チケットぴあがお届けする新着記事一覧 (123/342)
村上龍原作の小説を音楽劇に仕立てあげ、2016年の上演時に大好評を博した音楽劇『コインロッカー・ベイビーズ』。初演の成功を受け、早くも今夏、再演が決定した。出演者も、ほぼ初演のキャストが集結する一方、主演の橋本良亮(A.B.C-Z)と河合郁人(A.B.C-Z)が互いの役を回替わりで交換し演じるという新しい試みをすることで話題を呼んでいる。【チケット情報はこちら】そんな注目の本作だが、7月10日、開幕に先駆けてフォトコール(舞台の一部の公開稽古)及び囲み取材が実施された。今回、フォトコールで上演されたのは、タイトルにも関係する、とある駅のコインロッカーから赤ん坊が発見されたという象徴的な舞台の冒頭部分を始めとする5つの場面。ここでは、初演時にはなかったという今回からの新曲である、キク(橋本と河合のWキャスト)、ハシ(河合と橋本のWキャスト)、そしてアネモネ(山下リオ)が、それぞれの想いを込めて歌う三重唱もお披露目された。囲み取材の中で、河合は「前回上演時に、この舞台が自分たちの力になったことをとても感じて、初演が終わったあとすぐに“またやりたい”と思っていたので、今回の再演は嬉しい」と顔をほころばせた。また、今回のキクとハシを交互で演じるという試みについて「前回終わったときに(当時ハシ役だった自分が)プロデューサーさんに“キク役をやりたい”と言ったので、“やっちまったな”と思った」という橋本だが、「全く違うものを観ていただけると思う」と太鼓判を押す。そんなふたりについて、今回からの出演となる山下は、「このふたりの初挑戦という部分もあったので、そこで少しベースが一緒になった印象があって、心強かった」と言う一方、初演から出演しているシルビア・グラブからは、「ふたりの演じ方が全然違うので、ふたりの役が変わると“こうくるか!”と戸惑うことがあるので、(相手役である山下も)大変だと思う」と、自身もハシの妻役のニヴァを演じる中で、相手役ながらの苦労を語った。橋本が、「再演と聞くと、初演を観に来てくださった方は構えるところがあると思うが、それとはまったく別のものをみせるので、期待して観に来てください」と意気込む本作は7月11日から29日(日)まで東京・TBS赤々ACTシアターで上演。その後8月以降は大阪、富山を巡演予定。チケット好評発売中。
2018年07月11日近年、映画やテレビドラマなどで活躍が目立つ俳優・吉沢悠が、3年ぶりに舞台にカムバック。今秋上演の主演舞台『華氏451度』について話を聞いた。【チケット情報はこちら】原作は、1953年にアメリカの作家レイ・ブラッドベリによって書かれたSF小説。急速に発展する情報化社会の中、本がテレビやラジオに取って代わられることに危機感を覚えた作者が未来世界に真っ向から取り組んだもので、1966年にはフランスの巨匠フランソワ・トリュフォー監督によって映画化もされている。2016年にストリンドベリ原作の『夢の劇』を舞台に立ち上げた白井晃(演出)×長塚圭史(上演台本)が再びタッグを組み、挑む今回。吉沢は、本の所持や読書が禁じられた社会で隠匿されていた本を焼き尽くすファイアマンのひとり、ガイ・モンターグ役を担う。原作を読み、「今のインターネット社会に置き換えて考えられるようなことがユーモアも交えつつ描かれていて、ハッとさせられた」という吉沢。その後、映画版にも目を通し、今は長塚による準備稿と向き合う。「原作が持つ空気感や世界観がしっかりと描かれた台本だと思います。それでいて、原作とも映画ともちょっと違う部分もあって。解釈や演出の仕方で様々に形を変える題材ですね。白井さんと長塚さんがどんな舞台に仕立ててくださるのか、僕自身、早く知りたいです。ほんと、どんな舞台になるのか想像つかないんですよね……。って、事前に考えすぎて頭でっかちにならないようにしないと(苦笑)」初となる白井の演出作で演じるモンターグは、「それまで模範的に生きてきたのに、ふと法に対し疑念を持ったことをきっかけに、反体制へと足を踏み入れてしまう」という役どころ。同役を掘り下げる稽古期間中には40歳の誕生日を迎える。「今回“3年ぶりの舞台ですね”と皆さんに言っていただくんですが、自分では“3年”という実感があまりなくて。それくらい瞬間瞬間を生きてきたのかも。30代は先々のビジョンに対していろいろと考えを巡らせ、焦りを感じることも多かった。でもこれからは、目の前のものや自分の置かれている状況をしっかりと味わい、生きていきたいなと。不安もありますけど、それ以上に楽しむ。まずはこのタイミングで巡り合えたこの作品に、じっくりと取り組みたいと思います」。舞台本編はもちろん、役者・吉沢悠の進化が目撃できそうで、楽しみだ。公演は神奈川・KAAT 神奈川芸術劇場で9月28日(金)から10月14日(日)まで。チケットの一般発売に先駆けて、プリセールを実施中。受付は7月12日(木)午後11時59分まで。取材・文:兵藤あおみ衣装提供:nest Robe CONFECT、45R
2018年07月11日まもなく開幕となる舞台『アンナ・クリスティ』。映画版ではグレタ・ガルボが演じた、タイトルロールとなるアンナ・クリスティには13年ぶりの舞台出演、そして初の主演作品となる篠原涼子。ロンドン・ウエストエンド公演ではジュード・ロウが演じ話題となったマット役に佐藤隆太。アンナの父、クリス役にたかお鷹、クリスと一緒に住む老女・マーシー役に立石涼子と、実力派俳優が揃う今作。またクリス行きつけの酒場のマスター・坊さんジョニー役を原康義、クリスとアンナの再会に立ち会う酒場の店員・ラリー役を福山康平、また舞台となるニューヨーク市サウス通りの港湾労働者役を俵和也、水夫ジョンソン役を吉田健悟が演じる。【チケット情報はこちら】初日まで約1週間と迫る中、衣裳付稽古が、報道陣に公開された。稽古場に入ると、たかおと原が台詞を合わせるなど、役者たちはそれぞれに準備をしている。この日は通し稽古ということで、一幕からスタート。篠原演じるアンナは、幼くして父と離れ農場で育ったが、これまでの虐げられた生活に疲れた女性。父・クリスを頼って来るも不信感も捨てられない、不安定なアンナを篠原は繊細に表現する。アンナ、クリス、マットが中心となる同作だが、立石演じるマーシーは、酒場にたどり着いたアンナが、最初に話す人物。クリスと住んでいた、やはり海をよく知る女であるマーシーと、つっけんどんな返ししかできないアンナ。実力派女優ふたりが、女同士として話すシーンは短いながらも迫力に溢れていた。一幕後半、クリスの石炭船を気に入り、新しい暮らしに少し希望を持つアンナ。そこへ遭難船からの助けを呼ぶ声に、クリスが向うと、その船から上がってきたのはアイルランド人のマット。佐藤演じるマットは、粗野で大口を叩く、単純でまっすぐな男。出会ってすぐにアンナへの好意をぶつけ、あっという間に距離を縮めるふたり。単純なマットと、長く離れていた娘を守りたいクリス、海の男同士の何度も繰り返されるぶつかり合いは、シーンが進むごとに熱を増す。感情の起伏が激しい男たちと、対して秘密を抱えたままのアンナの対比もまた見所のひとつといえるだろう。一幕、二幕を通し、約2時間半の稽古は終了。本番さながらの迫力で、役者同士の熱、そして激しいぶつかり合いを体感する作品になっていた。衣裳、また完成されたセットの中でアンナが自身の人生をどのようにやり直すのか、本番を楽しみに待ちたい。舞台『アンナ・クリスティ』は7月13日(金)から29日(日)まで東京・よみうり大手町ホール、8月3日(金)から5日(日)まで、大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて上演。チケットは現在発売中。
2018年07月11日開業25周年を迎えた梅田スカイビル・空中庭園展望台が7月2日、リニューアルオープンした。1993年に世界初の連結超高層建築として誕生し、建築物という観点からの注目度が高く、大阪のランドマークとして多くの人に親しまれてきた梅田スカイビル。このたびのリニューアルにより、新たに体感できる魅力を紹介する。「梅田スカイビル空中庭園展望台」チケット情報必見は、空中庭園40Fの展望フロアに設けられたゾーン“シアター”で限定公開されるショートアニメーション『空へ』。梅田スカイビルが生まれたコンセプトストーリーを軸に、これまでの25年間とこれからの25年間を、ともに生きる人々に寄り添ったストーリーで構成。国内外の人に楽しんでもらうためセリフを使わないノンバーバルスタイルで展開する。2009年に短編アニメーション『つみきのいえ』で第81回米アカデミー賞を受賞した平田研也によるオリジナル脚本、監督は山田詩音が手掛けている。梅田スカイビルの建設が始まった当時からその工程、そして現在の様子まで、細部にわたって忠実に描写。約6分という時間の中で、四半世紀以上の月日と多くの人々の思いを凝縮している。また、澄みきった空のような透明感と未来への躍動感を彷彿させる羽深由理の音楽にも注目だ。同じく40Fの空に浮かぶカフェ「cafe SKY 40」では、煎りたて、挽きたてのコーヒーやスカイビル型のオリジナルスイーツ「梅田スカイビルワッフル」が新たに登場。世界各国のビールも25種類から50種類にボリュームアップした。39Fのギャラリーショップ「UMEDA SKYBLDG GALLERY SHOP」ではオリジナルグッズも新登場とスケールアップ、人気の梅田スカイビル オリジナルフィギュアも健在だ。ほかにも、梅田スカイビルの歴史を辿りながら、地下の巨大機械室「MACHINE ZOO」や東棟と西棟を繋ぐ「空中ブリッジ」など一般入場では立ち入ることのできないエリアも見学できる「梅田スカイビル ガイドツアー」や、25周年限定フィギュア付プレミアムチケットの登場など、これまで以上に楽しめる内容となっている。25周年を機に生まれ変わった梅田スカイビル・空中庭園展望台。その物語は3Fの空中庭園展望台の入場口から始まっている。空へと続くストーリーをぜひ体感してほしい。チケットぴあにて入場引換券を発売中。梅田スカイビル・空中庭園展望台【営業時間】9:30~22:30(最終入場22:00)※特別営業日あり【休館日】なし【入館料】大人1,500円(障がい者750円)、4歳~小学生700円(障がい者350円)※団体料金あり【HP】
2018年07月09日演劇でも野球でも、とかく若さあふれる“ルーキー”が話題になりがちなのは定石。しかし、劇団入団18年目の俳優が42歳にして初主演、しかも「42歳でプロデビューした野球選手」の役で!そんな注目作、演劇集団キャラメルボックス2018サマーツアー『エンジェルボール』が7月6日、東京・サンシャイン劇場で開幕した。【チケット情報はこちら】この作品は、飛騨俊吾の長編小説が原作。広島県尾道市因島に住む41歳の長距離トラック運転手・寺谷和章は、バツイチで小学生の息子たちと3人暮らし。ある夜、自動車にはねられて海に転落するが、目の前に現れた天使から“思い通りの球を投げる能力=エンジェルボール”を授けられる。寺谷は子供のころからファンだったプロ野球チーム・広島シャークに入団を決意し……というストーリー。最大の見どころは、今回主演をつとめた三浦剛の存在感だろう。入団18年目、これまではバイプレーヤーとして劇世界を支える側だった彼を、今作で初主役に抜擢した一見大胆なキャスティング。でも初めてキャラメル作品を見る人でも、その理由は舞台を観たら納得する。大柄でいかつく、短気だけど根は優しい、それでいて調子にも乗りやすい……そんな寺谷という役が、これ以上はまる俳優はいないのでは?寺谷に“エンジェルボール”を授ける天使・もさん役の木村玲衣との体格差も、観ていてなんだか微笑ましい。また、寺谷は大学までずっと野球に打ち込んでいたという設定なのだが、三浦もピッチングフォームなどが実にサマになっている。それもそのはず、三浦自身も大学まで本格的に野球に打ち込んでいた経歴を持つ(ちなみに実兄は“ハマの番長”のニックネームで知られた元プロ野球選手・三浦大輔)。年齢も主人公の実年齢と同じ、まさに奇跡に近いめぐり合わせ。もちろん、作品の魅力はそれだけではない。ファンタジックな設定はあるものの、主軸となるのはふとしたことですれ違ってしまった家族の物語。この部分のやりきれなさがあるからこそ、中年の体にむち打つ寺谷の“挑戦”が胸にせまる。野球経験者やプロ野球好きの涙腺も必ず刺激するはずだ。初主演の三浦を支える劇団員のチームワークはもちろん、4人のゲスト俳優陣にも注目。さすがの貫禄を見せたベテラン・久松信美、敏腕記者役が似合う佐藤めぐみ、息子・大河役としてストーリーテラー的役割もこなす田中亨(劇団Patch)、寺谷と心を通わせる捕手・達原役をフレッシュに演じた山田ジェームス武。彼らの熱演がまた、舞台にしっかり厚みを与えてくれている。キャラメルボックスの新なる名作、その誕生をぜひ見届けよう。東京公演は7月16日(月・祝)まで。その後、7月20日(金)~22日(日)に京都劇場、7月25日(水)に広島JMSアステールプラザにて上演。取材・文:川口有紀
2018年07月09日幅広い世代から長年愛されているブロードウェイ・ミュージカル『ピーターパン』。38年目を迎えた今回は、昨年に引き続き藤田俊太郎が演出を手がけ、弱冠14歳の吉柳咲良もピーターパン役を続投する。また新キャストとしてフック船長&ダーリング氏役にISSA、ウェンディ役に河西智美を抜擢。マスコミ向けに行われた製作発表には、タイガー・リリー役の莉奈、ダーリング夫人役の入江加奈子、ライザ役の久保田磨希を加えた全7人が登壇した。会見の冒頭を飾ったのは、ピーターパンがウェンディたちとネバーランドへと飛び立つ、作品を代表するナンバー『アイムフライング』。役の衣裳に身を包んだ吉柳が颯爽と登場すると、会場は一気に『ピーターパン』の世界に。伸びやかで透明感のある、そして元気いっぱいな歌声を披露してくれた。その後は演出の藤田、さらにそれぞれの衣裳をまとったキャストが登場。作品への抱負を語った。2度目の演出となる藤田だが、「新鮮な気持ちで、新作のつもりで挑戦しています」と述べ、さらに「世界中で上演されている『ピーターパン』の歴史の中でも、きちんとした1ページを刻める、そんな作品をお客さまに届けたいです」と続け、世界レベルという大きな目標を掲げた。ピーターパン役の吉柳は、「去年とはまた違うプレッシャー、座長の重みを感じています…」と神妙な面持ち。だが「たくさんレッスンを重ねてきて、去年に比べ、技術面や台詞の読み解き方も大きく変わってきたと思います。藤田さんの言う“永遠に子供のままだけど成長しているピーターパン”というのを、この1年で成長した私の姿を通してお見せしたいです!」と、頼もしい言葉も聞かせてくれた。近年俳優としても高い評価を受けているISSAは、「皆さんの思っている以上を返すのが自分の役目」と初のフック船長役に気合い十分。さらに吉柳について「とにかく頑張り屋さん」と切り出し、「責任感がすごく強いので、みんなをちゃんと頼れるよう、僕らがフォローしていければ」と頼れる兄貴の一面を覗かせた。すると吉柳の目にはいっぱいの涙が。「本当にありがたいです」と声を震わせ、カンパニーの結束の強さをうかがわせた。ライザ目線での物語展開、セットを簡潔にしてアクティングスペースを広く、飛び出す絵本ならぬ飛び出す舞台になど、新たな趣向も盛りだくさん。大人も子供も楽しめる、世界レベルのミュージカルで、夏の思い出の1ページを彩ってみては?公演は、7月21日(土)から8月1日(水)まで東京・東京国際フォーラム ホールCにて。その後、大阪、金沢、名古屋でも上演する。チケットは発売中。取材・文:野上瑠美子
2018年07月09日7月14日(土)(前日祭)・15日(日)・16日(月・祝)に静岡・つま恋リゾート 彩の郷で開催される野外音楽フェスティバル「ap bank fes ’18」。同フェスのタイムテーブルが発表された。【チケット情報はコチラ】いよいよ来週に迫った「ap bank fes ’18」。公式サイトでは、タイムテーブルのほか、会場MAP、飲食店や雑貨店、ワークショップ出展の情報も合わせて公開されている。また、7月13日(金)には、Salyuをゲストボーカルを迎えたBand Bandの新曲『MESSAGE -メッセージ-』の配信リリースが決定。開催を目前に盛り上がりを見せる「ap bank fes’18」。現在、7月14日(土)前日祭のチケット発売中。■ap bank fes ’18日時:7月14 日(土)(前日祭) 開場12:00 / 開演13:30 /終演19:00(予定)/ 閉園22:007月15日(日) 開園8:00 / 開場9:00 / 開演11:30/ 終演19:30(予定)/閉園22:007月16日(月・祝)開園8:00 / 開場9:00 / 開演11:30/ 終演19:30(予定)/閉園22:00会場:つま恋リゾート 彩の郷(静岡県)出演:【7月14日(土)(前日祭)】ウカスカジー / OVERGRO UND ACOUSTIC UNDERGROUND / 桐嶋ノドカ / Salyu×小林武史 / SPECIAL OTHERS ACOUSTIC / DJダイノジ / LEGO BIG MORL【7月15日(日)】Bank Band / YEN TOWN BAND / 佐藤千亜妃(きのこ帝国) / Salyu / スガシカオ / 竹原ピストル / 東京スカパラダイスオーケストラ / ナオト・インティライミ / Mr.Children / ROGUE / RYUICHI, SUGIZO & INORAN(LUNA SEA)[pieni stage] Polaris【7月16日(月・祝)】Bank Band / 絢香 / [ALEXANDROS] / indigo la End / 岡村靖幸 / 高橋優 / チャラン・ポ・ランタン / ハナレグミ / MAN WITH A MISSION / Mr.Children[pieni stage] GAKU-MC
2018年07月09日イングランド出身のプログレッシヴ・バンド、Renaissance(ルネッサンス)が8年ぶりとなる来日公演を9月17日(月・祝)・18日(火)に東京・山野ホールで開催する。アニー・ハズラム率いるUKを代表するプログレッシヴ・バンド、ルネッサンス。1969年にロック史に大きな影響を与えたUK ロック・グループ、ヤードバーズの元メンバーにより結成された。その後、5オクターブという驚異の声域を持つアニー・ハズラムと、秀でたソングライティング・スキルを持つマイケル・ダンフォード主導によって、確固たる地位を築き、現在までに40年以上のキャリアを誇る。「シンフォニック・ジャーニー」と題された来日公演では、『プロローグ』『トリップ・トゥ・ザ・フェア』『母なるロシア』『ア・ソング・フォー・オール・シーズンズ』『燃ゆる灰』など、往年の代表曲で構成されたセットリストを披露する予定。チケットの一般発売は8月4日(土)午前10時より。なお、一般発売に先駆けて、Live Nation Japan先行を実施中。受付は7月12日(木)午後11時59分まで。■ルネッサンス<シンフォニック・ジャーニー>9月17日(月・祝)山野ホール(東京都)開場16:15 / 開演17:009月18日(火)山野ホール(東京都)開場18:15 / 開演19:00
2018年07月09日演劇のみならず映像でも40年以上にわたって第一線で活躍しながら、この4月にはミュージカルに初挑戦するなど、常に驚きを与えてくれる風間杜夫。今年はさらに、自身にとって大きな挑戦となる舞台が待つ。アメリカを代表する劇作家アーサー・ミラーの『セールスマンの死』である。長塚圭史の演出によって上演される近代戯曲の名作にいかにぶつかっていくか。日本でも名優が演じてきた作品に、演劇魂を奮い立たせている。【チケット情報はこちら】『セールスマンの死』は時代も国も越えて上演され続け、今も多くの心を震わせている作品だ。主人公は、60歳を過ぎてかつての辣腕セールスぶりに精彩を欠いてしまったウィリー・ローマン。彼の死に至る最後の2日間を描いた物語には、「今に通じる生きることの困難さや家族の問題が、見事に表れている」と風間も語る。「人が介在しなくても買い物ができる今。セールスマンなんていう言葉は死語になっているのかもしれません。でも、夢を持って誠実に取り組んでいた仕事を突然失う残酷さや、息子たちの人生が上手くいっていないというような家族の問題は、今の時代にも変わらずあることだと思うので。立派な男ではないかもしれないけれども、ウィリー・ローマンの人生とその苦悩は、演じがいのあるものだと思うんです」出演依頼があった当初は、ためらいもあったそうだ。だが、「自分もこんな骨格の太い大きな芝居をやる年齢になったんだ」と覚悟を決めた。「これまで僕はどの役も、自分のなかにある共通項を探ってそれを大きく膨らませて演じてきました。でも、このローマンという役はそのやり方では抗しきれないくらい、一筋縄ではないかないのではないかと思います。改めて“役作り”ということをやっていかなければならないでしょうね。戯曲を何度も読んで、いろんな課題を見つけて。演劇の初心者に返る気がしてますよ(笑)」。キャリアを積んでなお困難なことに挑戦するのは「元気でいたいから。安心してラクなほうへいっちゃうとガクッときて使い物にならなくなっちゃうよ」と笑わせる。学生演劇からスタートし、様々な伝説の舞台を作ってきた人だ。「この舞台も若い人たちに観てもらって、後々、“お前、風間杜夫のセールスマンの死、観てたか?”って語られたいです(笑)」。69歳になった風間杜夫の熱、感じておかなければいけないのではないだろうか。公演は11月3日(土)から18日(月)まで、神奈川・KAAT 神奈川芸術劇場ホールにて。その後、愛知、兵庫を巡演。神奈川公演のチケット一般発売に先駆けて、プリセールを実施。受付は7月20日(金)午前11時から27日(金)午後11時59分まで。取材・文:大内弓子
2018年07月09日伝説のバレリーナが世界バレエフェスティバルに12年ぶりに登場する。1963年生まれの大スター、アレッサンドラ・フェリ。【チケット情報はこちら】彼女が2013年に復帰したとき、「えっ」と驚いたバレエ・ファンは多かったはず。1980年代から第一線で活躍するイタリア人ダンサーで、振付家ケネス・マクミランのミューズだった。マノンやジュリエットもフェリが踊ると別の物語のように情熱的になり、音楽も深い陰影を帯びた。2000年のWBFでマラーホフと『椿姫』を踊ったときは妊娠中だったが、大胆なリフトにも怖気づかず、逆にマラーホフが彼女を気遣って神経質になっていたのを思い出す。英国ロイヤル・バレエ団の名花として活躍したのちアメリカン・バレエ・シアタ―に移籍し、ジゼルやジュリエットなど多くのドラマティックなヒロインを演じた。2007年に日本でも引退公演を行ったが、復帰後はノイマイヤー振付『ドゥーゼ』、ウェイン・マクレガー振付『ウルフ・ワークス』に出演。エルマン・コルネホとのパートナーシップで新たな黄金期を築き上げている。技術的な衰えが全く感じられないのが信じられないが、今の彼女でしか見られない深い表現力にも注目だ。フェリと同じく小柄な体格で、客席の視線を独り占めしてしまうダイヤモンドのようなダンサーが、大人気スターのアリーナ・コジョカル。今年5月に来日した英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団での『眠れる森の美女』のオーロラも記憶に新しいが、去年の秋に出産をして短期間で復帰を果たした奇跡のバレリーナでもある。古典からノイマイヤーの『リリオム~回転木馬』のような人間の心の痛みを描き切ったドラマティックなバレエまで完璧主義のテクニックで踊り、音楽性も演劇性も世界最高峰のレベル。愛らしいルックスと優雅なオーラは生まれつきのプリンセスのようだが、プリンシパルをつとめたキエフ・バレエを1年で退団したあと、英国ロイヤル・バレエ団に移籍してコールド・バレエから登り詰めたという叩き上げの経歴ももつ。現在はハンブルク・バレエとイングリッシュ・ナショナル・バレエに定期的に出演。舞台に現れただけで空間全体が明るく輝きだす存在感は、やはり神に選ばれたダンサーならではのもの。バレエ・ファンを魅了してやまない愛くるしさと、どこまでも求道的でストイックな生き方が魅力的だ。彼女が踊り続ける限り、1回でも多くその姿を目に焼き付けたいと思っているファンは多いはず。絶頂期のプリマの輝きを見逃すべからず。アレッサンドラ・フェリ、アリーナ・コジョカルが出演する第15回世界バレエフェスティバル(Aプロ、Bプロ)は8月1日(水)から12日(日)まで、東京・上野の東京文化会館大ホールにて。チケット発売中。文:小田島久恵
2018年07月09日現在公開中のアニメーション映画『未来のミライ』で主役の4歳男児の声を務め、声優に初めて挑戦した18歳、上白石萌歌。10歳の時、第7回「東宝シンデレラ」オーディションに挑戦、見事当時の最年少記録を更新してグランプリに輝いた期待の若手女優だ。モデル、歌手など活動の場を広げる彼女が今秋、小池修一郎脚本・演出のヒット作、舞台『るろうに剣心』でヒロインを演じる。取材会で上白石は、「舞台は私の原点。小池先生との出会いで女優として成長できそう」と、胸弾む心境を語ってくれた。浪漫活劇「るろうに剣心」チケット情報明治11年、東京。泣く子も黙る“人斬り抜刀斎”としての過去を棄て、今は不殺を誓い流浪する伝説の剣客、緋村剣心(早霧せいな)。心に罪を抱えた男が「人を活かす剣」を志す少女・神谷薫(上白石萌歌)と出会う時、物語が動き出す――。原作はシリーズ累計発行部数6千万部を誇る、和月伸宏の同名漫画。TVアニメ化、実写映画化を経て2016年、小池修一郎脚本・演出により宝塚歌劇団雪組で初舞台化された。当時主演した元雪組トップスター早霧せいなが、今回再び男女の枠を超えて緋村剣心役に挑む異例の注目作だ。早霧と初対面した上白石は「この方についていけば大丈夫」と一瞬で心奪われたという。「普段は女性らしく柔和な印象ですが、製作発表やポスター撮影の現場でひとたび衣装を身に着け殺陣を披露すれば、漫画から抜け出たように剣心そのもの。誰よりもかっこいい!作品に費やされてきた時間や愛情が目に見えて伝わってきて、惚れぼれしました」。原作で感じた神谷薫の第一印象は「なんて美少女なんだ!」。凛として恐れを知らない反面、剣心と出会ったことで女の子としての顔ものぞかせる。「可愛らしく繊細な心の移ろいを丁寧に演じたい」。また、アクションシーンでは殺陣が動いて見えるほど臨場感溢れる画力にも圧倒されたと言い、「舞台ではもっと迫力を出さないと」と気を引き締める。歌も「どんどん強化していきたい」と、大劇場の隅々にまで感情を届けるべく猛特訓中だ。殺陣、和装と初めて尽くしのプレッシャーもあるが、それ以上に「舞台は自分を一番解放できる場所」として、「自分らしく自由に楽しみたい」とは、頼もしい。共演には松岡充、廣瀬友祐、三浦涼介、上山竜治、植原卓也、愛原実花、松岡広大ら今をときめく人気俳優がずらり。花道を使った新演出にも期待が高まる。「場内に提灯がある感じとか、劇場も作品世界にぴったり。客席との距離も近く、より密な空気を感じていただけるはず。新しい“るろ剣”が届けられると思うと、私も今から胸が高鳴っています。ぜひ秋まで楽しみにお待ちいただければ嬉しいです」。公演は、10月11日(木)から11月7日(水)まで東京・新橋演舞場、11月15日(木)から24日(土)まで大阪松竹座にて上演。チケットは7月28日(土)10:00より発売。一般発売に先駆け、7月28日(土)9:30まで先行先着プリセール実施中。取材・文:石橋法子
2018年07月07日テレビ東京動画配信サービス「あにてれ」と、アイドルグループ「=LOVE(イコールラブ)」のコラボレーションによるステージプロジェクト第2弾「ガールフレンド(仮)」が、7月16日(月・祝)より東京・品川プリンスホテル クラブeXで始まる。【チケット情報はコチラ】「=LOVE」は、現役アイドルの指原莉乃が自身の理想のアイドルをプロデュースするために、代々木アニメーション学院とタッグを組んで、オーディションをしたアイドルグループ。今年2月にプロジェクト第1弾として、人気作「けものフレンズ」を上演した。今回は、学園恋愛ゲーム「ガールフレンド(仮)」が原作の舞台に挑む。原作は、総勢100名以上の豪華声優陣が出演しているゲームで、2012年10月のサービス開始以降会員数を伸ばし、2018年7月現在会員数750万人を突破。2014年にはアニメ化されたほか、書籍展開などゲームの枠を超えて様々な展開を行っている作品だ。物語は、一ノ瀬友恵が聖櫻学園に転校してきたところから始まる。秋の一大イベント「櫻花祭」で、歌と踊りのパフォーマンスを行うことになり、くじ引きによって椎名心実ら6人のメンバーが選出された。心実は、どこか悲しげな表情をしていた友恵をメンバーに誘うが、友恵はそれを断り…。みんなの思い出に残る櫻花祭は実現できるのか。青春がぎゅっと詰まった舞台になりそうだ。6月下旬、都内の稽古場を見学させてもらった。この日は、劇中で披露される振付の細部を詰める作業をしていた。全体的にポップで可愛らしい振付が印象的で、「=LOVE」のメンバーたちも円形舞台を意識して、元気いっぱいに踊る。続く、芝居稽古。演出の堤泰之の指示のもと、見るべき視線の方向や小道具の置き場所まで細かく確認しながら、同じ場面の稽古を数回繰り返す。公演は7月22日(日)まで。本編終了後、写真撮影可能なアフターミニライブが開催される。また、出演者によるお見送り会やサイン入りポスター抽選会なども企画されている。出演は50音順に、大谷映美里(村上文緒役)、大場花菜(望月エレナ役)、音嶋莉沙(天都かなた役)、齋藤樹愛羅(朝比奈桃子役)、齊藤なぎさ(クロエ・ルメール役)、佐々木舞香(一ノ瀬友恵役)、佐竹のん乃(押井知役)、高松 瞳(椎名心実役)、瀧脇笙古(鴫野 睦役)、野口衣織(風町陽歌役)、諸橋沙夏(櫻井明音役)、山本杏奈(篠宮りさ役)。文・写真:五月女菜穂
2018年07月06日7月に入ったばかりなのに、すでに全国各地で暑い日が続いている今年。夏休みの予定はもう決まったでしょうか?特にお子さんのいる家庭は毎年、海?山?レジャー施設?と頭を悩ませるところではないでしょうか?そこで、「この夏、注目!親子一緒に楽しめるイベント情報」をピックアップしてご紹介!お父さん、お母さん必見です!■夏休みの自由研究にも最適!人気テレビ番組による観客参加型の恐竜エンタメショー!7月21日(土)・22日(日)横浜を皮切りに、全国5大都市で開催される「世界一受けたい授業 THE LIVE 恐竜に会える夏!」。芦田愛菜、八嶋智人、山崎樹範が出演するこのイベントは、実物大のリアルな恐竜がステージに登場するエンタメショー!会場に紛れ込んでしまった恐竜ラプトルの子どもを元の時代へ帰すため、芦田、八嶋、山崎が観客と一緒に古代の世界へタイムスリップするというストーリーで、大人から子供まで楽しめます。公演の途中には歌や踊り、番組の人気コーナー「アハ体験」と、お楽しみが満載。学者の小林快次教授による恐竜の魅力がよく分かる解説コーナーは、恐竜を自由研究のテーマにしようとしているお子さんにオススメ!楽しみながら学ぶ夏はこの公演で決まり!■人気キャラ「しまじろう」が登場する親子向けコンサート現在、全国31都市で好評開催中のしまじろうコンサート「たんけん!うみのワンダーランド」。「こどもちゃれんじ」のキャラクターで、テレビアニメでも人気を博している「しまじろう」による観客参加型コンサートです。手遊び歌やクイズ、掛け声など、見ている人を飽きさせない演出で、お子さんのコンサートデビューにも最適!今年は「しまじろう」30周年を記念して、アンコールで例年にはない「30周年記念特別ステージ」を実施。このステージでは撮影タイムが設けられていて、舞台の様子や、コンサートを楽しむ子どもたちの姿を写真に収めることができます!夏休みは、親子でしまじろうと楽しくエンジョイ!■ダンス×人形劇、クラシック、歌舞伎、バレエ!子供と一緒に観劇体験!7月から8月にかけて、東京を含めた3都市で開催される「日生劇場ファミリーフェスティヴァル2018」。毎年、園児から小・中学生を対象としながら、大人も楽しめる上質のステージで観客を魅了しています。今年は、ダンス×人形劇「エリサと白鳥の王子たち」、クラシック「アラジンと魔法のランプ」、歌舞伎「ニッセイ親子歌舞伎」、バレエ「ドラゴンクエスト~日生劇場版~」というバラエティ豊かな4種類のプログラムを上演。普段は中々馴染みのない観劇体験を、夏休みのこの機会に是非!上記以外にも、テレビで大人気の横山だいすけによるミュージカルコンサートツアー「だいすけお兄さんの世界迷作劇場2018-19」、氷上のミュージカル「ディズニー・オン・アイス」、スペシャルアクションステージ『仮面ライダースーパーライブ』など、目移りしちゃうぐらいイベントは満載!ぜひチェックして、お子さんとともに忘れられない思い出を作りましょう!
2018年07月06日今年唯一の本公演となる本作『俺の骨をあげる』は生バンド、楽隊、プロレス、卓球、デスメタル等々劇団鹿殺しらしさが詰まった作品だ。そして物語の芯となる、菜月チョビ演じる辛島タエの父・右近役として、高嶋政宏の出演も決定した。【チケット情報はコチラ】高嶋にオファーすることについて菜月は「肉体的にも大変な作品なので、鹿殺しを愛してくれる人じゃないと大変だぞと…。今回の作品は鹿殺しの根本の部分、魂の叫びがシンプルに出ているので、一緒に作り上げたいと思ってくれる骨太な方を探していたんです。そこで“いつか、いつかお願いしてみたい”と思っていた高嶋さんに、ダメ元でオファーをさせて頂きました」。その話を受けて高嶋は「そりゃあ、いつも観に行っている劇団からオファーが来たら受けますよ!ずっと、こういうロックな舞台を演りたかったんですよ!でも、なかなか声が掛からなくて」とオファーを快諾した心境を語った。しかし菜月曰く「実は、みんなで震えました。お願いしておきながら“演ってくれるって言ってる!?”と半信半疑でした。(笑)」。実は劇団鹿殺し舞台の常連客だったという高嶋だが、菜月は「高嶋さんのイメージがスマート過ぎて、勝手に演ってくれないと思ってました」という。高嶋にとって劇団鹿殺しは、「混沌とした“なんなんだコレは!?”というエネルギーに満ち溢れている。きっと感動すると思いますよ。“一寸先のことも考えず、今弾けていく”という鹿殺しの姿勢は、何かを貪欲に追い求めてるようなタイプの人には絶対にハマります!役者人生でレスラー(役)は初めてだし、不安もありますけどワクワク感の方が勝っていますね。歌あり踊りありでレスラーになりきるだけじゃないところも楽しみです」と語る。「高嶋さんには、鹿殺しという場所で新しい“あ、俺こういうところがあったんだ”っていう部分を見つけて欲しいし、私も高嶋さんとご一緒することで“こういう引き出しがあったんだ”とお互い発見しあえるといいなと思います」(菜月)「鹿殺しの稽古は楽じゃないと思いますが、稽古という痛みの先に何かを見つけたいですね。」(高嶋)と意気投合するふたり。「今回の作品は人が生き抜いて、そして死んでいく“生き様”を描く作品なので、お客様には高嶋さんから伝わる『生と死』を感じて欲しいです。」(菜月)という公演は、8月10日(金)から12日(日)まで大阪・大阪ビジネスパーク円形ホール、15日(水)から19(日)まで、東京・サンシャイン劇場で上演される。チケット発売中。取材・文・撮影:藤崎健太郎※高嶋政宏の「高」は、はしごだかが正式表記。
2018年07月06日昨年のNHK紅白歌合戦で、三浦大知と「無音ダンス」を披露した4人組と聞けばピンと来る人も少なくないはず。AAA、東方神起、EXOなど国内外の有名アーティストの振付を担い、ダンサーとして様々な舞台で活躍するshoji、kazuki、NOPPO、Oguriの4人からなる男性パフォーマンス・ユニットs**t kingz(シットキングス)、通称シッキン。米最大級ダンスコンテスト「BODY ROCK」で2010年・2011年と2年連続優勝を果たしたのを機に世界進出、これまで訪れた国は20ヵ国以上。国内では2015年のPARCOの広告(CD:箭内道彦)起用を皮切りに、翌年、フランス本社からの指名によりHERMESのパーティーで実演。SONYの公式パートナーとして世界最大級テクノロジーフェス「SXSW」で披露したショーが「カンヌ国際広告祭」で賞を獲得するなど、近年加速度的に人気、知名度が急上昇。いま最も注目しておきたいエンタテイナーだ。「s**t kingz」チケット情報2013年には単独公演をスタート。ダンスとマイムで物語る“無言芝居”を確立し、脚本に漫画家ヤマザキマリを迎えた2016年公演では約2万人を動員。今秋には2年ぶり4回目の単独公演『The Library』を全国7都市で上演する。物語は図書館に集う男たちの友情をコミカルに描くもの。センターステージ、大小のホールと会場ごとに3つの演出を構想する10周年記念公演だ。「常に変化し続けるのがシッキンらしさ」と語るリーダーのshoji。均整のとれたボディ&ダンスで「セリフを使わず物語をどう伝えるのか、演劇好きの方にも観てほしい」と作品の質の高さにも自信を見せる。一方で「もっと気楽に」とは、セクシー担当のkazukiだ。「良い意味での軽さもシッキンの持ち味のひとつ。普段舞台は観ないという方も、僕らの舞台から初観劇を始めてみませんか?」スタッフ陣も強力で、メインビジュアルを「渡辺直美展」などを手掛けるアートディレクター吉田ユニが担当。Webで公開中の公演PVではグラミー賞ノミネートの音楽プロデューサーstarRoが楽曲を提供している。「落としたら終わりという本を手渡しする振付など、息の合ったパフォーマンスは10年続ける中で磨かれたもの。仲の良さや遊び心も見どころ」と話す自然体のNOPPO。流麗なダンスと高身長でも目を惹くシッキンのマスコット的存在だ。最後に頭脳派の熱血漢と呼びたいOguriが、ユーモアたっぷりに締め括る。「リーズナブルにテーマパークのような感動が味わえるのが僕らの舞台。ディズニーランドは遠いしUSJは値上がりして…とお困りの関西の方、ぜひシッキンへ!(笑)」公演は、9月12日(水)のプレビューを経て13日(木)から20日(木)まで横浜赤レンガ倉庫1号館3階ホール、11月9日(金)から11日(日)まで大阪・サンケイホールブリーゼ、11月21日(水)から23日(金・祝)まで東京国際フォーラムホールCにて上演。その他、地方公演あり。チケットは7月7日(土)10:00より発売。小学生から対象の割引チケットあり。取材・文:石橋法子
2018年07月06日シンガーソングライターの川嶋あいが、デビュー15周年を記念してリリースしたベストアルバム『川嶋あい 15th Anniversary BEST』の発売イベントをラゾーナ川崎プラザで開催。「15年の中で生み出してきた楽曲たちを、感謝の気持ちを込めて演奏していきたいと思います」と語り、ピアノの弾き語りで4曲を披露。会場は感動に包まれた。【チケット情報はコチラ】野外には打ってつけの晴天に恵まれ、会場には同世代の男女や親子連れなど幅広い世代の観客が集まった。観客の大きな声援を受けながらステージに登場した川嶋あいは、2003年に発表したバラードナンバー「時雨」からライブをスタート。情感たっぷりに歌い上げ、大きな拍手があがった。続いて「15年前の原点の気持ちに返りながら演奏してみたいと思います」と披露したのは、デビューシングル『天使たちのメロディー』。2002年から路上ライブ1000回を目標に音楽活動に取り組んでいた川嶋あいにとっては、「ストリートライブで1番多く歌った」という大事な1曲。観客たちは見守るように彼女の歌に耳を傾けた。そして、そのままの流れで、卒業ソングの定番となったナンバー『旅立ちの日に・・・』へ。イントロが流れると会場は沸き立ち、笑顔が溢れた。「旅立ちの曲はいろいろ書いていて、これは高校生の頃に書いた卒業の曲。みなさんも卒業の頃を思い出しながら聴いてください」と語り最後に披露したのは、『12個の季節~4度目の春~』。空が赤く染まっていくなか、心のこもった歌声に感動が広がった。ベストアルバム『川嶋あい 15th Anniversary BEST』の通常盤には、この日披露した『旅立ちの日に・・・』や、映画『ONE PIECE エピソードオブアラバスタ 砂漠の王女と海賊たち』主題歌の『compass』などをリアレンジした“15周年バージョン”も収録。これまでとは違う味わいで楽しむことができる。「15年間いろんなことありましたけど、唯一ずっとやり続けていること」というのが、2003年から毎年8月20日に開催しているワンマンライブ。16回目となる今年は、昭和女子大学 人見記念講堂にて行う。「“BIRTH”というタイトルでお届けします。15周年ですけど、新たに誕生するような気持ちでステージを作っていけたらと思います」と意気込みを語った。チケット発売中。取材・文:門 宏
2018年07月06日今年『ポーの一族』を成功に導いた宝塚歌劇団花組トップスター・明日海りおに、7月13日(金)開幕の新たな大劇場公演について話を聞いた。【チケット情報はコチラ】ミュージカル『MESSIAH(メサイア) -異聞・天草四郎-』で演じるのは、江戸時代初期に起きた島原の乱の総大将・天草四郎時貞。16歳の少年という史実に縛られず、「異国を旅し、海賊として生きていた荒々しい男が天草に流れ着き、そこで慈しむ心や人の温かさに触れて成長していきます」と、オリジナルな魅力が加味されている。5月の博多座公演終了後、天草へ足を運び縁の地を巡った明日海。「美しい海に島々が点々とある景色も目に焼き付けました」と役作りは万全だ。キリシタン弾圧の中でも神を信じる民衆を、自分が救えたらと立ち上がる四郎の熱い思いは、現代的な扮装のキーとなった “赤”に込められている。「衣装に合わせ、髪色にも赤を取り入れています。『心を勇気の赤に燃やそう』というような歌詞もあります。今日は赤を身につけてきましたが、やはり気合いが入ります」と微笑む。「四郎は、信仰心の厚い人たちに神はなぜ手を差し伸べて下さらないのか、というもどかしさや憤りが強くなりますが、憎しみや復讐のために立ち上がるのではなく、自分たちで“ハライソ”、天国を築こうとする姿を描いています。そこがこれまで描かれてきたものとは少し違うように感じます」。宝塚歌劇、そして明日海ならではの天草四郎が誕生する。ショー・スペクタキュラー『BEAUTIFUL GARDEN -百花繚乱-』は、明日海が蝶になって登場する「真夜中の舞踏会のようなプロローグ」から始まり、観客の心をつかむ。「今の花組はそれぞれが自信に満ち、色々な個性が咲き誇っています。今回はお芝居もですが、先生があえて本人の持ち味とは違う役の振り方をして下さっているようで、みんなにとって挑戦です」。明日海がマタドールで魅せる場面では、情熱的な女優に扮するトップ娘役の仙名彩世と踊り、ローマの場面ではグラディエーター役の明日海に、美女に扮する男役スター・柚香光が絡む。「仙名とは場面ごとにしっかり組んで踊るので、息の合ったコンビ感をお届けしたいです」トップスター就任5年目を迎え、「さらにお客様に驚き、感動していただけるように」と高みを目指すストイックな明日海だが、表情は柔らかだ。「もっとこうしたい、と思うのはみんなが成長してきたからこそ。初舞台公演を終え花組生になった下級生も参加し、新しいメンバーで作る“今”を楽しんでいます」。常に組子への想いを胸に前進する。公演は7月13日(金)から8月20日(月)まで兵庫・宝塚劇場、9月7日(金)から10月14日(日)まで東京・東京宝塚劇場で上演。取材・文:小野寺亜紀
2018年07月06日毎年、長野県松本市を舞台に開催される、指揮者 小澤征爾が総監督を務める国際音楽祭のセイジ・オザワ 松本フェスティバル(OMF)。桐朋学園の創設者のひとりであり、偉大な教育者であった故・齋藤秀雄氏の没後10年にあたる1984年、小澤征爾と秋山和慶の呼びかけで世界各地に散る同門の志が一堂に集い、メモリアルコンサートを行ったことから、世界に名を響かせることとなる、サイトウ・キネン・オーケストラ(SKO)が生まれた。1992年にはSKOが母体となり、サイトウ・キネン・フェスティバル松本が誕生。2015年にセイジ・オザワ 松本フェスティバルと音楽祭の名称を新たにし、今年で27年目の開催を迎える。世界各地で活躍する演奏家たちが、唯一無二の音色を奏でるSKOによるオーケストラ コンサートは、3プログラムを開催する予定だ。【チケット情報はコチラ】Aプログラム(8月26日(日))は、2011年のフェスティバルでチャイコフスキー《交響曲第4番》を指揮したディエゴ・マテウスが、満を持して《第5番》を指揮。ハイドン《協奏交響曲》は、SKOが誇る名手たちが奏でる独奏にも注目して欲しい。Bプログラム(8月31日(金))は、総監督 小澤の弟弟子である秋山和慶が、得意とする王道のフレンチ・プログラムを指揮。Cプログラム(9月2日(日))は、フェスティバルとも縁の深いジャズ・トリオのマーカス・ロバーツ・トリオを迎えアメリカンでジャジーなプログラム “OMF Gig”をお届けする。小澤の恩師であるバーンスタインや、アメリカが誇る名作曲家ガーシュウィンの心躍る楽曲に身を委ねてみては。また、小澤がオーケストラ公演と合わせて情熱を注ぐオペラ公演では、プッチーニの喜劇『ジャンニ・スキッキ』を上演。遺産相続と恋人たちの行方を愉快に描いたオペラは、家族そろって楽しめること間違いない。OMFでしか聴けない、上質な室内楽プログラムも3つを開催。特に注目は、約半世紀にわたり、ジュリアード弦楽四重奏団で第1ヴァイオリンを務めたロバート・マン氏を偲び開催する「ふれあいコンサートI ~ロバート・マン メモリアルコンサート~」(8月19日(日))。氏が創立時より情熱を注いだ小澤征爾スイス国際アカデミーを迎え、弦楽四重奏と弦楽合奏を行う。マン氏がジュリアード弦楽四重奏団期より最も愛し、弦楽合奏としても多く指揮をした曲でもあり、近年、小澤も好んで取り上げている想い入れの深い、ベートーヴェン《弦楽四重奏曲第16番 Op. 135 第3楽章》の演奏も予定している。室内楽の偉大な指導者であったマン氏の教えを受け、音楽の真髄に触れた若い音楽家たちの演奏は必聴だ。他にも、1000円で聴ける「OMF室内楽勉強会~金管アンサンブル~発表会」(8月18日(土))や、教育プログラムを開催。期間中は松本市内のあちこちでオープンイベントも開催している。OMFは8月18日(土)から9月7日(金)まで開催。この夏はぜひ信州・松本で、忘れられない音楽体験を楽しんでみてはいかがだろうか。
2018年07月05日6月より上演されている松坂桃李の主演舞台『マクガワン・トリロジー』。同作の稽古場に潜入した。【チケット情報はこちら】今日の稽古は1部「狂気のダンス」。地下の酒場を訪れたIRA(アイルランド共和軍)の内務保安部長ヴィクター(松坂)は同胞アハーン(小柳心)に情報漏洩の疑いを持ち、司令官ペンダー(谷田歩)とバーテンダー(浜中文一)を巻き込みながら尋問する…。イギリスのポップスが流れて、ヴィクターが馬鹿にした様子で踊る。振付のアドバイザー・本間憲一が「ノリでいいんじゃない?」と言うが、演出の小川絵梨子が「ちょっとした振りが欲しい」と要望。そこで本間が、縄跳びみたいな連続ジャンプや、細かいステップを提案した。意外なことに、そのステップに松坂が苦戦。「あー、苦手だったんだ!」「意外!」と稽古場は笑いに包まれ、本人も苦笑い。本間が「じゃあボックスステップにしよう」とシンプルにすると良い塩梅に。稽古場後方で趣里が一緒に踊っているのが可愛い。他にも銃を取りに行く動作ひとつにスライドを入れるなど、音楽と台詞、動き、感情がシンクロする様は、このシーンの肝と言えそう。革ジャンを着た松坂は汗だくになって取り組んだ。ひととおり振りが決まると、休憩を挟んで、各シーンの返し稽古に。休憩の間も浜中はカウンターから離れず、ボトルやスナックを並べていた。その自然な様子は長いことここで働いているかのよう。ヴィクターがおどおどするバーテンダーにいちゃもんをつけるシーンでは、松坂は歌い、叫び、時には嘲笑するように恫喝。小川は松坂に「本当は(テーブル席に座っている)アハーンに向かいたいのに、なぜお前とやりとりしなきゃいけない?と苛立っている」、小柳に「ヴィクターが何かやりそうだと気になっている」と、役の心情を説明した。小川の演出は、常に誰に対してどのように意識が向かっているのかが明快だ。ヴィクターがドラム缶を叩きエキサイトする様子に、小川は「アハーンはヴィクターの話に乗らない。あまり聞いていなくていい。空気を感じて」と、指示した。ペンダーが来て、3人の激しいやりとりが始まる。小川は「ペンダーとアハーンはハグしてから出て来てください。今日こそふたりでヴィクターに勝ちましょう!」と喝を入れた。丁々発止のやりとりが迫力を増し、見る者は手に汗握ってしまう。が、小川は台詞ひとつひとつを考査し、各自の沸点がどこで上がるのかを組み立ててゆく。迫力に流されない、その緻密さが芝居を膨らませる。演劇の醍醐味が詰まった今作、必見だ。舞台『マクガワン・トリロジー』は7月8日(日)まで、兵庫・兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール、13日(金) から29日(日)まで、東京・世田谷パブリックシアターにて上演。取材・文:三浦真紀
2018年07月05日お笑い芸人・東京03の第20回単独公演『不自然体』が、7月4日(水)、東京・新国立劇場 中劇場で開幕。そこで記念すべき20回目の公演を間近に控えた、東京03の飯塚悟志、角田晃広、豊本明長に話を聞いた。【チケット情報はコチラ】約4か月をかけ、全国12都市で27公演を行う東京03の3人。中には同じネタを何度もやることに“飽き”を感じる芸人もいるが、どうやら彼らは違うらしい。「ネタをやるのは単純に楽しいですし、特に単独の場合、今自分たちが1番面白い!と思っているものを新ネタとして披露出来るわけですからね。そこはより多くの人に観てもらいたいって気持ちの方が強いです」(飯塚)。「僕はどっちかっていうと役者気質なので(笑)、飽きるってことはまずありません。地方によっても、回によっても反応が違いますし。それも含めて楽しめちゃいますね」(角田)。「ちょっと飽きて、また面白くなってみたいな周期が、ネタ毎にそれぞれあるんですよ。今回であれば7本ネタがあって、常にそのうちのなにかは面白い。つまり公演中飽きることはないんです」(豊本)。ネタづくりの段階では相当難航したようだが、公演初日を直前に控えた今、3人はその仕上がり具合について「かなりいい」と自信をのぞかせる。「今回は『不自然体』ってタイトルとの絡みもうまくいったと思います。不自然な状況も多いですし、不自然な人も多く出てきますし」(飯塚)。「いい感じに不自然だと思いますね。まぁコントって、どれも不自然っちゃ不自然なんですけど(笑)」(角田)。「確かにね。自然だとコントとして成立しないかも(笑)」(豊本)。「つまりは万能でいいタイトルだと思いますよ」(飯塚)。すでに7月の東京公演は完売しているが、新たに東京・ガーデンホールでの追加公演6回が決定。10月13日(土)には各地でライブビューイングも行われる。「角ちゃんは過去、ライブビューイングで全敗していますからね(笑)」(飯塚)。「そう、絶対間違えるんですよ。せりふが飛んだり、噛んだり。大画面で大勢の人が見ていると思うと、ドキドキしちゃうんです。俺、プレッシャーに弱いんで!」(角田)。「ハハハハ、だせえな!」(飯塚)。「先に間違えてくれるので、こっちとしてはありがたいですけどね」(豊本)。「まぁ20回目の単独ですし、今回も派手に決めますよ!」(角田)。「すげぇ困るんだよな~、それ宣言されちゃうと」(飯塚)。「テロですよ、テロ(笑)」(豊本)。取材・文:野上瑠美子《追加公演チケット販売スケジュール》詳細は下記チケットリンクをご確認ください・いち早プレリザーブ:7月17日(火)12:00~7月22日(日)23:59・プレリザーブ:7月20日(金)12:00~7月25日(水)23:59・一般販売:8月4日(土)10:00~《東京03オフィシャルアプリ" TOKYO03 Company"》第20回単独公演「不自然体」開催期間中は、入会キャンペーンを実施中!詳細は公式HPをご確認ください。
2018年07月04日篠原涼子が13年ぶりの舞台出演、そして初となる主演を務める『アンナ・クリスティ』。ロンドン・ウエストエンドでは全公演ソールドアウトを記録した、ノーベル賞作家であるユージン・オニールの初期の傑作だ。演出は、日本を代表する演出家・栗山民也。出演には、佐藤隆太、たかお鷹 、立石涼子、原康義、福山康平、俵和也、吉田健悟と実力派が揃う。これまでもオニール作品『夜への長い旅路』、『喪服の似合うエレクトラ』『氷屋来たる』の3作品を演出。『喪服の似合うエレクトラ』では朝日舞台芸術賞も受賞している栗山が、自身が手がける4作品目のオニール作品となる『アンナ・クリスティ』について語ったコメントが届いた。「ユージン・オニール作品を演出するのは4回目ですが、この作品はオニールが1921年に執筆し、その年のピューリッツァー賞を受賞しました。ピューリッツァー賞はトニー賞とは違い、広い文化全般にわたる賞ですが、その作品に対し当時の演劇評論家は案外辛口の批評をしています。それがどんなことかというと、ラスト・シーンが妙に甘ったるいハッピーエンドに終わっているというのです。だけど、僕はそうは思わなかった。最後、アンナとマットは結婚で結ばれますが、父親であるクリスと旦那になるマットは終始言い争いをしています。そのふたりがケープタウンに同じ船で行くことになったという結末、これはまさに偶然の喜劇です。アンナはひとり残され、また冷たい孤独の世界に入る。その3人はまた再会できるのだろうかという凄く不安な状況の中でこの物語は終わります。充分、悲劇なのです。オニール作品には必ず相反するふたつのものがあり、このラスト・シーンでは悲劇と喜劇、あるいはひとりの人間の心の中にある喜びと絶望、あるいは狂気と理性、具体的なことを言うと海と陸、まさに地獄と天国のような対極的なものが必ずひとつの台詞の中に同居しています。それが闘いながら物語が進む、そのふたつがぶつかり合いながら物語を前に押し出しているという、ものすごく演劇的なものが熱くあぶり出された作品になっているのです。だから声に出すと初めて見えてくることが多い作品だと思えるのです」舞台『アンナ・クリスティ』はよみうり大手町ホールにて、7月13日(金)から29日(日)まで上演。大阪公演は、梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて、8月3日(金)から5日(日)まで。チケットは現在発売中。
2018年07月04日今年2月にも大成功を収めた森山良子と東京フィルハーモニー交響楽団のサントリーホール公演が、9月に再度開催される。2013年に初のクラシックアルバム『Ryoko Classics』を発表した彼女は、さらに一歩前進した第2弾『Ryoko ClassicsⅡ』を8月にリリース予定。公演のプログラムはその収録曲が中心で、プッチーニ『私のお父さん』、ヴェルディ『乾杯の歌』、『オー・ソレ・ミオ』など、誰もが知る珠玉の名旋律が厳選されている。【チケット情報はコチラ】「今私が歌いたい11曲を選んだ欲張りなアルバムを予定しています。オペラ・アリアやカンツォーネはせっかく挑戦するのだから、キーを変えず、歌詞も原語で歌うことにしました。現在はそのためにプロの先生にレッスンを受けている真っ最中。私は両親がジャズ・ミュージシャンの音楽一家に生まれましたが、歌の道に進みたいならば基礎をしっかり学べと言われて、この先生に14歳の時からずっと師事しているんですよ」今回はクラシック以外にも、『タイム・トゥ・セイ・グッバイ』『サウンド・オブ・ミュージック』より『私のお気に入り』など、ポップスやミュージカルの名曲もバランスよく選ばれているのが嬉しい。「『タイム・トゥ~』は、私なりの解釈で訳した“希望のある明日への別れ”がテーマの歌詞でお届けします。『サウンド・オブ~』は、少女時代、母親になってから、そして娘に孫が生まれてからと、3世代に渡って何百回も観続けている大好きな作品。え、息子とは?直太朗はサッカーばかりしていたので、一緒に観た記憶はありませんね(笑)」さらに、レコード大賞に輝いた代表作『さとうきび畑』や、森山が作詞を手がけた『涙そうそう』なども予定演目に並ぶ、まさに“欲張り”な当公演。共演は2月と同じ、鈴木織衛指揮・東京フィルと、ピアニストの中島剛、ホールも日本クラシック音楽の殿堂サントリーホールという盤石の環境で、森山の美しい歌声を存分に堪能できそうだ。「東京フィルも、鈴木さんも、中島さんも、数えきれないくらい共演してきた本当に息の合う方々。今回の録音でもご一緒したので心強いですし、ふたたび共演できるのが楽しみでなりません。サントリーホールの温かく洗練された空間と音響に包まれながら、皆さんどうぞリラックスしてお楽しみください!」公演は9月20日(木)東京・サントリーホール 大ホールにて。チケット発売中。取材・文:渡辺謙太郎(音楽ジャーナリスト)
2018年07月04日2001年の初演以来3度上演され、2005年には本広克行監督により映画化もされた『サマータイムマシン・ブルース』。このヨーロッパ企画の代表作が、劇団旗揚げ20周年を記して、13年ぶりに再演される。それも、続編となる新作『サマータイムマシン・ワンスモア』との交互上演となるというのだから、楽しみは倍増だ。作・演出の上田誠をはじめ、劇団員の石田剛太、酒井善史、諏訪雅、中川晴樹、そして、『ワンスモア』にゲスト出演する藤谷理子が顔を揃え、抱負を語った。【チケット情報はコチラ】『サマータイムマシン・ブルース』の舞台となっているのは、とある大学のSF研究会の部室である。前日にクーラーのリモコンが壊れてうだるような暑さに包まれているなか、タイムマシンらしき乗り物が置かれていることに気づく部員たち。ふざけて試し乗りしてみると本物であることが判明し、昨日へ戻って壊れる前のクーラーのリモコンを取ってこようとするところから始まる騒動を描いていく。旗揚げ時からSF的な世界を得意としてきたヨーロッパ企画だが、「過去に行って冒険してきましたというような曖昧なものではなく、過去を変えても同一時間軸のなかで完全に辻褄が合うというストイックなタイムマシンものができた。それが面白く観てもらえた秘訣だったかもしれないですね」と上田。作品の人気ぶりを諏訪も証言する。「初演のときから客席の反応がよくて、再演するたびに動員が増えたり劇場が大きくなったりと、僕らの節目となった作品でした。今回も次への節目となる公演になったらなと思います」。『ブルース』の15年後を描く『ワンスモア』を上演するのも、上田曰く「ただ懐かしいというだけでなく、先につながるものもやりたい」という思いからだ。だからこそ、『ワンスモア』には、今でき得る最高のタイムマシンものの面白さを詰め込みたいと思っている。メンバーも、石田は「今度は同時に自分が3人ぐらい存在して、しっちゃかめっちゃかになりたい」、発明が特技の酒井は「タイムマシンの造形がレベルアップしているんじゃないかなと思う」と期待を募らせる。物語の恋愛部分を担う中川が、「『ワンスモア』であのときの恋の結末がはっきりするかと思うと切ない(笑)」と言うように、青春のほろ苦さを味わえるのもこの作品の魅力だ。藤谷も言う。「どこかノスタルジックな雰囲気があって大好きなあの世界観に入れるのかと思うと、純粋にうれしい」。その独自の世界観をより堪能するには、やはり、2作併せて観ることをオススメしたい。公演は7月28日(土)滋賀でのプレビュー公演を皮切りに、京都、東京、大阪、愛知、広島、福岡を巡演。取材・文:大内弓子
2018年07月04日ミュージカル「エビータ」が、本日7月4日(水)より東京・東急シアターオーブで開幕する。開幕に先立ち、メディアコールが行われ『A New Argentina』『High Flying,Adored』『Don’t cry for me Argentina』の3曲が披露された。【チケット情報はコチラ】本作はアンドリュー・ロイド=ウェバー作曲、ティム・ライス作詞、ハロルド・プリンス演出という、現代ミュージカル界の巨匠トリオによって1978年に誕生した傑作ミュージカル。その後、1980年のトニー賞では最優秀作品賞を含む7部門を受賞し、1996年にはマドンナとアントニオ・バンデラスの主演で映画化され、大ヒットを記録した。今回、1978年初演時のオリジナル演出版が待望の初来日となる。強く逞しい女性の象徴としてエビータの愛称で慕われた実在の女性、エヴァ・ペロン。恵まれない境遇に生まれながらもモデルや女優を経て、夫のペロンを押し上げ、大統領夫人にまで上り詰めていく彼女のドラマティックな生涯を描いたミュージカルだ。メディアコールの冒頭では、アソシエイト・ディレクターのダニエル・カトナーが「40年前にロンドンで、そしてアメリカでも上演され、長い年月を通していまだに名作とうたわれている作品。一世を風靡したこの名作を持って日本に来られたことに感謝している」と挨拶。エヴァ・ペロン役のエマ・キングストンはメディアコール後に「私の母そして祖父がアルゼンチンの出身であり、私の家族たちは(物語に描かれている)こういう時代を過ごしてきた。その中でエヴァ・ペロンの役を演じられること、さらには世界的にも高名なハロルド・プリンスの演出版で、その愛弟子のダニエル・カトナーの演出を受けることができて、本当に光栄に思っています」と作品への思いを披露。日本公演限定でチェ役を演じるラミン・カリムルーは「こんにちは。はじめまして。ひさしぶり」と日本語で挨拶したあと「私にとって日本は第2のふるさと。今回はこの素晴らしいキャストの皆さんと一緒に、さらにこのエビータという素晴らしい作品で戻ってこられて本当にうれしい」とコメント。国内でも数々のコンサートやショーに出演した経験はあるものの日本で全幕ミュージカルに出演するのは今回が初めて。「プロダクションの一員として、日本で公演を重ねていくことができることにエキサイトしている」と意気込みを語った。公演は7月29日(日)まで。生演奏・英語上演・日本語字幕あり。チケットは発売中。
2018年07月04日日本でも『ART』『大人は、かく戦えり』(ロマン・ポランスキー監督で「おとなのけんか」として映画化)などが上演されているフランスの女性劇作家ヤスミナ・レザの最新作『大人のけんかが終わるまで』が、6月30日・7月1日の東京・THEATRE1010でのプレビュー公演を皮切りにスタートした。キャストは、メインとなる不倫中のカップルに鈴木京香と北村有起哉、彼らが出くわす夫婦に板谷由夏と藤井隆、その姑に麻実れいという“大人の”充実した顔ぶれ。そんな5人の浅いような深いような会話で編み上げたレザ戯曲を、自身のセンスも交えて上演台本にしたのは岩松了。今春に文学座を退座し新たな一歩を踏み出した演出家・上村聡史が、それらを束ねて人間くさくも洒落た悲喜劇に仕上げた。チケット情報はコチラローリング・ストーンズ「サティスファクション」が流れる冒頭。シングルマザーのアンドレア(鈴木)と妻子持ちのボリス(北村)は粋なレストランでデート中だが、些細なことから口論が始まる。帰ろうと車を発進させたそのとき、ある奇妙な老女と接触。その女性・イヴォンヌ(麻実)は、ボリスの妻の親友・フランソワーズ(板谷)の夫(厳密には内縁関係)・エリック(藤井)の母であり、彼らもイヴォンヌの誕生日を祝いに、このレストランを訪れていた。「一杯だけでも」とアンドレアたちを誘ったエリックの一言で、2組のカップルと老女が織り成す嵐のような一夜が始まる……。タイトルにあるごとく、劇中の会話の7割は“けんか”。大げさかもしれないが、体感としてはそんな印象だ。アンドレアvsボリスだけでなく、対戦カードはめまぐるしく入れ替わる。会社経営者のボリス、弁護士のエリックら登場人物は皆ハイクラスの人間。だがひと皮むけば、ボリスは破産寸前だし、フランソワーズは認知症傾向にある義母イヴォンヌの世話でストレスが溜まっている上に、夫の関係も安泰ではない。それらがわかると、縁遠いセレブ層の物語と感じていたであろう観客との距離はどんどん縮まり、仮面を脱ぎ出した彼らも、元も子もない「みんなクソッタレだ!」発言や大人気ない取っ組み合いで、真の姿に近づいていく。その意味では、パートタイマーでシングルマザーのアンドレアは唯一最初から取り繕っていない人物。己の欲望に忠実すぎる奔放な女性像は日本の観客に受け入れられるのが難しいようにも思えるが、鈴木の柔らかな持ち味で包むことにより、その正直さが好感を与えるキャラクターに着地した。それにしても……ナイフも銃も登場しないが、言葉はかくも人を傷つけ、(心を)血みどろにするのかと思い知る。イイ大人たちの、100分間の仁義なき口げんか!その結末は劇場で。公演はこのあと、7月14日(土)から29日(日)の東京・シアタークリエほか、愛知・静岡・岩手・大阪・広島・福岡・愛媛・兵庫でも上演される。(取材・文:武田吏都)
2018年07月04日久本雅美生誕60年記念イベント『マチャミの婚前披露宴還暦すぎてもヨロちくび~!』の全国5都市ツアーが決定した。“婚前”とある通り、未だ独身の久本だからこそできる妄想全開の大イベント。新郎は不在だが、ゲストは満載だ。披露宴を前に新婦・久本がその展望を語った。【チケット情報はコチラ】「この“婚前披露宴イベント”は、実は10年前の50歳のときにもやらせていただいているんです。私としてはその1度きりで終わって、今度は本物の披露宴をやるんだと豪語していたんですが……まさかのパート2ですよ(笑)!だったらまた面白がっていただこうじゃないかということで、またド派手なショーをやろうと考えています」と、のっけから笑わせてくれる久本。今回もまた、新婦自らがネタを披露するのをはじめ、お祝いに駆けつける多彩なゲストが、次々と芸を繰り出していく予定だ。「贅沢だなと思うのは、松崎しげるさんの『愛のメモリー』。結婚式で歌われる定番の名曲ですよ。それをご本人に、新郎のいない状況で歌っていただけるなんて。こんな遊びに付き合ってくださってほんと申し訳ない(笑)」しかし、バカバカしいことを本気でやるというのが、ワハハ本舗で培ってきた久本の姿勢である。きっとゲストも本気で楽しませてくれるはずだ。会場によって顔ぶれは異なるが、ほかに、高橋ジョージ、青木隆治、いとうあさこ、はるな愛、キンタロー。、AMEMIYA、ナジャ・グランディーバ、柴田理恵、梅垣義明、大久保ノブオ、タマ伸也(ともにポカスカジャン)、ガダルカナルタカ、松尾貴史が登場。「このほかにもいろんな方にビデオで参加していただくことも考えています。観に来てくださる方には、披露宴の参列者になった気持ちで気軽に来ていただいて、素敵なゲストの方たちのエンターテインメントを楽しんで、大いに笑っていただけたらうれしいですね」それにしても、自身の人生までをもネタにして楽しんでもらおうとするその熱はどこから生まれるのか。「それはやはり、みなさんの笑顔です。笑ってくださることで血流が良くなって元気になるというか、生命力をいただくんですよね」。そして、その元気がまた私たちに希望をもたらすのだ。結婚してようがしてなかろうが、何歳になろうが、「まだまだ自分らしく暴れていけたらなと思っています」と、この人はこんなにもイキイキしているのだから。久本雅美というエンターティナーがいることが、私たちの幸せだ。公演は9月22日(土)大阪・森ノ宮ピロティホールを皮切りに、東京、新潟、京都、広島で上演。チケットは発売中。取材・文:大内弓子
2018年07月04日9月1日(土)、2日(日)に福岡・芥屋海水浴場キャンプ場で行われる「26th Sunset Live 2018 - Love & Unity -」の第4弾出演者が発表された。【チケット情報はこちら】今回発表された出演者は初日の9月1日(土)にKing Gnu、Leola、向井太一。2日目の9月2日(日)にGLIM SPANKY、never young beach、ReN、Rappelkopf (from Korea) の7組。チケットの一般発売は7月16日(月・祝)より。なお、一般発売に先駆けて、現在セブン-イレブンWEB先行先着予約を実施中。受付は7月15日(日)午後11時59分まで。■26th Sunset Live 2018 - Love & Unity -日時:9月1日(土)開場11:00 / 開演11:309月2日(日)開場11:00 / 開演11:30会場:芥屋海水浴場キャンプ場(福岡県糸島市志摩芥屋2589)【第4弾出演者】9月1日(土)King Gnu / Leola / 向井太一9月2日(日)GLIM SPANKY / never young beach / ReN / Rappelkopf (from Korea)料金: 単日券大人7500円ナイト券5500円(18時以降の入場)2日間通し券14000円(オリジナルタオル付)※料金はすべて税込。 ※中高生4,000円(要学生証提示で当日差額返金。大人券をお買い求めください)※小学生以下無料(但し家族に限り)※雨天決行(荒天の場合は中止)
2018年07月04日毎年、大人から子供まで楽しめる公演として人気を博しているのが「恐竜イベント」。今年は今なおシリーズが続く大ヒット映画『ジュラシック・パーク』の公開25周年ということもあり、例年以上に盛り上がりを見せています。そこで、恐竜好きはもちろん、夏の予定をまだ決めてないお父さん・お母さんにもオススメしたい、この夏注目の「恐竜イベント」をドドドッとまとめてご紹介!■あの名作映画を大スクリーンで上映+オーケストラの生演奏で堪能!8月5日(日) に東京国際フォーラムで開催される、公開25周年記念「ジュラシック・パーク inコンサート」。1993年に公開された名作『ジュラシック・パーク』を巨大スクリーンで上映しながら、本編にあわせて約100名のフルオーケストラがジョン・ウィリアムズ作曲による壮大な音楽を生演奏。まるで映画の世界に飛び込んだかのような臨場感を堪能できます。シリーズ最新作も7月に公開され、盛り上がりを見せる「恐竜の世界」を、目と耳で体感してみては?■子どもたちに大人気!見て、触れて、学べる体験型ショー!7月14日(土)埼玉・和光市公演を皮切りに、全国で開催される「恐竜どうぶつ園2018」。オーストラリア発の体験型恐竜ショーである同イベントは、2016年に初来日し、一昨年、昨年と通算15万人を動員。リアルな恐竜パペットによるショーは子どもたちに大人気!実際に観客がステージに上がって恐竜を触ったり、逆に恐竜たちが客席に降りてくることも。見て、触れて、学べる体験型ショーに大人も興奮すること間違いなし!■人気テレビ番組がイベントに!観客参加型の恐竜エンタメショー!7月21日(土)・22日(日)横浜を皮切りに、全国5大都市で開催される「世界一受けたい授業 THE LIVE 恐竜に会える夏!」。人気テレビ番組と実物大の恐竜ライブショー「DINO-A-LIVE」のON-ARTがタッグを組んだこの公演には、芦田愛菜、八嶋智人、山崎樹範が出演。会場に紛れ込んでしまった恐竜ラプトルの子どもを元の時代へ帰すため、芦田、八嶋、山崎が観客と一緒に古代の世界へタイムスリップするというストーリー。実物大のリアルな恐竜がステージに登場するほか、公演の途中には芦田による歌と踊り、恐竜学者の小林快次教授による恐竜の魅力がよく分かる解説コーナー、番組の人気コーナー「アハ体験」と、盛りだくさん!これまで恐竜に興味のなかった方も、家族全員で楽しめる、観客参加型のエンターテインメントショーです。このほかにも、全国各地で恐竜イベントが多数開催!お子さんのひと夏の思い出に。お父さんお母さんは童心にかえって。恐竜イベントに参加してみてはいかがでしょうか。
2018年07月03日翻訳劇の名作からオリジナルのダンスショーまで、毎年さまざまな舞台に主演し、着実に力をつけてきているふぉ~ゆ~。最近ではソロでの俳優活動も目立ってきた松崎祐介、越岡裕貴、辰巳雄大、福田悠太の4人がこの夏、1990年代の小劇場ブームを牽引した劇団カクスコの代表作、『年中無休!』に揃って挑む。物語の舞台は、下町のリサイクルショップ朝日堂。社長と社員たちの冴えなくも愛おしい日常がオムニバス形式で綴られるこの作品に、人情の街・北千住のシアター1010はいかにもぴったりだ。同劇場にて6月25日に製作発表が行われ、キャスト6名と演出のウォーリー木下、そしてカクスコ主宰の中村育二が顔を揃えた。【チケット情報はコチラ】カクスコでは作・演出を務めながら出演もしていた中村は、「自分がやっていた芝居をもう1度、しかも客観的に観られるのが楽しみで仕方ない。いちばん観たがってるのは僕」と期待感を露わに。木下は、当時の舞台を観ていつかやりたいと思っていたことを明かし、「色々な演劇を観たなかで、演技を全くしてないような演技に演劇の可能性を感じた。それをふぉ~ゆ~にも感じてほしくて」と同作を選んだ理由を説明した。かつて中村が演じた社長役を務める大高洋夫は、「僕だけ名前に“ゆう”がつかない。“洋”が音読みだと似てるってことで僕になったみたいです」と話して笑わせ、副社長役の八十田勇一は「ふぉ~ゆ~の代表作になるようバックアップできれば」とコメント。ふぉ~ゆ~は、「台本を読んで僕そのものの役だと感じました!」(松崎祐介)、「パフォーマンスも取り入れてふぉ~ゆ~ならではの『年中無休!』に」(越岡裕貴)、「(前日のサッカー日本代表の試合を引き合いに)ふぉ~ゆ~ハンパないって言われたい!」(辰巳雄大)、「不安はありますがここは強気に、当時のカクスコを越える勢いでやらせていただきたい」(福田悠太)とそれぞれ語ったあと、フリップを使った作品紹介にもチャレンジ。「お品書き」と書かれたフリップをめくりながら、カクスコの名物だったアカペラ歌唱に挑戦することや、新たにストンプや映像マッピング、さらには得意のダンスパフォーマンスも取り入れることなど、現時点での構想を明らかにしていく。あくまでまだ構想段階で、すべてが実現するとは限らないようだが、アカペラ稽古は既に始まっているとのこと。そんな話の流れから、福田が「せっかくなので今やりましょう」と言うと、6人が立ち上がってマイクの前に立つ展開に。結局は、ベース担当の八十田の合図でイントロだけが披露されたところで、大高が「もういいもういい、あとはお金を払っていただいて(笑)」とオチを付けるという“ネタ”だったのだが、そのやりとりには、どこかカクスコ本家を彷彿とさせる心地良さがあった。カクスコらしさとこの6人らしさが掛け合わされた、装い新たな『年中無休!』の誕生に期待が高まる。公演は7月26日(木)から8月6日(月)まで東京・シアター1010で上演。その後、大阪、神奈川、愛知を巡演。チケットは発売中。取材・文:町田麻子
2018年07月03日『大人のけんかが終わるまで』のプレビュー公演が6月30日、7月1日にシアター1010で上演された。愛知、静岡、岩手ののち、7月14日(土)から29日(日)まで東京・日比谷・シアタークリエ、その後、大阪、広島、福岡、愛媛、兵庫と続く。【チケット情報はコチラ】フランス発の“滑稽な大人のコメディ”に挑戦するのは、気鋭の演出家、上村聡史。ある一夜に偶然出会った大人たちの、切実かつしょうもないけんかを描く。不倫中のアンドレア(鈴木京香)とボリス(北村有起哉)は、お洒落なレストランの駐車場で大げんか。奥さんの勧めたレストランに連れてきたことを「デリカシーがない!」と非難され、嫌気がさしたボリスは「もう帰ろう」と車を発進させる。しかしその時、誤って老女イヴォンヌ(麻実れい)を轢いてしまう!?しかも居合わせた老女の息子エリック(藤井隆)の嫁フランソワーズ(板谷由夏)は、ボリスの妻の親友だったので、大変!不倫関係を誤魔化そうとするボリス。蔑ろにされヒステリックになるアンドレア。認知症のイヴォンヌ。その母を甘やかすエリックと、母子に振り回されるフランソワーズ……5人の勝手な思いが混線し、それぞれ我慢していた感情が浮き彫りになっていく。大人たちの身勝手なやり取りを笑っているうち、ふとこちらも真顔になってしまう瞬間が恐ろしい。作品の魅力について、鈴木は「どのキャラクターにもイヤな人がいない、どこか共感してもらえるところがある」とコメント。北村は「大人のコメディと銘打っていますが、それだけではなくて、もっとたくさん色々なお土産が出来る、色んな想いを残して余韻に浸れる舞台」と寄せた。初日前日のコメントで、藤井は「緊張感がいまMAXの状態です。なんとかこの場に慣れるように、努めます!」と緊張のようす。一方の板谷は「いざ舞台に立つと、空気感といいますか、自分の中の何かが変わるのを感じ、一生懸命に稽古したことや、稽古のとき以上のものを出せるように、頑張るしかない」2組のカップルの中でひとり異なるポジションの麻実は「ちょっと辛口の楽しい作品」との前置きに続き「是非ご夫妻でらっしゃるととても面白いと思います」とコメントした。みっともないけど目が反らせない大人のコメディ。岩切正一郎の瑞々しい翻訳に、岩松了の深部をくすぐる脚本。節々の音楽が5人の感情の疾走感を増す。上村聡史の肉感的かつ冷静な演出が小気味良く、終盤は文字通りハッと息を飲んだ。取材・文:河野桃子
2018年07月03日