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日本映画史を語る上で欠かすことのできない伝説のスターの輝きを大スクリーンで堪能できる特集上映「市川雷蔵祭」が角川シネマ有楽町で開催されている。雷蔵の特集はこれまでも繰り返し開催され、そのたびに多くの観客を劇場に集めてきたが、今回は没後50年に開催される大規模な特集で、デジタル復元版の初披露やノンクレジットで出演した作品の特別上映など、これまでに足を運んできた映画ファンも見逃せない内容になっている。日本映画界の黄金期には多くのスター俳優が誕生したが、その中でも市川雷蔵は華麗な身のこなし、涼しげな眼差し、作品によって千変万化する表情、確かな演技力で圧倒的な人気を集めた名優の中の名優だ。歌舞伎の世界で活躍した後に映画俳優に転身し、市川崑監督の『炎上』の演技で高評価を得て大スターの座を確かなものにした。その後も溝口健二、三隅研次、伊藤大輔ら巨匠監督と何度もタッグを組み、日活の全盛期を代表する名優として活動するが病に倒れ、37歳の若さでこの世を去った。今回の特集は雷蔵が生涯で出演した全159作品の中から40作品を上映。新たにデジタル化された素材や、復元版で上映される作品が多いのが特徴で、『薄桜記』は4Kデジタル復元版が初披露。出世作『炎上』も4Kデジタル復元版で上映される。その他、雷蔵の当たり役になった“眠狂四郎”シリーズは人気作『…勝負』や、天地茂との円月殺法勝負が見所の『…無頼剣』など5作品を上映。また、衣笠貞之助監督が長谷川一夫、山本富士子らオールスターを集めて描く豪華絢爛な歴史絵巻『源氏物語 浮舟』、和製フィルム・ノワールの名作『ある殺し屋』、若き日の雷蔵と勝新太郎の“カツライス”コンビが出演する時代劇『怪盗と判官』などバラエティ豊かなラインナップが揃う。雷蔵が映画俳優として活動した時期は決して長くはないが、彼が後世の映画ファンに遺した作品は多く、現在もその輝きを失わない傑作・名作が多い。日本映画の特集上映・名画座上映にはいくつかの“定番”プログラムが存在するが、その中でも雷蔵特集は常にトップクラスの動員と人気を誇っており、今回の特集も多くの観客が劇場に足を運ぶことになりそうだ。没後50年特別企画「市川雷蔵祭」『薄桜記4Kデジタル復元版』『ある殺し屋』『女と三悪人』『炎上4Kデジタル復元版』『弁天小僧』『浅太郎鴉』『いろは囃子』『歌行燈』『お嬢吉三』『婦系図』『怪盗と判官』『切られ与三郎』『斬る』『沓掛時次郎』『剣』『剣鬼』『源氏物語 浮舟』『鯉名の銀平』『忍びの者』『大菩薩峠』『大菩薩峠 竜神の巻』『大菩薩峠 完結篇』『忠直卿行状記』『手討』『中山七里』『濡れ髪牡丹』『眠狂四郎 女地獄』『眠狂四郎 勝負』『眠狂四郎 女妖剣』『眠狂四郎 人肌蜘蛛』『眠狂四郎 無頼剣』『破戒』『花の兄弟』『人肌孔雀』『ひとり狼』『潮来出島 美男剣法』『弥次喜多道中』『陸軍中野学校』『若親分』『旅はお色気』9月26日(木)まで角川シネマ有楽町にて開催中
2019年08月25日脚本家、演出家、女優などいくつもの顔を持つ“ねもしゅー”こと根本宗子が、PARCOプロデュースのもと、以前からファンだったという異色のアイドルグループ、“ギャンパレ”ことGANG PARADEの楽曲でミュージカルを創作する。ギャンパレの10人自身と今をときめく磯村勇斗が主演を務め、栗原類、鳥越裕貴、富川一人、ブルー&スカイ、猫背椿が共演。さらには振付を東京ゲゲゲイのMARIEが手がけるという、なんとも濃いメンツによる公演だ。小さな頃から引っ込み思案で、隠し事が癖になっているミキがついた職業、それは歌舞伎町の風俗嬢。一方、幼少期からチヤホヤされたことしかない聖也は、時を経て歌舞伎町一のカリスマホストとなっていた。みんなの遊び場、歌舞伎町=プレイハウスで真逆のふたりの人生が交錯する時、ミキは人生最大のウソをつく……。「夏フェスを超えるエンタテインメント」、「この夏、最高に気持ちイイ“快感ミュージカル”」を標榜する『プレイハウス』は、本日8月25日より東京芸術劇場・プレイハウスで上演される。文:町田麻子
2019年08月25日ぴあ主催の「PIA MUSIC COMPLEX 2019 EXTRA」が本日8月25日、マイナビBLITZ赤坂にて開催される。ぴあの45周年であった2017年から毎年開催されているフェス「MUSIC COMPLEX」。今年も「PIA MUSIC COMPLEX 2019」として9月28日から2日間、新木場・若洲公園で開催れる。そのプレイベントとして企画されたのが本公演だ。出演するのは若手で天才集団の呼び声が高いACE COLLECTION、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019」への出演も記憶に新しいミオヤマザキ、共感を得るリアルな感情をつづった楽曲に定評のあるコレサワの3組。さらにオープニングアクトとして、FERN PLANETの出演も予定されている。若手ながら実力のある彼らの共演をお見逃しなく。■公演情報「PIA MUSIC COMPLEX 2019 EXTRA」日時:2019年8月25日開場16:45/開演17:30場所:東京・マイナビBLITZ赤坂出演:ACE COLLECTION、ミオヤマザキ、コレサワ(オープニングアクト:FERN PLANET)公式サイト:
2019年08月25日TUBEが8月24日に横浜スタジアムにて「TUBE LIVE AROUND SPECIAL 2019 〜NATSUNO・O・MO・TE・NA・SHI〜」を開催する。TUBEは1985年6月1日にデビューした前田亘輝(Vo)、春畑道哉(Gt/Key)、角野秀行(Ba)、松本玲二(Dr)による4人組バンド。夏にまつわる楽曲を多く発表し、1986年の3rdシングル『シーズン・イン・ザ・サン』、5thシングル『SUMMER DREAM』、11thシングル『あー夏休み』、16thシングル『夏を待ちきれなくて』をはじめ、数々の大ヒットナンバーを生み出してきた。そのどれもがその年の夏を象徴する曲となり、“夏といえばTUBE”と言うイメージは現在に至っても強くあり続けている。本公演は毎年夏に開催される恒例の一大イベントとなり、昨年、記念すべきスタジアムライブ30回目を迎え、今年は31回目と新しい節目の始まりを告げる年となる。長きにわたり日本の夏を盛り上げてきたTUBEの今年のアツさを目撃するチャンスだ。■公演情報「TUBE LIVE AROUND SPECIAL 2019 〜NATSUNO・O・MO・TE・NA・SHI〜」日時:2019年8月24日 (土)開場 16:00 / 開演 18:00場所:横浜スタジアム
2019年08月24日8月24日(土)、25日(日)にて、「35th三茶ラテンフェスティバル」が開催される。このラテンフェスティバルは、真夏の恒例イベントとして35回目の開催となり、すっかり三茶の夏の顔として定着している。三軒茶屋駅周辺の茶沢通り一帯でイベントが開催され、メイン会場となる太子堂出張所の「ふれあい広場」ではステージイベントが行われる。ラテン色のある模擬店も並び、大食い大会や24日夜には烏山川緑道で「キャンドルナイトライブ」が行われ、幻想的な雰囲気の中、本格的なボサノバライブを楽しめる。25日には三軒茶屋のメインストリートである茶沢通りでラテンリズムの「サンバパレード」が行われ、サンバダンサーたちの力強いダンスによる「サンバパレードコンテスト」も開催されるので、夏休みの最後に親子でラテンのリズムを楽しんではみてはいかが?■「35th三茶ラテンフェスティバル」日時 : 8月24日(土)、25日(日)11:00から19:00ミニパレード : 8月24日 18:00からサンバパレード:8月25日 13:30から15:00頃
2019年08月24日蓮沼執太フィルが明日8月25日に「日比谷、時が奏でる」を開催する。本公演は2部制となっており、第1部では昨夏『フルフォニー』を奏でた、総勢26人編成による蓮沼執太フルフィルが再集結。また、2ndアルバム以来の新曲を初演予定。そして、スペシャルゲストを交えたコラボレーションも行われるとのこと。環ROY×鎮座ドープネスによるKAKATO、菊地成孔&大谷能生によるヒップホップ・クルー・JAZZ DOMMUNISTERS、砂原良徳、原田郁子などが登場予定だ。さらに第2部では蓮沼執太フィルによる、1stアルバム『時が奏でる』全曲が生演奏されるとのこと。豪華編成と異色コラボレーションが生み出す化学変化と、贅沢な演奏によるアルバム完全再現が、真夏の夜の日比谷野外音楽堂で展開される。この瞬間を目撃しないのは勿体無いと思える内容だ。■公演情報蓮沼執太フィル「日比谷、時が奏でる」日時:2019年8月25日 (日)開場 16:30 / 開演 17:30場所:日比谷野外音楽堂
2019年08月24日映画『二ノ国』が8月23日(金)より公開される。原作は、レベルファイブが手がける人気RPG『二ノ国』。ふたつの国を行き来する不思議な冒険の世界を、オリジナルストーリーで映画化。宮野真守は二ノ国の魔法宰相・ヨキのCVを務める。「“命を選べ”というキャッチコピーの通り、命のやりとりという非常に重くて深いメッセージがつまった作品。シリアスなシーンも多いですが、だからこそ真に迫る表現になっているし、命の輝きが際立っていた。重大な選択に正面から向き合う主人公たちのまっすぐな想いが感じられる作品になっていると思います」映画にこめられた深遠なテーマを、真摯に語る宮野。二ノ国に迷い込む高校生のユウとハル、そしてふたりの幼なじみであるコトナを演じた山崎賢人、新田真剣佑、永野芽郁の3人の演技からも、そんな“まっすぐさ”を感じたそう。「僕は3人の後に録らせていただいたんですけど、みなさんがこの作品にかけたまっすぐな想いが声を聞くだけでも伝わってきた。そんな3人の演技を受けて、僕も感情が引き出されたところはたくさんありましたね」キャストだけでなく、スタッフ陣も豪華だ。製作総指揮/原案・脚本は、『妖怪ウォッチ』『レイトン』シリーズの日野晃博。監督は、『おもひでぽろぽろ』『火垂るの墓』の百瀬義行。そして音楽は、『千と千尋の神隠し』の久石譲。まさにシーンのトップを走るクリエイターたちが集結した。「いろんなキャリアやバックボーンを持った人たちが集まることで生まれるムーブメントみたいなものが作品の中にぐるぐると渦巻いていて、それがエネルギーとなって画面から伝わってくるところが、この作品の魅力のひとつ。これだけの作品に参加させていただけたことは、声優としてもうれしかったですし、その喜びを胸にヨキという役に臨みました」宮野が演じるヨキは、この映画のキーパーソン。数々の作品で証明してきた声優・宮野真守の豊かな表現力が、しっかりとスクリーンに刻みこまれている。「ヨキのキャラクターは、制作陣と時にディスカッションをしながらつくっていきました。僕の全力を注ぎ込んだ役。その本気が作品にもしっかり反映されていると思うので、多くの人に楽しんでもらいたいですね」原作のゲームは、世界中にファンを持つ人気シリーズ。世代や性別はもちろん、国境も超えて、多くの人に愛される映画になることだろう。「与えられた運命に言い訳することなく、前を向いて強く生きるユウの生き様に僕は勇気をもらいましたし、彼らの選択を通じて自分もなすべきことをしっかりと見極めていきたいなと感じました。人を選ばない、誰しもの心に響く作品です。ぜひたくさんの人に観てもらえたら」取材・文/横川良明※山崎賢人の「崎」は「たつさき」が正式表記『二ノ国』8月23日(金)全国ロードショー
2019年08月23日この夏、圧倒的な世界観で観客を魅了する「青春×ファンタジー」アニメーション映画『二ノ国』が8月23日に全国公開。本作は最高のクオリティのアニメーション映画を全世界に届けるべく、日本を代表するドリームメーカーが集結した話題作となっており、この夏一番の超大作として期待が高まっている。制作総指揮/原案・脚本に、ゲーム界の巨匠、日野晃博。監督にスタジオジブリの鬼才と謳われた百瀬義行。音楽は映画音楽界の巨匠、久石譲。声の出演には、頭脳明晰で、心優しい秀才のユウ(主人公)役に山崎賢人。活発で負けん気の強いバスケ部のエースハル役に新田真剣佑。ハルの恋人コトナとエスタバニア王国のアーシャ姫の二役に永野芽郁。3人とも初めて声優に挑戦したことでも話題となっている。同じ高校に通う幼馴染の3人は、かけがえのない親友だった。ある日突如ユウとハルが迷い込んだ見知らぬ場所、そこは想像を超えた魔法の世界『二ノ国』。現実(一ノ国)と隣合わせにある、この美しく不思議な世界で、2人はコトナにそっくりなアーシャ姫と出会う。どうやら二ノ国には、一ノ国と命が繋がっている“もう一人の自分”がいて、二ノ国で尽きるはずの命を救えば、一ノ国の人間がその代償を払わないといけない“残酷なルール”があることを知る。二ノ国ではアーシャ姫が、一ノ国ではコトナが死の呪いにかけられていた。明るく健気なアーシャ姫を助けたいユウと、コトナを助けたいハルに突き付けられた残酷なルールを前に、2人はどんな選択をするのか。山崎賢人と新田真剣佑は、今回で3回目の共演になる。共演が決まった時の心境を新田はこう語る。「共演も3回目だし、相手役は賢人だから心配はなかったです。今回は声だけだし、普段のお芝居とは違うから、ここが難しいね、あそこが大変だねってことは話していました」(新田)声だけのお互いの演技を聞いて、山崎は新たな新田を発見したという。「1日だけ一緒にアフレコする日があったんですが、その時は真剣佑の声だなって思っていたんですけど、映画をみると、ハルとしての真剣佑の声だなっていうのを凄く感じて。ハルって人物になっているなって思いましたね」(山崎)2人はこの作品で初めて声優に挑戦したが、どういうところが難しかっただろうか?「声優は、ひとつの部屋で物凄いシーン数を続けて撮っていくので、集中力を維持するのが大変でした。普段、体も使って表現しているので、声だけで表現するのはやっぱり難しいんだなって実感しましたが、それでも気持ちが大事なんだなって思えたのは良かったです」(山崎)「普段出している声とは違う声を出さないといけないので、未経験なところが沢山ありました。収録する環境も違いますし」(新田)今回、ユウとハルのキャラクターを演じるうえで、大切にしたことはどんなところだろうか?「芯がしっかりしているというのを大事にして演じました。一ノ国の世界では、コトナとハルが付き合っていて、一歩引いた視線から見ているんですけど、コンプレックスというか、本当はコトナのことが好きで遠慮している部分もあるけど、本当は芯は強い。ユウが色んなことに悩んだりとかしているんですけど、決めたらそこに力は全力で注ぐので、そういう部分は凄く共感できました」(山崎)「ハルはすごく勇敢で、そういうところが魅力的なので、キャラクター性を大事にしました。もちろん2人とも芯は通っていて、何が何でも曲げないという強い心の持ち主の2人だったので、そういったところは大切にして、役の考え方を尊重してやらせてもらっていました」(新田)劇中では親友の役の2人だか、プライベートでも仲がいい。お互い尊敬している間柄だという。「初対面の時から気があっていて、神木隆之介君と3人で抱き合っていました(笑)。これまで2作品一緒に撮っていますし、それこそ長い間ずっと一緒にいたんで、もう特別何をするとかじゃなくて、一緒にいると楽しいんです。それこそご飯とか食べたり、遊びに行ったり、カラオケに行ったり。そういう何気ない遊びが楽しかったりしますね」(山崎)「賢人主演の作品で2回も共演させてもらって、この人のために最高の芝居をしたい、この人のために頑張りたいと思わせてくれる人。他の人とは違うすごいものを生まれ持っている人だなって思います。賢人が皆から愛される理由が分かります」(新田)最後に映画『二ノ国』を見たい人へメッセージをもらった。「本当に夢のようなすごい方々と一緒に、声優という初めての形で挑戦させていただいて、とにかく全力で頑張りました。『二ノ国』の素晴らしい世界に自分も行くような気持でワクワクしながら、映画館に観に来てもらいたいなと思います」(山崎)「この物語は、もちろん命の選択や友情など、色んな方に共感して頂ける要素が沢山つまっています。僕の役ハルは、恋人を助けるために戦いますが、恋人だけじゃなく、家族の方や友達と見ても、色んな見方が出来る作品になっていますので、より多くの方々に観てもらいたいです」(新田)取材・文/若村幸江※山崎賢人の「崎」は「たつさき」が正式表記『二ノ国』8月23日(金)より全国公開
2019年08月23日おとな向け週末映画ガイド今週オススメしたい映画は、『ロケットマン』『火口のふたり』など4作品と市川雷蔵映画祭。ぴあ編集部 坂口英明19/8/23(金)イラストレーション:高松啓二今週末に公開の作品は15本。全国で拡大上映される『ロケットマン』『二ノ国』『劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』と、ミニシアターなどで上映の12本です。その中から、おとなの映画ファンにオススメしたい作品をご紹介します。『ロケットマン』ロックのレジェンド、エルトン・ジョンの半生を描いた映画です。彼自身がプロデュースしているのに、普通触れたくない想い出まで、容赦なく取り上げられていて、美化もされていません。まずそれに好感が持てます。さらに、この映画が単なる「伝記映画」でなく、ミュージカル仕立てで、ぶっとんだ作りになっていること。ぶっとんだ人生が、エルトン自身の歌22曲で綴られるのです。エルトンは、常に突飛なスタイルでライブに登場していました。そうか、あの格好のときは、そんなことが背景にあったのか、と精神状態や健康状態がすべてよくわかります。1975年のLA、トルバドールのアメリカデビューなど、ライブシーンも見ものです。声はエルトンで口パク、ではなく、実際に歌ってのけたタロン・エジャトンが素晴らしいです。アニメ映画『SING/シング』のゴリラ君の声で、エルトン・ジョンの『I’m still standing」を歌っていたのが、彼です。『火口のふたり』セックスがテーマの映画、です。近ごろ珍しく真っ向勝負、といった感じで、すがすがしいとすら思えます。登場人物は、男と女、ほとんどふたりです。いとこ、直子の結婚話で秋田の郷里に帰った30がらみのフリーター、賢治。かつて直子とは恋人同士。結婚式の5日前、誘ったのは直子の方でした。青春の日々に戻りたかったのでしょう。一晩だけ、のはずだったのですが…。賢治を演じるのは柄本佑。やや無感動にみえますが、決して投げやりでも捨て鉢でもない、でも、どんどん深みにはまっていく役どころ。『愛のコリーダ』の藤竜也のようです。さらに魅力的なのは、その賢治を無意識のうちに翻弄していく直子役の瀧内公美。はっとする美しい裸体です。ふたりには悲壮感も、罪悪感もありません。世界がどうなろうと知ったこっちゃないという潔さで、最後のそれに、夢中になっていきます。監督はロマンポルノの名作『赫い髪の女』の脚本を手がけた荒井晴彦。青春ラブストーリーの傑作です。R18+ですが。『ディリリとパリの時間旅行』フランスのアニメ作品です。ニューカレドニアからやって来たチャーミングな少女ディリリが、ベル・エポックのパリで、少女誘拐団をめぐる事件に巻き込まれ、街中を駆け回るという冒険物語です。特筆すべき魅力が3つあります。まず、パリの風景が素敵です。石畳を馬車が行き来し、まだ出始めの自動車もちらほら、空には飛行船が飛ぶ。1900年のこの街の名所が次から次へとでてきます。凱旋門、エッフェル塔、オペラ座、コンコルド広場、いくつもの美術館…。ロマンチックな風景は写真を加工して描かれています。つぎに、ディリリが遭遇する、この時代のパリの著名人たちの豪華なこと。アートの世界だけでも、ルノワール、ドガ、ロートレック、ピカソ、モジリアニ、モネ…。ロダンは重要な役で出演です。彼らもセリフをしゃべるキャスト。その人数は100を超えます。探すだけでもとても楽しめます。最後に、ディリリが、実に上品なレディであること。出会う人たちへの敬いと礼儀を忘れず、優雅に振る舞う少女の姿がとても印象的です。『ジョアン・ジルベルトを探して』『イパネマの娘』で知られる、”ボサノヴァの神様”ジョアン・ジルベルトをめぐるドキュメンタリーです。この映画の公開が決まったあと、7月6日にジルベルトの訃報が伝えられ、予期せぬ追悼上映になりました。世の中と関係を絶ち、謎の隠遁生活を送る芸術家に、なんとか接触を試みるというのは、小説家のサリンジャーが有名ですが、ジルベルトも2008年、リオ・デ・ジャネイロのライブ出演を最後に、公の世界から姿を消しています。この映画は、ジルベルトに接触を試み、結局実現できずに世を去ったドイツ人作家マーク・フィッシャーの著書をもとに、フランスのドキュメンタリストが、意思を継ぎ再チャレンジする一部始終です。彼の近況を探る中で、『サマー・サンバ』のマルコス・ヴァーリなど、様々なミュージシャンにもインタビューをしていき、ジョアン・ジルベルトとはどういう存在であったか、そしてボサノヴァがいかに魅力的な音楽であるかも語られます。電話で出前をうけるが実際に会ったことはないというレストンのシェフ、口の固い床屋、インタビュー中にジルベルト本人から電話がかかってきても、紹介すらしてくれない実の妹など、ミステリーのような登場人物や展開があり、さて、どうなるか…。なかなか面白い結末です。特集上映では。「没後五〇年特別企画 市川雷蔵祭」(角川シネマ有楽町) 8/23〜9/26「没後五〇年特別企画 市川雷蔵祭」ここ数年、連続上映されている大映の回顧企画、今回は市川雷蔵作品40本です。注目は、森一生監督、雷蔵の代表作のひとつ『薄桜記』が初の4Kデジタル修復版で上映されること。赤穂浪士にからめた剣士の悲劇。中山安兵衛役で勝新太郎が共演しています。他に『旅はお色気』を含む21本が新規デジタル化作品です。
2019年08月23日2006年度から、13年間で67名の映画監督を育成し、『長いお別れ』中野量太監督、『おいしい家族』ふくだももこ監督など22名もの映像作家が商業デビューを果たした、特定非営利活動法人映像産業振興機構(略称:VIPO[ヴィーポ])が企画・運営する、文化庁委託事業「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト 2019」にて、今年度の製作実地研修に参加する映像作家3名が決定した。8月上旬、課題撮影などを中心に実施されたワークショップでは、例年の15名から20名に参加者を拡大。その20名から、この度、製作実地研修に進む3名が選出され、現在は講師の指導により脚本開発を行っているという。製作実地研修では、各制作プロダクションが協力し、プロのスタッフのもと、35mmフィルム撮影による短編映画の製作が行われる。映画の完成は2020年1月を予定。2月から3月にかけて、東京などで合評上映会、および劇場公開を行う見込みとなっている。■ ndjc2019 製作実地研修参加作家3名(作家名五十音順)/推薦団体川崎僚(かわさき りょう) / シナリオ・センター1986 年大分県生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。シナリオライターとして映画・ドラマの企画開発に携わる傍ら、ニューシネマワークショップにて映画製作を学ぶ。その後『笑女クラブ』『彼女のひまわり』等の短編映画を製作し、数々の国内映画祭に参加。2018 年に初長編映画『wastedeggs』を監督し、「タリン・ブラックナイツ映画祭」にて正式招待、イタリアの「レッジョ・エミリア アジア映画祭」でも上映された。島田欣征(しまだ よしゆき)/ デジタルハリウッド大学1986 年東京都生まれ。大学時代に撮影、3DCGを専攻。イギリス留学中にファインアート、写真、VFX、グラフィックを学ぶ。CG 会社、デザイン会社を数社経て 2013 年に独立。監督として広告映像や MV を企画・演出、CG デザイナーとしても映画や CM の制作に携わる。初監督作品の短編映画『宵の棒鱈』(2016)が海外や国内の映画祭に選出・招待上映。山中瑶子(やまなか ようこ)/ PFF1997 年長野県生まれ。日本大学芸術学部中退。独学で制作した初監督作品『あみこ』が「PFFアワード 2017」に入選する。翌年の「ベルリン国際映画祭」にて史上最年少で招待され、香港、NY はじめ 10 カ国以上で上映される。2018 年 9 月にポレポレ東中野で劇場公開された際には 1 週間で 1,200 名近くを動員し、同館のレイトショー動員新記録を打ち立てた。監督作に、オムニバス映画『21世紀の女の子』(2019)にて『回転てん子とどりーむ母ちゃん』。
2019年08月23日米『Forbes』恒例の「最も稼ぐ俳優」が、今年も発表された。1位はドウェイン・ジョンソン。『ジュマンジ:ウェルカム・トゥ・ジャングル』の大ヒットがギャラに反映されたのに加え、HBOのドラマ『Ballers』や、アンダー・アーマーとのコラボレート商品のおかげもある。2位はクリス・ヘムズワース、3位はロバート・ダウニー・Jr。4位はボリウッド俳優アクシャイ・クマール。5位はジャッキー・チェン。6位はアダム・サンドラーとブラッドリー・クーパーがタイで、以下はクリス・エヴァンス、ポール・ラッド、ウィル・スミスが続く。昨年の首位ジョージ・クルーニーは、今年はトップ10圏外。ジョンソンは昨年の2位だった。文=猿渡由紀
2019年08月23日来年2020年のクラシック界の主役は、生誕250年を迎える“楽聖”ベートーヴェンで決まりだろう。この久々にやって来る大きなメモリアルイヤーに向けて、国内外でさまざまなイベントが企画される中、速くもエンジン全開の勢いでベートーヴェンに取り組むのが「パーヴォ・ヤルヴィ&N響ベートーヴェン:オペラ『フィデリオ』」公演だ。モーツァルトと並んで、ほぼすべてのジャンルに於いて名作を生み出してきたベートーヴェンが、苦悩に苦悩を重ねて完成させた唯一のオペラ『フィデリオ』とはどのような作品なのだろう。ちなみに、ベートーヴェンの悩みの大きさは、初演から9年にわたって改訂を繰り返したほか、作品の肝となる序曲を4曲も書いてしまったことからも伺える。今回は、通常の「フィデリオ序曲」のほかに、名高い「レオノーレ第3番」も演奏されるというのだから興味深い。「コンサート形式ならではの工夫によって、より深く音楽に親しんでほしい」と語るヤルヴィだけに、気合の入り方は半端ではない。そして特筆すべきは出演者たちの顔ぶれだ。これまた「現在望みうる最高のキャスト!」とヤルヴィが豪語する布陣で臨む『フィデリオ』に興味津々。ベートーヴェンが作品に込めた「愛・自由・正義」のメッセージを真正面から受け止めたい。◆公演概要8月29日(木)、9月1日(日)Bunkamuraオーチャードホールパーヴォ・ヤルヴィ&N響オペラ『フィデリオ』指揮:パーヴォ・ヤルヴィ(N響首席指揮者)合唱:新国立劇場合唱団合唱指揮:冨平恭平管弦楽:NHK交響楽団ドン・ピツァロ:ヴォルフガング・コッホフロレスタン:ミヒャエル・シャーデレオノーレ(男装時:フィデリオ):アドリアンヌ・ピエチョンカロッコ:フランツ=ヨーゼフ・ゼーリッヒマルツェリーネ:モイツァ・エルトマンジャキーノ:鈴木 准ドン・フェルナンド:大西宇宙公式サイト()
2019年08月23日テレビシリーズ『仮面ライダービルド』のスピンオフ作品、第2弾となるVシネクスト『ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリス』。本作の完成披露舞台挨拶が2019年8月20日(火)に新宿バルト9にて開催され、武田航平、高田夏帆、栄信、芹澤興人、吉村卓也、越智友己、水上剣星、赤楚衛二、監督の中澤祥次郎が登壇した。本編では武田演じる3号ライダーであった、猿渡一海/仮面ライダーグリスにスポットを当てた本作。主演としてオファーを受けた際の心境を聞かれた武田は、「まさか自分が仮面ライダーの主役をやれるとは思っていなかった。そもそも『仮面ライダービルド』では主演の(犬飼)貴丈を担いで頑張ろうと思っていたから、主演としてこの場所に立てたことがうれしい」と喜びをあわらにする。本作では、仮面ライダーグリスの強化フォーム「グリスブリザード」への変身シーンもあることから、撮影シーンについても話が展開。武田からは「最初は、力強く「変身!」って言ったんですけど、中澤監督に「一海、それはやめようか」と言われて、落ち着いたテイストで気持ちを込めての掛け声になった」という撮影エピソードも飛び出した。また、一海の名言でもある「最後の祭りだ」にかけて、MCから「最後の祭りは何回あるんですか?」と話を振られる一幕も。「(自分でも)最後最後詐欺だと思ってる(笑)」と会場を笑わせつつも、「僕はよくライダーとしてもこれが最後だって言っていますけど、この先、何があるかはわからないですよね」と、笑顔で含みのあるコメント。本編から引き続き、ヒロイン・石動美空を演じた高田は、『仮面ライダーグリス』と同時上映となる『ドルヲタ、推しと付き合うってよ』の一海への告白シーンについて言及。「こっ恥ずかしかったです!こんなシーン撮ったことなかった!」と照れた表情を見せ、「私はお仕事でもプライベートでも告白をしたことなかったので、(一海が)初めての相手です!」と赤面。会場からははやし立てるように拍手が沸き起こると、武田も「ありがとうございます!高田夏帆の初めていただきました!」と高らかに声をあげる。続いて、北都三羽ガラスとして一海を慕う、赤羽役の栄信、青羽役の芹澤、黄羽役の吉村も撮影シーンを振り返っていく。武田を含めた4人での温泉シーンについて話題が及ぶと、実は温泉ではなく「潮溜まり」であったことが明らかに。吉村が「しかもその日、記録的な大寒波の日だったんですよ!そんな一番寒い日に、肩まで潮溜まりに浸からせて、ケタケタ笑っている監督は悪魔でした(笑)!」とクレームを入れるも、当の中澤は「でもみんな、あのあと元気だったよね?」と笑顔で切り返す。氷室幻徳役の水上、内海成彰役の越智、万丈龍我役の赤楚は、撮影現場の雰囲気について聞かれると、赤楚が「(これまでの現場と)変わらずゆるい雰囲気だった。越智くんが頑張っている印象でした!」と、越智の出演シーンを絶賛。そんな越智は「今まで杖を作ったり折ったりするシーンばかりだったので、この『グリス』でもそういう感じで終わるのかと思っていたんですけど、そうじゃないおもしろいシーンを作ることができてよかった」と笑顔を見せた。水上は、幻徳のトレードマークでもあるヒゲが生えていなかったことについて触れ、「実は、現場に入る2日前に、大森プロデューサーから「撮影入ります」と連絡を受けたんです」という衝撃の事実を明かす。武田が「それで剣星さん、顔がどういう状況かって見せるためにプロデューサーとビデオ電話したんだよね(笑)」と補足すると会場からは笑い声があがった。『仮面ライダービルド』のスピンオフ第1弾となった『仮面ライダークローズ』で主演を務めた赤楚は、現場の雰囲気の違いを聞かれると、「航平さんが頭だと現場の空気がにぎやか。僕らはずっとモニターを見ながらお互いのことを「カッコいい!」って褒めあっていましたね」と撮影を振り返った。本編の仮面ライダーグリスが初登場する回でもメガホンを取っていた中澤は、武田の印象を聞かれると「かっこいい」とキッパリ。「(グリスの監督を)まさか自分がやることになるとは。ビルドメンバーは素晴らしいチームワーク。撮影が終わりたくないなって思ったのは初めてで、続編を作りたいと思った」と語る。MCから本作で意識したことをきかれた中澤は、「『ドルヲタ』は明るく楽しく、『グリス』はいつものライダーよりも大人な方向にシフトするように意識しました。航平さんがカッコいいので、カッコいいものはかっこよく撮ろうと思いました」と武田を褒め称えると、これには武田も照れ笑いを見せた。本作では「守るべきものがあるかどうか」がストーリーの要になることから、「これだけは譲れない、守りたいものは?」と聞かれた武田は、「元号が令和になって新しい『仮面ライダーゼロワン』も始まりますが、平成仮面ライダーという作品は20作もやってきました。その平成仮面ライダーの歴史をこれからも残していかないといけない」と、平成ライダーへの想いを熱く語った。最後に改めて武田が「この『仮面ライダーグリス』は、自分たちでやりたいと声をあげ、みなさんのお力添えがあって完成した作品。この映画を実現するために動いてくださった東映のみなさん、この作品を広めてくれるために集まってくださる媒体のみなさん、観てくださるお客様たちのおかげだと心から思っています。仮面ライダーというものがずっと続いていき、世界に羽ばたくような作品になって、いろんな人の思いが繋がっていけばいいなと思っています」とファンへメッセージを送り、この日の舞台挨拶を締めくくった。Vシネクスト『ビルド NEW WORLD仮面ライダーグリス』は9月6日(金)より期間限定上映される。
2019年08月23日伝説的なスター、エルトン・ジョンの半生を題材にした映画『ロケットマン』が本日から公開になる。本作はド派手でファンタジックなミュージカルシーンと、観る者の心を掴んで離さないシリアスなドラマが同時進行で描かれる作品で、監督を務めたデクスター・フレッチャーは、きらびやかなシーンと重く複雑な感情がひとつの場面に“同居”することにこだわったという。なぜか? 来日した監督に話を聞いた。フレッチャー監督は俳優として映画界で活動を始め、子どもの頃にアラン・パーカー監督の傑作ミュージカル映画『ダウンタウン物語』に出演。その後、俳優としてキャリアを重ねながらフィルムメイカーとしても活動を開始。実在の選手の半生を描いた『イーグル・ジャンプ』を監督し、本作の主演でもあるタロン・エガートンとタッグを組み、フレディ・マーキュリーの半生を描いた『ボヘミアン・ラプソディ』では前任の監督が離脱した後の現場を引き継ぎ、作品を完成させた。『ロケットマン』は『ボヘミアン…』以前から長年に渡って企画が練られてきたプロジェクトで、英国の人気歌手エルトン・ジョンの半生を描いている。イギリスの郊外で生まれた少年レジナルドは家に寄りつかない気難しい父親、子どもに無関心な母親のもとで育ち、音楽に救いを見出す。ロックに没頭し、新しい自分に生まれ変わりたいと願う彼は自身を“エルトン・ジョン”と呼び、作詞家バーニー・トービンとタッグを組んでヒット曲を連発。スター街道をまい進するが、ド派手なステージや記録的な成功と相反するように彼の人生は苦しみや哀しみに満ちていく。「ロックスターの伝記映画というのは、だいたいが“お決まりのパターン”なんですよ!」とフレッチャー監督は豪快に笑う。「貧しい家に生まれた若者が成功するけど代償を支払うかのようにドラッグとか悪いことをして転落する……けど復活する(笑)。そういうパターンを繰り返すのはつまらないので、私はこの映画に他にはない個性を持たせたいと考えました。そこで出た答えが、ひとつひとつのシーンを丁寧に設計して、複雑な感情やビジュアルを“多層的”に描くことでした。そもそもエルトン・ジョン自身が多層的な複雑な人間です。だから観ていると楽しく、同時に心に深く響いて刺さるような展開をつくろうと考えたわけです」監督が語る通り、ロックミュージシャンの人生を描いた映画の多くは、主人公が成功している場面では大音量で音楽が鳴り響き、キラキラとしたビジュアルで物語が進むが、彼が転落するとビジュアルも語りのトーンもシリアスになる。しかし『ロケットマン』では相反する要素が同時に描かれる。質素な家のピアノで淡々と弾き語りされる『ユア・ソング』はビジュアルはシンプルだが、この上なく豊かで幸福に満ち溢れている。一方、エルトンが“ラスボス”級のド派手な衣装を着て歌いまくるシーンでは、苦しくて哀しくて出口の見えない感情が描かれる。「この映画の根底にあるテーマは“本来の自分を捨て去って、どれだけ遠くに行こうとしても、どれだけ新しい自分になろうとしても、本来の自分とちゃんと向き合って、理解して、折り合いをつけない限りは幸せになれない”というものです。劇中のエルトンは“本来の自分”を見ないようにするため、空想の世界に生きようとします。でも現実から離れていこうとすればするほど、現実の世界に引き戻されてしまう。つまり、この映画におけるファンタジックな空想の世界と、厳しい現実はいつも“紙一重”の場所にあります」ポイントは、華やかさと苦しみが同居するエルトンの人生を観客が“体感”するように描かれていることだ。「私が関わった『ボヘミアン・ラプソディ』はヒットもしたし、良い映画になったと思いますが、あの作品はあくまでも観客が第三者的な立ち場で“そうなんだ。フレディ・マーキュリーってすごい人なんだねぇ。ツラいことがたくさんあっただねぇ”と客観的に観る設計になっていました。でも、私は『ロケットマン』では観客が作品の中に入り込んで、エルトンが悲しい時は観客も悲しい気持ちになるように、彼と一緒に心の旅をしているような、体感をしてもらえる映画にしたいと思いました」フレッチャー監督は、誰もが知るロックスターの人生を遠巻きに眺めるような映画をつくらなかった。その理由はそこで描かれている問題が“観客の問題”でもあるからだ。「この世で“自分を愛することができない人”を好きになることほど厳しいものはありません。というのも、そういう人を好きになってしまうと、こちらがどれだけ愛していると言って愛情を注いでも、相手は自分自身を愛せていないし自信がないから、注がれた愛を信じないし、それどころか疑ってかかられるわけです。つまり自分と向き合って心から自分を愛せなければ、愛することも愛されることもできない……つまり何も始まらないと思うのです。ところが現代は、自分自身と向き合うことをしなくても、自分の問題を見て見ぬふりをしても何とかなってしまう時代ではないでしょうか? だからこそ私はこの映画で観客がエルトンと同じ感情を体感できるようにして、映画を通じてこの問題を考えてもらいたいと思ったのです」『ロケットマン』を観る観客は、誰もが知る大きなメガネと派手な衣装のスターの山あり谷ありの人生を“遠巻き”に観るのではなく、彼と一緒に孤独を感じ、悲しみを感じることになるだろう。エルトンは、そして観客のあなたは映画のラストで何を見つけるのだろうか?『ロケットマン』公開中
2019年08月23日11月1日(金)に全国公開される映画『ブラック校則』は、その名の通り、ブラックな校則と戦う学生たちの、恋と友情の青春ストーリーだ。この度、そんな理不尽な校則に苦しめられる女子生徒を救うため立ち上がった佐藤勝利(Sexy Zone)演じる小野田創楽(おのだ・そら)と、高橋海人(King & Prince)演じる月岡中弥(つきおか・ちゅうや)の写った場面写真が公開された。「男女は1m以上離れる」「下着は白のみ着用可」「学校で歌謡曲を歌ってはならない」「授業中のトイレは男子1分、女子3分以内」……などなど、生徒を必要以上に縛りつける校則が問題視されている昨今。そんな校則のある学校を舞台にした本作に登場するのが、クラスで一際存在感がなく、空気のような存在ながら、ある出会いから校則に「黙ってなんかいられない!」と立ち上がる創楽と、創楽の親友であり、いつも予測不能な行動で周囲を驚かせる中弥のふたりだ。校則に縛られているヒロインをモトーラ世理奈が演じ、脇を固める生徒たちには、田中樹(SixTONES/ジャニーズJr.)、箭内夢菜、堀田真由、葵揚、水沢林太郎ら、若手キャストが揃った。この度公開されたのは、創楽と中弥のふたりが、個性的なメッセージがペイントされた制服、そして奇抜なヘアースタイルで並ぶ、驚きのショット。いったいどんな経緯でこうなったのか。これは何らかの作戦なのか。謎が謎を呼ぶ場面写真となっている。この場面を含め、ふたりがブラック校則にどのような奇抜な方法で立ち向かっていくのかに注目したい。※高橋海人の「高」は、「はしごだか」が正式表記。『ブラック校則』11月1日(金)全国公開
2019年08月23日モテない独身ダメ男と、誰もが憧れる理想の上司、そしてイケメンでドSな後輩の三角関係をピュアに描いたラブコメディ『おっさんずラブ』。TVドラマとして放送され大いに話題をさらった本作が、『劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』として本日より公開される。2018年4月クール(テレビ朝日系列/土曜23時枠・全7話)で放送されるやいなや、“はるたん”こと主人公の春田を巡って繰り広げられる“おっさん”同士の恋模様に笑いながらも、あまりのピュアな愛に心を打たれる視聴者が続出。SNSを中心に話題となり、オリコンのドラマ視聴者満足度ランキングや、読売新聞の民放連続ドラマ読者投票、Twitter“世界トレンド”などで、堂々の1位を記録し、大きな盛り上がりを見せていた。最終話放送終了後には、“おっさんずロス”の声も相次いだほどだ。そんなメインキャストの3人にはそれぞれ、“モテない独身ダメ男”・春田を田中圭、“誰もが憧れる理想の上司”・黒澤を吉田鋼太郎、“イケメンでドSな後輩”・牧凌太を林遣都が演じており、舞台となる天空不動産で“ピュアラブ”を巻き起こす。さらに劇場版の新キャストとして、数々の大ヒットドラマにて主演を務める沢村一樹が、天空不動産で新たに発足したプロジェクトチームのリーダーで、春田たちの前に立ちふさがる強敵・狸穴迅を演じる。そしてTVドラマ『半分、青い。』などの話題作に出演し、目覚しい活躍をみせる志尊淳が、春田が所属する天空不動産第二営業所に配属された陽気な新入社員・山田正義(ジャスティス)に扮する。主演の田中は新キャストの沢村について「沢村さんの大きな瞳に吸い込まれながら楽しく撮影をしています」と撮影当時に語っており、志尊については「東京第二営業所の仲間みたいな感じで、ひとつのシーンを皆で作る時も参加してくれるので、新キャストのような感覚はないです(笑)」と述べていた。田中いわく、「爆破あり、笑いあり、涙あり、そしてアクションありのスペクタクル超大作!」との本作。夏も終盤、前代未聞の五角関係で熱い恋の火花を散らす、“おっさんのラブ・バトルロワイアル”を、ぜひ劇場の大スクリーンでこそ味わいたい。『劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』本日より全国公開
2019年08月23日8月23日(金)から9月1日(日)までの10日間、東京・お台場でドイツビールの祭典「お台場オクトーバーフェスト 2019」が開催される。オクトーバーフェストとは、毎年ドイツ・ミュンヘンで開催されている世界最大のビールの祭典。ミュンヘンでは、9月半ばから10月上旬に開催されており、毎年世界中から650万人が会場を訪れるという。そんな本場のドイツビールを日本でも楽しもうと、2003年、横浜にて初のオクトーバーフェストを開催し、今年で17年目を迎えるのがこの日本版「オクトーバーフェスト」だ。今では日本全国でオクトーバーフェストが開催されており、ドイツ樽生ビールの味を体験した来場者の驚きと感動は、年々ドイツビール愛好家を増やしている。会場には、ドイツビールはもちろん、本場のドイツ料理を販売するブース設置され、オクトーバーフェストバンドによるライブ演奏も行われてドイツビールの祭典を盛り上げる今年の夏を締めくくるイベントで、ドイツビールの美味しさ、オクトーバーフェストの楽しさを体験して、ドイツ文化に触れてみるのはいかが?
2019年08月23日第1作目から20年の時を経て、『マトリックス』がスクリーンによみがえることになった。監督・脚本を手がけるのは、ラナ・ウォシャウスキーだ。キアヌ・リーヴス、キャリー=アン・モスも出演する。製作、配給はワーナー・ブラザース。そのほかのキャスト、公開予定日などは明らかになっていない。『マトリックス』は1999年に公開され、新感覚のSFアクションとして世界中で大ヒットした。第2作目『マトリックス・リローデッド』と第3作目『マトリックス・レボリューションズ』は、いずれも2003年に公開。この3作は全世界で16億ドルを売り上げている。リーヴスの最新作は、10月日本公開予定の『ジョン・ウィック:パラベラム』だ。文=猿渡由紀
2019年08月22日高校野球の応援に続いて全国吹奏楽コンクールなどなど。夏は吹奏楽が大活躍する季節だ。この暑い夏の締めくくりに登場するのが、人気絶頂の新進吹奏楽団「ぱんだウインドオーケストラ」だ。吹奏楽への熱い思いを原動力に、2011年、東京・上野の東京藝術大学在学生を中心に結成されたこの楽団の名前は、同じ頃上野にやってきた2頭のパンダに由来する。メンバーは、卒業後に国内外のコンクールで入賞を果たし、プロの演奏家として各方面で活躍するなど、まさに次世代を担う新進気鋭の吹奏楽団だ。この話題の楽団を、今をときめく人気指揮者、山田和樹が指揮する公演が目前だ(8月27日/東京オペラシティコンサートホール)。実はこの顔合わせ、同楽団のデビューコンサート以来だというのだから興味深い。「ぱんだウインドオーケストラの黒幕指揮者」などといった声も聞こえる山田和樹とのコラボレーションやいかに(*山田和樹の出演は一部の楽曲のみ)。プログラムには、吹奏楽史に燦然と輝くJ.バーンズの「交響曲第3番」が予定されるなど、期待はいやが上にも高まるばかり。吹奏楽の熱い世界を体験する絶好のチャンス到来!◆公演概要8月27日(火)東京オペラシティコンサートホール:タケミツメモリアルぱんだウインドオーケストラ×山田和樹無限の音楽世界を体感せよ!!●山田和樹(指揮)第51回(2009年)ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝。ほどなくBBC交響楽団を指揮してヨーロッパ・デビュー。同年、ミシェル・プラッソンの代役でパリ管弦楽団を指揮し、すぐに再演が決定するなど、破竹の勢いで活動の場を広げている。2010年には小澤征爾の指名代役としてスイス国際音楽アカデミーで、2012年8月にはサイトウ・キネン・フェスティバル松本でオネゲル作曲『火刑台上のジャンヌ・ダルク』を指揮。同8月にはサントリー芸術財団サマーフェスティバルでクセナキス作曲『オレステイア三部作』も指揮し、好評を博した。2014年7月にはスイス・ロマンド管弦楽団15年ぶりとなる日本公演を、2016年にはバーミンガム市交響楽団日本公演を成功に導き、2015年~2017年には3年間全9回に渡る「山田和樹 マーラー・ツィクルス」を実施。2015年春にパリ管弦楽団と行ったオネゲル作曲オラトリオ『火刑台のジャンヌ・ダルク』も絶賛された。2017年2月にはベルリン・コーミッシェ・オーパーで『魔笛』を指揮し高い評価を得た。これまでに、パリ管弦楽団、ドレスデン国立歌劇場管弦楽団、フィルハーモニア管弦楽団、ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン放送交響楽団、サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、バーミンガム市交響楽団、ストラスブール・フィルハーモニー管弦楽団、エーテボリ交響楽団、ローザンヌ室内管弦楽団、トーン・キュンストラー管弦楽団、ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団、シュトゥットガルト放送交響楽団など各地の主要オーケストラで客演を重ねている。2014/2015年にはアメリカデビュー、2015/2016年にはオセアニアでデビューするなど、活動は世界各地に広がっている。バート・キッシンゲン音楽祭、モンペリエ音楽祭、マントン音楽祭、ブザンソン国際音楽祭、ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭、ラ・フォル・ジュルネ音楽祭など、ヨーロッパの音楽祭への出演も多数。日本国内の主要オーケストラに客演している。2016/17シーズンから、モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団芸術監督兼音楽監督に就任。2010年から2017年まで鮮烈なデビューを果たしたスイス・ロマンド管弦楽団の首席客演指揮者を務めた。日本では、日本フィルハーモニー交響楽団正指揮者を務める他、東京混声合唱団音楽監督兼理事長、学生時代に創設した横浜シンフォニエッタの音楽監督としても活動している。2018年4月から読売日本交響楽団首席客演指揮者に就任。2018/2019シーズンからバーミンガム市交響楽団の首席客演指揮者に就任することが発表された。東京藝術大学指揮科で小林研一郎・松尾葉子の両氏に師事。2010年横浜文化賞文化・芸術奨励賞、2011年出光音楽賞受賞。2012年渡邉曉雄音楽基金音楽賞、齋藤秀雄メモリアル基金賞、文化庁芸術祭賞音楽部門新人賞受賞。2016年には実行委員会代表を務めた「柴田南雄生誕100 年・没後20年 記念演奏会」が平成28年度文化庁芸術祭大賞、2017年には「山田和樹マーラー・ツィクルス」などの成果に対して、第67回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞した。著書に『山田和樹とオーケストラのとびらをひらく』(アリス館)。音楽の友に『私的音楽論考』を連載中。録音も積極的に行っており、ペンタトーン・クラシックスよりスイス・ロマンド管とのCDを、オクタヴィア・レコードよりチェコ・フィル、日本フィル、横浜シンフォニエッタ、仙台フィル等とのCDをリリース。東京混声合唱団とのCDも多数。メディアへの出演も多く、音楽を広く深く愉しもうとする姿勢は多くの共感を集めている。ベルリン在住。
2019年08月22日橘ケンチ(EXILE/EXILE THE SECOND)と現在の日本酒界を牽引する気鋭酒蔵のひとつである松本酒造によるコラボレーション日本酒「守破離橘」の発売が発表された。パフォーマーとしてはもちろん、日本酒をライフワークとしながらここ数年様々な活動を通して造詣を深めてきた橘ケンチ。多くの実力派酒蔵や日本酒の現在を紡ぎ続けるキーパーソンとの対話を積み重ね、来る2020年に迎える所属事務所LDHによる6年に一度の一大イベント『LDH PERFECT YEAR 2020』を前に、現在も精力的に各地の酒蔵へと足を運んでいる。この度、共演を果たした松本酒造も日本酒はもちろん食文化を介して絆を深めてきた蔵元のひとつであり、「日本酒や食に対する考え方への共感はもちろん、世代も近く音楽的な共通点も多い松本酒造の杜氏・日出彦さんとは、いつか一緒に取組をしてみたいと出会った当初から考えていました」(橘ケンチ)との想いの元、守破離IDシリーズとしてボトルを形にした。守破離IDシリーズは、日本酒のアイデンティティ(ID)を表す重要なエレメンツのひとつである“お米”に特化、田んぼ別に醸した松本酒造を象徴する銘柄のひとつであり、「酒米の育った田んぼの環境を含めて存在証明を可能にした日本酒」となっている。「守破離橘」も兵庫県産の山田錦を使用、この作品のみに与えられた番地=「ID-597」を冠した。田んぼの環境によってそれぞれのお米自体が持つ異なる個性は造りにも反映されており、しっかりと味わいとして落とし込まれている。2月の麹造り、3月の搾りに加えて、ラベル・デザイン案に至るまで主要な工程を実際に蔵人とともに作業した上で、橘ケンチが日本文化に従事していく際のキーワードとなる“橘”の名称を改めて冠した「守破離橘」として完成した。さらに、橘ケンチプロデュースによる注目の新店舗LDH kitchen IZAKAYA AOBADAIがオープンされることが決定。日本酒とそばをテーマとした“NEO角打ち”を標榜しており、LDH kitchenによる新ブランドとして9月8日(日)にグランド・オープンを迎え、ソフト・オープンとなる8月27日(火)より他に先行して「守破離橘」の飲食提供が始まることとなっている。同店では、今後松本酒造の松本日出彦杜氏を招いて開催する「守破離橘」の酒の会も予定されているとのこと。また、「守破離橘」をどのような方法で堪能できるのかとの最も気になる点に関しては、前述のLDH kitchen IZAKAYA AOBADAIといったお店で順次始まる飲食提供に加えて、はせがわ酒店(東京)及び酒のやまもと(大阪)という名門酒販店2ショップにおいて9月8日(日)よりボトル販売もスタートする予定だ。●橘ケンチ(EXILE/EXILE THE SECOND)コメント日本酒にハマッて最初に買ったお酒が松本酒造さんの澤屋まつもとSAIDOであり、当初からいつか一緒に取組ができたらとの想いを持っていました。そんな気持ちをお伝えしながらお会いする機会を重ねて、昨年いい田んぼが確保できたとのご連絡をいただき、今回の造りに入らせていただくことになりました。チーム一丸となった酒造りにひとりの蔵人として参加させていただくのは緊張感のあるものでしたが、でき上がったお酒は杜氏の日出彦さんから今季一番かもしれないとの太鼓判をいただくほど美味しく仕上がっています。昨年は飲食提供のみでしたが、今年からより多くの方々に手に取ってご家庭でも飲んでいただけるようになっています。IDシリーズとして別の番地とともに店頭に並びますので、松本酒造さんが目指されている田んぼ由来の日本酒という取組を体感してみてください。そして、日本酒の美味しさや奥深さに触れるきっかけの1本になれたらと望んでいます。また、この「守破離橘」のリリースと時を同じくして、新たに日本酒に注力するお店LDH kitchen IZAKAYA AOBADAIが生まれます。ここでの記念すべき第1回目の酒蔵の会が「守破離橘」の会になりますので、併せてご期待いただけたらと思います。●松本日出彦(松本酒造杜氏)コメント当蔵ではこのような形で造りに入っていただくコラボレーションはこれまで行っていませんでしたが、今回は私のDJの師匠でもある方との御縁も含めて実現いたしました。そんなコラボの肝となった兵庫県産山田錦はID-597になります。毎年使わせていただく田んぼが少しずつ増えている中で、とてもいい区画の田んぼがまとまってきました。その内のひとつのロットであり、ケンチさんにはいい場所を選んでいただけたと思います。酒造りも、ほぼすべての工程をやっていただきました。その上で、弊社スタッフもケンチさんに説明しながら従事することで、普段の仕事を言語化できるようになったことはありがたい経験になりました。実作業では動きが早く綺麗で仕事も丁寧であり、何よりも私が言葉で説明している内容を現場で体感していただいたことで、守破離の持つ日本酒に対する切り口を共有していただけたように思います。また、私は日本酒造りの中でチーム力を大切にしているのですが、ケンチさんもチームの一員だと思っています。完成した「守破離橘」をテイスティングしたところ、いい酸味と旨味が乗っていてかなり美味しいです。ぜひ多くの方にこの1本を堪能していただけたらと思います。■橘ケンチ×松本酒造コラボ日本酒「守破離橘」銘柄名:橘ケンチ×松本酒造コラボ日本酒「守破離橘」販売店1(東京):はせがわ酒店公式サイト: 販売店2(大阪):酒のやまもと公式サイト: 酒販店店頭価格:2700円(税抜)販売開始:2019年9月8日(日)予定※価格や開始時期他変更の可能性がありますので予めご了承ください※販売店舗含む詳細は各酒販店の公式HP等をご覧ください
2019年08月22日学ラン姿でダンス、生演奏、人形劇、映像、コントを展開する男性のみのダンス集団、コンドルズ。1996年の立ち上げ以来、世界30カ国以上で公演を行い、国内外で高い評価を得てきた。グループとしての活躍はもとより、2017年に芸術選奨を受賞した主宰の近藤良平を筆頭に、“オフロスキー”としてお茶の間にも広く知られる一方で2.5次元舞台などの演出も多数手がける小林顕作(今回は声のみの出演)、自身もダンスカンパニーを率いながら外部作品への振付での参加も目立つスズキ拓朗、同じく平原慎太郎(今回は映像のみの出演)……と、近年はメンバー個々の活躍も目覚ましい。そんなコンドルズによる令和最初の全国ツアー『Don’t Stop Me Now』が、本日8月22日に世田谷パブリックシアターで開幕する東京公演を皮切りにスタート。「粗にして野だが卑ではない男たちの情熱全開!」な、「性別年齢国籍不問の超痛快無比ダンス作品」になるとのことで、前衛的で難解なイメージもあるコンテンポラリー・ダンスとは一線を画す、間口の広い舞台を今回も届けてくれそうだ。東京公演の後、福岡、広島、富山、兵庫、徳島、大分で公演を行う。文:町田麻子
2019年08月22日FANTASTICS from EXILE TRIBEが8月21日に、ニューシングル『Dear Destiny』をリリースした。FANTASTICS from EXILE TRIBEは2016年に結成され、昨年12月にシングル『OVER DRIVE』でメジャーデビュー。今年4月には『Flying Fish』を発売し、オリコン週間ランキングで2位を獲得した。さらに10月から12都市17公演となる、初のホールツアー『FANTASTICS SOUND DRAMA 2019 FANTASTIC NINE』が予定されている。新作のタイトル曲『Dear Destiny』は“運命”をテーマとした歌詞と、切ないファルセットで歌われるサビが印象的なバラード。ミュージックビデオは仕草や表情、目線にまでこだわったメンバーのダンスが堪能できる。振り付けはメンバーの澤本夏輝が担当によるもの。他にも高校野球の都道府県別大会テーマソングである『Every moment』と『ターミナル』も収録されている。前作の爽やかさとはまた違った新しいグループの一面を見ることができる1枚だ。■リリース情報『Dear Destiny』FANTASTICS from EXILE TRIBE8月21日発売【収録内容】◆CD1.Dear Destiny2.Every moment3.ターミナル4.Dear Destiny (Instrumental)5.Every moment (Instrumental)6.ターミナル (Instrumental)[Special bonus track]・Flying Fish (English Version)※2形態共通◆DVD・Dear Destiny(Music Video)※CD+DVD形態のみ
2019年08月22日パナソニック汐留美術館にて9月23日(月・祝)まで開催されている『マイセン動物園展』。ドイツの名窯、マイセン磁器製作所による動物をモチーフにした作品約120点が集結している。ヨーロッパで初めて硬質磁器の製造に成功したマイセン。高級洋食器として知られるマイセンだが、その技術力の高さは彫像作品によくあらわれている。同展は、マイセンの中でもテーマを「動物」に絞り、動物彫刻から壺や皿に描かれた動物まで、リアルでありながらかわいらしい動物たちの作品を、全4章構成で紹介する。第1章「神話と寓話の中の動物」では、人間を風刺したユーモラスな《猿の楽団》や、地・水・火・風の四大元素を表した《人物像水注「四大元素の寓意」》など、神話と寓話をモチーフにした作品を紹介。第2章「器に表された動物」では、器にたくさんの小花彫刻を貼り付けた《スノーボール》シリーズ作品を中心に、第3章「アール・ヌーヴォーの動物」では、柔らかい色合いで表現された犬や猫、ペンギンたち、そして第4章「マックス・エッサーの動物」では、モデラーとして活躍した彫刻家、エッサーによる《カワウソ》《ライネケのキツネ》など動物彫刻の傑作が展示されている。同展に出品されている約120点のうち約9割が初出品で、そのほとんどが個人蔵のものなので次回の公開は未定とのこと。この貴重な機会に、時代を超えて人々を魅了するマイセンの豊かな表現力と造形力を堪能してほしい。【関連リンク】 パナソニック汐留美術館( )ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー《人物像水注「四大元素の寓意」》1820〜1920年頃個人蔵ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー、ぺーター・ライニッケ《猿の楽団》1820〜1920年頃個人蔵エーリッヒ・オスカー・ヘーゼル《二匹のフレンチブルドッグ》1924〜1934年頃J’s collectionオットー・ピルツ《二匹の猫》1934〜1940年頃個人蔵「アーサー・ランゲ《カモとカエル》1901〜1923年頃J’s collection《ライネケのキツネ》マックス・エッサー1924〜1934年頃個人蔵《カワウソ》マックス・エッサー1927年個人蔵《果実をくわえたオオハシ》パウル・ヴァルター1924〜1934年頃個人蔵
2019年08月22日エミー賞歴代最多受賞を誇る海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』の製作総指揮を務めるデヴィッド・ベニオフとD・B・ワイスが来日。累計発行部数4500万部を超える人気コミック『キングダム』の原作者で、『ゲーム・オブ・スローンズ』の大ファンだという原泰久氏との対談が実現した。ジョージ・R・R・マーティンの幻想小説シリーズ『氷と炎の歌』を原作に、鉄の王座を巡って、7つの王国が繰り広げる覇権争いとそこに渦巻く愛憎劇を壮大なスケールで描き出す『ゲーム・オブ・スローンズ』は今年5月、最終章(シーズン8)の最終回“鉄の玉座”をもって、完結を迎えた。「僕らにとっては、シリーズそのものが家族のような存在。昨年、最終章の撮影が始まると、いろんな別れを体験することになり、やはり悲しい気持ちになりました。この名残惜しさは一生続くでしょうね」(ベニオフ)、「この10年間は365日、ノンストップで働き続ける濃密な日々でした。その分、すばらしい環境で仕事ができる喜びをかみしめる時間はなくて……。今こそ、その喜びを噛みしめつつ、未来に目を向けるときだと思います」(ワイス)そんなクリエイター陣の言葉に、原氏も「毎回ドキドキしながら、楽しんで、早く次週になれと楽しみでしたが、もう続きが観られないのは、やはり悲しい気持ち」と大いにうなずく。『ゲーム・オブ・スローンズ』の魅力は「誰が主人公か分からない。そんな脚本の作りがものすごく斬新で、予想を裏切る展開の連続」だと言い、「第一章である主要人物が死んだとき“君が主人公じゃないのか”って(笑)。それで心をつかまれて。群像劇だが混乱がなく、どのキャラクターのドラマも良く計算されている」と分析した。紀元前中国春秋戦国時代を舞台に、大将軍になる夢を抱く戦災孤児の少年・信と、中華統一を目指す若き王・えい政(後の秦の始皇帝)の数奇な運命をダイナミックに描く『キングダム』。今年4月に実写映画が公開され、国内興収56億円を記録。現時点で、今年公開された実写邦画No.1ヒットとなっている。「実は脚本を練る段階から、スタッフの皆さんに『ゲーム・オブ・スローンズ』を観ておいてくださいと伝えた。架空だけど、歴史劇としての説得力を生み出す参考にしてほしくて」(原氏)鼎談の席では、『キングダム』の予告編も上映され、「群衆シーンの撮影が大変だったことは容易に想像できます。特に馬を使ったシーンは大変です。ビジュアルも精緻に作り込まれているし、俳優たちの表情も豊かですね。いくら予算を投じても、観客が登場人物に感情移入できなければ、意味がありませんから」(ベニオフ)、「美術、衣装を含めて、映像がすばらしい。視覚的に雄弁なので、楽しむのに字幕はいらないですね。個人的には、楊端和のマスクが気に入っています。あれを着けて、現場を指揮すれば、みんな言うことを聞いてくれそうですね(笑)」(ワイス)と語り、実写版『キングダム』の世界観に魅了されていた。『ゲーム・オブ・スローンズ 最終章』Blu-ray&DVD は10月2日レンタル開始、12月4日発売映画『キングダム』Blu-ray&DVDは11月6日発売&レンタル開始、デジタル版は10月9日より順次先行配信取材・文:内田涼
2019年08月21日『007』シリーズ25作目のタイトルが、『No Time to Die』と発表された。これはオフィシャルツイッターアカウントが明らかにしたもの。今作はダニエル・クレイグがボンドを演じる最後の映画だ。悪役は『ボヘミアン・ラプソディ』のラミ・マレックが演じるが、『007 スペクター』に登場したクリストフ・ヴァルツもまた出演するらしい。ほかにラッシャーナ・リンチ、アナ・デ・アルマスなどが新しく参加する。監督は『ジェーン・エア』『ビースト・オブ・ノー・ネーション』のキャリー・ジョージ・フクナガで、アメリカ公開は来年4月8日。イギリスではひと足早く4月3日に公開される予定だ。文=猿渡由紀
2019年08月21日今年で旗揚げ20周年を迎えた劇団桟敷童子の新作『堕落ビト』が、8月23日、東京・サンモールスタジオにて開幕する。制作業務を含めた舞台作り全般を劇団員総出で行う桟敷童子の作品は、郷愁とミステリアスな匂いが混在した吸引力あるストーリー、俳優たちが放つ実直なエネルギーなどが熱く支持され、多くのファンを獲得してきた。その魅力の最たるものが舞台美術である。近年の上演拠点は、すみだパークスタジオ倉。活気あふれる劇団員に促されて一歩中に入れば、早くも劇空間に埋もれるがごとく、手作りの大掛かりなセットに圧倒されることになる。今回はその“倉”を離れて、小劇場サンモールスタジオに初登場。さらにこれまで迎えてきた客演を入れず、劇団員のみで立ち上げる舞台と聞いて、20年を振り返る特別な思いが込められていると推察。その胸の内を、劇団代表で作・演出・美術を手がける東憲司に聞いた。「20年ももつとは思わなかったんですけどね(笑)。仲間9人で旗揚げしたんですけど、その時のメンバーで今残っているのは5人だけ。ちょうど3年前くらいに、長く在籍していた中堅の劇団員がバタバタとやめてしまって……。ここ何年かの傾向として、僕は負のエネルギーに支配されているところがあるんですよ。だから暗い話しか思いつかなくて」それでタイトルが『堕落ビト』。「まず題名が暗い。話の内容も暗いんです」と、言葉はどんどん雲行きアヤしくトーンダウンしていきながらも、ご本人は終始、柔和な笑顔だ。そして20周年の喜びはどこへやら、「これからどうなるんだ!?って思うんです。劇団を続けている人は、本当にすごいなあ〜」と率直な不安を繰り返す。劇作に対してとことん誠実で、控えめで、心配性!?な人柄を前に、頬が緩んだ。でも、騙されちゃいけない。この慎ましい人が生み出すドラマチックな物語に、何度胸をエグられてきたことか。「今回の物語は、あまり有名ではないですが本当に起こった事件を下敷きにしているんです。昔、九州大学の学生が起こした“死の堕胎事件”といって……。僕がそれを知ったのは20年も前のことなんですが、なぜかずっと心に残っていて」舞台は、戦後間もない日本。“落ちこぼれ倶楽部”と称して集う3人の大学院生が引き起こした悲劇、そこから新たに大きくうねり出す人間模様が描かれる。「どうして良識のある、エリートと呼ばれる人たちが、こんな愚かなことをやったのか。その事件に対して僕がずっと謎に思っていたことから、このお話が生まれました。大悪党は出てこないけど、小悪な人ばかりが出てくる物語ですね。20周年の今年は新作を3本、春と冬は“倉”でやるので、真ん中の夏公演は少し劇団の原点に戻ると言いますか、アングラっぽいのをやってみようかなと。本当に暗い話ですけど、それでも最後は、このお話なりの希望を見せたいと思っています」その“希望”を視覚化する強力なブレーンが、劇団公演で初めて美術スタッフとして迎え入れる舞台美術家の竹邊奈津子だ。東が昨夏の外部公演『死と乙女』(サンモールスタジオにて上演)で演出を任された際に、美術を担当したのが竹邊だった。「僕も一緒にやるんですが、僕はだいたい物量主義で、どんどんやっちゃえ!ってタイプなんですけど(笑)、彼女は僕と違って、非常に繊細なセンスを持っている方です。竹邊さんと相談して、アッと驚くような、希望の装置を作りたいと思っていますね。非常に楽しみです」よかった。劇場は変わっても、桟敷童子の真骨頂であるクライマックスの、“観客をアッと言わせる大仕掛け”は今回も期待できそうだ。演劇の醍醐味を存分に味わわせてくれる桟敷童子の世界は、20年を経て、またその先へと続いていく。そんな希望を勝手に感じていたところ、また東が頭を抱えてつぶやき始めた。「ああ〜、これからどうなるんだろう、いつまで続けられるんだろう!? って本当に思いますね。“これがいい”と思ってやっていることが、“これでいいや”になったらどうしよう……と思うんです」そこに危機感を持つからこそ、彼の世界観を信じられる。この夏は、桟敷童子の原点を確かめに、地下の小劇場へ降りていこう。取材・文:上野紀子
2019年08月21日「シンフォニー」という言葉を「交響曲」と翻訳したのは、かの文豪・森鴎外だ。これは意外と知られていないが、森鴎外の素晴らしいセンスが光る名翻訳だと言えそうだ。翻って「現代音楽」という言葉を生み出したのはいったい誰なのだろう?こちらは「前者と違ってどうにも堅苦しいし近寄りがたい」、と感じている方もきっと少なくないのではないだろうか。確かに「現代音楽」と呼ばれる作品には実験的で親しみにくい作品が多いことは事実だ。しかしそれをひとつにくくって「現代音楽」としてしまうことにはやや抵抗がある。最近では「同時代音楽」と呼ばれることも多くなってきた「現代音楽」に改めて目を向けてみようではないか。そこにはきっと、今までに体験したことのない“新たな音楽“が息づいている。その「現代音楽」の“今”を真正面から体験できるイベントが、サントリーホール「サマーフェスティバル2019」だ(8月23日〜31日/サントリーホール)。中でも注目すべきは、今年のメインプログラムであるジョージ・ベンジャミンのオペラ『リトゥン・オン・スキン』だろう。古今東西のオペラを知り尽くす大野和士(指揮)がこの日のために用意した作品だけに期待は高まる。「耳が覚める!頭に響く!圧倒的ナナメウエ音楽フェス」というキャッチコピーも伊達じゃない。未知との体験が目前だ!
2019年08月21日.md-mainTitleArea .md-tieup__sns {background-color: #fff;}.dcinemaWrap__link { margin-top: 16px; padding: 0 20px;}.dcinemaWrap__link__btn { width: 48%; display: inline-block; margin: 0px calc(1% - 1px); border: 1px solid rgb(0, 112, 192); border-radius: 5px; background-color: rgb(0, 112, 192); box-sizing: border-box;}.dcinemaWrap__link__btn.btn__grayOut { background-color: #777; border: 1px solid #777;}.dcinemaWrap__link__btn p { font-size: 1.4rem; background-color: rgb(0, 112, 192); padding: 6px 0; text-align: center; margin-top: 0;}.dcinemaWrap__link__btn.btn__grayOut p { background-color: #777;}.dcinemaWrap__link__btn p a { color: white !important; display: block; width:100%; height: 100%;}.md-gallery__thumbnail:first-child:nth-last-child(2):before, .md-gallery__thumbnail:first-child:nth-last-child(2) ~ .md-gallery__thumbnail:before {padding-top: 66%;} 公式サイト()公式Facebook()公式Twitter()公開中の映画『ライオン・キング』は圧倒的な映像や心に響くドラマも魅力的だが、劇中の音楽もアニメーション版、ミュージカル版を超える完成度で注目を集めている。映画音楽界の巨匠ハンス・ジマー(『パイレーツ・オブ・カリビアン』『ダークナイト』)や大スター、エルトン・ジョンらが集結して生まれた『ライオン・キング』の音楽は“超実写版”でどのように進化したのだろうか?世界を魅了し続ける名曲たちが映画館に鳴り響く!導入 ()第1回 ()第2回 ()第3回 ()第4回
2019年08月21日ディズニー・クラッシック・アニメーションの金字塔として、半世紀以上世界中で愛され続けている『眠れる森の美女』。そこに隠されていた愛の物語を描いた実写作品『マレフィセント』の続編となる『マレフィセント2』が、10月18日(金)に日米同時公開される。この度、アニメーション版『眠れる森の美女』でオーロラが着ていた印象深いドレスが今回の作品にも登場することが分かった。あわせて、ドレスを身にまとったオーロラ姫の画像も公開された。エル・ファニング演じるオーロラ姫が着ていたドレスは、アニメーション版『眠れる森の美女』では、マレフィセントの呪いが解けてフィリップ王子とダンスするシーンで登場。かねてよりオーロラ姫をイメージするキーアイテムとなっている。この度公開された画像では、淡く美しいピンク色にバージョンアップしたドレス姿の、美しいオーロラ姫が確認できる。このピンクドレス、じつはファニングの強い希望によって登場することになったそう。彼女は、「私たっての希望で『眠れる森の美女』の誰もが知るピンクのドレスを登場させたかったの。アニメーションで描かれたデザインに強くインスパイアされていて、とてもお気に入りよ」と明かしている。衣装を担当したエレン・マイロニックも「今回のピンクのドレスは、私たちも今まで見たことないほど美しくて本当に大好きなデザインになったわ。『眠れる森の美女』に登場したドレスのデザインに少しアレンジを加えて、ピンク色を少し薄くしてチュールに刺しゅうを施したの。襟の形は元のドレスの形と同じで、ファニングの華奢で美しいデコルテがキレイに見えるようなデザインになっているのよ」とデザインのこだわりを明かしている。『マレフィセント2』10月18日(金)公開
2019年08月21日