痴漢容疑がスリ目的と主張し無罪に!?「痴漢冤罪」で無罪を勝ち取る4つのポイント
これを刑事事件では、「犯人性」の問題と呼ぶこともあります。要するに、人違い、被害者の狂言ではないか、という主張です。
以下、具体的に考えられる争点、証拠収集方法を4つピックアップします。
①防犯カメラに証拠はあるのか?
一番直接的に無罪を証明できる方法は、防犯カメラの画像です。
埼京線などで一部車両に防犯カメラを導入するという報道も耳にしたことがありますが、電車内では、まだ設置がほとんどありませんので、現実には、防犯カメラの画像を入手しにくいかもしれません。
他方、過去には、バス車内での痴漢冤罪事件で、バス車内の防犯カメラの画像が証拠となって、冤罪(無罪)が確定した実例があります。
例えば、バス車内の防犯カメラ画像から、被疑者が右手でつり革を掴み、左手で携帯を操作していることが判明するだけで、痴漢行為は不可能であることが根拠付けられます。防犯カメラの画像の場合、画像は概して不鮮明ですが、最低限、両手の位置だけでも確認できれば、裁判で強力な武器になります。
②目撃者を見つけ出す
防犯カメラがない場合、付近に立っていた目撃者に証言してもらうことが考えられます。