相手の心の扉を開く、イタリア流・会話のコツ4選【後編】
「この人は自分の話をちゃんと聞いていてくれているんだ」という安心感が生まれ、リラックスして話せる雰囲気を作り出しやすいからです。特に、相手の価値観を知るための話題に応用することで、相手の心の深い所まで入っていける効果が絶大。彼が「この人ならいろいろ打ちとけられそうだ」という気持ちになれば、彼の心の扉の鍵をもらったようなものです。
■4.「会話の終わり」はきちんとイタリアで電車に乗ると、たまたま隣同士になった人と、降車駅まで話がはずむことがあります。別れ際に「楽しい話をありがとう。あなたと話せて良かった」「あなたの隣の席に座ることができた、今日はなんてラッキーなんだ」という言葉をいただくと同時に、連絡先を交換することも。
特にしめの言葉もなく、さらりと別れてそれっきりの場合も多いですが、会話も最後の時に、相手の気持ちが伝わってくる言葉をもらえるとやはり印象深いですし、相手がいつまでも記憶の中にとどまっているものです。
トークの終わりに「じゃあそろそろ(なんとなくさようなら)…」という雰囲気だと、その後がグダグダになってしまい、間が持ちません。
彼と別れる時間になったら、会話の終わりを示す言葉を忘れずに。単に「話せて楽しかったです。ありがとう」だけでは、「また次も会ってみたい=だから心の扉を開けておいてほしい」という気持ちは伝わりません。
例えば「今朝イヤなことがあったんだけど、今日あなたと話せたから、落ちていた気分が上がってきたみたいで嬉しい」と、具体的かつストレートに自分の気持ちを伝えてみて下さい。「これで、今回の話が終わった」ことが相手に伝われば、「え、もう終わり?」と相手の気持ちも揺さぶられ、「また次、話したいな」という彼の気持ちに火をつける効果が期待できます。
相手の心の扉を少しでも開くことができたなら、そのまま開けっぱなしにしてほしいもの。誰でも入れるフルオープンにしてもらえなくても、自分ひとりくらい中に入ることができれば、次につなげることもそう難しくありません。「この人は何か違う、自分の心を動かす人だ」と感じてもらえるような、素敵な会話を実践してみて下さいね!