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映画『大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]』のプレミア試写会が12月17日(月)に都内で開催。主演の堺雅人と菅野美穂を始め、尾野真千子、柄本佑、要潤、桐山漣、郭智博、永江祐貴、三浦貴大、宮藤官九郎、西田敏行に金子文紀監督の総勢12名が和装姿で艶やかに舞台挨拶に登壇した。よしながふみの人気漫画を原作に先日、最終回を迎えた連続ドラマ「大奥 ~誕生~[有功・家光篇]」の30年後の元禄の世を舞台にした本作。謎の奇病の蔓延で男性の人口が激減し、男女の役割が逆転した日本の権力の頂点に立つ女将軍・綱吉と公家出身ながら大奥の総取締役まで上り詰めた右衛門佐の究極の愛を描き出す。『大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]』は12月23日(土)より公開。■関連作品:大奥 ~永遠~[右衛門佐・綱吉篇] 2012年12月22日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012男女逆転『大奥[右衛門佐・綱吉編]』製作委員会
2012年12月17日映画『大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]』のプレミア試写会が12月17日(月)に都内で開催され、主演の堺雅人と菅野美穂を始め、尾野真千子、柄本佑、要潤、桐山漣、郭智博、永江祐貴、三浦貴大、宮藤官九郎、西田敏行に金子文紀監督の総勢12名が和装で舞台挨拶に登壇した。よしながふみの人気漫画を原作に先日、最終回を迎えた連続ドラマ「大奥 ~誕生~[有功・家光篇]」の30年後の元禄の世を舞台にした本作。謎の奇病の蔓延で男性の人口が激減し、男女の役割が逆転した日本の権力の頂点に立つ女将軍・綱吉と公家出身ながら大奥の総取締役まで上り詰めた右衛門佐の究極の愛を描き出す。登壇陣は会場中央にせり出す形で設置されたレッドカーペットを歩き、2階席まで埋め尽くした4千人の観客の大歓声を浴びた。堺さんはドラマ版では3代将軍・家光の側室で慈愛に満ちた有功(ありこと)に扮したが、本作で演じた右衛門佐は正反対の権力への野心に満ちた謀略の男。「自分自身はあまり野心がないので、ありったけの野心を振り絞って、野心MAXでやらせていただきました!」と胸を張る。菅野さんは、魔性を感じさせたかと思えば天真爛漫なかわいらしい部分も持ち、将軍としての勇ましい一面も持つなど多面的な綱吉について「壇蜜さんみたいな役です(笑)」と説明。演じている最中も、そして映画完成後のインタビューなどでも綱吉を簡潔に説明する適切な表現がなかなか浮かばなかったそうで「今日、やっと分かりました!壇蜜さんです!」と嬉しそうに語り笑いを誘っていた。西田さんは壇蜜さんを知らなかったようで、「どういう方ですか?」と不思議そうに質問。さらに要さんが「僕の役は壇蜜さんとは真逆で…」と語るに至って、堺さんは「さっきから壇蜜さんの話しかしてないじゃないですか!」とキレ気味に抗議し会場は再び笑いに包まれた。宮藤さんは綱吉の正室を演じたが「西田さんは女性との絡みがあってエロい感じだったのに僕はそういうのがなかった…」と残念そうにふり返る。その西田さんは「僕の役者のキャリアの中で数少ない濡れ場がありました」と満面の笑み。「四十数年、役者やってきてこれまで3回くらいしかなかった。それを今回、尾野さんとやらせていただきまして」と嬉しそうに報告すると客席からは拍手が沸き起こった。さらに西田さんは三浦さんを見やり「僕は三浦さんが生まれた日にちょうどお父さんの三浦友和さんと仕事でご一緒してたんです。『今日、生まれるかもしれないんです』と仰っていたのを覚えています」と20年以上前のエピソードを明かすなど、劇中のみならず壇上でも千両役者ぶりを発揮し舞台挨拶を盛り上げた。金子監督はこの豪華俳優陣について「みんな予想を裏切ってくれる」と称賛。特に西田さんのアドリブについて「台本のト書きに『怒ってる』とあるのに、いきなりこのシーンについて『泣きたい』と仰って、みんな『えー?』っとなったんですが、素晴らしかった」とベテラン俳優の想像を超える演技に賛辞を惜しまない。堺さんも「そのシーンが西田さんとの初めてのシーンでしたが、いま思い出しても素晴らしかったです」としみじみと語った。最後に再びマイクを握った堺さんは、本作について「大きな物語ですが、そこに残るのはひとりの人間の寂しさや愛、一組の人間の結びつきだったり、人肌の温かさがメッセージとしてあると思います」と語り、会場は温かい拍手に包まれた。『大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]』は12月23日(土)より公開。■関連作品:大奥 ~永遠~[右衛門佐・綱吉篇] 2012年12月22日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012男女逆転『大奥[右衛門佐・綱吉編]』製作委員会
2012年12月17日“スポーティー・スパイス”の愛称で親しまれている「スパイス・ガールズ」のメラニー・Cが出演していることで話題となったロック・オペラをスクリーンで蘇らせた『ジーザス・クライスト=スーパースター アリーナ・ツアー2012』。このほど、彼女の美声がたっぷりと堪能できる劇中のパフォーマンス映像が到着した。聖書をもとにイエス・キリスト最後の7日間を描き、1971年10月のブロードウェイ初公演以来40年もの間、世界中で愛され続けている大人気ミュージカル「ジーザス・クライスト・スーパースター」。本作では、ウェスト・エンド初演40周年を記念して今年9月よりスタートした、特別公演UKツアーの舞台を収めた本作。今回、公開されたのは、「スパイス・ガールズ」の中でも随一の歌声を持つと言われるメラニー・Cの美声が響き渡るパフォーマンス映像だ。メラニー・C演じるマリー・マグダレン(マグダラのマリア)が、力強い美声を披露する最大の見せ場の一つ「私はイエスがわからない」を歌い上げる貴重な映像がたっぷり2分間も収められている。メラニー・Cは自身が演じた役柄について、「マリー・マグダレンを気に入ってるのは、彼女がとてもタフだからよ。生きていくためには、嫌なことでもやらざるを得なかったの。本当はとても傷つきやすくて、キリストは彼女がそういった面をさらけ出すことに寛容だったし、たくさんの女性が彼女に共感すると思う。それに、キリストは彼女を有頂天にもさせるんだけど、女なら誰でもそんな気持ちを味わったことはあるはずよ」と語っている。さらに、本作に収められているイギリスでのアリーナ・ツアーに関しては「いままでにやったことの中でも最高の経験のひとつよ!」と思い出すだけで大興奮といった様子。メラニー・Cも大絶賛の世界最高峰の舞台を、ぜひ劇場で体感してみて?『ジーザス・クライスト=スーパースター アリーナ・ツアー2012』は2012年12月15日(土)より12月20日(木)までTOHOシネマズ スカラ座にて期間限定公開 。※こちらのパフォーマンス映像は『ジーザス・クライスト=スーパースター アリーナ・ツアー2012』YouTube「東宝東和公式チャンネル」にてご覧いただけます。公式サイト:■関連作品:ジーザス・クライスト=スーパースター アリーナ・ツアー2012 2012年12月15日より12月20日までTOHOシネマズ スカラ座にて期間限定公開
2012年12月17日世界中を恐怖に陥れた『羊たちの沈黙』のスピンオフ・ドラマが、米NBC製作でテレビシリーズ化されるすることが決定した。今回製作が決定したドラマ「ハンニバル」では、レクター博士役を『007 カジノ・ロワイヤル』でお馴染みのマッツ・ミケルセンが演じることがすでに決まっており、ジリアン・アンダーソンがレクター博士を診る精神科医役を演じる見込みで、同シリーズの複数のエピソードに出演予定のようだ。ブライアン・フラーがNBCで手がける同ドラマシリーズにはすでに、ローレンス・フィッシュバーン、エディー・イザード、アンナ・クラムスキー、ラウル・エスパーザ、ジーナ・トーレスらの出演も決定している。ただ、同ドラマの放映開始日はまだ公表されていない。『羊たちの沈黙』からは、レクター博士のほかに、オリジナルでジョディ・フォスターが演じたクラリス・スターリングの若き日を描いたTVドラマ「クラリス」も米ライフタイムのもとで製作が進行しているようだ。■関連作品:羊たちの沈黙 1991年6月より公開© 1991 Orion Pictures Corporation. All Rights Reserved.
2012年12月17日12月13日(木)~16日(日)の日程で開催された第55回アジア太平洋映画祭にて、日本、韓国、中国を始めとするアジア23か国が集まった作品の中から、『鍵泥棒のメソッド』が3部門にノミネートされ、主演男優賞にノミネートされた主演の堺雅人、脚本賞にノミネートされた内田けんじ監督が現地入りし、レッドカーペットに登場。詰めかけたファンたちに大歓声で迎えられた。ある日、銭湯で転倒し記憶を失った伝説の殺し屋・コンドウと、売れない貧乏役者・桜井、2人の男の人生が入れ替わるところから始まる予想不可能なストーリーが絶妙な笑いを生み出す本作。映画祭の会場となったマカオ最大規模のホテル・ヴェネチアンの前に敷かれたレッドカーペットに堺さんが現れると、その場は黄色い歓声に包まれ、その人気ぶりは名前を書いた垂れ幕を掲げるファンも現れるほど!授賞式では各国の俳優たちを代表して堺さんが主演女優賞のプレゼンターも務め、「マカオを訪れるのは初めてですが、西洋と東洋、古いものと新しいエネルギーが合わさった素敵な町だと思いました。この地にアジアを代表する映画人のみなさまと一緒に立てることを心から光栄に思います」と挨拶し喝采を浴びた。惜しくも受賞は逃したものの、香港、台湾、中国ほか、各国のマスコミも大勢詰めかけた本映画祭にて、堺さん、内田監督共に改めてその存在感をアジアに知らしめることとなった。『鍵泥棒のメソッド』は全国にて公開中。■関連作品:鍵泥棒のメソッド 2012年9月15日よりシネクイントほか全国にて公開© 2012「鍵泥棒のメソッド」製作委員会
2012年12月17日携帯専用放送局BeeTVにて配信され、これまでも女性たちから絶大なる人気を博してきた“感じるLOVE”シリーズの最新番組「タブー~秘密の恋~」が2013年1月1日(火)の元旦より配信開始されることがこのたび決定した。女性目線の様々なラブシーンを覗き見る、目で感じるラグジュアリー・ショートフィルム“感じるLOVEシリーズ”。これまでに配信された6作は、シリーズ累計視聴者数が830万人以上を記録し、そのうち女性視聴者数が650万人を超えるメガヒットシリーズとなっている。中でも大好評だったのが、配信開始後BeeTVで10週間連続視聴率1位を獲得した『キス×kiss×キス』。「突然のキス」、「秘密のキス」、「仲直りのキス」などキスシーンだけを集めたショートフィルムで、多くの女性が共感し話題を呼んだ。また、昨年2月に発売された主題歌を歌う「BRIGHT」とコラボレーションしたDVDは、オリコンウィークリーDVDランキングで4週連続TOP10入りを記録し、オリジナルDVDとしては異例の3万枚を売り上げている。そして待望のシリーズ第7弾となる最新作「タブー~秘密の恋~」では、 どの女性も一度は憧れる“秘密の恋”を集めたショートフィルムとなっている。“自分の結婚式に元カレが来て、強引にキスを迫られて受け入れてしまう”といった展開や、“遠距離恋愛の彼氏がいるのに、人数合わせでいった飲み会で、トイレで待ち伏せしていた男の子に強引にキスを迫られて受け入れてしまう”といったもののほかにも、“彼氏との図書館デート中に別の男の子と本棚に隠れてキスしてしまう” など、背徳感からくるドキドキを味わってみたいという女性の欲望を刺激する、他人には言えないスリリングなシチュエーションが満載のショートフィルムとなっているそう。監督は、映画『アフロ田中』で注目を集め、脚本家、演出家など多方面で活躍する松居大悟。主題歌は実力派R&BアーティストMay.Jが担当する。情報番組「王様のブランチ」でレポータを務め、現在シネマカフェでブログを連載中の玄里を始め、小林竜樹、加藤慶祐、渋谷謙人、奥野瑛太、井村空美、長崎莉奈、かでなれおんら若手俳優陣によって描かれる、それぞれの“秘密の恋”をあなたもこっそり覗いてみては?「タブー~秘密の恋~」2013年1月1日(火)より配信開始毎週金曜更新(全12話)BeeTV公式サイト:ストア:
2012年12月17日OL、看護師にファッションデザイナー。様々な業界で、世界中で、働く女性たちが活躍を見せているが、もちろん映画づくりの現場でも“働き女子”たちは欠かせない存在となっている。シネマカフェでは、2回にわたり世界の映画業界で奮闘する働き女子をご紹介!第1回目に登場してくれるのは、世界で「働きたい企業トップ100」に名を連ねる映画製作会社「ドリームワークス アニメーション」のアニメーション・クリエーター、星まり子。世界でも指折りの優良企業の職場とは?今年、公開され大ヒットを記録した『マダガスカル3』や『カンフー・パンダ』や『シュレック』シリーズなど、数多くの人気ヒット作を生み出し続けるハリウッド屈指の製作会社・ドリームワークス アニメーション。そんな世界から注目を集める映画会社だが、働いている本人にとってはどんな部分が魅力的なのだろうか?「ジャンルにとらわれないでオープンなところでしょうか、それでいて世界中のみなさんに好かれるシリーズを製作していること。いまのような景気が悪いときにみんなにアピールしていきたい“笑い”の要素が入った映画を作っている会社なのでそこが好きです」。そんなポジティブなメッセージを発信している会社とあって、社内もクリスマス間近のこの時期はすっかりお祝いモード(写真:左下)。そんな楽しげな職場で働く星さんだが、ここに至るまでには紆余曲折あったというが、始まりはふとした出会いだったという。そこで体中に電撃が走る体験をしたのだとか。「TVの漫画で育ったので、小さいときは漫画家になりたかったんですけど、やっぱり綺麗な色のものが好きなので。CGだととても綺麗な色が出るし、精密さもとても性格に合っていて、初めてCGを見たときに『これだ!』と思いました。それまではインテリア・デザインと建築の仕事をしていたんですが、新宿でCGアニメーション展を仕事の合間に見に行ったときに『これが自分のやりたいことか!』と思ったんです(笑)」。そうしてインテリア・デザイナーという職を手放して、アメリカに渡ったのは22年前。「やはり“静”ではなく動くものが好きだと気づきました」と語るが、一朝一夕にプロのアニメーターになれるはずもなく。「まず、普通の4年生の大学に通ってマルチメディアを専攻、大学院に行ってそこで3年くらいかけてCGだけを勉強して、CGアニメーションの作品(クローン羊が主役の『ハロードーリー』)を作ったら、いろんなフィルムフェスティバルで賞をいただいて、『シーグラフ』という雑誌に取り上げてもらえるようになって、(ドリームワークス アニメーションの)面接を受けました」。お話を聞いているだけでは、大学を出てからはあれよあれよという間にドリームワークスで働くようになった…ように聞こえる。しかし、新宿でCGアニメーションとの衝撃的な出会いを果たしてから約10年間。その間、情熱を絶やすことなく夢へと向かって走り続けたのだ。それから12年、星さんがドリームワークスで携わった作品たちは、海を越え、日本でも笑いと感動を生み出している。「自分が手がけたシーンが観客にウケているところを見ると『私がやったショットよ!』って思ったりします(笑)。あと、ヨーロッパに旅行しているときに、「『シュレック』の声をやった人だよ」と言うと、どこでもが通じたりするとすごく嬉しいです。世界で通じるキャラクターや作品を手がけているのは、日本のアニメーションではなかなか得られない魅力です。あと、DVDという形でも世の中に出るので、いつまで経っても自分が手がけたものが残るというのも魅力ですね」。そんな星さんが、「主役キャラ4体のサーカスのシーン、モナコのカーチェイスシーンのアニメ―ションを担当しました」という『マダガスカル3』はぜひともチェックしてみて。「マダガスカル3 3Dスーパーセット」(3枚組)価格:5,985円(税込)「マダガスカル3 ブルーレイ+DVD セット」(2枚組)価格:4,935円(税込)発売中 ※ブルーレイ&DVDレンタル中発売元/販売元:パラマウント・ジャパン© 2012 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved. Madagascar 3: Europe’s Most Wanted.© 2012 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.■関連作品:マダガスカル3 2012年8月1日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2011 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.
2012年12月17日ルーニー・マーラ、エミリー・ブラント、レベッカ・ホールらがウォーリー・フィスターの監督デビュー作であるSFスリラー『Transcendence』(原題)の出演候補に挙がってるようだ。本作にはジョニー・デップが、自身の脳をスーパーコンピューターに接続する科学者・ウィル役で出演する予定で、仲間の科学者と共に、世界初の感覚を持ったAIを作り出そうとするストーリーだ。ルーニー、エミリー、レベッカら3人が候補となっているのは、ジョニー扮する主人公の妻・イヴリン。彼女は感覚マシーンの製作に反対する過激派によって殺害された夫・ウィルの脳をスーパーコンピューターにアップロードし、蘇生させようと試みるという役柄なのだとか。プロデューサーには、『ダークナイト ライジング』のクリストファー・ノーラン監督とエマ・トーマス夫妻が担当することも決定している。そんな『Transcendence』は2014年の公開を目指して、来年3月4日にもクランクイン予定だが、出演候補のひとりであるエミリーは現在、トム・クルーズ主演最新作『All You Need Is Kill』(原題)の撮影を敢行中で、来年春まで同作の撮影が延びる可能性があるため、今回『Transcendence』への出演が決定した場合は2本の撮影を掛け持ちすると見られている。
2012年12月17日「スパイダーマン」、「アベンジャーズ」、「バットマン」…すべてのヒーローの原点にして頂点に君臨する“スーパーマン”を、世界的社会現象をを巻き起こした『ダークナイト』のクリストファー・ノーランが製作、『300[スリーハンドレッド]』のザック・スナイダーが監督を務め、新たなスーパーマン誕生の物語を描く『マン・オブ・スティール』。誕生から75年の節目を迎える“スーパーマン”の歴史を覆した新コスチュームが、ワーナー・ブラザース コンシューマープロダクツ主催のコンベンションに合わせて初来日を果たし、全世界の注目が集まる中、その全貌が遂に明らかとなった。1938年、アメコミ出版社・DCコミックが出版したコミックスに登場して以来、圧倒的な人気を集め、幾度にもわたりアニメ、ドラマ、映画化されてきたスーパーマン。今回、初来日、日本初お披露目となったコスチュームは、実際に撮影で使用された正真正銘“スーパーマン”の活躍が刻み込まれた貴重な衣装。ショウケースの中に厳重に収められスポットライトに浮かび上がったその姿は圧倒的な存在感を放ち、新たな伝説誕生を予感させる。これまでの作品の素材とは明らかに異なり、鎖が織り込まれたような繊細な模様が全身に浮かび上がり、屈強な肉体をより際立たせるフォルムはコスチュームというよりももはや鎧のよう!また、腰から足にかけて刻まれている流線型のデザインが空気を切るように空を駆ける姿を連想させ、“強さ”、“速さ”を兼ね備えたスーパーマンであることが伺える。そして最も注目すべきは、トレードマークの一つともいえる赤いブリーフを捨て去っている点。スーパーマンのアイデンティティの一つであり、いままで変更されることのなかった赤いブリーフ。このタブーに触れた事に対してスナイダー監督は「コスチュームは私にとってとても重要なことで、長い時間をかけて色々なものを試したんだ。1,500以上にも及ぶコスチュームを見比べて研究したよ。私は赤いブリーフをそのままにしたかったんだ。だけど、みんなから『ブリーフは止めよう』と言われたんだ(笑)」とその秘話を明かす。さらに、本作でコスチュームのイラストを手がけたフィリップ・ブーテの「製作チームは赤いブリーフを履かせることで“地球的”に見えてしまうと判断したんだ。スーパーマンはクリプトン星からやってきた、生まれながらのヒーローだからね。“地球的”である赤いブリーフを、製作チームは“脱ぐ”という大きな決断に至ったんだ」という証言からも、膨大な数のデザインを基に最後まで協議を重ねていたことが伺える。今週末12月22日(土)には世界待望の予告編が全国の主要劇場にて順次公開される予定。詳しいストーリーは未だ明かされていないものの、見慣れたヒーローの姿とは一線を画す新たなスーパーマンの姿に、期待せずにはいられない。『マン・オブ・スティール』は2013年夏、全国にて公開。■関連作品:マン・オブ・スティール 2013年夏、全国にて公開© 2012 Warner Bros. All Rights Reserved.
2012年12月17日沢尻エリカの5年ぶりのスクリーン復帰作として、今年話題をさらった映画『ヘルタースケルター』が、アメリカ・ロサンゼルスで開催された「LA EIGA FILM FES」で、北米プレミアとして公式上映され、本作の監督を務めた蜷川実花とキャストのひとりでもある桃井かおりが出席し、現地ファンから大喝采に応えた。原作は人気漫画家・岡崎京子の伝説的コミック。全身整形により、ほとんど全てが作り物の肉体による“美”を手に入れ、トップスターに上り詰めたりりこ(沢尻さん)が、欲望渦巻く芸能界を疾走するさまを描き出す本作。沢尻さんを筆頭に大森南朋、寺島しのぶ、綾野剛、水原希子、窪塚洋介など豪華キャストが蜷川監督の下に集結した。今年で90周年を迎えるハリウッドを象徴する劇場ハエジプシャン・シアターで、12月14日(現地時間)に行われたレッドカーペット、その翌日15日(現地時間)に行われた舞台挨拶ともに出席した蜷川監督と桃井さんは、現地メディアとファンからの歓迎に終始ご機嫌。現地のマスコミから「若いころは“りりこ”だったんですよね?」とツッコミを入れられた蜷川監督は、「そうよ。昔はりりこだったの、私(笑)」と笑いで返し客席を沸かせるほど。さらに、蜷川監督は「桃井さんにはオファーさせていただいた際、『私、あなたを助けるわ』と言ってくださって、その後のいろんなことがスムーズに動いて本当に感謝しています」と桃井さんとの知られざるエピソードも明かした。それを聞いた桃井さんは「日本には女性の映画監督がいないの。みんなイジメないで育ててね(笑)」とハリウッドでもそのスタンスは変わらないようだ。また原作選びについて、蜷川監督は「原作は時代を先取っていて、90年代には特別で特殊なスターの物語であったが、2010年代にはtwitterやfacebook、ブログの登場によって、普通の人が“発信する側”になったことで、誰にでもありえる状況を描いた映画になったと思っています」と本作に込めた思いを語った。最後に、次回作の予定を聞かれた蜷川監督は「映画は私にとってセルフポートレートのようなものなので、本当にやりたいものを見つけるのに時間がかかります…でも、3年後にはハリウッドに戻ってきます!」と更なる創作活動に対する意気込みを明かした。『ヘルタースケルター』DVD&ブルーレイは、12月21日(金)よりレンタル開始。© 2012 映画『ヘルタースケルター』製作委員会© 岡崎京子/祥伝社.■関連作品:ヘルタースケルター 2012年7月14日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012 映画『ヘルタースケルター』製作委員会
2012年12月17日「このマンガがスゴイ!2009」でランキング入りを果たし、映像化の権利を求めて20社以上が殺到した同名人気コミックを、堤真一を主演に迎えて映画化する『俺はまだ本気だしてないだけ』。“最強のダメ男”を堤さんが演じることも決定し、「驚異のキャスティング」として話題を呼んだ本作の特報映像がこのほど解禁となった。大黒シズオ、41歳。バツイチで子持ち。「本当の自分を探す」と勢いで会社を辞めるも朝からだらだらとゲームばかり。父親には毎日怒鳴られ、高校生の娘に借金し、バイト先ではミスを連発。そんなある日、「とうとう見つけちゃった。俺、マンガ家になるわ!」と宣言するのだが…。ドラマ「勇者ヨシヒコと悪霊の鍵」、「コドモ警察」の福田雄一が監督・脚本を手がける本作。共演には橋本愛、生瀬勝久、山田孝之、濱田岳、水野美紀、石橋蓮司ほか個性派にして豪華な面々が顔を揃えている。今回、公開となった特報映像ではモジャモジャのヘアスタイルで、ダメダメな男・大黒シズオ役に見事ハマっている堤さんの姿が確認できる。「原作を忠実に映画化することに抵抗があるんです。原作に似た方をキャスティングして、『似てるね』って言われることは全く嬉しくない。驚きがないというか、『え!?あの人がこれやるの?』というジャンプ幅を持たせたい。今回も、普通に考えると『まさかあの堤さんが、こんなだらしないオッサン役を?』と思うかもしれませんけど、脚本の段階で『堤さんだな』と考えていまして、その狙いはばっちりハマったと思います」と福田監督が語るのも納得の仕上がりとなっている。『テルマエ・ロマエ』、『宇宙兄弟』など次々と人気コミックが実写化され、海外の映画祭にも出品されるなど世界的な大ヒットを記録しているが、本作も新たにその系譜に加わるのでは?2013年、俳優・堤真一の新たな一面を発見することができそうだ。『俺はまだ本気出してないだけ』は2013年6月15日(土)より全国にて公開。※こちらの予告編はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:俺はまだ本気出してないだけ 2013年6月15日より全国にて公開© 青野春秋・小学館/「俺はまだ本気出してないだけ」製作委員会
2012年12月17日ダニエル・ラドクリフが、ニューヨークのナイトクラブでDJと喧嘩になり、クラブを追い出されたようだ。ナイトクラブ「ビューティー・バー」にいたダニエルは、当初DJのマイケル・T.・ラドクリフと仲良くしていたようだが、レッドブルとリキュールのカクテル「イエーガー・ボム」の量が増えるにつれ、次第にマイケルとの口論がヒートアップしてしまったため、クラブから追い出されたという。ある関係者は「New York Post」紙のゴシップ欄「Page Six」に「始めはダスティ・スプリングフィールドの音楽をリクエストしたりなんかして、みんなその場を楽しんでいたんです。ただ、だんだんダニエルがイエーガー・ボムで酔っ払ってきて、結局DJと喧嘩になったんですよ。口論が始まってすぐにタクシーを拾って帰るように言われたんです」と当時の状況を説明している。そんなダニエルだが、以前にはクラブ通いは嫌いで、2010年には酒をきっぱりと止めたとも宣言していた。「多分パパラッチの連中は、僕がつまらない人間だと思ってるから、あんまり僕のことは追いかけないんだと思うよ。僕はあんまり遊ばないからね。仕事場にいって仕事をして、家に帰って寝る。それ以外には本当に何も無いんだ。これまでにクラブに行ったのなんて3回くらいだったけど、どれも酷い夜になったんだ。最悪だよ…。だからもう行かないよ。あんまりそそられないんだ。(アルコールを止めたことで)予想以上にハッピーになったし、おかげで両親や周りの人たちともかなり良好な関係を築くこともできたんだ。もう恐れを抱いて生きる必要がなくなったんだよ」と語っていたのに…。■関連作品:ウーマン・イン・ブラック亡霊の館 2012年12月1日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2011,SQUID DISTRIBUTION LLC, THE BRITISH FILM INSTITUTE© 2011 Squid Distribution
2012年12月17日舞台を現代に移した設定でシャーロック・ホームズを演じたドラマ「SHERLOCK/シャーロック」で第70回ゴールデン・グローブ賞TVミニシリーズ主演男優賞にノミネートされたベネディクト・カンバーバッチ。祝杯をあげようと出かけた先で、同伴の若い女性とのツーショットをパパラッチに撮られてしまったようだ。恋人かと憶測を呼んだこの女性、実は彼のパーソナル・アシスタントで、姪だったのだ。そうとは知らないパパラッチの猛攻を受けたベネディクトは、AP通信の取材に「姪でパーソナル・アシスタントのエミリーと出かけたら、いきなり撮られたんだ。車に乗ろうとしていたところだった」とふり返る。「パパラッチは『お、綺麗なブロンド女性と…』と考えたんだろうね。かわいそうに、彼女はあんな目に遭ったことなかったんだ。僕だってそうだ。パパラッチは車のボンネットに15人くらいいたよ」と語った。先日、『スター・トレック イントゥ・ダークネス』のプロモーションで初来日した際も、成田空港に500人以上のファンが詰めかけたばかり。静かな生活を送るのは日に日に難しくなっているようだ。(text:Yuki Tominaga)© Rex Features/AFLO■関連作品:SHERLOCK/シャーロック [海外TVドラマ]© Colin Hutton Hartswood Films 2010 John Rogers © Hartswood Films 2010スター・トレック イントゥ・ダークネス 2013年9月、全国にて公開
2012年12月17日映画『グッモーエビアン!』が12月15日(土)に公開を迎え、W主演の麻生久美子に大泉洋に三吉彩花、山本透監督が舞台挨拶に登壇した。吉川トリコの同名小説を実写化した本作。元パンクバンドのギタリストのアキと彼女が17歳で産んだ娘でしっかり者の中学生・ハツキ、かつてアキと一緒にバンドを組んでいた自由人のヤグの3人からなる、普通とはちょっぴり異なるが温かい絆で結ばれた家族の姿を描き出す。大歓声で迎えられた一同だったが、なぜか大泉さんがマイクを握ってしゃべり始めただけで映画を観終わったばかりの客席のあちこちでクスクスと笑いが起こる。これもスターの宿命なのか?挙句に客席からは「帰れ!」コールまで飛び出す始末。大泉さんが「何が帰れだ!」と激高して言い返すと会場は爆笑に包まれた。麻生さんは妊娠中に本作の撮影に臨み、撮影終了後の今年5月に女児を出産したが、「家族の話がやりたかったのでこの撮影をずっと待ってました。アキは私にとって理想の母親。ちょうど自分に必要な役だったのかなという気がした」と母という役柄を自らに重ね合せるように語る。大泉さんも「子供が生まれる前にいただいた台本で、完成したときには生まれていたので感慨深いです」と語るなどそれぞれに本作への特別な思いを明かしてくれた。劇中、大泉さんが三吉さんにビンタを食らわせるシーンがあるが、大泉さんが「心が痛んだ」と語ると、実際に叩かれた三吉さんは「痛かったですよ、リアルに涙が出ました!」と心どころの痛みではないとツッコミ。撮影では2テイクあったそうで、三吉さんは「1回目はあごをかすめたけど、2回目はモロにバシッと来て痛すぎて涙が止まらなかったです。大泉さんに『大丈夫?』と聞かれて、『大丈夫です』って言いながらウワーってなってました」とそのときの状況を明かし、大泉さんは「三吉さんに『一生忘れません』って言われて本当に心が痛みました」と苦笑していた。この日は三吉さんが麻生さん、大泉さん、山本監督への手紙とクリスマスプレゼントの手作りクッキーをサプライズで用意。3人とも感激していたが、大泉さん宛ての手紙を読んでいる最中に三吉さんが「時にウザいと感じることもあった…」とあくまでヤグの役柄について語ろうとしたところ、大泉さんが役ではなく自分のことだと勘違いしてオロオロする一幕も…。客席は再び笑いに包まれ、最後まで笑いの絶えない映画の船出となった。『グッモーエビアン!』は全国にて公開中。■関連作品:グッモーエビアン! 2012年12月15日よりテアトル新宿ほか全国にて公開© 2012『グッモーエビアン!』製作委員会
2012年12月15日『男はつらいよ』の寅さんの故郷である東京・柴又の「寅さん記念館」の隣りに同シリーズのメガホンを握った山田洋次監督の半世紀に及ぶ監督生活の軌跡を展示する「山田洋次ミュージアム」がオープンすることになり、12月15日(土)に記念セレモニーが開催された。「寅さん記念館」のリニューアルオープンも同時に完了し、山田監督と最新作の『東京家族』に出演している橋爪功、吉行和子が展示に足を運んだ。山田監督の要望を受けてミュージアムでは、監督の軌跡と共にこの50年の日本の社会の移り変わりを見て取れるようになっている。また映画の現場から消えつつある映写機と実際の山田作品のフィルムも展示されている。監督が掲げるミュージアムのコンセプトはまさにこの2点。「50年の日本の移り変わりの中で、果たして幸せに向かってやってきたのだろうか?という問題がある。そして来年にはほとんどの映画館がデジタル化され、撮影もデジタルになるというけど、僕は撮影はフィルムでやりたい。技術の進歩で効率的になってもそれ以上に何を得たのか?映画がトーキーやカラーになって表現の豊かさを獲得したときと同じレベルでは考えられない」と急速なデジタル化の流れに一石を投じる。「寅さん記念館」のリニューアルではタコ社長(太宰久雄)が経営する「朝日印刷所」のセットが再現されており、山田監督は「すぐあのまま撮影できそう。働いている人の息吹を感じられます」と称賛を送り、「いまだに寅さんは愛され続けているけど、なぜいまだに?ということを考えていただけたらと思います」とも。特に自身が映画を通じて描き続けてきた“日本の家族”像の変化にも触れ「(かつての日本の家族像は)もはや消えつつある。家族とは何なのか?どうあるべきかを考えなくちゃいけない。ちゃぶ台を囲んでお父さんと子供がご飯食べるという光景がいまや幻の世界になってしまった」と思いを訴えた。橋爪さんは『東京家族』のジャンパーを着て登場し、挨拶を求められるとクルリと後ろを向いて背中に書かれた映画のタイトルをアピール。「ありがとうございました」と一言だけで挨拶を終えて会場を笑いに包んだ。吉行さんは「頼りにならない(苦笑)」とボヤきつつも、「緊張感があるけど柔らかい雰囲気の現場でした」と撮影を述懐。展示についても「見応えがありました。作った方の細かい気持ちが伝わって、私の心も入っていく感じでした」と笑顔で語った。また先日、中村勘三郎さんが亡くなった際、山田監督は歌舞伎役者を起用しての新作の構想があったことを明かしたが、その中での勘三郎さんが演じるはずだった役柄について「バカ殿です」と説明。この映画の企画については「松竹のものなので、まだ生きてますよ」と明かした。『東京家族』は2013年1月19日(土)より公開。■関連作品:東京家族 2013年1月19日より全国にて公開© 2013「東京家族」製作委員会
2012年12月15日フロドとゴラム。多くのファンにとっては彼らの復帰が何より嬉しい。たとえ今回、新たに製作された『ホビット』シリーズの主要キャラクターではなくても、『ロード・オブ・ザ・リング』三部作公開から8年が過ぎようとフロドとゴラムなしでは“中つ国”の物語は始まらないのだ。イライジャ・ウッドは『ロード・オブ・ザ・リング』の物語から60年も前の出来事が中心に描かれるとあって「フロドはまだ生まれてもないわけだから、僕にとってはまさに“思いがけない”ことだし、贈り物のような機会をもらえたと思ってるよ」と笑顔で出演の喜びを語る。アンディ・サーキスも『ホビット』シリーズ製作の可能性がささやかれる中で「当然、そのときは原作にも出てくるゴラムは戻ってくると思ってたけど、実際に知らせをもらったときは興奮したよ」と明かす。この新たな冒険三部作を2人はどのような思いで見つめているのか?公開を前に話を聞いた。フロドや仲間たちが命を賭けた旅に出るきっかけであり、ゴラムの人生を永遠に変えることになったあの指輪はそもそもどのような経緯でフロドの養父・ビルボの手に渡ったのか?『ホビット』シリーズではその詳細が描かれ、若き日のビルボが仲間たちと共に冒険を繰り広げる。イライジャにとっては、『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』で別れを告げたはずの中つ国。2年ほど前にこの新シリーズのオファーを受けたが、自身の出演に関して「素晴らしいアイディアだし、美しいことだなと感じた」と語る。「観客も含めてみんなが前三部作の記憶を持っている。それをうまく使いながら、老いたビルボが昔を思い出して語り出すことで物語の信憑性が増したと思う。みんなが慣れ親しんだフロドやビルボに再び出会い、その後で新しい冒険に飛び出していくというのは素晴らしい流れだなと思ったよ」。アンディが「原作者の(J・R・R・)トールキンは最初に『ホビットの冒険』を執筆した後に『ロード・オブ・ザ・リング』を書いたけど、彼はまた『ホビット』に戻って詳細を書き足したりしてるんだよね」と語ると、イライジャが「ホントに?ジョージ・ルーカス(の『スター・ウォーズ』)みたいだね!」と大興奮。さらにアンディが続ける。「僕にとっては初めてまともに読んだ本が『ホビット』だったんだ。子供心に一番興奮したのがビルボとゴラムの指輪をめぐるやりとりだったから、そのシーンを演じられるというのはすごく嬉しいことだったよ」。それにしても、『王の帰還』公開からイライジャにオファーが届くまで約7年もの月日が流れていたのだ。アカデミー賞では史上最多タイの11部門(※『王の帰還』)を制したこの世界的な三部作を終えた後で、彼はこのキャラクターとどのような距離を取り、フロドではない7年を過ごしてきたのだろうか?「そうだね、シリーズで4年も演じたフロドだったからもう皮膚の奥まで知り尽くしてる存在だったし、だからこそ僕にとって役者としての一つの章が終わったという感じで少し距離を置いてたところはあったかな。でも、全ての役に言えるけど自分で演じたキャラクターの“影”というのは自分の背後にゴーストのように残っているものなんだ。特にこの三部作もフロドというキャラクターも映画を超えたある種のポップカルチャーとなってある意味で、僕だけのものではないみんなのものになってしまってるんだ。毎日とは言わないけど、頻繁に思い出されることがあったよ。特に自分の役者人生においても最高に素晴らしい時期の経験だったし、それだけ特別な存在だからね。いい意味でフロドの“コダマ”が僕の中にいるような感じだったよ」。では、もう一度フロドになることは難しいことじゃなかった?「今回演じるのは『ロード・オブ・ザ・リング』の1作目よりも以前のほんの一部分ということで、いろんな重みをまだ抱えていないイノセントな時期のフロドだったから気持ちは楽だったよ。でも撮影の初日、あの衣裳を着て『もうバッチリだ』という気持ちになって鏡を見て『お、フロドがいるよ』なんて思ったんだけど(笑)、いざ撮影が始まったらナーバスになっちゃったんだ。あまりに慣れ親しみ過ぎていたから、スッと役に入れたのはよかったんだけど、やるとなったら『いい演技をしなくちゃ』って思い始めてしまったんだ。そこからフロドを再発見した感じかな?ちゃんと戻ってきてくれたよ」。アンディもフロドの言葉に頷きつつ「イライジャの言うとおり、これだけポップカルチャーの一部になったことで声をかけられたり、『ゴラムの声で何か言ってくれ』と頼まれることも多かったから常に思い出される微妙な距離感だったよ(笑)」とニヤリ。一方で新たな三部作でゴラムを演じて強く感じたのは、数年の間における撮影の技術的な部分での進化だったという。「12年前の撮影では1度演じたら今度はモーションキャプチャー用の演技をもう一度スタジオで撮り直す必要があったんだけど、いまの技術なら1度で全てが済むんだ。カメラを僕につけて顔の筋肉の動きを収めることもできるからビルボとの“対決”も1回きりだったんだ。それは演じながら面白さを感じたところだったね」。だが技術が進化しても変わらないのはピーター・ジャクソン監督の作品づくりの姿勢であるという。アンディは今回、役者としてのみならずスタッフとしても参加し、セカンドユニットのディレクターを任された。そこで改めてジャクソン監督から多くのことを学んだという。「僕にゴラムを演じてほしいというのは、彼が単にSFX(特殊効果)を使って『どうだ?この映像はすごいだろう!』というものを作りたいってわけじゃないことの証左と言えるだろうね。ストーリーテリングであれ、キャラクターであれ、常に真実を追求する監督なんだ。そこにはフロドが(ゴラムに対するときに)テニスボールを相手に演技しなくていいようにという思いもあるだろうし、どんな派手な演出をしようと感情移入や思い入れを持つことができなければ観客が付いて来ないってことも知ってるんだ」。イライジャもまた「語るべきことが多すぎて一つを選べないけど」と前置きし、ジャクソン監督の現場についてこう証言する。「現場にヒエラルキーがないんだ。助手や使い走りのスタッフだろうが、良いアイディアなら誰の言葉にも耳を貸すし賛同もする。関わっている者全員に『参加している』という感覚を深いレベルで味わわせてくれるんだ。それはこれだけの大作では珍しいことだと思う。そういう現場だからこそ、俳優として、共同で仕事をする仲間として『最高のものを提供しなくちゃ』という気持ちにさせられるんだ」。アンディは言う。「ストーリーテリングが人間にとって重要であるというのは不変だけど、いまの時代にその重要性や意味は増したと言えるかもしれない。政治や心情の変化、宗教観念も変化していく世の中で物語にモラルや指針を語ってほしいという欲求は高まっているのかもしれないね。だからこそ、いまの時代はファンタジーのルネサンス(再生・復興)の時期と言えるのかも」。『ホビット 思いがけない冒険』を皮切りに、『ホビット スマウグの荒らし場』が2013年、そして『ホビット ゆきて帰りし物語』が2014年に公開となる。この新たな三部作は世の中にどのように求められ、そして何をもたらすことになるのか?楽しみに待ちたい。(photo/text:Naoki Kurozu)■関連作品:ホビット ゆきて帰りし物語 2014年7月18日より全国にて公開ホビット スマウグの荒らし場 2013年12月13日全国にて公開ホビット 思いがけない冒険 2012年12月14日より全国にて公開© 2011 WARNER BROS. ENTERTAINENT INC. AND LEGENDARY PICTURES
2012年12月14日劇中に登場する衣裳といえば、時代を反映したり、キャラクターたちの性格、育ち、ライフスタイルや経済状況、そして心理、感情、心の変化までを映し出したりする、鏡とも言える存在です。つまり、どんな映画にとってもファッションとは、昔から切っても切り離せないもの。ですが、数ある作品の中でも、特にその重要性が極めて高いものがあります。ちょっと不思議なファンタジック・ラブストーリー『ルビー・スパークス』もその一つ。本作は、若くしてベストセラー作家になったものの、もう10年も第2段が書けずに悩んでいるカルヴィンと、彼が書いた小説のヒロインで、現実世界に飛び出してきたキュートなルビーとの恋物語。ストーリーが進むにつれて起こるカルヴィンの変化が、彼を取り巻く世界に加わっていく色によって表現されているのですが、その色の源が「服」なのです。登場人物の内的な変化に応じて、着る服や身に着けるものの色が変わっていくというのは、映像作品にはよく用いられる手段。ですが、今回はちょっと違います。というのも、変わっていくのは彼の色ではありません。作品に色を添えていくのは、恋のお相手・ルビーが着る服。ルビーの出現で無味乾燥なカルヴィンの日々が鮮やかに人間らしさを増していく、その象徴としてルビーの服の色が効果的に使われているのです。父親を亡くした直後に、恋人に振られるというダブルショックの影響もあり、人生に幻滅気味のカルヴィンは、ルビーが現れるまで愛犬と地味に暮らしていました。その家というのが、全てが真っ白なミニマルなもの。ロサンゼルスを一望できる豪邸で、スタイリッシュには違いありませんが温かみは一切し。さらに、彼が着る服といえば、白、ベージュ、カーキといったもので、組み合わせのせいかどこか地味な印象です。そんなカルヴィンにとっては、ルビーが現れてからの日々はバラ色です。偶然なのか、ルビーが好む色もまさにバラ色。赤はもちろん、黄色、紫、ブルーと鮮やかで華やかなものばかり。自信を持てず、若いにもかかわらず全くはつらつとしたところがない彼の心に色を添えていく、絵の具のような存在がルビーというわけなのです。最初、ルビーが姿を現す前、彼女は「赤」として表現されています。本人登場の序章としてまず、赤いブラジャー、赤いサンダルが部屋に出現するのです。さらに、登場シーンでは、ボーイフレンド・シャツ(いわゆるカレのぶかぶかシャツを彼女が着るというやつです)、に身を包んだルビーがシリアルを食べているのですが、その食器が赤いボウル。これはきっと、カルヴィンが作家の割に、女性については晩生で、女性といえばこんな感じという固定観念しか持っていなかったことの表れかもしれません。何しろ、彼女は彼が考え出した女性なのですから。ところが、ルビーが単に自分の創造物ではなく、自分の意思を持った女性として生き始めると、赤だけでなく青など別の色が彼女のワードローブに加わり始め、やがてそれらが組み合わされるようになってきます。それは、始めは誰かとイメージ先行で付き合っていても、やがてその人について知っていくうちに、さらに多面的な魅力に触れていくものだというメタファーなのかもしれません。とはいえ、そんな見方をしなくても、色をたくさん取り入れたルビーのファッションは、実にキュート。数年前に流行し、その魅力に多くの人が気づかされたカラー・ブロッキング的なコーディネートがいっぱい。鮮やかなブルーのワンピースにパープルのカラータイツだったり、ブルーのカーディガンに赤のカラーデニムだったり、イエローのカーディガンに白のインナー、デニムのショーツに、赤のタイツだったり。常にカラフルなアイテムを身に着けているルビーですが、カルヴィンの母親に会いに行くときだけは、少女っぽい白いレースのワンピースを着ています。これは、女性なら誰でも感じる「好きな人の家族に自分を受け入れてほしい」という願望の表れでしょうか。このように、カルヴィン、ルビーの世界を、雄弁に表現している色の世界。風変わりでチャーミングでちょっと切ない2人の恋物語を楽しんだら、ぜひ2回目の鑑賞では、彼らの「色」をじっくり観察してみてはいかがですか?(text:June Makiguchi)シネクイント webチケット購入:■関連作品:ルビー・スパークス 2012年12月15日よりシネクイントにて公開© 2012 Twentieth Century Fox
2012年12月14日来年1月18日(金)に公開を迎える『テッド』では主演を務めたマーク・ウォールバーグが、ハッキング事件を描く最新スリラーでプロデューサーを務めるようだ。ユニバーサル・ピクチャーズが製作するタイトル未定の同作で、マークはプロデューサーのみならず出演も果たす可能性があるという。同作はジャーナリストのデヴィッド・クシュナーが「GQ」誌に書いた記事「ザ・ハッカー・イズ・ウォッチング」を基に、共同プロデューサーのジョナサン・ハーマンが脚本を手掛ける予定だ。同記事は、ハッカーが高校生たちのパソコンをハッキングし、ウェブカメラから学生たちを盗撮した上、ウィルスやスパイウェアなどのマルウェアを送ったという、アメリカで実際に起きた事件のルポタージュだ。マークとジョナサンは以前にもユニバーサル・ピクチャーズ製作の『Contraband』(原題)で共にプロデューサーを担当しているほか、現在も同社のアクション・コメディ『Bait and Switch』(原題)やスリラー『The Disciple Program』(原題)を手掛けている最中だ。今後もマークは、『Broken City』(原題)、『2 Guns』(原題)、『Lone Survivor』(原題)などの新作に出演するほか、最近『Transformer 4』にも出演が決まったばかりだ。■関連作品:テッド 2013年1月18日よりTOHOシネマズ スカラ座ほか全国にて公開© UniversalPictures/Tippett Studio
2012年12月14日阿部寛を主演に迎えて贈る、大人の恋愛マエストロ・行定勲監督の最新作『つやのよるある愛に関わった、女たちの物語』。このほど、女の本音と男の本性が浮き彫りにする本作の長尺のダイジェスト映像が到着した。男と女の関係性を濃厚に描いた文体で、女性から圧倒的な支持を受けている人気作家・井上荒野の小説を映画化。数々の男たちと不貞を重ねるひとりの女性・艶(つや)とその夫・松生を始め、彼女を巡る愛憎、親子の絆、欺瞞、純愛など男女の5つのドラマが巧みに絡み合っていく本作。今回届いた映像では、阿部さん扮する艶(つや)の夫・松生が、彼女と関係を持ってきた男たちに彼女が死の際に立っていることを告げる電話をかけて回るシーンを中心に、艶という女をめぐる22人の男と女たちの本音と本性を浮き彫りにしていく。本作に参加する小泉今日子、野波麻帆、風吹ジュン、真木よう子、忽那汐里、大竹しのぶら豪華女優陣が、動揺し、誘惑し、問いかけ…そして自らが愛した男たちの本性を知っていく。この男女関係において最も残酷な瞬間を、美しい映像で淡々と切り取っていく行定監督の手腕にも驚かされるが、それにも増してこれまでに見たこともないような女優たちのふとした表情には、何か見てはいけないものを見てしまったような思いにハっとさせられることだろう。『つやのよるある愛に関わった、女たちの物語』は2013年1月26日(土)より全国にて公開。※こちらの予告編はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:つやのよるある愛に関わった、女たちの物語 2013年1月26日より全国にて公開© 2013「つやのよる」製作委員会
2012年12月14日大好評開催中のママ&キッズ向け映画上映イベント、シネマカフェ「baby cafe」。映画好きのママが小さなお子様を連れて、気兼ねなく参加できるランチ付イベントへは毎回定員を超える参加申し込みがあり、リピーターも続々。先日開催された第3回では12月15日(土)に公開を控える最新映画『恋愛だけじゃダメかしら?』が上映された。本作は妊娠・出産をテーマにしたラブコメディ。予定外の妊娠をしてしまったカップル、なかなか子どもに恵まれないカップルなど、それぞれ妊娠をめぐるストーリーが展開されるアンサンプル・ムービー。キャストにはラブコメの女王ことキャメロン・ディアスを始め、ジェニファー・ロペスや「ゴシップガール」のネイサン役でお馴染みのチェイス・クロフォードなど人気俳優が集結している。イベントに参加したママたちに映画の感想を聞くと、なんと全員が本作に「共感した」と回答!特に、妊娠の美しい部分だけではなく、マイナス面も包み隠さずリアルにさらけ出しているところに共感、大!「自分も妊娠中はつわりや頭痛、腰痛がひどく、入院したり、全然楽しい期間でなかった…」(お子様1歳)、「つわりや妊娠後期の体調不良で身体がつらく、心もすさみがちな中、同じ妊婦同士で悩みを共有することで、マタニティライフを乗り切ることができた。ウェンディが妊婦の悩みを舞台上で吐露するシーンはすごく共感!」(お子様1歳)。念願の妊娠にも関わらず、ホルモンバランスの影響で毎日が絶不調のウェンデイ(エリザベス・バンクス)。実際、思い描いていた「妊娠」、「出産」のイメージと現実は違ったというママがほとんどで、「想像していた以上に移動(電車やバス)が大変」(お子様0歳)、「マタニティ・マークをつけて優先席の前にいても座れない事が多かった」(お子様1歳)と、実際妊娠してみて初めて気づいた社会環境面や、「出産プランとは違い、薬を使って産みました」(お子様0歳)など、必ずしも“理想通り”にいかないのが、妊娠・出産の現実とも言えるのかもしれない。一方、妊娠・出産はどんなものにも代えられない幸せがあるということも、経験者のみにしか分からないところ。本作でももちろん描かれており、子どもを産む感動に思わず涙する参加者も。「出産してから毎日がバタバタで妊娠中のことは忘れていましたが、今回の映画を観てこんなこともあったなぁと思い出しました」(お子様1歳)、「妊娠中が懐かしくなりました。はやく2人目が欲しくなりました」(お子様1歳)という感想と共に、「夫にも観て欲しい!」という声も多数聞かれた。『恋愛だけじゃダメかしら?』はママにとっては妊娠・出産をふり返り、子どもが産まれるということがどんなに特別なことか、子育てを見つめ直すきっかけに、そして妊娠未経験の女性ならば、きっと子供が欲しくなるはず!次回のシネマカフェ「baby cafe」は2013年1月18日(金)に開催が決定。参加受付開始は12月19日(水)頃を予定している。※詳細は決まり次第、特設ページにて発表。特集:「cinemacafe.net baby cafe」■関連作品:恋愛だけじゃダメかしら? 2012年12月15日より全国にて公開© 2012 Lions Gate Films Inc. and Alcon Entertainment, LLC. All rights reserved.
2012年12月14日12月13日(現地時間)に発表となった第70回ゴールデングローブ賞。このたびアカデミー賞の前哨戦としても注目度の高い本賞の外国語映画賞部門に、日本でも大ヒットを記録した『最強のふたり』を始め、マリオン・コティヤール主演『君と歩く世界』、ミヒャエル・ハネケ監督最新作『愛、アムール』、『A Royal Affair』(原題)、『Kon-Tiki』(原題)がノミネートされたことが明らかとなった。本国・フランスでの公開時には、『最強のふたり』に続くスマッシュヒットで当週のハリウッド作品を抜き初登場第2位を獲得、2012年の映画祭でも続々と受賞を果たすなど満を持してのゴールデン・グローブ賞のノミネートとなった『君と歩く世界』。フランスを代表する名匠ジャック・オディアールと組み、“両足をなくした女性”という難役に挑んだマリオンは本作で、見事ドラマ部門での主演女優賞にもノミネートを果たしている。マリオンは2012年ハリウッド映画祭に本作が出品された際、主演女優賞を受賞。来年の1月14日(現地時間)での授賞式にも期待ができそうだ。そして、外国語映画賞にノミネートされたもう一つの注目作が、誰しもが避けて通れない「老い」と「死」の淵に立つ夫婦の姿を、巨匠ミヒャエル・ハネケ監督が描く『愛、アムール』。2012年カンヌ国際映画祭パルムドール賞を受賞、ヨーロッパ映画賞では作品賞を始め監督賞、主演男優賞、主演女優賞の主要4部門を受賞するなど快進撃を続ける本作。12月13日時点では、39個のノミネート、18個の受賞という驚異の記録をもつ本作の今後のゆくえにも注目だ。さらにノミネートされた『A Royal Affair』は正気でない王と結婚した若い王妃が、彼女の内科医と秘密の恋に落ちていき、国を変えるために彼との革命を決意するストーリー。そして『Kon-Tiki』では、筏・コンティキ号を建造し1947年に南アメリカからポリネシアへの航海に挑戦した人類学者であり海洋生物学者のトール・ヘイエルダールらの航海を描いた映画となっている。そして本国・フランスでは3人に1人が観たと言われ、各国の大統領なども関心を寄せる社会現象を巻き起こした『最強のふたり』も、もちろんノミネートを果たしている。果たして今年の外国語映画賞を制するのはどの作品か!?引き続き賞レースのゆくえから目が離せない。第70回ゴールデン・グローブ賞の授賞式は2013年1月13日(現地時間)に開催。■関連作品:君と歩く世界 2013年4月6日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© Why Not Productions - Page 114 - France 2 Cinéma - Les Films du Fleuve – Lunanime愛、アムール 2013年3月9日よりBunkamuraル・シネマ、銀座テアトルシネマ、新宿武蔵野館、シネ・リーブル梅田、伏見ミリオン座ほかにて公開© 2012 Les Films du Losange - X Filme Creative Pool - Wega Film - France 3 Cinéma - Ard Degeto - Bayerisher Rundfunk - Westdeutscher Rundfunk最強のふたり 2012年9月1日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2011 SPLENDIDO/GAUMONT/TF1 FILMS PRODUCTION/TEN FILMS/CHAOCORP
2012年12月14日今年10月より公開され、大ヒットを記録した『アルゴ』が第70回ゴールデン・グローブ賞において最優秀作品賞・ドラマ部門、監督賞、助演男優賞、脚本賞、音楽賞の5部門にノミネートされ、監督・主演を務めたベン・アフレックより、喜びのコメントが到着した。1979年11月4日、イラン革命が激化していたテヘランにて、アメリカ大使館占拠事件が発生。過激派により52人の人質となり、内6人が逃げ出すことに成功。しかし、敵だらけの町中に置き去りにされた彼ら6人にはさらなる危険が迫っていた。CIA救出作戦のエキスパート、トニー・メンデス(ベン・アフレック)は、命が狙われている彼らを無事に国外へと逃すため、“ニセの映画撮影”を装い前代未聞の作戦を立てるのだが――。ベンは監督賞の部門でノミネートを果たしたが、「『アルゴ』をゴールデングローブ賞5部門にノミネートしていただき、本当にありがとうございます。これはアメリカ、カナダ、イラン、そして世界中の英雄たちの勇気や熱意のおかげです。複数の言語を話す役をこなしてくれた120人の俳優たち、アメリカや海外の何千人ものエキストラたち、映画の製作に心血を注いでくれた何百人ものスタッフたち、そして本日ノミネートされたアラン・アーキン、クリス・テリオ、アレクサンドル・デプラ、全ての人たちに感謝の気持ちを贈ります!」と普段のクールなイメージから一転、喜びを爆発させた。さらに、助演男優賞でノミネートとなったアラン・アーキンからは、「とても光栄に思います。特にクリストフ・ヴァルツ、レオナルド・ディカプリオ、フィリップ・シーモア・ホフマン、そしてトミー・リー・ジョーンズといった、私が非常に尊敬している俳優たちと一緒にノミネートされたことにとても感激しています。また、この『アルゴ』でベン・アフレックが注目を集めたことに非常に興奮しています」と、1960年代から映画俳優として活躍する大御所とは思えない謙虚さでその胸の内を明かしてくれた。今回のゴールデン・グローブ賞5部門でのノミネートで人気が再燃することは間違いない!『アルゴ』ブルーレイ&DVDは早くも2013年3月13日(水)より発売。「アルゴブルーレイ&DVDセット(初回限定生産)」発売日:2013年3月13日(水) ※同日、レンタル/オンデマンド配信開始価格:3,980円(税込)発売/販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ発売元:ワーナー・ホーム・ビデオ/デジタル・ディストリビューション© 2012 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.■関連作品:第70回ゴールデン・グローブ賞 [アワード] 2012年12月13日(現地時間)にノミネート発表、2013年1月13日に授賞式開催アルゴ 2012年10月26日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
2012年12月14日舞台「助太刀屋助六 外伝」の初日を前に12月14日(金)、主演の市川猿之助を始め、共演の朝海光、吉沢悠、忍成修吾、石橋直也、鶴見辰吾が報道陣の取材に応じ、舞台稽古の模様を公開した。岡本喜八監督が原案となる漫画讀本「助太刀屋助六」を発表し、その後「仇討ち・助太刀屋助六」としてテレビドラマ化。2002年には真田広之、鈴木京香らが出演して映画化もされ、岡本監督の遺作となった。この原案を演劇界の奇才・G2の手で舞台化したのが本作。底抜けに明るく憎めない助太刀屋の助六が、ある武士の敵討ちを手伝いながら裏にある藩の陰謀を暴いていく。今年6月に四代目・猿之助を襲名して以来、初めての歌舞伎や舞踊以外の外部の舞台への出演となるが「こういう機会でないと鶴見さんや朝海さんとご一緒できないので」と歌舞伎以外の世界から受ける刺激を明かす。元々、石橋さんが立案し公演が決まったという本作。猿之助さんが石橋さんに言ったという「いつか一緒にやろう」という言葉が10年越しで実現したそうだが、猿之助さんは「『瓢箪から駒』ですね。社交辞令でそう言ったんだけど、得てしてそういうところから名作が生まれるもの」とうなづく。先日、亡くなった中村勘三郎さんもこの舞台を見に来るのを楽しみにしていたという。石橋さんは「帰ってきた浅草パラダイス」で勘三郎さんと共演し、その後、勘三郎さんの誘いを受けて、歌舞伎役者でないにもかかわらず20代にして「コクーン歌舞伎」や歌舞伎座さよなら公演で上演された宮藤官九郎作の「大江戸りびんぐでっど」にも出演した。石橋さんは「『浅草パラダイス』で目をかけていただき、コクーン歌舞伎でもかわいがっていただきまして…。1月にご挨拶に伺い『助太刀屋助六』が実現しますとご報告したら、『おめでとう。必ず見に行くからね』と仰って下さいました」と俳優としての“恩人”に晴れの舞台を見せることができずに残念そう。猿之助さんは改めて勘三郎さんの急逝について「悲しいけど事実だからね」と受け止めつつ、「輪廻転生があると思うから、孫の七緒八(なおや)くんの子供くらいで生まれ変わってくるときに歌舞伎がなくなっていたら大変。我々が受け継いでいかないと」と伝統を継承していく覚悟を口にした。吉沢さんは「個性的な人たちが持ち寄った演技がぶつかることなく、『高めよう』という空気感を持った仲間が集まった」と歌舞伎に宝塚、現代劇と様々なジャンルの俳優が集まっての化学反応を楽しんでいるようだ。鶴見さんは映画『助太刀屋助六』にも出演しているが、今回の舞台版について「かなり洗練されていて音楽とのマッチングもいい。ニューヨークに持っていきたい」と語る。奇しくも勘三郎さんが歌舞伎のニューヨーク公演で大成功を収めており、猿之助さんは「じゃあ、こっちはフランスあたりにしとこうか?」と海外進出に向けても意欲満々。「毎日違うことをやります。結末も変わるかも(笑)」と舞台の幕開けを待ちわびていた。「助太刀屋助六 外伝」はル テアトル銀座にて12月15日(土)より上演。公式サイト:
2012年12月14日「JYJ」のキム・ジェジュン初主演映画として熱い注目を集めている話題作『コードネーム:ジャッカル』の公開日が2013年5月3日(金)に決定したことが、このたび明らかとなった。韓国では11月15日(現地時間)より公開され、各上映回が連日満席となる超大ヒットを記録する人気ぶりを博した本作。伝説の殺し屋(ソン・ジヒョ)がトップスター、チェ・ヒョン(ジェジュン)を拉致する事から始まる、さまざまな出会いと人間模様をスリリングで予測不能なストーリー展開と共に描く。ジェジュンは、女性より美しい容姿や圧倒的なカリスマ性で、日本を始め全世界で圧倒的な人気を得るアーティストとして活躍する傍ら、日本ドラマ「素直になれなくて」、北川悦吏子脚本のテレシネマ「天国の郵便配達人」、「ボスを守れ」、「Dr.JIN」など次々に話題作へと出演し、その演技力も高く評価されている。本作では、さらに演技の枠を広げ、これまでとは全く異なる“壊れた姿”を披露し、新たな魅力を開花している。また、ジェジュン自らが歌い、作詞にも参加しているエンディング曲や劇中音楽など映画界のみならず音楽界でも注目を集めているのがこの『コードネーム:ジャッカル』だ。身に付けたものはインターネット・ショッピングサイトで瞬く間に売り切れる“売り切れ王子”の異名をとるジェジュン初の主演作に期待が高まる。『コードネーム:ジャッカル』は2013年5月3日(金)より全国にて公開。■関連作品:コードネーム:ジャッカル 2013年5月3日より全国にて公開© 2012 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved
2012年12月14日映画『オールドボーイ』の制作スタッフが手がけ、全国ツアー中の「超新星」ソンジェとグァンスが初出演したことで話題のドラマ「1年に12人の男」。このたび本作のDVD発売を記念して、新大久保「THE SECRET」にてドラマとコラボした占いカフェが12月15日(土)と12月22日(土)の2日間限定で開催されることが決定!星占いに傾倒し、星座が人生を決めると信じている29歳、天秤座の独身女子、ナ・ミル。雑誌「XX(ダブルエックス)」の編集者で入社5年目の中堅社員の彼女は、ひょんなことから星座を絡めた恋愛コラムを執筆することになってしまう。なんと、1度もまともな恋愛を経験したことのない彼女が1年間に星座の違う12人の男たちと恋愛をし、その物語をコラムで発表することに…。「恋愛」と「占い」がテーマの本作にちなんで開催される今回の占いカフェ・イベント。当日は、ドラマ本編第1話に加え、メイキングや超新星のソンジェ&グァンスによるスペシャル映像の初上映やミニパネル展、さらに来場者全員が参加できるDVD-BOXや直筆サインが入った貴重なグッズが当たる抽選会も実施される。またイベント当日に、「占いセット」(占い+コーヒー&プチデザート付・1,200円) または1,000円以上の注文をすると、先着で「1年に12人の男」宣伝用パンフレットがもらえるという、ひと足お先の嬉しいクリスマスプレゼントも!星座を絡めたドラマの内容に合わせて、会場内には占いコーナーが特別設置され、雑誌「anan」 や「JJ」の占いコーナーなどで活躍中の人気占い師・イヴルルドさんほか、人気占い師たちを特別ゲストに迎える予定となっているという。クリスマスももう目前。運命の恋を探しに、足を運んでみてはいかが?「1年に12人の男」コラボ占いカフェ開催期間:12月15日(土)、12月22日(土)※2日間限定占いイベント実施時間:12:00~18:00(予定)※占い一回につき約10分程度を予定。場所:Korean Cafe Dining ~THE SECRET(チョンガーネ4F)(東京・新大久保)公式サイト:「1年に12人の男」DVD BOX1発売&レンタル中「1年に12人の男」DVD BOX2発売日:2013年1月9日(水)※同日レンタルスタート(vol.5~8)価格:各16,800円(税込み)発売元/販売元:ポニーキャニオン公式サイト:www.12men.jp© Based on the novel "ZWOLF MANNER HAT DAS JAHR" by Martina Paura.© CJ E&M Corporation.■関連作品:1年に12人の男 [海外TVドラマ]© Based on the novel “ZWOLF MANNER HAT DAS JAHR” by Martina Paura.© CJ E&M Corporation.
2012年12月14日昨日、発表された今年のゴールデン・グローブ賞(GG賞)のノミネート結果。映画界最大の祭典に向けて、本場ハリウッドを始め、大きな盛り上がりを見せる今年の賞レースだが、このほど、同賞にて『ヒッチコック』で主演女優賞・ドラマ部門にノミネートを果たしたヘレン・ミレンから喜びのコメントが到着した。1959年、ヒッチコックは新作『サイコ』の製作に挑んでいた。後にサスペンス映画の金字塔と称えられ、現代に至るまで多くのクリエイターに影響を与え続けているヒッチコック最大のヒット作だ。だが当時、映画史上かつてない斬新さゆえに、ヒッチコックは資金難など数々の試練にぶつかり、さらに最大の味方のはずの妻・アルマとの関係まで揺らぎ始める。監督として、そして夫として、ヒッチコックは岐路に立たされるのだった――。斬新な演出方法で世界に衝撃を与え、“サスペンスの神”と謳われた巨匠アルフレッド・ヒッチコックと、彼を支えた妻アルマ・レヴィルとの知られざる物語を描いた本作。昨日、発表された第70回GG賞でのノミネートを含め、主人公・ヒッチコックを演じたアンソニー・ホプキンスの名演と並び、各方面からその評判の高さが聞こえていた妻・アルマ役のヘレン。今回届いたコメントでは、「この度はノミネートいただきまして、誠に光栄です。私が演じたヒッチコックの妻・アルマ。この映画『ヒッチコック』でも描かれている彼女のヒッチコック作品への貢献が認めてもらえたことを心の底から感謝いたします!」と喜びを語っている。過去にイギリス王室の舞台裏を描いた『クィーン』(’07)で、アカデミー賞主演女優賞を受賞した実績を持つ大女優・ヘレン。母国・イギリスでは、“デイム”(=ナイトの女性版)の称号を与えられおり、その役者としても、ひとりの女性としても美しく逞しい彼女の名演に期待せずにはいられない。『ヒッチコック』は2013年春、全国にて公開。■関連作品:第70回ゴールデン・グローブ賞 [アワード] 2012年12月13日(現地時間)にノミネート発表、2013年1月13日に授賞式開催ヒッチコック 2013年春、全国にて公開© 2012 Twentieth Century Fox. All Rights Reserved.
2012年12月14日ジャスティン・ビーバーが、殺人未遂事件の標的になっていたことが明らかとなった。米ニューメキシコ州にて服役中の殺人犯で、今回の事件の首謀者であるダナ・マーティンは、ジャスティンを“殺害後、去勢する”という残酷な計画を立てていたものの、先月ダナがヒットマンとして雇ったラス・クルーセス刑務所での囚人仲間だったマーク・スタークと、その甥のタナー・ルエインの2人が犯行直前にニューヨークにて警察に逮捕され、ジャスティンへの犯行は水際で食い止められていたという。さらに、ニューメキシコの「KRQE News」の報道によれば、2000年にバーモント州で15歳の少女を強姦して殺害した罪で2つの終身刑を受けて現在服役中のダナは、マークとタナーの2人が、ジャスティンがコンサートをしていたマディソン・スクエア・ガーデンのあるニューヨークでジャスティンを殺害するという計画を実行する直前に、警察にその計画を告白してしまったようだ。警察の聴取によれば、脚にジャスティンのタトゥーを彫っているというほどの熱狂的なジャスティンのファンであるダナ。マークとタナーの2人にジャスティンとそのボディーガードらを誘拐させ、ペイズリー柄のネクタイで絞め殺した後、タナーにジャスティンの睾丸を切り取るように指示していたという。また、逮捕後タナーはニューヨークで拘置されており、その際に剪定バサミなど犯行用の道具を所持していたという。ファンの思いとは、時にかくも恐ろしい…。
2012年12月14日いまや親子ヒットメーカーとなったウィル・スミスとジェイデン・スミスが『幸せのちから』以来の再共演を果たした、奇才M・ナイト・シャラマン監督作『アフター・アース』。ハリウッドで最も注目を浴びる親子が、進化した地球の未知なる驚異に挑む本作の予告編がついに解禁となった。舞台は近未来。人類は遥か昔に地球を去り別の惑星に移住していた。その星の任務である宇宙遠征の帰りに、伝説の兵士である父・サイファ(ウィル)と父に憧れつつも過去のある事件から心に距離をおく息子・キタイ(ジェイデン)が乗った宇宙船がトラブルに巻き込まれ、機体は大破。緊急シグナル“トーチ”を載せた尾翼部が見知らぬ惑星に落下してしまう――。今回、公開となった予告編映像では自分たちが住む星に帰るために、大けがを負った父の代わりに一人でトーチを探すキタイの姿が。しかし、その息子を前に父は「ここは“最上級危険惑星”人類が捨てた地球だ」と驚愕の事実を告げる。そこは驚異の大自然が広がり、見たことのない様々な野生動物たちが生息している場所。ずっと父親のような兵士になることだけを夢に見つづけ、そして今、自分にそのチャンスが巡ってきたキタイだが…。映像に登場する息遣いも聞こえてきそうなほどにリアルな動物たちの姿は迫力満点!父・サイファは「この惑星のすべてが人類抹消のために進化した」と語るが、果たしてその理由とは何なのか?本作は現地時間2013年6月7日(現地時間)に全米にて公開、日本では2013年夏の公開を予定している。『アフター・アース』は2013年夏、丸の内ピカデリーほか全国にて公開。※こちらの予告編は『アフター・アース』公式Facebookページにてご覧いただけます。■関連作品:アフター・アース 2013年夏、丸の内ピカデリーほか全国にて公開
2012年12月14日『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』や『アリス・イン・ワンダーランド』を始め、ファンタジックな独自の世界観で多くの映画ファンを魅了し続けるティム・バートン監督の最新作『フランケンウィニー』。そんな本作にインスパイア・ソング「WONDER Volt」を捧げたのが人気アーティスト、木村カエラだ。「元々ティム・バートン監督の映画を観ていて感じていた、クラッシクなイメージを音に反映させた」というカエラさんに、バートン監督作品と楽曲創作の繋がり、楽曲に込めた思いについてたっぷりと語ってもらった。ディズニー作品史上初となる全編“白黒3D”で描かれる本作。孤独な少年・ヴィクターと“禁断の実験”によって甦った愛犬・スパーキーとのピュアな友情が、思わぬことから街中に大事件を巻き起こしていく姿が、不気味ながらも可愛く温かみのある映像で描かれる本作。先日お披露目された「WONDER Volt」のミュージック・ビデオでは、カエラさんがヴィクターを彷彿とさせる科学者に扮しているが、そもそもこの楽曲はカエラさんが「映画の中ですごく好きなシーン」から発想を得たのだとか。「少年・ヴィクターが“スパーキーを雷の力で甦らせれるんじゃないか?”って気づいた瞬間に、彼がブワーッとすごいスピードで準備をして、屋根裏で実験を行うときですね。あの場面がすごく好きなんです。あのときにいろんな音が鳴ってるんですよ。フラスコのボコボコっていう実験っぽい音とか、自転車の音とか、雷の音とか…。そういうモノの音でリズムとか曲を作れないかなと思って相談しながら作ってもらったんです」。音楽もデジタル化が進む昨今、プログラミングなどで音を入れることも簡単にできるが、「WONDER Volt」で奏でられるそんな細かな音にもカエラさんなりのこだわりがあったよう。「実際にやったものもあれば、元々システムの中に入っていた音とかもあります。それはその楽曲に合った音をいくつかある中からチョイスしながらリズムを作っていったんです。元々入っている犬の音だとあまりリアルに聴こえなかったりするので、そういうバランスに気をつけながら音作りをしていきました」。聞けば聞くほど発見のある楽曲…まるで次から次へと自らの引出しを開け、常にリスナーに刺激を与え続けるカエラさん自身のようでもある。そんな彼女が、バートン監督の大ファンということもあって、今回のコラボレーションにはかなり強い想い入れがあったよう。その想いのあまり、念願のバートン監督との対面も「会話はいろいろしたんだけど、緊張してあんまり覚えてないっていう…(笑)」と、はにかみながらそう語るカエラさんだが、実際に監督に会って確信をもったことがあるとも明かす。「今回監督にお会いして、“絆”っていう言葉が大切な部分なんだなって改めて感じたんです。孤独の中に希望があるっていうのが、映画を観て感じ取った部分であって、やっぱり不安になったり、悲しい気持ちを抱えることって、幸せになりたかったりとか喜びたかったりとか、誰かを求めてたりするからこそ生まれるものなんだなって。だからこの曲を聞いて、悲しい気持ちになったときに諦めたりしないで、幸せになりたいって思いがあるからこそ出てくる気持ちなんだっていうことに気づいてもらえたら嬉しいなって思っています。なんだか少年・ヴィクターが歌っているような感覚で言葉を作っていったっていうのはありましたね」。自身をヴィクターに投影しながら歌詞を考えていったというカエラさん。幼い頃にかわいがっていたペットの死を経験したことから、本作で親友のスパーキーを失ったヴィクターにすぐに共感できたとも。「小学生のときにハムスターを飼ったことがあるんですけど、最初メスとオスで2匹飼ったら、最終的に30匹くらいになっちゃって小さな檻が山積みになったんです(笑)。次々に生まれてくる命が、本当に愛おしくて可愛いくって、毎日家で一緒に遊んだりしていました。一番最初に飼った子たちが2年くらい生きて亡くなっちゃったときに、『このたくさんの子たちが亡くなるの…?』って子供ながらに思って。死んじゃったときの感覚って、忘れられないですよね。やっぱり離れたくないし、土の中に埋めたくないっていう状態になりました。ヴィクターみたいに甦らせるというよりは、“起きるんじゃないかな?”と信じてずっと手で温め直したりしてたけど、やっぱり無理なんですよね…。だから、『埋めなさい』って言われて渋々埋めてあげました」。主人公にそっと寄り添いながら、音や歌詞を作り上げていったカエラさん。「私は奇妙なものや、色の毒々しさみたいなもの、ポップ過ぎないダークなものがもともと好きで。ティム・バートン監督の作品をずっと観て育ってきてるから、きっとそれが強く根づいてきていまがあると思うんです」と自身の創作活動について語るが、バートン監督の特徴でもある“色使い”を一切排除した今回の白黒3Dの世界はどうだったのだろうか。「白黒で、色がないっていう感覚が観た後に全くなかったんですよ。それをね、観に行ってくれた人は感じ取ってくれるんじゃないかなって思うんですけど、すごく映画自体に色が見えて、白黒だからこそ想像力が沸くんです。その中で表情が目立ってきたり、体の動きや目の動きが目立ってきたりして。だから白黒ってある意味、挑戦的であるけれど、すごく広がりがあるんだなって思いました」。12月19日(水)には「WONDER Volt」、「マミレル」、「Sun shower」を収録したニューアルバム「Sync」をリリースし、来年1月27日(日)から全国17都市19公演のホールツアーを行うカエラさん。今後、“表現者”木村カエラはどんな“色”を私たちに見せてくれるのだろうか。映画『フランケンウィニー』は12月15日(土)より3D/2D全国公開。■関連作品:フランケンウィニー 2012年12月15日より全国にて公開© 2012 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2012年12月14日ドナ・サマーが来年、“ロックの殿堂入り”することが決定した。5月に63歳で亡くなったドナのほかには「ラッシュ」、「パブリック・エナミー」、ハート、ランディー・ニューマン、アルバート・キングなどの殿堂入りも決定。「アイ・フィール・ラブ」などのヒット曲を生み、“ディスコの女王”と呼ばれたドナは、これまでにも5回殿堂入りの候補に挙がっている。ラッシュのフロントマン、ゲディー・リーは「とても光栄だよ。オレの母も喜んでくれたんだ」と喜びを語る。また、ハートの姉妹、アン・ウィルソンとナンシー・ウィルソンも今回のノミネートを喜んでいるようで、アンは「ロックンロールについて固定観念を抱いている人もいるわね。でも私たちは違うわ。個人的には、だからこそ私たちが殿堂入りするのにこんなに時間がかかったと思っているの。私たちの功績が誰にも認めてもらえないんじゃないかって心配し始めていたから、今回みたいに認めてもらえたことは嬉しいわ」。さらに、ランディーは今回のニュースにショックを受けた様子で、「死んでからじゃないと殿堂入りできないと思っていたよ。生きているうちに殿堂入りできてとっても嬉しいよ!ロックの殿堂ってやつは、ロックンロールかそうじゃないかってことで空論を言いがちだからね。僕の音楽も認めてくれて嬉しいよ」と「ローリング・ストーン」誌に語っている。「パブリック・エナミー」は「ランDMC」、「グランドマスター・フラッシュ&ザ・フューリアス・ファイヴ」、「ビースティ・ボーイズ」に続いてヒップホップ・アーティストとしては4組目の殿堂入りとなった。今回の殿堂入りに加え、音楽プロデューサーのルー・アドラーとクインシー・ジョーンズが、ノン・パフォーマーとしてアーメット・アーティガン賞を贈られることになっている。殿堂入りアーティストは音楽業界人によって16組の候補リストから選出されており、今年は初めて一般公募も受け付けていた。殿堂入りの記念セレモニーは来年4月18日(現地時間)にロサンゼルスのノキア・シアターにて行われる予定だ。
2012年12月14日