3/5は旧暦・小正月 月を眺めながら小豆粥を【恋占ニュース】
を食べる習わしがあります。小豆の赤色が邪気を祓うとされ、小豆粥を食べて家族の無病息災を祈ったわけです。
連載第27回の七草粥の話 で、宮中では1月15日に米・粟・きび・ひえ・みの・ごま・小豆を炊いた七種(ななくさ)粥を食べていたと書きましたが、この宮中の粥が小正月の「小豆粥」にも通じていると考えられます。
世相を占う小正月の「粥占い」とは
小正月の小豆粥で忘れてはならないのが「粥占い」。そう、お粥で占いをするんです!占いといっても、恋愛運や金運といった個人を占うものではありません。「粥占(かゆうら)の神事」や「筒粥(つつがゆ)神事」などと呼ばれ、その年の五穀の豊凶や自然災害の有無、世相などを占う、重要な神事です。
その内容は、米と小豆、もしくはその土地の作物でお粥を作り、細い青竹や葦などを入れてさらに炊き、とり出した青竹や葦を割いて、その中に入っている小豆の数や粥の量などで占うというもの。
この神事は、現在でも各地の神社で行われ、過去には東日本大震災を予見するような結果が報告されたこともあって、近年注目を集めています。
けれど残念なのは、たいていは新暦の日付で実施されていること。月のリズムで行ってこそ、本来の意味を持つ行事ですから、せめて私たちは丸く満ちた月を眺めながら小豆粥をいただきましょう。