連載記事:実録・ポジティブな離婚
【実録・ポジティブな離婚 】 A子さんも…別れを決意する人から出る共通の言葉
離婚後の二人
その後二人はどうなったか。
長い付き合いのパートナーと別れてさぞ落ち込んでいるだろうという周囲の心配をよそに、二人はともに、程なくして新たなパートナーに出会いました。
そしてA子さんは、トントン拍子に念願のママに。
旦那さんのほうも、彼の仕事にも趣味にも協力的な女性と再婚。そんな彼女とは未来のビジョンの共有も非常にスムーズだったそうで、今では良きパパになっています。
離婚から二人が学んだこと
元仲良しカップルのA子さんとSさんが自分たちの結婚の結末から学んだことは、まったく同じことだったそうです。
○一緒にいるために妥協しなければならないことが多すぎる関係は、長くは続かない
○自分がどうしても譲れないものがハッキリ分かって、パートナーに求めるものが明確になった
最初の結婚から得た教訓があったからこそ、二人には次の幸せへの最適・最短ルートがクリアに見えており、だからこそすぐに幸せな再婚をすることができたのでしょう。
こうしたケースは比較的若いうちに結婚したご夫婦や、結婚後に夫婦のどちらか、または双方が人生の大きな転機を迎えたご夫婦によく見られます。
人は変わります。環境も変わります。自分も相手も変わっていきます。
そして変わった自分と相手が一緒にやっていこうとした時に妥協せねばならないことが出てきます。「妥協」=「すり合わせ」です。
目をつぶって相手を優先する。
妥協によって、一方に“我慢”という意識が芽生えます。この積み重ねを不満のかたまりにするか、“我慢”と思わず昇華できるかで大きく変わってきます。
離婚を望むかたの言葉で定番があります。
「私だけが我慢してきた」
「僕はずっと目をつむっていた」
“我慢”になると限界が見えてきます。
妥協が自分と相手の人生を苦しいものにしてしまうものならば、二人の関係を解消して、それぞれが望む未来を追いかけたほうが、グッと幸せに近付けます。
次にご紹介するのは、二人の間の問題を認識していながら結婚に踏み切るも、結婚生活の現実の重圧に耐え切れなくなってしまった女性のケースです。
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