お花見で願いを叶える!女性がしあわせになれる恋愛・結婚・出産の女神さまって?
と申し出ました。オオヤマツミはコノハナサクヤヒメと姉のイワナガヒメも一緒に、たくさんのお祝いの品を持たせてお嫁入りさせたのです。
ところが決して美人とはいえないイワナガヒメを見たニニギノミコトは、イワナガヒメだけ送りかえしてしまいました。しょんぼりとした顔で一人さびしく戻ってきたイワナガヒメの姿を見た父オオヤマツミは、このように告げます。
「イワナガヒメを妻にすれば、命は岩のように永遠のものになり、コノハナサクヤヒメを妻にすれば、木の花が咲くように栄えるだろうと願いをかけて、私は娘二人を一緒に差し上げたのです。コノハナサクヤヒメとだけ結婚すれば、命は木の花のように、もろくはかないものとなるでしょう」
こう告げられたことから、「桜」は儚く散るものの象徴になったと言われています。
ちなみに島根県松江市に鎮座する佐太神社(さだじんじゃ)の摂社である田中神社には、コノハナサクヤヒメとイワナガヒメがお祀りされています。
こちらのお社は、ニニギノミコトを祀る御本殿に向かってコノハナサクヤヒメを祀り、そちらに背を向けてイワナガヒメが祀られています。
まさに神話を彷彿とさせますね。
コノハナサクヤヒメは縁結び。