不倫に身を染めるのは“悪女”ではない“馬鹿女”だ… 「泥棒猫」【カレー沢薫 アクマの辞典 】
「人の物が欲しくなる」という心理は確かにある。
私だって、ソシャゲのガチャで「今回のキャラは回さなくていいな」と思っても、人様がゲットしているのを見ると、つい回してしまったりする。
しかし、その欲求を抑えられない者は「悪女」などというカッコいいものではないと思う。
話は変わるが、最近某ティラミス店の騒動をご存じだろうか。
日本の会社が海外のティラミス店を丸パクリした上に、相手の権利まで奪ったという話である。
概要だけ聞くと、とても悪い話だが、この会社は現時点では法的に悪いことはしていないのだ。
「悪い奴ほど法律を守る」のである。
よって、バッチリ相手から訴えられる上に負ける可能性が高い不倫に身を染める女は「悪女」より「馬鹿女」のほうが近い。
法的に相手を完封した状態で悪いことをし、地団駄を踏むしかない相手から発せられるにふさわしいのが「この泥棒猫!」という言葉である。
【ダ】
➤「妥協」(だきょう)
…“深淵”のように、こちらが妥協しているとき、相手も妥協している
【ヅ】
➤「ヅラ」(づら)
…バレたほうより、それにベストなリアクションを取らなければいけない相手のほうが辛い
【デ】
➤「ディズニーデート」