビー服、ベッド、布団など)を購入してくれた場合にはこういったものも出産祝いとして考えてもいいでしょう。
▼兄弟 5,000~30,000円ほど
自分(贈る側)の年齢によって金額が変わってきます。たとえば次のように考えるとわかりやすいでしょう。
・(贈る側)の年齢が学生~20代の独身の場合:5,000円
・(贈る側)の年齢が30代以上の独身:10,000円
・(贈る側)の年齢が30代以上の既婚:20,000~30,000円
また贈る相手が兄、姉なのか、または弟、妹なのかでも金額が変わってきます。
▼親戚、いとこ 3,000円~30,000円ほど
親戚、いとこに出産祝いを贈る場合には、その親しさの度合いによって金額が異なってきます。この際に、贈る相手との親しさよりは、その父母(贈る側からすると兄弟、叔父叔母)との関係性が大きく影響してきます。
・20代独身の叔父叔母が贈る場合:5,000円~
・30代以上の既婚叔父叔母が贈る場合:10,000円~30,000円
・いとこが贈る場合:3,000円~
そこまでお付き合いが深くない場合や、これまでに自分側の家族に相手から何も贈られていない場合には、無理してお祝い金を出さなくても良いでしょう。
親戚によっては、甥姪への出産祝いは、一律いくらと決めている場合もあります。その場合には、決まった金額以上を贈ってしまうと、相手にも負担がかかってしまったり、親戚との間に波風が立ってしまったりする可能性もあります。せっかくのお祝いごとなので、周囲との協調も大切にしたいものです。
▼友だち 1,000~5,000円ほど
©taka - stock.adobe.com
友だちが出産したときには、ひとりでお祝いするというよりもグループなどでお祝いするケースが多いかもしれません。また大の親友が出産した場合には、だれよりもうれしく思っていることでしょう。そういった場合には、10,000円ほど贈る人もいます。
・とても親しい友人の場合:3,000円~5,000円
・ママ友の場合:1,000円~5,000円
ママ友の場合には、現金というよりプレゼントとなる場合が多いでしょう。現金の場合には、あまり低い金額だと、贈った先が「内祝い」の金額で悩んでしまうことがあるので注意が必要です。
© buritora - stock.adobe.com
▼仕事関係 1,000円~10,000円
© Tom Wang - stock.adobe.com
・同僚でまとまってプレゼントや金額を贈る場合:1,000円~
・親しい同僚(同期)が贈る場合:3,000円~5,000円
・自分が役職についていて、部下に贈る場合:5,000円~10,000円
会社など仕事関係の場合には、まとまって贈るケースが多いでしょう。その場合には会社や部署によって一律の金額設定がある場合が多いので、それに則ることが一番良いでしょう。
同僚や部下に贈る場合、今後ほかにも同様に贈るケースが出てくることを忘れずに。最初にがんばりすぎてしまうと、その後が続かなくなってしまい、不公平になってしまいますので注意しましょう。
■出産祝いのマナーに注意! 現金を贈るときに注意すること
© Express3300 - stock.adobe.com
赤ちゃん誕生の報告を受けて、「すぐにお祝いを持っていかないと!」とはやる気持ち。でもぜひ一度出産祝いのマナーをおさらいしましょう。しきたりを守っていなかったり、出産したばかりの相手が気疲れするような行動をとってしまうと、せっかくのお祝いごとが台無しになってしまいます。
▼出産祝いの時期、いつあげるべき?
出産のお祝いを贈る時期としては、一般的には
「生後7日~1ヶ月」と言われています。これは日本古来からの習わしからきているものですが、一番大切なことは赤ちゃんを産んだ人の気持ちと体調に寄り添うこと。
まず認識しておきたいのは動くのは赤ちゃんが生まれたという「出産報告」があってからということ。事前に出産日を聞いていた場合でも、万が一、死産だった場合や母子の健康状況によってはお祝いの準備をしない方がよいときもあります。
出産の報せがあり、母子ともに健康であれば、出産祝いの準備を始めましょう。
「生後7日」とは、
「お七夜(おしちや)」という古くからある日本の行事からきています。生まれて7日目に名前をつける「命名式」とあわせてお祝いをしてきました。現在では病院での出産が多いので、病室で赤ちゃんの手形や足形を取ってお祝いしたりします。
© dzono - stock.adobe.com
出産後「1ヶ月」すると、赤ちゃんの成長を祈って「お宮参り」をします。この「お宮参り」が終わってから内祝いの準備が始まります。この準備に間に合わせるために、「生後7日~1ヶ月以内」に出産祝いを贈るとされています。
© polkadot - stock.adobe.com
ただ入院期間が長い場合もあるので、出産して7日ごろというよりは2~3週間ぐらい経ってからの方が先方も落ち着いているのではと思います。
▼出産祝いの渡し方は?
© buritora - stock.adobe.com
出産祝いの贈る時期が出産後7日~1ヶ月としたときに、渡し方にも気遣いが大切となってきます。この期間は、産んだばかりのお母さんにとっては体調回復の大切な時期。また慣れない育児で気も張っていることでしょう。先方に負担にならないように渡すには次のいくつかの方法から検討してはいかがでしょうか?
<配送する>
「配送するなんて、気持ちが伝わらないのでは?」と心配になりますが、受け取る側からすると、一番安心する形だと思います。
病院ではパジャマ、ノーメイクなので、知人に会うのは恥ずかしいという気持ちがあります。また退院後も赤ちゃんの世話に忙しく、家の掃除が行き届かないことも。そんなくたくたのママにとっては、郵便で受け取れるのは楽で、うれしいはず。事前に出産祝いを贈ることを伝え、都合の良い日時を確認しておきましょう。
現金を贈る場合には、
現金書留を利用します。現金書留の封筒は郵便局に専用の封筒が売っています。熨斗袋とメッセージを封筒に入れて送ります。
<病院に伺う>
© Imagepocket - stock.adobe.com
仲が良い場合には、お見舞いがてら病院でお祝いを渡すことも。自宅よりも病院の方が掃除やおもてなしの手間がかからなくて良いと考える方もいます。病院に伺う場合には、自発的というより、先方からお誘いがあったときのみと考えた方が良いでしょう。
病院に伺う場合には、必ず事前に先方に確認を取ります。もし産前に「病院に赤ちゃんに会いに来てね」と言われていた場合でも、難産だった場合や母乳が出ないなど状況が変化している可能性もあります。
OKが出た場合には、面会時間、子連れの不可など、その病院ごとの決まりを確認しましょう。入浴時間、母乳ケアなどでせっかく伺っても赤ちゃんに会えないのはさみしいですからね。ただし相手が疲れてしまったり、赤ちゃんの世話に迷惑にならないように、面会時間は30分ぐらいと短めに。
出産祝いを持参する場合には、手土産はあまり必要ありません。それでも手ぶらではちょっと…という場合には、果汁100%のゼリーやジュースなどがおすすめです。母乳の場合には、ケーキなどバターがたくさん使われているものは避けている場合があります。お花は、香りが強くなく、花瓶が必要ない小さなアレンジメントであれば、癒やしにもなって喜ばれると思います。
【ママコラム】
筆者は同じ病院で出産経験のある友人がお見舞いに来てくれました。病院内のアドバイスがもらえたり、出産直後の不安な気持ちを吐露できたりして、毎日泣きながら赤ちゃんの世話をしていた私にとってはとても助かりました。
<自宅に伺う>
© naoko41216132 - stock.adobe.com
出産後1ヶ月以内にご自宅に伺うことができるかどうかは、相手の体調の回復次第となります。産後の肥立ちが悪く、発熱や悪露が続いている場合には、ゆっくりと休むことが必要となります。出産祝いを1ヶ月以内と考えすぎず、配送を利用したり、相手の体調が整ってから、スケジュールを組んでも失礼にはあたりません。
産後2~3週間経ってから、相手からお誘いがあった場合に、お互いの都合がつけばお邪魔させていただくのはいかがでしょう。ただその際にも長居は避けるように。また新しくママになった方はとても過敏になっている可能性があります。咳などが出ている場合には、訪問は避けましょう。
【ママコラム】
私がうれしかった手土産は、お弁当でした。赤ちゃんの世話で満足な料理も作れず、いけないと思いつつ惣菜やら菓子パンなどを食べて過ごしていました。
そんなとき友人が持ってきてくれたのは、玄米おにぎり、オーガニック野菜で作った煮しめなど、ヘルシー食材のお店にわざわざ買いに行ってくれたお弁当。久しぶりのきちんとした食事と産後のこの時期のドタバタをわかってくれていたことにとても感謝しました。