ワンナイトラブで誠実さを見せるのはゲスの極みだ…【カレー沢薫 アクマの辞典 第10回】
ぐらいはまだわかるが「体目当てではないとアピール」はいただけない。
ワンナイトラブでこれをやると「俺は君の体目当てではない。内面も評価した上でヤリ捨てたいんだ」ということになってしまう。
嫌がっている相手に関係を迫るのは下の下だが、ワンナイトラブで誠実さを見せるというのも下策な気がする。
それこそ相撲感覚で、1回ぶつかって。いい汗かいたら解散ぐらいでいいのではないだろうか。
【ワ】
▶「ワンチャン」(わんちゃん)
「1回チャンスがある」より「可能性がある」と言う意味で使われがち、ただセックスだけ前者の意味が使われる
【ヲ】
▶「ヲタク」(をたく)
自らを「ヲタク」と自称するオタクに会ったらオタクの中でも面倒な奴なので関わるな
【ン】
▶「んめー」(んめー)
辞書を作るとき、「ん」はいつも俺たちを悩ませる、そんな女になりたい
プロフィール
カレー沢薫
漫画家、コラムニスト。1982年生まれ。
2009年に『クレムリン』(講談社)で漫画家デビューを飾る。秀逸な言語感覚で繰り広げられる切れ味鋭い世界観が人気。こよなく猫を愛し、猫が登場する作品も多数。著書『ブスのたしなみ』(太田出版)も発売中。