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ヴィンテージ・トラブルが本日、ビルボードライブ大阪で来日公演を行う。ヴィンテージ・トラブルはボーカルのタイ・テイラー、ナル・コルト(ギター)、リック・バリオ(ベース)、リチャード・ダニエルソン(ドラムス)よるロックンロールバンド。2010年にアメリカで結成され、2011年にイギリスに渡ってブレイクを果たした。デビュー作『ボム・シェルター・セッションズ』のリリース以後、ローリング・ストーンズ、ザ・フー、AC/DC、レニー・クラヴィッツと伝説的なロック・アクトの前座に次々と抜擢。その活躍が米ブルーノート・レーベルの現主宰であるドン・ウォズに見初められ、同レーベルがサインした史上初のロックバンドとなった。昨年は『CHAPTER II – EP II』をリリースし、それにともなう来日ツアーも成功させている。今回の巡業は東京と大阪をめぐるクラブギグとなる。その初日となるビルボードライブ大阪には2017年以来の登場。その時も非常に熱いパフォーマンスを繰り広げたというが、サポートにケニア・ラムジー(BGV)を迎えた本日はどのような演奏になるのだろうか。なお、今回のツアーに関してメンバーのタイは「日本のトラブルメイカーズのみんなに会うのが楽しみだよ。パーティになるね。やったるぜ!」とコメントしており気合は十分だ。このパーティを見逃す手はない。■公演情報ヴィンテージ・トラブル来日ツアー日時:1月20日(月)1stステージ 開場17:30 開演18:302ndステージ 開場20:30 開演21:30場所:ビルボードライブ大阪
2020年01月20日スティーヴン・キングの同名小説を映画化した『ペット・セメタリー』が公開されている。本作は、キングらしい恐怖描写やホラー的な展開を描きつつも、娘を失くした父の悲しみを描いた作品でもある。本作の主人公ルイスは家族と共に田舎に移り住んだ医師。彼は新居の裏手に動物の墓地“ペット・セメタリ―”を発見する。ある日、ルイスは飼い猫を事故で失い、墓地に埋葬するが、次の日には凶暴になった猫が戻ってきた。猫は死んだのではなかったのか? なぜ、戻ってきたのか? 衝撃的な秘密をルイスは知ってしまうが、そんな時、愛する娘が交通事故でこの世を去る。愛する子どもを失くした悲しみの中でルイスはある行動をとる。原作小説は、原稿は完成するも、あまりにも恐ろしいので発表が見合わせになった後、1983年に発表。1989年にはキング自身が脚本を担当し、映画化された。今回の作品は再映画化で、『猿の惑星:新世紀』のジェイソン・クラーク、『エイリアン:コヴェナント』のエイミー・サイメッツ、名優ジョン・リスゴーらが出演。ホラーでありながら、娘を愛する父の想いがさらなる恐怖を呼び寄せる展開は衝撃的で、恐ろしいと同時に人間ドラマも楽しめる作品になっている。これまでもキング作品は繰り返し映像化されてきたが、近年も『IT』や『ドクター・スリープ』など映画化作品が次々に公開されており、本作も多くのファンを集めそうだ。『ペット・セメタリー』公開中
2020年01月20日2020年1月20日(月)より上演予定の『デスノート THE MUSICAL』の稽古が大詰めを迎えている。漫画、映画、ミュージカルと世界中で愛されてきた作品をフレッシュな新キャストたちが魅せる3度目の『デスノート THE MUSICAL』。公演間近の心境を語る主演のライト役の村井良大、甲斐翔真、エル役の高橋颯、ミサ役の吉柳咲良のコメントとともに、本作の真髄とも言える歌唱シーンを動画で公開する。『デスノート THE MUSICAL』歌唱シーン【村井良大・甲斐翔真・高橋颯コメント】甲斐翔真、高橋颯、村井良大甲斐みなさんが漫画や映画、ドラマで観てきたライトやエルが“歌う”ということはひとつの壁ではあるんですけど、違和感なくやれている気がします。ミュージカルや演劇が好きな方が観れば、演技として歌っていることが分かってもらえる演出が施されているので違和感がないと思います。もちろん演じる側にその努力も必要で、「ライトが歌ってる!」と思われないように、自然にストーリーに入ってもらえるようにというのはすごく気を使って今、稽古をしています。村井栗山さんが原作をリスペクトしつつ、『デスノート THE MUSICAL』が持っている演劇としての面白さを追求した演出をされているので、栗山さんの意図をくみ取りながら、漫画のキャラクターとしてではなく、人間として舞台に立とうと意識しています。非常に完成された作品だというのを今、稽古していても感じるので、本番では完成しきっている状態になっているのかなと思います。歌唱シーンに違和感がないと思うんです。1曲1曲がすごく完成されているので。エルの歌も「エルが歌うの?」って思うかもしれないけど、実際に観たらすごくエルっぽいことがわかると思います。甲斐翔真、高橋颯、村井良大高橋颯、村井良大、甲斐翔真高橋台本では読み取りきれないエルのキャラクター像を、曲を歌うことで読み解ける部分がすごくあって、うまくセリフを言えないときでも、歌をゴールにセリフを言おうと思うと見えてくるものがあったりします。音楽の持つ力のすごさを今、実感しています。村井歌が持つエネルギーは感じますね!甲斐ミュージカルなので、歌が重要な部分なんですけど、その歌がロックですごくかっこいいので、気持ちも自然と入っていけています。「正義はどこだ?」「俺はキラだ!」って歌っているとライトに自分がなっていけるんです。本番ではみなさんにミュージカルならではの歌の持つエネルギーをぜひ感じていただきたいです!【吉柳咲良インタビュー】吉柳咲良ーー稽古が進んでいますが、いかがですか?栗山さんがいらしてからの稽古はそれまでどおりにはいかないのを感じています。栗山さんから、「セリフを言わないと、言わないとって思いすぎて芝居を先読みしている」とご指摘いただいて、本当にそうだなって自分でも思いました。どうしたら、演じながら感情を動かせるのか、今はすごく悩んでいます。栗山さんがいらっしゃると空気が変わって、ピリッとした現場になるので、みなさん緊張感を持って稽古に臨んでいます。ーー吉柳さんはキャストの中でも最年少ですし、大変なことは多いですよね。はい、私は今はミサミサという二面性のある難しい役をどう演じられるのか? そこにずっと向き合っています。中学3年生の目線から見たら、ミサミサはどんな女の子なのか?と考えてみたりしました。ミサはものすごくピュアでまっすぐで常に自分の人生の軸をキラに定めている女の子です。周りから見たら「その愛は曲がっている」と思われるかもしれないけれど、ミサの信念に対して、私はすごいなって思っています。私はまだミサのような経験をしたことがないので、ミサという存在をどうやってこれから私の中で作り上げていくかが勝負なんだと思います。ーー村井さん、甲斐さん、高橋さんが、歌があることによって役に入り込めるとおっしゃっていたんですが、吉柳さんもそれは感じていますか?そうですね。それがミュージカルのいいところだなと思います。音楽が助けてくれる。歌詞がセリフなので、音楽に引っ張ってもらっている気がしています。セリフが歌になることによって、感情が高ぶるシーンも悲しいシーンも音楽に乗せられて、演じることができる気がします。歌は曲によって難しくも感じるんですけど、感情が一気に入っていくものでもあるので、ミュージカルを演じる楽しさも今、感じています。レムとのシーンがミサは多いですけど、レム役のパク・ヘナさんの歌が本当に素晴らしくて!歌だけで人を感動させることができる方なので、何度聴いても涙が出そうになります。でも、レムが命をかけてミサを守ってくれるのは、ミサが本当にまっすぐで可哀そうで、この子はどうしたらいいんだろう?って死神に思わせてしまうような子だからなんですよね。それほど人を惹きつける魅力がある。ヘナさんに「この子を助けてあげたい」と思わせるミサを演じたいなって思います。ミサが持つ感情を私は味わったことがないから、実体験から演じるのは難しいので、原作を何度も読み返したりして、ミサをもっと知っていかなければとも思います。ーーミサは『デスノート』という作品の中の華でもありますよね。そうですね。『デスノート』は世界的に人気のある作品で、その中で、アイドルでヒロインであるミサを演じるプレッシャーはとても大きいんですけど、それ以上に、ミサの持つ信念を理解することが自分の中で大きな課題になっています。ライトのために寿命の半分を捨ててしまうくらいのミサの信念をどう見せるのか?本番までには答えを見つけたいと思っています。でも稽古の休憩時間はみなさんとっても優しくて、楽しく過ごしています。差し入れがいっぱいあって、なごやかです。ミサについて、他の方がどう思うのか聞いてみて参考にしています。稽古中は他の方が栗山さんから指摘されていることも、自分に置き換えて考えてみたりもしています。たくさんの登場人物ひとりひとりに、栗山さんがいま魂をこめて演出をつけてくださっているので、ものすごく細かく作り上げられている作品なんですよね。ーーライト役の村井さんや甲斐さんとはどんなお話をされていますか?村井さんは「すごく精密に作られている作品だから、こう動きたい、というのがあっても自分だけの感覚ではできないよね」って悩んでいる私に言ってくださって。作り上げられた演出の中での自分の役割というものがあるから、がんばっていこうねって、優しく励ましていただきました。甲斐さんは私がアイドルとして出てくる最初のシーンで、「じゃあ観客として観てるね」とおっしゃるので、「ピストルで撃つマネをするので反応してくださいね!」って言うと、本当にリアクションしてくださったり(笑)、笑わせてくださっています。ーーでは最後に、舞台を観に来られる方にメッセージをください。この作品は「誰が悪で、誰が正義なのか」が最後まではっきりしないんですけど、それが実際の社会もそうなんじゃないかなって思うんです。警察やエルの裁きが本当に正しいかというとそれはどうなんだろう?って思う人もいるだろうし、だからといってキラのように犯罪者だから殺そうと思う方たちが正義かというとそうではない気もして。そのもやもやしたグレーなところが、とても人間味が強い作品だと思います。既にデスノートというお話を知っている方も舞台をご覧になったら、ライトやエル、ミサ、リューク、レム、それぞれの姿を見て、改めて感じることがあるのではと思います。私は一番の悪はリュークだと思っています。誰よりも命について軽く考えているのがリュークだし、自分が「つまらない」ことが一番気に食わないから、デスノートを落とすし。ライトはそれで新世界の神になったかもしれないけど、最終的にはどん底に落ちてしまいます。それぞれの登場人物たちの生き様が音楽と重なったとき、みなさんにどう映るのか?そこを一番楽しみに観に来ていただけたら嬉しいです。それから、死神を人間が演じることで、リュークやレムの存在がよりリアルになっています。リアルな死神をその目で観て、「何が正義で何が悪なのか」ぜひ考えていただければうれしいです!吉柳咲良『デスノート THE MUSICAL』は1月20日(月)~2月9日(日)まで豊島区立芸術文化劇場 Brilia HALLにて上演予定。(撮影/高橋那月、取材・文/藤坂美樹)※高橋楓の「高」は正式には「はしごだか」
2020年01月19日1965年に公開され、その後ほとんど公開される機会のなかったドキュメンタリー映画『東京パラリンピック 愛と栄光の祭典』が現在、東京のユナイテッドシネマ豊洲で公開されている。本作は、1694年に開催された国際身体障害者スポーツ大会の模様をおさめたもの。当時、この大会は“東京パラリンピック”の名で親しまれた。映画は、交通事故や戦争、病気などで下半身まひになってしまい、車椅子で生活する競技者たちが活躍し、海外の選手との交流やスポーツを通じて希望を見つけ出していく姿が描かれる。1964年は東京オリンピックも開催され、市川崑監督が総監督を務めたドキュメンタリーは当時、圧倒的な動員を記録。その完成度の高さは現在も語り継がれており、当時はその内容を巡って論争が起こるなど大きな話題を呼んだが、本作は最初の公開の後は上映される機会がほとんどなかった。現在、公開中の作品はそんな貴重な映像を初デジタル化して上映。名優・宇野重吉が解説を、日本を代表する作曲家のひとり、團伊玖磨が音楽を担当している。『東京パラリンピック 愛と栄光の祭典』ユナイテッドシネマ豊洲で公開中
2020年01月19日ゲッターズ飯田とCalmeraが本日1月19日、滋賀・野洲文化ホールにて「better fortune’n jazz」を開催する。「better fortune’n jazz」は、芸能界最強占い師と言われ、近著『ゲッターズ飯田の五星三心占い2019年版』が100万部を突破している占い師・ゲッターズ飯田と、ドラマ『ミナミの帝王ZERO』や、バラエティ番組のBGMとしても話題のエンタメジャズバンド・Calmera(カルメラ)が主催しているイベントである。当企画は2017年からスタートし、2019年は21会場24公演が各地でチケット完売が続出。動員人数は述べ1万5千人を記録しており、今年はさらにエリア・公演数を拡大する予定だ。立ち上げの経緯はCalmeraの演奏を聴いて、ジャズのイメージが変わったというゲッターズ飯田が「一緒に組んでやってみよう」と思ったことがきっかけだという。ステージではエネルギッシュな演奏と開運トークが展開される。まさに誰も見たことのない異色な組み合わせによるエンタテインメントだ。これを楽しめるのはこの場だけだろう。さらに来場者のなかから選ばれると終演後に対面鑑定してもらえるチャンスも。この貴重な機会をお見逃しなく。■公演情報「better fortune’n jazz」日時:1月19日(日)開場16:30/開演17:00場所:滋賀・野洲文化ホール大ホール
2020年01月19日日本最大級のこどものための展示会「次世代ワールドホビーフェア’20 Winter」が本日、名古屋ドームで開催される。本イベントは、注目のゲームやホビー、人気のキャラクターグッズが集まるほか、アトラクションやステージイベントも開催。会場限定商品なども発売される子どものための展示会だ。会場ではコロコロコミックで連載中の漫画家のサイン会も実施され、中学生以下の子どもが参加できる。なお、本イベントは入場無料だが、入場時に子どもたちの安全のため、手荷物検査を実施。ベビーカーやキャリーケースなどの持ち込みは禁止されている。本イベントはこのあと、東京、福岡、大阪でも開催される。次世代ワールドホビーフェア’20 Winter1月19日(日)名古屋ドーム1月25日(土)・26日(日)幕張メッセ2月2日(日)福岡ヤフオク!ドーム2月9日(日)京セラドーム大阪入場無料
2020年01月19日本日、ザ・リッツ・カールトン大阪で「新春!阪神タイガーストークショー」が開催される。イベントには監督の矢野燿大、ファーム監督の平田勝男、打撃コーチの新井良太が登壇してトークショーを開催。お年玉抽選会も開催される。食事が11時30分からスタートし、講演は13時から行われる。新春!阪神タイガーストークショー BIGなお年玉抽選会付~ お正月もやっぱりタイガース! 監督同士のトークショーがまたまた実現!受付10:45食事11:30講演13:00大人22500円小人(中学生以下)20500円3歳以下は無料。ただし席が必要な場合は有料出演:矢野燿大、平田勝男、新井良太ザ・リッツ・カールトン大阪 ザ・グランド・ボールルーム
2020年01月19日毎年元旦に行なわれる「ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサート」は、ウィーンの誇るムジークフェラインザールからTVとラジオを通じて世界90カ国以上に放送され、5億人が視聴するというビッグ・イベントだ。1939年のスタート以来80年以上の歴史を誇るこのコンサートでは、音楽の都ウィーンを象徴するシュトラウス一家のワルツやポルカが演奏され、その高額のチケットは世界一入手困難として知られている。今年は、ボストン交響楽団音楽監督、ゲヴァントハウス管弦楽団楽長を兼任する、ラトヴィア出身のアンドリス・ネルソンスが初登場。すでに80回に迫る共演を重ねてきたことで、ウィーン・フィルから厚い信頼を寄せられているネルソンスが、新たな時代のウィンナ・ワルツとポルカを華麗かつ鮮烈に紡ぎ出した。現地メディアからも、「祝祭的気分に溢れ、音楽的に優れたネルソンスのデビュー」(『クーリエ』紙)、「ネルソンスのニューイヤー・コンサートは、ピチピチ感満点。聴衆も熱狂し、スタンディング・オヴェーションで応えた」(『クローネ』紙)、「ドライヴ感がすごく、細かいところまで配慮され、爆発的な迫力にビックリ」(『スタンダード』紙)など、絶賛の嵐が寄せられている。注目のプログラムは、定番の「美しく青きドナウ」「ラデツキー行進曲」などに加えて、今年生誕250年のベートーヴェン、没後150年のヨーゼフ・シュトラウス、ザルツブルク音楽祭創設100年、ウィーン楽友協会竣工150年と、2020年のさまざまなアニヴァーサリーを織り込んだ多彩な作品で構成され、同コンサート初登場となる作品が9曲と新鮮味も十分。この話題のコンサートが、収録後わずか10日後に全曲配信。1月29日にはCDの発売も予定されるほか、2月19日にはブルーレイも発売予定。2020年のスタートを飾る話題のイベントを振り返るチャンス到来!「ニューイヤー・コンサート2020アンドリス・ネルソンス&ウィーン・フィル」2CD:SICC-2157~82020年1月29日発売¥2,900+税ブルーレイ:SIXC-292020年2月19日発売予定¥5,700円+税1.オペレッタ「放浪者」 序曲★(ツィーラー)2.ワルツ「愛の挨拶」 作品56★(ヨーゼフ・シュトラウス)3.リヒテンシュタイン行進曲 作品36★(ヨーゼフ・ストラウス)4.ポルカ「花祭り」 作品111(ヨハン・シュトラウス2世)5.ワルツ「シトロンの花咲く国」 作品364(ヨハン・シュトラウス2世)6.ポルカ・シュネル「警告なしで」 作品132★(エドゥアルト・シュトラウス)7.オペレッタ「軽騎兵」 序曲(スッペ)8.ポルカ・フランセーズ「キューピッド・ポルカ」 作品81★(ヨーゼフ・シュトラウス)9.ワルツ「もろびと手をとり」 作品443(ヨハン・シュトラウス2世)10.ポルカ・マズルカ「氷の花」 作品55★(エドゥアルト・シュトラウス)11.ガヴォット★(ヨーゼフ・ヘルメスベルガー2世)12.郵便馬車の御者のギャロップ 作品16の2★(ロンビー)13.12のコントルダンス WoO 14より第1・2・3・7・10・8曲★(ベートーヴェン)14.ワルツ「楽しめ人生を」 作品340(ヨハン・シュトラウス2世)15.トリッチ・トラッチ・ポルカ 作品214(ヨハン・シュトラウス2世)16.ワルツ「ディナミーデン」 作品173(ヨーゼフ・シュトラウス)[アンコール]17.ポルカ・シュネル「大空に羽ばたいて」 作品230(ヨーゼフ・シュトラウス)18.新年の挨拶19.ワルツ「美しく青きドナウ」 作品314(ヨハン・シュトラウス2世)20.ラデツキー行進曲 作品228(ヨハン・シュトラウス1世)★これら9曲はニューイヤー・コンサート初登場。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団指揮:アンドリス・ネルソンス[録音]2020年1月1日、ウィーン、ムジークフェラインザールでのライヴ・レコーディング
2020年01月18日渡辺航原作の人気スボーツ青春漫画『弱虫ベダル』が初めて実写映画化され、8月14日(金)に公開されることが決定した。主演は、King & Princeの永瀬廉。伊藤健太郎、橋本環奈らが共演する。永瀬演じる『弱虫ベダル』の主人公は、地元・千葉から秋葉原にママチャリで通うアニメ好きの高校生・小野田坂道(おのだ・さかみち)。あることを きっかけに自転車競技部に入部することとなり、そこで出会ったかけがえのない仲間たちのために、自分の限界や壁を越え、レースに勝利するための努力を重ねていく。永瀬は、昨年12月より舞台公演や年末の歌番組の合間を縫って、自転車練習をスタート。2回目の練習では先生の指導の下、40km近くを出し、3回目の練習では山道を全力疾走するなど気合十分。また、主人公・坂道の良きライバルである今泉俊輔(いまいずみ・しゅんすけ)役を演じるのは伊藤健太郎。自転車競技部のマネージャー・寒咲幹(かんざき・みき)役を橋本環奈が務める。監督は、映画『植物図鑑 運命の恋拾いました』『旅猫リボート』『隠れ“ビッチ”やってました』を手がけた三木康一郎に決定している。出演者、原作者、監督のコメント、プロデューサーによる出演者の起用理由は以下の通り。■永瀬廉【小野田坂道役】まさか自分が実写映画で坂道くんを演じるとは思っていませんでしたが、すっかり原作とアニメにハマり、気づくと朝になっている日々が続いています。時間を忘れさせるくらい面白い、素晴らしい作品に出演 できてとても光栄です!ひとつの競技に一生懸命になっている選手たちは、キラキラしていて本当にかっこいいんです!その魅力を映画でも伝えて、時間を忘れさせるような作品にしたいと思います。 僕も弱虫にならないように(笑)、自転車練習を頑張ってますので、是非この夏を楽しみにしていてください。■伊藤健太郎【今泉俊輔役】漫画やアニメなどでとても人気のある作品に出させていただける事がとても嬉しいです。 また監督の三木さんともご一緒するのが2回目で、信頼できる方なので今から楽しみです。 原作を飛び越えた実写ができればと思っていますので、ぜひ楽しみにしていただければと思います。■橋本環奈【寒咲幹役】今作はこのお話を受ける前から原作を読ませて頂いておりました。 学生時代の、これぞ青春!というような瑞々しさ溢れる物語で、こぼしたくない一瞬一瞬が繊細に丁寧に描かれていて、それに加え、自転車レースという題材で重要な要素となる、スビード感溢れる絵がとても大好きです!その作品の中で、私はこの部活をなにかと支える自転車オタクの役をやらせて頂きます。実写化されるにあたって、この魅力あるヒロインとして参加出来る事を今からとても楽しみにしています。■渡辺航(原作者)坂道の自転車との出会い、友達との出会い、新しい自分との出会いの物語です。ボクも楽しみにしています!!■三木康一郎監督原作が持っている疾走感や熱量、登場人物たちの熱い想いをリアルに映像としてどう伝えていくのか?そう考えたとき、まず自分自身が登場人物たち以上の熱量を持って挑む!という、なんだか少年漫画のような結論に至ってしまいました。出演者、スタッフ、この映画にたずさわる者たちの熱量を皆さんに感じて頂ければと思います。主演の永瀬さんとは初めてですが、彼が持つ素直なところや、まっすぐなところ、しかし、その奥にある強さや熱さなんかを、主人公の小野田坂道を通して、みなさんに伝えられればと思っています。みんな必死で自転車の練習をしています!彼らの努力や成長にも期待していて下さい。■寺西史ブロデューサー(出演者の起用理由)【小野田坂道役】「誰が演じるといいのだろう」とずっと悩んでいた時に、永瀬廉さんをテレビで拝見して、「この人しかいない!」と強く思いました。「坂道」の持っている一生懸命さ、明るさ、そして芯の強さ。 映画の中で描きたいと思っていた主人公が、永瀬さんの中にありました。永瀬さんの作り上げる小野田坂道が楽しみでなりません。【今泉俊輔役】努力型の天才であり、複雑な感情を持ったキャラクターです。伊藤健太郎さんの、柔らかい部分もありつつ、時折見せる鋭い目が、まさに今泉にビッタリだと思います。 坂道との出会いによって、変化をしていく今泉を演じて頂けることが幸せです。【寒咲幹役】坂道の隠れた才能を“発見する人”です。映画を見る観客の皆さんの気持ちに、一番近いところに寄り添っていてくれるキャラクターです。圧倒的な“華”を持った橋本環奈さんが演じてくださることで、映画に美しい光が差し込むことと思います。『弱虫ペダル』8月14日(金)公開
2020年01月18日『Love Letter』『スワロウテイル』『四月物語』『花とアリス』など、数々の名作を世に送り出してきた映画監督・岩井俊二による最新作、『ラストレター』が現在公開中。現代のネット時代にはほとんど見られなくなった“文通”を主題とした、淡く切ないラブストーリーだ。本作は、20年以上ものキャリアの中で、巧みにその時代を切り取りながら、多様な愛の形を表現してきた岩井が、初めて出身地である宮城を舞台に、手紙の行き違いをきっかけに始まったふたつの世代の男女の恋愛と、それぞれの心の再生と成長を描いたオリジナルストーリー。“文通”とあって、名作『Love Letter』を感じさせる世界観の作品でもある。この映画の主人公・岸辺野裕里を演じるのは、松たか子だ。自身初主演映画の『四月物語』以来約21年ぶりの岩井監督作品への出演となり、映画では『小さいおうち』以来、約5年ぶりの主演を務めている。そして裕里の姉・未咲の高校生時代と、未咲の娘(裕里の姪)である遠野鮎美という“母娘”を一人二役で演じるのは広瀬すず。若くしてすでに数々の名匠と共に作品を世に送り出してきた彼女が、ついに岩井組への初参加を果たすことになった。さらに、同級生であった未咲に恋をし、再会を願って同窓会に参加。ひょんなことから裕里と文通を始めることになる乙坂鏡史郎役に福山雅治が扮している。岩井が「この役は福山雅治しかいない」と出演を熱望したことから待望の岩井組初参加が実現したようだ。その他、神木隆之介が高校生時代の鏡史郎役を務め、福山との二人一役を演じ、『天気の子』の森七菜が、松演じる裕里の娘・颯香と高校生時代の裕里の二役を演じ、新人ならではの瑞々しさで作品を彩っている。さらには、庵野秀明、水越けいこ、小室等といったユニークかつ岩井組ならではのキャスティングが実現。また、『Love Letter』の主演コンビである中山美穂と豊川悦司が、ふたり揃って出演している。邦画ファン垂涎の再タッグが、松をはじめ超豪華キャストに加わり、岩井監督と共に、新たな“文通物語”を紡ぎ出しているのだ。今の時代だからこそ、こんな時代だからこそ、“手紙”だからこそ届く想いがある……のかもしれない。そんな珠玉のラブストーリーを、ぜひとも劇場で目撃し、堪能していただきたい。『ラストレター』公開中
2020年01月18日日本映画界を代表する二枚目スター、池部良の没後10年を記念した特集上映「没後十年記念映画俳優池部良」が本日から東京のシネマヴェーラ渋谷で開催される。池部良は1918年に東京で生まれ、立教大学在学中に東宝撮影所シナリオ研究所に入り、卒業後に東宝に入社。当時は監督を目指していたが、俳優としてデビューし、クールな顔立ちと爽やかな笑顔で二枚目スターとして人気を博した。その後はさまざまなジャンルの作品で活躍し、高倉健と共演した『昭和残侠伝』シリーズも大ヒット。文筆活動でも高い評価を受け、講演なども数多く行ったが2010年にこの世を去った。今回の特集では20作品を上映予定。木下恵介監督が島崎藤村の小説を映画化した『破戒』や、中川信夫監督が1949年に手がけたサスペンス『私刑 リンチ』、池部と志村喬がコンビを組んで難事件にあたる『33号車応答なし』、池部のフィルモグラフィからは外されている幻の作品『刺青』、お互いの気持ちを言い出せない男女のひと時を市川崑監督が描いた恋愛映画の傑作『恋人』などが上映される。なお、作品によって35ミリ、16ミリのプリント、デジタル素材が混在しているが、劇場サイトの解説によると、多くのファンが楽しみにしている作品のひとつであろう渋谷実監督の傑作『現代人』は美品プリント(35ミリ)での上映。クールな眼差しと、優しい顔立ちが同居する名優の魅力を存分に堪能できる特集になりそうだ。没後十年記念映画俳優池部良2月7日(金)までシネマヴェーラ渋谷で開催中『戦争と平和』『破戒』『その夜の冒険』『私刑 リンチ』『恋人』『現代人』『朝の波紋』『地の果てまで』『恋化粧』『33号車応答なし』『天上大風』『裸の町』『遙かなる男』『男対男』『顔』『トイレット部長』『如何なる星の下に』『超高層のあけぼの』『刺青』『足にさわった女』
2020年01月18日山下健二郎(三代目 J SOUL BROTHERS)が本日1月18日、横浜アリーナで「三代目 J SOUL BROTHERS 山下健二郎のZERO BASE presents 山フェス~山下ベースin横浜アリーナ 2020~」を開催する。山下がパーソナリティを務める人気ラジオ番組『三代目 J SOUL BROTHERS 山下健二郎のZERO BASE』。これは毎回、グループの活動についてはもちろん、山下が持つ多彩な趣味についても語る番組だ。幅広いジャンルのゲストも聴きどころとなっている。本日の「三代目 J SOUL BROTHERS 山下健二郎のZERO BASE presents 山フェス~山下ベースin横浜アリーナ 2020~」はそのラジオのイベント。通称「山フェス」と呼ばれ、番組ゆかりのアーティストやお笑い芸人と一緒に、山下が音楽とダンス、笑いを融合させたステージが提供される。2018年末の第1回目も同じ横浜アリーナで1万人を動員した。今年のゲストにはCrazyBoy、つるの剛士、DJ DARUMA、フレンズ、EXIT、かまいたち、コロコロチキチキペッパーズ、三四郎、東京03、本坊元児(ソラシド)、釣りよかでしょう。、江頭勇哉と豪華な名前が並ぶ。またロビーには山下の釣り道具やスニーカーなどのコレクションを展示した「山下ベース」や、ゲームコーナーも設置され、様々な楽しみ方ができるだろう。山下自身は「1回目を超えなければいけないのでプレッシャーはあるけど、絶対楽しい中身にする!」とコメントしている。きっと誰もが楽しめる時間にしてくれるはずだ。■公演情報「三代目 J SOUL BROTHERS 山下健二郎のZERO BASE presents山フェス~山下ベースin横浜アリーナ 2020~」日時:1月18日(土)開演16:30場所:横浜アリーナ
2020年01月18日タイカ・ワイティティが、さらに深く『スター・ウォーズ』のユニバースに関わるかもしれない。Disney+が配信する『マンダロリアン』でも監督のひとりに選ばれたが、『The Hollywood Reporter』が伝えるところによると、今後の『スター・ウォーズ』映画を手がけてほしいとアプローチされているようなのである。ワイティティが監督した『マイティ・ソー バトルロイヤル』を製作したケヴィン・ファイギにも『スター・ウォーズ』から声がかかっているが、それと同じプロジェクトなのか、あるいはまた別のプロジェクトなのかは、わからない。『スター・ウォーズ』映画の製作は、現在公開中の『スカイウォーカーの夜明け』をもって、一旦停止状態に入っている。しかし、スカイウォーカーサーガが終わっても『スター・ウォーズ』が終わるわけではなく、ディズニーは、今後、このユニバースをどう拡大していくか模索しているところだ。ワイティティがそこにどんな味をプラスするか、気になるところである。文=猿渡由紀
2020年01月17日1月31日(金)公開の映画『AI崩壊 』の舞台挨拶が1月31日(金)に行われることが決定し、主演の大沢たかお、賀来賢人らが登壇する。本作は、医療や金融、セキュリティ、交通など生活インフラをAIが支える近未来の日本を舞台に、AIが暴走し日本中に起こるパニックを描くSFサスペンス。『22年目の告白-私が殺人犯です-』の入江悠が脚本と監督を務め、大沢たかお、賀来賢人、岩田剛典、広瀬アリス、三浦友和ら豪華キャストが出演する。舞台挨拶の先行受付は1月18日(土)11:00より「ぴあ」(アプリ)にて実施される。『AI崩壊 』舞台挨拶日時:1月31日(金)会場:丸の内ピカデリー12:00の回上映後と15:00の回上映前に舞台挨拶を予定登壇キャスト(予定):大沢たかお、賀来賢人、岩田剛典、広瀬アリス、入江悠監督料金:全席指定/2,100円会場:新宿ピカデリー14:10の回上映後と17:30の回上映前に舞台挨拶を予定登壇キャスト(予定):大沢たかお、賀来賢人、岩田剛典、広瀬アリス、入江悠監督料金:全席指定/2,100円先行受付の詳細は、ぴあ(アプリ)に掲載中『AI崩壊』 公式サイト()1月31日(金)全国ロードショー©2019 映画「AI崩壊」製作委員会
2020年01月17日イタリア・オペラの歴史に巨大な足跡を残した作曲家プッチーニの数多くの名作の中でも、ひときわ評価が高く愛され続けてきた作品『ラ・ボエーム』。19世紀のパリを舞台に、詩人ロドルフォとお針子ミミの儚い愛と、明日の成功を夢見る若き芸術家たちの貧しくも自由な生活を描いたこのオペラは、まさにクラシック史上屈指のラブストーリーだ。今回、新国立劇場で上演されるこの名作『ラ・ボエーム』には、圧巻の美貌と表現力、そして豊な声を持つソプラノ、ニーノ・マチャイゼが登場する他、辻井亜季穂(ソプラノ)にリッピ(テノール)など、期待の若手歌手も参加。名匠カリニャーニの指揮とともに要注目の舞台となりそうだ。パリの街を俯瞰するかのような粟國淳の演出と、「冷たき手を」「私の名はミミ」の名アリアに代表されるプッチーニの甘美な旋律が紡ぎだす素敵な時間をご堪能あれ。● ●公演概要1月24日(金)、26日(日)、28日(火)、31日(金)、2月2日(日)新国立劇場オペラハウス
2020年01月17日佐藤大樹(EXILE/FANTASTICS)と橋本環奈のダブル主演で贈る、5月22日(金)より全国公開の映画『小説の神様』。この度、追加キャスト7名が一挙公開された。夢を見失い、自身の才能と現実のギャップに悩み、傷つきながらも挑戦していく登場人物の姿がダイレクトに心に響く物語として、あっという間にSNSや書店員から話題が広まり、1年間で7刷が決まるほどの人気を集める講談社タイガレーベルの『小説の神様』。著者の相沢沙呼は、最新作『medium 霊媒探偵城塚翡翠』で“このミステリーがすごい!2020年版”、“2020本格ミステリ・ベスト10”で、ともに第1位を受賞するという快挙を遂げたばかりの、今、最も注目の集まる気鋭の作家だ。本作で、中学生で作家デビューしたものの、発表した作品は酷評され、売り上げも振るわない。自分を見失い、思い悩む売れない高校生小説家の千谷一也を演じるのは佐藤。EXILE/FANTASTICSで活躍する一方で、俳優としても注目を集める存在だ。一方、同じクラスの人気者でドSな性格で、ヒット作を連発する高校生小説家・小余綾詩凪に橋本が扮する。そんなすべてが真逆のふたりに、編集者からミッションが下される。それはふたりでひとつの物語を共作し、大ベストセラーを生み出すことだ。ナイーブで売れない高校生小説家・一也と、ドSの売れっ子人気高校生小説家・詩凪と同じ文芸部に所属し、一也が小説家であることを知る数少ない友人であり、詩凪を文芸部に誘うなど、物語のキーマンでもある頼れる部長・九ノ里 正樹役に佐藤流司。彼はミュージカル『刀剣乱舞』シリーズの主演・加州清光を務める等、舞台で大人気を博し、映画『HiGH&LOW THE WORST』での好演も記憶に新しい俳優だ。一也の小説の大ファンで彼に憧れを抱きながら、小説づくりに情熱を燃やす後輩・成瀬秋乃役には、子役時代から数多くの映画・ドラマで活躍する柴田杏花。さらに、一也と詩凪ふたりの高校生小説家の才能を見込み、共作を持ちかける担当編集者・河埜役に山本未來が扮する。そのほか、一也のデビュー作の担当編集者・野中役に坂口涼太郎、一也の父親で小説家でもある千谷昌也役には片岡愛之助、一也を励まし温かく見守る母親・千谷優理子役を和久井映見が演じる。そして、一也の妹で、病気で入院中の千谷雛子役には、本作が長編映画初出演となるティーンに大人気のモデルの莉子が大抜擢。監督には、『HiGH&LOW』シリーズや、500本以上のMVを世に送り出した久保茂昭を迎え、繊細でドラマチックな物語に、これまでにないみずみずしくビビットな映像演出で挑む。友情を超えて近づくふたりの距離。苦悩、努力、そして挑戦し続けた先でふたりが共作し、生み出す物語の行方はいかに……。新たな青春映画の誕生の予感に、大いに期待感を煽られる。『小説の神様』5月22日(金)より全国公開
2020年01月17日山田孝之を主演に迎えた、重松清原作の実写映画『ステップ』が、4月3日(金)より全国公開される。この度、秦基博の主題歌とともに、山田演じるシングルファザーの葛藤と成長を映し出した予告編と、ポスタービジュアルが公開された。本作の主人公は、妻に先立たれてから1年、娘の美紀と再出発を決意した健一(山田)。彼は、思い通りにならない仕事と育児の両立に悩んでいる。健一や美紀を見守る登場人物には、國村隼、余貴美子、広末涼子、伊藤沙莉、川栄李奈などの俳優陣が結集し、物語を彩る。描かれるのは、働きながら子育てをするシングルファザーの健一と一人娘の美紀、彼らを取り巻く人々の10年間のドラマだ。この度公開された予告編は、健一が妻に先立たれてから1年の節目に、幼い美紀と再出発を図ろうと決意を新たにするところからスタートする。料理や洗濯、娘をお風呂に入れたり寝かしつけたりと、日々家事に育児に奮闘する健一。朝は満員電車に揺られながら出勤し、同僚に残業を引き受けてもらいながら、急いで保育園に預けた娘を迎えに行く。めまぐるしい日々を送りながら仕事と子育ての両立に葛藤し、「もうダメかもしれないな……」と弱音をこぼす、等身大の父親の姿が切り取られている。忙しい毎日を過ごしながらも、「ギブアップしたくないんですよ、男手一つの子育て」と語る健一を優しく見守るのは、豪華キャストが演じる周囲の人々。伊藤沙莉演じる保育士の“ケロ先生”は、美紀を抱き上げる健一を見て「お母さんもきっと、抱っこしたかったんだろうなって……」と目頭を熱くさせ、川栄李奈演じる亡き妻の面影を持つ行きつけのカフェ店員・舞は、「がんばってほしい」とまっすぐな笑顔を向ける。広末涼子演じる同僚の奈々恵は、「寂しさはゼロにできない、それを知っているから強がる」と優しく寄り添うも、一方で涙する様子も見られる。そんな俳優たちの演技を際立たせるのは、秦基博が書き下ろして歌う、主題歌『在る』。秦が「誰か“が”いたこと。誰か“と”いたこと。その人が、自分が、存在するということ。その意味を考えながら作った曲です」と想いを形にした楽曲だという。さらに、予告編とあわせて本作のポスタービジュアルも公開された。笑顔の美紀を優しく見守る健一という、ほほえましい2ショットと、“僕と娘の10年間、天国の君との10年間。”という、亡き妻への想いも込められたキャッチコピーが記されている。『ステップ』4月3日(金)より全国公開
2020年01月17日日本最古の歴史書『日本書紀』の編纂から1300年を記念し、特別展『出雲と大和』が東京国立博物館にて開幕。3月8日(日)まで開催されている。古代日本において、現在の島根県にあたる「出雲」は、出雲大社を中心に神々や祭祀の世界を司り、現在の奈良県にあたる「大和」は、朝廷を中心に政治の世界を司ってきた。同展は、そんな出雲と大和の名品約170件を一堂に集め、古代日本の成立やその特質に迫るもの。「古代史」と聞くと難しく構えてしまうかもしれないが、古代から伝わる宝物や出土品が丁寧な解説や映像とともに紹介されている会場に一方足を踏み入れれば、歴史に詳しくなくてもあっという間に古代世界に引き込まれていく。展示は「巨大本殿 出雲大社」「出雲古代祭祀の源流」「大和王権誕生の地」「仏と政」のテーマごとに分けられた全4章で構成。第1章「巨大本殿 出雲大社」では、出雲大社に古くから伝わる神宝を通してその歴史が紹介される。出雲大社の境内から出土した「新御柱(しんのみはしら)」「宇豆柱(うづばしら)」と呼ばれる巨大な柱材が初めて同時公開されるほか、古代出雲大社本殿の十分の一スケールの模型など貴重な資料が並び、高さ約48メートルもあったという古代出雲大社の威容をうかがい知ることができる。日本書記成立1300年特別展「出雲と大和」()
2020年01月17日『アメリカン・スナイパー』『ハドソン川の奇跡』『15時17分、パリ行き』など、近年、フィクション作品とともに、実話を基にした映画作品を多く手がけている、巨匠クリント・イーストウッド監督。今回の題材は、1996年にアメリカのアトランタで実際に起きた爆弾事件にまつわる出来事だ。警備員リチャード・ジュエルは、公園で不審なバッグを発見。その中にはパイプ爆弾が仕掛けられていた。事件を未然に防いだことで、ジュエルは英雄として扱われる……かと思いきや、地元の新聞やTV局は、彼を実名で報道し、英雄どころか、あたかも犯人であるかのように伝えた。報道はさらにエスカレートし、ジュエルは人格攻撃の的にすらなってゆく。なぜ、ジュエルは疑われたのか。そして、疑いを晴らすための戦いはどうなっていくのか。本作は、この理不尽な事件を、スリルたっぷりに描き出してゆく。この作品が表現するのは、メディアを盲目的に信用することの危険性や、思い込みのこわさである。そしてそれは、誰にでも起こり得る、われわれの身近にある恐怖だ。SNSでは、自分で真贋をよく確かめずに、他人を攻撃するという出来事が毎日のように起こっている。他人を好き勝手に叩いているような人であっても、逆にいつ被害者になるかも分からない。その意味で本作は、非常に観客に近い作品といえるのだ。『リチャード・ジュエル』公開中
2020年01月17日M・ナイト・シャマランとアップルが、盗作で訴訟された。問題の作品は、Apple TV+で配信中の『サーヴァントターナー家の子守』。原告の女性映画監督フランチェスカ・グレゴリーニは、今作が、彼女の2013年の映画『Truth About Emanuel』を男性の視点から書き換えたものだと主張している。『サーヴァント〜』は、幼い娘を失くした夫婦が人形に強い愛情を持つようになり、子守にもその人形の世話をさせるという設定。『Truth About〜』は、娘を亡くした母親が人形に愛着を持ち、その人形の世話をするために子守を雇うという話。グレゴリーニはまた、男性目線の『サーヴァント〜』が子守の女性に対してセクハラ的なことを言うなど、女性蔑視な部分があることも批判している。シャマランはこのドラマのエグゼクティブ・プロデューサー。クリエーターのトニー・バスギャロップも被告として名を挙げられている。文=猿渡由紀
2020年01月16日2008年の映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』や、2010年の映画『英国王のスピーチ』『ハリー・ポッターと死の秘宝』などで名高い映画音楽の巨匠アレクサンドル・デスプラが、川端康成の短編小説「無言」を原作に満を持して書き下ろした初のオペラ『サイレンス』が日本で初上演される。2019年2月にルクセンブルクで世界初演されたこの作品は、同年3月にパリでも上演され、大好評を博している。出演には、ルクセンブルクを拠点とする世界最高峰のアンサンブル「アンサンブル・ルシリン」のほか、今回の公演のために新たにオーディションによって選ばれた実力派キャスト、そしてフランスで活躍する永田鉄男が撮影監督を務めた映像等、あらゆるジャンルのトップ・アーティストが集結。「今まさに観るべき舞台」との評価に相応しい仕上がりだ。大の日本好き、日本通でもあるデスプラは、今回川端の小説にインスパイアされ「表現手段を失ったアーティストは、どう表現していくか、どうコミュニケーションしていくか」というテーマのもとでこのオペラを作曲したという。映画界の巨匠が手がけるオペラの切れ味やいかに!?『サイレンス』特設サイト()【関連リンク】『サイレンス』関連企画 映画音楽の巨匠アレクサンドル・デスプラが語る音楽の世界()●公演概要1月18日(土)ロームシアター京都サウスホール1月25日(土)神奈川県立音楽堂(木のホール)*1月25日(土)の音楽堂公演では、終演後、川端康成の研究家としても知られる、鎌倉文学館の館長、文芸批評家の富岡幸一郎氏と、デスプラ、ソルレイの3名によるアフタートークも予定。【関連リンク】音楽堂公演情報ページ()アレクサンドル・デスプラとソルレイ●アレクサンドル・デスプラ(作曲・台本・指揮)フランス/パリ出身。映画音楽の作曲家としてヨーロッパのアート作品からハリウッド大作まで幅広く手がけ、グラミー賞、ゴールデングローブ賞で音楽賞を多数受賞している。2005年、『真夜中のピアニスト』でベルリン国際映画祭銀熊賞とセザール賞を受賞した。また、2006年の『クィーン』、2008年の『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』、2010年の『英国王のスピーチ』でアカデミー賞にノミネートされている。2014年の『グランド・ブダペスト・ホテル』でアカデミー賞を初受賞。『シェイプ・オブ・ウォーター』はゴールデングローブ賞最優秀作曲賞、アカデミー賞作曲賞を受賞。●ソルレイ(台本・演出)アレクサンドル・デスプラの公私ともにパートナーであるソルレイ(ドミニク・ルモニエ)は、デスプラ作品の演奏を多く手がけるトラフィック・クインテットのヴァイオリニストであり、CD録音なども多く手がけた。現在はオペラや室内楽などにおいて、演出、ステージデザインやアートディレクションなど活動の領域を広げ、多岐に渡って活動している。
2020年01月16日3月6日(金)に公開される『映画ドラえもん のび太の新恐竜』に、木村拓哉がゲスト声優として出演することが決定した。映画第1作目が公開された1980年から40作目を迎える『映画ドラえもん』シリーズ。最新作となる本作を手がけるのは、『のび太の宝島』でシリーズ史上最高興行収入53.7億を打ち立てたコンビの監督・今井一暁と脚本・川村元気。のび太が双子の恐竜キューとミューに出会い、6600万年前の白亜紀を舞台に大冒険を繰り広げる。主題歌は、Mr.Childrenが書き下ろしたW主題歌『Birthday』と『君と重ねたモノローグ』。この度出演が明らかとなった木村が演じるのは、白亜紀という時代に存在するはずのない“猿”の姿をした、怪しい男・ジル。「謎の島」に関する秘密を握っており、のび太たちの運命のカギを握る大切な役どころになるという。木村は、2004年『ハウルの動く城』、2010年『REDLINE』に続き、10年ぶり3度目のアニメ映画出演となる。情報発表に合わせて行われた取材では、「ドラえもんの横に立つとなったら、やっぱり色は合わせたいでしょ!」と、ドラえもんカラーである青色の服で登場。幼少の頃から『ドラえもん』の漫画を読み育ち、日本人のDNAの中に『ドラえもん』があるとまで言う木村は、今回のオファーを聞いた時、ドッキリだと思ったほど驚いたという。木村から寄せられたコメント全文は下記の通り。木村拓哉(ジル役)コメント最初は、「もし『映画ドラえもん』の出演依頼が来たら、木村拓哉はどんな反応をする?」というドッキリ企画かと思ったほど、驚きました(笑)。僕が生まれる前から存在し、幼少の時からずっと楽しんできた『ドラえもん』の世界に自分が入り、ひとつのキャラクターになれるという事が、正直まだ信じられません。小学生の頃、コロコロコミックで『ドラえもん』を読んでいました。漫画・アニメの物語だと理解はしているのですが、僕が幼い頃から近くにあり、もはや日常に『ドラえもん』が含まれているような気がします。頼りないのび太はまさに僕たちの代弁者で、その傍らにはいつもドラえもんが居てくれる。僕たちが弱気になった時、「ドラえもんが助けてくれたらなぁ~」と想像するだけで、一瞬でも寄りかかれるような存在でした。僕たちが歳をとっても、彼らは不変です。慣れ親しんできた、僕ら日本人のDNAの中にあるような感じ。だから、50年間も、ずっと人々の傍に居続けてくれているのだと思います。アフレコ時、声の演技では監督のOKを信じるしかないのですが、今回はドラえもんやのび太たち、声優の方々の声に引っ張ってもらえた気がします。また、現段階でも絵のクオリティが凄く、未完成にも関わらず感動しました。とにかく完成が楽しみです。ちなみに、僕も恐竜が大好きな少年でした!幼稚園の頃から今作の舞台である白亜紀の世界を想像し、のび太のように化石の発掘をした事もあります。『のび太の恐竜』ももちろん観ていますし、そんな僕が今回『のび太の新恐竜』に参加できるのは嬉しいですね。50周年記念、映画40作目となる『のび太の新恐竜』は、今まで考えもしなかったような事に気づかせてくれる物語になっています。子供と大人が一緒に、家族みんなで楽しめる映画ですので、ぜひ見てください!僕も早く観たい!●欲しいひみつ道具ドラマの台詞を覚える時、「アンキパンがあったらなぁ~」って思うことはしょっちゅうありますが、「あいつはアンキパンで覚えてるんだろ」と思われるのは悔しいので、やっぱりどこでもドアかなぁ。どこでもドアで、ヒマラヤ山脈の頂上、世界で一番高い場所へ行ってみたいです。体力や天候、様々な条件をクリアしないと行けない場所からの景色を、ずるいですけど、どこでもドアを使って見てみたいですね。それと、机の引き出しにタイムマシンがあるかどうかは、小さい頃にもちろん確認しましたよ。「あるわけないよな」って思いながら(笑)。●自分をドラえもんのキャラクターに置きかえるなら理想はジャイアン。「お前のものは俺のもの」という感じを貫き通しているジャイアンに、徐々に惹かれるようになってきて、大人になった今は男としてかっこいいなと思ってしまいます。だけどやっぱりジャイアンにはなりきれない。なので、のび太とスネ夫のミックスの、「のび夫」って感じですかね(笑)。のび太のように速攻寝られるタイプでもないし、スネ夫ほど裕福でもなかったので、「のび夫」か「スネ太」(笑)。『映画ドラえもん のび太の新恐竜』3月6日(金)全国公開
2020年01月16日劇団ONEOR8の2年ぶりの新作公演『誕生の日』がまもなく開幕する。外部プロデュース公演でも脚本、演出などで目覚ましい活躍を見せている劇作家、演出家の田村孝裕が、「評価を直に感じるので、一番緊張する」と語るホームグラウンドでの、久々の書き下ろしである。ささやかな日常を懸命に生きる人間の感情の揺らぐ様を、鋭く、温かく見つめ、繊細に描き出してきた田村が、新たな主人公としたのは40歳を目前にした独身女性。この設定だけで同世代の女性たちの共感を誘う田村の世界が炸裂しそう……と期待を募らせていたところ、そこには思いもかけない、これまでの田村のアプローチとは確かに違う驚きの仕掛けがあった。挑戦のきっかけは、危機感だ。「当たり前ではあるけど、いつまでも若手とは言っていられない。自分たちの芝居を古いと自覚して芝居を作っていかなくては、このままではヤバいぞと(笑)。古いというか、自分が面白いと思っているものと、世の中で評価されたり、面白いとされているものがだんだん違ってきていると感じているんですよね。“劇団力”といったものをつけていかないと、どんどん取り残されてしまう。一昨年に劇団創立20周年を迎えて、今回はリスタートの気持ちでやろうよ、と」バーを営む木村加寿美は39歳、独身。幼い頃から男の子に見間違われてきた。思春期に女性としての自我が芽生えるが、容貌のコンプレックスからいわゆる“女らしさ”はすべて排除し、恋愛沙汰とももちろん無縁。オバサンと呼ばれる年齢となった今も化粧もせず、見た目はオッサンのままで……。そんな主人公に扮するのは、劇団員の山口森広だ。女性キャラクターを、男性が演じる。まさしく演劇の妙味ともいえるが、ジェンダーに対する問題意識が高まる昨今、このような切り口を選んだのはなぜなのか。「自分の母校である舞台芸術学院の公演に関わった時など、やっぱり若い子と僕らの感覚はだいぶ違うなと気づかされるんです。性に対する飛び越え方が全然違うな……ってことは前々から感じていて、そのあたりのことを書いてみたいなと。ただ、いわゆるホモセクシュアル、レズビアンといった題材になってくると、僕自身がどうしても差別的な視点で見てしまう。たとえば女装家だとか、山口そのものをノーマルではない人物として描くとしたら、おそらくその差別意識が全面的に出てしまうなと。その描き方がはたして正しいのか、僕の中で疑問があったので、だったら彼を女として書いたほうが、僕の持つ差別的な視点そのものもちょっとした笑いに転嫁することができるかなと。自分がそうした差別意識を持っていることは、正直に、なるべく隠さずにいようと思って書きました」そう、焦点はLGBTではないのだ。ひとりの女性が、心の傷をどう解消し、新たな一歩を踏み出していくのか。そのドラマを覗くことで、やはり各々の性差に対する考えがあぶり出されるだろう。男優が女性を表出する仕掛けは、過度な深刻さを避けて空気を緩和しながら、人間関係の新たな気づきをもたらすのでは……、そんな予感がする。「最初はLGBTについて触れないといけないかな……とも思いましたけど、そこに僕なりの説得力がなかった。加寿美のように生きてきた女友達が僕の周りにもいるので、そういう人に視線を向けたほうが僕自身のリアリティが出るなと思ったんですね。ただ芝居の匙加減をどうすべきか、ずっと悩んでいて。観客がどう受け止めてくれるのか、今から不安です(笑)」これまでの劇団公演とは違う新たなドラマの打ち出し方は「自分でも意識した」と明言。昨秋、数々のヒットドラマを手がけた脚本家、岡田惠和の書き下ろし舞台『不機嫌な女神たち プラス1』を演出した。その時の経験が大きく影響していると振り返る。「ホンをいただいて、すごく困ったんですよ。これ、どうするの!?って(笑)。ある状況から状況への飛躍が生理的に無理じゃないか……、ここでこのセリフをしゃべっちゃう!?といった場面が多々あって。でもそれって、意外と役者さんがどうにでもしてくれるんですよね。役者の力ってすごいなと、あらためて思いました。その時に、ある程度面白いと思ったものなら、強引に、乱暴にでも書いてしまっていいんだなと思って。頭で書くんじゃなくて心で書く、岡田さんのホンはそんなふうに感じられた。岡田さんはきっと、ディレクターさんや役者さんのことをものすごく信頼しているんですよ。その信頼のもとに、自由に書いている。信頼関係の上に成り立つのなら……と考えて、実は今回の『誕生の日』は、だいぶ乱暴に書いたんです(笑)。いつもだったら二の足踏んで、立ち止まって、戻って、もう一回書き直して……なんてやってますけど、それをせずに、演出のことも考えずに」劇団ONEOR8のリスタートのテーマは、「劇団の体力をつけよう」。集客を含めて、劇団本来が持つ力を見直していく。そのため今回の新作公演は、著名な客演を迎えない、小劇場での長期間公演など、新たな試みに乗り出した。先述のように田村の劇作スタイルも新境地へ。ただ、描き出したい芯は変わらない。今回も、ひとりの女性の葛藤を時に笑いを交えて見つめながら、胸にガツンと響く何かを受け取ることになるのだろう。「表現の仕方は試行錯誤して、変化をつけていかなければと思いますが、僕自身が書きたいものは、劇作を始めた時から変わってないなと。どうしようもなくがんじがらめだけど一生懸命に生きる人たちが、何を選択し、どう動くのか。前進でも後退でもいいから、その登場人物の一歩を見つめることが僕の興味であり、そこはこの先も変わることはないだろうと思います」ONEOR8『誕生の日』は、1月18日(土)から2月2日(日)まで東京・日暮里のd-倉庫にて上演。取材・文:上野紀子
2020年01月16日人間の特定の記憶を消すことができる人物がいたとしたら?恋人から自分に関する記憶が消えてしまったとしたら? そんな刺激的な設定を描く映画『記憶屋 あなたを忘れない』が明日から公開になる。監督・共同脚本を務めた平川雄一朗は“記憶屋は一体、誰なのか?”よりも“人間にとって記憶とは何か?”を重視して撮影にあたったという。脚本づくりにおけるこだわり、出演者への信頼、そして何があっても死守したかったラストへの想い……公開前に平川監督に話を聞いた。本作は、大学生の遼一(山田涼介)が恋人から自身の記憶が一切消えていることに気づくところから物語が始まる。彼女の記憶はなぜ消えてしまったのか?記憶を元に戻す方法はあるのか?遼一は幼なじみの真希(芳根京子)らの協力を得ながら調査を進め、やがて人の特定の記憶を消すことのできる“記憶屋”の存在を知る。誰だって忘れたいことはある。でも、その記憶が永遠に消えてしまうのは良いことなのか?原作小説はミステリアスな展開が魅力だが、平川監督は「僕は今までエンタテインメント作品を手がけることが多かったんですけど、この原作とキャストであれば人間ドラマを描きたいと思った」という。「それはつまり人間の“弱さ”を描くことなんですよね。だから葛藤もあるし、何かを決められないでいるし、悩みながらも一歩ずつ進んでいく。そんな風に描けたらいいなと。それに原作を読んでいて、芳根さん演じる真希の一途な想いに惹かれたので、映画でもそこは貫きたいと思いました。だから“記憶屋って誰なの?”ということよりも、“記憶屋は善なのか悪なのかわからない”っていう風に思ってもらえたらいいなと思ってつくっていきました」人間の記憶を軸に、人の心の弱さや哀しみを描く本作は、そのまま描けば非常に暗く、重いトーンになってもおかしくない。しかし、山田をはじめとする俳優陣と平川監督は本作にユーモアや笑いを絶妙に交え、観客が主人公と共に話を追っていけるように描いている。「それはやはり(山田が出演していたドラマ)『もみ消して冬』のおかげですね(笑)。僕はあのドラマを観て山田くんにすごく興味を持ちましたし、あのドラマを観ていたから、今回の役も絶対にできるとわかっていました。蔵之介さんも笑いがわかってる方ですし。この映画は何もしないで放っておくと重くてしんどいトーンになってしまうことはわかっていました。だから観てもらう方に楽しんでもらえるようにして“救いのある映画”にしたかったんです」本作は観客が遠方から“謎解き”を楽しむタイプの映画ではなく、物語を楽しみながら自身の過去の記憶や思い出について考えたり、ふとしたことを思い出したりできる作品になった。だからこそ平川監督は映画のエピローグは“観客にゆだねる”ことにこだわったようだ。「実は脚本の段階ではもっといろんなシーンがあったんですよ。映画会社は物語に全部ちゃんと決着をつけたものにしてもらいたかったと思うんです。でも僕の中では物語が解決した後のエピローグは“観客にゆだねる”終わり方にしたいと思った。だから何回も打ち合わせして……映画会社の方も受け入れてくれて、最後はお客さんにボールを渡して、それぞれに考えてもらえる終わり方にしています」『記憶屋 あなたを忘れない』1月17日(金) 全国ロードショー
2020年01月16日「ウォルト・ディズニー・アーカイブス コンサート」が本日1月16日から2日間、東京・舞浜アンフィシアターで開催される。ミッキーマウスの産みの親であるウォルト・ディズニーと、ウォルト・ディズニー・カンパニーに関する約1世紀分の史料を収集・保存する機関である「ウォルト・ディズニー・アーカイブス」。その設立50周年を記念して行われるコンサートが「ウォルト・ディズニー・アーカイブス コンサート」だ。東京、兵庫、名古屋の3カ所で8公演が予定されている。ステージは「インスピレーション」「チャレンジ」「イマジネーション」「好奇心」「アドベンチャー」「信念」「未来」という7つのテーマで進行。それに沿った名曲の数々がウォルト・ディズニー自身の哲学や夢を描き出していく。さらに案内人(ナビゲーター)として稲垣吾郎が登場。音楽監督・ピアノ演奏は島健が抜擢された。また初期のミッキーマウス画、アニメーターやウォルト本人の創作イメージを刺激するために描かれた美しいコンセプトアートをはじめ、ディズニーランド構想図、ウォルト本人の歌唱映像などの映像や資料も見ることができる。この様なコンサートは世界初だという。貴重な開幕2日間となる公演にぜひ足を運んでほしい。■公演情報「ウォルト・ディズニー・アーカイブス コンサート」場所:東京・舞浜アンフィシアター1月16日(木)開演 19:00(開場 18:00)1月17日(金)開演 14:00(開場 13:00)開演 19:00(開場 18:00)
2020年01月16日自分の大事な人の頭の中から、自分の記憶だけが消えてしまったら……。そんなせつなく不思議な出来事とともに描かれていく感動作『記憶屋 あなたを忘れない』が、1月17日(金)より公開される。Hey! Say! JUMPのメンバー山田涼介が演じる、本作の主人公・遼一は、地味な性格の大学生。彼は恋人の杏子(蓮佛美沙子)との結婚を控えて幸せの絶頂にいたが、突然杏子との連絡が途絶えてしまう。数日後、杏子を見かけた遼一は声をかけるが、彼女は遼一のことだけをきれいに忘れていた……。これと同じような経験を、遼一は幼少の頃にも味わっていたことを思い出す。幼馴染の真希(芳根京子)が、目の前で記憶を失ったのだ。遼一は、この一連の出来事の原因は、都市伝説のような話で語られる“記憶屋”のせいではないかと疑い始め、真希と弁護士の高原(佐々木蔵之介)に相談し、杏子が記憶を失った原因を探すことにする。そして、遼一が“忘れられた”意外な理由が明らかになっていく。ドラマ『世界の中心で、愛をさけぶ』、『ROOKIES』などを手がけている平川雄一朗が監督を務めているだけに、これまで監督作で培ってきた、繊細な演出が見どころだ。また、『ツナグ』や『想いのこし』など、ファンタジックなテイストを含めた感動作も手がけている平川監督は、この企画にふさわしい。誰かの記憶を失うというのは、その人の頭の中で存在が消え去ることを意味する。忘れる人も忘れられる人も、それが大事な存在であるほど、記憶の存在は当人たちにとって重大な意味を持つことになる。そこから生まれる、せつない人間ドラマは、多くの観客の心の琴線に触れることになるだろう。『記憶屋 あなたを忘れない』1月17日(金)より公開
2020年01月16日マーベルヒーローが活躍する超大作『マイティ・ソー バトルロイヤル』を手がけ、怒涛のコメディ演出で観客を驚かせたタイカ・ワイティティ監督。その最新作は、10歳の少年を主人公に、笑いや感動描写のある、超異色のナチス映画『ジョジョ・ラビット』だった。そう聞くと、めちゃくちゃな内容を想像してしまうが、本作は、来る第92回アカデミー賞で、作品賞、助演女優賞(スカーレット・ヨハンソン)をはじめ6部門にノミネートされるなど、すでに評価が高まっている話題作だ。共演にサム・ロックウェルやレベル・ウィルソンらが名を連ねているのも豪華。物語の舞台は、第2次世界大戦下のドイツ。青少年集団“ヒトラーユーゲント”の兵士になろうと奮闘している10歳のジョジョ少年(ローマン・グリフィン・デイビス)は、頭の中で空想した友達である、皮肉屋で愉快なアドルフ・ヒトラーおじさんを、心の拠り所としていた。だが心優しいジョジョは、訓練でウサギを殺すことができず、教官から“ジョジョ・ラビット”というあだ名をつけられてしまう。そんなある日、ジョジョは母親(スカーレット・ヨハンソン)と暮らす家の隠し部屋に、ユダヤ人少女エルサ(トーマシン・マッケンジー)が匿われていることに気づく。ジョジョはアドルフの目を気にしながらも、強く生きるエルサに、次第に惹かれていくことになる。本作が興味深いのは、この淡い恋物語や、ポップなテイストだ。ナチスを題材にした作品は、ヨーロッパのユダヤ人を大量に殺戮するなどの歴史的な戦争犯罪と結びついているため、当然重苦しくシリアスなものとして描かれるが、本作には楽しい雰囲気が流れているのだ。この新鮮な意外性は、さすがワイティティ監督というところだろう。さらに俳優でもあるワイティティ監督は、空想の存在であるアドルフを演じてもいる。ポップで楽しい雰囲気を纏いながらも、やはり本作はナチスを題材にした映画には違いない。ヒトラーユーゲントでユダヤ人への偏見を植えつけられたジョジョではあるが、実際にユダヤ人の少女に出会い、親交を深めることで、差別心が払拭されていく。差別・偏見は、いまも根強く残る普遍的な問題だ。その原因は、相手のことを知ろうとしない態度からや、言われたことを盲目的に信じてしまう主体性のなさからくるところもあるのではないだろうか。拒絶や攻撃をする前に、まず相手を深く知ること。本作はそういう態度を教えてくれる作品でもある。『ジョジョ・ラビット』1月17日(金)公開
2020年01月16日1月15日、第43回日本アカデミー賞の優秀賞が発表され、優秀作品賞に『キングダム』『新聞記者』『翔んで埼玉』『閉鎖病棟—それぞれの朝—』『蜜蜂と遠雷』の5作品が選ばれた。正賞15部門のなかでは『翔んで埼玉』が最多12部門、『閉鎖病棟—それぞれの朝—』が11部門の優秀賞に輝いた。授賞式で司会を務めるのは、昨年『万引き家族』で最優秀主演女優賞を受賞した安藤サクラと、フリーアナウンサーの羽鳥慎一。羽鳥は、昨年まで6年連続で司会を務めていた西田敏行からバトンを受けるという大役だが「日本テレビに在籍時代、インタビューアとして何度か賞に参加したことはあったのですが、俳優さんに直接お話を聞く機会はなかったので、緊張しますね」と語っていたが「でも映画は大好きなので、機会をいただけて嬉しいです」と笑顔を見せる。さらに羽鳥は「日本アカデミー賞というのは、映画に携わる人が選ぶ大切な賞。作品に参加したスタッフやキャストたちが久々に再会する場でもあるので、たくさんの笑顔を引き出せるように務めたい」と意欲を見せた。一方、2度目の司会となる安藤は「前回『なんて特別な時間なんだ』と感じたことを思い出します。あのときの経験は大きな財産になりました。2回目だからといって気を緩めることなく、より緊張感を持って臨みたいです」と意気込む。また受賞者の一覧を見た安藤は「普段、俳優さんや女優さんにインタビューすることがないので、緊張しますし、先輩にお話を聞くのはおこがましいと思ってしまうかもしれませんが、せっかくのチャンスなので、一視聴者として、素直に聞きたいことをぶつけてみたいです」と抱負を語っていた。今年から日本アカデミー賞協会の会長に就任した島谷能成氏は、昨年まで司会を務めた西田に対して「西田さんの作品への愛や、受賞者への溢れる友情や思いのおかげで、温かい雰囲気の授賞式になりました」と感謝を述べると、興行成績が好調だった2019年の日本映画界を振り返り、「受賞リストを見ると『翔んで埼玉』など、新しい層の鑑賞者を開拓できた年だったなと思います」と総括していた。第43回日本アカデミー賞の主な受賞結果は以下の通り。■優秀作品賞『キングダム』『新聞記者』『翔んで埼玉』『閉鎖病棟—それぞれの朝—』『蜜蜂と遠雷』■優秀アニメーション作品賞『空の青さを知る人よ』『天気の子』『名探偵コナン 紺青の拳』『ルパン三世 THE FIRST』『ONE PIECE STAMPEDE』■優秀監督賞佐藤信介(『キングダム』)周防正行(『カツベン!』)武内英樹(『翔んで埼玉』)平山秀幸(『閉鎖病棟—それぞれの朝—』)藤井道人(『新聞記者』)■優秀主演男優賞笑福亭鶴瓶(『閉鎖病棟—それぞれの朝—』)菅田将暉(『アルキメデスの大戦』)中井貴一(『記憶にございません!』)松坂桃李(『新聞記者』)GACKT(『翔んで埼玉』)■優秀主演女優賞シム・ウンギョン(『新聞記者』)二階堂ふみ(『翔んで埼玉』)松岡茉優(『蜜蜂と遠雷』)宮沢りえ(『人間失格 太宰治と3人の女たち』)吉永小百合(『最高の人生の見つけ方』)■優秀助演男優賞伊勢谷友介(『翔んで埼玉』)柄本佑(『アルキメデスの大戦』)岡村隆史(『決算!忠臣蔵』)佐々木蔵之介(『空母いぶき』)吉沢亮(『キングダム』)■優秀助演女優賞天海祐希(『最高の人生の見つけ方』)小松菜奈(『閉鎖病棟—それぞれの朝—』)高畑充希(『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』)長澤まさみ(『キングダム』)二階堂ふみ(『人間失格 太宰治と3人の女たち』)■優秀脚本賞片島章三(『カツベン!』)詩森ろば/高石明彦/藤井道人(『新聞記者』)徳永友一(『翔んで埼玉』)平山秀幸(『閉鎖病棟—それぞれの朝—』)三谷幸喜(『記憶にございません!』)■新人俳優賞岸井ゆきの(『愛がなんだ』)黒島結菜(『カツベン!』)吉岡里帆(『見えない目撃者』『パラレルワールド・ラブストーリー』)鈴鹿央士(『蜜蜂と遠雷』)森崎ウィン(『蜜蜂と遠雷』)横浜流星(『愛唄—約束のナクビト—』『いなくなれ、群青』『チア男子!!』)取材・文・写真:磯部正和
2020年01月15日ジョニー・デップの次回主演作『Minamata』が、ベルリン映画祭で世界プレミアされることになった。実話映画で、デップが演じるのは、水俣病の実態を記録しようとしたアメリカ人写真家W・ユージン・スミス。真田広之、浅野忠信、加瀬亮、國村隼、ビル・ナイらも出演する。監督はアンドリュー・レヴィタス。ほかには、デイミアン・チャゼルの新作ミュージカル『The Eddy』、ケイト・ブランシェット主演の『Stateless』、ティルダ・スウィントン主演の『The Last and First Men』などが発表されている。全ラインナップは今月後半に発表予定。ベルリン映画祭は2月20日から3月1日まで。文=猿渡由紀
2020年01月15日