cinemacafe.netがお届けする新着記事一覧 (1967/2210)
東日本大震災後の福島に暮らす家族の喪失と再生を映し出した、松山ケンイチの主演最新作『家路』の予告編が解禁。松山さんと共に、内野聖陽、田中裕子、安藤サクラといった実力派が結集した90秒の映像が公開された。震災の影響によって、 “帰れない場所”になってしまった故郷・福島。先祖代々受け継いできた土地を失い、鬱々と過ごす兄(内野さん)、胸の奥に諦めと深い悲しみを抱えた母(田中さん)。生きてきた土地を離れ、先の見えない日々を過ごす彼らの元へ、20年近く前に故郷を出たまま、音信不通だった弟(松山さん)が突然帰郷した。そんな弟に戸惑う兄。弟は警戒区域に指定されている生家に住み、たった一人で苗を育て、無人となった田んぼに苗を植えていた…。過去の出来事に葛藤を抱えながらも、故郷で生きることを決めた弟が、バラバラになった家族の心を再び結びつけていく様を、豪華実力派キャストで描く本作。監督はドキュメンタリー監督として「ギャラクシー大賞」を始め、数々の受賞歴を持つ久保田直。脚本は、田中さん主演の『いつか読書する日』で脚本を務めた青木研次によるオリジナル。“故郷を失う”という不条理で絶望的な状況を体験し、喪失感と葛藤を乗り越えて希望に向かって歩き始める家族の物語。震災から3年目を迎える3月を前に、日本の原風景がいまだに残る福島で撮影された本作を、まずは予告編から確かめてみて。『家路』は2014年3月1日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(上原礼子(cinema名義))■関連作品:家路 2014年春、全国にて公開
2013年12月24日先日、英人気映画誌「Empire」の恒例企画「最もセクシーな映画スター」の全世界投票で、1位と2位を獲得したベネディクト・カンバーバッチとトム・ヒドルストン。その2人のダンス・シーンを編集し、ダンス対決にみたてた動画がYouTubeに公開され、話題になっている。ベネディクトは『スタートレックイントゥ・ダークネス』で最強戦士カーンを、トムは『マイティ・ソー』シリーズや『アベンジャーズ』で邪悪な神ロキを演じているため、動画はカーン対ロキのダンス合戦とも呼ばれている。その動画はアメリカのエレクトロ・ポップ・デュオ「LMFAO」のヒット曲「Sexy and I Know It」(「僕ってやっぱりセクシーだな」の意味)に乗せて、ベネディクトとトムがダンスを繰り広げるファンが編集したもの。あまりの2人のセクシーなノリノリぶりが、多くのコメントを呼んでおり、特に「PSY」の「江南スタイル」まで魅せたトムのダンス・キングぶりに、「ロキの圧勝」「ベネディクト、大好きだけれど、この勝負はトムの勝ち」といったコメントが並んでいる。本国イギリスでは、“カンバーベイブス(Cumberbabes)”と呼ばれるベネディクトの熱狂的ファンがいるのと同様に、トムも“ヒドルストナーズ(Hiddlesters)”と呼ばれるファンたちに支えられているという。この動画の登場で、さらにファンが増えるかもしれない。(text:Mieko Nakaarai)
2013年12月24日2014年夏に2本が続けて全国公開される映画『るろうに剣心 京都大火編』と『るろうに剣心 伝説の最期編』。シネマカフェは、姫路城西御屋敷跡庭園・好古園で行われた撮影現場に潜入!この日撮影されていたのは、大久保利通(宮沢和史「THE BOOM」)暗殺の現場。6人の士族が大久保の乗る馬車に襲い掛かるシーンや暗殺後の現場を多くの群集が遠巻きに覗き込むシーン。このシーンでは多くのエキストラに混じって剣心役の佐藤健、瀬田宗次郎役の神木隆之介の姿もあった。剣心とは別に影の“人斬り”を引き受けたもう一人の男・志々雄真実(藤原竜也)。志々雄の野心、功名心、支配欲を恐れた政府の人間たちによって殺されたはずだった。しかし、その志々雄が生きており、政府への復讐のため政府転覆を企てていた。そして剣心は内務卿・大久保利通から志々雄の抹殺を依頼されたのだった…。前作から2年ぶりの撮影――現場は出演者を始め、スタッフの間にも熱気があふれていた。現場には立ち居振る舞いなど、剣心そのものの佐藤さんの姿があった。佐藤さんは「歩き方、立ち姿、走る姿など、剣心になり切るため常に注意している」と意気込む。大友監督もそんな佐藤さんに「軸が全くブレていない」と太鼓判を押す。前作よりスケールがアップし、よりハードなアクションに悲鳴を上げながらも佐藤さんは「最初に演じた剣心を一度忘れ、初心に戻って、がむしゃらに向かっている」と語る。今回は初めてとなる乗馬にも初挑戦した。「使っていない筋肉を使い、やったことの無い動きもあって…」と苦労を吐露する。さらに、「今回は前作よりも人間・剣心が深く描かれている。自由にやらせてもらっていて、“自分の剣心”をやらせてもらっています」という佐藤さん。スタッフのエネルギーを感じながら撮影に邁進している姿があった。『るろうに剣心 京都大火編』と『るろうに剣心 伝説の最期編』の2部作を同時並行で撮影しているため、体力の消耗も生半可なものではない。佐藤さんは「アクション、多すぎる!」と悲鳴を上げながらも、過酷な撮影に備え、筋トレに励む日々で「後は楽しもう!ということ」と自身を叱咤激励している様子。食べたいものを食べ、マッサージも受けていることを明かした。現場には、大久保利通を演じる宮沢和史さん(THE BOOM」)や志々雄の部下・瀬田宗次郎役の神木隆之介さんの姿も見える。佐藤さんと神木さんは同じ事務所に所属しており、普段から仲もいいとか。撮影休みの時間は2人で和やかに笑みを浮かべながら話す姿も見られた。2人がガッツリと共演するは今回が初めてとなる。神木さんは、剣心に匹敵する剣の才能をもつ瀬田宗次郎役は念願だったそうで、役を手にして喜びもひとしおの様子。現場からは楽しそうに撮影に臨んでいる様子が感じられた。佐藤さんにとって代表作となった剣心役だが、「いい役をいただいた。この役にめぐり合えて、ほんとに幸せです。燃え尽きたい」と力強くコメント。佐藤さんからは、満身創痍、傷だらけになっても頑張り抜くという強い決意が体中にみなぎっているのが感じられた。撮影はまだまだ前半。公開は来年夏の予定。2部作の連続公開に早くも期待がかかる。映画『るろうに剣心 京都大火編』、『るろうに剣心 伝説の最期編』は2014年夏、全国にて公開。(Text:Sachiko Fukuzumi)
2013年12月24日『ツレがうつになりまして。』『半落ち』の佐々部清監督の最新作『東京難民』が、来年2月に公開される。格差社会に生きる若者の“リアル”な姿を描く本作で、『潔く柔くきよくやわく』の爽やかイケメン・中村蒼が、ごく普通の大学生からホームレスに転落してしまうという衝撃の姿を演じていることが明らかとなった。主人公・時枝修(中村蒼)は、気楽な毎日を送るどこにでもいる大学生だった。だが突然、父が借金を抱え失踪。大学を除籍され、家賃の支払いもできず、アパートから強制的に追い出された修は、ネットカフェに泊まりながら日払いのバイトで生活費を稼ぐ日々。ある日、騙されて入ったホストクラブで高額の料金を突きつけられ、その店で働くものの、業界の裏側を知ってしまい、ついにはホームレスにまで転落してしまう…。主人公を演じる中村さんは、本作で大学生、ビラ配り、治験バイト、ネットカフェ難民、ホスト、日雇い労働、ホームレスと、7つの役どころに挑戦!悲壮感たっぷりのネット難民を演じたかと思えば、ホスト役のシーンではプロのホストから指導を受けたという“シャンパンコール”も見事に披露している。最終的にホームレスとして空き缶や雑誌を拾い歩くなど、変貌する姿を見事に演じ分けた。また、爽やかな年下系のイメージが強い中村さんが、生活は苦しくなりながらも、徐々にたくましい顔つきに変わっていく姿は見逃せない。加えて注目すべきは、豪華な若手俳優陣。『渾身KON-SHIN』で主演を務めた「劇団EXILE」の青柳翔は、闇社会に落ちていく先輩ホスト役、『桐島、部活やめるってよ』『黒執事』で人気急上昇中の「CanCam」専属モデル・山本美月は、ホストにハマってソープに売られる役を演じた。さらに、東宝シンデレラガール出身の大塚千弘も、中村さん演じるホストに貢ぐ看護師役として体当たりのラブシーンに挑戦している。格差社会の歪みの中でもがく、若者たちのリアルな姿を真正面から暴く衝撃作。中村さんの七変化の姿を観ながら、現代社会の闇の淵を覗いてみては?『東京難民』は2014年2月22日(土)より有楽町スバル座ほか全国にて公開。(松雪範子(cinema名義))
2013年12月24日水嶋ヒロと剛力彩芽をメインキャストに迎え、全世界累計発行部数1,700万部突破の大ヒットコミックを実写映画化した『黒執事』。2014年1月の公開を記念し、イオンシネマ限定で「ご主人様、ポップコーンのお時間ですよ」コンセッションプロモーションが本日よりスタート。これを受け、ドジっ子メイド・リン役の山本美月と、葬儀屋・ジェイ役の栗原類が登場する特別映像が到着した。知識、教養、立ち居振る舞い、料理の腕前から戦闘能力に至るまで、すべて完璧、非の打ち所があるとすれば性格の悪さだけという、万能にして忠実な執事・セバスチャン。そして、実は女であることを隠して生きる男装の令嬢、幻蜂(げんぽう)家当主、幻蜂清玄(きよはる)伯爵。2人をつなぐもの、それは、命と引き換えの絶対的な主従関係だった――。今回到着した特別映像では、劇場に座る葬儀屋・ジェイ(栗原さん)のもとに、ドジっ子メイドのリン(山本さん)がポップコーンを運んでくる。大好きな“ホネホネクッキー”を頼んだつもりのジェイが怪訝な顔をするも、リンはニッコリ笑顔で半ば無理やりポップコーンを押し付ける。その勢いにタジタジとしていたジェイだが、最後には「食べてみたけど、やっぱり美味しいね」と長く装飾された爪でポップコーンを食べてニヤリ…という内容だ。この映像の収録後に、山本さんは「作品を撮り終えたのが5月で、今回久しぶりにリンの衣装を着たのですが、あんまり違和感なく、しっくりきています」と、再びリンを演じられた喜びを語った。本編でジェイを演じた栗原も「7ヶ月ぶりにジェイを演じて、改めてジェイのことが気になるようになりました。例えばこのマニキュア(と長い爪)でどうやって洗面所に行っているのか…と」と、撮影時とはまた違った気持ちで役に臨んだ様子。衣装で気に入っている点について、山本は「“絶対領域”があることです!」、また栗原は「マニキュアも独特で好きですし、一番好きなのはこの帽子です。実はスタッフさんの手作りなのですが、正直言って“欲しい”と思いました」と、それぞれのお気に入りポイントを語ってくれている。本編では二人が登場するシーンがなかったが、栗原は「お互いの衣装姿を今回初めて見たのですが、僕はリンの衣装を見るのを楽しみにしていたんです。今回リンを見ることができてよかった。本編で共演したらどうなっていたんだろう…たぶん、今回のように(タジタジと)なっていたと思います」と、初共演の喜びを語り、山本はハニかみながら「ありがとうございます」と笑顔で応えていた。イオンシネマ限定「ご主人様、ポップコーンのお時間ですよ」コンセッションプロモーションは本作上映予定の全イオンシネマ(76サイト)において、ポップコーンを購入した方にもれなく『黒執事』特製ステッカーをプレゼントするほか、館内では今回到着した特別映像も放映される予定だ。『黒執事』は2014年1月18日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:黒執事 2014年1月18日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2014 枢やな/スクウェアエニックス© 2014 映画「黒執事」製作委員会
2013年12月21日映画『永遠の0(ゼロ)』が12月21日(土)に公開初日を迎え、主演の岡田准一、三浦春馬、井上真央、原作者の百田尚樹、山崎貴監督が舞台挨拶に登壇し、約900名もの観客にスタンディングオベーションで迎えられた。原作は、刊行から7年で470万部突破の大ベストセラー。「原作がこれだけ読まれているのは、時代に求められているから」と語った岡田さんは、「苦しい役でした。山崎監督が本当に神がかっていて、『どうしようかな?』と思うことがあると、自分から言わなくてもアドバイスしてくれる。心を読まれていると思うほど心が通じていて、監督についてこれてよかったです」と山崎監督に感謝。さらに、井上さんも「私は(撮影期間の)最初と最後に撮影があったので、時間を置いてからまた現場に行ったのですが、監督たちが神がかった感じでした」と、山崎監督始め撮影現場の鬼気迫る様子を明かすと、この日、客席で映画を観ていたという百田さんも、「これが7回目の鑑賞でした。試写室は小さいですから、大画面で観て本当に感動しました。最高の映画でした。山崎監督は日本一の監督です!」と山崎監督を大絶賛した。それに対し、山崎監督は「僕が原作を読んだ頃はまだ文庫になる前でそんなに売れていなかったのに、映画をやらせていただくことが決まってからどんどん売れてプレッシャーに。エラいものに手を出してしまったと思いました(笑)。脚本を書き始めたのが2012年のクランクインの1年前なので、ここまで長かったです」と、笑って回想。三浦さんが「どんどん成長していく健太郎を演じていて、すごく頼もしかったし、気持ち良かった。自分が今ここにいる意味を知りたくなるようなパワーが込められた映画なので、僕と同じ世代の人にこそ観てほしい」と力強く語りかけると、岡田さんも「時代を積み重ねた愛のある作品。劇場で愛を体験してほしい」と笑顔で呼びかけた。なお、2014年のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」で岡田さんが、2015年の大河ドラマ「花燃えゆ」で井上さんがそれぞれ主演を務めることから、来年の抱負を聞かれた岡田さんが「井上さんにいいパスが出せれば」と語ると、井上さんが「いいパスではなく、そこそこのパスをいただければ。いいパスだとプレッシャーがかかってしまうので(笑)」と返す一幕も。大河主演俳優のエール交換に会場は拍手と笑いに包まれていた。『永遠の0(ゼロ)』は全国東宝系にて公開中。(小島弥央(cinema名義))■関連作品:永遠の0 2013年12月21日より全国東宝系にて公開(C) 2013「永遠の0」製作委員会
2013年12月21日あっという間に師走の季節がやってきました。月末にはいよいよ差し迫るクリスマス…みなさん、予定はお決まりですか?「忙しくて、なかなか恋をしている暇がない!」というそこのあなた。今日は【恋愛シネマニア】第2弾、この冬おすすめの“胸キュン”映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』の見どころをご紹介して参りますよ~!これを観ればきっと「私も恋がしたい!」という新鮮な気持ちを取り戻してくれるはず…。一足お先に拝見して来ましたのでぜひ、映画選びの参考にしてみてくださいね。■ポイント1:あの名シーンに胸キュン!?豪華イケメンキャストの登場に思わず“うっとり”若い読者を中心に圧倒的人気を誇る漫画家・青木琴美さんの最新コミックスを原作とした本作はまさに、そのタイトル(略称:「カノ嘘」)だけでググッとファンの心を惹きつけること間違いナシ。彼女の作品はこれまでにも「僕の初恋を君に捧ぐ」「僕は妹に恋をする」など、たくさんのヒット映画を生んできました。中でも今回特に注目していただきたいのが、映像化しても決して損なわれることのない“胸キュン”名シーンの数々。主演の佐藤健さんを始め、三浦翔平さん、窪田正孝さん、さらには反町隆史さんなど魅力あふれるイケメン俳優のみなさんが、女性の心を鷲掴む名台詞や名仕草を披露してくれているので、必見です!観終わった後、女友達と「あんなことされたらヤバいよね!」「こんなことあったら落ちちゃうかも…」と帰りがてら話すのもこの映画の楽しみ方、醍醐味と言えるでしょう。■ポイント2:“嘘”から始まる恋もある?本当の愛とはいったい何なのか…考えさせられる場面もタイトルにもあるように、本作には形を変えた様々な“嘘”が登場します。仕事、恋愛、友情…どんな場面においても、良くも悪くも人々が“嘘”に翻弄されていくというのは、映画の中のみならず現実にも同じこと。今回のお話では、小さな嘘をきっかけに始まった2人の関係が、ヒロイン・理子(大原櫻子)の素直で真っ直ぐな心に寄って次第に形を変えていく過程が非常に丁寧に描かれているのも見どころです。そんな中、もしほんの悪戯心からきた“小さな嘘”が時間をかけて、相手を思いやる“愛の嘘”に変わったなら…あなたはそれをもう一度心から信じることができるでしょうか。「その瞬間、恋に落ちた。その瞬間、愛を知った。」というコピーからも伝わるように、出会った瞬間100%の気持ちで相手を愛する人なんてなかなかいないはず。相手を知って、本当の愛に触れた時――人は恋に落ちたことをふり返り、改めて実感するものなのでは?と考えさせられる映画になっています。■ポイント3:映画ならではのオリジナル楽曲世の女性たちのハートを見事に射貫く一作となっています!そして最後に忘れてはならないのが、本作における“音楽”の重要性。ヒロイン役に、およそ5,000人の中からオーディションを勝ち抜き、抜群の歌唱力を持った大原櫻子さんが大抜擢されたことからも、“歌”の持つ役割の大きさを伺い知ることができるでしょう。劇中には、佐藤健さん演じる秋が楽曲を提供しているバンド「CRUDEPRAY(通称・クリプレ)」や大原が所属する「MUSH&CO.」が歌い奏でる音楽が次々に登場!実際にCDデビューも果たし、注目を集めています。中でもクリプレの「サヨナラの準備は、もうできていた」は、物語の行方を大きく左右する歌詞が詰まっているので、原作ファンはもちろん、普段メロディを中心に音楽を聞いているという方にはぜひ、その歌詞に耳と心を澄ませていただきたいですね。気づかないうちに自身を投影してしまう“愛の歌”をあの佐藤健さんが鼻歌で奏でてくれるなんて…考えるだけで萌えてしまいそう!?そんなシーンも必見です!いかがでしたか?素敵な恋をしたくなる映画なので、意中の彼と一緒に観に行くのもおすすめですが…キュンキュンし過ぎて彼に嫉妬されないよう、要注意ですよ~(笑)。『カノジョは嘘を愛しすぎてる』は全国にて公開中。(text:Yuki Watanabe)■関連作品:カノジョは嘘を愛しすぎてる 2013年12月14日より全国東宝系にて公開(C) 2013青木琴美・小学館/「カノジョは嘘を愛しすぎてる」製作委員会
2013年12月20日『美女と野獣』や『ピーター・パン』などのスピンオフ作品を製作し、良作なアニメーションを生み出し続けるディズニーの新たな顔となる――ディズニー・トゥーン・スタジオ。アメリカ・ロサンゼルスにある、誰も足を踏み入れたことのないこのスタジオに、シネマカフェが初潜入!まもなく公開される映画『プレーンズ』の制作スタッフたちに取材を敢行。「ディズニーの楽しい映画の作り方」と題して、制作の裏側をスタッフたちの特別インタビューを通してご紹介!第3弾は、『プレーンズ』の“アニメーション・ディレクター”を務めたシェリル・サケット。40~60人と大所帯のアニメーター部隊を率いる敏腕指揮官だ。しかし、彼女から受けるイメージは柔らかく、その中に凛とした“デキ女”を思わせる眼差しが印象的。そんな彼女が自身の仕事を通して見えてきたのは、ディズニー・アニメーションの変わらぬ理念だった。――まず始めはこの質問から。「What kind of work is an Animation Director?」(“アニメーション・ディレクター”ってどんな仕事?)。シェリル:これまで長きにわたってディズニーの歴史があって、その流れの中で2Dから3Dへと移っていったけど、基本的なアニメーションの作り方はずっと一緒なの。キャラクターが伸びたり、縮んだり、またリアクションが違ったりしても基本の部分は変わらないのよ。――そう言って、彼女が見せてくれたのは創始者ウォルト・ディズニーが残した手法で、スタジオジブリなどでもアニメーション制作に用いると言われている“ストーリー・ボード(連続したイメージスケッチ)”。そして、これは第2弾(※参照)で紹介した、“ストーリー・アーティスト”のアート・ヘルナンドたちが何度もボツをくらいながら作り上げた渾身のものだ。シェリル:私たちの仕事は、この“ストーリー・ボード”が出来上がってから始まるの。最も重要なことは、キャラクターたちの感情はもちろんだけど、“マテリアルの真実”を伝えることなの。例えば、私たちが“鉄”を描いた時に、それがちゃんと観客に“鉄”として見えないといけないの。つまり、ぐにゃぐにゃ曲がったりしてはいけないの。だって、それは真実ではないでしょ(笑)?アニメーションだからこそ、すごくリアルであることにこだわって作っているわ。縮んだり伸びたり、そういった表現は『プレーンズ』にもあるけど、それは機体と車輪を繋ぐサスペンションで表現しているの。人間の腕だったり足だったりとは違って、この作品ではそういった制約が多かったけど、それでもそこに妥協はないの。「常にリアルに忠実に」よ。――アニメーションからイメージすることと言えば、「想像の世界」「思い通りの世界」と思いがちだが、ディズニー作品の根底にあるのは徹底した「リアル」。それはむしろアニメーションであるからこそ、そこの一線を越えないようにディズニーのアニメーターたちは描いているという。もちろん妥協のない分、時間もかかるだろう。最初に見せてくれたストーリー・ボード10数枚分のワンシーンを作るのに、どれくらいの時間がかかるのだろう?シェリル:ストーリー・ボードの状態から、テストCG(クレイ・ホール監督に見せるチェック用のアニメーション)にOKが出るまでクオリティを上げるだけで大体2週間はかかるわ。その間には10回くらい監督と話し合って、また作り直して、またチェックして…その繰り返しなの。最初にアニメーター一人一人に、“ここからここまでがあなたの担当”という風に各シーンの担当が割り振られるの。それを各人が、十数秒のシーンに細かく分けて少しづつ、少しづつ作り上げていくのよ。感情を表すために、サスペンションを伸ばしたり縮めたりしてポーズを試しては作り変えて、最後にリップシンク(キャラクターの口元の動き)を調整していくの。これを1日中やっているの。――主人公・ダスティだけでも動かせる部分は、体に30か所、顔の部分には100以上ものポイントがあるという…まさに途方もない細かい作業。その微細な変化を研究し、話し合い、監督のチェックを経て、さらにまた次へ。何事も積み重ねとはいうものの、チームのリーダーとして職人として、さらにあふれんばかりの笑顔を湛える美しき女性として、輝くシェリル。そのプロフェショナルな姿に感服!(text:cinemacafe.net)■関連作品:プレーンズ 2013年12月21日より全国にて公開(C) 2013 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2013年12月19日冬本番を迎え、各地でスキー場が続々とオープンし始めた。長野県・大町温泉にある星野リゾート 界 アルプス」では、近隣の9つのスキー場で思う存分スキーを楽しみながら、昔懐かしい日本の原風景の中でほっこりと感じる田舎風情を味わえる温泉旅館スキープランを用意した。12月からスタートしたのは、毎年サイズが変わる子どものスキーウェアの無料レンタルサービスやハンズフリーのカメラ付きヘルメットのレンタル。界アルプスから車でたった10分の爺ヶ岳スキー場や、白馬エリアへも30分の距離にある地の利を活かし、爺ガ岳、鹿島槍、白馬五竜の各スキー場へは無料送迎バスの運行のほか、白馬五竜スキー場のメインのベースとなる「エスカルプラザ」3Fに界アルプスの宿泊者専用のラウンジを用意したり、ランチ時に込み合うレストハウスで席の予約ができるサービスなどなど、スキー滞在をサポートが充実。アフタースキーには、北アルプスの雪解け水を使った地酒とお子様用かりんジュースを用意した露天風呂で、身体を芯から温める雪見温泉を堪能。食事後は、竈を囲んだ土間で囲炉裏の火にあたりながら、蒸し上げた野菜をいただいたり、昔ながらの冬の風物詩「餅つき大会」なども催され、季節感にあふれる思い出深い田舎体験が用意されている。スキーデビューする小さなお子様連れのファミリーにぴったりの内容が盛り込まれた、界アルプスならではの冬旅を検討してみてはいかがだろうか。(text:Miwa Ogata)
2013年12月18日人気シリーズの完結編『トリック劇場版 ラストステージ』の完成披露試写会の上映後の舞台挨拶に仲間由紀恵、阿部寛、堤幸彦監督らが登壇。しんみりとした雰囲気…と思いきや、登壇陣は劇中さながらのコミカルな掛け合いで観客を沸かせた。2000年に連続ドラマの放送が開始されて以降、連ドラの続編にスペシャルドラマ、劇場版、スピンオフ作品とシリーズを重ねてきた『トリック』の完結編となる本作。この日はおなじみの仲間さん、阿部さん、堤監督に加え、生瀬勝久、池田鉄洋、東山紀之、北村一輝、水原希子の計9名が出席し、初めて完成した映画を観終えたばかりの観客の拍手と歓声に迎えられた。仲間さんは客席を見渡し「いろんな思いがこの作品にはあります」と言葉に力を込める。阿部さんも本作を通じて「新たな自分を発見することができた」と感慨深げ。堤監督は「最後と考えると平常心を保てない。“実家”のような作品」と感傷的な言葉を口にするが、そんなしんみりとした雰囲気も束の間!堤監督は初めて仲間さんと阿部さんと顔を合わせたときのことをふり返り、阿部さん演じる上田が“巨根”の持ち主という設定について「阿部さんに『どんな役どころですか?』と聞かれて、『巨根です』とカッコいいオープンテラスの場所で言いました(笑)。まさかこの作品が14年も続くとは…」としみじみと語り笑いを誘う。そんな堤監督に対し、生瀬さんは言いたいことがあるよう。マレーシアでのロケの後、編集作業の過程で必要に応じて俳優によるセリフのアフレコが行われるが、生瀬さんは「アフレコをやったシーンでカットされていたところがあった。ありえないでしょ!」と怒り心頭の様子。堤監督はこれを「やむおち」と説明。「やむをえず、落とさざるを得なかったシーン」という意味で、DVDやブルーレイ発売の際に特典映像などで加えられるものだが、生瀬さんは「やむおちのためにアフレコは必要ないでしょ!何度も(収録を)やりましたよ」と怒りが収まらない様子だった。一方、仲間さんの母親役を演じた野際さんは登壇陣を見渡し「全員、マレーシアで良い思いをしたらしいですけど、私だけ置いていかれました。時間はたっぷりあったのに…」と海外ロケに同行できなかったことが口惜しそう。これには堤監督も申し訳なさそうに何度も頭を下げていた。さらに野際さんは、本シリーズが終幕を迎える“理由”について「みなさん大スターになったから忙しい」と仲間さんをチラリ。そして「エラくなっちゃって難しいんです(笑)」と語り、仲間さんを慌てさせていた。そして、劇中で阿部さんにただならぬ好意を持ってすり寄るオネエキャラの医者を演じた北村さんは、迫真の演技について「阿部さんがいろいろ教えてくれた」と意味ありげに語り、さらに低い声でボソボソと喋る阿部さんのモノマネを披露。2人の中について東山さんは「手を握り合っていた」と証言し、会場は笑いとざわめきに包まれた。これに対し、阿部さんは復讐とばかり、大事な舞台挨拶の締めの挨拶を、甲高い声の北村さんのモノマネで行い「ありがとうございました!」と“北村口調”でファンにお別れとお礼を告げるという暴挙(?)で、何とも本シリーズらしい、笑いの絶えない完成披露となった。『トリック劇場版 ラストステージ』は2014年1月11日(土)より公開。(黒豆直樹(cinema名義))■関連作品:トリック劇場版 ラストステージ 2014年1月11日より全国東宝系にて公開(C) 2014「トリック劇場版 ラストステージ」製作委員会
2013年12月18日TVドラマ、映画にスピンオフと14年にわたって愛され続けてきた『トリック』シリーズが完結。フィナーレを飾る『トリック劇場版 ラストステージ』の完成披露イベントが12月17日(火)に開催され、仲間由紀恵、阿部寛、堤幸彦監督らおなじみの面々が来場した。2000年に深夜ドラマとして始まり、多くのファンを魅了してきた本シリーズだが、今回の『ラストシリーズ』では初の海外ロケを敢行。山田と上田のコンビが呪術師と対決する。この日は、堤監督、仲間さん、阿部さんに加え、生瀬勝久、野際陽子、東山紀之、北村一輝、池田鉄洋、水原希子が出席。寒空の下でのイベントにもかかわらず、会場には約1,000人の熱心な「トリック」ファンが足を運んだ。登壇陣は堤監督から順に一人ずつ登場し、それぞれ何もないところから“鳥を出現させる”というトリックを披露。9人の登壇陣が鳥を出す――鳥が9匹、鳥9…『トリック』という、本作らしいダジャレ付きの演出に笑いが漏れたが、一人一人見事にトリックを完成させていく。そして最後に仲間さんは巨大な檻と共に登場。どんな鳥を取り出すかと思えば、幕を掛けて数秒、幕を再び外すと中にはダチョウが!あまりのスケールに客席は驚きに包まれ、拍手と歓声が送られた。最後を迎えるにあたって、仲間さんは「14年間続いた『トリック』ですが、ここまでたくさんの方が愛してくださったおかげです」と感謝の言葉を口にする。「14年前は20歳で、学校を卒業してこれから社会人として頑張っていこうというときに、民放のドラマ初主演で緊張して現場に入りました。たくさん勉強、経験させていただきましたが、まさか14年も続くなんて…」と感慨を口にする。仲間さん、阿部さん同様にシリーズを通じて参加してきた生瀬さんは「仲間さんが20歳、僕が26歳のときに始まって…」と語り笑いを誘う。さらに野際さんまで「始まったときは私は18歳でございました。それなのに、14年しか経ってないのに何故か77歳になりました。それこそが“トリック”」とユーモアたっぷりに語り会場は再び笑いに包まれた。本作から参加となった東山さんは、阿部さんと北村さんを見やり「僕はごらんの通り、2人に比べ顔が薄いので『テルマエロマエ』には出られないんですが、『トリック』の最後に参加させていただき嬉しいです」と微笑んだ。最後の挨拶で阿部さんは「一番最後のシーンで上田の気持ちになって、ポロリと涙が出ました」と明かし、本シリーズへの強い思い、そして惜別の念を伺わせた。『トリック劇場版 ラストステージ』は2014年1月11日(土)より全国にて公開。(黒豆直樹(cinema名義))■関連作品:トリック劇場版 ラストステージ 2014年1月11日より全国東宝系にて公開(C) 2014「トリック劇場版 ラストステージ」製作委員会
2013年12月17日世界的なアニメーション映画の巨匠という名前にふさわしい宮崎駿監督の最後の作品『風立ちぬ』。アメリカの賞レースでも、高評価で数々のノミネーションを獲得している同作の英語吹き替え版で、主人公である、零式艦上戦闘機の設計者として知られる堀越二郎を『ダークナイト ライジング』(’12)『ドン・ジョン』(’13)のジョセフ・ゴードン=レヴィットが演じる可能性が出てきた。これは全米紙「USA TODAY」が報じたもので、『もののけ姫』(’97)とアカデミー賞長編アニメーション部門を受賞した『千と千尋の神隠し』(’01)の大ファンだというジョセフは「僕が俳優業が大好きな理由のひとつはほかの人になることができるということなんだけれど、提供されたビジュアルに対して、声だけで演じるというのは、まさにほかの人になれるという体験なんだ」と語っている。ジョセフが主役に収まれば、『LOOPER/ルーパー』の共演者エミリー・ブラント、スタンリー・トゥッチ、マーティン・ショート、イライジャ・ウッドなどの豪華俳優陣と共に宮崎駿の世界に浸ることになる。『風立ちぬ』はすでに来年のアカデミー賞候補作として選出されており、先ごろも発表された全米映画批評家会議賞では、最優秀長編アニメーション部門を受賞している。英語吹き替え版の本作は来年2月21日公開予定。(後藤ゆかり(cinema名義))■関連作品:風立ちぬ 2013年7月20日より全国東宝系にて公開(C) 2013 二馬力・GNDHDDTK
2013年12月17日ジム・ジャームッシュ監督の4年ぶりの最新作『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』で、吸血鬼の恋人“アダムとイヴ”を演じたイギリス人俳優トム・ヒドルストンと、オスカー女優のティルダ・スウィントン。その妖しくも美しいカップルをご紹介。何世紀も愛し合い、生き続けてきた吸血鬼・アダム(トム・ヒドルストン)と恋人・イヴ(ティルダ・スウィントン)。ある日、久々の再会を果たし、愛に満ちた日々を送っていた2人の前に、突然イヴの破天荒な妹・エヴァ(ミア・ワシコウスカ)が現れるのだが…。ジャームッシュ監督は本作のメガホンをとるにあたり、自身が何年も温めていた愛する吸血鬼の物語が、バイロンを始め、イギリスのロマン派詩人から生まれたことに敬意を表し、メインキャストには全てイギリス人俳優を揃えることにこだわったという。アンダーグラウンド・シーンでカリスマ的人気を誇る、伝説のミュージシャンでもあるアダム役に選ばれたのは、先日イギリス「Empire」誌の恒例“最もセクシーな映画スター”投票でジョニー・デップ、ブラッド・ピットら人気ハリウッドスターを抑え、ベネディクト・カンバーバッチに次ぐ第2位を獲得した、1981年生まれ32歳のトム・ヒドルストン。そして、アダムの永遠の恋人・イヴ役を演じたのは、『ブロークン・フラワーズ』『リミッツ・オブ・コントロール』に続き、3度目のジャームッシュ作品となるオスカー女優ティルダ・スウィントン。ティルダは今年52歳を迎えており、何と吸血鬼版“アダムとイヴ”は、20歳の年の差カップルだったのだ。劇中でもイヴに甘えてみたり、逆らえない面があったりと、ちょっぴり尻に敷かれている(?)アダム役のトムは、「イヴはずっとアダムより広く、彼の脆さを包み込むことができます」と2人の関係を表現する。「それはただ、とても美しいストーリーです。お互い愛し合い、認め合った2人の人間の間で、彼らはたまたまヴァンパイアだったのです。永遠の命という文脈の中で愛を探求するというアイデア、もし不死身という挑戦を課されていたら?それは神の恵みか、それとも呪いか?それは互いへの責任(コミットメント)にどう影響を与えるのか?ということだと思います」と、何千年も生き続けた吸血鬼の恋人たちの、かつてない愛の形と世界の魅力を語った。また、常にマイペースで自分の作りたい映画だけを撮り続けてきたジャームッシュ監督も、「人間の愛(恋人同士)と、吸血鬼の愛(恋人同士)の違いを感じる点はありますか?」の問いに対して、本作のこのカップルを「違いなんてないよ。人間だろうが吸血鬼だろうが、ラブはラブだ。ただし吸血鬼たちは超人的存在だけど、こと愛に関しては人間と同様だと言えると思う」と話しており、世が21世紀に移り変わっても、普遍に続く愛について考えを示している。ジャームッシュ監督独特のオフ・ビート感でユーモラスかつ、皮肉たっぷりに描かれる、孤独と闇の世界でひっそりと生きる、永遠の命を持つ吸血鬼たちの日常。これまで、『マイティ・ソー』シリーズや『アベンジャーズ』など、アメコミ作品のイメージが強かったトムの新境地ともいえる本作での憂いを帯びた吸血鬼の姿と、そして中世的な容姿が神秘的なティルダの姿は、人間世界の年齢の差を超えた世界で一番妖しくエレガントで美しい吸血鬼のカップルとして、永遠に映画史に刻まれることになるかもしれない。『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』は12月20日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館、大阪ステーションシティシネマほか全国にて公開。(上原礼子(cinema名義))■関連作品:オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ 2013年12月20日よりTOHO シネマズ シャンテ、新宿武蔵野館、大阪ステーションシティシネマほか全国にて公開(C) 2013 Wrongway Inc., Recorded Picture Company Ltd., Pandora Film, Le Pacte &Faliro House Productions Ltd. All Rights Reserved.
2013年12月16日11月30日に、友人がハンドルを握る車の事故で、わずか40歳にして死去した『ワイルド・スピード』のスター、ポール・ウォーカー。そのポールの火葬が終わり、12月14日(現地時間)に、家族はひっそりと葬儀を執り行った。事故死から14日にしての葬儀となったが、この間には検視局が遺体確認に手間取るなどトラブルも発生。歯科診療記録から遺体がポールのものであると確認後は速やかに検視を行い、その後ポールの亡骸は遺族のもとに戻っていた。そしてこのほど遺族は親しい友人たちとともに葬儀を行い、火葬した遺灰をハリウッドヒルズにある「Forest Lawn Memorial Park」墓地に埋葬した。葬儀は無宗派で、約40分間で終了したという。約50人程の親しい友人や家族だけの密葬だったそうで人々は立ち上がって、ポールに賛辞を与えたそうだ。米エンタメ情報サイト「eonline」によると、出席者は、父ポール・ウォーカー・シニア、母親シェリル・ウォーカー、兄弟のカレブ・ウォーカーとコーディ・ウォーカーだけでなく、ほかの家族や親しい友人がいたそうだ。葬儀に引き続き、遺族は、ユニバーサル・スタジオの音響ステージで、マスコミ・シャットアウトの完全招待制の追悼式を開催した。約200人の招待客の中には『ワイルド・スピード』の共演者タイリース・ギブソン、ミシェル・ロドリゲス、リュダクリスらもおり、ポールの父ポール・ウォーカー・シニア、ポールのマネージャーのマット・ルーバーらとありし日のポールを偲ぶ挨拶を行ったという。音楽は、日本でも人気の高いベン・ハーパーが歌曲を披露したそうだ。追悼式は約2時間にわたり行われ、ある関係者は「誰もが涙を流していました」と語っている。式が終わった後タイリースは写真共有サイト「Instagram」にポールの写真を掲載、「今日、スタジオ中が君を愛する人でいっぱいになったよ。僕は今日が君の結婚式だったらどんなにいいかと思った。神様にはきっと僕らの理解を超えた、もっと素晴しいプランがあるんだろうね」とコメント。さらに「僕らは自分たちの思いで君にこの世にいてもらい、もっと笑いを、もっと人生の喜びを、もっとおしゃべりを…もっともっとと思ってしまった。その思いが多すぎて君はきっと捕まえきれないだろうね。でも、僕らの心は、君と過ごした13年間の笑い、落ち着ける空間、君の謙遜の心、大いなる愛であふれているよ。それらは心からあふれて、僕はとらえきれないほどだ。引き続き君の家族、お嬢さんのメドウスに祈りを送りたいと思う。君は、この世で最高の親友だから、こう祈るよ。天使ウォーカー、天国で安らかに眠れって」。ミシェル・ロドリゲスはツイッターに「今日、私は偉大な人物に別れを告げたの。彼の精神と黄金に輝く心をどれほど愛していたか伝える言葉が見つからないわ。私のツイートが天国に届くといいのだけれど。そうね、あなたはもうおしゃべりはやめてくれって言うわよね。ポール、愛しているわ。あなたの旅立ちが私の心に火をともしてくれた。また会いましょう。それまでは体を包む光を楽しんで」とコメントしている。また『ワイルド・スピード』新作撮影中のジェームズ・ワン監督は「友よ、さようなら。君の寛大さと優しさは、僕によりよい人間になるよう鼓舞してくれたよ。君を知ることが出来て本当によかった」とつぶやいている。ポールのファンは悲しみに暮れ、ネット上には「どうか天国で安らかにお眠りください」「あなたが亡くなってしまったなんて、今も信じられません」と多くの書き込みが見受けられる。(text:Mieko Nakaarai)
2013年12月16日「嵐」の櫻井翔と宮崎あおいをメインキャストに迎え、2011年に大ヒットを記録した映画『神様のカルテ』の続編となる『神様のカルテ2』。このほど本作の主題歌を“世界の歌姫”サラ・ブライトマンが歌うことが決定した。働くとは何か、家族とは何か、人間の生死とは何なのかという普遍的なテーマを深く掘り下げた世界観で読者を魅了し、シリーズ累計210万部を突破した現役医師・夏川草介によるベストセラー小説の映画化した本作。美しい自然に囲まれた信州・松本を舞台に、主人公の医師・栗原一止(いちと/櫻井翔)が、旧友の医師との再会と衝突を経験し、最愛の妻・榛名(宮崎あおい)や友人に支えられながら、尊敬する上司の意志を受け継ぐ感動のヒューマンドラマが描かれる。今回明らかになった、サラが歌う主題歌のタイトルは「神様のカルテ~Keep the light~」。サラの楽曲が日本映画の主題歌に抜擢されるのは本作で3作目となるが、映画のために書き下ろされたオリジナル楽曲を歌唱するのは、邦画・洋画問わず、サラにとっても今回が初となる。前作のテーマ曲では、辻井伸行氏が映画の撮影現場に赴き、その場で即興的にピアノを演奏してテーマ曲制作に繋げていったことが話題となったが、今回の主題歌ではそのテーマ曲のイメージに合わせて「神様のカルテ」原作者である夏川氏が原詩を手がけている。夏川氏は今回、医師の仕事の合間を縫って、まさに同作品の主人公・一止のような忙しい環境の中で原詩を手がけ、故郷の長野を想い、本作のテーマでもある「医師として、一人の人間として」生きることの素晴らしさを、一止の目線で歌詞に表現した。そして、その歌詞を英語に訳し、さらに大ヒットドラマ「半沢直樹」の音楽を手がけた事も記憶に新しい服部隆之によるアレンジが施され、世界的ソプラノ歌手サラ・ブライトマンが歌う、という海を越てのコラボレーションが実現した。今回の主題歌に関して、サラは「私の大好きな日本で新たな楽曲を映画のために歌える機会を与えて頂き大変光栄に思います。繋がっていく命と希望。この映画のテーマをみなさまに届けられる様、心を込めて歌いたいと思います」とコメントを寄せている。サラは今年7月、最新作「ドリームチェイサー」を携えてワールド・ツアーで来日。日本中をその美しい歌声で惚れ惚れさせた。現在は来日公演後の今年9月から3か月間に渡る北米・南米ツアーを終えたばかり。来年1月からは再び中国・香港・中東へのツアーを控えており、その合間となる今月に「神様のカルテ~Keep the light~」レコーディングに入る予定だ。映画『神様のカルテ2』は、2014年3月21日(金・祝)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:神様のカルテ2 2014年、全国東宝系にて公開
2013年12月15日韓国で2013年度の映画賞レースを席巻し、『インファナル・アフェア』以上に“切ない”潜入捜査モノとして女性ファンの心をとらえた『新しき世界』。このほど、韓国を代表する3大スターが競演する、本作の日本版予告編が解禁となった。韓国最大の犯罪組織に潜入し、8年になる警察官ジャソン(イ・ジョンジェ)。彼に潜入捜査を命じたのは、上司のカン課長(チェ・ミンシク)だ。ジャソンは、自分と同じ中国系韓国人である組織のNO.2、チョン・チョン (ファン・ジョンミン)が、真実を知らずに兄弟のように慕ってくることに胸を痛めていた。だが、組織のリーダーが急死。カン課長は一気に組織の粉砕を目論み、ジャソンに「新世界」作戦を命じる――。本作は、『オールド・ボーイ』や『悪いやつら』の名優チェ・ミンシク、『10人の泥棒たち』の後、2013年は本作と『観相』(原題)の2作が大ヒットし、“第2の黄金期”と言われているイ・ジョンジェ、さらに本作で「演技賞」に多数ノミネートされ、青龍映画賞、釜日映画賞で「主演男優賞」を獲得したファン・ジョンミンという豪華3大スターが初共演。『インファナル・アフェア』と『ゴッドファーザー』を合わせたかのような人間ドラマと予想外のエンディングは米公開時にも絶賛され、ハリウッドリメイクも決定している。このほど完成した予告編では、イ・ジョンジェ演じる警察官・ジャソンが、韓国最大の犯罪組織“ゴールド・ムーン”に潜入するきっかけになる、カン課長との印象的な出会いのシーンから始まる。トラックと車が激しく突き当たる衝撃シーンから一転、ゴールド・ムーンのトップが急死し、後継者争いに乗じた組織破滅作戦“新世界プロジェクト”の発令により、“警察VS犯罪組織”の争いが勃発し、観る者を一気に引き込んでいく。潜入捜査は終わると信じていたのに、再び上司のカン課長から非情な捜査続行を命じられるジャソン。課長がジャソンにとって“父”のような存在なら、チョン・チョンは“兄”のような存在。“父”への忠誠か、“兄”との絆か。予告編のラスト、人生の岐路に悩むジャソンに「強く生きろ、それがお前の生きる道だ」と声を掛ける人物は一体、誰なのか。監督は『悪魔を見た』で脚本を務めたパク・フンジョン。日本版予告篇では、韓国版以上にジャソン、カン課長、チョン・チョンそれぞれの内面に迫っており、3大スターの切ない葛藤の演技も見逃せない。『新しき世界』は2014年2月1日(土)より丸の内TOEI、シネマート新宿ほか全国にて順次公開。(上原礼子(cinema名義))
2013年12月15日「高良くん、撮影の頃と比べて変わったよね?不器用さが減ったような…何かあった(笑)?」。「ないない!喋るときは喋るし…割とこんな感じですよ(笑)」。上戸彩と高良健吾のリラックスした笑い声が響きわたる。意外に…と言うのも変だが、この2人、傍から見ていても非常に相性が良さそうだ。一見、タイプの違う2人に見えるが、だからこそ気が合うのか?それとも実は似た者同士なのか?2人が時代劇で夫婦役を演じた『武士の献立』がまもなく公開となる。時にぶつかり合いながら互いを求め、絆を深めていく夫婦をどのように作り上げていったのか?映画では、“包丁侍”と呼ばれる藩の料理方を任された武士たちの存在を軸に、当時の武士の家庭や饗応料理、そして夫婦や家族の愛などが温かさを伴って描き出されるが、加えて、現代にも通じる視点として描かれるのが、仕事や自らの務めに対する向き合う姿勢である。春(上戸さん)は、安信(高良さん)の父(西田敏行)に請われ、長年仕えた藩主の側室・お貞の方(夏川結衣)にも背中を押され、江戸から加賀へと嫁ぐ。「お貞の方に『行きなさい』と言われて、それだけで頑張れちゃうのが春という女性」(上戸さん)という言葉通り、彼女は与えられ、求められた場所で自分がそこにいる意味や務めを見出していく強い女性である。一方で、安信は意に沿わない包丁侍の仕事に全くやる気を見いだせないでいたが、春からの叱咤や刺激を受け、徐々に仕事のやりがいに目覚めていく。上戸さん、高良さん共に特にここ数年、精力的な仕事ぶりが目立つが、ここまでのキャリアを積み重ねるまでに、劇中の安信のように仕事に対する向き合い方で大きな影響を受けたり、意識が変化をした部分は?そう尋ねると、高良さんは「僕が本当に変わったのは…朝ドラ(『おひさま』)をやった頃かな…?」と明かし、「わりと最近じゃん!」と上戸さんを驚かせる。「若い頃からいつも『いつ俳優の仕事辞めてもいい』と言ってたし、『ほかに面白いことがあればそっちに行く』と思ってたんです。正直、人前で何かするのが怖かったし、この世界に入って、やってみたら手は震えるし、目はかすむし、いつも『早く舞台裏に行きたい』という気持ちでした。取材も『自分が喋ったところで…』という意識でした」。そうした意識が変わるきっかけとなったのが、井上真央演じる主人公の夫を演じた「おひさま」(’11)とその撮影中に起きた東日本大震災だったという。「イメージで自分が話されることもすごく嫌で、普通にできるはずなのにできない自分もすごく嫌だった。そんな中でクランクインの日に震災があったんです。それから少し空いて、また再開されたんですが、現場に手紙が届くんです。『このドラマが楽しみです』と。ドラマの中で結婚式を挙げたら、お祝いの電報も届いたりして。それまで僕らの仕事はいつもカメラの前で終わるもので、それを見てくれる人がいてそれでOKという気持ちだったんです。僕らがやれるのはカメラの前の芝居。けれど、それは外にも向かっていて、それに人が勇気づけられたり幸せになったりする。それがすごく嬉しくて…。伝えるってことを止めちゃダメなんだと思うようになってから仕事が楽しくなりましたね」。10代の頃から活躍してきた上戸さんも、当初は「“女優”という肩書で書かれるのが実はすごく嫌でたまらなかった」と意外な告白を漏らす。「女優として役を演じてる中で『上戸彩さん、好きです』と言われても、『本当の自分を知らないのに、役やTVに出ているキャラクターとして好きと言われても…』という気持ちだったんです。“女優”と言われることで、嘘をついてファンを増やしているような気がして、だから取材も好きじゃなかったです。でも『3年B組金八先生』で性同一性障害を抱える役をやったとき、『これから堂々と生きていけます』とか『命を救ってもらった』という手紙を何通もいただいて…。他人の人生を変えるくらいの役と出合ったことで『女優という仕事は悪くないんだ』と思えたし、人生を動かすような作品と出合いたいって思えるようになりましたね」。「本当に影響を与えてしまえるんですよね」。上戸さんの言葉に高良さんが頷く。「僕らは決して夢や希望を与えたいと思っているわけじゃない。でも、結果的に与える立場にいる。だからこそ、役や仕事で嘘をつきたくないです。いや、お芝居はもちろん嘘ですけど、いい嘘、ちゃんとした嘘をつきたい。それは上手い下手とかじゃなくて」――己に言い聞かせるように言葉に力を込める。春は、この時代の女性にしては夫に対しズケズケと物を言う一方で、決して「自分が!」という意識が強いわけではなく、夫を立てるべきところではきっちり立てる、相手の気持ちを察して身を引くという奥ゆかしさを持った女性。「意外にも」という表現ばかりで恐縮だが…上戸さん自身、現代の若い女性から見たら古風とも思える春の姿に共感を感じているという。「“出るところは出て、引くところは引く”というあのバランスは憧れますね。引くというのが現代の女性にはなかなか難しいところですよね。言いたいことを言って思い通りに行かないとバーンって…『どっちか選んで!私なの?成海璃子さんなの?』って(笑)。だから春のような昔の女性の思慮深さってすごく大事だと思うし、女性に生まれたからにはそういうところは大事にしたいです」。冒頭の2人のやりとりは、互いの印象についての会話から出てきたもの。上戸さんについて高良さんは「実は、現場での印象ってあまりないんです。そこでは役として見ちゃうので。むしろ、その人への興味や凄さを感じるのは撮影が終わってからなのかも」と語る。撮影後から公開まで、プロモーションを通じて改めて、現場とは違う“上戸彩”と顔を合わせてきた。「それはあります。恥ずかしいから言いませんが(笑)。(TVや雑誌で)見ない日はないってくらい活躍されていて、そこで揉まれて生き抜いてきて、いまここにいる。その経験値は計り知れない。他人が『こうだ』って言えるものじゃないです」。さて、上戸さんはしきりに高良さんが撮影時と比べて「変わった」と言うが…。「高良くんはものすごく真面目で誠実で真摯で…不器用なところもあるんです。心で感じたことを言葉にするのが苦手だったり、相手の言葉を受け止めて飲み込むのに時間がかかったり。『この人は本当は何を言おうとしてるのか?』というのを真面目に探ってくれるからこそ、答えが出てくるのが遅くなったりする。でも、その不器用さが減ってる気がします。インタビューでもサラサラ答えが出てくるし、会話のテンポも速いし。この半年で10年分くらい年取った(笑)?やっぱりお互いに役じゃないから、フラットな気持ちで話せてるのかな?」。先ほど語った仕事への姿勢という点で、高良さんは安信について「包丁侍は望んだ仕事ではないかもしれないし、春との結婚もそう。でも、そこで自分の居場所を見つけようと向き合った。自分のしたいことが全部できるわけじゃないけど、そこで何をすべきか考えるということ」と自らと重ね合わせながら語る。一方で、自分が心からやりたいことに対しても貪欲な姿勢を見せる。「今回の時代劇もそう。時代劇、刑事役、政治家役をやりたいとずっと思っていたんですが、時代劇が実現して、刑事役も叶いました。次は政治家の役をやるんです。やはり、“言霊”ってあるんだなと感じてます」。時代劇に関しては初めて本格的にやってみて「もっと!」という気持ちを強くした。「ちょんまげと和装は自分でも似合ってるなと思いました(笑)。次はもっともっとうまくできるとも思うし、やり続けたいです。演じてみたい歴史上の人物?います。でもそれはここでは言いません(笑)」。若い2人の前に本作を通じてまた新たな門が開いたようだ。(photo / text:Naoki Kurozu)■関連作品:武士の献立 2013年12月14日より全国にて公開(C) 2013「武士の献立」製作委員会
2013年12月13日松岡圭祐の人気小説「万能鑑定士Qの事件簿」を、初共演となる綾瀬はるか&松坂桃李を迎えて映画化した『万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-』。パリで撮影を行っていた本作が、ついにクランクアップ!日本映画史上初となるルーヴル美術館でのロケの感想を語ってくれた。驚異的な鑑定眼とロジカルシンキング(論理的思考)をもつヒロイン・凜田莉子(綾瀬さん)と、彼女と共に事件の謎を追う雑誌編集者・小笠原(松坂さん)が難事件を解決していくさまを描く本作。ストーリーは、ルーヴル美術館の臨時学芸員に選ばれた主人公・莉子と彼女を取材する小笠原のコンビが、日本とフランスを舞台に、歴史的傑作絵画「モナ・リザ」の盗難をめぐる陰謀に隠された謎と真贋に迫っていくのだが…。パリの象徴である凱旋門やオペラ座前、芸術橋、ポンヌフ橋、ホテルロウゾン、そして日本映画史上初となるルーヴル美術館でのロケなどパリでの大規模な海外ロケを敢行していた本作。本作の題材となる「モナ・リザ」が所蔵されていることで知られるルーヴル美術館だが、映画の撮影許可が下りることはごく稀。これまで本格的に撮影された外国映画では、『ダ・ヴィンチ・コード』(’06)以来となる。ルーヴル美術館での撮影は、かなり厳重な監視体制で行われたそうで、トイレに行く際にも、美術館の係員が誘導する徹底ぶりだったそう。さらに、美術品の展示物への影響を避けるため、照明機材は使えず地明かりでの撮影、「メドゥーサ号の間」では絵画を保護するための空調を止めることが許されず、録音に苦労しながらの撮影、とルーヴル美術館ならではの苦労もあったようだ。パリ全体でのロケは、11月26日~11月29日まで行われ、ロケ最終日にはルーヴル美術館の象徴であるガラス張りのピラミッドの前で、全編撮影オールアップを迎えたが、クランクアップを迎えた2人からはこんなコメントが。「あっという間の撮影期間でした。終わったんですよね?いつの間に?というくらい。そして、終わってしまって寂しいです。本物の『モナ・リザ』は少しトーンが落ちているように見えました。飾られている場所は別格で、やはり特別な絵なんだと感じられました」(綾瀬さん)。「今日がアップという実感がなく、終わった感じがしないです。パリでクランクアップなど中々ないことですし、日本映画初というルーヴル美術館での撮影は感動的でした。これだけの芸術品に囲まれての撮影はほぼ初めてでとても貴重な体験でした。色々館内を周りたくなりました。本物の『モナ・リザ』は、表情がシュッとしてシャープな感じがしました」(松坂さん)。と、2人共に本作を通して審美眼(?)が備わったのか、本物の「モナリザ」にそれぞれに独自の感想を語っていた。映画『万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-』は2014年5月31日(土)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)
2013年12月12日佐藤健・主演で大ヒットを記録した映画『るろうに剣心』の続編として、2014年夏に2部作で連続公開される『るろうに剣心 京都大火編』と『るろうに剣心 伝説の最期編』。第1弾の神木隆之介ver.“瀬田宗次郎”、第2弾の伊勢谷友介ver.“四乃森蒼紫”に続いて、ビジュアル解禁第3弾となったのは、若手女優・土屋太鳳演じる“巻町操(まきまち みさお)”だ。今回、2部作として描かれるのは原作ファンに最も人気の高い「京都篇」。剣心(佐藤健)の後継者であるにもかかわらず最大の敵となる宿敵・志々雄真実(藤原竜也)の日本制圧の野望を阻止すべく、剣心やヒロイン・薫たちの活躍を描く。本作で土屋さんが扮するのは、御庭番衆先代御頭(四乃森蒼紫の師匠)の孫娘である巻町操。殺伐とした裏の世界で生きてきた操は男勝りな性格ながら、蒼紫に恋心を寄せる乙女な一面も持つ少女だ。土屋さんは、これまで『映画 鈴木先生』での女子高生・小川蘇美役を始め、優等生や美少女を演じることが多かっただけに、本作で挑んだ初の本格的なアクションは、女優として新境地と言える役柄となる。操というキャラクターについて、土屋さんは「ふざけることもすごく好きで、操ちゃんに近い部分が多い」とコメント。初挑戦となるアクションに関しては、「演技をしながらアクションするのが難しかった」と語るが、幼いころから日本舞踊やクラシックバレエを嗜んでいたそうで、その身体能力の高さには大友啓史監督始め、スタッフも舌を巻くシーンが多かったそうだ。土屋さん自身、「この役を取らなかったら自分がいままで踏ん張ってきた意味がない」と熱い想いを抱えてオーディションに臨んだそうだが、今回公開されたビジュアルでは、その気迫がそのまま乗り移ったかのような鬼気迫る表情を見せている。原作コミックスでは、飛んで・走って・ボロボロになって…と、剣心たち男性キャラに負けず劣らずのアクションが描かれているが、女優・土屋太鳳が初めて見せるアクションにも注目が集まりそうだ。『るろうに剣心 京都大火編』、『るろうに剣心 伝説の最期編』は2014年夏、全国にて2部作連続公開。(text:cinemacafe.net)
2013年12月12日パリ・ナイトショーの最高峰「クレイジーホース・パリ」で、たった80日間だけ上演された伝説のショー「FIRE(ファイア)」を映像化した『ファイアbyルブタン』が、いよいよ12月21日(土)より公開される。ニコール・キッドマン、カトリーヌ・ドヌーヴ、アンジェリーナ・ジョリー、マドンナ、レディー・ガガなど、多くのセレブに愛用されるハイヒールを生み出してきたデザイナーで、本作の演出を手がけたクリスチャン・ルブタン。本作には、思わずそのまま街を歩きたくなるようなエレガントなものから、ショーならではのエッジが効いたデザインのものまで、「FIRE」のためにデザインされたハイヒールがたくさん登場しているが、数多くの映画の中のヒロインたちもまた「クリスチャン・ルブタン(Christian Louboutin)」を愛し、履きこなしてきた。エマ・ワトソンの最新作として注目を集めている『ブリングリング』では、エマ扮するティーン窃盗団が忍び込んだパリス・ヒルトン邸には、ずらりと並んだ「ルブタン」コレクションが!それだけではなく、“レッドソール”と呼ばれる真紅の靴底が印象的な「ルブタン」のハイヒールは、実は、ラブコメやサスペンス、人間ドラマなど、ジャンルを問わず様々な映画に登場しているのだ。例えば、『ゼロ・グラビティ』でオスカー再受賞かともうわさされているサンドラ・ブロックが主演した『あなたは私の婿になる』(’09)では、サンドラ演じる“バリキャリ”ヒロインが、黒のスーツにスタンダードな黒の「ルブタン」を履きこなしていた。まさに仕事のできるキャリアウーマンという印象を「ルブタン」がいっそう引き立てており、その衣装で部下の男性にプロポーズするシーンは、作品のポスターにも選ばれるほど象徴的だった。また、アマンダ・セイフライドとジャスティン・ティンバーレイクの共演で大ヒットした『TIME/タイム』(’11)では、アマンダ演じるヒロインがヴィンテージドレスに「ルブタン」を合わせたパーティースタイルで登場。富裕層の暮らしから、新しい世界に恐れずに飛び出した彼女の行動力を演出するのに一役買っていた。さらに、『悪の法則』『ある愛へと続く旅』が公開中で、公私ともに絶好調のペネロペ・クルスは、ペドロ・アルモドバル監督作『抱擁のかけら』(’09)では、真っ赤なドレスに真っ赤な「ルブタン」という、ペネロペならではの情熱的なスタイルで世界中の観客を魅了した。彼女たちが、まるで自分自身の一部であるかのように身につけ、そのレッドソールで強烈な印象を残す「ルブタン」。もしかしたら、あなたのお気に入りのヒロインも「ルブタン」を履いているかもしれない。『ファイアbyルブタン』は12月21日(土)より全国にて公開。(上原礼子(cinema名義))■関連作品:ファイアbyルブタン 2013年12月21日よりヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開(C) Antoine Poupel
2013年12月11日「これまでに壁にぶち当たったという記憶がないんです」。少しだけ思案した後、佐藤健は淡々とそう語った。口調には驕りも自分を大きく見せようとする虚栄心も感じられない。もちろん、ここまでのキャリア6年半で全てを完璧にこなしてきたとも思ってもいない。あるのは自負。目の前にそびえ立つ山を見定め、必要な努力を徹底的にすることで、山の頂上へと辿り着き、そして麓まで下りるという作業を繰り返してきたという自負である。まもなく公開となる映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』で佐藤さんが演じたのは、若き天才サウンドクリエイター。その才気、そして人知れぬ苦悩を佐藤さんはどのように表現したのか?原作は若い世代から絶大な支持を受ける青木琴美の人気漫画。音楽界を舞台に、孤高のサウンド・クリエイタ―として人気バンド「CRUDE PLAY」(通称・クリプレ)をプロデュースする秋と普通の女子高生だったが、その才能を見出され成功への階段を上り始める歌姫・理子の恋を軸に、彼らの苦悩や嫉妬、夢と現実が描き出される。若くして「天才」という称号を冠せられた秋。『BECK/ベック』に『るろうに剣心』と種類は異なれど、過去にも佐藤さんは特別な才能を持った人物を演じてきた。今回、オファーが届いてから原作を読んで「秋に惹かれて、演じてみたいと思った」と言うが、特に強く感じたのが彼が持つ“カリスマ性”だった。「秋という人物が、彼一人の言動ではなくて、周りの人々によって作られているんですよね。瞬(秋の親友で「クリプレ」のボーカル/三浦翔平)や心也(窪田正孝)、茉莉(秋の元恋人の歌姫/相武紗季)が『秋ってこういうヤツ』と語る姿がすごく印象的でした。それがカリスマというやつで、時に好き勝手でワガママだったりするけど、周りがほっとかない。そういうシーンが秋という人物を演じる上ですごく大事になってくるなと思いました」。秋の内面的な部分でも共感できるところが多かった。それぞれに立場を抱えた多彩な登場人物たちが本作の魅力と言えるが、佐藤さんは「この中で自分自身が誰に一番近いか?と言われれば、間違いなく秋だと思う」と語る。「原作に分かりやすいエピソードがありますけど、高校時代から瞬は一番目立つ人気者で、女の子がみんな後をついて歩いてキャーキャー言うようなタイプ。秋は席に座ってそれを『またやってるよ』と眺めているけど、まさに僕はあんな感じでした。翔平は多分、学校でも目立ってたタイプでしょ(笑)?だから瞬と秋の関係はまさにそのままだと思います。普段の僕と翔平の関係もあんな感じです(笑)。僕が『キャー!』って騒がれること?なかったです、ホントに(笑)。まず、みんな僕のことをほとんど知らなかったと思いますよ、ずっと席で窓を眺めてるだけでしたもん」。もちろん、佐藤健は“共感”だけでサラリと役柄をなぞるような俳優でもないし、秋という役柄もそれだけで演じられるような浅いキャラクターでもない。未知なる音楽の世界で、しかも“天才”を演じなくてはならない。「ベースにギター、キーボードの練習を重ねました。作曲のシーンは一番の課題だから。(作曲を)したこともなければ、どうやって曲ができるのかも知らないけど、ヒット曲をいくつも生んだ天才という部分に説得力を持たせられないと映画が成立しない」と劇中の全ての音楽を手がけている音楽プロデューサー・亀田誠治の元を訪れた。「亀田さんに直接『どうやって曲作ってるんですか?』と聞いたら、『分かんないよ』という答えが返って来まして(苦笑)。そこで、実際に亀田さんが作曲をしている様子をずっと固定カメラで録画させていただいたんです。それをDVDにしてずっと見せていただいたり、ほかにもアーティストの知り合いの方にお願いして作曲風景を覗かせていただいたり。まずは形の部分を知ることが大事でしたね」。一方で、吸収するばかりではなく、佐藤さん自身が強く主張し、実際に映画に反映された部分も多い。元々、脚本段階から小泉徳宏監督、亀田さんとはディスカッションを重ねてきたが、映画の最後の最後の楽曲――理子と秋が歌う「ちっぽけな愛のうた」に関して、佐藤さん自ら、亀田さんに連絡し、会う約束を取り付けて思いを伝えたという。「歌詞についてです。具体的に『秋はおそらく、こういうことを言いたいんじゃないか?』と伝えましたし、こういうフレーズがあるといいんじゃないか?と思ったことをメモにして監督と亀田さんに渡して、実際に取り入れていただきました。具体的にどの部分かは…秘密です(笑)。この曲の歌詞が、僕はこの映画の全てを表していると思っていて、ここに唯一、秋の心の内、本音が隠されているのかもしれないなと。実際にそうなのかは観てくださる方に委ねたいんですが、エンドロールが実は一番大事かもしれないという作品になってます」。先に挙げた映画『BECK/ベック』に『るろうに剣心』、ドラマ「ブラッディ・マンデイ」、「ROOKIES」と本作に限らず、漫画原作の作品に数多く挑んできた。自身も漫画を読むのは大好き。「だからこそ、どの漫画にも『映画化してほしくない』と考える熱烈なファンがいることも理解できるし、その気持ちはよく分かる」。一方で、映画界に身を置いていて「映画界自体が、漫画の映画化ということからもはや逃げられない」とも。それならば「僕は、原作へのリスペクトを持って原作の魂を汲んだ上で、どんどんチャレンジしていきたい」と覚悟の上で挑戦する。「例えば『カノ嘘』は青木先生が、衣裳にせよ舞台にせよ、実際にあるものをモデルにしてすごく大事に描いてくださっているんですよね。だからこそ、映画にするにあたっては出来るだけ本物を見つけたかった。今回のような現代劇であればそれは可能なので」。「可能」とあっさり言うものの、実際に“可能性”を“実現”にまで持っていってしまうのが凄いところ。秋に合った最高の衣裳を見つけるべく、スタイリストのみならず佐藤さんも東京中のショップを巡ったという。本作で秋を始め、登場人物たちの内面を深く見せているのが、自分の才能、そして自分にはない才能を持つ者とどう向き合うか?という視点。秋と心也(窪田正孝)が互いの内に自分にはない才能を見つけ、嫉妬、羨望するさまは興味深い。本作で、初めて共演した三浦さんなど、プライベートでも親しい同世代の俳優、最近ではさらには年下の世代と共演する機会も多いが、佐藤さん自身、他人の才能に嫉妬を覚えることは?「嫉妬はないですね。何故かと言われても分からないけど、デキる人を見ると単純に『いいなぁ、ズルいなぁ』って思っちゃいます。年下のコたちが出てくることに関しても、僕はむしろ興味津々です。どんどん良いコを見つけたいって気持ちが強いし、そういう才能を見つけると『うわぁ』って嬉しくなりますね」。この言葉を聞いた時点では正直「おいおい、本当にそう思ってるのか?」という疑念の方が強かった。だが、話を聞いていくうちに納得した。決して競争心がないわけではない。自分自身、もっと言えば自分の頭の中に描いている理想の姿こそが唯一にして最高のライバルであり、誰より自分に対して負けず嫌いなのだ。「結局、自分ができないのを一番分かっているのは自分ですからね」と頷く。ここ数年、異なるタイプの役をこなしてきての現在の“立ち位置”について尋ねた際の答えにもそれは表れている。「立ち位置というのを考えると、それは他人と比べてのものになりやすいのであんまり考えたくないし、正直よく分からないんですよ。あえて自分のスタンスを言葉にするなら、出演する作品数は多くはないけど『佐藤健が出てるなら面白そう』と言われたい。だからこそ選びたいし、一球入魂したい。いまは現場がとにかく楽しいです。それは集中し、没頭しているからだと思う。そのときは楽しいと思う余裕はないです(苦笑)。でも、ふり返るとアドレナリンが出まくっていて、楽しかったなと思えるんです」。自ら高い理想を思い描き、そこにたどり着くべく努力する。「そうやってここまでは順調にきたし、自分のやり方が嫌いじゃない」と語る。一方で、この先についても冷静さと柔軟性をもって見据えている。「そのうち、壁にぶち当たる日が来るんじゃないかなと思ってます。ものすごい才能を持った他人を前に、コンプレックスや嫉妬を感じる日が来るかもしれません」。そんな日が来るのをどこか楽しみにしているかのように、静かに微笑む。その時が訪れたら、佐藤健はどんな顔を見せるのか?どのように挫折に立ち向かうのだろうか――?(photo / text:Naoki Kurozu)■関連作品:カノジョは嘘を愛しすぎてる 2013年12月14日より全国東宝系にて公開(C) 2013青木琴美・小学館/「カノジョは嘘を愛しすぎてる」製作委員会
2013年12月11日昨年度アカデミー賞監督賞ほか3部門受賞の『ライフ・オブ・パイ』のスタジオが贈る最新作『やさしい本泥棒』が2014年6月に公開されることが決定。このたび、本作で主人公の少女・リーゼルを演じた新星女優ソフィー・ネリッセが、第18回サテライト賞の「ブレイクスルー演技賞」を受賞したことが明らかとなった。第二次大戦中のドイツ・ミュンヘン郊外で、母に去られて里親と暮らす活発な少女・リーゼル(ソフィー・ネリッセ)。里親のハンス(ジェフリー・ラッシュ)はリーゼルが「墓掘り人の手引き」という少女に似つかわしくないタイトルの本を肌身離さず持っていることから、彼女が字が読めないことに気が付き、本を読み聞かせるようになる。ハンスはリーゼルのために地下室の壁に分からない字を書いて“辞書”を作り、リーゼルは読み書きを覚えていく。しかし、折りしもドイツはナチスによって自由に本を読むことを禁じられる時代へと突入していく…。「ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー」のリストに異例の4年間ランキング圏内に入っているベストセラー小説「The Book Thief」を基に描かれた本作。主人公を演じるソフィーは10歳から映画出演し、『ぼくたちのムッシュ・ラザール』で、ジニー賞とジュトラ賞で「助演女優賞」を受賞した、若干13歳の新星女優。『ぼくたちのムッシュ・ラザール』の撮影時は10歳だった彼女。13歳のときに『キック・アス』でブレイクしたクロエ・グレース=モレッツのように、本作で人気急上昇となるのだろうか?リーゼルの里親となる母を演じるのは、『奇跡の海』『ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ』で2度のアカデミー賞にノミネートされた実力派女優エミリー・ワトソン。今回ソフィーが受賞したサテライト賞でも「助演女優賞」ノミネートされた。そして、リーゼルの読み書きを教えていくハンスには、『シャイン』でアカデミー賞に輝き、『英国王のスピーチ』でも同賞にノミネートされたジェフリー・ラッシュが好演している。本から得られる“イマジネーション”は、リーゼルの生き抜く力となり、彼女の姿は戦下の過酷な日常に怯える人々にも伝播していく…。人間の心が持つ生きる意志と前進する力を描く、人生を肯定する賛歌を、期待の新星ソフィー・ネリッセはどのように演じ、輝きを放っているのだろうか?『やさしい本泥棒』は2014年6月より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2013年12月09日俳優の内野聖陽が12月7日(土)、声優デビューを飾った『ルパン三世 vs 名探偵コナン THE MOVIE』の初日舞台挨拶に登壇。夢の対決が実現した本作にちなみ、「僕が見たい対決は、不二子ちゃんのお風呂シーン vs しずかちゃんのお風呂シーン」と笑いを誘っていた。映画はルパンとコナン君というアニメ界の2大スターが、2009年に放送されたスペシャルアニメ版に続いて、スクリーンでの初対決が実現した注目作。天才同士が世界に一つの秘宝“チェリーサファイア”を巡り火花を散らす!東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた初日舞台挨拶には内野さんを始め、同じく本作で声優デビューを果たした夏菜、もちろんルパン三世を演じる栗田貫一&江戸川コナン役の高山みなみが駆けつけた。半沢直樹や「相棒」の杉下右京のモノマネを披露し、会場を沸かせた栗田さん。コナンとの対決は2度目を数え、「この5年でコナンと一緒にやる楽しみや関係性、それに世界観が膨らんだ。僕にとっては大きな財産」と誇らしげに語っていた。一方、コナンを演じる高山さんは「やっと初日を迎えられてホッとしている」と安堵の表情。毎年4月に封切られる劇場版『名探偵コナン』の初日舞台挨拶は、有楽町で行われることが“慣例”となっており「六本木はちょっと大人な雰囲気。これもルパン効果でしょうか」とコナン君そのままに、目を白黒させていた。夏菜さんは小学生の頃から「名探偵コナン」の大ファンだといい、「毎回、同級生と犯人当てをして、ハズれた人は牛乳を飲まされていた(笑)。そんな私が出演できるなんて、これっぽっちも思っていなかった。ぜひ当時、牛乳を飲んでいた仲間にも見てもらいたい」とアピールしていた。劇場版『名探偵コナン』に関しては先日、シリーズ最新作『名探偵コナン異次元の狙撃者(スナイパー)』の2014年4月19日公開が発表されたばかり。原作連載20周年を記念し、女子高生探偵・世良真純やコナンの正体である工藤新一の家に居候している謎の大学院生・沖矢昴など、原作の人気キャラクターが満を持して劇場版に初登場することになっている。『ルパン三世 vs 名探偵コナン THE MOVIE』は全国東宝系にて公開中。(内田涼(cinema名義))■関連作品:ルパン三世vs名探偵コナン THE MOVIE 2013年12月7日より全国東宝系にて公開(C) 2013 モンキー・パンチ 青山剛昌/「ルパン三世vs名探偵コナン」製作委員会
2013年12月08日シーズンごとに人気が過熱し、全米で最もアツいドラマとして注目されている「ゲーム・オブ・スローンズ」。ついに日本でも「第二章:王国の激突」がリリースとなったが、いまや、本作の主要キャストたちは次々にブレイクを果たし、ショービズ界を賑わせる存在となっている。ジョージ・R・R・マーティンによるベストセラー長編小説を原作にしたTVシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」は、王国の覇権を巡る陰謀と対立、甲冑をまとった男たちによる迫力のアクションだけでなく、愛憎が絡み合い “禁断の愛”に溺れる男女のベッドシーンまでも赤裸々に描く、見応えある“大人向け”のスペクタクル・アクション巨編だ。メインキャストの中でもとりわけ注目度が高いのは、「世界で最も美しい顔100人」(2012年度)で第1位に選ばれたエミリア・クラーク。オールヌードを披露するなど体当たりで挑んだデナーリス・ターガリエン役でエミー賞にノミネートされた彼女は、新作映画『Dom Hemingway』(原題)ではジュード・ロウと共演。プライベートでは、続編公開も決まった『テッド』のセス・マクファーレンと交際後、ジェームズ・フランコと真剣交際のうえ婚約かといううわさもあったりと、まさにハリウッドの“新・モテ女優”といわれているほどのモテぶりだ。また、先日、2013年のポップ・カルチャーで最も評価の高い作品やアーティストに贈られる第40回ピープルズ・チョイス・アワードのノミネーションが発表されたが、本作は昨年に引き続いて「お気に入りのプレミアム・ケーブルTV番組部門」にノミネート。今年から新設された「お気に入りのテレビのアンチヒーロー」には、ニコライ・コスター=ワルドー演じる、双子の姉と不貞の関係にある“ワルメン”キャラクター、ジェイミー・ラニスターがノミネートされている。渋いイケメンのニコライは、トム・クルーズ主演の『オブビリオン』や、ジェシカ・チャステイン主演によるホラー『Mama』(原題)にも出演するなど、映画界でも大注目されている。本作は、全米では第三章まで放映済み。先月には、本作の製作助手スタッフが、アイルランド北部やクロアチア、アイスランドの3か国で約4か月半に渡って行われていた第四章の撮影がすべて終了したことをTwitterでアップ。2014年春に放送が予定されている第四章では、原作にはない驚きの展開が用意されているらしく、スターとなったキャストたちのさらなる活躍が期待できそうだ。「ゲーム・オブ・スローンズ第二章:王国の激突」ブルーレイ&DVDはレンタル&発売中。ブルーレイ コンプリート・ボックス 価格:11,800円(税込)DVD コンプリート・ボックス価格;9,800円(税込)発売/販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ(上原礼子(cinema名義))■関連作品:ゲーム・オブ・スローンズ[海外TVドラマ](C) 2012 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and all related programs are the property of Home Box Office, Inc.
2013年12月06日2006年の一作目公開から全世界で大ヒットを記録したディズニー/ピクサーの傑作『カーズ』シリーズの世界観にインスピレーションを受け、舞台を大空に移し描かれた『プレーンズ』。このたび、本作の公開を前に音楽と映像だけで世界観を堪能できるミュージック・トレーラーが公開された。大空の世界一周レースで優勝するという“かなわぬ夢”を抱いていたダスティは、農場で働く農薬散布機。彼はそもそもスピードを競うレース用飛行機ではなく、飛行機のくせに高所恐怖症のため低空飛行しかできないのだ。それでも夢を諦められないダスティは、個性的豊かな仲間たちのサポートと猛特訓の末、世界一周レースへの出場権を手に入れるが…。飛行機なのに“高所恐怖症”のダスティが、大空の世界一周レースで優勝するという、壮大な夢に挑戦する姿を描いた本作。今回公開された映像は、JAL国際線の機内の座席に設置された個人用モニターで、遥か上空でしか観ることの出来なかった特別な映像。冒頭シーンは高所恐怖症の飛行機ダスティが働く農場、そして彼らが暮らすプロップウォッシュ・ジャンクションが映し出される。ダスティが低空飛行をしている地上には、見覚えのあるトラクターが!『カーズ』の町ラジエーター・スプリングで大量に飼われていて、メーターのお気に入りの遊び“トラクター転がし”の餌食になっているトラクターだ。『カーズ』シリーズと同じ世界観を共有している本作だからこそできる演出にファンは垂涎のシーンとなっている。約2分間の映像でセリフも字幕も一切無いにも関わらず、ダスティの夢への挑戦が伝わる美しい映像。『カーズ』シリーズでお馴染みのキャラクターを探しながら見るのもいいかも。また、数量限定・劇場来場者先着で“ダスティのソフトグライダー”がプレゼントされる事が決定。ダスティと空の散歩を楽しんでみては?『プレーンズ』は12月21日(土)より全国にて2D/3D同時公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:プレーンズ 2013年12月21日より全国にて公開(C) 2013 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2013年12月06日11月末に公開された今年最後のスタジオジブリ作品にして、高畑勲監督の最新作『かぐや姫の物語』。昨年この世を去った故・地井武男が“翁”役で声優出演していることでも注目を集めていたが、このほどさらにその裏側が明らかとなった。封切られてから連日、興行収入やその作品性や“ジブリの今後”など様々な面で話題を集めている本作。その物語は、かぐや姫が「なぜ地球を選んだのか?」そして「この地で何を思い、なぜ月へ去らねばならなかったのか?」という、これまで語られることのなかった謎に迫っっている。そんな本作で、かぐや姫を育てることとなる“翁”役で出演していた地井さん。しかし実は、映画本編の声はもうひとりの名優・三宅裕司によって完成していたというのだ。地井さんの声をプレスコで収録したのが、2011年夏。2012年6月に地井さんはこの世を去ってしまったが、2013年夏、セリフの変更や息づかいを調整するために再度キャストを集めて、アフレコ収録をする必要が出てきた。当初、制作陣は過去に地井さんが出演した作品や番組から音声を抽出し、組み合わせる手法を検討するも、うまくいかず…。温かみのあるあの声の再現方法を模索していたそうだ。そんな時、優しさを含んだ独特のかすれと高い声をもつ、三宅さんの名前が高畑監督から挙がったそうだ。突然の依頼…三宅さんは「地井さんが真剣に強い思いで取り組まれ、さらに映画として遺作となった作品に自分の声を重ねるなんて…」と戸惑いがあったと語る。しかし、作品の完成を見届けられなかった地井さんの無念さ思うと共に当時、自身も大病での入院から復帰できたことや生前に優しく声をかけてくれた地井さんへの感謝の気持ちが重なり、計6シーンでの代役を引き受けたそうだ。その熱演は、高畑監督からも「誰が聞いても違和感がない。地井さんそのものだ」と太鼓判を押されている。三宅さんは、“一部代役”ということに観客が戸惑い地井さんの熱演に集中できなくなることを恐れ、自分の名前を一切公表しないことを望んだという。しかし、ジブリから「エンドロールは観終わった人がみるもの。映画の記録として三宅さんの名は残したい」という希望により、エンドロールにだけ「三宅裕司(特別出演)」と名前を載せることになったそうだ。三宅さんからは、こんなコメントが届いている。「地井さんにはずいぶんお世話になっていましたので、これで恩返しができたかなという気持ちが強いです。その気持ちが大きくて、今回の件も引き受けさせていただきました」。幻のキャストとして、エンドロールを観た観客から「どの役柄で?」と問い合わせも多かったそうだが、三宅さんの想いを乗せた今回の製作秘話。“代役”にまつわるエピソードでは、故ヒース・レジャーの代役として『Dr.パルナサスの鏡』にジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルが出演したという話が有名だが、そんな数ある映画史に残る美談の一つとして、今後も語られることになるはずだ。『かぐや姫の物語』は11月23日(土・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:かぐや姫の物語 2013年11月23日より全国にて公開(C) 2013 畑事務所・GNDHDDTK
2013年12月06日日本のネイルケアの第一人者として活躍するマニキュアリスト・東條汀留さんが手がけ、銀座本店を始め、東京・関西に7店舗展開している(※2013年12月4日現在)大人のネイルサロン「TAACOBA(タアコバ)」が、初のオンラインショップを期間限定でオープンする。本ショップは株式会社サザビーリーグが運営する公式直営Eコマースサイト「The SAZABY LEAGUE ONLINE STORE(サザビーリーグオンラインストア)」内に、12月5日(木)12時から2014年3月末日での期間限定でオープンとなる。遠方からわざわざ銀座まで足を運ぶ顧客が多いというタアコバのサロン顧客にとっては嬉しいニュースだ。タアコバは、2002年東京・銀座にオープンした大人のネイルサロンで、東條さんは、爪本来の役割に着目し、日本人に合ったネイルケアを研究、「黄金比の爪」と呼ばれる健康で美しい爪を目指す、独自のネイルケア理論を確立。2012年5月18日には、自宅でできる正しいセルフネイルケア本「ネイルの教科書 ケアで爪は生まれ変わる」を発刊した。今回の期間限定オンラインショップでは、最高級ネイルケアブランドとして名高い「KOH」のケアアイテムほか、ワンプッシュで肌が蘇る万能化粧水「ナンナミスト」といった健康で美しい爪のケアをお手伝いするアイテムや、一粒一粒がすでに完成されたデザインジュエリーシール「NAILPLUS」を販売予定。また、12月5日(木)より12月26日(木)までは、サザビーリーグオンラインストアのクリスマス・キャンペーンも開催される。agete、allureville、And A、BAREFOOT DREAMS®、CAMPER、ESTNATION、MIZUKI、NOJESS、SAZABY、ELFORBR、AMERICAN RAG CIEといったThe SAZABY LEAGIEの14ブランドが参加予定だ。(text:Miwa Ogata)
2013年12月05日「Superman vs. Batman」(原題)プロジェクトで、ヘンリー・カビル演じるスーパーマンと共演することになった新バットマンのベン・アフレックが、役柄について語った。監督としても大活躍のベンは米男性誌「Playboy」のインタビューに答え、自分はクリスチャン・ベイルの『ダークナイト ライジング』と競うつもりはないと明言している。「あまり詳しい事は話せないけれど、新バットマンは、クリスチャン・ベイルとクリストファー・ノーランが作り上げたものと競うのではなく、新しい解釈で描き出すものになるよ。それでもバットマンという定義からはずれてはいないんだ」と語っている。「新バットマンは、もっと年齢が高く、もっと思慮深いキャラクターに描かれることになる。というのはヘンリー・カビルのスーパーマンとの関係性においてそうなるんだ」ベンは続けて、「バットマン役をオファーされたとき、自分自身の中にバットマンを見出せなかったから、断ろうかと思っていたんだ」と明かし、米ワーナー・ブラザースが「どのようにバットマンを描こうとしているかを知れば、自分がしっくりくることが分かるといい、監督のザック・スナイダーがやろうとしていることを見てほしいと言ってきたんだ。その内容は素晴らしいものだった。とても“ユニーク”な描き方なんだけれど、それでもしっかりバットマン伝説を継承しているんだよ」と、ストーリーの内容とバットマンという人物へのアプローチの方向性に納得をしたようだ。ベンの起用については、ネット上で反発するファンも多く、ワーナー・ブラザースに対してキャスティング変更を求める署名運動まで起こった。その一方で、『アベンジャーズ』のジョス・ウェドン監督や、かつてバットマンを演じた経験を持つバル・キルマーやアダム・ウェスト、親友マット・デイモンらが擁護に回るという騒ぎになっていた。それについてベンはこう分析している。「僕のキャリアの中で、後悔している作品は『デアデビル』なんだけれど、それに今でも苦しめられているよ。ストーリーもキャラクターも大好きだったにもかかわらず、酷評され、それがいつまでも汚点としてついて回る結果になってしまった。もしかしたら、それがバットマンをやろうと思ったモチベーションの一部かもしれないね」ベンとヘンリー・カビル主演の本作には、ワンダー・ウーマンも登場することが明らかになり、新しい解釈でのバットマン登場に華を添えることになった。全米公開は2015年7月17日が予定されている。(text:Mieko Nakaarai)
2013年12月05日最近、ハリウッド女優やスーパーモデルの美容・健康法の中でよく目にする言葉「スーパーフード」の文字だが、今年アメリカ発のスーパーフードの世界的リーディングカンパニー「サンフード(Sunfood)」が、日本に初上陸を果たしたことで、一気にスーパーフードのムーブメントが日本にも押し寄せる機運が高まっている。日本では、まだスーパーなどで見かけることが少ないスーパーフードだが、アメリカやカナダでは30年も前に確立した概念だ。サンフードは、1980年代後半に起きたローフードムーブメントの流れから、スーパーフードやローフードの実践を始めとする革新的なコンセプトで1995年に設立されて以来、オーガニック&ローフードのリーディングカンパニーとして、食品の生産および、北米を中心に販売を行っている。今回の日本上陸も、近年のオーガニック・ナチュラルフードブームにより、スーパーフードが世界中でふたたび注目を集めていることの流れからだ。そもそもスーパーフードってなに?という方に、分かりやすく説明すると、スーパーフードとは、「12種以上の栄養成分を含む食品であること」「一般的に摂取する野菜や果物より栄養価が高い食物であること」「体に必要な栄養素のみ含んでいること」という3つの条件を満たす食材のことを言う。ファーストフードなど空腹を満たすためだけのエンプティカロリー食品(ほとんど栄養素を含まずカロリーしかない)が多い現代社会の食生活の中で、不足した栄養素を補うために最適な食品なのだ。一見、サプリメントとどこが違うの?と思うかもしれないが、配合量(有効成分と不純物)が見た目には見えず、分かりづらいサプリメントとは似て非なるもの。スーパーフードはあくまで豊潤な土壌で育った植物そのものをドライパウダーにし、栄養素を壊すことなく凝縮して保存した食品なのだ。たとえば、ゴジベリー(クコの実)など、優れたスーパーフードは栄養の量だけでなく質も高いため、サプリメントはもちろん、オーガニック野菜とも比べ物にならない栄養素と質と含有量を誇る。栄養価が高いのに、低カロリーで、化学的に配合されたビタミンやミネラルサプリメントとは異なり、食品とメディカルハーブ(薬草・漢方)両方の要素を持っている食べ物ということができる。今回、日本で販売される商品は、日本でもお馴染みになってきたアサイ― や、その強力な抗酸化作用でいま最も注目されているマキベリーなどを含む、10アイテム。価格帯は素材によって異なり、「オーガニック アサイ― パウダー」113g/1袋 4,410円などから、高価なもので「サン イズ シャイニング」227g/1袋 9,240円まである。9月に伊勢丹新宿店のビューティアポセカリーで先行発売されるも好評を博し、10月25日(金)からは全国一斉発売となり、六本木ヒルズの「エルカフェ」などでも取り扱われている。(text:Miwa Ogata)
2013年12月05日『(500)日のサマー』『ダークナイト ライジング』のジョセフ・ゴードン=レヴィットが自らペンをとり、カメラの後ろ側に回った監督デビューの主演作『ドン・ジョン』。いままで目にしたことがないようなジョセフの姿が観られる、注目の最新予告編が解禁となった。平凡な生活を送るジョンは、家や車も自分好みにセレクト、家族関係も良好、教会にもきちんと通うかたわら、鍛えられた身体と甘いルックスで夜な夜な女性をお持ち帰り。そんな彼を仲間たちは“ドン・ファン”にひっかけて“ドン・ジョン”と呼ぶ。だが、その一方で、「ポルノに敵う女はいない」が持論の彼は、一人でパソコンでのポルノ動画鑑賞の日々を送っていた…。今回、公開された予告編では、『(500)日のサマー』の主人公、トム・ハンセンのようにナイーブな草食系男子のイメージが強いジョセフが、ムキムキに鍛えた体で自信満々のプレイボーイぶりを発揮!とはいえ、夜のポルノ動画三昧もやめられない。そんなジョンの日常をノリノリ・ビートの音楽で、スタイリッシュでセクシー、かつコミカルに見せている。やがて、彼の前に現れた超ゴージャス美女バーバラ(スカーレット・ヨハンソン)と恋に落ちるも、ある晩、ポルノを見ているところをバーバラに見つかり、大ゲンカに。そして、もう一人の女性・エスター(ジュリアン・ムーア)も現れ…。さらに、映像にはカメオ出演している豪華ゲストの姿も登場している。ジョセフ演じる“ドン・ジョン”は、2人の美女、スカーレット・ヨハンソンとジュリアン・ムーアとのやりとりから、一体、何を学び取るのか、2人のどちらを選ぶのか、結果が知りたくてうずうずしてしまう予告編を、まずはその目で確かめてみて。『ドン・ジョン』は2014年3月15日(土)より角川シネマ有楽町、シネマライズほか全国にて公開。(後藤ゆかり(cinema名義))■関連作品:ドン・ジョン 2014年3月15日より角川シネマ有楽町、シネマライズほか全国にて公開(C) 2013 Don Jon Nevada, LLC. All Rights Reserved.
2013年12月05日