恋愛情報『「やられるほうが悪い」と、簡単に言ってはいけない理由…【石井ゆかりの幸福論】』

「やられるほうが悪い」と、簡単に言ってはいけない理由…【石井ゆかりの幸福論】

ただ、その危機感の「強弱」は、人によって振り幅が大きいものでもあります。警戒心の強い人もいれば、ユルユルの人もいるのです。

また、経験によって、その管理運用の方針は大きく変わります。
たとえば、子供の頃の経済的な環境は、大人になってからのその人の経済活動を大きく左右します。性的な問題で傷を負わされた人は、その後長く、「ゲートを閉ざした状態」になることは珍しくありません。
外界に向かってデリケートな部分を「ひらいた」とき、私たちは傷を負うリスクを引き受けることになります。そして、実際に、傷を負ってしまうことがあるのです。これは、若いうちだけでなく、いくつになっても起こりえます。


ゲートから何が入ってきて、何が出て行くのか。
私たちは、ゲートの開け閉めだけはある程度自分でできますが、「門をたたいてくる相手」を、管理することはできません。
どんな人に愛を告白されるのか、いつどんな人がオレオレ詐欺の電話をかけてくるのか、自分を口説いている相手は本気なのか遊びなのか、そうしたことを「コントロール」することはできないのです。「何が来るか」ということ自体は、制御不能なのです。
私たちにできることはただ、「ゲートを開くかどうか」

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