cinemacafe.netがお届けする新着記事一覧 (1945/2211)
小栗旬を主演に、柴咲コウ、山田孝之、向井理ら豪華俳優陣を迎え、人気コミックを連続ドラマ・映画として映像化する、フジテレビの開局55周年記念プロジェクト「信長協奏曲」。今月13日(月)より放送され、初回平均視聴率は15.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)という好スタートを切った本作から、このほど第3話に「AKB48」を卒業後、女優として活躍する前田敦子が出演することが明らかになった。本作は、勉強が苦手で歴史についても無知という、どこにでもいそうな高校生・サブロー(小栗旬)が、突然、戦国時代(1549年)にタイムスリップしてしまい、そこで出会った自分の顔とそっくりな本物の織田信長(小栗旬)に、「病弱な自分に代わって、織田信長として生きてほしい」と頼まれ、天下統一を目指すというもの。第3話の物語は、4万5千もの今川軍が攻めてきたと知ったサブロー(小栗旬)が、城から逃げ出してしまうものの、逃げ込んだ村は今川領だった…という物語が展開される。今回前田さんが演じるのは、小栗さんが逃げ込む今川領・田楽村の村娘・お春。月9ドラマに出演するのは、2008年に放送された「太陽と海の教室」以来、実に6年ぶり。今回が自身2度目の月9ドラマ出演となり、主演の小栗とは初共演となる。出演のオファーを受けた前田さんは「『信長協奏曲』も、『太陽と海の教室』と同じ村瀬プロデューサーなんです。その繋がりで呼んでくださって、お会いしたときに『成長したね』とおっしゃってくださいました。なんだか“お父さん目線”で温かく見ていてくださったようで、うれしかったです(笑)。豪華な出演者のみなさんに、まぜていただけたのも光栄ですね」と喜びを語る。また、「すごく現実を受け止めている娘だと思います」と自身が演じるキャラクターについて語る前田さん。「夢も何もない…これが当たり前みたいな?将来、未来を考える必要もない…ある意味、あきらめて生きているような気がします」と分析する。初共演となる小栗さんについては、「小栗さんとご一緒するのは初めてです。ご本人は意識されてないかもしれませんが、主役という位置を分かっているというか、全うされている…、自然にみんなを引っ張っていらっしゃると思いました。そんな“居かた”がカッコいいですね」と語るも、「高校生のサブローということで、最近の小栗さんの役では見られないような、ピュアであどけない感じを表現されていらっしゃいます。ドラマをご覧になられた方は、普通に“カワイイ”と、言っちゃうんじゃないかなって(笑)。白いパーカーも似合っていてステキです」と印象について話した。到着したビジュアルからも分かる通り、逃げてきたサブローと危うくぶつかりそうになり、落馬してしまったサブローを家で看病する姿はもちろん、前田さんのキュートな“村娘”姿はファン必見のシーンとなりそうだ。ドラマ「信長協奏曲」は毎週月曜21時~フジテレビにて放送中。(text:cinemacafe.net)
2014年10月17日国産オーガニックコスメ「アムリターラ」が、日本の伝統食材を中心にオーガニックや自然栽培の食品をセレクトした新ブランド「アムリターラフーズ」を立ち上げる。展開商品は、約50品目に上る。2008年に誕生した「アムリターラ」は、化学肥料や農薬を一切使わず、オーガニックや野生の植物原料を80%以上使うことや、合成界面活性剤不使用(植物由来を含む)、合成ポリマー、ジメチコンなどのシリコーンオイル、防腐剤を使用しないなど、独自の基準である「アムリターラの10の約束」に沿った製品づくりを行っている。新ブランド「アムリターラフーズ」でもコスメ同様に10の約束を取り決めて、消えつつある国産の信頼できる原料を使い、昔ながらの製造方法でつくられた食品や調味料を揃えた。日本人の食卓に欠かせないお米には、九州・熊本県産の農薬も肥料も使用しない完全自然栽培の天日掛け干しのヒノヒカリ(5kg 5,940円)と亀の尾(5kg 6,480円)を玄米で扱う。国産原料で丁寧に作られた調味料や油もラインナップし、天然醸造で1年半以上熟成された希少な天然丸大豆醤油(900ml、1,188円)、農薬・化学肥料不使用の九州産のなたねを使用して薬剤をしようせず低温で絞り出したなたね油(100g 421円)などがある。そのほかにも、宮崎県産の在来種の三年漬けの大粒梅干し(大粒120g、1,080円、中粒200g、1,296円)、や鹿児島県出水産の酸処理を一切施していない焼き海苔(10枚、864円)など、いずれもスーパーや百貨店などでもなかなか手に入らないような見どころのある品物が揃う。「アムリータ」をプロデュースする代表兼商品開発者の勝田小百合氏は、ナチュラルカイロプラクティック院長でもあり、自身のブログ「アンチエイジングの鬼」で健康美容情報を発信。同名の著書はシリーズで10万部を超える。同氏は新ブランド立ちあげに際し「真摯な物作りから生まれたおいしい本物の食品を、多くの方々に食べていただき、真の健康美を手に入れていただきたい」と考えたとコメントを発表した。「アムリターラフーズ」は、東京都神宮前の直営店「アムリターラハウス表参道店」を始め、全国の約70店舗の販売店やオンラインショップにて11月27日(木)より販売される。(text:Miwa Ogata)
2014年10月17日フランスが誇るNO.1若手女優レア・セドゥをヒロインに迎え、ディズニーでアニメ化もされた傑作ラブ・ストーリーを実写映画化した『美女と野獣』。このほど、フランスの美意識漂う本作から、レアが劇中で着用する豪華絢爛なドレスのビジュアルが初公開された。レアが本作で演じているのは、バラの花を盗んだことで「命を差し出せ」と言われた父の身代わりに、野獣(ヴァンサン・カッセル)の城に囚われの身となった美しい娘・ベル(レア・セドゥ)。彼女は死を覚悟するも、野獣はディナーを共にすること以外、何も強要しない。やがてベルは、野獣の恐ろしい姿の下にある、悲しい過去に気づき始める…。ベル役のオファーを受けた際に、「これはまさに私のための映画だ」と確信たというレア。さらに「私は全ての映画がコスチューム映画だと思っているの」と独自の見方も明かしている。そんな彼女に特に「すばらしかったわ!」と言わしめたのは、本作の衣装(=ドレス)だ。本作では衣装デザインにも意見を出したそうで、メガホンを握ったクリストフ・ガンズ監督とは「衣装の面では、彼はエンパイア・スタイル(簡潔で直線的なスタイルの婦人服で19世紀初頭にフランスで流行した)にこだわっていたの。それはとても可愛いと思ったけれど、私は一つの時代だけに幅を狭めてしまうのはもったいないって言ったの。プリンセス・ドレスに近いスタイルにも挑戦するべきだってね」と熱いディスカッションを重ねていたそうだ。レアが「(衣装が)映画のストーリーの一部を意味することもある」と語るとおり、本作の衣装にはそれぞれのシーンで意味をもつものとなっている。衣装を担当したピエール=イヴ・ゲロー(『ココ・シャネル』『クラウド アトラス』など)は、監督から今回の衣装に関する条件として提示されたのは「エレガントで、息をのむような、素晴らしく、上質で色に富んでいること」――つまり、“最高の衣装をよろしく”ということだったそうだ。映画の中での“最高の衣装”とは、まさにレアの語った「(衣装が)映画のストーリーの一部を意味することもある」の言葉に集約されているだろう。そして、特に本作ではドレスの形状だけでなく、色に込められているとピエールは語っている。「野獣がベルに贈るドレスについては、とても具体的な色のイメージがありました。1点目はアイボリーのドレス、2点目は青、そして緑、赤と続きます。制約ではありませんでしたが、脚本で明記されていたので僕はそれを考慮したムードボード(イメージを集めたコラージュのようなもの)を提案しました」。そうしてシーンに併せたドレスの色使いについて、こんな解説をしてくれた。「ベルの1つ目のガウンは、とても厳しいスペインの処女着や芸者のような拘束衣であり、細かい刺しゅうやレースが施された、さらにオートクチュール的な要素が求められました。(2つ目の)青いドレスは、輝いていなくてはならない上、たくさんのアクション中に着用するので水の中や氷の上で動きやすくなくてはなりませんでした。熟練の腕でつくられた折り紙のようなフリルが施された、(3つ目の)ベルベットの緑のドレスは野獣の領土の豊かな緑と一体にならなければなりません。そして、とても繊細で洗練されている(4つ目の)赤いドレスがありました。このドレスが一番変化の激しいシーンやアクションシーンで使用されました」。野獣との出会いから、ベルの心の移り変わりと共に変化していくドレスにも注目してみて。『美女と野獣』は11月1日(土)よりTOHOシネマズ スカラ座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月17日全世界34か国を涙で包んだヤングアダルト小説のベストセラー「ミアの選択」を映画化した、クロエ・グレース・モレッツ主演作『イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所』。日本でも先週末より公開となり、“涙活”推奨作品にも認定された本作には、「泣くことは覚悟してたけど、あんなに号泣することになるとは」「エンドロールまで泣き続けた」「もう1回観たい」といったツイートが続出。このほど、メイキングシーンと共に、クロエを始めキャスト、スタッフが本作への想いを語る特別映像が解禁となった。17才、名門ジュリアード音楽院への進学を控えたチェロ奏者のミア(クロエ・グレース)は、ある冬の日、交通事故で家族を一度に失い、彼女自身も昏睡状態に陥ってしまう。そんな状況のなか、思い出されるのはこれまで生きてきた17年の人生と、そうとは気づかずに手にしていた、たくさんの幸せ。でも、溢れるばかりの愛情を注いでくれた両親も、可愛くて仕方がなかった小さな弟も、この世にはもういない。それは、生きていくにはあまりにも辛すぎる現実だった…。「ヴォーグ」の名物編集長アナ・ウィンターに密着した『ファッションが教えてくれること』などのドキュメンタリー作品で映画賞に輝いた、本作のR・J・カトラー監督は「愛する人たちとのつながりの話だ。これは人生の選択の物語であり、その選択は愛する人によって変わる」と本作を語る。製作のアリソン・グリーンスパンも監督が語る作品のメッセージに共感し、「ミアが抱える葛藤や、ミアを取り巻く家族、恋人、友人といった人間模様に魅了された」と話している。人間模様といえば、クロエ演じるミアの自由奔放で大らかな母親を演じているのは、『ワールド・ウォー Z』でブラッド・ピットと共演したミレイユ・イーノスだ。ミレイユは「娘のミアに対してずっと愛情を注いできたし、支えてきた。その愛と支えは、パパとママがミアに贈った最高のプレゼント。ミアが苦しい時に、一番の支えになるの」と明かし、自身の夢と新進ロックバンドで活躍する恋人・アダム(ジェイミー・ブラックリー)との恋のはざまで悩んでいたミアを、優しく導く母親であったことに触れる。さらに、ミアの祖父にあたる“おじいちゃん”を好演するのは、名優ステイシー・キーチ。カトラー監督は、「ステイシーの演技には脱帽です。ミアとおじいちゃんの絆は胸に迫ります。2人のシーンはあまりにもリアルで、映画であることを忘れさせるほどで、時々自分の頬をつねったよ」と言うほど。ほかにも、ミアの周りには家族同然の恋人のアダム、辛口のユーモアでミアを冷静にしてくれる親友、イベントには必ず駆けつける両親の親友がおり、ミアが思い出をたどり周囲の人たちに思いをめぐらす間、ベッドに横たわるミアに寄り添う看護師もいる。クロエは、映像中で「生きるか死ぬか決めるのは私。“生きるべきか”が作品のテーマよ」と語っているが、温かい人たちとのつながりがあるがゆえにミアの心はなかなか決まらない。だが、「映画のラストでは人生の試練を受け入れ、“うぶな少女”を卒業して、“ひとりの女性”に成長するわ」と明かすクロエ。ミアが下した選択を、涙で見守ってみて。『イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所 2014年10月11日新宿バルト9、梅田ブルク7ほか全国にて公開(C) 2014 Warner Bros. Ent. and Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All rights Reserved.
2014年10月17日先日ロンドンで開催されたワールド・プレミアに素敵な笑顔で登場し、ファンを沸かせたルーク・エヴァンス主演の最新作『ドラキュラZERO』。全米でも初登場2位と好スタートを切り、日本公開が近づき期待が高まる中、3種類のTVスポット映像が到着した。世にあふれるドラキュラ物語のモデルとなった実在の男、ヴラド・ドラキュラ(ルーク・エヴァンス)。15世紀半ばにトランシルヴァニア地方を襲った横暴な大国オスマン帝国の侵略から、家族と国を守るために、自らを犠牲にして“悪の力”を得た彼は、その力と引き換えに耐えがたい代償を払うことになっても、“英雄”であり続け、愛する者を守れるのか――。ブラム・ストーカーの古典小説「ドラキュラ」のモデルとされたヴラドが、いかにして21世紀の今日に至るまで恐怖と共に語り継がれる存在になったのか、本作ではこれまで描かれることがなかった驚愕の伝説を描き出していく。今回、その本作のTVスポット映像が3種類解禁。まず「アクション編」では、最新VFXで描かれたスタイリッシュで壮大なアクションシーンが存分に映し出され、短い映像でも見る者を引きつける。「ストーリー編」では、いままでのドラキュラのイメージを一新させるようなヴラドが抱える苦悩や葛藤を描き、ひとり戦い続けるドラマ性も本作の見どころだと分かる。そして、30秒の映像の最後で見せるヴラドが流したひと筋の涙が、ドラキュラに対しての大きく変えていく…。「悪は、悪で、倒す」という言葉通り、自らをも犠牲にしたダークヒーローの誕生を感じさせる本作。“悪”となった“英雄”の伝説の原点を描く物語を、まずはこの映像から覗いてみて。『ドラキュラZERO』は10月31日(金)よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月17日作家・森博嗣氏による累計350万部のベストセラー小説を映像化したフジテレビ系連続ドラマ「すべてがFになる」の制作発表会見が、10月17日(金)に東京都内ホテルで行われ、W主演の武井咲と綾野剛らが出席した。理系をテーマにしたミステリーにちなんで、好きな数字を聞かれた武井さんは「3」を挙げて「全日本国民的美少女コンテストのエントリー・ナンバーが3番だったから。形も好き」とその理由を説明。綾野さんからの「(形が似ている)8はダメなの?」との疑問に、「8は何か響きもあんまり…」と答えると、すかさず司会の三宅裕司アナウンサーから「フジテレビは8ですけどね」と鋭いツッコミが。慌てる武井さんをよそに「8」トークを振った当の綾野さんは「僕は無限という意味で8は好きですよ」と涼しい顔でゴマをすっていた。スーパー理系頭脳を持つ“リケジョ”女子大生・萌絵(武井さん)と工学部建築学科准教授・創平(綾野さん)の師弟コンビが、天才的頭脳の持ち主による密室殺人の真相に挑むサイエンス・ミステリー。森博嗣氏による「S&M」シリーズの「冷たい密室と博士たち」を皮切りに、一連のエピソードを2話完結で実写ドラマ化する。この日は小澤征悦、戸次重幸、水沢エレナ、早見あかりも出席した。お嬢様キャラを演じる武井さんは「同じ洋服を着ることがなくて、持っているものも派手。同じコートを羽織ったことがないけれど、一つ欲しいコートがあって、綾野さんにお願いしたい」と上目づかいで主演俳優に買い取りをおねだり。綾野さんは「赤いコートの事じゃない?それを着ていた時に萌絵の顔じゃなくて、完全に武井咲の顔で着ていたので、『あ、これ気に入ったんだろうな』と思った」と回想しながら「分かりました。なんとかしましょう!」と男気で“赤いコート”のプレゼントを検討していた。フジテレビ系連続ドラマ「すべてがFなる」は10月21日(火)よりスタート/毎週火曜21:00~放送。(text:cinemacafe.net)
2014年10月17日TVシリーズ「ママと恋に落ちるまで」のニール・パトリック・ハリスが、次回のアカデミー賞授賞式の司会者に決定した。子役からキャリアをスタートさせ、映画やTV、舞台でも活躍し、これまでにトニー賞授賞式で4回、エミー賞授賞式で2回、司会を務めてきた経験を買われての起用で、オスカー受賞式プロデューサーのニール・ゼイダンは「ニールを司会者に迎えることができて、我々はとてもうれしく思っています」とコメントしている。ニール自身は「今年度のアカデミー賞授賞式の司会役を仰せつかり、本当に光栄でうれしく思っています。僕はオスカー受賞式のTV中継を見て育ちました。ジョニー・カーソン、ビリー・クリスタル、エレン・デジェネレスをはじめとする歴代の名司会者たちの後に続くことができて、バケットリストの夢が1つ叶いました」とコメント。ニールはインスタグラムなどSNSに動画も投稿。シリアスな表情で「やります」と言って電話を切ると、満面の笑みを浮かべて「ナイス!」と言う。次に、死ぬまでにやっておきたいことを列記した手書きの「バケットリスト」が映し出される。「トニー賞受賞」「TV番組に主演」「バンジー・ジャンプ」「子どもを持つ」「結婚する」など20項目がリストアップされ、最後の1つ以外はすべてチェック・マークがついている。最後の項目はもちろん「オスカー授賞式を司会する」。この項目をペンで丸く囲んで動画は終了。ニールは動画に「今日はすごい日だった…」とコメントを添えている。ここにチェックがつけられるのは来年2月22日(現地時間)、第87回アカデミー賞授賞式が行なわれた後になるだろう。(text:Yuki Tominaga)
2014年10月17日中谷美紀を主演に迎え、講談社「ハツキス」にて連載中の人気漫画を実写映画化した『繕い裁つ人』。先日、主題歌をシンガーの平井堅が務めることが発表されたが、このほど本作のメガホンを握る気鋭の女性監督・三島有紀子がその起用への想いを明かしたコメントが到着した。本作の舞台は、頑固でこだわり深い仕立て屋によって“人生で一番自分に似合った服”に出会える、町の仕立て屋・南洋裁店。祖母が始めたこだわりの洋裁店を受け継いだ2代目の店主・市江(中谷美紀)が、古びたミシンで作るオーダーメイド服は大人気。しかし職人スタイルを貫くため量産は出来ず、百貨店の営業マン・藤井(三浦貴大)からのブランド化の依頼も断り続けている。市江はその人だけの服を繕う日々で十分だったのが――。今回、平井さんが歌う主題歌は、今年5月にリリースされたコンセプトカバーアルバム「Ken’s BarIII」に収録された、70年代に発表された財津和夫の超名曲をジャズ・テイストにアレンジした楽曲「切手のないおくりもの」。三島監督自らがこの楽曲に惚れこみ、「主題歌はこの曲しかない!」と熱烈にオファーしての実現となったそうだが、そこに込めた想いを監督自身はこんな言葉で綴っている。「口笛で始まり、包み込むような大人の男性の歌声が聞こえてきて、やがてスキップしたくなる…そんな、映画の最後に流れる音楽をずっと探していました。財津和夫さんの『切手のないおくりもの』は、小さい頃から大好きで歌詞がとても素敵です。“夢のないあなたに、この歌を届けよう愛することの喜びを知る魔法仕掛けのこの歌を”映画の主人公・市江もこんな気持ちで一着一着その人のために仕立てていますし、自分もこんな気持ちで映画をお届けしたいと思っていたとき、平井堅さんの歌うこの曲を見つけました。かすかに聞こえる口笛から始まって、平井堅さんの温かく切なくくるおしいまでに力強い歌声に包まれる。そして大橋トリオさんのアレンジで展開されるjazzy(ジャジー)でブラスバンドな世界は、ラストに向けて確実に心にウキウキ感というHAPPYをくれる。『これだ!』と、ひとり興奮してこの楽曲を抱きしめたくなったのを覚えています。舞台となった神戸はジャズの街ですし、平井さんも関西出身です。すべてがこの映画につながっている、まさに運命の出会いに思えて仕方ありません」。そう三島監督も語るように、歌詞に登場する様々な「あなた」に歌を届ける「私」と、依頼主の心に寄り添う洋服を作り続ける、中谷さん演じる主人公・市江の生き方がぴったりリンクしており、まさにこの作品のためのに生まれた楽曲かのように感じられるはずだ。主題歌に決定したことについて、平井さんは「今回、僕がカバーした『切手のないおくりもの』が、この映画の主題歌に起用して頂けると聞いて、驚きと共にとても嬉しく思っています。大切な気持ちを伝え送るこの歌が、最後に映画をふんわり包み込んでくれる事を願っております。一針一針心を込めて仕立てる誰かの為の一生の一着。歌手として、僕もそんな歌を一曲でも多く作れたら最高に幸せだなと思いました」と、劇中で見せる市江の“まごころ”に共感を寄せている。大泉洋・主演の『ぶどうのなみだ』も大ヒット中の三島監督。独特の空気感と優しさが漂うその世界観は、作品を形作る一つ一つに対するこだわりから生み出されていると言われているが、本作での平井さんの歌声はまさにその重要なピースの一つとなっているようだ。『繕い裁つ人』は2015年1月31日(土)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて順次公開。<リリース情報>■平井堅/CONCEPT COVER ALBUM「Ken’s BarIII」・価格:3000円+税・発売中★「Ken’s BarIII」が装いも新たにギフト仕様のウィンターパッケージとして冬季限定出荷が決定。(2014年11月末~2015年2月まで)さらに店頭購入者特典として映画『繕い裁つ人』の本アルバム限定ポストカードを対象店舗にてプレゼント!※対象店舗に関しては後日、平井堅の公式サイトにて。※特典は先着となります。無くなり次第終了となりますのでご了承ください。(text:cinemacafe.net)
2014年10月17日多くの映画人、映画ファンに惜しまれながら2011年12月に急逝した森田芳光監督。そんな森田監督の死からもうすぐ3年が経とうとしている。そんな中、先日発表された1本の映画が、ファンの間で話題を呼んでいる。彼を慕う旧知のスタッフ・キャストが再集結し、主演に松山ケンイチを迎え、森田監督デビュー作『の・ようなもの』(’81)のその後を描くオリジナル作品『の・ようなもののようなもの』(仮題)。このほど本作のヒロイン役で、森田監督を恩師と慕う女優・北川景子が出演していることが発表され、北川さんからおよそ1000文字にもおよぶ長文コメントが到着した。本作の舞台は、現代の東京の下町。落語家一門の出船亭に入門した志ん田(しんでん/演:松山ケンイチ)は、師匠の志ん米(しんこめ/演:尾藤イサオ)に頼まれ、以前この一門に在籍していた志ん魚(しんとと/伊藤克信)を探し出す羽目になる。実はこの一門を財政的に支えてきたスポンサーの女会長は、クリクリした目玉が大好きという理由で志ん魚を贔屓にしており、志ん米師匠は彼女のご機嫌を取るため、志ん魚をもう一度高座に引っ張りだそうという考えだ。志ん魚を探し回る志ん田。師匠の弟弟子の志ん水(しんすい/演:でんでん)や、昔の門下生たちを訪ね、手がかりを集めようとするが、まったく上手くいかず――。森田監督作『間宮兄弟』(’06)でスクリーンデビューを飾って以降、松山ケンイチと共に出演した『サウスバウンド』(’07)、チョイ役でも出たいと『わたし出すわ』(’09)に特別出演と、森田監督に熱く尊敬の念を抱いていた北川さん。森田監督が亡くなった際、葬儀ならびに告別式の場で人目をはばからず号泣し、各メディアが大きく報じていたことも記憶に残っている人も多いだろう。そんな北川さんは本作では、志ん米師匠のひとり娘・夕美役を演じることとなる。今回の出演には並々ならぬ想いがあったようで、渾身の想いで撮影に臨んだとのこと。今回届いた長文コメントは、その片鱗を感じさせるものとなっている。<北川景子/コメント全文>「『間宮兄弟』という映画でスクリーンデビューさせて頂いていて、その時からほとんどのスタッフの皆さんが変わっていなくて、杉山組(※本作の監督・杉山泰一)だけど、森田組そのものというか、“また戻ってきた”という感じがしました。『間宮兄弟』の合格をもらった時に、『の・ようなもの』のビデオテープを渡されて、何度も見ていたので、そのオリジナルの作品のキャストの皆さんが集結する現場を見た時は、感動して鳥肌が立ちました。映画のデビューの時に、森田監督の現場を体感できたことは、すごく大きかったと思います。『間宮兄弟』のクランクアップの時に、森田さんが『女優をやめないでくださいね』って言ってくださったことがあって、これまでやめようかなと思った時もあったんですけど、その一言が最後の勇気になって、辞めずに続けられているので、その言葉がすごく胸に残っています。映像にこだわってやってこれたのは、森田さんのおかげだと思っています。亡くなった時は、前触れもなかったですし、ショックというか、ビックリしました、嘘かなと最初思いました。今回、声をかけて頂いたことはすごく嬉しいし光栄でした。錚々たる面々の女優さんが森田さんとご一緒されている中で、今回松山さんの相手役にと言って頂けたのは、ラッキーでしかないというか、自分で良かったのかなというのはちょっと思いますけど、でも嬉しかったです。このチームと出会えたのは(『間宮兄弟』の時の)夕美という役がきっかけだったので、みんなが、『あ、夕美が帰ってきたな』って楽しくなれるような、面影を沢山残した役にしたいなと思っていました。すごく純真で、天真爛漫で、明るくてパワフルっていうのが夕美のいいところだと思うので、そういうところは年をとっても変わらないところかなと思ったので、『間宮兄弟』の時のまま、きちんと残しつつ演じようとしました。夕美という役はすごく自分にとっても思い入れの強い役でもあるんです。森田さんはいつも、口を片方だけあげて笑ってくれていたんですが、だからそうやって笑ってもらえるようにしたいなというのが、一番強い思いかもしれません。亡くなった時は心が折れそうになったんですけど、悲しんでるだけではよくないですから、なるべく森田さんのやってた事を継承できるように、松山さんも含めてですけど、我々で頑張っていきたいと思ってます」。「私」ではなく、最後の「我々」という言葉は、まさに森田組の一員であることの証だろう。その決意と共に、どんな役を演じてみせるのか?続報に注目があつまりそうだ。『の・ようなもののようなもの』(仮題)は2015年、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月17日WOWOW連続ドラマWで放送される「グーグーだって猫である」の完成披露試写会が10月16日(木)、都内で開催され、第1話上映後の舞台挨拶に主演の宮沢りえを始め、長塚圭史、犬童一心監督が登壇した。2008年に小泉今日子・主演で犬童監督の手により映画化もされた大島弓子の自伝的エッセイ漫画を、同じく犬童監督が連続ドラマ化。長年連れ添った愛猫・サバを失い、落ち込む漫画家の麻子が運命的に出会ったアメリカンショートヘアのグーグーと共に過ごす日々を全4話で描き出す。撮影のほとんどは原作の舞台でもある吉祥寺で行われたが、宮沢さんは「私の中で住みたい街No.1」と語るほど、撮影を通じて吉祥寺が気に入ったよう。「車を降りて撮影の場所に行くまでに入りたくなるお店がたくさんあって、誘惑を断つのが大変でした(笑)」とふり返る。麻子という役を通じて、漫画家・大島弓子の人生を生きたと言えるが「あれほど素晴らしい漫画をお描きになる方が日々をどう過ごしているのか?撮影前に妄想するのが楽しかったです。あれだけ素晴らしいものを描くには葛藤もあるし、表現する人の苦悩、ものを生み出す苦悩がある。一方でそれを見せず、穏やかで、ものや人が好きで、キラキラしている麻子もいて、その2つの面をちゃんと出せたらと思っていました」と語る。長塚さんは麻子の担当編集者の大森を演じたが、何かと麻子を気遣う役で第1話から麻子と食事を一緒にするシーンが多く登場する。「カメラの前で食べるのに慣れないし、目の前に宮沢りえがいるんですよ(苦笑)!」とその難しさを語るが、徐々に楽しくなっていったよう。「なかなか、みなさんは宮沢りえとお食事する機会はないでしょうが、僕は相当、一緒に食べましたよ(笑)」と自慢げにふり返り、会場は笑いに包まれた。宮沢さんも、食事のシーンは印象深かったようで「おそば屋さんでは本番中というのを忘れて、ビールを頼みたくなりました(笑)」と述懐。犬童監督は「本番中なのに、どう見ても普通に食べてました。普通はセリフも言わなくちゃいけないので抑制気味になるんだけど…。これまでいろんな人の食べる様子を撮ってきたけど、間違いなくこの2人の食べるシーンが最高!」と称賛していた。全4話を通して、最後は麻子が51歳になるまでの時間を描くが、不思議と画面からはゆったりとした時間の流れが伝わってくる。長塚さんは「最近、世の中慌ただしいし、海外ドラマなどでもものすごいスピードで進みますが、この作品は全く違うスピードで独特の時間が流れます」と語る。宮沢さんも「麻子が日々をどう過ごし、年齢、人生をどう重ねていくのか?静かな時間の中で温度を持って表現しています」と本作ならではの魅力を強調。会場は温かい拍手に包まれた。「グーグーだって猫である」はWOWOW連続ドラマWにて10月18日(土)より放送開始(全4話/第1話無料放送)。(text:cinemacafe.net)
2014年10月16日故・黒澤明監督の愛弟子として知られる小泉堯史監督による本格時代劇『蜩ノ記』が観客動員数50万人を突破し、10月16日(木)、東京・有楽町のTOHOシネマズ日劇にて、小泉監督ほか、主演の役所広司、岡田准一、堀北真希による大ヒット舞台挨拶が行われた。前日には「第38回山路ふみ子映画賞」を受賞したばかり。「日本一早い映画賞」とも言われる同賞を受賞し、賞レースへの順調な滑り出しを決めた小泉監督は、故・黒澤明監督のもとで長年にわたり記録係を務めた野上照代さんから、「これは黒澤先生からもらったと思って」と花束を贈呈されると、破顔して「これは『野上照代賞』だと思って受け取ります」と喜んだ。その一方で、辛口で知られる野上さんは、「小泉監督の作品でこんなにお客さんが入ったのは初めて」とぶちまけ、会場の爆笑を誘う場面も。岡田さんが「本当にカッコいいんですよね!また現場に来ていただけるように、監督にも頑張っていただければ」と笑顔を見せると、「まあ、嬉しい。岡田くんにそう言われたんじゃ」と投げキッスで応え、「映画作りは本当に大変。みなさん、分かってあげてください」と、キャスト・スタッフの苦労をねぎらった。そんな野上さんに対し、小泉監督も「僕が黒澤さんのチーフを続けられたのは、野上さんがずっと相談に乗ってくれたから。監督になってからもシナリオを読んでくれたり、現場にも来てくれたり、まさにスタッフの要。100歳まで頑張ってもらわないと」と感謝し、会場を温かい雰囲気に包んだ。そして、時代劇としては異例のヒットを記録した本作について、「丁寧に作っていけば時代劇を好きになるお客さんも増えると思います。良いものは良いですよね」と語った役所さんは、「出だしに台風が2つも来てちょっと損をしたので、さらにヒットするようにいろいろな方に薦めてください」とユーモアたっぷりに笑顔で観客に呼びかけていた。『蜩ノ記』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:蜩ノ記 2014年10月4日より全国にて公開(C) 2014「蜩ノ記」製作委員会
2014年10月16日2012年に公開された映画『マジック・マイク』は、男性ストリップクラブで働くダンサーたちを大胆に描いて話題になった。肉体美をフルに使ったセクシーなダンスが世界中の女性を熱狂させた本作だが、その続編『Magic Mike XXL』(原題)はさらに刺激的になる可能性がありそうだと「US Weekly」が報じている。主演のチャニング・テイタムが10月3日(現地時間)にテレビ番組「Today show」に語ったところによると、続編ではセクシーなダンスシーンが5倍(!)も増えるというのだ。「前作のスーパーボウル版って感じだね」「多分5倍はダンスしているよ」と、チャニングは続編について語っている。(※スーパーボウルはアメリカ最大のフットボール大会で、途中のハーフタイムショウでは毎年有名アーティストが豪華絢爛なパフォーマンスをすることで知られる)映画『ステップ・アップ』で共演した女優兼ダンサーで妻のジェナ・ディーワンから振り付けの助言を受けたか?という質問に対しては、「(ダンスを)見せはするけど、彼女の前でダンスするのはあまり好きじゃないな。彼女はとても素晴らしいダンサーだから」と謙虚にあかしている。またチャニングは、2013年にジェナとの間に娘・エヴァリーちゃんをもうけているが、父親であることはとても大きな意味を持つのだと言う。「父でいるということは…とても多くのことを教えてくれる」「死についていうならば、僕は飛行機に乗ることを恐れたことなんて人生で一度も無かった。でも今は、なんというか、飛行機に乗ることすら一大事なんだ。物事が重要になるんだ。ジェナが妊娠したときから、何だか全てが変わったよ」と、父としての重みを語った。責任感あふれる父であり、「世界で最もセクシーな男性(※)」であるチャニング。まさに女子の理想の男性といえる彼が、さらに過激なダンスを披露しているという『Magic Mike XXL』は2015年7月に全米公開が予定されている…女子たちの眼福タイムはもしばらく先のようだ。※チャニングは2012年に米People誌により「世界で最もセクシーな男性」に選ばれた。(text:cinemacafe.net)
2014年10月16日元祖・ツンデレ男子と、そんな彼に片想いし続ける元気いっぱいな女の子の“胸キュン”ラブストーリーを描いた、大ヒットコミックのドラマ化の続編「イタズラなKiss2~Love in TOKYO」。このほど、人気沸騰中の本作が、TV放送開始直後の12月2日(火)よりDVD レンタルされることが決定。本編映像をたっぷり盛り込んだ予告編映像が到着した。6年間の片想いが実を結び、ついに入江直樹(古川雄輝)と両想いになれた琴子(未来穂香)は、そのまま学生結婚!晴れて夫婦になったものの直樹のクールさは相変わらず。医者を目指し勉強する直樹の力になりたいと、琴子は何とか看護学科に編入するも。毎日ドジを連発。まわりに迷惑ばかりかける琴子だったが、同じ看護学科の鴨狩啓太(堀井新太)はそんな琴子が気になり始め…。前作「イタズラなKiss~Love in TOKYO」で、何とか無事結婚した琴子と直樹の新婚生活を描く本作では、ほぼ1話に1回はラブシーンやキスシーンが盛り込まれているというだけに、胸キュン度がさらにパワーアップするものの、直樹のツンデレ度もパワーアップ。予告編は、「よろしくな、奥さん」「お前に琴子は必要ない。必要なのは俺だ」「俺が本当の自分になれるのは琴子が傍にいる時だけだ」などなど、直樹の萌えセリフが満載の映像となっている。だが、シーズン2となる本作では、琴子と直樹の前に新たに登場する直樹の恋のライバル、堀井さん演じる鴨狩との三角関係も見逃せない。古川さん演じる直樹が、初めての“やきもち ”を金ちゃん(山田裕貴)に指摘され、戸惑うシーンも萌えポイントの一つだ。なお、今回、Vol.1、5、6、10 にはそれぞれ約30 分に及ぶ、レンタル限定の特典映像が封入。スペシャルドラマの沖縄でのラブラブウェディング撮影や、“琴子カメラ”でとらえる“入江くん”映像、タイトルバックのメイキング、オフショットやインタビュー映像など、ファン必見の映像となっている。「イタズラなKiss2~Love in TOKYO」は、フジテレビにて11月24日(月)より放送スタート(予定)。 DVDは12月2日(火)よりVol.1~Vol.5、2015年2月3日(火)にVol.6~Vol.10がレンタル開始。発売元:「イタズラなKiss2~Love in TOKYO」製作委員会/販売元:エスピーオー(text:cinemacafe.net)
2014年10月16日ウォンビン主演映画『アジョシ』で、新たなアクションノワールを確立したイ・ジョンボム監督が、チャン・ドンゴンを主演に迎え4年ぶりに撮った最新作『泣く男』。幼い頃、母親にアメリカの砂漠に捨てられ、殺し屋に育てられた男・ゴンが、任務中に誤って少女を殺してしまい、さらに少女の母親の暗殺まで命じられたことで壮絶な死闘を繰り広げる物語。『アジョシ』同様、壮大なスケールで描かれたガンアクションやナイフでの格闘シーンは本作でも健在。「美的アジア」担当としては、数々の韓国映画を見続け、そのリアルなファイトシーンや生々しい流血シーンにもいくらか耐性がついてしまったものだが、世の女性達の中には「暴力シーンや血がリアル過ぎで怖い」「ウォンビン、チャン・ドンゴンだったら恋愛モノが見たいのに、どうして男はみんなアクションが好きなの!?」という意見もチラホラ。そんな食わず嫌い女子の思いもふまえ、監督とのインタビューに臨んでみると、「アクションに潜んだ男の本音」が見えてきました。――『アジョシ』のときはウォンビンさんがシナリオを見て「演じたい」と言い、キャスティングが決まったとおっしゃっていましたが、今回の『泣く男』ではどのような経緯でチャン・ドンゴンさんに決まったのですか?もともとは中国からやってきた殺し屋という設定だったので外国の俳優を考えていました。具体的に話も進んでいたのですが結局うまくまとまらず、「韓国の俳優にしよう」と思ったときにまっさきに思い浮かんだのが彼だったんです。シナリオがまだ完成していない段階で「こんな話があるんですよ」と伝えたんですが、彼は快く「やります」と言ってくれました。学生時代、すでにスターだったドンゴンさんが校内でバスケットをしている姿を見て「この人といつか仕事をしてみたいな」と思ってましたから、縁ですね(笑)。(注:チャン・ドンゴンと監督は同い年で同じ韓国芸術総合学校に通っていた)――なぜ“一番”にチャン・ドンゴンさんが思い浮かんだのですか?今回のゴンという役は「家庭を持ち、子どもがいる俳優に演じてほしい」と思っていたんです。「子どもを失った親の悲しみを知っている人」に演じてもらいたいという思いが強かったから。実際にドンゴンさんは優しい方で、子ども好きでした。撮影が長引くと子どもに会いたがっていましたね。そんな方だったからこそ、ゴンという役を理解できるのは彼だと思ったんです。実は私自身も、子どもが生まれて最初に書いたシナリオが『アジョシ』で、それを強化したのが『泣く男』だったんです。私も父親としての感情を知っているつもりなので、知らず知らずのうちに私の作品には子どもが出てきているのかなと思っています(笑)。ドンゴンさんとは、ゴンはどんなトラウマ、心の傷を持っているのかについて、かなりたくさんの話をしましたし「母親に捨てられた記憶とはどういうものか」を一緒に悩んで考えました。実際に養子縁組に出された人達が書いたエッセイや小説を渡して一緒に見ながらキャラクター作りに役立てていきました。――結婚していませんが、女性視聴者としては、キム・ミニさん演じた「母親」側の視点で物語を追う楽しみ方もありました。(笑)。キム・ミニさんもまだ結婚されていませんし、子どももいないので演じる上での難しさを感じていたようです。確かに本人はすごく大変そうでした(笑)。私にしょっちゅう色んなことを聞いてくるんです。「子どもとはどんな風に遊ぶんですか?」「子どもの前でダンスをするときはどう踊るんですか?どんな歌を歌ってあげるんですか?」って。でも彼女は演じながらだんだんと自信をつけていったようです。結婚もしてないし、子どももいないけど「子どもを失ったこと」を想像し、理解しようとする力が彼女の中で芽生えた。「この役は必ずしも結婚していなくてもできるんだ」と感じていったようです。それは女性の誰もが持っている「母性」なのかもしれませんね。――「母性」と言えば、『アジョシ』では少女との心の交流が描かれていました。今回の『泣く男』でも誤って殺してしまったのは「女の子」、暗殺ターゲットは「女性」、ゴンの心のトラウマの原因は「母親」です。これは、監督にとっての「母親」や「女性」の存在、影響が反映されているのでしょうか?私は女性に対してすごく不器用なのであまり優しくしてあげられないんですね。なので、映画を通して女性に「謝りたい」という気持ちがあるんです(笑)。男って、強いふりをしてる人がすごく多いんですよ。力が強い人も実際いますが心は成長していない子どもだと思うんですよね。心を覗くと弱い所や脆い所があったりする。私は若い頃運動をしてたんですけど、そういう男性がすごく多かったです。そのために女性をめぐって傷つくこともありましたし。男性からするとやっぱり「謝りたい対象」「許しを求めたい対象」って女性であることが多いような気がするんですよね。そんなふうに女性に許しを求めたり、詫びるということを通して男性はカタルシスを感じて成長していくものだと思うんです。そういう男性に対して私は「憐み」の気持ちも持っていますし、物語にそういう男を描くのが好きなんですよ。タルコフスキーも母親に救いを求めている作品をよく撮っていましたが、それと似ている所があるかもしれませんね。――男優達が監督の描くアクションに惹かれるのも、監督のそういった思いが込められているからなのかもしれませんね。女性の中には血まみれのドンゴンさんやウォンビンさんではなく、恋愛作品を観たいという意見も多いですが…。ドンゴンさんもウォンビンさんも、本人はいままでの作品によるイメージを変えたいという思いは強かったようです。男である以上、男優である以上、粗削りの役をやりたい、アクションを演じてみたい、というのはあるようなんですね。『アジョシ』のときはウォンビンさんも「欲がある」と言っていましたし、ドンゴンさんも強く「やりたい」と言っていた。本人が自ら望んで演じたわけなので素敵なアクションを見ることもできたと思いますし、テーマ的には弱い部分を持った男性というキャラクターだったので、そういう点もうまく演じてもらえたと思います。――こんなことを言っては怒られてしまうかもしれませんが、「アクション」の捉え方は男女で全然違うように思うんです。女性の中には「描写が残酷すぎて見れない」という方がいる一方で「闘う理由が分かるから見れる」という方もいます。シナリオが完成したら一番最初に読んでもらうのが私の場合、妻なんですけど、今回のシナリオを見せたら、「ドラマの部分はすごくよく分かったけど、アクションの部分は全然分からない!」と言ってシナリオを放り投げてしまったんです(笑)。確かにおっしゃる通り、「男が理解できるアクション」と「女性が理解できるアクション」は違うような気がしますよね。差別化された何かがあるのかなと思いますけども。でも今回の『泣く男』では、とにかくドンゴンさんに“(キム・ミニ演じた)モギョンを助ける”ということを一番に考えて演じてほしい」とお願いしました。モギョンは危機的な状況にあるのだから「早く助けにいかなくてはならない」、そのためには「かっこいいアクションは必要ない。とにかく助けたいという感情をアクションにのせてほしい」と思ったんです。かっこいいアクションを見せたいだけなのであれば、泥臭いアクションの部分なんて見せなくていいんです。「見て」かっこいいアクションをたっぷりと流せばいい。でも私が望んでいたのはそれではないんです。私はどんなアクションでもベースになるのは「感情」だと思っています。感情を大事に作ることでアクションも生きてくると思っているんです。これからもアクションを撮る時はそういう撮り方でいくと思います。――キャラクターの「感情」を理解できれば、理解しようとすれば、壮絶なアクションにも理由が生まれて女性も真正面から「アクション」を感じ取ることができますね。「感情」を繊細に表現するためには、体をしっかり作っておく必要がありました。アクションの段取りを覚えていないと演じるときに「次はどういう動作だっけ」と考えてしまい、感情をうまく出せなくなるので。私がウォンビンさんにも今回のチャン・ドンゴンさんにもお願いしたのは「アクションは身に着けてくれ。機械的に、黙っていても体が勝手に動くようにしてほしい。その代わり表情は必ず感情を考えて演じてほしい。あなたの派手なアクションは撮るつもりはない。あなたの感情しか撮らないから」と言ったんです。俳優たちはすごく大変だったと思います(笑)。――そんな「感情」が爆発するするシーンが、タイトルにもあるラストの「泣く」シーンですね。ゴンが母親に捨てられたのは砂漠です。砂漠は一滴の水もない所。韓国で母親との記憶に残っている場所は銭湯で、銭湯は本来水のある場所ですが、数年たって訪ねてみると、店は閉店し、水のない変わり果てた姿になっていた。それを見せて、私はドンゴンさんに「この銭湯は君の心と一緒だ。かなり荒廃している。それがゴンの気持ちなんだ」と伝えました。「人を殺さなければいけない殺し屋の悲しみはあるんだけども、ゴンは生まれ持って悲しみを背負ってしまっている人間だ」そう伝えて何度も何度もテイクを重ねました。8回位撮った記憶があります。4、5テイクのときに泣きすぎて目がはれてしまい時間をおいて撮り直しました。4、5時間位かかったと思います。本編では最後にOKを出したカットを使っているのですが、そのときのドンゴンさんは心から泣いているというのが見え、私もつられてもらい泣きをしてしまい、ドンゴンさんと2人でティッシュを渡しあいながら一緒に泣いた記憶があります(笑)。そんなことも思い浮かべながら観ていただけたら嬉しいですね。『アジョシ』での取材以来、3年ぶりにも関わらず、スタッフや筆者のことを覚えてくれており、終始和やかなひとときとなった今回のインタビュー。「“ワールドカップ監督”って言われてたんですよ」と『泣く男』までの年月を自嘲を交え、笑いながら話す監督は「次はそんな名前をつけられないように早く撮りたいと思います。自分がシナリオを書かなければもっと早く撮れると思うんですけどね(笑)」と次なる高みを見据えている様子。「やっぱりオリジナル作品にこだわるんですか?」と訊ねると「いままでは自分が書くことにこだわってた部分があったんですけど、これからはオープンに、開かれた状態にしておこうとも思っています。オリジナルに限らず漫画でも小説でも原作物で撮るってこともありえます」と語ってくれた。『泣く男』は10月18日(土)より新宿バルト9、丸の内TOEIほか全国にて公開。(text:Tomomi Kimura)■関連作品:泣く男 2014年10月18日より新宿バルト9、丸の内TOEIほか全国にて公開(C) 2014 CJ E&M Corporation, All Rights Reserved
2014年10月16日オスカー前哨戦ともいわれるトロント国際映画祭で「観客賞」を受賞した『The Imitation Game』(原題)のベネディクト・カンバーバッチを始め、『X-MEN:フューチャー&パスト』のジェームズ・マカヴォイ、マイケル・ファスベンダー、『ドラキュラZERO』の日本公開も近づき注目を集めるルーク・エヴァンス、『ホビット』シリーズのマーティン・フリーマンやオーランド・ブルームまで、相変わらずの人気ぶりを誇る英国俳優たち。そして、この秋以降の新作映画でも、次世代を担う英国俳優たちが続々と登場する。個性派から正統派まで、これからマストチェックの新鋭・英国男子たちに注目した。まずは、現在『アバウト・タイム愛おしい時間について』『FRANK―フランク―』と出演作が2作も公開中の、ドーナル・グリーソン。『ハリー・ポッター』シリーズのロンの長兄ビル・ウィーズリー役で知られ、『わたしを離さないで』『アンナ・カレーニナ』などに出演してきた彼は、アイルランド出身の31歳。ハートウォーミングな家族の物語とタイムトラベルを絶妙のさじ加減で融合させたリチャード・ カーティス監督『アバウト・タイム愛おしい時間について』では、レイチェル・マクアダムスとキュートな恋を繰り広げ、ビル・ナイとの父子関係も「泣かせる!」と評判に。また、ファスベンダーが終始マスク姿でカリスマ・ミュージシャンを演じる『FRANK―フランク―』では、イケメンを封印するファスベンダーをよそに、グリーソンが演じるジョンが、フランクの才能やバンドが作り出す音楽に圧倒される“凡人”として、観客と同じ目線から物語を牽引する。実の父親は、『ハリー・ポッター』で“マッドアイ”ムーディを演じていた個性派俳優ブレンダン・グリーソン。舞台経験も豊富でトニー賞にノミネートされたこともあり、脚本の執筆や監督業など多才ぶりを発揮。何といっても、オスカー・アイザックやアダム・ドライバーらと共に『スター・ウォーズ/エピソード7』(仮題/2015年12月18日全米公開)に抜擢されており、アンジェリーナ・ジョリーの監督2作目『Unbroken』(原題)、シアーシャ・ローナン共演の『Brooklyn』(原題)など、話題作への出演が相次ぐ実力派だ。また、日本でも大人気のクロエ・グレース・モレッツの相手役を、現在公開中の『イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所』で務めているのはジェイミー・ブラックリー。クロエと恋に落ちる前途有望なロックミュージシャン、アダムを演じているが、劇中では実際にギターの演奏や歌声もジェイミー自身が披露。「歌もギターも演技も、全部上手な人」「完璧」と、クロエからも太鼓判を押されている。これまで、クリステン・スチュアート主演の『スノーホワイト』、カンバーバッチ主演の『フィフス・エステート/世界から狙われた男』などに出演してきているが、今年はネット社会の闇を描いたブライアン・シンガー(『X-MEN』シリーズ)製作総指揮のサスペンススリラー『U Want Me 2 Kill Him/ユー・ウォント・ミー・トゥ・キル・ヒム』も日本で公開され、2015年にはエマ・ストーン共演のウディ・アレン最新作にも名を連ねるなど、ジワジワと注目を集めている。一方、“第2のカンバーバッチ”との呼び声高いのが、『フィフス・エステート』にも出演し、スタイリッシュ・スリラー『ザ・ゲスト』(公開:11月8日)が控えているダン・スティーブンス。海外ドラマシリーズ「SHERLOCK/シャーロック」で日本のみならず、世界的ブレイクを果たしたカンバーバッチと同様、ダンもまたドラマシリーズ「ダウントン・アビー ~貴族とメイドと相続人~」で突如伯爵家の相続人のひとりとなった中産階級の弁護士マシューを演じてブレイク。ブルーアイズが印象的なダンは、ベン・スティラー、ロビン・ウィリアムズ共演の人気シリーズ最終章『ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密』(公開:2015年3月)にも出演するなど、やはり引く手あまた。同じく「ダウントン・アビー」から実写版『シンデレラ』にリリー・ジェームズが抜擢されており、両者とも目が離せない存在となっている。さらに、舞台出身者が数多い英国俳優の中でも、モデルから俳優に転身した経歴を持つジェイミー・ドーナンは、全世界1億部という大ベストセラーの映画化『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』(公開:2015年2月13日)で、“秘密”の性癖を持つ主人公の大富豪グレイ役に抜擢されたイケメン英国男子。ソフィア・コッポラ監督の目にとまり、『マリー・アントワネット』で映画デビュー。キーラ・ナイトレイの元彼としても名を馳せた。おとぎ話のキャラクターたちが現実の世界に暮らすファンタジードラマ「ワンス・アポン・ア・タイム」や、猟奇殺人鬼を演じた「THE FALL 警視ステラ・ギブソン」などでも好演を見せており、全女子注目の本作によって大ブレイク間違いなしといわれている。大抜擢といえば、実写版『シンデレラ』の王子様に選ばれた、「ゲーム・オブ・スローンズ」の“悩める王子”ロブ・スタークことリチャード・マッデン。『300<スリーハンドレッド> ~帝国の進撃~』に若きギリシア戦士で出演していたジャック・オコンネルは、アンジーが渾身作『Unbroken』の主演に選んだ男だ。それから、全米NO.1ヒットスタートを切った『ハンガー・ゲーム』に続くヤングアダルト小説の映画化『The Maze Runner』(原題)で、イケメン変身ぶりを見せている『ラブ・アクチュアリー』のトーマス・ブロディ=サングスター。これからが楽しみな英国男子のひとりだ。さらに、『ダーバージェント』続編シリーズの公開が控えているテオ・ジェームズも、エキゾチックな男らしい顔立ちでますます注目を集めること必至。その魅力もさまざまな彼らの今後の活躍に、ぜひ注目してみて。(text:cinemacafe.net)
2014年10月16日綾野剛が10月16日(木)、「第36回読者が選ぶ・講談社広告賞」の贈賞式に出席。講談社刊の人気漫画を原作にした来年公開の主演映画『新宿スワン』の映像が初めてお披露目となり、綾野さんは作品の魅力について語った。綾野さんは「読者が選ぶ・講談社広告賞」の「ベストキャラクター賞」を女優の杏と共に受賞し贈賞式に出席した。映画は「週刊ヤングマガジン」にて連載中の和久井健の人気漫画を原作に、園子温を監督に迎え、新宿・歌舞伎町で風俗嬢やAV女優のスカウトマンとして生きる男たちのドラマを生々しく描き出す。綾野さんは、ひょんなことから歌舞伎町でスカウトマンとして生きることになる金髪の白鳥龍彦を演じているが、最初にオファーがあったときの心境について「まず、すごく客観的に見て綾野剛に白鳥龍彦という人間が出来るのか?どう立ち向かうか…難しいなと思った」と偽らざる思いを明かす。一方で「やるからには迷いなく突き進もうと思った。非常に気合いも入ってました!この歳で『気合い、気合い』と言うのもなんですが(笑)、19歳の役なのでそこに対しても気合いが入ってました」と強い思いを口にする。“鬼才”と称される園子温監督については「気持ちのいい監督です。役者に対する愛がすごい。ものすごくかわいがってもらいましたし、役者もとてつもない信頼を持って臨みました。大好きです」と語る。撮影が終わったいまでも「2日に1回はメールをしてるメル友」だそうで「(監督から)『いま撮影○日目』、『そうなんですか』(綾野さん)、『そろそろ飲みたいね』(園監督)、『そうですね』(綾野さん)とか」とやりとりを明かした。撮影は実際に新宿でも行われたが「とにかく街にパワーがある。カットが掛かった瞬間に体がドッと持っていかれるような感じで、すごいなと思いました。あの街の雰囲気を作っているのはそこにいる人々だと思います。その一員になれたらという思いでやりました。タブーになっている部分も肯定するのではなく、しっかりと描いています。いろいろ考えさせらえることもたくさんありました」と撮影を振り返った。この日、上映された映像でも綾野さんにとっては“盟友”の山田孝之をはじめ、伊勢谷友介、沢尻エリカら、実力派のキャストが新宿の街を駆け巡る姿が映し出されたが、綾野さんは「いい役者ばかりです。本当に見てほしい映画です」と力強く呼びかけた。『新宿スワン』は2015年、全国にて公開予定。(text:cinemacafe.net)
2014年10月16日ハリウッドからも注目される仏監督フレッド・カヴァイエの『この愛のために撃て』をリメイクし、第67回カンヌ国際映画祭ミッドナイト・スクリーニング部門で上映された韓国映画『ポイントブランク~標的にされた男~』。本作で主演を務めたのは、『王になった男』『7番房の奇跡』などで韓国のヒットメーカーとなった実力派俳優リュ・スンリョン。本作では、『王になった男』でイ・ビョンホンを支えた“カリスマ策士”から一転、凄腕の元傭兵として“熟れた”筋肉を披露しており、その “変身”ぶりが分かるビジュアルがシネマカフェに到着した。ある謎の殺人事件の濡れ衣を着せられ、追い回されるヨフン(リュ・スンリョン)は、交通事故に巻き込まれ病院に緊急搬送される。また、彼の担当医師となったテジュン(イ・ジヌク)は突然襲撃され、「妻を助けたければヨフンを連れ出せ」という謎の男からの電話を受ける。状況が飲み込めないものの、テジュンは誘拐された臨月の妻を助けるため病院からヨフンを脱走させることに。その瞬間から、2人の男は“標的”となってしまった――。カンヌでは、ハリウッドリメイクも画策されているという『この愛のために撃て』のカヴァイエ監督自身から「オリジナルよりも素晴らしい脚色!すごく興奮した」との大絶賛を受けた、新たなる韓国ノワールの傑作となった本作。謎の組織から突然狙われることになった元傭兵をリュ・スンリョン、その命を救ったがために身重の妻を誘拐された医師を、『怪しい彼女』も好評だったイ・ジヌク、彼らを追う刑事に『リターン・トゥ・ベース』など頼れる男のイメージが強いユ・ジュンサンが扮し、先の読めないノンストップ・アクションを繰り広げていく。特に、これまでに出演したすべての作品でまるで別人のように完璧に役に成りきるリュ・スンリョンの演技力と役作りは、韓国でも絶賛の的。『私の妻のすべて』では、どんな女性も虜にする“魔性のカサノバ”=プレイボーイ役を、大人な男だけが醸し出せる色気全開で演じ、『王になった男』ではイ・ビョンホン演じる賤民を偽の王に仕立て上げる威厳ある“カリスマ策士”に、さらに多くの涙と笑顔を誘った『7番房の奇跡』では、“6歳の知能のまま”大人になったひとり娘の父親という難役を、おかっぱ頭で愛嬌たっぷりに演じていた。本作では、標的にされた元傭兵役を演じるために、5か月間のトレーニングで見事な肉体を作り上げ、140日間もの間、塩分、炭水化物を絶つなどの過酷な減量を自らに課したというリュ・スンリョン。その過酷すぎる減量とトレーニングの成果が表れた今回のビジュアルは、ほどよく付き、ほどよくゆるんだ、40代の元傭兵ならではの熟れた筋肉が何ともセクシー。新たな“変身”を遂げている。『ポイントブランク~標的にされた男~』は11月15日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月16日子どもから大人まで世代を問わず愛されてきたキャラクター「ムーミン」の初の長編アニメ映画となる『劇場版ムーミン南の海で楽しいバカンス』。10月10日(現地時間)に母国フィンランドで121館にて公開、フィンランド週末興行成績第1位という大ヒットスタートを切った。ムーミン谷を抜け出し、南の海へとバカンスにやって来たムーミン一家。しかし、わくわくしていた気分もつかの間、ムーミンのガールフレンド・フローレンとムーミンパパは、貴族の豪華で贅沢な暮らしのすっかり虜に。フローレンは現地のプレイボーイに夢中になってしまい、ムーミンはそんな彼女に焼きもち。そして、自らを「ムーミン伯爵」と呼ぶようになったムーミンパパに腹を立てたムーミンママは、親戚が暮らす静かな古ボートで過ごすことに。せっかくの楽しいバカンスが、家族はバラバラになってしまい――。今回長編映画化が決定し、キュートなビジュアルや映像、前売り券の特典など、情報が解禁される度に日本でも話題となってきた本作。先日公開を迎えたフィンランドでは、週末で動員28,500人、先行上映の動員と合わせると35,000人となり、配給のノルディスクは、このままいけば15万人の動員は確実に超すだろうと予測している。客層は家族連れの子どもがほとんどを占めており、10代から20代の客も多く、学校が休暇に入るシーズン的にも最終興収の伸びがかなり期待できるとのことだ。すでに日本を始め、スイス、イスラエル、中東、香港での公開が決定している本作は、現在開催中のロンドン映画祭にも出品されており、10月19日にはフランスのラ・ロッシュ・シュル・ヨン国際映画祭で上映されるなど世界中から注目を集めている。『劇場版ムーミン南の海で楽しいバカンス』は2015年2月13日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月16日「第36回読者が選ぶ・講談社広告賞」の贈賞式が10月16日(木)に開催され、読者の投票による「ベストキャラクター賞」に選出された杏と綾野剛が来場した。講談社が発行する雑誌の広告の中から読者の投票により、優れた広告を選ぶというもので、「ベストキャラクター賞」は同じく読者投票で「いま最も輝いている人物」に贈られ、昨年はモデルのローラが選出された。杏さんは「このような華やかな式典で大きな賞をいただき光栄です。気がつけば年末も目の前ですが、今年はお仕事でもいろいろなことがありました」と充実の表情。綾野さんは「素直に嬉しいです。なかなかこういう場に呼んでいただくことがないので」と笑顔を見せた。役者として過去に2回、共演経験があるが、杏さんは綾野さんについて「すごくクールな見た目をしているようで、お話すると気さくで明るくて、ギャップがあります」と語る。一方、綾野さんは杏さんについて「まず美しい方です」とニッコリ。そして前回の共演作が「妖怪人間ベム」だったことに触れ「『ベム』のときはああいった役でしたが(笑)、ホントはそっちなの?と思うくらいでした」と女優として役になりきる姿勢を称賛する。「広告賞」の贈賞式ということで、普段、雑誌広告やCMなどにおいて意識している点について尋ねると、杏さんは「CMなら30秒や15秒、雑誌なら1ページの短い世界で強いメッセージを打ち出さないといけない。その一瞬の世界の表現者として選んでいただいたので、何を一番に伝えたいのか?意識しています。私は元々、モデルですが雑誌なら誰が読むのか?ターゲットや何をテーマとして伝えたいのか?スタッフの一員としてものづくりをやっていけたらと思っています」と語る。この意識の高さに綾野さんは「すごいですね…。僕も頑張らなきゃ(苦笑)」と驚愕していた。これからドラマ、映画と出演作が目白押しの2人だが、杏さんは「寒くなってきたので風邪を引かないようにしたいです。冬からまた忙しくなっていきそうな予感がしているので、ONとOFFをハッキリと分けて、ONのときは全力で頑張りたい」と今後に向けた意気込みを口にする。綾野さんは「まずはいま、決まっている作品を完走したいです。なるべく『いま』『いま』『いま』という状態で、スタッフや共演陣と良い未来を作れるのは“いま”しかないので目の前のいまに集中していきたい」と語った。(text:cinemacafe.net)
2014年10月16日孤独な天才少年と“フワぷに”ロボットが主人公となるディズニー・アニメーション・スタジオの最新作『ベイマックス』から、東京国際映画祭のオープニングを飾るワールドプレミアを前に、夕焼けをイメージした日本オリジナルの本ポスターが到着。さらに、舞台となる架空都市“サンフランソウキョウ”のコンセプト・アートには、日本人イラストレーター、上杉忠弘氏が参加していることが分かった。本作は、東京とサンフランシスコを融合したような架空都市“サンフランソウキョウ”に暮らす、最愛の兄を亡くした天才少年・ヒロと、優しすぎるケア・ロボット“ベイマックス”が繰り広げる感動アドベンチャー。今回日本のために特別に作られたポスターのテーマは、日本の夕焼け。サンフランソウキョウの、まるで東京湾岸を思わせる風景に降り注ぐ夕日を描き、サンフランシスコを思わせる坂の上に、ヒロとベイマックスがお互いを見合って佇んでいるビジュアルだ。実は空気感(光の加減)についても強いこだわりを持って描かれているこの街は、昼間の強く真っ直ぐな光のイメージはサンフランシスコから、そして、夕方から夜の少し屈折したファンタジックな光は日本のものをイメージ。まさに、本作で描かれる、兄タダシを失ったヒロの悲しみと、その穴を埋めるために寄り添うベイマックスの切なくも心温まる関係性と、2人が織りなす物語に想像が膨らむポスターとなっている。本作のドン・ホール監督とクリエイターメンバーはリサーチ来日の際、それぞれ日本の文化に感銘を受けていたが、特に光を印象的に感じたと言う。「僕らが見た日本の光はとても美しかったんだ。ネオンの光も含めてね。東京はとてもモダンでクールなテクノロジーがあり、サンフランシスコの特徴的な土地と混ぜ合わせることで、とてもクールで興味深く、新しい独創的な世界が作れると思ったんだ」と語る。また、監督は「このポスターは映画のストーリーをしっかりと照らしていて、私たちが映画の核だと思っていることそのものです。つまりそれは悲劇的な喪失を味わったヒロと、ベイマックスの関係です。私たちが深みのある没入的な世界を作り上げたということを分かってもらえたら嬉しい」とも語り、「そして(日本に影響を受けた)美しい照明とストーリーに込めたハートを感じてもらいたいです」と、言葉を続けた。我々日本人が、どこかノスタルジーを感じてしまう“サンフランソウキョウ”のビジュアル。この街のコンセプト・アートに、日本人イラストレーターの上杉忠弘氏が参加している。上杉氏は、ストップモーション・アニメ『コララインとボタンの魔女3D』(‘09)でデザインコンセプトを担当し、日本人で初めてアニメーション界の権威であるアニー賞「美術賞」を受賞した世界的イラストレーター。その彼が本作のコンセプト・アートに協力、ホール監督たちが魅せられた日本の光の使い方を徹底的にディズニーのクリエイターに印象付けた。クリエイターは「ダタヒロはたくさんのコンセプト・アートをやってくれたんだ。彼の作品は本当に素晴らしいよ。彼はすべての作品でとてもマジカルな光の使い方をするんだ」と語る。さらに、ホール監督は「日本の文化を描くために正しい知識と、アーティスティックな感覚を持った日本人にどうしても協力してほしかったんだ」と明かし、「世界的に有名なタダヒロ・ウエスギに助けてもらったんだ。彼は遠く離れた日本からこの作品に参加してくれた。彼の広大な知識と日本的な特色を多くの与えてくれたんだ。本当にラッキーだったよ」と賛辞を送る。サンフランソウキョウがどこか日本人の心に刺さる理由は、日本への愛に貫かれたスタッフ陣の並々ならぬ協力体制の賜物。ついに来週、東京で世界初披露される『ベイマックス』がますます楽しみになってきた。『ベイマックス』は12月20日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月16日ブラジルのシューズブランド「メリッサ(melissa)」が、10月10日(現地時間)、ロンドンのコヴェント・ガーデンにロンドン初のインターナショナルフラッグシップストアをオープン。10月9日の夜、ショップオープンに先駆け行われたプレスパーティーでは、ケイト・モスを初めとした著名人が来場し、大いに盛り上がった。また、世界のさまざまな文化からインスピレーションを受けたNationコレクションも発表された。1979年創業の「メリッサ」は、プラスチックを使った革新的でオリジナリティあふれる作品を生み出し、過去30年間で7,500万足を生産、世界69か国で販売されている。ファッション、アート、デザインにおいてさまざまなコラボレーションを展開してきたことでも知られる。過去にヴィヴィアン・ウェストウッドやケイト・モス、カーラ・デルヴィーニュ、アンナ・トレヴェリヤン、ガレス・ピューなど、英国を代表するスタイルアイコンたちともコラボレーションを発表してきた。ニューヨークに続きブラジル外では2軒目となる新ブティックは、ロンドンでもいまもっともトレンディなエリアであるコヴェント・ガーデンにロケーションし、中でもストアが入る建物は最も古く、貴族の住居、ホテル、クラブなどに利用されてきたヒストリカルなスポットで、「メリッサ」のプラスティックというモダンな要素とのユニークなコントラストを生み出している。ブティックは、「メリッサ」としては世界最大の売り場面積を誇る、2階建ておよそ400平米の広さで、クリーンな内装とジョージ王朝風建築の外装が特徴的だ。デザインはブラジル サンパウロのストアと同じく、ブラジル人ビジュアル・アーティストのムティ・ランドルフが手がけた。レセプションパーティでは、アクリルの箱でできたインスタレーションが音楽に合わせて動き、来場者を楽しませた。パーティの模様は、YouTubeにて公開されている。(text:Miwa Ogata)
2014年10月16日ファッション・アート・インテリアのイベントが東京で一斉に開催される今月。代官山 蔦屋書店では、今年も国内外の最新デザインとライフスタイルを発信する、買えるデザイン見本市、「Daikanyama Design Department」(DDD)を10月24日(金)~11月3日(月・祝)に開催する。DDDでは、展示、発表されているもののほとんどすべてが、実際に手に取って購入することができるイベント。会期中は書店内の各所にデザインを「知る・考える・楽しむ」場をつくり、さまざまなデザイナーによるエキシビションが開催されるなど、デザイナーや作り手と接する企画も満載。連日開催されるトークイベントも要チェックだ。「来る2020年。それ以前と以降、東京をどう楽しくするか?」をテーマに、各方面から多彩なゲストが登場する。メインとなるコンテンツは、世界的にも注目を集めているアジアンクリエイティブで、シンガポール、タイ、台湾、香港、韓国などを拠点に活動する気鋭のデザイナーやブランドをピックアップ。作品を展示販売する。そのほか、デンマーク発のインテリアプロダクトブランド「HAY(ヘイ)」が、昨年に続き東京で、昨年デビューしたライン「WRONG FOR HAY」と合わせたコレクション展示会を行う。今年4月のミラノサローネで話題となったポップアップショップ「HAY Mini Market」もオープンする。また、ショルテン&バーイングス(オランダ)がデザインする有田焼のテーブルウェアシリーズ「Paper Porcelain」が世界先行発売される。ファッション、アート、インテリアなど、暮らしを彩るデザインをより身近に感じられる11日間をぜひお見逃しなく。(text:Miwa Ogata)
2014年10月16日「Tik Tok」などのヒット曲で知られる歌手のケシャ(KESHA)が、自身のプロデューサーで約10年の付き合いでもあるDr.ルークを相手に訴訟を起こしたと報じられた。米「TMZ」によると、ケシャは「ガードを崩すために、ドラッグやアルコールを強制された」と主張しているようだ。Dr.ルークの乱暴な態度は契約をした当初から続いるそうで、執拗に性的なアプローチを繰り返したのだという。彼女の被害は以下のような内容だ。■「飛行機に乗り込む前にケシャに鼻から何かを吸わせた」■「ケシャに無理矢理お酒を飲ませた後、“酔いを覚ます薬”と呼ばれるものを彼女に渡した」■「次の日の午後にはDr.ルークのベッドに裸で横になっていて、何故こうなったのかも覚えていないまま、傷付いた最悪の気分で目が覚めた」と、評判が地に落ちかねない行動の数々が報告されている。また性的暴行のほかにもケシャはDr.ルークの心無い言葉やプレッシャーが摂食障害の原因になったのだと主張しており、彼との契約の解除を要求している。対するDr.ルークも負けずと提訴し返している。Dr.ルーク側は、ケシャが彼をゆすろうとしていると考えているという。彼は一連の騒動について「合法な契約から抜け出すためだけに話をでっち上げている」「ケシャの母と新たなマネジメント会社による企みだ」と語っているそうだ。さらに、Dr.ルーク側の弁護士はケシャと彼女の母親は、申し立てが誤りだったことをすでに認めているとも米「TMZ」に話しるという。ケシャが今年1月に摂食障害のためにリハビリ入りした時も大きな話題を呼んだが、今回の訴訟はそれ以上に衝撃的なニュースだ。ケシャもDr.ルークも音楽業界の第一線で活躍するトップ・アーティストであるだけに、世間からの注目度も高い。一体どちらの言い分が正しいのか…今後の続報が待たれる。(text:cinemacafe.net)
2014年10月16日TBS系連続ドラマ「女はそれを許さない」の制作発表会見が10月16日(木)に同局で行われ、主演の深田恭子、共演の寺島しのぶ、溝端淳平、吉沢悠、加藤雅也、竹中直人、松重豊、上川隆也が出席した。ドラマタイトルにちなんで「許せない」ことを聞かれた寺島さんは、一部週刊誌で報じられた深田さんとの“不仲説”を挙げ、「深田さんと私の仲が悪いと週刊誌に書かれたことは根も葉もない噂。本当に仲が悪くなったら言いますから。根も葉もないことは書かないで」とゴシップを一蹴。寺島から「(報じられたこと)知らないの?」と聞かれた深田さんは、「知らないです。え~」と寝耳に水といった様子で目を丸くしていた。同作は、法廷に立つ勇気のないペーパー弁護士・岩崎麗(深田さん)とグレーな手腕から活動資格を剥奪された元エリート弁護士・海老沢凛香(寺島さん)がコンビを組み、マタハラ(※マタニティーハラスメント)や結婚詐欺など悩める女性を救っていく痛快ドラマ。弁護士役は初挑戦の深田さんは「とてもやりがいのある役で、現代の社会性をテーマにしたお話。自分自身楽しみしております。胸のすくような爽快感あふれるドラマをお届けできれば」と劇中衣裳である弁護士ルックも様になっているよう。役柄上、法律用語など難解なセリフ回しもこなすことになるが「演じている麗という女性は、人の役に立ちたいという気持ちの強い女性。依頼人の気持ちを代弁するような形なので、そこまで大変なセリフは出てきてないけれど、これから先が怖い…」と今後の撮影に戦々恐々としていた。一方、6年ぶりの民放連続ドラマ出演となる寺島さんは「シャキシャキした役が苦手で、昨日も5回くらいNGを出してしまいました」とイメージとは裏腹な素顔を覗かせながら、「だから麗のようにポワァンと喋れたらいいのに…と恨めしく見ています」と深田さんの役どころが羨ましそうだった。ドラマ「女はそれを許さない」は10月21日(火)スタート/毎週火曜22時~TBS系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2014年10月16日いよいよ今週末10月18日(土)より劇場公開される、ニコール・キッドマン主演『グレース・オブ・モナコ公妃の切り札』から、特別メイキング映像がシネマカフェだけに到着。ニコール扮するグレース・ケリーが公妃としての勝負をかけた、クライマックスのパーティシーンの裏側が明らかとなった。“世紀の結婚式”から6年経った1962年。グレース(ニコール・キッドマン)がヒッチコックからのハリウッド復帰の誘いに心揺れ始めたころ、フランスのド・ゴール大統領はモナコ公国に過酷な課税を強要。承諾しなければ「モナコをフランス領にする」という声明を出す。グレースは自らが“最後の切り札”であることを覚悟し、ド・ゴールを含む各国の指導者を招いた“舞台”で運命を握るスピーチに挑む――。本作は、人気絶頂のさなかにハリウッドを去り、モナコ公妃となった故グレース・ケリーが公国最大の危機に挑んだ、知られざる史実の1ページを描く物語。届いた映像は、グレースが“難役”に挑む“舞台”となる舞踏会シーンの裏側。キャストはもちろん、何百人ものエキストラとスタッフが、本作最大の見せ場となる本シーンに、一心に取り組んでいる様子が見てとれる。そこに、グレース演じるニコールとティム・ロスが演じるレーニエ公が現れると、一斉にフラッシュがたかれ、華やかな登場を演出。会場に足を踏み入れる2人の後ろ姿からは強い覚悟が感じられ、その後、映し出される2人のダンスシーンでは固い絆をも感じさせている。このシーンでニコールが着用したドレスは、1,000個以上ものスワロフスキー・エレメントのクリスタルが散りばめられたもの。煌びやかなクリスタルが贅沢に施されていることで、衣装デザイナーのジジ・ルパージュの「マジカルなオーラが出て光の反射が素晴らしい効果をもたらす」という言葉のとおり、“主演女優”グレースが纏うにふさわしいものとなっている。『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』は10月18日(土)TOHOシネマズ有楽座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:グレース・オブ・モナコ公妃の切り札 2014年10月18日よりTOHOシネマズ有楽座ほか全国にて公開(C) 2014 STONE ANGELS SAS
2014年10月16日反町隆史が、2015年1月から放送予定のNHK土曜ドラマ「限界集落株式会社」で、NHKドラマ初主演を務めることが発表された。舞台は山深い村、テーマは農業だ。これまでの出演作の中でも異色の一作となりそうだが、このほど、反町さんからコメントが到着した。本作は、寂れた集落の農家たちや、都会のコンサルタント、ワーキングプアの若者ら寄せ集めのポンコツチームが、村唯一の産業“農業”で一丸となって山深い限界集落の村を再建していく――という物語。舞台となるのは、関東地方の奥、山深く囲まれた小さな集落・止村。人口50人ほどの小さなこの村は、市町村合併後、病院・バスも廃止に向かい、消滅寸前の“限界集落”と化していた。そんな本作で反町さんが演じるのは、農家を営む主人公・大内正登。かつて20代の頃、有機農業に挑戦したが失敗。多額の借金をつくり、両親と娘を置いて東京に逃げていたという役どころだ。それから13年が経ち、父・一男が亡くなり、父の畑を継ぐと言い出した娘・美穂(松岡茉優)と年老いた母・弥生を助けるため故郷に戻ることに。しかし、そこに待っていたのは“農業”をとりかこむ低収入の壁。そんな中、彼らの前に謎の経営コンサルタント・多岐川(谷原章介)が現れ、あの手この手を使って農業の活性化を計っていくのが…。本作への出演について、反町さん自身「僕自身、農家の男を演じるのは初めてのことで、農業をテーマにしたこのドラマに参加する機会をいただいたことを嬉しく思っています。このドラマが、普段自分たちの口に入る野菜がどうやって作られているのか、また日本の農業が抱える後継者問題をはじめとした様々な現状の課題、それらを少しでも多くの人に知ってもらえるような骨太な作品になればいいなと思います」といい、新境地への意気込みを寄せる。さらに「今回演じさせてもらう正登という役は、無口で不器用で生真面目で自己表現が苦手で、まさに職人気質というような主人公です。生真面目であるがゆえに様々な出来事に巻き込まれ振り回されていく正登を主軸に描くことで、農家の現実を分かりやすく知ってもらえるのではないかと思います」と役柄についても明かしてくれた。「撮影現場では、普段の生活では接することのない様々な農作業の機器に触れられることも男心がくすぐられ、楽しみの一つになっています」と、非日常を楽しみながら演じているようだ。ドラマ「限界集落株式会社」は2015年1月31日~スタート/ 毎週土曜21:00~NHK総合テレビにて放送(連続5回)。(text:cinemacafe.net)
2014年10月16日『アリス・イン・ワンダーランド』『チャーリーとチョコレート工場』など話題作を次々と生み出してきた世界的ヒットメーカー、ティム・バートン監督がエイミー・アダムスとクリストフ・ヴァルツを迎えて描く最新作『ビッグ・アイズ』。このほど、WEB初解禁となる最新場面写真がひと足先にシネマカフェに到着!バートン監督をも魅了した、ある夫婦のウソのようなホントの話が少しずつ明らかになってきた。内気で口下手な画家、マーガレット・キーン(エイミー・アダムス)。彼女の描く悲しげな大きな瞳の子どもたちの絵“ビッグ・アイズ”は、1960年代に世界中で大ブームを巻き起こした。ただし、それは夫のウォルター(クリストフ・ヴァルツ)名義の絵だった…。富と名声。両方を手にした夫婦。しかし、マーガレットは真実を公表し、闘うことを決意する。なぜ彼女は、夫の言いなりになったのか?なぜ彼女は、全てを捨てると決めたのか?アート界を揺るがした大スキャンダルの行方は…?本作は、実在の画家マーガレット&ウォルター・キーン夫妻の実話を基に、60年代のアメリカ、ポップアート界に衝撃を与えた“ビッグ・アイズ”シリーズを巡る、ある秘密を映画化。自らも“ビッグ・アイズ”シリーズを愛し、コレクターでもあるバートン監督が、興奮と驚きが詰まったウソのようなホントの話をスクリーンに蘇らせている。今回、解禁となった2枚の場面写真に写し出されているのは、エイミーとクリストフが演じるマーガレット&ウォルター・キーン夫妻の対照的な姿。ひとつは、窓から光が差すロマンチックな雰囲気の中、未完成の“ビッグ・アイズ”に囲まれながら見つめ合い、愛し合っている夫婦の様子が伝わるシーン。しかし、もう一方では2人の様子が一変。何か必死に説得をするようなウォルターに困惑の表情を浮かべるマーガレット。彼女の手には、“ビッグ・アイズ”の少女が描かれた絵が…。「これから、僕たちはひとつ」、そんな夫・ウォルターの愛の言葉から始まった夫妻の真実の物語は、まもなく幕を開ける。『ビッグ・アイズ』は、2015年1月TOHOシネマズ 有楽座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月16日映画『バンクーバーの朝日』の完成披露試写会が10月15日(水)に開催され、上映直後の舞台挨拶に妻夫木聡、亀梨和也、勝地涼、上地雄輔、池松壮亮、宮崎あおい、石井裕也監督が登壇した。戦前、カナダのバンクーバーで日系移民の希望の星となった野球チーム「バンクーバー朝日」の軌跡を描き出す本作。先日、開催されたバンクーバー国際映画祭では見事に「観客賞」に輝いたが、日本で観客の目に触れるのはこの日が初めてとなった。雨がぱらつくあいにくの天気にもかかわらず、開場前から会場の外には長蛇の列が出来ていた。上映後、妻夫木さんら登壇陣は、会場の後方の扉から、客席の間に敷かれた野球場の芝生に見立てたグリーンカーペットを通って登壇し、喝采を浴びる。妻夫木さんは「日本の方に観ていただき、(観客に)お会いするのは初めてで緊張していますがいかがでしたか?」と呼びかけると大きな拍手が沸き起こり、これには一同ホッとした様子だった。この日、登壇した男性キャストのほとんどが小学校・中学・高校のどこかで野球に打ち込んだ経験があったが、唯一、チームのキャプテンである妻夫木さんだけがほとんど野球経験がなかったという。妻夫木さんは「すいません(苦笑)、どうしてもやりたかったんです、この作品」と語り、ほかのメンバーに追いつくために自主練習も含め、かなり練習に打ち込んだことを明かす。亀梨さんは、そんなキャプテンについて「すごく練習されてました。硬式球ってすごく大変なんですよ。グローブもバットも当時のもので、最初は指にボールが当たったりして大変だったんですが、それでもやるところがキャプテンでした!」と称える。そういう亀梨さんのエースとしての活躍も本作のみどころ!かつて、高校野球の強豪・横浜高の野球部に在籍し、キャッチャーとして高校時代の松坂大輔投手の球を受けた経験もある上地さんは、本作でもキャッチャーを務めたが「僕がいままで受けた中で一番のピッチャー!」と大真面目に亀梨さんの投球を絶賛!亀梨さんは「それは松坂さんでしょ(笑)!」と恐縮していたが、客席からは歓声が沸き起こった。ちなみに、メンバーの中で最も野球が上手いのは誰か?という質問では一同、池松さんを指さす。池松さん自身は「小中高とセンターで1番(バッター)だった」とのこと。およそひと回り年上の妻夫木キャプテンからは「若い!若さだね。大事だよ(笑)!」と羨望の声も…。宮崎さんは、そんな朝日軍の面々をスタンドから見守ったが「青春って感じでした。みんなキラキラしてて羨ましかったです」と語る。石井監督も「最高のキャストですから、僕は見守ってるだけでした。チームワークを見せてもらいました」と満足そうにうなずいていた。『バンクーバーの朝日』は12月20日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月16日現在公開中『ジャージー・ボーイズ』のクリント・イーストウッド監督の次なる最新作『アメリカン・スナイパー』(原題)が、早くも来年2月に日本で公開されることが決定。ブラッドリー・クーパーを主演に、イラク戦争で活躍した実在の狙撃手の伝説と葛藤を描く。数々の名作を世に出し続ける巨匠イーストウッドが手がけた『ジャージー・ボーイズ』は、半世紀を経ても愛され続ける名曲を生んだ4人組“ザ・フォー・シーズンズ”の結成から活躍、挫折、再生までの実話を、彼らの名曲と共に描き、現在も大ヒット中だ。その熱も冷めぬ間に、今回発表されたイーストウッド監督の最新作は、13週に渡りニューヨーク・タイムズ紙のベストセラー1位(18週間ランキング入り)を獲得したクリス・カイルの自伝を原作とし、再び実在の人物を描く『アメリカン・スナイパー』だ。イラク戦争下、米海軍特殊部隊ネイビー・シールズ隊員クリス・カイル(ブラッドリー・クーパー)のミッションは、どんなに過酷な状況でも仲間を必ず守ること。“leave no man behind(誰一人残さない)”というモットーを持ち前の狙撃の精度で見事に体現し、多くの仲間を救ってきたカイルは、「レジェンド」の異名を轟かせてきた。だが、その腕前がゆえに、反乱兵から逆に賞金をかけられ、標的にされてしまう。そして、戦地でも故郷の家族を思い続け、良き夫・良き父でありたいというジレンマを抱えながら6年間で4度の過酷なイラク遠征を経験した彼は、妻子の元へ戻ってもなお、戦争の傷を癒せずにいた…。主人公である実在した狙撃手を演じるのは、『世界にひとつのプレイブック』『アメリカン・ハッスル』のブラッドリー・クーパー。2度のオスカー・ノミネートを果たし、演技にも定評がある彼は、プロデューサーとして自ら映画化権を獲得し、体当たりの演技で挑む。共演にはシエナー・ミラー、ジェイク・マクドーマン、ルーク・グライムス、ナヴィド・ネガーバン、キーア・オドネルを迎える。イーストウッド監督とブラッドリーがアメリカが直面する問題に挑んだ本作は、12月25日に北米で限定公開の後、2015年1月16日に全米公開を予定。早くもアカデミー賞レース大本命と呼び声が各方面から上がっている。“本当の人間の姿”や“本当の正義”と向き合った『許されざる者』『ミリオンダラー・ベイビー』に続く、アカデミー賞獲得に繋がる作品となるのか。また本作では、どのような人間ドラマを描くのか、またもや注目を集めることになりそうだ。『アメリカン・スナイパー』(原題)は2015年2月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月16日ジョニー・デップが体調不良を理由に、撮影中の新作映画の撮影に現われなかったことが明らかになった。ジョニーは13日(現地時間)イギリス・ロンドンのパインウッド・スタジオで、来年2月に日本公開予定の『チャーリー・モルデカイ華麗なる名画の秘密』の再撮影を行なう予定だったが、現場スタッフやキャストは数時間待たされた後に「ジョニーは今日来れません」と伝えられた。この日の撮影はナイトクラブのシーンで、100人を超えるエキストラが動員され、共演のポール・ベタニーも撮影現場にいたが、撮影はキャンセルになった。「Daily Mirror」紙上で関係者は「再撮影はわずか7日間の予定ですから、1日欠けても大問題です。ジョニーは(スタジオに)来れないくらいですから、本当に具合が悪かったのでしょう。ほかのみんなは撮影を終わらせるために、これからハードワークしなければなりませんね」と語った。『チャーリー・モルデカイ』は、チョビひげの怪しげなアート・ディーラー、チャーリー・モルデカイが主人公の犯罪コメディ。ジョニーは盗まれた絵画の行方を追って世界中を飛び回るチャーリーを演じている。ジョニーの主演作『シークレット・ウィンドウ』(’04)のデヴィッド・コープが監督を務め、グウィネス・パルトロウ、ユアン・マクレガー、そしてジェフ・ゴールドブラムらも出演している。体調が万全でなければ、満足のいく演技もできるはずはなく、ここは休養をとるほか解決策はないだろう。早い快復を願いたい。(text:Yuki Tominaga)
2014年10月16日