チケットぴあがお届けする新着記事一覧 (106/342)
1997年にミリオンセラーとなった『ESCAPE』で知られるMOON CHILD、『深い森』『遠くまで』など数多くのヒット曲を持つDo As Infinity(以下D・A・I)を中心とした音楽イベント「JUNHARADA PRESENTS THE GREATEST HITSvol.2」が2月10日(日)、東京国際フォーラムホールCで行われる。【チケット情報はこちら】2組のディレクターだった原田淳氏のプロデュースによるこのイベントは、2017年3月以来2回目。1990年代後半の音楽シーンを代表する2組の“対バン”は、今回も大きな注目を集めそうだ。MOON CHILDの佐々木収(Vo)、樫山圭(Dr)、オープニングアクトをつとめるロックヴァイオリニストのAyasaにイベントの見どころを語ってもらった。2017年に行われた第1回の手応えについて、それぞれこう振り返る。「ギターの秋山(浩徳)が帰ってきたのが大きかったですね。オリジナルメンバー4人(佐々木、秋山、渡辺崇尉、樫山)で演奏するのは約20年ぶりだったんですが、すごく楽しかったし、お客さんも盛り上がってくれて。“待ってくれてたんだな”と肌で感じることができました」(佐々木)「リハのときから、すごくやりやすかったんですよ。秋山と久々に演奏して“やっぱりだな”と思ったし」(樫山)「前回のイベントで初めてMOON CHILDのライブを観たんですが、楽曲のクオリティはもちろん、一体感を生み出すステージが素晴らしかったですね」(Ayasa)対バン相手のD・A・Iとは旧知の関係。そして原田氏との関係性も深い。共演による化学反応にも期待が集まる。「事務所が同じでしたからね。他の現場で亮(大渡亮/G)にギターを弾いてもらうこともあるし」(樫山)「ただ、対バンしたのは前回のイベントが初めてだったんです。伴ちゃん(伴都美子)とちゃんと話したのも、そのときが最初で。そこはやはり、原田さんの存在が大きいですね。僕らが『ESCAPE』をリリースした頃のディレクターが原田さんで、D・A・Iを発掘して育てたのも原田さんなので。『ESCAPE』を制作したときも、原田さんに“サビでファルセットを入れたほうがいい”とアドバイスしてもらったんですよ」(佐々木)最後にイベントに向けての意気込みを語ってもらった。「お客さんも僕らも同じように1990年代を共有しているわけだから、同窓会みたいに盛り上がれたらいいなって。あの頃に戻って、一緒に楽しみたいですね」(佐々木)「オープニングアクトを任せてもらえるのはすごく光栄だし、会場の雰囲気を温めて、しっかり先輩たちにつなげられる演奏をしたいです」(Ayasa)「MOON CHILDは今回もオリジナルメンバーでステージに立つので、リアルに当時の雰囲気を思い出してもらえると思います。亮君とも“セッションもやろうよ”と話をしていて」(樫山)「うん。3組のコラボもあるかもしれないので、楽しみにしてください!」(佐々木)取材・文:森朋之
2019年02月06日毎年恒例である岸惠子のトークショーが今年も5月・6月に上演される。今年のタイトルは「岸惠子 ひとり語り 輝ける夕暮れ」。第1部で一人芝居『わりなき恋』の上演、第2部でフリートークを行うという。その取材会が行われた。前半の一人芝居『わりなき恋』は自著小説の朗読劇。2015年に初演し好評を博した作品を新演出・凝縮版で上演する。岸は「今回で3度目になりますし、どうかとは思ったのですが、私の心もなにもかもを注いだ作品なので。どうしてもこれを一幕目にやりたいって」と今回の上演の経緯を語る。これまで2度上演している作品だが「今年はちょっと凝縮して、“これは聞いてほしい”と思うところをやります」。物語は成熟した女の愛と矜持の冒険譚。岸は「恋なんて突拍子もないことが人生の最晩年にあってもいいんじゃないかなと思うんです」と語る。「今、日本でも世界でも高齢者が非常に増えていますよね。でもある日テレビを見ていると、若い看護士さんに“おばあちゃん、食べなきゃだめよ”と赤ちゃん言葉であやされて、生きているかもわからないような表情をした高齢者の方を延々と大映ししていて。私は憤りを感じました。それで、年を取っても輝くとまではいかなくても、人生の夕暮れ時にパーッと虹が立つような話があるといいなって、高齢者の男女が巡り合って恋に落ちる物語を書きたいと思いました」後半のフリートークでは、岸が今もっとも大切にしたいことや、変わらずに伝え続けていきたいことを語るそう。「実は今エッセイを書いていて。幻冬舎の社長さんが“最晩年を生きている今のあなたの生活を書いてくださいよ”って言うから(笑)、むつかしいなとは思ったのですが、私が感じることなどを書いてる最中です。そのお話もするつもりです。私の舞台を観に来てくださる方は50、60、70代の方々だと思うので、そういう方にちょっと聞いてほしいなと思うことを話そうと思っています」。エッセイのタイトルは『孤独という道連れ』。「“孤独”って寂しいひとりぼっちだって意味で捉えられてるんじゃないかと思って。でも私は、若いときから割とひとりでいるのが好きだったし、ひとりじゃなきゃできないことがたくさんあるんですよね」。パリと日本を往復しながら、唯一無二の人生を歩いてきた岸ならではの、聡明で豊かなトークを楽しみにしたい。「岸惠子 ひとり語り 輝ける夕暮れ」は、5月18日(土)の東京・新宿文化センター 大ホールを皮切りに、愛知、埼玉、千葉、大阪、神奈川など全10会場を巡演。取材・文:中川實穗
2019年02月06日ピースの又吉直樹が立ち上げたユニットコントライブ“さよなら、絶景雑技団”。その4度目となる公演『さよなら、絶景雑技団 2019 本公演』が、3月22日(金)東京・三越劇場で幕を開ける。そこで作・演出も担う又吉に、コントにかける想いを聞いた。【チケット情報はこちら】近年では作家としての活動に注目が集まることが多かった又吉だが、「単純にコントをやるのが好き。ネタをつくるのも好き」と語る、根っからの芸人。そんな彼にとって、自分の“好き”を実現出来る大切な場がこの絶景雑技団だ。メンバーにはしずる、ライス、サルゴリラらが名を連ね、又吉は「全員コントが好きな人ばかり。みんな気心知れたメンバーですし、僕がやろうとしていることも1番よくわかってくれている」と、厚い信頼を寄せる。さらにメンバーには、「わりと純粋だし、無欲だし、いつまでも子供のままみたいな、“ちょっと大丈夫か?”って心配になる(笑)」ようなタイプが多いと言う。だがその中で異色なのが……。「パンサーの向井(慧)と井上好井の好井(まさお)だけは、めちゃくちゃガツガツしていますね。最初にやった時、“出してくださいよ!”って直談判してきたのも向井と好井。このふたりに関しては、そろそろ僕らを踏み台に、次のステップに進む可能性は大いにあり得るなと(笑)。まぁ絶景雑技団ってある種のドキュメンタリーで、僕がみんなを見て、それをそのままコントにしてきた。だから裏切られたら裏切られたで、そういうコントがつくれるからいいんですけどね(笑)」2019年は絶景雑技団を始めてから10年であると同時に、又吉にとって芸人生活20年という節目の年でもある。「“10年、20年、又吉は何やってきてんねん”ってことが問われるわけですからね。怖いは怖いです。それでもやりたいと思うのは、やっぱり考えるのが好きだし、コントを見てもらうのが好きだから。ただ過度な期待はしないで欲しいです。僕、平成ノブシコブシの吉村(崇)くんに誘ってもらって、一緒に海外旅行したりするんですけど、毎回全然楽しみじゃないんですよ(笑)。というのも僕はベタな街が好きなんですけど、吉村くんはメキシコのカンクンとか、“なんでそこ?”ってところを選んでくるから。でも毎回、その街のことが大好きになって。つまりあまり期待せえへんってことが、旅行の最高の楽しみ方ではないかと。だからこのライブも、そんな気持ちで来てもらえると丁度いいのかなと思います(笑)」チケットは発売中。取材・文:野上瑠美子
2019年02月06日芝居、ダンス、生演奏の3つの要素が融合された作品を作り続けている集団「サステナクリエーションファミリー」が、新作の『SINGULAR-シンギュラ-』を2月14日(木)より東京・全労済ホール/スペース・ゼロで上演する。本作品に出演する俳優の山口大地と山口賢人に、作品の見どころを聞いた。【チケット情報はこちら】AI(人工知能)が人間の能力を超え、今までは想像できなかったことが現実となってしまう時点のことを示す「シンギュラリティ」。タイトルの『シンギュラ』は、このシンギュラリティに因んでつけられおり、舞台では15体の人工知能たちが「人間は必要かどうか」というテーマについて、究極のディベートを交わしていく。今回、山口大地も山口賢人も、ともにAIの役を演じる。大地は「昔のロボットのように感情を全く出さなくてもいいのかと言えば、違う。感情表現ができるように学習していく知能が備わっているので、あえてロボットやAIらしくしなくていいという面もありつつ、人間の感情的な部分が理解できないという面もあって、その狭間にいる。バランスを保つのが難しい」と役づくりの苦労を語る。一方、賢人は「自分の体験をもとに役づくりをするのでなく、稽古場でつくりながら、あれこれ想像しながら、ゼロから作ることができる面白さがある」とも話す。脚本・演出・振付を担うのは、一ノ瀬京介。2017年にサステナクリエーションファミリーを立ち上げ、今回が5回目の本公演。一見、難解そうな物語だが、そこにダンスと生演奏が加わるのがサステナの特徴だ。賢人は「本自体は難解で情報量も多いが、作品を音楽や踊りの表現とともに紡いでいくので、エンタテインメント性は強い」と語り「難しいセリフをどれだけシンプルに分かりやすく伝えられるかは俳優の仕事」と意気込む。「役者、アーティスト、ダンサーというそれぞれのプロがしっかり物語を表現して、うまく交わって、より華やかになっていくサステナの作品は、今の演劇界にはない色だと思う。今回もすごく魅力的な作品なので、お客様も新しい感性を芽生えさせながら、作品を楽しんでもらえたら」と大地は話す。賢人は「深みのある社会派の作品だが、舞台の総合芸術としてレベル高いものを作りたい。稽古を積み重ねて、最終的に出来たものは、演劇界でも前衛的なものになるのではないかと思う。お芝居・演劇ファンの皆様はもちろん、普段あまり演劇を見たことないような人たちにも、こういう形の演劇があるということを届けられたら」公演は2月14日(木)から17日(日)まで、東京・全労済ホール/スペース・ゼロにて。チケットは発売中。文・五月女菜穂
2019年02月06日昨年11月に人気アイドルグループ・欅坂46を卒業した今泉佑唯が、劇作家つかこうへいの代表作と言える舞台『熱海殺人事件』に出演することが分かった。今泉は本作で、女優として本格的な一歩を踏み出す。どんな思いなのか。今泉と、演出を手掛ける岡村俊一に話を聞いた。【チケット情報はこちら】『熱海殺人事件』は1973年に初演され、映画やドラマにもなった。つかが2010年に亡くなってからも、つか作品を数多く手掛ける岡村の演出で上演され続けている。今年で46年目となり、春の風物詩とも言える舞台だ。2019年版では、昨年に引き続き、木村伝兵衛部長刑事を味方良介、富山から来た刑事熊田留吉をNON STYLEの石田明が演じ、今泉は過去に内田有紀や黒木メイサらが演じてきたヒロインの婦人警官・水野朋子役に挑む。今泉は「アイドルを卒業したら、絶対に演技をやりたいと思っていたので、やっとはじめの一歩を踏み出せます。長年愛されてきた作品で、平成最後となる上演に出演させていただけることがとても嬉しいです」と出演を喜ぶ。「タイトルに『殺人事件』とあるので怖い舞台なのかなと想像してしまっていたのですが……実際の過去の舞台映像を見たら、踊りのシーンがあったり面白いシーンがあったりしました。稽古が今から楽しみです」と期待に胸を膨らませた。そんな今泉を、演出の岡村は「堂々としているし、気が強そうだから大丈夫でしょう」と評価する。毎年脚本を書き変えているという岡村は、舞台の構想について「時代に即した『熱海殺人事件』にしたい。そのために、現代のヒロイン・今泉が必要。彼女のファン必見の作品にしたいですね」と答えた。「ひとつのことに縛られずにどんな役でも演じられる女優さんになりたいです」と夢を語る今泉。「きっと私のことを知らない方がたくさん見に来てくださると思うので、この作品をきっかけに私自身のことを知っていただきたいです。今まで応援してくださっていたファンの方にもぜひ見ていただけたら嬉しいなぁと思います」と話した。「『熱海殺人事件』LAST GENERATION46」は3月28日(木)から31日(日)まで大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール、4月5日(金)から18日(木)まで東京・紀伊國屋ホールにて。ぴあでは、2月6日(水)19:00より先着先行受付開始。文:五月女菜穂
2019年02月06日NMB48の石塚朱莉が主宰する劇団「アカズノマ」の第3回公演が決定。11月に大阪で末満健一の人気作『TRUMP』を上演する。アカズノマは2018年4月、石塚が「大好きな舞台を自らつくりたい」と旗揚げ。公演ごとに出演者を募集しながら活動する“一人劇団”だ。旗揚げ公演では劇団「柿喰う客」の人気作『露出狂』を関西弁バージョンで上演、第2回公演では横内謙介の初期代表作『夜曲』に挑んだ。今回上演が決定した『TRUMP』は、2009年に関西小劇場で生まれ、その後も再演が繰り返されたり、“TRUMPシリーズ”としてさまざまな作品が生み出されている大ヒット作。吸血種“ヴァンプ”の少年たちが、永遠の命を持つ伝説の吸血種“トランプ”の残影に翻弄される、儚くも美しいゴシックファンタジー。アカズノマでは、本作を女優のみで上演する。上演に向けて石塚は「『TRUMP』は私がまだ演劇を始める前に観た作品で、末満さんの生み出す世界観、作品を彩る音楽に圧倒された事をよく覚えています。“いつか『TRUMP』に出てみたい!”“やるならこの役だなぁ!”なんて、頭の中でずっと空想していたので、今回自分の劇団で夢が叶ったことがとても嬉しいです!TRUMP シリーズの名に恥じないステージをお届けし、『TRUMP』もアカズノマも好きになって頂けるように精一杯つとめます!たくさんの方に愛されている作品、そしてこれからも続いていく作品を、アカズノマで上演させていただけることに感謝し、『TRUMP』の世界を表現していきたいと思っています!『TRUMP』で新たに出会う俳優たちと、戦友として共に舞台に立つのも今から楽しみです」と意気込みを見せる。アカズノマにより『TRUMP』がどう立ち上がるのか、楽しみに待ちたい。
2019年02月06日現在ウィーン国立バレエ団芸術監督を務めるマニュエル・ルグリら世界的エトワールと、日本を代表する演奏家が競演する極上のバレエ&音楽コンサート『Stars in Blue』が全国4都市で上演される。ピアニストの田村響と共に演奏を担うのがNHK大河ドラマ『真田丸』(2016年)のテーマ曲も務めたヴァイオリニストの三浦文彰。史上最年少の16歳で世界最難関の呼び声高いハノーファー国際コンクールで優勝して以来10年間、国際的な活躍を続ける若き俊英だ。ダンスとの競演は、2016年の『月夜に煌めくエトワール』以来2度目となる。マニュエル・ルグリ「Stars in Blue」 Ballet&Musicチケット情報「アンサンブルは演奏家同士でもそうですが、言葉に頼らず互いの気配や目配せで合わせるのが理想だと思います。前回ご一緒した方々も最低限の打ち合わせだけで本番を迎えたので演奏中は即興的な瞬間も楽しく、さすがトップの方たちは違うなと思いました。今回もルグリさんとの共演を楽しみにしています」。2017年にはマリー・アントワネット王妃もその音色を耳にしたとされるアントニウス・ストラディヴァリウス1704年製作 「Viotti(ヴィオッティ)」を貸与され、演奏を聴きなれた身内からも「全然違う」と指摘されるほど、格段に演奏力が増したと実感する。「ヴァイオリンは楽器が人を選ぶというか、相性がある。それまで使っていたものも素晴らしかったので、このまま良い奥さんになってくれたらと思っていましたけど、ヴィオッティを弾いたらすぐ好きになって一瞬で浮気しちゃった(笑)。どんな小さい音も大劇場の奥まで届いて返ってくる実感がありますし、一番は今まで知らなかった音が鳴ります。より自分のやりたい表現の幅を広げてくれました」。今回、上演時間は約2時間。演目はマニュエル・ルグリとボリショイ・バレエの若き舞姫オルガ・スミルノワのパ・ド・ドゥによる世界初演の新作『OCHIBA~When leaves are falling~』を始め、新作『(仮)鏡の中の鏡』など選りすぐりのダンス6作品と、演奏家のみによる3曲で構成する。「ダンスも演奏も一石二鳥で楽しめます(笑)。有名な『瀕死の白鳥』は演出次第でガラリと印象が変わるので、今回オルガさんがどんな風に踊るのか楽しみ。オケの曲である『白鳥の湖』をヴァイオリンとピアノだけで演奏できるのも興味深い。僕にとって挑戦的なのは『ネル・コル・ピウ変奏曲』。その当時、信じられないくらいの超絶技巧で女性なら誰もが好きになるという映画にもなったパガニーニというヴァイオリニストが書いた一番の超難曲。アンコールなどで抜粋して演奏することはありますが、フルバージョンで演奏する機会は多くありませんので、ぜひ楽しみにしていただければと思います」。公演は3月8日(金)・9日(土)東京芸術劇場 コンサートホール、11日(月)大阪・ザ・シンフォニーホール、14日(木)宮崎・メディキット県民文化センター演劇ホール、17日(日)愛知県芸術劇場 コンサートホールにて上演。チケットは発売中。取材・文:石橋法子
2019年02月05日5月18日(土)・19日(日)大阪・METROCK大阪特設会場(大阪府堺市・海とのふれあい広場)、5月25日(土)・26日(日)東京・新木場・若洲公園にて開催される野外フェスティバル「METROCK2019」。同フェスの第3弾出演アーティストが発表された。【チケット情報はこちら】出演が決まったのは、打首獄門同好会、四星球(大阪のみ)、sumika(大阪のみ)、BLUE ENCOUNT、山本彩、SHANK(大阪のみ)、dps(大阪のみ)、Nulbarich、BRADIO(大阪のみ)、夜の本気ダンス、ハルカミライ(東京のみ)、緑黄色社会(東京のみ)、The Wisely Brothers(東京のみ)、Saucy Dog(東京のみ)、フレンズ(東京のみ)、ヤバイTシャツ屋さん(東京のみ)の16組。現在チケットぴあでは、1日券の先行予約の受付を実施中。■OSAKA METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 2019日程: 5月18日(土)・19日(日)会場:METROCK大阪特設会場(大阪府堺市・海とのふれあい広場)■TOKYO METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 2019日程: 5月25日(土)・26日(日)会場:新木場・若洲公園(東京都)
2019年02月05日QUEEN珠玉の名曲をフル・オーケストラ&シンガーで完全再現する公演「QUEEN SYMPHONIC -A ROCK & ORCHESTRA EXPERIENCE-」が5月に東京国際フォーラムホールAで開催決定!【チケット情報はこちら】映画『ボヘミアン・ラプソディ』のメガヒットで第3次ブームが巻き起こっているQUEEN。その珠玉の名曲を壮大なオーケストラと厳選されたシンガーの歌唱とともに楽しめる同公演。今回、指揮を務めるのは英国著名ミュージシャンとの共演も数多いリチャード・シドウェル。シンガーは、ミュージカル「WE WILL ROCK YOU」に出演したメインキャストの中からブライアン・メイ が選出した実力派シンガー4人が来日。QUEENの美しいメロディを奏でるのは日本の名門オケ、東京フィルハーモニー交響楽団など豪華な布陣。『BOHEMIAN RHAPSODY』、『WE WILL ROCK YOU』といったヒット曲はもちろん、日本公演では日本語曲『手をとりあって』や『I WAS BORN TO LOVE YOU』も演奏予定。チケットの一般発売に先駆けて、現在ぴあでは最速先行(先着)を実施中。受付は2月14日(月)23:59まで。■QUEEN SYMPHONIC -A ROCK & ORCHESTRA EXPERIENCE-日程:5月10日(金)・11日(土)会場: 東京国際フォーラムホールA(東京都)
2019年02月05日18世紀ヴェネツィアに生まれた稀代のプレイボーイ、ジャコモ・カサノヴァ。彼が辿った数奇な人生をもとに描いた冒険譚が、一本物のオリジナル・ミュージカル『CASANOVA』として、花組・明日海りお主演で上演される。宝塚歌劇花組『CASANOVA』チケット情報詩人、作家、聖職者、詐欺師、錬金術師、そしてスパイ…と、さまざまな貌を持つカサノヴァ。数々の女性と浮名を流し、ヴェネツィアの風紀を乱した罪で「鉛屋根の監獄」に投獄されるほどの“モテ男”だ。舞台上では「どの場面でも、たくさんの女の子たちが追いかけてくるんです(笑)」と笑顔を見せる明日海。男役冥利につきる役だと語る。「花組自慢の個性あふれる娘役たちが情熱的に歌い踊って、絡み付いてくるナンバーがあるんです。男役をやってきて本当に良かったなと思います(笑)。カサノヴァは、尋問される場面ではダーティヒーローのようで、女性に囲まれているときは遊び人、バルビ神父と逃げ回っているときは兄貴分と、いろんな見え方がする人。その中で、ぽろっと彼の本音が出る場面があるので、そこでお客様の心が掴めたらいいなと思います」。これまでにも映画などのさまざまな作品で題材にされてきたカサノヴァ。本作では『太陽王』『1789-バスティーユの恋人たち-』『アーサー王伝説』などの楽曲を手がけたドーヴ・アチアを迎え、“祝祭喜歌劇”として華やかで楽しく、ちょっぴりコミカルに描かれる。「この作品では、女性との関係が入り乱れるラブストーリーというよりも、牢獄に送られてしまっても“こんなところで人生を無駄に過ごしていられない!”と脱獄して、また懲りずに新しい恋に向かっていくような、とてもアグレッシブでどこかピュアさもある人物として描かれています。アチアさんの曲はロックでありながらちょっと懐かしくて粋で、お客様にもきっと覚えていただけるようなメロディ。特に前半はミュージカルナンバーが続くので、楽しんでいただけると思います」。本作で退団するトップ娘役・仙名彩世が演じるのは、修道院での行儀見習いを終えたばかりのヴェネツィア総督の姪、ベアトリーチェ。カサノヴァの運命を大きく揺り動かす女性だ。「(仙名は)最近は大人っぽい、しっとりとした芯のある女性の役が多かったように思いますが、今回は思ったことをすぐに口に出したりするような、ちょっと強気な女性。カサノヴァが初めて出会うタイプで、ベアトリーチェとの恋がどう展開していくかというのも見どころです」。作・演出を手がける生田大和の大劇場一本物デビュー作。明日海は「私たちが成功させたい」と力を込める。「組のみんなにとてもカラーの強い、個性のある役を当ててくださっています。本当に多彩なキャラクターが登場しますので、花組ファンの方にはもちろん、宝塚歌劇を楽しみに来てくださったお客様に満足していただける作品にしたいです」。公演は2月8日(金)から3月11日(月)まで兵庫・宝塚大劇場、3月29日(金)から4月28日(日)まで東京宝塚劇場にて上演。東京公演のチケットは2月24日(日)発売開始。取材・文:黒石悦子
2019年02月04日5月11日(土)より東京・ヒューリックホール東京にて上演される舞台「DYNAMIC CHORD the STAGE」。同作のメインキャスト16名が発表された。出演が決定したのは、YORITO役に新里宏太、TOKIHARU役に杉江優篤、YUU役に山口大地、SHINOMUNE役にKEN’ICHIなど。「DYNAMIC CHORD the STAGE」はバンドをテーマにした女性向けゲームシリーズの初舞台化作品。音楽事務所兼レコード制作会社である「DYNAMIC CHORD」に所属している4つのバンドにスポットを当て、音楽の楽しさや、バンドマンとの甘く激しい恋物語を描く。公演は5月11日(土)から15日(水)まで、東京・ヒューリックホール東京にて上演。3月1日(金)より、チケットぴあにてチケット受付開始予定。■『DYNAMIC CHORD the STAGE』日程:5月11日(土)~15日(水)会場:ヒューリックホール東京(東京都)原作:honeybee black「DYNAMIC CHORD」脚本:おかざきさとこ演出:石岡貢二郎出演:<KYOHSO>YORITO役新里宏太TOKIHARU役杉江優篤YUU役山口大地SHINOMUNE役KEN’ICHI<Liar‐S>檜山朔良役三山凌輝珠洲乃千哉役服部武雄榛名宗太郎役正木郁結崎 芹役吉澤翼<[rêve parfait]>King役松岡卓弥Rook役石賀和樹Bishop役とまんKnight役竹内唯人<apple-polisher>NaL役藤家和依(ACT ONE AGE)UK役松井勇歩Kuro役稲垣成弥Toi役J.D(A-Peace)ほか
2019年02月04日「初世尾上辰之助 三十三回忌追善狂言」として『義経千本桜 すし屋』『暗闇の丑松』『名月八幡祭』を上演する二月大歌舞伎。尾上松緑が、父・初世辰之助(三世尾上松緑を追贈)への思いを、合同取材会で語った。【チケット情報はこちら】「父が死ぬまでの日数を、自分が超えるとは思っていませんでした。死ぬか、役者を辞めるかだと考えていた」と語る松緑。初世辰之助が40歳の若さで亡くなったのは1987年のこと。松緑(当時、二代目尾上左近)は12歳だった。2年後には祖父・二世尾上松緑も他界。2月に44歳となる松緑は「40を超えてから、父だったら、祖父だったらどうだろうと考えるようになりました。33年経ち、父をご存知ないお客様もいらっしゃるかもしれませんが、父という役者がこういうものを演じていた、ということを感じていただけるよう一生懸命勤めます」と意気込む。いがみの権太を演じる『義経千本桜 すし屋』は今回が初役。「権太には不良青年なりに親不孝を償わなければならないという気持ちがある。悪ぶっているけれどシャイなところが僕に近いと思います。祖父のイメージが強い役ですが、父の権太にも若さゆえの魅力がありました。(尾上)菊五郎のお兄さんのもとで音羽屋の権太をいちから勉強しながら、どこかに祖父、父、自分と続く“紀尾井町”らしさを出したいですね」『名月八幡祭』の縮屋新助役については「父は粋でいなせな役のイメージが強く、『名月八幡祭』なら(新助よりも)三次役の人だったかもしれませんが、2度か3度、新助をやった時、朴訥とした、人の良い田舎の商人が、恋をして自分の中で消化しきれなくなるという演じ方をしていました。最後は逆上する凄みもあり、強く印象に残っています。父は“陰”か“陽”かでいうと“陰”の強い役者で、後半に怒りを爆発させる役が得意でした。今回はその父と36年前に共演された(片岡)仁左衛門のお兄さんと(坂東)玉三郎のお兄さんが、三次役、美代吉役で出てくださいます。思いがけないことで有難いですし、おふたりにリードされながら自分なりの新助を作っていけたらと考えています」父が得意とした「後半に怒りを爆発させる役」として、松緑がほかに、自身も国立劇場で一昨年に演じた『坂崎出羽守』とともに例に挙げたのが『暗闇の丑松』の丑松。今回は菊五郎が演じる。「父は丑松や出羽守を演じる時、家でも機嫌が悪かった(笑)。一方、僕も昨年演じた『素襖落』のようなお狂言ものの時は祖父も父も普段からリラックスしていました。役者というのは演目によって変わるんだなと子供心に思った記憶があります。父、祖父が死に、自分も子供ができて感じるのは、実在の人物にしろ歌舞伎のために書かれた役にしろ、他人の人生を演じるのは結構な責任を伴うということ。だからこそ、『名月八幡祭』新助も『すしや』権太もそうですが、人間の心理を細かくえぐる役は面白いし、素敵だなと思うんです」公演は2月2日(土)より、東京・歌舞伎座にて。チケットは発売中。取材・文:高橋彩子
2019年02月01日直木賞作家・黒川博行の小説が原作の舞台『上代裂(じょうだいぎれ)』の東京公演が2月20日(水)より東京・赤坂RED/THEATERで開幕する。Team337の第3回公演で、阪神タイガースOBで俳優の嶋尾康史が演出を担当する。どんな舞台になるのか、出演者の柊子と田中大地に話を聞いた。【チケット情報はこちら】気ままなフリーター生活を送る玲美(柊子)が、絢也(田中大地)というイケメンホストに引っかかり、借金を背負う羽目に。困った玲美は、美術雑誌の副編集長をしている叔父・佐保(森崎正弘)に助けを求める。絢也がホストになる前は画廊に勤めていたと聞いた佐保は、玲美を騙したホストから金を取り返すべく、染織品である「上代裂」を使って一計を案じ、コンゲーム(信用詐欺)を仕掛けていく…という物語だ。すでに1月20日に大阪公演を終え、柊子は「満員御礼で千秋楽を迎えることができて、とても充実した公演期間になりました」と振り返る。原作にはいないキャラクターを追加するなど手を加えながら、全体的にコメディタッチの作品に仕上がっているといい、柊子は「黒川先生が大阪公演を観にきてくださって、面白かったよ!と仰ってくださって、その言葉を信じて、東京公演に臨みたいです」と意気込む。今回、Team337に初参加した田中大地は「キャストの皆さんも演出の嶋尾さんも素敵な方で、稽古場でも本番期間でも楽しく濃い時間を過ごさせていただきました」と感想を語る。イケメンホストという役柄については「今までに経験がない役で新鮮な気持ちで演じています」と話し、「Team337、一致団結して、東京のお客様にも喜んでいただきたいです。せっかく観ていただけるからには、感動したり、笑ったり、ちょっと突き刺さるものがあったり、何かお土産を渡せるようなお芝居にしたいと思っています」と抱負を語る。柊子は「私たちのTeamがつくるのは、お客様にほっこりして帰っていただけたり、クスッと笑えたり、幸せな気持ちになったりする作品。黒川先生のファンの方や、これまでTeam337の作品を見たことがない方にも、ぜひ劇場に足を運んでほしい」と話す。公演は2月24日(日)までの全6ステージ。チケット発売中。文・写真:五月女菜穂
2019年02月01日2月9日(土)、サントリーホールで行われる東京都交響楽団プロムナードコンサートでは、小泉和裕と川久保賜紀による、季節を彩る演奏が楽しめそうだ。【チケット情報はこちら】川久保賜紀がチャイコフスキー国際コンクールで最高位、サラサーテ国際ヴァイオリン・コンクールで優勝してから、15年以上が経つ。その後、同世代の音楽家とピアノ・トリオを結成したり、タンゴの演奏に取り組んだりと演奏家としての幅を広げつつ、現在もソリストとして第一線で活躍しているのは多くの方がご存知の通りだ。ヴァイオリン協奏曲のなかでチャイコフスキーと並んで人気の高いシベリウスは、川久保が昔からレパートリーにしている作品のひとつ。続いて演奏される《冬の日の幻想》と曲の冒頭がそっくり、という共通点をもった凝ったプログラミングと合わせてお楽しみいただきたい。チャイコフスキーの交響曲第1番を小泉和裕が都響で取り上げるのは、今回を含めてなんと3回目。同じチャイコフスキーの交響曲でも第2番や第3番より演奏している点を鑑みれば、小泉の思い入れが伝わってくる。初期の作品ではあるが、チャイコフスキーらしい哀愁と情熱が詰まった名曲であることを、小泉による重厚な音楽づくりで気づけるはずだ。公演のチケットは発売中。文:小室敬幸(音楽ライター)
2019年02月01日8月16日(金)・17日(土)・18日(日)に千葉・ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセと大阪・舞洲SONIC PARK(舞洲スポーツアイランド)で同時開催される「SUMMER SONIC 2019」。同フェスの追加出演者と日割りが発表された。出演が決定したのはThe 1975、Two Door Cinema Club、The Struts、BABYMETAL、Rancid、Bring Me the Horizon、Alan Walker、Brockhamptonの8組。すでに発表されていた3組のヘッドライナー、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、B’z、ザ・チェインスモーカーズを含めた出演者の日割りも合わせて発表されている。■SUMMER SONIC 2019日程:8月16日(金)・17日(土)・18日(日)会場:ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセ(千葉県)舞洲SONIC PARK(舞洲スポーツアイランド)(大阪府)★以下のリンクより「SUMMER SONIC」をお気に入り登録して、チケット情報をGETしよう!
2019年02月01日舞台出演が続く堤真一が次に臨むのは、英国劇作家トム・ストッパードの『良い子はみんなご褒美がもらえる』。戯曲を読んで、「観る側がいろいろ考えられる面白い作品になるのでは」と引き受けたそうだ。堤の心を動かしたその作品への思いを聞いてみた。【チケット情報はこちら】タイトルの原題である『Every Good Boy Deserves Favour』は、五線譜を覚えるための英語の語呂合わせ。語呂で覚えれば問題ない。良い子でいればご褒美がもらえる。二重の意味で、何かに従っていれば大丈夫だというメッセージを込めたタイトルなのである。「もちろんそれは皮肉です。みんな良い子にしてたら牢屋に入れられませんよ、そして、牢屋に入れられても出してもらえますよ、というお話ですから」と堤。物語の舞台となるのは、とある独裁国家の精神病院だ。堤が演じる誹謗罪で捕まった政治犯アレクサンドルは、自分はオーケストラを連れているという妄想に囚われた精神病患者イワノフ(橋本良亮)とともに、病院の一室に監禁されている。そこで描かれるアレクサンドルを堤はこう感じた。「“自分が間違ってました。すみません”と言えば出してもらえるのに、ハンストをして抵抗する。僕だったら普通に謝ってしまいそうですけど(笑)、そこまでするというのは単に意志が強いだけではなく、それだけ政治への怒りを持っている、人間の尊厳が脅かされていることに怒っていると思うんです」。しかも決して他人事ではないと付け加える。「今は日本でも政治批判とか自由な発言を封じられる傾向があります。今は本当に自由なのか?自由っていったい何なのかということをすごく考えさせられる作品になると思うんです」役者としての初挑戦もある。それは、35人のオーケストラと一緒に舞台に立つこと。「今回はオーケストラの演奏が物語のうえで大きな役割を持っているんです。僕は歌えなくてミュージカルはあり得ないので(笑)、こういう機会は2度とないだろうなと思うのですが、音楽の力に負けないように存在しなければいけないなと思っています」。この音楽の演出といい、ストッパード作品は、楽しく観ているうちに何かを考えさせられていくものが多い。「立ち止まって自分自身を振り返ることはとても大事で、演劇にはそういう力があると信じているから僕はやっているんだと思うんです。ゲラゲラ笑って終わる作品も大好きですけど。こういう作品で、自分が置かれている環境や自分自身を見つめる時間を、ぜひ持っていただけたらと思います」。堤のアレクサンドルが投げかけるもの、しっかり受け止めたい。チケットぴあでは明後日2月3日(日)より先着先行受付を特別サイトにて実施。取材・文:大内弓子
2019年02月01日2月10日(日)、大阪・阿倍野ROCKTOWNにてアカペラライブ『A cappella MOVE』が開催!ゲストに背徳の薔薇を迎え、今話題の実力派アカペラグループが5組出演する。「A cappella MOVE」チケット情報はこちらまずはゲスト出演のヴィジュアル系アカペラグループ「背徳の薔薇」。時に激しく、時にクールに、時にユーモラスに、ヴィジュアル系の枠にとらわれない新感覚のアーティスト。昨年は赤坂BLITZで「背徳の狂宴 零」を開催し成功を収め、年末の彼らによる主催イベント「背徳の狂宴5」では1分も経たずしてチケットが完売。今ノリに乗っているアカペラグループだ。今回のライブではPART1、PART2のどちらにも出演する。PART1に出演するのは、吟、sus4の2組。「吟」は混声の6人グループで、北欧で活動しているプロアカペラグループをカバーしている。民族音楽調の楽曲をパフォーマンスしており、聴く人を不思議な世界観へと誘う。彼らの生み出す妖しい雰囲気と、重厚なハーモニーはクセになること間違いなし。続いて出演するのは「sus4」。男声4名で構成されており、洋邦問わず様々な楽曲をアカペラでカバーしている。型にとらわれない自由な音楽スタイルを追求することをコンセプトに、数々の楽曲を大胆にアレンジし、新しい価値を生み出している。何度でも聞きたくなるおしゃれでカッコいいアカペラを是非堪能して。PART2には、Union Crow、Be Togetherの2組が出演。「Union Crow」はアメリカ出身のアカペラグループ「Pentatonix」の楽曲をカバーする5人組。メンバーひとりひとりのポテンシャルが非常に高く、それぞれが魅せるパフォーマンスに注目したいグループだ。もちろん、楽曲の再現度は折り紙つき。思わず体が動き出してしまうパフォーマンスを体感してほしい。愛知を拠点として活動している「Be Together」にも注目だ。洋楽をアカペラアレンジしているグループで、迫力のあるパフォーマンスと声量で圧倒的な存在感を放つ。力強いが決して荒削りではない、上質で濃厚なアカペラはここでしか味わえない。超豪華なラインナップを存分に楽しめる『A cappella MOVE』。2月10日(日)は是非阿倍野ROCKTOWNへ!チケットは発売中。
2019年02月01日漫才コンビ矢野・兵動の兵動大樹と落語家の桂吉弥がダブル主演を務めるコメディ『はい!丸尾不動産です!~本日、家をシェアします~』が、6月29日(土)より大阪・ABCホールにて上演される。ラジオやテレビなどでも活躍し、関西を代表する“話芸の達人”として知られる兵動と吉弥が本気で挑むワン・シチュエーション・コメディ。『ハゲタカ』や『任侠ヘルパー』など、数々のヒットドラマを手がけた古家和尚による脚本、舞台『それいゆ』などを手がけた関西テレビの木村淳による演出で、兵動扮する不動産屋と、吉弥扮する元エリート銀行員の顧客が“おしゃべりの応酬”を繰り広げる。本公演は、兵動の「もっと演じる力をつけて、芸に説得力を持たせたい」という思いから企画がスタート。「若い頃はいかに面白いことを考えて喋るかを重視していましたが、年齢を重ねるにつれて、“芸”というものを考えるようになった。“芸で魅せる”には、説得力を持たせないといけない。それには演技力が必要やなと、お芝居とか落語にも興味を持つようになったんです。僕は趣味がなくて、仕事に没頭してしまうタイプなので、いろんな情報をインプットできないんですよね。アウトプットばかりしているから、いつもと違うところに身を置いてインプットしていく。そして自分の本芸にアウトプットできればと思います」。取材当日まで“ほぼ初めまして”のふたりであったが、互いに「喋っていて間が合う」と語る。吉弥は「兵動さんが出演されているテレビを観たりラジオを聴いていて、ずっと近付きたいなって思っていたので、今回がっつりご一緒させていただけるのがすごく楽しみです。なかなかコメディの舞台を漫才師と落語家でやることってないですよね。でももっとやるべきやと思うんですよ。その先駆けとしてやったるぞ!という思いがあります。絶対面白くするので、楽しみに来ていただきたいですね」と力を込め、兵動も「万全の態勢でお待ちしております!きっちゃんとふたりで本気で笑わせにいきますので、ぜひ笑いに来てください!」と意気込みを見せる。関西を代表するおしゃべりの達人が、おしゃべりの応酬で楽しませてくれる舞台『はい!丸尾不動産です。~本日、家をシェアします~』は、6月29日(土)から7月1日(月)、大阪・ABCホールにて上演。チケットの一般発売は3月30日(土)開始。取材・文:黒石悦子
2019年01月31日ブロードウェイミュージカルの作曲家と知られ、多数のヒット作があるフランク・ワイルドホーンの作品に焦点を当てたミュージカル・コンサート「フランク・ワイルドホーンpresents Special Musical Concert in Japan 2019」が3月に東京・Bunkamura オーチャードホールにて開催される。【チケット情報はこちら】フランク・ワイルドホーンが楽曲を提供した作品は、繊細にして壮大なドラマを生む楽曲でいずれも人気作として、世界中で上演を繰り返されるものばかり。日本では2015年以来4年ぶりとなる本コンサートは、代名詞とも言える『ジキル&ハイド』や『スカーレット・ピンパーネル』から、ここ数年日韓のミュージカル界を席巻している『デスノート the musical』、昨年の日本初演で好評を博した『マタ・ハリ』、今年4月に上演が決定している『笑う男』まで、様々な楽曲をコンサート形式ならではのめくるめく歌唱リレーで披露する。出演には、『エリザベート』『マリー・アントワネット』などでタイトルロールを演じるほか、ワイルドホーン作品には『マタ・ハリ』で出演、演劇賞の受賞歴もある、韓国ミュージカル界のディーバ、オク・ジュヒョン。元宝塚歌劇団宙組のトップスターであり、退団後はブロードウェイミュージカル『CHICAGO』、ワイルドホーン作品である『ドラキュラ』にも出演した和央ようか。『ロック・オブ・エイジス』オリジナルキャストでトニー賞候補となり、ワイルドホーンとは、2013年『ジキル&ハイド』で主演したコンスタンティン・マルーリス。『エリザベート』では最年少でトート役を演じたほか、『ブロードウェイと銃弾』など話題作に出演し昨年ミュージカルカバーアルバム『a singer』を発売した城田優といった豪華キャストがそろう。そのほか、『ジキル&ハイド』のエマ役でデビューし、大型ミュージカルに多数出演しているイ・ジヘがゲストとして登場する。ワイルドホーン自身のピアノ演奏、実力派ミュージカル俳優らの歌唱、フランク・ワイルドホーンバンドとともに、趣向を凝らした演出を予定しているという今作。ロマンチックで艶あるメロディライン、そしてドラマチックな珠玉のワイルドホーン楽曲をぜひ体感してほしい。公演は3月26日(火)・27日(水)いずれも19時から、東京・Bunkamura オーチャードホールにて。チケットぴあでは2月11日(月・祝)まで抽選先行を実施中。
2019年01月31日古き良きの日本の風情を現代に伝え続け、創立130年を迎える劇団新派。庶民の日常を人情喜劇として上演し、創立70周年になる松竹新喜劇。歴史ある2劇団が競演を果たす『二月競春名作喜劇公演』が、2月の新橋演舞場に登場する。この公演に出演する松竹新喜劇のホープ、藤山扇治郎に話を聞いた。チケット情報はこちら昨年はNHK連続テレビ小説『まんぷく』に出演。藤山が演じた、ヒロインに何かと缶詰をプレゼントする料理人・野呂幸吉は、“野呂缶”の愛称がつくほど視聴者に愛された。その経験について尋ねると「今まで舞台のお知らせを送っても一切何も言ってこなかった同級生が、朝ドラに出たとたん急に連絡をしてきたり。通りすがりのおばちゃんに「見てるで!」と声をかけられたり(笑)。テレビの影響って大きいですね」とニコリ。ただし浮ついた気持ちは一切ない。「舞台はやはり“今、どの劇場で何をやっているか”という情報をを積極的に掴んでいただかないと足を運んでもらえないので。人に顔を知っていただくという意味でも大きな経験でした」と、あくまでも劇団員らしいコメントだ。言葉の端々から松竹新喜劇への愛情がこぼれ出る藤山だが、もともとは「大学を卒業して“東京の芝居”がやりたいと思って上京してきた」そう。だが「初めてのひとり暮らしでホームシックになりかけていた時に新喜劇のDVDを観たんです。その時に、なんて素晴らしいお芝居なんだ、と思ったんです」と話す。何が、彼の心をそこまで掴んだのだろう。「新喜劇は庶民のもの。描かれるのは嫁姑の問題や家族の問題といった、自分の普段の生活と比較して共感できる物語です。面白いお芝居は世の中にたくさんありますが、新喜劇は“共感のお芝居”。道徳や人情、人に対する思いやりが感じられます。そこは新喜劇が一番です。今の若い方も、観ていただいたら面白いと感じてもらえると思いますよ」。2月の公演で上演される演目は2作品。『華の太夫道中』(『太夫さん』より改題)は新派の、『おばあちゃんの子守唄』(『船場の子守唄』より改題)は松竹新喜劇の名作だ。藤山は両作品とも出演は初めてながら、縁は深い。前者は伯母である藤山直美が、後者は祖父である藤山寛美がそれぞれ当たり役にしていたからだ。「おじいさんは僕が3歳の時に亡くなっていますのでほとんど記憶がないのですが、映像で観た『~子守唄』の最後の場面がめちゃくちゃ面白くて。大笑いしながらも家族愛が描かれていて、これぞ松竹新喜劇だなという作品です。『太夫さん』は直美のおばさんがずっとやられていた演目。それに私のひいおじいさんは「関西新派」でお芝居をしていましたので、新派さんとも縁が深いんです。僕はまだぺーぺーですが、両劇団とも先輩方が長年培ってきたものがある。師匠から弟子へ、親から子へ伝えてきたものというのは、良いものだからこそなんです。そういう作品に出演できることは本当に嬉しいです」。出演は水谷八重子、波乃久里子、渋谷天外、藤原紀香ほか。公演は2月2日(土)から23日(土)にかけ、東京・新橋演舞場にて行われる。チケットは発売中。
2019年01月31日「大阪が世界に誇る伝統芸能・文楽の魅力をより多くの人に知ってもらいたい」と、大阪の放送局とナレッジキャピタルがひとつになり、2015年に初開催されたうめだ文楽。その5周年記念となる『うめだ文楽2019』に向けて、1月28日、会場であるナレッジシアターが入るグランフロント大阪北館のUMEKITA FLOORにて、プレ・パフォーマンスが開催された。「うめだ文楽2019」チケット情報今回の上演演目『義経千本桜』の静御前と狐が、ランチタイムで賑わうフロアに登場。吉田簑紫郎、吉田玉彦、吉田簑之、吉田玉延が人形を操りながら練り歩き、サラリーマンやOLらに公演をPRした。パフォーマンスを終えて、本公演のリーダーを務める簑紫郎は「今回は5周年ということで初めての二演目。『二人三番叟』と『義経千本桜』を上演します。分かりやすくて華やかで、初めてご覧になる方でも頭の中を空っぽにして楽しんでいただけるような演目を選ばせていただきました。文楽って、最初はちょっと入りづらいかなとか、敷居が高いイメージを持たれている方も多いと思うのですが、若い人が多い梅田の中心でやることで、初めての方にも気軽に親しんでいただければ」とアピール。また、これまでの4年を通して「毎回、初めてご覧になる方が半分以上で、リピーターになってくださるお客様もいらっしゃいます。次は10回を目標に続けていけるように頑張りたい」と意気込みを見せた。『うめだ文楽2019』は、3月29日(金)から31日(日)まで大阪・グランフロント大阪 北館4F ナレッジシアターにて上演。『二人三番叟』、『義経千本桜 道行初音旅』の上演のほか、東儀秀樹、三浦しをん、桂南光、上田誠ら日替わりゲストとのトークショーもあり。チケットは発売中。取材・文:黒石悦子
2019年01月30日市村正親と草笛光子の顔合わせで、『ドライビング・ミス・デイジー』が上演される。映画版がアカデミー賞最優秀作品賞をはじめ数々の賞に輝いた作品への挑戦である。共演は1993年の『ラ・カージュ・オ・フォール』以来25年ぶりとなる名優ふたり。不朽の名作を深く豊かに作り上げてくれそうだ。【チケット情報はこちら】1948年から25年間が描かれる物語の舞台となるのは、まだ人種差別意識が残るアメリカはアトランタ。夫を亡くしている72歳のユダヤ人・デイジー(草笛)が、運転していた車で事故を起こし、心配した息子が黒人の運転手・ホーク(市村)を送り込んできたことからストーリーは動き出す。独立心が強く黒人嫌いでホークを拒絶するデイジー。それでも辛抱強くデイジーのもとに通うホーク。そんなふたりが徐々に心を通わせ、ついにはかけがえのない友人となっていく姿が描かれる。上演のきっかけを作ったのは、演出を手がける森新太郎だ。「ミュージカルとかシェイクスピアではなく、違う市村を見たいと森さんが持ってきたのが、この作品だったんです」と市村。そこでデイジー役に浮かんだのが草笛だった。「市村さんから電話があったんです。“こういう話があるんだけどやらない?”って森さんから言われたと。実は前からいつかやりたいと思っていた作品だったこともあって、その場ですぐにやりたいと返事しました。それに、最初の勘として、市村さんとなら面白い関係になるなと思ったの」と草笛は言う。ただ、面白くなりそうだからこそ、草笛には心配なこともあるようだ。「台本を読んだらふたりのやりとりがあまりにも面白くて、しかも相手が市村さんだから、漫才になってしまったらどうしようと思ってるんです(笑)。謹厳なデイジーとして常に凛としていなきゃいけないのに」。それに応えて市村は、「大丈夫。森さんが漫才にはしないだろうし、僕は草笛さんのデイジーの台詞を聞いて、デイジーの生き方を見て、それに反応していくだけですから」ときっぱり。草笛も、「喜劇的な面白さもありつつ、深いものを腹に入れて演じないとこの作品の良さは出ないですものね。最後には人の心をズンと打たなきゃいけない」と引き締まる。年齢とキャリアを重ねてきたふたりだから表現できる人間ドラマとなるはずだ。「草笛さんとこの作品ができることが幸せ。長く俳優をやってきてよかったなと思います」と最後に語った市村。この巡り合わせに立ち会えるのは、なんと幸せなことだろう。公演は6月22日(土)から7月15日(祝・月)まで、東京・紀伊國屋ホールにて。その後、7月17、18日に宮城・電力ホール、7月23日に愛知・日本特殊陶業市民会館を巡演する。ぴあでは2月1日から11日まで東京公演の抽選先行エントリーを受付中。取材・文:大内弓子
2019年01月30日福岡出身の役者陣が地元の言葉で演じる舞台『帰郷』が開幕した。【チケット情報はこちら】本作は、入江雅人が企画・作・演出を手掛け、福岡出身の池田成志、田口浩正、坂田聡、尾方宣久、岡本麗、入江が出演するゾンビと青春の終わりの物語。入江が「福岡の人だけで舞台をやったら面白い」と約20年もの間温めてきた企画で、出演者に加え、ビジュアルやグッズのイラストは大人計画・松尾スズキ、応援コメントは劇団☆新感線・いのうえひでのりと、福岡出身の演劇人が集結して実現した。開幕に際し入江は「これまで10本近く作ってきたゾンビモノの作品の集大成でもあり、一人芝居(ベースとなった自身の一人芝居『帰郷』)でやってきたこともちりばめていて、僕が作ってきた芝居の集大成でもあると思います」とコメント。高校生男子5人組の無邪気で笑える青春のワンシーンから始まり、まさかのゾンビパニック勃発、さらに思わぬ方向へと進んでいく物語は、脚本そのものの面白さに、豪華キャスト陣による豊かな芝居、福岡弁特有のテンポやイントネーションがかけ合わさり、この作品でしか味わえない独特の魅力を放っていた。本作について出演者の池田は「見てどう感じてくれるのか?益々わからなくなってきました(笑)。我々福岡人がこんなセンシティブに描かれるなんて!少々の照れくささと、引っ張りだすおじさんおばさんの元気をどうぞ優しい目でご覧くださいませ」、田口は「とにかく、みんなとのグルーヴを楽しみ、頑張る所存でございます。気楽に、観てください」、坂田は「これだけ濃い福岡弁をしゃべる機会もあまりないと思うので、楽しんで、丁寧にやろうと思います。今年1発目、一生懸命やりますんでよろしくお願いします」、尾方は「他では観ることのできない、唯一無二の芝居になったと思います。全力で挑みます」、岡本は「とにかく、おもしろいと思います。脚本も役者もおもしろいので、十分に楽しんで頂けると思います。楽しんで、観て頂きたいです」とそれぞれコメントを寄せている。入江が「福岡の人にももちろん観てもらいたいし、東京にいる、福岡や他の地方から出てきている人にも観てもらえたら。ちょっと悲しい話ではありますが、絶対に、故郷やかつての友人のことを思い出したりできる、温かい想いが胸に燈るような芝居です」と言うように、幅広い人の心に響く作品。ここでしか味わえないものを体感しに、ぜひ劇場に足を運んで!『帰郷』は2月3日(日)まで東京・俳優座劇場にて、2月8日(金)から10日(日)まで福岡・イムズホールにて上演。取材・文:中川實穗
2019年01月29日主宰するKバレエ カンパニーにおいて、音楽がもつ魅力を存分に活かした意欲作を続々と発表してきた熊川哲也。彼がベートーヴェンの『第九』(交響曲第9番ニ短調作品125)にドラマを見出し、演出・振付を行ったのが、シンフォニック・バレエ『ベートーヴェン第九』だ。さらに、20世紀を代表する振付家ローラン・プティの名作で、彼と親交の深かった熊川が2016年に抜粋上演して喝采が巻き起こった『アルルの女』。今回同時上演されるこの2作品の公開リハーサルが、1月25日、同カンパニーのスタジオで行われた。ダンサーに加えオーケストラ、合唱、独唱を含む総勢150名で、“母なる星・地球”の歴史と現代社会、さらに未来までをも示唆してゆく『~第九』。クライマックスである第4楽章『歓喜の歌』に乗せて登場する主役は“神”ともいえる存在。振付を一新する今回、熊川とのダブルキャストとして選ばれたのが、ベルリン国立バレエ団、ハンガリー国立バレエ団のプリンシパルを経て、現在Kバレエカンパニーのプリンシパルとして熊川の世界観を体現している中村祥子だ。リハーサルでは、高らかに歌い上げられる『歓喜の歌』のなか、長身(174センチ)の中村が登場。厳粛な雰囲気さえ漂わせながら、矢継ぎ早にシェネ(ターン)、グラン・ジュテ(ジャンプ)などを繰り出してゆく。公演を目前に控えて細かい調整をつけていくのは、Kバレエのプリンシパルキャラクターである渡辺レイだ。渡辺の演出を受けながら、中村は熊川のこだわりである“音楽”との共鳴を繊細につかんでゆく。床に描かれているのは直径5メートルほどの円。「そんなに大きくないのに、世界一周のように感じる」と笑いながらもらした中村の言葉が、本作のスケールを物語っているようだ。続いて『アルルの女』のリハーサルに、プリンシパルの宮尾俊太郎と荒井祐子が登場。本作はプティが1974年に発表した1幕バレエで、ジョルジュ・ビゼーのドラマチックな音楽が印象的な演目だ。南仏の村に暮らす青年フレデリが、アルルの闘牛場で見かけた美しい女性に恋をする。彼女が別の男の情婦と知り、傷心のうちに村娘ヴィヴェットとの結婚を決意するフレデリ。だが“永遠に不在”であるアルルの女の幻影に悩まされた彼は、ついに……という筋立てだ。振付指導は、プティの元で踊り、現在はプティ作品のアーティスティック・ディレクターを務めるルイジ・ボニーノ。一途なゆえに突っ走ってしまうフレデリと、ひたすらフレデリを想う可憐なヴィヴェットに、宮尾と荒井はハマリ役だ。そのうえで、ボニーノはプティの“遺伝子”をふたりに伝授。明るいキャラクターで取材陣を笑わせながらも、「プティのステップ(振付)はとても難しいんだ。技術はもちろん、フィーリングとハートが必要だからね」と語ったボニーノ。うなずく宮尾と荒井も充実の表情を見せていた。2作品共に、さらに進化を続けるKバレエの本公演。見逃す手はないだろう。公演は1月31日(木)から2月3日(日)まで、東京・オーチャードホールにて上演。チケットは発売中。取材・文/佐藤さくら
2019年01月29日KAAT神奈川芸術劇場<中スタジオ>にて、白井晃演出の「出口なし」が1月25日(金)に幕を開けた。【チケット情報はこちら】哲学者としても有名なフランスの劇作家ジャン=ポール・サルトルの代表作である「出口なし」は、1944年の初演以来様々な形で上演されてきた。本公演では、KAAT神奈川芸術劇場芸術監督の白井晃が演出し、世界的なダンサーで近年は俳優活動にも力を入れている首藤康之、ダンサー兼振付家としても活躍する中村恩恵、そして映像・舞台と幅広く活躍する女優・秋山菜津子が出演し、“演劇”と“舞踊”の境界を越える作品として創作されている。舞台は、そのタイトルどおり窓や鏡のない密室。主な登場人物はその密室に閉じ込められた素性の知らない男女3人のみ。スリリングな会話劇が有名なこの戯曲を、ダンサーと俳優の混合キャストで上演することで、“言葉”だけでは読み取れないもの、“身体”だけでは伝えきれないものが融合され、哲学者サルトルが戯曲にこめたメッセージが新たに立ち上がってくるのではないだろうか。ぜひその目で確かめてほしい。公演は、KAAT神奈川芸術劇場<中スタジオ>にて2月3日(日)まで上演。チケットぴあにて現在チケット発売中。
2019年01月29日1月31日(木) にサントリーホールで開催される「ジョン・ウィリアムズ」ウインドオーケストラコンサートのリハーサルが、本日1月29日(火)に行われた。【チケット情報はこちら】本公演は、映画音楽の巨匠ジョン・ウィリアムズが手がけてきた音楽を吹奏楽で楽しめるコンサートで、『スター・ウォーズ』、『インディ・ジョーンズ』、『ハリー・ポッター』などの音楽を演奏する。指揮者は、東京フィルハーモニー交響楽団のレジデントコンダクターである渡邊一正。演奏は東京佼成ウインドオーケストラが担当する。ゲストヴァイオリニストに松本蘭、解説には映画ライター・編集者のよしひろまさみちも出演することが決まっており、ファン注目の公演だ。セットリストは下記が予定されている。プログラム-1部-オリンピック・ファンファーレとテーマ(1984年ロサンゼルス五輪)『レイダース 失われたアーク《聖櫃》』よりレイダース・マーチ『E.T.』より地上の冒険『ジュラシック・パーク』サウンドトラック・ハイライト『ハリー・ポッターと賢者の石』よりハリーの不思議な世界『シンドラーのリスト』のテーマ(ヴァイオリン:松本蘭)-2部-『スーパーマン』よりスーパーマン・マーチ『JFK』のテーマ『ターミナル』よりビクター・ナボルスキーの冒険(クラリネット:太田友香)~スター・ウォーズ~20世紀FOXファンファーレ(作曲:アルフレッド・ニューマン)『スター・ウォーズ』よりメイン・タイトル『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』よりレイのテーマ『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』よりX-ウイングのためのスケルツォ『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』よりレジスタンスのマーチ『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』よりジェダイステップ&フィナーレコンサートのチケットは残りわずか。ぜひこの機会をお見逃しのないよう、ぜひ会場に足を運んでほしい。公演概要:「ジョン・ウィリアムズ」ウインドオーケストラコンサート1月31日(木) 開場18:00 / 開演19:00サントリーホール大ホール(東京都)指揮:渡邊一正吹奏楽:東京佼成ウインドオーケストラゲストヴァイオリン:松本蘭解説:よしひろまさみち[上演時間] 約2時間20分予定(休憩1回含む)料金(税込・全席指定):6000円~3000円※未就学児入場不可※5歳未満のお子様はご入場できません。※車イス席をご利用ご希望のお客様はS席をご購入いただき、キョードー東京(0570-550-799)までお電話にてご連絡ください。※チケットを紛失された方、または当日チケットをお忘れになった方はチケットがなければどのような場合でもご入場できません。主催・企画・制作:キョードー東京
2019年01月29日オリジナルの歌と踊りで紡ぐ「東京ゲゲゲイ歌劇団」公演第3弾『黒猫ホテル』が開幕。公演の前には通し稽古が公開された。【チケット情報はこちら】※下記、ネタバレ注意しばらく活動を休止していたYUYUが復帰し、BOW、MIKU、MARIEと、久々に東京ゲゲゲイのフルメンバーが揃った稽古場は、活気にあふれていた。メンバー達が猫耳のついた黒いキャップにウェイトレス風衣裳に身を包んでスタンバイ。〈Black〉〈Red〉〈White〉の三部からなる今回のショー。最初のナンバー、『黒猫ホテル』の「ようこそ 我らが黒猫ホテルへ 終わりなき旅の途中 ごゆっくりおくつろぎください」という歌詞は、そのはじまりにぴったりだ。メンバーたちがホテルのメイド風衣装を一瞬でチェンジする。昨年リリースしたアルバムからの楽曲が続き、MIKEY独特の透明感ある歌声が稽古場に響き渡る。日替わり曲のひとつとしてこの日披露された『ズットスキナヒト』では、しっとりと歌うMIKEYの周囲で、ほかのメンバーは座ったまま、曲の世界をジェスチャーで表現。そして〈Black〉最後は東京ゲゲゲイのテーマ曲とも言うべき『TG』。『TG We Are TG』『TOKY俺達ゲゲゲイ』の歌詞に胸が躍る。続いて〈Red〉。メンバーたちは赤いブーツとシースルーの衣裳を身に着け、MIKEYも赤いハットをかぶる。『さみしい×1000』では孤独の中でもがき苦しむ心をMIKUが激しいダンスで表現するなど、ここではメンバーそれぞれの見せ場があるのも特長だ。さらに、武田真治がサックスとして参加している『愛のフルコース』の、どこか倒錯めいた妖艶な世界も見逃せない。最後は〈WHITE〉。MIKEY、メンバーの衣装も白・銀色に変わる。『ゲゲゲイメドレー』などアップテンポの曲が続き、ボルテージは最高潮に。今回は、東京ゲゲゲイ歌劇団で初めて、生バンドが参加。園畑貴之のファンタジックなキーボードと、松原“マツキチ”寛のパッションあふれるドラムを得て、ひときわ濃密な色を帯びるゲゲゲイの歌と踊りの世界を、お見逃しなく。東京は本日より1月31日(木)までEXシアター六本木にて上演。大阪ほか地方公演もあり。チケットは好評発売中。取材・文:高橋彩子
2019年01月29日2月2日(土)、東京芸術劇場で行われる東京都交響楽団の第873回 定期演奏会Cシリーズでは、ふたりの「新星」の共演に注目が集まる。【チケット情報はこちら】2008年に引退した偉大なピアニスト、アルフレッド・ブレンデルに認められ、13歳から師事したのがキット・アームストロングだ。26歳という年齢が似つかわしくないほど、師譲りのエレガントで知的な演奏を聴かせるピアニストで、ブレンデルが「これまでに出会った最も偉大な才能の持ち主」と惚れ込むのも納得の逸材中の逸材である。演奏だけでなく作曲家としても活動する天才が聴かせる、得意の古典派を聴き逃すわけにはいかない。30代半ばのニコラス・コロンは圧倒的な爆発力のある演奏で注目される新鋭指揮者。彼が創設したオーロラ・オーケストラ(ロンドン)は、ほぼ立奏かつ暗譜でベートーヴェンの交響曲を演奏することで話題を集めている。ピリオド楽器や奏法を取り入れつつも、レパートリーが広く、古楽という枠組みを超えていくスタンスはまさに、フランソワ=グザヴィエ・ロトやテオドール・クルレンツィスの後継といったところ。性格の異なるふたつのストラヴィンスキー作品をどう演奏し分けるのか、目が離せない。チケットは好評発売中。文:小室敬幸(音楽ライター)
2019年01月29日加藤和樹と凰稀かなめがW主演を務める『暗くなるまで待って』が現在上演中。その開幕に先駆けゲネプロと囲み取材が行われ、出演者の加藤、凰稀、高橋光臣、猪塚健太、松田悟志と、演出の深作健太が登壇した。【チケット情報はこちら】日本では約10年ぶりの上演となる本作は、1966年にフレデリック・ノットが書き下ろし、ブロードウェイで初演されたサスペンス。舞台となるのは、盲目の若妻・スージー(凰稀)と夫・サム(松田)が暮らすロンドンのアパートの一室だ。サムは空港で預けられたという、実は麻薬入りの人形を持ち帰る。その人形の行方を探すロート(加藤)に命じられたマイク(高橋)とクローカー(猪塚)は、スージーを騙し人形のありかを聞き出そうとするが、彼らの言動に不審を抱いたスージーは少女グローリア(黒澤美澪奈)の協力を得て、男たちに立ち向かう――。囲み取材で加藤は「果たしてこの舞台がどう見えるのか。プレッシャーもあって、いい緊張感です。タイトルになっている暗闇のシーンはもちろん、それぞれの人間性、生きてきた過程のようなものも見どころになっています」、凰稀は「人と人との関わりあいも見どころです。序盤でサムがスージーに“そういうときは「いい子ね、ありがとう」って言うんだ”と話すのですが、その言葉から伝染していくものがある。その流れも見ていただけると面白いと思います」とコメント。深作は「この作品は一昨年亡くなられた演出家の青井陽治先生や、美術の朝倉摂さんをはじめとする多くの先輩たちがつくってきた作品で。それを今自分がこうして演出させていただくことは喜びと同時にプレッシャーを感じています。ですが信頼すべきは素晴らしい役者さん達。みなさんで一緒につくってきました」と振り返った。約2時間5分、ノンストップで繰り広げられる心理戦そして頭脳戦。深作が「ラスト20分の暗闇でのクライマックスは素敵な仕上がりになろうとしています」と話したように、最後の攻防戦は本作の大きな見どころ。しかしそこに辿り着くまでの、彼女の盲目を利用したたくらみをスージーが次々と見破る爽快感や、追い詰められ理性を失っていくロートの姿、スージーとの関わりから生まれるマイクの揺れ、スージーとグローリアの想いの変化なども丁寧に描かれている。ぜひこの生々しいサスペンスを劇場で体感してほしい。公演は2月3日(日)まで東京・サンシャイン劇場にて上演後、2月8日(金)から10日(日)まで兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール、2月16日(土)17日(日)に愛知・愛知県産業労働センター ウインクあいち、2月23日(土)に福岡・福岡市民会館 大ホールを巡演。取材・文・撮影:中川實穗
2019年01月28日串田和美が演出を手掛け、安蘭けいが出演するベルトルト・ブレヒトの喜劇『マン イスト マン』が1月26日に開幕した。【チケット情報はこちら】物語は、英軍隊の機関銃隊のおバカな4人組が寺院で賽銭泥棒をはたらき、ひとりが逃げ遅れてしまうことから始まる。鬼軍曹にひとり足りないことがバレないよう何とかしたい3人は、酒屋のおかみにキュウリを運ばされるお人よしの男に助けを頼み――。人間とは何か。笑いとユーモアの中でアイデンティティをめぐるストーリーだ。S席はテーブルがあって料理付き、A席も座席で飲食ができる“キャバレーシアター”。客席には振るとパチパチ拍手音が鳴る“パタパタ”が配られ、開演までコック姿のキャストたちが“ブーイング笛”を販売。上演中に拍手もブーイングもできるカジュアルな雰囲気だ。安蘭と串田が登場して挨拶すると、物語はスタート。作品は“S席の料理を作ったコックたちによるお芝居”として始まり、登場人物の名前も料理にちなんだ名前に変更されている。客席からは舞台袖も丸見え。コック達が次のシーンの準備をしているのも、舞台上の芝居を見てブーイング笛を鳴らしている(!)のも見え、「難解」と言われるブレヒト作品への構えが自然と取り払われていく。出演者は、おかみベグビック役の安蘭、鬼軍曹役の串田、そしてコックとして物語の登場人物を演じる武居卓や小椋毅、海老澤健次らオーディションで選ばれた12人のメンバー。前半ではコックたちの場面と『マン イスト マン』の物語を行き来しながら彼らが案内役として客席を引っ張るが、S席の観客が食事を終えた頃には物語は一直線に進み始める。劇中には歌やダンスがちりばめられ、『リトル・ナイト・ミュージック』(2018年4~5月)ぶりとなる安蘭の歌や、串田のクラリネット演奏も見どころ。音楽・ピアノ演奏を担当する元ボ・ガンボスのDr.kyOnによる歌にも注目だ。ここでしか体験できないものがたくさん詰まった本作。ブレヒト作品に初挑戦したい人にもオススメしたい。KAAT 神奈川芸術劇場とまつもと市民芸術館による初の共同プロデュース作品『マンイストマン』は、2月3日(日)まで神奈川・KAAT 神奈川芸術劇場 大スタジオで上演中。その後、2月8日(金)から13日(水)まで長野・信毎メディアガーデン1Fホールにて上演。取材・文:中川實穗
2019年01月28日