恋愛情報『幸せのカギは、「知りたい」という純粋な思いの中に…【石井ゆかりの幸福論】』

幸せのカギは、「知りたい」という純粋な思いの中に…【石井ゆかりの幸福論】

一方で、私たちには「閉じられた箱の中に入っているものを、どうしても見たい」と感じるような「好奇心」が備わっています。
「古代文明の謎」「古城の開かずの部屋」「この村の秘密」「徳川埋蔵金」などという言葉に、私たちは敏感に反応します。
このときの「知りたい」という思いは、「マウントをとりたい」「ビジネスに役立てたい」などという思いとは関係がありません。

純粋な楽しみのための読書、お気に入りの散歩道を歩く時間。
その中にあるとき、私たちの魂は誰にも傷つけることのできない状態になっている、と悪魔は言います。そのような状態の魂は、誘惑も脅迫も受け付けないからです。
仲野先生(※)は、「世界を知りたいと思うのは、その世界に生まれた自分自身を知りたいということでもあるだろう」とも言われました。
自分が生きているとはどういうことか、死んだらどうなるのか、この世界はそもそも、なんなのか。
私たちは「自分」について、よく知っているようで、肝心なことを知りません。それはまさに、大いなる謎です。自分自身と直接関係のある謎です。それを「知りたい」という思いを、誰もが心の片隅に抱えているのではないでしょうか。

※仲野徹先生(大阪大学)

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