離婚のリスクが最も少ない結婚年齢は「25才から34才」まで?
ですから、そもそも相手を見つけるのも困難ですし、いざ結婚してみても当然のことながら離婚のリスクが高いといえます。
さらに先ほど述べたように、晩婚の人たちには、安定した結婚生活に影を落とすような異性たち、つまり、かつて結婚する可能性のあった異性がたくさんいる場合もあるのです。これらの原因が、離婚に結びついているといえるでしょう。
■最も多い27~29才で結婚したがる人
ウルフィンガー氏がさらに調査したところ、現在では、経済的に余裕の出てくる27才から29才ぐらいまで結婚を遅らせる人が多くなる傾向にあるそうです。そういう人たちは社会的な成功を望んでいるため、「適齢期だから結婚しなければいけない」という義務感から結婚するというのです。そうなると、相性や結婚生活のビジョンの一致など、本来結婚しようとする動機となるものは見過ごして、結婚というかたちだけを求めて、結果的に破綻するケースも出てくることでしょう。
こうしたウルフィンガー氏の分析に対して、メリーランド大学教授で社会学者のフィリップ・コーエン氏は、異議を唱えました。2011年から2013年までのアメリカ地域社会調査のデータを使って、晩婚の人の方が今でも、離婚の可能性を回避できていると主張したのです。