―あのコの恋愛事情― 恋愛してても孤独を感じる 編
■おわりに
恋愛もしてる。友人も多い。なのに寂しい。「友達」と「親友」の違いとか「本当に分かり合える彼」とか聞くけれど、そこの違いって仲の良さでも付き合いの長さでもない。会わないと成り立たなくなる関係と、本当に困ったとき助け合える関係と、ちゃんと叱りあえる関係の複雑な因数分解でしかない。
でも、その因数分解の中に目線のズレがある内は、心からの良い関係は成り立たない。
「彼の為にアレをやってあげないと」「あの子にはこうしてあげないと」いつの間にか、無意識でマウンティング取っていたり「彼の為なら」「あの子の為に」尽くしているつもりがいつの間にか下からへりくだっていたりして。
人はマウンティングにも下からの目線にも敏感で、やってもらうことはありがたく感じる一方で、それを感じた瞬間にどんなに長い付き合いでも「友人関係」「恋人関係」が成り立たなくなる。
そして、少し上や下からの目線になっただけで、同じ高さの目線の先には誰もいなくなる。
例えば、部活の仲間みたいに、1つの目標に向かって同じ目線の高さで同じものを見ているのだと感じていればあまり孤独を感じないのに、ちょっと上や下からになっただけで同じ目線の高さに人が全くいないとわかっただけでいきなり孤独になるのだ。