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本日11月29日(金)と30日(土)の2日間、インテックス大阪で「大阪マラソン EXPO 2019」が開催される。ここは12月1日(日)開催の大阪マラソンのエントリー会場にもなっているが、ランナーでなくても来場可能で、例年、多くの人でにぎわう。大阪マラソンは12月1日の朝に大阪府庁前でスタートするが、大会参加者のエントリー会場になっているインテックス大阪ではイベントも開催される。当日はランナーでなくても来場可能で入場は無料。会場には全国各地から集まったフードが楽しめる「うまいもん市場」や、スポーツメーカーのブースが登場。ステージイベントも予定されている。例年、本イベントはランナーだけでなく、その家族や友人、陸上競技を愛する人が集まっており、昨年は約5万人が来場。9回目を迎える今年も盛り上がりそうだ。大阪マラソン EXPO 201911月29日(金)、30日(土)・ランナー受付 11:00〜19:30(19:30最終受付)・展示エリア 11:00〜20:00(19:30最終入場)・うまいもん市場 11:00〜20:00(19:30最終入場)※予定【関連リンク】 インテックス大阪()
2019年11月29日ZAZEN BOYSが本日11月29日、Zepp DiverCity TOKYOで「ZAZEN BOYS TOUR MATSURI SESSION」の公演初日を行う。NUMBER GIRLとしても活動する向井秀徳が率いるバンド・ZAZEN BOYS。近頃は上海や台湾でパフォーマンスをするなど、日本のみならずアジアでも人気を集めている。また年末の「COUNTDOWN JAPAN 19/20」に出演することでも話題になった。「ZAZEN BOYS TOUR MATSURI SESSION」はZAZEN BOYSがこの冬に開催するツアー。東京、名古屋、大阪、福岡の4都市をめぐる予定になっている。本日はツアー初日ということでほどよい緊張感のあるステージになるだろう。リスナーだけではなく、ミュージシャンからも支持を得る彼らのサウンドを現場で体感してほしい。■公演情報「ZAZEN BOYS TOUR MATSURI SESSION」11月29日(金)東京 Zepp DiverCity12月3日(火)名古屋 CLUB QUATTRO12月4日(水)大阪 BIG CAT12月6日(金)福岡 DRUM LOGOS開場18:00/開演19:00(全公演)
2019年11月29日世代を超えて世界中の人々に親しまれてきた不朽の名作『ライオン・キング』が、ジョン・ファヴロー監督のもと、実写もアニメーションも超えた唯一無二のエンタテインメントとしてスクリーンに新登場した『ライオン・キング』が、12月4日(水)にMovieNEXと4K UHD MovieNEXで発売される。この度、MovieNEXに収録されるボーナス・コンテンツの中から、エルトン・ジョンやキャストたちが、本作で伝えたかったメッセージを語る貴重な映像が公開された。この映像では、シンバの母サラビ役を務めた女優のアルフレ・ウッダードや、ハイエナのカマリ役を務めたコメディアンのキーガン=マイケル・キーが、『ライオン・キング』のテーマについて語っている。ウッダードは「人は時に不要な重荷を抱え込んだまま、その状況に甘んじてしまうことがある。それでも前に進み続けるの」と、現代の人々に起こりうる葛藤が、シンバたちを通して描かれていることを話す。また、マイケル・キーは「参加できて光栄だよ。世代を超えて生き続ける作品だからね。かつての子供や若者が今や親になり、次の世代にこの物語を受け継ぐ」と、不朽の名作への敬意を表すとともに、『ライオン・キング』のテーマである“果てしなく続く命(サークル・オブ・ライフ)”が、25年の時を経て体現されていることを語る。さらに、数々の名曲を手がけたエルトン・ジョンは、「生きるとは、災いを幸いに変えることだ」と深い言葉を残している。これは、スカーによって父ムファサを失ったのち、ラフィキに連れられて自分の使命を思い出し、ナラと共にプライドランドを取り戻すシンバの生き方を表しているようだ。「自分を見失わなければ、最後に報われる」とウッダードも話す通り、アニメーション版から引き継がれている『ライオン・キング』の普遍性は、人々の心を震わせるほどに響くメッセージだと言えそうだ。『ライオン・キング』『ライオン・キング MovieNEX』4,200円+税『ライオン・キング 4K UHD MovieNEX』6,000円+税『ライオン・キング MovieNEXコレクション(期間限定)』8,000円+税12月4日(水)発売先行デジタル配信中
2019年11月28日世界の一流オペラハウスを舞台に活躍中のソプラノ大村博美のリサイタルが開催される。その彼女の価値を世界に知らしめた演目がプッチーニの名作オペラ『蝶々夫人』だ。オペラ史上に残るヒロイン“蝶々夫人”を演じた回数はすでに100回を超え、昨年はついにプッチーニの生地イタリア・トスカーナ州トッレ・デル・ラーゴで毎年開催されている「プッチーニ・フェスティヴァル」において、この大役を歌ったというのだから本物だ。もちろん当たり役の“蝶々夫人”以外にも、ヴェルディ作品における数々の熱唱ぶりは注目の的。世界に通用する数少ない歌手の1人としてその存在感は高まるばかりだ。今回のリサイタルでは、イタリア有数のマエストロにしてプッチーニ・フェスティヴァルの理事を務めるアルベルト・ヴェロネ−ジがピアノを担当し、プッチーニを始め、リストやグノーにトスティなどなど、大村の魅力を引き出す素敵なプログラムがずらりと並ぶ。まさに今が旬のソプラノ大村博美を聴き逃がすことなかれ。●大村博美さんインタビュー(今回の公演に寄せて)
2019年11月28日小松台東の新作『ツマガリク〜ン』が本日11月28日(木)から12月8日(日)まで、東京・三鷹市芸術文化センター 星のホールで上演される。2010年旗揚げの小松台東。その劇団名は作・演出の松本哲也の出身地である、宮崎県の地名からとったもので、こまつだいひがし、と読む。全編宮崎弁で描かれる、日常のささやかなできごと、なにげない会話を繊細にすくいとる作品で評価を獲得している。ここ最近、『山笑う』『消す』『仮面』など、落ち着いたタイトルの作品が続いていた彼らだが、今回は一転、4コママンガのようなコミカルな雰囲気を漂わせる作品名だ。宮崎県に多くいるという「津曲(つまがり)」という苗字からとっているという。『ツマガリク〜ン』の舞台は、建設現場で使われる電気関係の材料を扱う「電材屋」。20代の頃、東京での仕事に挫折して故郷に戻った松本自身が3年ほど働き、あまりの忙しさから逃げるように辞めて再び東京へと向かった思い出の仕事場だ。そこで忙しく働く社長の息子ツマガリ君と、彼の会社の人々を描く。小松台東は今年、松本が公演のたびにキャスト・スタッフを集めるひとり体制から、4人体制へと変化を遂げた。松本に加え、これまでも彼の作品によく出演していた役者の瓜生和成、今村裕次郎、音響の佐藤こうじが小松台東所属に。番外公演を経て、今作が新体制で初となる本公演だ。松本作品ではおなじみの山田百次や荻野友里のほか、ナイロン100℃の廣川三憲も出演する。新しい局面を迎えたこの劇団が描き出す地方のある一日、その丁寧な筆致を味わいたい。文:釣木文恵
2019年11月28日台湾で制作され、世界各地の映画祭で絶賛を集めたアニメーション映画『幸福路のチー』が29日(金)から公開になる。本作は台湾で生まれ、やがてアメリカで暮らすことになる女性の人生を前景に、激動の台湾現代史を後景に描いた作品で、監督と脚本を手がけたソン・シンインは「台湾でこの映画の宣伝をしていると“この映画を台湾以外の外国の人が観て理解できるの?”って質問されたんですよ」と笑うが、彼女は制作時からこう信じてきた。「自分自身の個人的な体験や想いをしっかり作品に反映させることができたら、映画は普遍的なものになる」本作の主人公チーはアメリカで暮らす台湾の女性。ある日、彼女のもとに祖母が亡くなったとの知らせが入り、チーは故郷の幸福路に戻る。時が流れ、周囲の風景はすっかり変化してしまったが、この街には彼女の思い出がたくさんつまっている。空想が大好きだった幼少期、大好きな級友との出会い、必死になって勉強した受験期、理想とはかけ離れた最初の就職……彼女は自分のこれまでの人生を振り返る。ひとりの女性の成長を描く本作は当初、実写映画での制作を目指していたが、ある人のアドバイスを受けてアニメーションで描くことを決断。経験のないアニメ制作は困難の連続だったが、監督は自らスタジオを立ち上げて4年の歳月を投じて本作を完成させた。「アニメーションという手法を選択することで、アニメーションでしか描けない幻想的なシーンと、情感のある人間ドラマの両方が描けますから、両者の対比によって物語をより豊かに綴ることができると思った」という監督は、準備に時間をかけてからアニメーションづくりに臨んだ。「事前の準備は入念かつ綿密に行って、計画を立てていきました。脚本づくりには時間をかけて細部まで描き込み、読んだ人の頭にビジュアルがパッと浮かぶような脚本になるまでセリフも含めてキッチリと書き込んでいったわけです。その後の美術デザインやストーリーボードの作成にも時間をかけました。映画の設計の段階ではあえて少人数で作業するようにして、自分のビジョンがしっかりと作品に反映されるようにしました」その過程で彼女が重視したのは、台湾で生まれ育った自分が感じたことや経験した出来事を作品に盛り込むことだった。「私は小さい頃から様々な国の映画を観て育ちましたし、日本で暮らしたことも(彼女は京都大学で映画理論を学ぶために京都で暮らしていたことがある。なお、この頃の体験を基にした本『いつもひとりだった、京都での日々』が発売されている)、アメリカで暮らしたこともありますから、違う国の人たちと文化の壁をこえて付き合うことができるようになりました。それに私は日本の“朝ドラマ(連続テレビ小説)”が大好きなんですよ(笑)。日本の歴史や文化がわからなくてもドラマが楽しめますし、主人公に共感することができます。しかし、多くの朝ドラマは日本の女性の運命や人生を描いていて、その背景には日本の歴史や文化があって、舞台が日本でなければ成立しません。朝ドラマを観ていると、主人公は戦争の影響を受けたり、愛する子を失ったりします。『おしん』でも夫が戦争が原因で自殺してしまい、おしんの人生は大きく変わってしまいますよね。私がこの映画でやったことも同じです。私は『幸福路のチー』を描く上で、台湾で起こった事件や固有の出来事を排除せずに描くべきだと考えました」監督が語る通り、劇中には台湾の政治的な事情や現実に起こった事件や災害、学生や民衆の運動が描かれる。しかし、それらは作品の本質ではない。彼女は世界中の人に楽しんでもらうストーリーを語るために“あえて”固有の社会や歴史を描いた。「私たちが日本のアニメーションやピクサーのマネをしたら、きっとつまらない映画になってしまいます。日本のアニメ“風”の映画より、日本のアニメを観た方がいい(笑)。アメリカで勉強していた時に先生にこう言われました。“個人的な体験は物語なんだ。ローカルであることはユニバーサルなんだ。あなたは個人的な声を物語に反映させるべきだと思う。それこそがあなたの個性なんだから”って。私が目指したのは娯楽性と社会性の両方がある映画です。日本の“朝ドラマ”が大好きな理由もそこにあります」日本で毎朝、描かれる主人公のように、本作の主人公チーも様々な事件や出来事に翻弄され、周囲の人々に支えられ、助けられ、影響され、時に反発しながら自分の生きる道を見つけていく。それは台湾で生まれたからこそ描ける物語。同時に誰もがアクセスできる物語だ。「ひとりひとりはみんな違ってユニークな経験を持っています。だからこそ個人的な体験は普遍的なんです。ですから、この映画を観て、観客の方にも主人公のチーと同じように自分自身の内面を探検してもらいたいです。みんな違うから、この映画から受ける印象もきっとみんな違う……それがいちばん素晴らしいことだと思っています!」『幸福路のチー』11月29日(金) 新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開(C)Happiness Road Productions Co. Ltd. ALL RIGHTS RESERVED.
2019年11月28日ホラー映画の金字塔『シャイニング』の新たな恐怖を描いた続編『ドクター・スリープ』が、11月29日(金)に日本で公開される。この度、前作で生き延びて、大人になったダニーを演じるユアン・マクレガーが、映画の核心を語る特別インタビュー映像が公開された。『シャイニング』から40年。237号室、バスタブの中の老婆、双子の姉妹、そして血のエレベーター……。 少年だったダニーが、再び恐怖に包まれた“呪われたホテル”に戻る。監督と脚本は、Netflixで配信されたスティーヴン・キング原作の『ジェラルドのゲーム』でメガホンを取ったマイク・フラナガンが務めている。今回、公開されたインタビュー映像では、マクレガーが、自身の演じた40年後のダニーについて語っている。「原作小説と脚本は“再生”について描いていると感じた。恐ろしい体験をしたダニーが、どう生きていくのかが問われる。自分がほかの人と違う“特別な力=シャイニング”をもつこととどう向き合うのか。ダニーは父と同じように、酒に逃げるようになる。しかし、それにも限界が訪れる。父は、オーバールックホテルの職に就く5~6か月前に酒を絶った。そしてダニーも酒を絶ったのち、オーバールックホテルに辿り着くことになる」と、トラウマを抱え葛藤している主人公ダニーを分析。そして、40年前に惨劇を起こした父ジャックと同じ道を歩んで“呪われたホテル”に戻ると明かしている。そのほか、マクレガーは同じ力をもつ少女アブラについて、キング史上最恐の女性ヴィランであるローズについて、そして舞台となる“呪われたホテル”についてそれぞれ語る。最後に、「スティーヴン・キングの小説『ドクター・スリープ』の映画化だ。これ以上いいアイデアはない。キングの描いた物語のおかげで、独特な映画になるだろう。もちろん映画と小説のファン両方を楽しませるため、考え抜かれて作られている」と結んでいる。『ドクター・スリープ』11月29日(金)公開
2019年11月28日主宰・坂手洋二の作・演出作品を中心に、鋭い視点で社会を見つめた実験性の高い作品を上演している燐光群。彼らの新作『憲法くん』が、11月29日(金)より東京の座・高円寺1にて開幕する。原作は、政治風刺ネタで全国を飛び回るコメディアン・松元ヒロの一人芝居。「こんにちは、憲法くんです」。そんなセリフから始まるこの芝居は、日本国憲法を擬人化したもので、20年以上にわたって松元が演じ続けているオリジナル作品だ。憲法の大切さをユーモアも交えた語りで綴る内容は、かつて井上ひさしや永六輔、立川談志も絶賛し、昨年は井上淳一監督により映画化(『誰がために憲法はある』に収録)もされ話題に。今回は、松元と数年前から交流する坂手が演劇化権を認められ、燐光群での舞台劇化プロジェクトが開始。リメイクしての上演となる。主人公は、憲法が施行された日に生まれた“憲法(かずのり)”くん。ある時、長い間行方知れずだった彼が帰ってきて、日本国憲法とはちょっと違う「憲法くんの憲法」があると言い始める。「ぼくにも基本的人権がある」と。奇しくも時の政府は、憲法改定に向けて動き出そうとしていた……。坂手は、憲法くんの物語を縦軸に、日本国憲法がその存在を問われた事件にまつわるエピソードと、フィクション性のある場面をオムニバス的に挿入するという。憲法をめぐり、さまざまな人物たちが舞台上で絡み合う物語。改憲が取りざたされる今、日本人にとって憲法とは何か。「わたしをどうするかは、みなさんが決めることです」。そんなメッセージを受け止め、考えるきっかけにしたい。11月29日(金)から12月8日(日)まで座・高円寺1、12月13日(金)から15日(日)まで兵庫・AI・HALL、12月17日(火)に岡山市立市民文化ホール、12月19日(木)・20日(金)に愛知県芸術劇場 大ホールにて上演。文:伊藤由紀子
2019年11月28日写真家、奈良原一高が1960年代に発表したシリーズ「スペイン偉大なる午後」に注目した『奈良原一高のスペイン約束の旅』が、世田谷美術館にて2020年1月26日(日)まで開催されている。1931年生まれの奈良原一高は、1950年代後半に、極限状況で生きる人間の姿を見つめる「人間の土地」「王国」などのシリーズによって、戦後日本の新しい写真表現を切り開いた写真家だ。同展では、そんな奈良原が1960年代に発表したシリーズ「スペイン偉大なる午後」に注目。これまでほとんど取り上げられることのなかった同シリーズを、奈良原一高アーカイブズ所蔵のニュープリントにより120点のモノクローム作品として紹介する。これらの作品は、1962年から65年にかけてヨーロッパに向かった奈良原が、3度にわたり訪れ、5ヶ月あまりを過ごしたスペインで撮影されたもの。長い内戦が終わり、観光客の誘致によって徐々に変わりゆくであろう、スペインの人々の暮らしや文化をダイナミックに捉えている。展覧会は「祭り」「町から村へ」「闘牛」の3章で構成。伝統的な祭りのダンスに興じる若者や、中世の面影を残す地方の村々、鮮やかに舞う闘牛士など、当時のスペインの魅力を写し留めた作品が並ぶ。奈良原自ら「約束の旅」と名付けた道のりの痕跡として残された作品の数々から、彼が見つめたスペインの熱気を体感することができるはずだ。【開催情報】『奈良原一高のスペイン約束の旅』2020年1月26日(日)まで世田谷美術館にて開催【関連リンク】世田谷美術館()奈良原一高《偉大なる午後マラガ》〈スペイン偉大なる午後〉より1963-64年(c)Ikko Narahara奈良原一高《偉大なる午後パンプローナ》〈スペイン偉大なる午後〉より1963-64年(c)Ikko Narahara奈良原一高《フィエスタパンプローナ》〈スペイン偉大なる午後〉より1963-64年(c)Ikko Narahara奈良原一高《フィエスタパンプローナ》〈スペイン偉大なる午後〉より1963-64年(c)Ikko Narahara奈良原一高《バヤ・コン・ディオスコルドバ》〈スペイン偉大なる午後〉より1963-64年(c)Ikko Narahara奈良原一高《バヤ・コン・ディオス》〈スペイン偉大なる午後〉より1963-65年(c)Ikko Narahara奈良原一高《バヤ・コン・ディオス》〈スペイン偉大なる午後〉より1963-64年(c)Ikko Narahara奈良原一高《偉大なる午後》〈スペイン偉大なる午後〉より1963年(c)Ikko Narahara
2019年11月28日舞台『正しいオトナたち』が、11月28日(木)に東京・光が丘IMAホールのプレビュー公演で幕を開ける。ここ数年、フランスの劇作家ヤスミナ・レザの戯曲は、日本でも上演が相次いでいる。フランスの作家らしいシニカルな視点とウィットに富んだ会話が魅力で、本作はローレンス・オリヴィエ賞など多数の演劇賞を受賞。ジョディ・フォスターが主人公の女性作家を演じた映画版『おとなのけんか』(ロマン・ポランスキー監督、2011年)が話題を集めたのも記憶に新しい。今回の翻訳上演では、その女性作家役に真矢ミキを配し、岡本健一、近藤芳正、中嶋朋子という実力派が集結する。物語は、アフリカに関する著書をもつ作家ヴェロニック(真矢)と、小売業を営むミシェル(近藤)のウリエ夫妻、そして弁護士アラン(岡本)と資産運用の仕事をしているアネット(中嶋)のレイユ夫妻という、“知的階級のオトナ”4人の会話で展開する。場所はウリエ夫妻の居間、息子が同級生にケガをさせられたというので、その加害者側の親であるレイユ夫妻を自宅に呼んだのだ。最初は冷静さを装って“知的に”話し合いを始める4人だったが、そんな場でも仕事の電話に出るアランに、妻アネットの怒りが爆発!一方のヴェロニックとミシェルのほうも、次第に日頃のうっぷんが噴き出して……!?本作の見どころは、なんといっても丁々発止の会話の応酬だろう。子供のけんかについての両家の対立は、ふとした瞬間に妻対夫、さらには女性対男性など、多様なフェーズを迎え、飲み込みながら(時には飲み込めないまま)テンポよく進んでゆく。いかに“オトナ”とは、日々さまざまな事情を抱えながら、平静を装い過ごしていることか。彼らの姿を「あるある」と笑いつつ、割り切れない世のことわりに思いを馳せれば、ビターだけれど味わい深い、本作ならではの魅力に気づくはずだ。演出は、海外戯曲を読み解く手腕に定評のある上村聡史。5年ぶりの舞台出演となる真矢は、純粋なストレートプレイは意外にも今回が初めてとか。宝塚時代はシリアスからコメディまで、ひとりの人間を生ききる“芝居の人”として知られていた真矢。演技巧者の3人と共に、満を持しての舞台姿に期待したい。文:佐藤さくら
2019年11月28日造形作家の岡﨑乾二郎(1955年生まれ)のこれまでの作品をたどるだけでなく、最新作や近年の活動も紹介する展覧会『岡﨑乾二郎 視覚のカイソウ』が、豊田市美術館で11月23日(土)から2020年2月24日(月・祝)まで開催されている。レリーフ〈あかさかみつけ〉シリーズを発表した初個展以降、岡﨑乾二郎はジャンルや素材を超えた作品制作と発表を続けている。同時に岡﨑は、修景保存活動や教育活動、キュレーションや多分野をまたがる批評なども行ってきた。こうした一つに留まらない彼の活動を、豊田市美術館のほぼ全館である5室の空間を使い、約200点の作品で紹介する。会場には、絵画、彫刻、レリーフ、さらにはテキスタイル作品、タイル、ドローイング、ポンチ絵など、これまで制作した作品や新作が並び、岡﨑の多面的な活動をうかがい知ることができるだろう。「この世界は決して一元的なものではなく、たがいに相容れない固有性をもったばらばらな複数の世界から成る」という彼らしさを感じられる。さらに、岡﨑の著書『ルネサンス-経験の条件』で、明晰な分析を行った「ブランカッチ礼拝堂壁画」を、AR(拡張現実)の技術を用いて再現する。壁画と同じように、岡﨑の絵画やレリーフ自体が、さまざまな色や形からつくられていることが分かる。これほどまでに幅広いジャンルの作品を発表する作家は、他にはいないだろう。展覧会タイトルのカイソウは、いくつも意味を持つ。見るという行為にはカイソウ(回想)も含まれている。さらに展示室という空間のカイソウ(階層)、過去の作品から新作までという時間というカイソウ(階層)が混ざる。鑑賞者の感覚が絶えず刷新される展覧会である。【関連リンク】豊田市美術館( )《まだ早いが遅くなる》1986年綿布、絹大原美術館蔵《テウミンとたみをとむらってバツサイとつみをきりしは》2000年セラミック東京国立近代美術館蔵《ポンチ絵》2014年色鉛筆、紙個人蔵《タメになるってどういう意味?/狐の才気》2018年アクリル、カンヴァスBBar collection《Physiognomy》 2016年 インク、紙株式会社タグチプロジェクツ蔵
2019年11月28日サンプルを主宰する劇作家・演出家の松井周と、2016年に『コンビニ人間』で芥川賞を受賞した村田沙耶香による異色のプロジェクト「inseparable」。同じ設定で松井が演劇を、村田が小説を紡ぐ同プロジェクトがいよいよ11月29日(金)にそのベールを脱ぐ。対談企画での初対面から、互いに強い理解と共感を感じたという松井と村田。自分以外の人間が作った設定で小説を書くことが最も苦手だと語る村田が、松井とならそれができると、思い切った一歩を踏み出したことは実に興味深い。松井も、まるでドッペルゲンガーのように発想を共有できる村田との出会いを稀有に感じていて、2017年に神津島で、翌年に台湾の緑島で、合宿をして本作のアイデアを磨いてきた。『変半身(かわりみ)』と題された物語の舞台は、近未来のとある離島。その島で発掘される「レアゲノム」という化石由来のDNAが、ヒトや動物の遺伝子組換えに必要なものとして注目を集めている。その島の奇祭で男は弟を失ったが、ある日、弟はよみがえり、次第に島の住民を狂わせていく……。とかく「あるある」が支持を集める現代。見覚えのあるもの、共感ができるものだけを受け入れて、そうでないものは排除する、世界をたった2色で塗り分けるような価値観が蔓延する中、彼らが紡ごうとしているのは、松井によると「『すきま』の部分」だ。「もともと人間はウソとホントの間に生きていて、信用ならないもの」という認識のもとに、「ウソとホントの間に生きているから、自分勝手だったり、流されたり、錯覚したり、下心があったりする」人間たちの有り様を、フィクション味たっぷりに描き出す。松井の作・演出による舞台は、11月29日(金)から12月11日(水)まで東京芸術劇場 シアターイースト、12月14日(土)・15日(日)に三重県文化会館 小ホール、12月18日(水)・19日(木)にロームシアター京都 ノースホール、12月21日(土)・22日(日)兵庫・神戸文化ホール 中ホール舞台上にて上演。村田による小説版は、東京公演初日の11月29日に筑摩書房より刊行される。演劇と小説の両方を味わって、虚実ないまぜの世界を泳ぎたい。文:小川志津子
2019年11月28日エリザベス・バンクスが『Invisible Woman』を監督することになった。主演、プロデューサーも兼任する。製作、配給は『透明人間』の権利を持つユニバーサル。ユニバーサルは、これ以外に『Invisible Man』も製作しており、こちらは来年早々に公開される。主演はエリザベス・モス。DV男だった夫が死んだ後も、彼が見えない形でそこにいるのではと恐れるという設定だ。バンクスの最近作は、現在北米公開中の『チャーリーズ・エンジェル』。この映画でも監督と出演を兼任している。文=猿渡由紀
2019年11月27日.dcinemaWrap__link { margin-top: 16px; padding: 0 20px;}.dcinemaWrap__link__btn { width: 48%; display: inline-block; margin: 0px calc(1% - 1px); border: 1px solid rgb(0, 112, 192); border-radius: 5px; background-color: rgb(0, 112, 192); box-sizing: border-box;}.dcinemaWrap__link__btn.btn__grayOut { background-color: #777; border: 1px solid #777;}.dcinemaWrap__link__btn p { font-size: 1.4rem; background-color: rgb(0, 112, 192); padding: 6px 0; text-align: center; margin-top: 0;}.dcinemaWrap__link__btn.btn__grayOut p { background-color: #777;}.dcinemaWrap__link__btn p a { color: white !important; display: block; width:100%; height: 100%;}.md-gallery__thumbnail:first-child:nth-last-child(2):before, .md-gallery__thumbnail:first-child:nth-last-child(2) ~ .md-gallery__thumbnail:before {padding-top: 66%;}全世界で大ヒットを記録した『アナと雪の女王』は公開後から続編を望む声が多かった。しかし、ディズニーのフィルムメイカーたちはその声に感謝しつつも、慎重に考え、時間をかけて続編を製作するべきか検討した。彼らが作品に“グリーンライト(製作決定)”を灯す条件はたったひとつ。語るべきストーリーがあるか? そして彼らはついに発見する。この物語を描くために『アナと雪の女王2』は生まれたのだ。それは“ふとした疑問”から始まった導入 ()第1回 ()第3回 ()第4回 ()第5回 ()第6回 ()
2019年11月27日小学生の頃体験した懐かしい思い出の中に、音楽の授業で手にしたリコーダーがある。運動会の鼓笛隊や学芸会で吹いていたあのプラスティック製の縦笛が、実はとても古い歴史を持つ楽器の末裔だったなんて当時は全く知る由もなかった。それを認識させてくれる素敵なコンサートが目前だ。デンマークが生んだ世界最高峰のリコーダー奏者ミカラ・ペトリ リコーダーリサイタル(12月4日:サントリーホール ブルーローズ、6日:宗次ホール、8日:伊丹アイフォニックホール)では、バロックの名曲から北欧の近代音楽までが、圧倒的なテクニックと美しい音色で披露される。ビートルズの名曲『フール・オン・ザ・ヒル』で、ポール・マッカートニーの絶妙なリコーダー演奏を必死に真似たことを思い出すという方々にはピッタリのこの公演。物置の隅に眠っているかもしれないあの縦笛を、久しぶりに引っ張り出して吹いてみたくなること必至⁉●公演概要・12月4日(水)サントリーホールブルーローズ・12月6日(金)宗次ホール・12月8日(日)伊丹アイフォニックホールメインホール●ミカラ・ペトリ(リコーダー)Michala Petri, recorder3歳よりリコーダーを始め、5歳でデンマーク・ラジオに出演。1969年、チボリ公園コンサートホールにて、コンチェルト・デビューを飾る。以降、世界各地のコンサートホールや、音楽祭で演奏活動を行う。彼女の驚くべき演奏技術と聴衆の心を瞬く間につかむ卓越した音楽性が、バロックからコンテンポラリーまで幅広いレパートリーを演奏することを可能にしている。そして数多くの作曲家が彼女のために作品を書いている。これまでに、ハインツ・ホリガー、ジェームス・ゴールウェイ、ギドン・クレーメル、ピインカス・ズッカーマン、クラウディオ・アバド、クリストファー・ホグウッド、キース・ジャレットなどと共演している他、イングリッシュ・チェンバー・オーケストラ、アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ、スウェーデン室内管弦楽団、ベルリン・バロック・ゾリスデン、クレメラータ・バルティカなど主要アンサンブルとも共演を重ねている。また、ギターとのコラボレーションに強い関心を持ち、これまでにイョラン・セルシェル、山下和仁、マヌエル・バルエコなどの一流ギタリストとのツアーを行っている。92年には、デンマークのギタリスト兼リュート奏者、ラース・ハンニバルとデュオを結成。ドイツ・レコード大賞を複数回受賞、また、クラシック音楽を大衆に広めた実績を称えられ、ヴィルヘルム・ハンセン音楽賞や、H.C.ロンビ賞などを次々と獲得。さらに、ストラヴィンスキー、バーンスタイン、ブリテン、ショスタコーヴィチ、クレーメルなど、これまでに著名音楽家が受賞したレオニー・ソニング賞を受賞している。デンマーク対がん協会の副会長やデンマーク・ユニセフ協会の役員を務めるなど、積極的に社会貢献活動も行っている。現在は、コペンハーゲンの北部の海沿いの街で、夫と二人の娘たちと暮らしている。
2019年11月27日世界中に感動を贈り届けてきたディズニー/ピクサーによる、『トイ・ストーリー4』に続く最新作『2分の1の魔法』。この度、本作の最新予告編とポスタービジュアルが公開された。『トイ・ストーリー』のおもちゃの世界、『モンスターズ・インク』のモンスターの世界、『ファインディング・ニモ』の魚の世界など、イマジネーション溢れる“もしも”の世界を描いてきたディズニー/ピクサー。公開された予告編では、かつて魔法が“溢れていた”世界が描かれている。遥か昔、世界は魔法に満ちていたが、時の流れと共に魔法は忘れられていった。 “魔法が消えかけた”世界に暮らす少年イアンは、自分に自信が持てず、何をやっても上手くいかないことばかりだ。そんな彼の叶わぬ願いは、彼が生まれる前に亡くなった父に会うこと。16歳の誕生日プレゼントに、父が母に託した魔法の杖を贈られたイアン。その杖と共に贈られた手紙に記されていたのは、“父を24時間だけよみがえらせる魔法だったが、彼は失敗して、“半分”の、足だけの姿で父を復活させてしまう。魔法オタクで陽気な兄バーリーの助けを借りて、イアンは父を完全(全部)によみがえらせる魔法を探す旅に出るが、彼らに残された時間は、あと24時間しかなかった……。あわせて公開されたポスタービジュアルには、かつて魔法が世界に満ちていた時代(左側)と、科学や技術が進歩し魔法が消えかけた時代(右側)というふたつの対照的な世界が表現されたものが描かれている。そしてその中心には、いかにも自信がなさそうな表情のイアンが杖を持っている姿が。左側には、空を優雅に飛ぶペガサス、自然の中でいきいきと暮らす人魚やフェアリーテイルたち、さらには魔法使いの 姿も。その一方で右側には、道端でゴミを漁るペガサス、ビニールプールでサングラスをかけてくつろぐ人魚、さらには暴走族のフェアリーテイルの姿が描かれている。本作のメガホンを取ったのは、『モンスターズ・ユニバーシティ』のダン・スキャンロン。若い頃に 父親を失った監督自身の体験を元に、“Story is King(すべては物語を伝えるため)”のピクサーが技術や設定を超えて丁寧に描き出す『2分の1の魔法』の物語は、世界に感動をもたらすこと間違いなしだ。『2分の1の魔法』2020年3月13日(金)より全国公開
2019年11月27日クリスマスを舞台にした作品であることから、毎年このシーズンになると世界中で上演される古典バレエの名作『くるみ割り人形』。チャイコフスキー作曲によるお馴染みの音楽と、イブの夜に少女が見る夢という大筋は変わらないながら、その演出・振付はバレエ団によって異なっており、熊川哲也が手がけたKバレエ カンパニー版は豊かな娯楽性を最大の特徴とする。スケール感あふれる舞台転換や、時にユーモラスな展開など、バレエを観たことがなくても楽しめるファンタジー大作だ。初演は2005年で、2008年から10年間はTBS赤坂ACTシアターにて、比較的小さな劇場だからこそ表現できる親密さや温かさを前面に押し出した「赤坂Sacasバージョン」として上演。しかし2018年には舞台を大劇場へと戻し、スケールアップした演出、そしてフルオーケストラによる生演奏とともに上演され好評を博した。今年も、会場は昨年と同じ東京・Bunkamuraのオーチャードホール。熊川哲也のこと、さらに進化した『くるみ割り人形』を届けてくれることだろう。11月28日(木)から12月1日(日)までオーチャードホールで上演された後、12月5日(木)に愛知・日本特殊陶業市民会館 フォレストホール、12月7日(土)に大阪・堺市民芸術文化ホール(フェニーチェ堺)大ホール、12月10日(火)に福岡サンパレス、12月14日(土)に福島・とうほう・みんなの文化センター 大ホールにて公演を行う。文:町田麻子
2019年11月27日RADWIMPSが本日11月27日、『天気の子 complete version』をリリースする。今年7月に公開され、日本のみならず世界でも人気となった新海誠監督の映画『天気の子』。劇中に使用されていた音楽も人気で、主題歌『愛にできることはまだあるかい』『グランドエスケープ (Movie edit) feat.三浦透子』をはじめとしたサウンドトラックが音楽ランキングにも食い込んだのは記憶に新しい。本日発売される『天気の子 complete version』は主題歌5曲のフルサイズ音源を収録している。完全生産限定BOXには英語歌唱バージョンも収録されるほか、新海誠監督が映画『天気の子』を編集して新たに制作した『グランドエスケープ feat.三浦透子』のミュージックビデオも収められている。さらにRADWIMPSの撮り下ろしカットや、映画『天気の子』場面カットで構成されたスペシャルアートブックも付属。ファン待望の内容となっている。また、RADWIMPSは『第70回NHK紅白歌合戦』に出場することも決定している。新海誠監督と互いにしのぎを削り深い信頼のもと作り上げた作品の音楽を、紅白だけの特別バージョンとして披露してくれるようだ。■CD情報RADWIMPS『天気の子 complete version』11月27日(水)発売・通常盤:CDのみ<収録内容/CD>1. 風たちの声2. 祝祭 feat.三浦透子3. グランドエスケープ feat.三浦透子4. 大丈夫5. 愛にできることはまだあるかい・完全生産限定BOX:CD+DVD+ARTBOOK(Special Box仕様)<収録内容/CD>1. 風たちの声2. 祝祭 feat.三浦透子3. グランドエスケープ feat.三浦透子4. 大丈夫5. 愛にできることはまだあるかい6. Is there still anything that love can do? (English Version)※『天気の子』主題歌5曲のフルサイズ音源を収録。※「愛にできることはまだあるかい」English Version は、完全生産限定BOXのみの収録。<DVD収録内容>新海誠監督が映画『天気の子』の映像を編集し新たに制作した“グランドエスケープ feat.三浦透子”のミュージックビデオに加え、“愛にできることはまだあるかい”MVを収録。<ARTBOOK>RADWIMPSの撮り下ろしカット、及び映画『天気の子』の場面カットで構成された、現実の世界と映画の世界を両軸で表現したスペシャルアートブック付属(180mm×202mm)。
2019年11月27日HIGHLEG JESUS、オッホなどで役者として活動していた新井友香が、2004年に旗揚げした劇団宝船。その最新公演『社交辞愛』が11月29日(金)、東京・新宿眼科画廊スペース地下でスタートする。その小柄な身体から繰り出される強烈なパワーと年齢不詳的な存在感で、小劇場界で活躍していた新井。近年はドラマ脚本家としての活動のほうがよく知られているかもしれない。NHKのショートドラマ『祝女』をはじめ、『イタズラなkiss』『アラサーちゃん無修正』、そしていま放送中の『僕はまだ君を愛さないことができる』など……可愛らしさからズルさ、情念まで、妙齢の女性の心の機微をリアルに描くことに定評がある。そんな彼女が率いる劇団宝船は、その旗揚げの経緯も面白い。所属していたHIGHLEG JESUS解散後、猫のホテルプロデュース『座長祭り』に架空の劇団「劇団宝船」の座長として参加。その後たまたま「キャンセルになった公演の肩代わりをしてくれる劇団を知らないか?」という知人からの連絡に、本当に劇団宝船を旗揚げしてしまうというまさに“瓢箪から駒”的ないきさつでスタートした劇団なのだ。新井以外のメンバーは、一人芝居やソロプロジェクトでも活動している高木珠里、主に映像で活動している國武綾のふたり。2013年以降はしばらく活動を休止していたが、2018年に7年ぶりの本公演『ああ、またか…とは言いたくない』で復活。前回公演からはHIGHLEG JESUS時代からの盟友であるSYOMIN’S主宰の今奈良孝行が準劇団員として加わった。今作『社交辞愛』の主人公は、40代前半の夫婦である桃花と春樹。子供のいないふたりは倦怠期を迎え、それぞれ“外”に恋愛を求めていく。一方、彼らの親もまた、桃花と春樹らの結婚や、生活に不満を抱えていた。社交辞令のように結婚生活をキープする夫婦と、彼らを取り巻く人々の物語はオムニバスのように見え、やがて絡み合っていき……というストーリー。とはいえただドロドロしているわけではなく、コメディでもあるのが新井作品の特徴なのでご安心を。また、今回の公演は劇場ではなくアートギャラリーで行われるため、劇団いわく「肩の力を抜いて気楽に他人の生活をのぞき見に行く……という感覚で観て頂けたら」とのこと。キャストは小劇場で活躍する手練れたちばかり、一風変わった面白さが味わえそうだ。12月4日(水)まで。文:川口有紀
2019年11月27日「第14回『徹子の部屋』コンサート」が本日11月27日、東京国際フォーラム ホールAで開催される。1976年から長年お茶の間で愛され続け、今年10月に放送回数11111回を突破したテレビ番組『徹子の部屋』。司会を務め続けている黒柳徹子とゲストとのトークは、見たことがない人はいないのではないだろうか。「『徹子の部屋』コンサート」は2006年、放送開始30周年を記念して開催されたのをきっかけに毎年恒例となり、今回で14回目を迎える。豪華なアーティストがパフォーマンスと、オペラ歌手を目指したことのある黒柳の軽妙なトークが見どころだ。今夜の東京公演におけるゲストはサーカス Family、純烈、杉良太郎、南こうせつ、南佳孝&杉山清貴ら。音楽と同時に、番組の雰囲気をもライブで感じる絶好の機会になることだろう。■公演情報・東京公演日時:11月27日(水)開場17:00/開演18:00会場:東京国際フォーラム ホールA・大阪公演日時:12月1日(日)開場16:00/開演17:00会場:フェスティバルホール
2019年11月27日来月日米同時公開となる『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の上映時間が2時間21分であることがわかった。監督のJ・J・エイブラムスがアメリカのラジオ出演で語ったもの。10月には、今作が『スター・ウォーズ』シリーズで最も長い作品になると報道されていたが、エイブラムスの言葉どおりならば、ひとつ前の『最後のジェダイ』が2時間31分で、最も長い。エイブラムスが監督したエピソード7『フォースの覚醒』は、2時間18分。シリーズ9作目となる『スカイウォーカーの夜明け』は、“スカイウォーカー・サーガ”の完結編。公開は12月20日。文=猿渡由紀『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』12月20日(金)公開
2019年11月26日トルコの巨匠、ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督の最新作『読まれなかった小説』が、11月29日(金)より全国順次公開される。この度、印象的な“トロイの木馬”が登場する本編映像と、そのシーンにまつわる意外な事実が公開された。『読まれなかった小説』は、膨大な台詞と豊かな映像により、“父と息子の関係が繊細に描き出される作品だ。本作の主人公・シナンは、作家になることを夢見る青年。大学を卒業し、トロイ遺跡近くの故郷へ戻り、処女小説を出版しようと奔走するが、誰にも相手にされない。シナンの父イドリスは引退間際の教師。競馬好きな父とシナンは相容れない。気が進まぬままに教員試験を受けるシナン。「父と同じ教師になって、この小さな町で平凡に生きるなんて……」父子の気持ちは交わらぬように見えた。しかし、ふたりを繋いだのは、意外にも誰も読まなかったシナンの書いた小説だった。この度公開されたのは、何者かに追われるシナンが、トロイの木馬に隠れ込む映像だ。トロイの木馬とは、ギリシア神話のトロイ戦争において使われた木製の装置で、中に人が隠れることができるようになっている。この計略により、トロイは一夜にして陥落したという。転じて、内通者や巧妙に相手を陥れる罠を指してトロイの木馬と呼ぶことがあるのだ。シナンを追いつめる者とは一体……。本作に登場するトロイの木馬、じつはブラッド・ピット主演で世界的な大ヒットを記録したスペクタクル大作映画『トロイ』で使用された大道具なのだ。『トロイ』の撮影は“地中海のミニハリウッド”とも呼ばれるマルタ共和国で行われたが、「トロイについての映画をトルコ以外の国で撮るなんて!」とトルコの人々からブーイングがあったそう。そのような訳もあり、撮影後、トロイの木馬のレプリカはトルコ・チャナカレ市へ寄贈され、トロイ遺跡への観光のアクセス都市として利用されているチャナカレ市内の県庁前広場に飾られているのだ。なお、この木馬はgoogleストリートビューでも見ることができる。『読まれなかった小説』11月29日(金)より全国順次公開
2019年11月26日壮大のサーガの最後のエピソードを描く超大作『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』がいよいよ来月20日(金)から公開になる。本シリーズは全世界的に熱狂的なファン、支持者を抱えており、新作が公開されるたびに膨大な数の賛否が出てくるが、最後のエピソードを監督するJ.J.エイブラムスは「壮大なサーガを愛するファンの色んな意見をとても理解できる」と語る。最初の『スター・ウォーズ』がアメリカで公開されてから42年。9つ目のエピソードをもってついにスカイウォーカーの物語は完結する。エイブラムスは『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』も監督しており、このサーガを複数エピソード監督しているのはシリーズの生みの親ジョージ・ルーカスとエイブラムスだけだ。「僕自身『スター・ウォーズ』のファンで、みんなと同じように『スター・ウォーズ』映画について個人的な意見を当然持っている」とエイブラムスは語る。「だから壮大なサーガを愛するファンの色んな意見をとても理解できるし、ネガティブな意見も当然受け入れる。全員に気に入ってもらうのは無理だし、それをできるとも思っていない。何をやっても批判は必ず出るものなんだ。だけど、僕は『スター・ウォーズ』ファンを喜ばせたいし最高の意図をもって物語を語りたい。その思いを忘れずに『スター・ウォーズ』完結編を作っていった」彼の言う通り、何をやっても必ず批判は出てしまう。しかし、そのことで歴史はくつがえらないし、結果として新エピソードを監督できるのは世界でたったひとり、本作の場合はエイブラムスだけだ。ちなみにエイブラムスの親友で、共に制作会社“バッド・ロボット”を経営しているブライアン・バークは『…フォースの覚醒』の準備中にこう語っていた。「幸福なことに、たまたま今回は自分たちがスター・ウォーズを手がけることになったけど、僕らと同年代の映画人が作ったら、きっと僕たちと同じスター・ウォーズができると思うよ」。個人的な意見はある。しかし、彼らは基本的に“ファンと分かち合える”『スター・ウォーズ』をつくりたいと考えているようだ。だからこそエイブラムスは最終章が新三部作だけでなく、9つのエピソードすべての完結編になることを意識した。「『フォースの覚醒』の時からずっと壮大なサーガの続きだと意識してきた。それは本と同じで、最後のいくつかの章が、その前と全然つながっていないという本はないよね。だから僕はまったく新しいことを持ち込もうという意図はそもそもまるでなかった。ジョージ・ルーカスが描いてきた『スター・ウォーズ』シリーズに忠実でありながら、自分たちならではの大胆なことにも挑戦しているんだ」長いサーガの最後に一体、どんな物語が描かれるのか? これまでに積み残してきたエピソードや、前作で世界中を驚かせた展開には何らかの落とし前がつけられるのか? おそらくこの冬も世界の各地の映画館に人々が足を運び、賛否が渦巻くことになるだろう。『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』12月20日(金)より全国公開
2019年11月26日横内謙介率いる劇団扉座が、新作『最後の伝令 菊谷栄物語-1937津軽~浅草-』を上演している。横内と、岡森諦、六角精児ら、厚木高校演劇部出身の面々が1982年に旗揚げした劇団扉座(当時は「善人会議」)。以来、それぞれにきらめくテーマとストーリーで、小劇場ブームを牽引した。現代劇からファンタジー、時代劇、音楽劇。ありとあらゆる手法で観客を魅了し続けている。いまやスーパー歌舞伎やジャニーズ、AKB48、サンリオピューロランドまで、幅広いジャンルの劇作や演出を手がける横内だが、彼がずっと大切にし続けているのが、この扉座での活動だ。今回は特に意欲作と言えよう。物語の舞台は、昭和初期の浅草。芸人や踊り子、見世物崩れの怪人たちがうごめく街で、レビュー作家として新しい舞台表現を追いかける男がいた。その名は、菊谷栄蔵。物語は、彼の創作と出征と死をまっすぐに見つめる。演劇をつくる者と、戦争。あるいは、演劇をつくる者と、政局。横内はその構図を、当然ながら、当事者として捉えている。「レビュー作家として、戦争に行く」との言葉を残した菊谷の心情と境地が、物語では切実に描かれる。「最後の伝令」とは、菊谷が残した脚本のタイトルだ。エノケンこと榎本健一が演じたドタバタ喜劇である。それでいて、レビュー作家の半生を描く舞台である。多くの劇団員とレビューダンサーが、当時の浅草の活気を迫力たっぷりによみがえらせる。舞台に魅せられているうちに、ズドンと突きつけられる現実。観る前と、観た後では、世界の見え方が変わっているに違いない。11月23日(土)・24日(日)の神奈川・厚木市文化会館 小ホールでの公演を終え、11月27日(水)から12月1日(日)まで東京・紀伊國屋ホールにて上演される。文:小川志津子
2019年11月26日国立映画アーカイブで本日から「オリンピック記録映画特集――より速く、より高く、より強く」が開催される。来年の東京五輪開催を前に、これまで製作されたオリンピック記録映画をスクリーンで楽しめる貴重な機会だ。スポーツの祭典・オリンピックが初めて網羅的に映画フィルムに記録されたのは1912年のストックホルム大会。“日本マラソンの父”とも称される金栗四三らが参加した大会で、現在は撮影されたフィルムが復元・再構成されて170分の作品として鑑賞することができる。その後もオリンピック記録映画の製作は続き、1930年には国際オリンピック委員会が各大会の記録映画づくりを義務づけ、数々の公式作品が誕生した。今回の特集はオリンピック文化遺産財団から素材の提供を受けて、歴代の記録映画やドキュメンタリーから作品を厳選し、23プログラムを上映する。市川崑が総監督を務め、驚異的なヒットを記録しただけでなく、現在も語り継がれる傑作『東京オリンピック』や、クロード・ルルーシュが共同監督を務めた『白い恋人たち/グルノーブルの13日』、篠田正浩が総監督を担当し、90人からなる撮影部が選手たちの動きの美しさや微細な表情をとらえた『札幌オリンピック』、“オリンピア”とも称されるレニ・リーフェンシュタール監督の『民族の祭典』『美の祭典』などを上映。初期の無声映画はスポーツ史専門家によるライブ解説や、音楽・弁士つき上映も行われる。かつてテレビやネットがなかった時代、オリンピック記録映画は世界各地にその模様を伝えるメディアとして機能した。映像中継が普及した後も記録映画はライブではとらえることができなかった選手たちの躍動する身体や競技前の不安、緊張、集中、歓喜の“瞬間”を描き出すものとして製作され、単なる“スポーツの記録”だけでなく映画作品としても優れた作品を数多く生み出している。会期中にはオリンピック記録映画復元担当者で映画復元専門家のエイドリアン・ウッド氏を招いた特別講演会も開催。五輪を映画ファンならではの角度や視点で楽しめる特集になっている。「オリンピック記録映画特集――より速く、より高く、より強く」『1912年第5回オリンピック ストックホルム大会』(1912年)『銀界征服』(1928年)『アムステルダム・オリンピック大会』(1928年)『世界の若者たち 』(1936年)『1936年オリンピック映画の製作風景 』(1937年)『民族の祭典 』(1938年)『美の祭典 』(1938年)『憎しみなき闘い 』(1948年)『ロンドン・オリンピック 』(1948年)『美と力の祭典 メルボルン・オリンピックの記録 』(1957年)『ローマ・オリンピック1960 』(1961年)『東京オリンピック 』(1965年)「東京オリンピック短篇ドキュメンタリー選集」『白い恋人たち/グルノーブルの13日 』(1968年)『太陽のオリンピア―メキシコ 1968― 』(1969年)『札幌オリンピック 』(1972年)『時よとまれ、君は美しい/ミュンヘンの17日 』(1973年)『ホワイトロック 』(1977年)『第21回オリンピック大会 』(1977年)『スポーツよ、君は平和だ! 』(1981年)『栄光の16日 』(1986年)『ハンド・イン・ハンド 』(1989年)『マラソン 』(1993年)『1998長野オリンピック 名誉と栄光の物語 』(1999年)11月26日(火)から12月22日(日)まで月曜日は休館国立映画アーカイブ 長瀬記念ホールOZU
2019年11月26日劇団かもめんたる第8回公演『GOOD PETS FOR THE GOD』が11月26日(火)より東京・下北沢の駅前劇場で上演される。劇団かもめんたるは、お笑いコンビ・かもめんたる(岩崎う大・槙尾ユウスケ)の岩崎が作・演出を務め、2015年に旗揚げ。以来1年に1、2本のペースで公演を重ねてきた。第2回公演からたびたび出演してきたナイロン100℃の長田奈麻が昨年、劇団員として所属したことでも話題を集めた。「演劇的」と評されるコントをつくる芸人は少なくないが、かもめんたるは『キングオブコント2013』で優勝する前からその最右翼だった。「ふつう」を少しはみ出したキャラクター造形、一語一語に神経を通わせたセリフまわし、余韻を残す終わり方。ライブでは笑いとともに悲鳴があがることもあった。コントにも見られたテイストをそのままに、長尺の物語を紡いでいるのが劇団かもめんたるの作品。人数と時間の制限から解き放たれた岩崎が思いきりその腕を振るい、公演のたびに八嶋智人や加藤啓、石田剛太、川面千晶といった演劇界の腕利きたちがゲスト出演している。今作『GOOD PETS FOR THE GOD』は近未来の人々を描くコメディ。200年後に地球が滅びると知った人類が、最後に残る人たちのために後片付けをしはじめるという物語だ。果たして200年経ち、終わりを迎えるときにどうなっているのか。コメディではあるが、もちろん笑いだけではなく、岩崎いわく「シュールな感動」をめざすという。劇団メンバーのほか、青年団の古屋隆太、劇団プレステージの長尾卓也、香月ハルが出演する。笑いを志向する劇団はひと頃よりも多くはない。だからこそ、本気で笑いに向き合っている演劇にふれる機会をぜひ逃さないでもらいたい。12月1日(日)まで。文:釣木文恵
2019年11月26日「ぴあ」調査による2019年11月22日公開のぴあ映画初日満足度ランキングは、ディズニー最新作『アナと雪の女王2』が第1位になった。大ヒットした前作から5年。劇場には公開を楽しみに待っていた人々が足を運び、アナやエルサと同じような服装をした子どもたちの姿も。また、家族3世代で観にきたと話す人たちもいた。前作で強い絆で結ばれたアナとエルサ。ふたりは幸せに暮らしていたが、不思議な歌声に導かれ未知の世界に足を踏み入れることに。そこで姉妹はエルサの持つ魔法の力の秘密を解き明かすため冒険に出る。子どもたちからは「楽しかった! 歌って帰る!」(4歳)、「エルサが歌っているところが可愛かった」(7歳)、「一緒に冒険しているような感じがした」(10歳)、「エルサの子どものときのことがよくわかった。わたしもお姉さんだからエルサの気持ちがわかった」(11歳)、「ドレスがすごくキレイで、服のレパートリーにビックリしました」(13歳)などの声があがった。また「エルサが大好き!」と話す子どもが多かった。一方、大人からは「歌も多くて今回のほうが感動した」(20歳)、「ふたりの核心に迫った物語だった。ある人物が物語にとても大きな影響を与えていて驚いた」(37歳)、「前作は愛がテーマだったけれど、今作は今の時代にあったいろいろなテーマが入っていて深みがある。今日は子どもたちと観にきたけれど、感情移入してポロポロ涙が出てしまった」(43歳)、「音楽のスケールの大きさと映像がリンクしていて、かなりの迫力だった。歌のデュエットなど前作よりもみどころがたくさんある」(53歳)など好評。前作は出口調査でその年の年間総合ランキング2位に入る満足度93.7点の叩き出したが、今作はそれをさらに上回る満足度94.2点を記録した。1位『アナと雪の女王2』94.2点2位『EXIT』91.9点3位『草間彌生∞INFINITY』89.5点4位『フラグタイム』88.8点5位『テルアビブ・オン・ファイア』87.5点6位『ゾンビランド:ダブルタップ』87.4点7位『ライフ・イットセルフ未来に続く物語』84.5点8位『決算!忠臣蔵』82.3点9位『爆裂魔神少女 バーストマシンガール』80.2点(本ランキングは、11/22(金)に公開された新作映画9を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)
2019年11月25日11月23日、24日の全国映画動員ランキングは、ディズニー最新作『アナと雪の女王2』(全国384館)が初登場で首位を飾った。山本博文の著書『「忠臣蔵」の決算書』を堤真一、岡村隆史の共演で映画化した『決算!忠臣蔵』(全国338館)は初登場2位に。公開3週目の『ターミネーター:ニュー・フェイト』(全国377館)は先週1位から3位になった。続いて公開3週目の『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』(全国117館)が先週2位から4位に、公開4週目の『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』(全国352館)が先週3位から5位になった。そのほかホラーコメディの続編『ゾンビランド:ダブルタップ』(全国171館)が初登場9位に。公開6週目の『映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて』(全国193館)が順位をあげて10位に入った。次週は『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』『ドクター・スリープ』『羊とオオカミの恋と殺人』『HUMAN LOST 人間失格』『マリッジ・ストーリー』などが封切られる。全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『アナと雪の女王2』2位『決算!忠臣蔵』3位『ターミネーター:ニュー・フェイト』4位『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』5位『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』6位『ジョーカー』7位『冴えない彼女の育てかた Fine』8位『マチネの終わりに』9位『ゾンビランド:ダブルタップ』10位『映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて』
2019年11月25日先週金曜日に世界のほとんどの国で初公開された『アナと雪の女王2』が、日曜までに3億5,000万ドルを売り上げ、アニメーション映画としては史上最高のオープニング記録を達成した。そのうち北米の売上は1億2,700万ドル。中国では、ディズニー/ピクサー映画で史上最高の5,300万ドルを売り上げた。これは北米外で1位。次は韓国の3,150万ドル。フランス、イギリス、ポーランド、インドネシア、マレーシアでもアニメーション映画としては史上最高のオープニングとなった。これから公開となる国には、ロシア、イタリア、ブラジルなどが含まれる。アメリカでは、28日(木)が感謝祭で学校が休みに入るため、これからますます数字を上げることが期待されている。文=猿渡由紀『アナと雪の女王2』公開中
2019年11月25日