失恋の痛手を癒すのに、お酒をたくさん飲むとすれば、たくさんお酒を飲んだら自分の気持ちやカラダがどうなるのか?これだって実際に浴びるようにお酒を飲まないとわからないことです。そうやって、自分のカラダと気持ちの極限値を知らないと、オトナになれないものです。
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誰だって、後悔するような恋を経験しています。どんなに立派そうに見えるオトナだって、ロクでもない恋を経験して、激しい自己嫌悪に陥り、そこからどうにか立ち上がって、今があります。
それで「ふつう」です。
つまり後悔するような恋は、人を「ふつう」に導く大切なレッスンです。
■■危険物の取り扱い方
多くの女子は、どんなに後悔するような恋をしたところで、いずれ誰かと結婚して、運がよければ子宝に恵まれると思います。そのときに「あのとき、わたしはロクでもない男と寝たなあ」となつかしく思えること。
そんなふうに、時間をかけてひとつのロクでもない恋の物語を完結させることができること。
それはいい恋です。「人の無意識は手つかずの森林のようだ」と言う専門家がいますが、この言葉を借りるなら、自分の心の中にある手つかずの森がどのようなものなのかを、自己嫌悪から立ち直ることで知ることができた・・・・・・だからいい恋なのです。