3もしも配偶者が職場に怒鳴り込んできたら
上司(既婚男性)と部下(既婚女性)のダブル不倫がばれてしまい、部下(女)の夫が会社に乗り込んできました。「上司を出せ!」、「社長を出せ!」、「どうしてくれるんだ!」、「誠意を見せろ!」、「慰謝料を払え!」などと興奮状態でまくしたて、業務どころではなくなってしまいました。会社はどう対応すべきでしょうか。
私生活上の問題であるダブル不倫について、会社は積極的に介入すべき場面ではありません。ただそうはいっても、社内の従業員同士の問題であり、現に怒鳴り込んで社内が騒然としている状況の解消を図る必要があります。私生活の問題だから会社は関係ないといって相手にしないよりも、一応話は聞いて、「最終的には当事者で解決する問題ではあるが、会社も協力できることがあればできる範囲で協力しますよ」というスタンスで対応するのがよいでしょう。慰謝料を払え、誠意を見せろと言われても、会社が直ちに責任を負うわけではありませんので、勢いに押されて会社の責任を認めるような言動はせず、まずは状況の確認につとめましょう。
4セクハラ事案との見極め
次のようなケースについては注意が必要です。