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スカートが本日19日、東京・渋谷CLUB QUATTROで「スカート Major 2nd Album リリースツアー“トワイライト”」のツアーファイナルを開催する。スカートは澤部渡が主宰しているプロジェクト。澤部は作詞作曲だけでなくドラムス、サックスもこなすシンガーソングライターで、川本真琴や鈴木慶一の作品にも参加している。スカート名義の活動は2010年にアルバム『エス・オー・エス』でスタート、2017年に『20/20』でメジャーデビューを果たした。ポップでいて望郷や憂いを感じるサウンドが人気を集め、この夏は「FUJI ROCK FESTIVAL’19」への出演も決まっている。本ツアーは2枚目のメジャー作『トワイライト』の発売にともなうツーマン公演。札幌、名古屋、大阪と日程を経て、東京が千秋楽となる。セットリストは新作アルバムの表題曲をはじめ、映画『高崎グラフィティ。』主題歌『きみがいるなら』や、映画『そらのレストラン』主題歌『遠い春』などの収録曲で構成されるとみられる。対バンに指名されているhelsinki lambda clubのパフォーマンスも含め、ツアー集大成に期待したい。■公演情報「スカート Major 2nd Album リリースツアー“トワイライト”」会場:渋谷 CLUB QUATTRO日時:7月19日 開場18:30/開演19:30
2019年07月19日夏を舞台にした岩松了の新作『二度目の夏』が、東京・本多劇場で間もなく幕を開ける。アメリカの現代作家スティーヴン・ミルハウザーが『トリスタンとイゾルデ』をモチーフに書いた小説『木に登る王』を読んだ岩松が、それをベースに“男の嫉妬”にまつわる新たな物語を誕生させた。主な登場人物は、何不自由なく育った若社長・慎一郎(東出昌大)と2年前に結婚した妻・いずみ(水上京香)、彼の後輩で親友の謙吾(仲野太賀)。だがそこは岩松のこと、単純な嫉妬や三角関係の話には着地させない。「嫉妬っていうのは劇の素材になる感情なんですよね、シェイクスピアにしてもなんにしても。それをただ僕がやってもしょうがないので、ちょっと結論めいた話になりますが、嫉妬心がないということもドラマじゃないかと。そういう話を書けば自分なりのホンが書けるかな、みたいな気持ちがあって。だいたい演出家っていうのは演出するとき役者に、“お前、生活の中にドラマはないのか!”とか言うわけでしょ(笑)。つまり、嫉妬心にしろ、何にしろ、人間としての感情の凹凸がなければ演じられないだろうみたいな気持ちがあるわけで、演劇自体に抵触するテーマだとも思ったんですよ。だから嫉妬の話ではあるんですけど、嫉妬心が起こらないというのがどういうことなのかを考えていくのが僕の役目……といったらヘンだけど、今までやってきたことの延長にあるのはそっちの方じゃないのかと思ったというのもちょっとありますね」その無機質な“嫉妬が起こらない”という感覚を体現するのに、東出昌大という俳優は適任と言える。「多分に東出くんのキャラクターが影響しているところはあって、彼じゃなかったらこういうホンは書いてないかもしれないですね。顔つきがそうだから。嫉妬でギラギラって感じじゃないし。映画『桐島、部活やめるってよ』で彼が出てきたとき、表情が面白かった。つまんない言い方をすると、感情が表に出ないっていう。そういう役者さんはいいなと思うし、今初めて一緒にやっていてもいい役者さんだと思います。体の大きい人は心も大きいですねっていうか(笑)、懐が深いっていうかな」その東出演じる慎一郎と複雑な感情を交わし合うのが、岩松の舞台には4度目の出演となる仲野太賀。初出演は、全キャストをオーディションで選出した『国民傘』(2011年)だった。「まだ10代でしたね。当時から印象が強くて、“この子は絶対に採ろう”と最初から決めていたぐらい。若いのに似合わず立ち方がいい。なんていうかなあ……やっぱり芝居が上手いと思います。謙吾の“嫉妬されない”立場っていうのは、彼からすればバカにされてるみたいに感じるわけですよね。だから、心の底で(慎一郎と)非常に敵対していくものになっていくんじゃないかなと思うんですけど」加えて、先代から一家に仕える女性・落合役の片桐はいりがスパイス的な役割を果たす。岩松作品には実に15年ぶりの出演となる、この頼れる巧者の活躍も楽しみだ。ほか、水上京香、清水葉月、菅原永二と気になる面々が顔を揃え、岩松自身も飄々とした持ち味を発揮する。夫婦たちがひと夏を過ごす湖畔の別荘。池のあるその庭が、ドラマの主な舞台だ。表面的には微かな波紋を見せる程度だが、水面下では大波のごとく登場人物たちの感情がうねる岩松ドラマ。上品な富裕層の人々を描いた作品では、表現と感情のギャップの差がより広がり、観客が味わうゾクゾクの度合いも深まる印象がある。「嫉妬心がないっていうのは、やっぱりお金持ちの発想だと思うんですよ。貧乏人の悩みはわりと分かりやすい(笑)。お金が欲しいのであれば、お金をあげれば解決する。だけどお金持ちのこういった悩みには、何をあげれば解決するのか。そういう意味ではお金持ちの悩みの方がより本質的で深い感じがするから、お金持ちの話を書きたくなるのかもしれない。自分はまったくお金持ちじゃないんですが(笑)。慎一郎にしたって、嫉妬できないことが悩みであれば、嫉妬心が沸き起こることに喜ぶわけですよね。“俺も人並みだ”って。人によっては“変態”って言うかもしれないけど、いやそれは変態なんじゃなくて……ってそんなこと考えてると、分かりにくいとか言われちゃうんだけど(笑)」「いつも分かりやすく書いているつもり」と前置きしつつ、岩松作品へのイメージに付随する“分かりづらさ”について、こう言葉を進める。「創作っていうのは、分かりやすくまとめてそれを提示してお客さんに差し上げるものだと言われれば、“そうですか”と言って自分の不備を責めるっていうような流れになるわけですが(笑)。でも一方で、“やっぱり分からないでしょ、世の中のことは”っていうスタンスを自分の中に持った方がいいとも思うんです。世の中のことを全部分かっている人ってひとりもいないでしょ?ということは、世の中のことは絶対誰にも分からない。なのに“分かった”っていう嘘をつくことは……“噓を求めているんだよ”と言われればそうかもしれないけど、でも“分からない”ってことに正直になってもいいんじゃないかって気持ちもちょっとあるんです」劇作家・岩松了は彼のやり方で、今の世の中と誠実に向き合う。M&Oplaysプロデュース『二度目の夏』は、本多劇場にて7月20日(土)から8月12日(月・休)まで上演した後、福岡、広島、静岡、大阪、名古屋、神奈川で公演を行う。取材・文:武田吏都
2019年07月18日実写版『リトル・マーメイド』に、ハビエル・バルデムが出演交渉されているようだ。役は、主人公アリエルの父で王のトリトン。人魚姫アリエル役にはハル・ベイリーが決定している。彼女が恋する人間の王子様役は、ハリー・スタイルズに出演交渉中だ。ほかにメリッサ・マッカーシー、オークワフィナらが出演する。監督は『シカゴ』『メリー・ポピンズ リターンズ』のロブ・マーシャル。バルデムの最近作は、妻のペネロペ・クルスと共演した『誰もがそれを知っている』。文=猿渡由紀
2019年07月18日7月13日(土)より開催中の「テレビ朝日・六本木ヒルズ夏祭り SUMMER STATION」内の特設ステージにて、7月15日(月・祝)に『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』『騎士竜戦隊リュウソウジャー THE MOVIE タイムスリップ!恐竜パニック!!』の完成報告イベントが行われ、総勢17人のキャストが登壇した。子供たちの歓声の中登場した各作品のレギュラーキャストたちは、劇中のセリフを交えるなど思い思いの挨拶をしながら、ひと言ずつ今作の注目ポイントについて語った。仮面ライダージオウ/常磐ソウゴ役の奥野壮は、バレエをやっていた経験をアクションに生かしたとのことで「ターンをして手裏剣などを避けたりしているので、注目して観ていただけたら」と明かした。また、仮面ライダーゲイツ/明光院ゲイツ役の押田岳は、甲冑を着て撮影した前半のシーンについて、ツクヨミ役の大幡しえりは戦国時代の着物を着てのアクション、と戦国時代へタイムスリップして戦う劇場版ならではの魅力を語った。仮面ライダーウォズ/ウォズ役の渡邊圭祐は自身の役どころについて、劇場版でもテレビシリーズ同様に物語を大きく動かす存在であることを宣言。そして、「僕らの成長を見届けていただけたらなと思うので、ぜひ劇場で見てください」と最年長らしく、ジオウチームの挨拶を締めた。そして、劇場版では6500万年前へタイムスリップしてリュウソウ族のルーツをたどった『リュウソウジャー』キャストたちは、劇場版ならではの壮大なスケールや迫力ある恐竜たちが見られることをアピール。「リュウソウジャーたちがいろんな極限に直面したときに、限界を超えるために新しく見せる表情、新しい一面が見どころ」と注目ポイントが「限界突破」と答えた、コウ/リュウソウレッド役の一ノ瀬颯。また、完成した作品をひと足早く観ての感想を求められた際には、「かっこいいが大渋滞してました!映画ならではの迫力、大迫力のバトルシーンなど、どこをとっても最高にかっこいいので絶対満足して見ていただけるかなと思います」と自信満々に語った。両作品がタイムスリップをテーマにしていることから、「時空を超えて行ってみたい時代は?」というお題に登壇者がフリップに回答する企画も行われた。龍井うい役の金城茉奈は「生まれた時代にどんなことが起こったのか自分の目で見てみたい」と「平成8年」と書いたフリップを見せ、「縄文時代」と答えたアスナ/リュウソウピンク役の尾碕真花は「勉強しなくていいし……」とうっかり本音をポロリ。多くの子供たちが観覧していることを思い出し、「勉強は絶対した方がいいからね!」と慌ててフォローしていた。カナロ/リュウソウゴールド役の兵頭功海は「100年後」と書いた理由に、「100年後は、車が空飛んでいたりするのかな、とかロボットが横を通りすぎたりするのかなって。100年後は多分生きていないと思うので、自分のいない時代を見て見たい」とコメント。「叡智の騎士なんで、頭よさそうなことを……」という理由で、「ビックバン」が見たいと答えたメルト/リュウソウブルー役の綱啓永は、キャストたちの爆笑を誘う天然ぶりを発揮していた。最後に、キャストを代表して奥野と一ノ瀬からのメッセージでイベントが締めくくられた。「僕たち、全身全霊で作り上げた自信作です!ぜひ夏は劇場に脚を運んでいただいて、僕たちと一緒に6500万年前にタイムスリップする大冒険を体験して、素晴らしい夏休みの思い出にしていただけたら」(一ノ瀬)、「今回の映画が『ジオウ』の集大成ということで、キャスト、スタッフさん全員が魂を込めて撮影した、自信を持っておすすめできる作品になっています。ぜひ劇場に脚を運んでください」(奥野)『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』、『騎士竜戦隊リュウソウジャー THE MOVIE タイムスリップ! 恐竜パニック!!』は、7月26日(金)より全国公開。撮影/大塚秀美取材・文/大谷和美
2019年07月18日夏恒例のポケモン映画最新作『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』が先週末から公開をスタートし人気を集めている。“ポケモン”は今では日本だけでなく世界中にファンのいる作品で、本作は世代を超えた支持も集めている。最強のポケモンをこの手でつくりだしたいと考えた人間によって誕生した伝説のポケモン、ミュウツー。自身がどこから生まれ、なぜ生きているのかわからないまま最強の兵器として実験を繰り返されたミュウツーは、人間のエゴに対して憎しみを抱く。本作は、1998年に公開された記念すべきポケモン映画第1弾『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』を全編フル3DCGで新たに描いた作品。基になった映画は日本で驚異的なヒットを記録し、アメリカでは初の“日本映画の週間興行ランキング初登場第1位”を記録。人間のエゴによって生み出されたミュウツーの哀しい物語は当時から高く評価されており、子供たちから絶大な支持を集めた。その後、“ポケモン”シリーズは人気を落とすことなく映画、TVシリーズ、ゲームなどでシリーズを重ね、近年は『Pokemon GO』が全世界で大ヒット。さらにハリウッドで製作された実写映画『名探偵ピカチュウ』も成功するなど、世界中のあらゆる世代を魅了する人気シリーズに成長している。フル3DCG版も湯山邦彦監督、ミュウツー役の市村正親、ミュウ役の山寺宏一、小林幸子の主題歌などオリジナル版に関わったキャスト・スタッフが再登板。劇場には、オリジナル版を子ども時代に観ていた大人の観客から、新たにシリーズのファンになった子どもたちまで幅広い年齢層が集まっており、夏休みの間、さらに動員を増やすことになりそうだ。『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』公開中(C)Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku (C)Pokemon (C)2019 ピカチュウプロジェクト
2019年07月18日東京・池袋エリアの新たなランドマークとして注目を集める“キュープラザ池袋/グランドシネマサンシャイン”(7月19日(金)午前10時半グランドオープン)の内覧会が17日、同所で行われ、全16店舗が軒を連ねる池袋東口エリア最大級の商業施設、そして、国内最大サイズのスクリーンを有する“IMAXレーザー/GTテクノロジー”シアターや日本初上陸の体感型シアター“4DX with ScreenX”を備えるシネマコンプレックスの全容が明らかになった。映画ファンにとって見逃せないのは、先週12日に閉館した“シネマサンシャイン池袋”に代わる新シネコン“グランドシネマサンシャイン”。キュープラザ池袋内の4階から12階にオープンする同劇場は、全12スクリーン、2443席を誇る都内最大級のシネマコンプレックスで、池袋駅から徒歩4分とアクセスも抜群だ。4階のエントランスロビーには“ルミエール”と名付けられた球状のオブジェが設置され、映像を投影した万華鏡のような立体アート作品が来場者を出迎える。また、12階のホワイエ&ラウンジスペース天井部には、巨大LEDスクリーンが設置されており、美しい天上画を楽しめるなど、従来型のシネコンにない設備も注目される。日本初導入となる体感型シアター“4DX with ScreenX”(6階)、最新鋭のレーザープロジェクションシステムと3D音響が一体になったオリジナル劇場規格“BESTIA(ベスティア)”(8階)に加えて、最上階の12階には、高さ18.9メートル、幅25.8メートルという国内最大サイズの“IMAXレーザー/GTテクノロジー”シアターがオープンする。こちらのスクリーンは最大画角1.43:1で、通常のスクリーンに比べて上下合計で約40パーセントも広がった迫力の画角を実現。2台の4Kレーザープロジェクターにより、広い色域と高いコントラストを投影するほか、アップグレードされたIMAX12chサウンドシステムも設備された。こちらのシアターでは、開業日の19日から『天気の子』『トイ・ストーリー4』(字幕)、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』が上映される。シアター12では、グランドシネマサンシャインの開業前発表会が行われ、事業者である佐々木興業株式会社の佐々木伸一社長が挨拶に立ち「今、我々にできる最高の映画館を作ったつもりです。当初より『いい映画館を作る』をコンセプトに掲げ、細部にまでこだわり抜き、最先端、最高峰の設備をご用意できた。シネコン新世代たるグランドシネマサンシャインを楽しんでいただければ」と自信のアピール。発表会には、日本初となる全編フルサイズのオリジナルIMAX映像『TRANSPHERE』を手がけた映画監督の関根光才、出演者の佐藤緋美、る鹿が出席した。写真・文:内田涼
2019年07月17日『万引き家族』で日本映画21年ぶりの快挙となる、カンヌ映画祭最高賞“パルムドール”を受賞し、興行収入46億円を超える大ヒットを記録した是枝裕和監督。世界が待ち望んだ最新作の邦題が『真実』に決定。10月11日(金)より全国公開される。ストーリーは、国民的大女優ファビエンヌが自伝本『真実』を出版したことから始まる。彼女のもとに、脚本家として活躍している娘リュミール、テレビ俳優の娘婿ハンク、ふたりの間に生まれたシャルロット、そしてファビエンヌの現在のパートナーと元夫、長年の秘書など、次々と家族が集まってくるのだが、お祝いと称してやってきた彼らの気がかりは、ただひとつ。“ファビエンヌが何を綴ったのか”ということ。やがて自伝本をきっかけに、母と娘の間に隠された愛憎渦巻く真実が露わになっていく。ファビエンヌを演じるのは、映画界の至宝といわれるカトリーヌ・ドヌーヴ。自身のイメージとも重なるような国民的大女優を熱演。その娘役に『ポンヌフの恋人』のジュリエット・ビノシュ、娘婿役にアカデミー賞助演男優賞にもノミネートされたイーサン・ホークら、世界トップレベルの俳優陣が集結した。今回、全編フランスにて撮影された現場の様子が伺えるメイキング写真も到着。構想8年という是枝裕和監督渾身作の公開が、今から待ち望まれる。『真実』10月11日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
2019年07月17日劇団EXILEの佐藤寛太が7月16日、都内で行われた出演作『今日も嫌がらせ弁当』(監督・脚本:塚本連平)のトークイベントに出席した。ファンから「LDHの誰かにお弁当を作るとしたら?」と問われると、劇団EXILEの先輩・鈴木伸之の名前を挙げて「あこがれの存在ですが、ギャップもあって、実は飛行機と虫が苦手。なので、虫料理(笑)を差し入れすれば、マジで飛び上がるはず。1カ月くらい、話してくれなそうですけど」と弱点を明かした。自然と人情が豊かな八丈島を舞台に、シングルマザーのかおり(篠原涼子)と反抗期の娘・双葉(芳根京子)が、双葉の嫌がる「キャラ弁」を通じて交流する。人気ブログから書籍化もされた同名エッセイを映画化。佐藤は双葉の幼なじみの達雄を演じており、「親孝行した気分。時が経っても、愛され続ける作品に携わることができてうれしい」と話していた。八丈島でのロケを振り返り「スクーターで島を1周したんですよ。道に迷って、10時間くらいかかりましたけど。山奥の行き止まりまで行ってしまい、スクーターも(泥で)どろどろに(笑)」。また、名産の八丈フルーツレモンが大のお気に入りだといい、「レモンとみかん、グレープフルーツをミックスした感じ。詰まりに詰まっているんですよ、太陽の恵みが」とアピール。自身も7歳まで長崎県・対馬で育ち「八丈島は高い建物がないし、風景が(対馬に)似ている。潮風が懐かしく、人々もとても馴染みやすかった」としみじみ語った。取材・文・写真:内田 涼『今日も嫌がらせ弁当』全国公開中
2019年07月16日天才作家・太宰治の“誕生秘話”を描いた『人間失格 太宰治と3人の女たち』が、9月13日(金)より公開される。この度、太宰治と3人の女たち、また太宰を取り巻くキャラクター陣の場面写真が一挙公開された。突飛な言動と奔放な私生活で、文壇から煙たがられながらも、ベストセラー作品を連発した天才作家・太宰治。正妻とふたりの愛人という3人の女性と並行して関係を持ち、自堕落な生活を送った果てに、愛人と川に身を投げてしまったスキャンダルは、当時センセーショナルな事件として世間の注目を浴びた。彼をめぐる“3人の女との恋と愛”の物語と裏に隠された“本当の人生”を、事実をもとにしたフィクションとして初めて映画化する。主人公・太宰治を演じるのは小栗旬。太宰の正妻・津島美知子役を宮沢りえ、太宰の愛人で弟子でもある作家・太田静子役を沢尻エリカ、太宰の愛人で最後の女・山崎富栄役を二階堂ふみが演じる。さらに、太宰と女たちを取り巻く男性陣にも、成田凌、千葉雄大、瀬戸康史、高良健吾、藤原竜也ら豪華キャストが集結した。監督は、写真家であり、『さくらん』 『ヘルタースケルター』『Diner ダイナー』の蜷川実花が務める。このたび公開された場面写真には、正妻・美知子(宮沢)とふたりの子供に囲まれる一方で、愛人の静子(沢尻)と恋人のような甘い空気で見つめ合う太宰(小栗)の姿や、富栄(二階堂)と密着する太宰の、3人の女たちとのスキャンダラスな恋を感じさせる姿が写し出されている。そのほか、太宰が心を許す親友作家・伊馬春部(瀬戸)、無頼派を代表する作家で同士である坂口安吾(藤原)、若き小説家・三島由紀夫(高良)、太宰の子供を身ごもった静子の弟・薫(千葉雄大)、若手編集者・佐倉潤一(成田)の姿も見ることができる。『人間失格 太宰治と3人の女たち』9月13日(金)公開
2019年07月16日“人気シリーズ最新作!”を売りにした映画は数多くがあるが、中でも飛び抜けた人気を誇る『トイ・ストーリー』。足かけ23年、世代を超えて愛されてきたオモチャたちの感動ファンタジーが、『トイ・ストーリー4』でついに真の完結を迎えた!もちろん4DXでも上映されており、ファンの情熱に勝るとも劣らぬ“本気”が炸裂した4DXバージョンとなっている。風が吹いたり椅子が動いたり、物理的なエフェクトを縦横無尽に駆使する4DX上映が、静かな会話劇より動きが多いアクション系に向いていることはわかっていただけると思う。そして『トイ・ストーリー』の世界も非常に4DXとの親和性が高い。ウッディたちおなじみのオモチャのドタバタとしたコミカルな動き。オモチャが主人公だからこそ際立つ、家の外に飛び出した時の危険とワクワクがいっぱいのアドベンチャー。最新CG技術を駆使した手に汗握るアクションのつるべ打ち。そこに4DX効果が加わることで、ファンタジックなオモチャの世界が一気に身近でリアルなものに感じられるのだ。そして今回、4DXチームが心を砕いたのが、ただただド派手なエフェクトを連発してアトラクション要素を高めるのではなく、むしろ派手さは抑えめにして、映画の世界観を優しく、繊細に表現していること。これは『トイ・ストーリー』シリーズは基本的にファミリームービーであり、老若男女すべての人に優しくあるべきという当然の理由がひとつあるとして、もうひとつ、今回の物語がこれまで以上に繊細なテーマを扱っているから、という理由が大きいように思われる。というのも、今回の『4』では、ウッディをいつも以上にオモチャとしてだけなくひとりの人格として描いていて、ウッディが“人生の決断”と向かい合うというヒューマンドラマの側面が強いのだ。過去作以上に大人の胸に迫る仕上がりであり、4DX効果も物語に寄り添う演出になっているのである。もうひとつ、『トイ・ストーリー』ならではの演出が、“オモチャは人間が見ているところでは動いてはいけない”という本シリーズ共通のルールに合わせたアプローチ。オモチャたちが動きを止めると、4DXのエフェクトもスイッチが切れたように一旦休止するのである。つまり『トイ・ストーリー4』の4DXは、ウッディたちオモチャの感覚を、そのまま体験できるように設計されているのだ。シリーズで最も大胆で、切なくて感動的なテーマに踏み込んだ『トイ・ストーリー4』の物語を五感で味わうためにも、ぜひ4DXバージョンを試していただきたいものである。取材・文:村山章『トイ・ストーリー4』公開中
2019年07月16日世界初の長編フルCGアニメーションとして誕生し、ディズニー/ピクサーの原点として知られる『トイ・ストーリー』。そのシリーズ最新作、『トイ・ストーリー4』が公開中だ。新たな持ち主である女の子ボニーを見守るウッディとバズ、そしておなじみの仲間たちの前に今回現れたのは、フォーキーという新キャラクターだ。フォーキーは、ボニーが作り出した“手作りおもちゃ”で、彼女の一番のお気に入り。しかし、フォーキー自身は自分のことをゴミだと思い込み、どこかへ逃げ出してしまう。ボニーのためにフォーキーを探し出そうと、外の世界へと冒険に出たウッディは、まだ見たことのない新しい世界にたどり着く……。新作が作られるたびに飛躍的な進化を遂げている『トイ・ストーリー』シリーズ。その情感豊かな映像美や、登場する愉快なおもちゃたちは大きな魅力だが、今回とくに注目したいのはストーリーだ。プロデューサーのマーク・ニールセンは、『トイ・ストーリー3』で見事な完結を迎えたはずのシリーズについて、「私たちはそこに新しい始まりも見ていました。ウッディにはまだ語るべきストーリーが残っていると感じたのです」と語っている。『トイ・ストーリー3』以降の続編を作るかどうか、新しい物語のアイディアがそれに値するものかどうか、シリーズ第1作から関わるスタッフたちが集まり、検討の上で本作の脚本は書き上げられたという。ウッディが最後にたどり着く驚きの結末に向け、練り上げられた意義あるストーリーとはどんなものなのだろうか。じっくりと映画館で堪能してほしい。『トイ・ストーリー4』公開中
2019年07月15日アール・ヌーヴォーの騎手として名を成したアルフォンス・ミュシャ(1860〜1939)。彼の作品とともに、ミュシャ作品が後世へ与えた影響をたどる展覧会『みんなのミュシャミュシャからマンガへ——線の魔術』が、7月13日(土)よりBunkamura ザ・ミュージアムにて開催されている。チェコに生まれ、世紀末のパリでサラ・ベルナール主演の舞台ポスターを手がけて名声を得ると、グラフィック・デザイナーとしてさまざまな商品ポスターや装飾パネルを手がけたミュシャ。エレガントな女性の姿に花などの装飾モティーフを組み合わせ、流麗な曲線や円などの構図を多用。「ミュシャ様式」と呼ばれる独創的なスタイルを確立していった。みんなのミュシャ()
2019年07月14日レジャープール施設・東京サマーランド(東京都あきる野市)が、2019年7月13日(土)より世界各国の絶景を楽しめるイベント「絶景!ナイトプール2019」を開催中。昨年から引き続き開催される本イベントでは、夜景評論家の丸々もとお氏を総合プロデューサーに迎え、さらにパワーアップした絶景を演出。昨年も好評だった、「青の洞窟(イタリア)」、「クラウドフォレスト(シンガポール)」、「コムローイ祭り(タイ)」、「藤棚トンネル(日本)」、「月光レインボー噴水(韓国)」、「氷の洞窟(ロシア)」、「ナイアガラの滝(カナダ)」、「オーロラ(アイスランド)」の8エリアにくわえて、今年はさらに新しく2エリアが登場。“世界で8番目の不思議”といわれるニュージーランドの土ボタル洞窟を表現した「ワイトモ洞窟」と、世界一美しい大通りと称されるフランスのシャンゼリゼ通りをイメージした「パリ・シャンゼリゼ」の2つの絶景が、新たに東京サマーランドを彩る。オープニングイベントでは丸々氏が、「都内ではいろんなナイトプールが開催されていますが、ここまで絶景にこだわったナイトプールは唯一無二。写真に撮っても見ごたえがある。素敵な写真を撮るとともに、海外旅行をしているような気分を味わっていただければ」とイベントの魅力を紹介。イルミネーションの点灯は日没より開始されるため、プールを楽しんだあとは、ゆっくりと世界各国の絶景に酔いしれてみては?【イベント詳細】絶景!ナイトプール2019開催期間:2019年7月13日(土)~9月16日(祝)※7月~16日~7月19日、9月9日~9月13日は除く※絶景ナイトプール開催期間中は、17時からお得に遊べる「ナイト券」も販売される
2019年07月13日この夏「トイ・ ストーリー」が帰ってくる! ディズニー/ピクサーによる人気シリーズの最新作『トイ・ ストーリー4』は『トイ・ストーリー3』の続編にあたる。ウッディとバズたちは、これまで慣れ親しんだ持ち主・アンディのもとを離れ、新しい持ち主の少女・ボニーのもとで、慌ただしくも楽しく暮らしていた。ある日、彼らのもとに、先割れスプーンで作られた手作りおもちゃ・フォーキーがやってくる。ボニーにとって、一番のお気に入りおもちゃとなったフォーキーだが、彼は自分のことを“ゴミ”だと思いこんでいるため、すぐに持ち主の元を離れようとするトラブルメーカー。“おもちゃは持ち主のそばにいること”が幸せだと信じるウッディは、そんなフォーキーの世話をやくのだが、その行動が新たな危機を呼んでしまう。『トイ・ ストーリー4』は懐かしい仲間たちとの再会、そして新しい仲間との出会いと冒険を描き、子どもから大人まで楽しめる作品となっている。シリーズ第一作から、ずっとウッディの吹き替えを担当している、俳優の唐沢寿明はこう語る。「『トイ・ ストーリー』シリーズは、一作目から子どもたちの成長をずっと見守ってきたじゃないですか。おもちゃで遊んでいた子どもが、大学生になりおもちゃと別れ、大人になる。“ちゃんと大人になろう”というメッセージが込められているんだよね。本作は、そこからさらに一歩進んで“自分の人生を自分で選ぶ”という、ちょっと大人っぽい話になっているんです」(唐沢)本作はいわば、「ウッディのセカンドキャリア」の話でもある。これまでと勝手が違う新天地で、自分はどうあるべきかと悩むウッディに、自らを重ねる大人も多いのでは。その一方でフレッシュな魅力を振りまくのは、フォーキーの吹き替えを担当する、俳優の竜星涼だ。現在26歳の彼はまさに『トイ・ ストーリー』と一緒に成長してきた世代。オーディションで選ばれた演技は、吹き替え声優初挑戦とは思えないほど。「小さい頃から『トイ・ ストーリー』を観て育った世代なので、その続編に出演できることが素直に嬉しいです。“ウッディ”と名前を呼びかけるシーンのたびに、自分がこの世界に入っていることを実感して、感慨深いものがありました。声優の仕事は、聞き取りやすさが第一、普段のお芝居の場合は、ちょっと濁っていたほうが“面白い”とされることもありますが、そういうことは全くなくて、そこで表現することの難しさや奥深さは、自分にとってはとても新鮮でした」(竜星)フォーキーもまた、新しい世界に戸惑っているキャラクターだ。ウッディはそんなフォーキーに、おもちゃの先輩としてのアドバイスを行うが、同じ事務所の先輩後輩関係にあたる二人の間には、どのようなやりとりがあったのだろうか?「スタジオで会ったときに、一言だけ“とことん爽やかにいけよ”とは言っておいたかな(笑)」(唐沢)「そうやって、たまにお会いすると、本気とも冗談ともつかないアドバイスをくださる。それが染みるんですよ。頂いた言葉をずっと頭の片隅においていました」(竜星)フォーキーという、これまでになかったキャラクターについて唐沢はこうも述べていた。「フォーキーというキャラクターを出すということは、おもちゃというのは“買い与えられて遊ぶもの”だけではなく、自分で想像力を働かせて、身近なもので作ったりするものだと言ってるんだよね。子どもにとっては鉛筆や消しゴムを転がしているだけでも“遊び”なんだもんね」(唐沢)「たしかに自分もそういう思い出があります」(竜星)「ピクサーのすごいところは、その技術を“すごいだろう”と誇るのではなく、観ている子どもたちの成長ことを、ずっと考えているところが、本当にすごいんだよね」(唐沢)ウッディとフォーキー、おもちゃの仲間たちの冒険、そして新しい旅立ちをスクリーンで体験してほしい。『トイ・ ストーリー4』は7月12日(金)、全国公開される。撮影/高橋那月、取材・文/藤谷千明
2019年07月12日今年5月より米国や英国で放送開始された『チェルノブイリ』。その衝撃的なテーマや、作品としての完成度の高さに大絶賛が巻き起こり、世界中でいま最も熱い注目を集めている実録ドラマだ。この度、本作が映画専門サービスの“BS10スターチャンネル”にて、9月25日(水)より独占日本初放送されることが決定した。
2019年07月12日1998年に公開され国内興収76億円を記録したポケモン映画シリーズの記念すべき第一作目『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』が、21年の歳月を経て、フル3DCG版『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』として蘇った。テレビアニメ、映画とほぼすべての作品で演出を務めてきた湯山邦彦監督が、本作を経て感じた新たな気づきについて語った。“最強のポケモンは誰だ!?”というキャッチコピーのもと、1998年に劇場公開された『劇場版ポケットモンスターミュウツーの逆襲』。“最強のポケモン兵器をつくる”という人間のエゴにより、この世に誕生した伝説のポケモン・ミュウツーが、自らの生い立ちを恨み、人間たちに復讐する物語は、可愛らしいポケモンたちが描かれるポップな側面だけではなく、哲学的なテーマを含んだ重厚な作品として、多くのファンからの支持を得た。こうした名作を、なぜいまのタイミングで3DCGとして蘇らせたのか? 湯山監督は「この時期に映画化したことにはあまり大きな理由がないんです」と語ると「もともと3DCGで作品を作れないのかという案はずっとありました。技術的な部分を含めて体制が整ったのが“いま”だったというのが正直なところ」と説明する。3DCGの題材として『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』をチョイスしたのは、プロデューサー側の意向だったというが、湯山監督は「シーンが多ければそれだけCGにするのは大変なわけで、シーンが絞られている『ミュウツーの逆襲』はある意味で必然だったと思います。3DCGの初作品が、シリーズの第一作目というのもいいのかなと……」と共通認識で臨めたという。ポケモン初の3DCG――湯山監督と共に監督を務めたのが、『ルドルフとイッパイアッテナ』でもタッグを組んだ榊原幹典だ。「正直、榊原監督が受けてくれなければ作れないという話はしました」と湯山監督は笑うと、イメージ的には『美女と野獣』の実写版のようなものを作ろうと話し合ったという。その真意を問うと「『美女と野獣』の実写版は、アニメを見続けていた人が、違和感を持たずに入れたと思うんです。本作も、そういった部分にはかなり意識を強く持ちました」そこで重要となってくるのが、人間のキャラクターだ。「ポケモンに関しては、アニメのなかでもCGが使われていましたし、ゲームでも3D化されているものもあったので3DCGにする際、それほど心配はありませんでした。一番違和感を覚える危険性があるのは人間だと思ったんです。どう3Dに落とし込むかは、かなり試行錯誤しました」湯山監督と榊原監督の細部にわたるこだわりにより、ポケモンと人間たちの融合にも、2Dとは違った表現が見られる。「ひとつのラインとして今後も繋がっていけばいいなとは思っています」と未来に思いを馳せた湯山監督。3DCGでポケモンを描くことで、面白い発見がいっぱいあった。20年以上やってきた経験が本作に携わることにより、またゼロからスタートするような新鮮な感覚を得ることができたという。「なによりポケモンに質感という要素が加わりました。例えばプリンの前髪はどうなっているのかとか、ニャースの髭は一本なのか、毛が集まっているのか……とか(笑)。さらに面白かったのは、ニャースの変装はCGでは使えないなと思ったことですね。いままでは肌色っぽかったので、変装すると人間に見えたのですが、CGだと完全に毛むくじゃらなので、ダメですよね(笑)」「アニメがスタートしたときは、自分たちが原作を作ったわけでもないので、普通のテレビシリーズのひとつという位置づけだった」とポケモンについて語った湯山監督。しかし、シリアスありギャグありというふり幅の多いポケモンという題材は、これまで湯山監督が培ってきた表現力のすべてをつぎ込むだけの価値がある作品という認識に変わっていった。「だからこそ20年以上続けてこられたんだと思います」昨年公開された『劇場版ポケットモンスター みんなの物語』で初めて湯山監督は、監督という立場を離れ、アニメーションスーパーバイザーという形で作品に参加した。「劇場版もテレビアニメシリーズも世代交代で若い人が出てきました。その意味で、この3DCG作品が、新しい『ポケモン』のレイヤーになった気がしますし、これからまた新しい発想で広がっていければと思っています」と更なる発展を誓っていた。『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』公開中取材・文・写真:磯部正和(C)Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku (C)Pokemon (C)2019 ピカチュウプロジェクト
2019年07月12日おとな向け週末映画ガイド今週のオススメは『さらば愛しきアウトロー』。ぴあ編集部 坂口英明19/7/12(金)イラストレーション:高松啓二今週ロードショー公開の作品は17本。全国300スクリーン規模での拡大上映は、『トイストーリー4』と『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』のアニメーション2本。あとはミニシアターなど小規模での公開です。その中からおとなの映画ファン向けの作品をご紹介します。今週のオススメ『さらば愛しきアウトロー』ロバート・レッドフォードの俳優引退作品です。レッドフォードは今年82歳。イーストウッドが89歳で、相変わらず元気に主役を演じているし、まだまだいけるのではと思うのですが。そこがイケメンスターの難しいところ。確かに近年のレッドフォードには、顔に多少老いを感じていました。でも今回は、その老いがとてもよく生かされている感じです。銀行強盗でありながら、生涯誰も傷つけず、逆に襲われた銀行マンには「彼は紳士だった。微笑んでいた。」といわれるノーブルなギャング。強盗、逮捕、脱獄、強盗を繰り返した懲りない男を楽しそうに演じています。初期の『逃亡地帯』『明日に向って撃て!』や、70年代の『ホットロック』『スティング』、90年代の『スニーカーズ』など、様々な代表作を思い出します。監督のデヴィッド・ロウリーの前作は、なんとも静かなホラー映画『ア・ゴースト・ストーリー』でした。レッドフォードが主催するサンダンス映画祭において『セインツ〜約束の果て』でグランプリを取った監督というのが彼とのつながり。プロデューサーでもあるレッドフォードのご指名でしょう。全編、このレジェンドへの敬意に満ち満ちていて、気持ちがよいです。ぴあ水先案内では4人(春日太一/高崎俊夫/高松啓二/野村正昭)の皆さんがオススメです。『シンク・オア・スイム イチかバチが俺たちの夢』中年のオジさんたちがアーティスティック(シンクロナイズド)スイミングの世界大会に挑戦する、というフランスのコメディ。男性のシンクロといえば妻夫木聡君の『ウォーターボーイズ』を思い出しますし、オジさんチャレンジものでは『ドッジボール』とか『フル・モンティ』など、いろいろ連想します。つまりネタとしてはそんなに珍しくはありませんが、結構楽しめます。生活に困ったり、精神的に落ち込んでいたりした中年男たちが、最初はシロウトでまるでダメなのですが、やる気というか、やらざるを得ない理由があって、次第に様になり、もちろんトラブルにもあいながら、チームメートの友情や本人の努力もあり、成功を掴みます。映画の設定からそんな展開予想は想像がつきます。それを決して裏切らないところが嬉しいんです。しかも面白い、笑える、ちょっと泣かせる、まるで寅さんのような映画です。フランスのアカデミー賞ともいえるセザール賞で10部門にノミネートされるも、受賞は助演男優賞のみ。それも結構目立たない役の人です。そんなところも好感が持てます。おとなが気軽に楽しめる映画として、オススメです。ぴあ水先案内では佐藤久理子さんもとりあげています。『トイ・ストーリー4』ウッディたちを託され、新しい持ち主になった女の子ボニーとトイたちの物語。いつもながらおとなが観ても十分楽しめますし、セリフの奥深さなど侮れません。羊飼い人形のおもちゃボー・ピープが19年ぶり、『トイ・ストーリー2』以来の再登場。日本語版では戸田恵子さんが前作に続いて声の出演です。ピクサーアニメ初期短編に出演し,トイストーリーの元になった「あの」キャラクターも顔を出します。いろいろな世代の映画ファンにオススメ。ぴあ水先案内では、3人(相田冬二/伊藤さとり/渡辺祥子)のみなさんがセレクトしています。『アイアン・スカイ/第三帝国の逆襲』ナチスが月の裏側に逃亡し、力を蓄え、地球を襲うという7年前に作られたトンデモ映画『アイアン・スカイ』の続編です。インパクトは前回ほどではありませんが、前作の世界的ヒットで、クラウドファンディングにも成功し、資金が潤沢になったんでしょうね、特撮など全般的にスケールアップしています。2018年にナチスとの戦いには勝ったものの、核戦争で自滅した地球。その30年後という設定です。ポスターなどでネタバレしてますので、書きますが、ヒトラーが恐竜に乗って登場するというのを始め、世界の政治家などを茶化しまくります。iPhoneや、スティーブ・ジョブズのような存在も重要な悪玉として登場します。どうやらフィンランド人監督ティモ・ブオレンソラのノキア愛がでた感じです。『スター・ウォーズ』愛、もあちこちに。かなりクセが強く、全ての人にオススメとはいいませんが、私は好きです。前作がネットの配信サービスであがっています。この新作を観たあとで、そちらも再見しました。今観ても強烈です。ぴあ水先案内では高松啓二さんがオススメです。上記4作品以外で、ぴあ水先案内人のオススメは (敬称略)『ブロードウェイ版 ロミオとジュリエット』(12日〜)渡辺祥子オーランド・ブルームがブロードウェイデビューを飾ったブロードウェイのステージを、映画館で上映。『ハッパGOGO大統領極秘司令』(13日〜)水上賢治マリファナを合法化したウルグアイの大統領が考えた秘策とは。『ANIARA アニアーラ』(13日〜)春錵かつら「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2019」で上映特集上映で気になったのは。「常田富士男 じっちゃに逢える日」ポレポレ東中野7/13〜192018年に他界した常田さんの回顧上映です。今村昌平監督の『楢山節考』『黒い雨』『うなぎ』と、河瀬直美監督の『2つ目の窓』の4本が連続上映されます。7/13には長男倉崎青児さん他のトークイベントと短編『輪廻』の上映、7/16には小室等の六文銭などによる、「別役実『スパイものがたり』を歌うコンサート」が予定されています。『スパイ…』は別役が常田富士男主演で書いたミュージカル。名曲『雨が空から降れば』はここから生まれたといいます。常田さんといえば、「まんが日本昔ばなし」で有名ですが、映画でも貴重なバイプレーヤーでした。
2019年07月12日コンサート/イベントの企画・制作を行うホットスタッフ・プロモーションが、設立40周年を記念したイベント“Hot Stuff Promotion 40th Anniversary”の第3弾を開催。7月12日(金)、13日(土)の2日間にわたって、Zepp Tokyoにて行われる。日本におけるコンサートのプロモーターであるホットスタッフ・プロモーション。主に東京、神奈川、埼玉など、首都圏で行われるコンサート等の企画や制作、運営を行なっている。この“Hot Stuff Promotion 40th Anniversary”は、第1弾として、昨年10月に日本武道館を会場に、きゃりーぱみゅぱみゅ、岡村靖幸、YUKI、THE BACK HORNらを迎えた『MASAKA』3デイズ公演を開催。続く今年の6月23日には、東京・片柳アリーナでCharと松任谷由実の2マン・ライブ『Music Supreme』が第2弾として開催された。この度の第3弾となる『HEADZ』では、1日目にはロックバンドの凛として時雨とTHE ORAL CIGARETTESが、2日目にはクレイジーケンバンドとSuchmosらが出演。それぞれ対バン形式での開催となり、どのような化学反応を起こすのか大きな注目が集まる。■イベント情報“Hot Stuff Promotion 40th Anniversary”会場:Zepp TokyoHEADZ -Emotional Rescue-7月12日(金)出演:凛として時雨/THE ORAL CIGARETTES開場:18:00/開演:19:00HEADZ -Beggars Banquet-7月13日(土)出演:クレイジーケンバンド/Suchmos開場:17:00/開演:18:00
2019年07月12日世界中で社会現象を巻き起こした、ディズニーの大ヒット作品『アナと雪の女王』。その劇場長編第2作『アナと雪の女王2』が、11月22日(火)に公開される。この度、前作で主人公のエルサとアナを演じた、松たか子、神田沙也加が、ふたたび日本版の吹き替えを担当することが決定。あわせて、ふたりの声が入った日本語吹き替え版特報映像が公開された。アレンデール王国を治めるエルサとアナの姉妹は、深い絆で結ばれ、幸せな日々を過ごしていた。だが、エルサにしか聞こえない不思議な“歌声”によって、姉妹は未知なる世界へと導かれる。それは、エルサの“魔法の力”の秘密を解き明かす、驚くべき旅の始まりだった……。公開された特報では、『アナと雪の女王2』の映像に初めて、松、神田ふたりの声が合わさる様子を確認することができる。今回の続投決定を受けて、松は「エルサがその力を与えられた秘密が明らかになる『アナと雪の女王2』、再びエルサに出会える喜びと、どんなストーリーが待っているのかというドキドキでいっぱいです。また新しい世界での旅を、是非ご一緒に」とコメント。神田は「『アナと雪の女王2』でもアナ役を演じさせていただくことになり、とても光栄に思っております。より大人の女性らしさが増したアナとエルサの姉妹の絆、ドラマティックな歌にもご注目してご覧いただきたいです。前作を、音楽も共にたくさん愛していただけたことが本当に嬉しかったので、続編を待ち望んでくださった皆様に感謝の気持ちを込めて、力を尽くしてまいります」と述べ、それぞれが最新作への期待と続投についての喜びを語っている。『アナと雪の女王2』日本語吹替え版特報()『アナと雪の女王2』11月22日(火)公開
2019年07月11日氷川きよしが、本日7月12日に日本武道館にて、デビュー20周年記念コンサートを開催する。2000年に『箱根八里の半次郎』で鮮烈なデビューを果たして以来、日本レコード大賞など数多くの賞に輝き、19年連続で『NHK紅白歌合戦』に出場するなど、日本を代表する演歌歌手として不動の地位を築いてきた氷川きよし。最近ではビジュアル系の衣装とメイクでアニメソングを歌い話題を集めるなど、新境地を開拓し続けている。3月に発売した両A面シングル『大丈夫/最上の船頭』も好調な中、昨日11日、本日12日(2回公演)に日本武道館で開催されるのが、デビュー20周年を飾る特別コンサート。3公演すべて早々とソールドアウトし、氷川の誕生日である9月6日は大阪城ホールでの公演も決定している。デビュー以来、多くのファンを虜にしてきた氷川だが、20周年の集大成となる本公演はファンにとってもかけがえのない時間となるに違いない。■ライブ情報氷川きよし「20周年記念 日本武道館公演」日程:7月12日(金)開場12:00/17:00開演13:00/18:00会場:日本武道館
2019年07月11日新国立劇場の2018/2019演劇シーズン、そのラストを飾る舞台『骨と十字架』(作=野木萌葱、演出=小川絵梨子)が7月11日(木)、小劇場にて開幕する。芸術監督である小川の依頼で、野木が初めて新国立劇場に書き下ろした、男優5人(神農直隆、小林隆、伊達暁、佐藤祐基、近藤芳正)による会話劇だ。主宰する劇団パラドックス定数のほか、外部への戯曲提供でも注目される野木の劇作の持ち味は、緊張と興奮をあおる小気味の良い言葉の応酬。実在の事件や人物を題材に、言葉によって増幅する臨場感が、独創性あふれるフィクションを骨太に立ち上げる。そんな流麗な会話を生み出すご当人は、実に慎重に、穏やかに、言葉少なに自作を見つめる慎ましい人だ。「最初に依頼のメールをいただいた時は、宛先を間違えていらっしゃるのでは!? 私でいいのか、できるのか!?とプレッシャーを感じましたね。小川さんからはとくに細かい要望などはなく、ただ『“ディストピア”を題材にして、お願いします』という言葉をいただきました」劇作の糸口は、主に図書館で見つかることが多いそうだ。今回の物語の中心人物、カトリック司祭であり古生物学者であるピエール・テイヤール・ド・シャルダンも、図書館で手にした一冊が初めての出会いだった。「本を読んで、うわ、これは手強いわ、でも興味が沸いてしまったな…と思ったんですね。出会ったな、という感覚でした」。キリスト教的進化論を提唱し、当時、進化論を認めていなかったローマ教皇庁から教義に反する異端者と責められるテイヤール。後に北京原人を発見して脚光を浴びるこのフランス人学者を題材に、野木の中でドラマが走り出した。ある人間の、迫害に屈することなく信仰と学問に向けて貫いた信念、その生き様が、彼を取り巻く人々との躍動感あふれるやりとりから浮かび上がってくる。テイヤール(神農)と、彼を心配する弟子リュバック(佐藤)、鋭利な視点で彼に助言する司祭リサン(伊達)、コトを穏便に済ませたいイエズス会総長(小林)、そして執拗にテイヤールを糾弾する検邪聖省の司祭ラグランジュ(近藤)。5人の実在するキャラクターの見事な配置、その物語展開は綿密なプロットから生まれたものと早合点したが、野木は笑顔で首を振った。「とくに“これを書こう”と準備してはいないんですね。今回も、学問と宗教の狭間にいた、一人の司祭の姿を描こう!と最初に思ったわけではなくて……。登場人物も、この人はこういう人と決めることはしていません。強いて言えば、書きながら人物が勝手に動き出す……、その感覚は強いと思います。……ってそんな人物が動いて、書くなんて言ったら、瞬殺で台本が上がると思うんですが、それはありえない(笑)。もちろん迷走もします。言葉にすることから逃げているわけではないのですが、書いている瞬間は、自分でも捉えきれていないところがありますね。私がお芝居で“素敵だな”と思うのは、俳優さん同士の“あいだ”に生まれるものなんです。なので、テイヤールという人がいた。その周りの4人が、関わりたくもないのに、関わらざるを得なくなった。そうして4人それぞれが変わっていき、テイヤール自身にも変化が訪れる。あくまでも、その“あいだ”に目が行くんですよね」神懸かり的な創作過程に興味は尽きないが、控えめな語り口は、すでに台本は現場に託した、そんな潔い姿勢ゆえのものかもしれない。「稽古場には、台本を読むところまでは同席しました。小川さんが「これ」とか「それ」といった言葉がどこにかかるのか、そういった細かいところまで丁寧に読み解いていくのを見て、おお〜、自分ではそこまで考えが及ばなかった!と気付かされることばかりでしたね。立ち稽古になってからは、もう見ていません。お呼ばれしたら伺うかもしれないけど、自分から図々しくは行けないだろ、と(笑)。もうこのお芝居は役者さんのもの、スタッフさんのものですから」。それでも稽古が佳境に差し掛かった頃に、稽古場に立てられたセットを目にして心ときめいたという。「わあ〜!って反応になりました(笑)。最初の本読みの段階で、すでにすごいな!って思うセットが立っていたんですが、それがさらにグレードアップしていましたので!」。生きた言葉を鮮やかに生み出す作家、野木が望むのは、人間同士の関係性を目の当たりにすること。その“あいだ”の妙を、徹底して戯曲を探る小川演出のもと、巧者揃いの男優陣がどう表すか、確かめたい。取材・文:上野紀子
2019年07月10日アンジェリーナ・ジョリーを主演に迎え、ディズニー・クラッシック・アニメーション『眠れる森の美女』を基にした実写作品『マレフィセント』.。その続編となる『マレフィセント2』が、アメリカと同日の10月18日(金)に公開される。この度、本作の予告編が公開された。主人公は、『眠れる森の美女』のヒロイン、オーロラ姫……ではなく、彼女に“永遠の眠り” の呪いをかけたマレフィセント。ヴィラン(悪役)からの視点という大胆な解釈で、“誰も知らなかった本当の物語”として描かれた前作では、これまでの善悪の概念を覆し、オリジナル版とは異なったマレフィセントの姿と、真実の愛を映し出した。そして続編『マレフィセント2』では、その数年後が舞台。穏やかに暮らすマレフィセントとオーロラの絆を引き裂き、マレフィセントを再び邪悪な存在へと連れ戻そうとする敵が忍び寄る。製作総指揮も手掛けるアンジェリーナ・ジョリーは、もちろん本作でもマレフィセントを演じ、同様にオーロラ姫役も、前作から引き続きエル・ファニングが担当。また、ふたりの運命を左右する謎の王妃イングリス役として、新たにミシェル・ファイファーも出演陣に参加。そして監督には『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』のヒットメイカー、ヨアヒム・ローニングが起用された。この度公開された予告編では、アンジェリーナ・ジョリー演じるマレフィセントが、「誰もが知る物語は、決しておとぎ話ではない」と語りかける。その言葉からは、“めでたしめでたし”では決して終わることができない、物語の衝撃の“その後”を仄めかす。続く映像では、ディズニー“最恐”のヴィランとも謳われ、美しくも畏怖すら感じる圧倒的な悪となったマレフィセントと対峙するオーロラから「何をしたの?」と嫌悪の表情を向けられるシーンが映し出される。そしてラストには不気味な笑い声が響き渡り、悪のマレフィセント復活を予感させるような、衝撃を含んだ内容を見ることができる。『マレフィセント2』10月18日(金)公開
2019年07月10日『ワイルド・スピード』9作目に、シャーリーズ・セロンとヘレン・ミレンが再び登場することが分かった。これは、ヴィン・ディーゼルがインスタグラムで発表したもの。セロンとミレンは、どちらも8作目でシリーズに初登場した。9作目には新しくジョン・シナも出演するとのことだが、どんなキャラクターかは分かっていない。監督には、ジャスティン・リンが復帰。このシリーズを大ヒットに導いた人だが、6作目を最後にシリーズから退いていた。映画は現在撮影中。北米公開予定は来年5月だ。ドウェイン・ジョンソンとジェイソン・ステイサムを主役にしたスピンオフ『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』は、8月2日(金)日米同時公開。文=猿渡由紀
2019年07月09日独立記念日が木曜日で、多くのアメリカ人にとって4連休となったこの週末、北米で首位を飾ったのは『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』だった。日本ではひと足先に公開された本作だが、アメリカ公開は2日。6日間の北米興収は1億8,600万ドルと、火曜日公開の作品としては史上最高記録となった。観客の評価はAで、今後ますます伸びることが期待される。2位は『トイ・ストーリー4』、3位は『Yesterday』、4位は『アナベル 死霊博物館』、5位は『アラジン』だった。来週末は、サム・ライミ製作のホラー『Crawl』、アクションコメディ『Stuber』などがデビューする。文=猿渡由紀『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』公開中
2019年07月08日東京・豊洲の水に入るミュージアム・“チームラボプラネッツ”が、オープン1周年を迎え、7月7日から7月21日(日)までの期間限定で、来場者が裸足になって水の中を歩く作品『人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング - Infinity』において、水面を泳ぐ鯉たちが来場者にぶつかると向日葵に変化するようになる。“チームラボ”とはアーティスト、プログラマ、エンジニア、CGアニメーター、数学者、建築家など、さまざまな分野のスペシャリストから構成される集団。そのチームラボが、アートによって、人間と自然、そして自分と世界との新しい関係を模索する超巨大没入空間が“チームラボプラネッツ”だ。“チームラボプラネッツ”は、超巨大な4つの作品空間を中心とした、計7つの作品空間による、“水に入るミュージアム”となっており、総敷地面積1万平方メートルもの空間に7つのアート作品群が展示されている。また、ミュージアムに併設するレストラン「The Bowl Steakhouse」でかき氷を、フードスタンド「Everything is in your hand」ではラップサンドを、夏の新メニューとして提供される、この夏注目のイベントとなっている。
2019年07月08日映画と舞台を完全連動させる新企画【東映 ムビ×ステ】第1弾となる、映画『GOZEN-純恋の剣-』が公開中、そして舞台『GOZEN-狂乱の剣-』が9月12日(木)に上演される。映画、舞台を通じて描かれるのは、江戸時代に8人の男たちが臨む“御前試合”。命をかけた攻防と、試合の出場者たちの秘めた想いが鮮烈に描かれる。映画『GOZEN-純恋の剣-』の主人公は、幕府の隠密・青山凛ノ介。北陸の府月藩に潜入し、藩の動向を探っていた彼は、殿の前で武芸を競う御前試合に参加することになったが、その試合とは隠密たちを炙り出して公開処刑するために藩主が企んだ死の宴だった。様々な思惑が交錯する中、8人の試合出場者の戦いと、それぞれの想いが映し出されていく。主人公・青山凛ノ介を演じるのは、『仮面ライダービルド』主演や『獣になれない私たち』で注目を浴びた犬飼貴丈。凛ノ介と恋に落ちるヒロイン・神谷八重を、映画『ちはやふる-結び-』や『ママレード・ボーイ』の優希美青が扮する。そして凛ノ介の“恋仇”となる狂気の剣士・寺脇甚八郎には、犬飼と『仮面ライダービルド』に続いての共演となる武田航平が演じる。このほか、矢崎広(ミュージカル『薄桜鬼』)、前山剛久(「舞台『刀剣乱舞悲伝』結の目の不如帰」)、井澤勇貴(映画・舞台『MESSAIAH PROJECT メサイア・プロジェクト』)、松本寛也(『特命戦隊ゴーバスターズ』)、井俣太良(『仮面ライダードライブ』)、元木聖也(『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』)、小野塚勇人(『仮面ライダーエグゼイド』)、町井祥真(『仮面ライダーエグゼイド』)、松村龍之介(舞台『戦国BASARA』シリーズ)、菊地美香(『特捜戦隊デカレンジャー』)、久保田悠来(『仮面ライダー鎧武/ガイム』)などなど、舞台や特撮作品で活躍した俳優たちが集結した。監督を務めるのは、『平成仮面ライダーシリーズ』をヒットに導き、多くの若手俳優たちを育てた石田秀範監督。石田監督の手によって、新プロジェクト【東映 ムビ×ステ】で躍動する若手たちに注目だ。映画『GOZEN-純恋の剣-』公開中
2019年07月07日GLIM SPANKYが、本日7月7日に新木場STUDIO COASTにて、ツアーファイナルの追加公演「LOOKING FOR THE MAGIC Tour 2019 "EXTRA SHOW”」を開催する。GLIM SPANKYは、60~70年代のロックとブルースを基調にしながらも、新しい時代を感じさせるサウンドを鳴らす、松尾レミ(Vo/Gt)&亀本寛貴(Gt)からなる男女2人組の新世代ロックユニット。アートや文学やファッションなど、カルチャーと共にロックはあることを提示している。2014年に1st ミニアルバム『焦燥』でメジャーデビュー。松尾レミの日本人離れしたハスキーな歌声が多くのクリエイターを夢中にさせている。3rdフルアルバム『BIZARRE CARNIVAL』はオリコンデイリーアルバムランキングで堂々2位、iTunesロックアルバムチャートでも1位を獲得するなど大きな注目を集めている。また、2018年5月には初の日本武道館でのワンマンライブも開催した。本公演は、3月にGLIM SPANKYの地元・長野県よりスタートした全国24都市27公演のツアー「LOOKING FOR THE MAGIC Tour 2019」のファイナル公演であった6月8日豊洲PIT公演のソールドアウトを受けて開催されるもの。この日に新曲『Tiny Bird』をデジタルリリースすることが決定しており、ライブでは同曲を初披露することも発表された。さらにこの日は、ツアーでは未演奏だった楽曲も披露される予定とのことなので、まさに”EXTRA”なライブになることだろう。■ライブ情報「LOOKING FOR THE MAGIC Tour 2019 "EXTRA SHOW”」日程:7月7日(日)会場:新木場STUDIO COAST ※追加公演
2019年07月07日独特で強烈な映像美が話題となり、口コミで大ヒットした『溺れるナイフ』(2016年)の山戸結希監督の待望の新作『ホットギミック ガールミーツボーイ』が公開中だ。本作は3人のタイプが違う魅力的な男性が1人の少女に恋をする、販売部数累計450万部を超える伝説的人気コミックの映像化。恋をするからこそ、自分自身と向き合うことになる、恋愛の真髄を圧倒的な映像美とスケールで描く注目作だ。少女マンガをベースとしながら、山戸監督は本作で男の子の、女の子への生身の欲望を、女性監督の目線から生々しく表現している。初の弱みを握る同級生・橘亮輝(たちばなりょうき)役の清水尋也、転校し、数年ぶりに帰ってきた幼なじみ・小田切梓(おだぎりあずさ)役の板垣瑞生、初の3個上の兄・成田凌(なりたつむぐ) 役の間宮祥太朗、3人に本作について話を訊いた。「少女マンガの世界を映像化するということで、登場人物の行動やセリフが自然に見えるように、と意識して演じました。梓に関しては、山戸監督からずっと『色気を出してください』と言われていたので、男らしさよりも色気を出すようにしました」(板垣)「亮輝は思春期をわかりやすくこじらせていて、そこにうずまく男子の生の感情も含めて演じることを意識しました。原作のポップさを山戸監督がいい意味で排除していたので、思春期の男子の生々しさがより映画のほうが出ていると思います」(清水)山戸監督の演出は独特のものだったようで、3人は口々に「楽しかった」と語った。「亮輝が「悲劇だよ、悲劇」っていうシーンがあるんですけど、山戸さんから「言いながら足で悲劇を描いてください」とか言われるんです。僕らはいくら抽象的なことを言われても、言われたことを感じたまま演ってみる、という感じでした」(間宮)「山戸さんの演出って言語化できないし、かみくだけないんです。かみくだけるものなら、かみくだいてハナから言ってくれると思うんです。そうじゃない時点で、それ以上でも以下でもないんです」(清水)「みんな長セリフが多いんですけど、僕は早く話して、って言われるたびにかんでしまってました(笑)焦るとセリフが出てこなくなってしまって。でもそういう大変さも含め、『映画を撮っている!』って感じがしてすごく楽しかったです」(板垣)ヒロイン、堀未央奈の演技に関しては、3人ともが「そこにいるだけで初だった」と絶賛。「演技経験があまりないからこそ、できる演技なんじゃないかと思います。山戸監督が表現したい、女の子が女の子として生きていくことへの価値観を深くまで意思疎通できていた」(清水)「初は自分(凌)としゃべっているときはそんなに感情の発露がないから、他の2人といるときの映像を観て、自分の知らない初がいる、と思いました。2人がうらやましいなって思うくらい、未央奈ちゃんは初そのものでした」(間宮)「これが初なんだ、というのがたたずまいから伝わってきて、自分たちはそんな彼女に向かって演技をした、という感じです」(板垣)3人は、女の子が恋愛に傷ついて、異性に振り回されて、自分自身を見つめるようになる『ホットギミック』は、「女の子を救ってあげられる映画」だと言う。「非現実な世界を観て、キュンキュンする作品ではないので、恋愛について思い出したくないことを思い出させられてしまう映画かもしれない。だからこそ、確実に女の子の背中を押してくれる映画になっていると思います。」(清水)圧倒的な映像美とともに、男女のリアルな姿を描いた『ホットギミック』。自らの恋愛を振り返りながら観てみれば、感じる痛みの中から自分の本音が見えてくるかもしれない。『ホットギミック ガールミーツボーイ』公開中ぴあ(アプリ)では、このインタビューのロングバージョンを公開中!撮影/高橋那月、取材・文/藤坂美樹
2019年07月06日マーベルの新作映画『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』が先ごろから日本での公開をスタートし、大ヒットを記録している。本作は最凶の敵サノスとの戦いを描いた『アベンジャーズ/エンドゲーム』の“その後”を描く作品で、“スパイダーマン”ことピーター・パーカーも新しい脅威に立ち向かう。すべてはこれまでと同じようにはいかない。主演のトム・ホランドも「ピーターもスパイダーマンも次のレベルまで行く必要がある」と考えているようだ。マーベルには多くの人気キャラクターが登場するが、スパイダーマンは平凡な高校生で、悩みも行動範囲も多くの読者と同じ“ご近所”のヒーローであることが最大の特徴だ。だからこれまで映画化されてきた作品ではスパイダーマンは自分の暮らす街で戦い、ビルなどにスパイダーウェブを放って華麗に宙を舞った。しかし、ホランドが主演を務めるスパイダーマンのシリーズは、これまでのスパイダーマンの“そもそも”に鋭く切り込んでいる。前作で彼は映画の冒頭からスパイダーマンとして登場し、親友にすぐさま正体がバレ、あるシーンでは周囲にビルも家もないために宙を舞えないなど“お約束”を逆手にとったシーンで観客を驚かせた。また、ホランド演じるスパイダーマンはご近所だけでなく様々な場所で活躍している。『アベンジャーズ』シリーズではいつの間にか宇宙に旅立ち、本作『ファー・フロム・ホーム』では友達とヨーロッパ旅行に出かける。過去には恋人が引っ越すだけで右往左往しているスパイダーマンもいたのに! 「“親愛なる隣人”のスパイダーマンは今回の映画でヴェネツィア、プラハ、ロンドンにまで行くんだ」とホランドは説明する。「この映画の冒頭でピーターは休息を取ろうとしている。『…エンドゲーム』の結果、いろんなことに疲れてしまって、もうスパイダーマンになりたくないんだ。でも、スパイダーマンであることの責任は、そう簡単に辞めることはできないことを知らされるんだよ」そこで彼は欧州を転々としながら、改めて自分がスパイダーマンであることに向き合い、もうこの世に師であり父親的な存在だったトニー・スタークがいないことに向き合い、さらにはスパイダーマンとして戦うことと平凡な高校生でいたい気持ちのバランスにも向き合う。もう彼は“ご近所ヒーロー”ではいられないのだ。「ピーターもスパイダーマンも次のレベルまで行く必要がある。親愛なる隣人であるスパイダーマンではもう足りない。 彼は親愛なる“世界のスパイダーマン”になる必要があるんだよ」基本的にスパイダーマンは、キャプテン・アメリカやアイアンマンと違って、多くの人がその正体を知っているわけではないし、限られた場所で活躍するヒーローだった……これまでは。しかし本作でスパイダーマンは“新しいフェーズ”への扉を開けることになる。「ピーターは進化したいと思っているし、世界を変えたいと思っているんだ」ちなみに本シリーズの主演に抜擢されたホランドも瞬く間に世界中が注目する俳優になったが、本人は“ご近所”で暮らすことを愛し続けているようだ。「パパラッチに追われることもなく、派手なパーティーにも行かない。 僕がプレスツアーやレッドカーペットを歩いていない時は、本当に普通の生活を送っているんだ。それに誰もノーとは言ってこないからこそ、僕は自分の兄弟や家族に近くにいてもらうんだ。 僕がバカなことをしたら、彼らは僕にちゃんと言ってくれる。名声から自分を切り離すことは非常に重要だと思う。だからこそ僕はプレスツアーに参加していないときは、地元でゴルフをしているんだ。ツアーの時以外は新聞やタブロイド紙にのらないよ!」『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』公開中
2019年07月05日全世界累計興収5000億円を突破という規格外の人気を誇り、常識にとらわれないスケール、アクションの代名詞といえるシリーズへと成長した“ワイスピ”最新作『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』が、8月2日(金)より全国公開。この度、最終予告映像と本ポスタービジュアルが公開された。ワイルドなスタイルで超重量級のクルマを操る追跡のプロ、元FBI特別捜査官のルーク・ホブス(ドウェイン・ジョンソン)と、クールなスタイルで超高級なクルマを駆る規格外の男、元MI6エージェントのデッカード・ショウ(ジェイソン・ステイサム)。“ワイスピ”ファンにはお馴染みのふたりを主役に迎えた新たな戦いの幕開けだ。公開された映像は、前回の予告映像以上に“ワイスピ節”なシーンが満載だ。超巨大煙突へスカイダイビングで潜入し、施設内で全力のカーアクション。ホブスの故郷・サモアでの超重量級カーアクションも圧巻で、“ワイスピ”史上最大スケールとなった本作への期待感が募る。肉体改造を施され、銃をも効かないシリーズ最強の敵・ブリクストンが操るバイクとロンドンでカーチェイスを繰り広げ、壁を走り2階建てのロンドンバスを突き破る。あわせて公開された本ポスタービジュアルは、鋭い視線で前を見据えるホブスとショウ。さらには、強い意志を感じるショウの妹ハッティ、そしてホブスとショウの最大の敵となる肉体改造をされた超人的な戦士・ブリクストンが立ちはだかる姿が収められている。スリリングな超絶バトルが繰り広げられることが予想できるだろう仕上がりだ。『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』8月2日(金)より全国公開
2019年07月05日