近づく者はみんな敵!人を「見る目」があり過ぎる人間は孤独だ…【カレー沢薫 アクマの辞典】
漫画家として活躍するカレー沢薫さんの連載コラム「アクマの辞典」
このコラムは、ア行からワ行まで、女や恋愛に関する様々なワードをカレー沢さん独自の視点で解釈していきます。女の本性をあぶりだす新しい言葉の定義をとくとご覧あれ!
☆第22回アクマの辞典マ行
【ミ】
▶「(人を)見る目」(みるめ)
…モテないわけではなく、周りの人を見る目がない
今回のテーマはマ行から「(人を)見る目」である。
これはデカい虫しかいない無人島に生まれたというのでなければ、ある意味最重要なものだ。
たとえ容姿や才能、金などに恵まれていたとしても、これがないと、何一つ恵まれずに裸一貫で生まれてきた上ケツが汚ねえヤツより最悪な人生を送る羽目になる。
むしろ恵まれた人間ほど人を見る目が必要になる。
そもそも何もないヤツには「何か目当て」のヤツが寄ってこないのである。
もちろん何か目当てのヤツどころか何も寄ってこず、たまに勢い余ったカナブンとかがぶつかってくるだけの、デカい虫しかいない島に生まれてきたのと大して変わらない人生にもなりがちだ。だが、何も寄ってこないということは当然変なのも寄ってこないのだ。
片や、何か持っている人間のところには人が集まる、集まれば集まるほどその中に「変なの」