牡牛座生まれのあなたへ贈る詩「埋めるべき空白のために」【文月悠光 12星座の恋愛詩】vol.9
体温さえ奪って、毛布のような
きみのなかに潜るのだ。
きみの目は、わたしの目だよ。
萌える新緑よ、見ていて。
この恋を誰にも奪わせはしない。
【次回は5月「双子座の恋愛詩」】
☆この連載をするにあたって占星術家・まついなつき先生に西洋占星術をレクチャーしていただきました。
プロフィール
文月悠光(ふづき・ゆみ)
詩人。1991年北海道生まれ。16歳で現代詩手帖賞を受賞。
高校3年の時に発表した第1詩集『適切な世界の適切ならざる私』(思潮社)で、中原中也賞、丸山豊記念現代詩賞を最年少で受賞。詩集に『屋根よりも深々と』(思潮社)、『わたしたちの猫』(ナナロク社)。近年は、エッセイ集『洗礼ダイアリー』(ポプラ社)、『臆病な詩人、街へ出る。』(立東舎)が若い世代を中心に話題に。NHK全国学校音楽コンクール課題曲の作詞、詩作の講座を開くなど広く活動中。プロフィール
コイズミリカ
イラストレーター。1989年生まれ。
2012年 東京工芸大学デザイン学科卒業。
「言えないこと 見えるもの 彼女たちを通して絵にする」をテーマに、イラストやオリジナルテキスタイル等を制作。