チケットぴあがお届けする新着記事一覧 (153/342)
Kバレエカンパニー『海賊』が開幕した。マリウス・プティパの原振付に、主宰の熊川哲也が演出・再振付を施し、07年に初演。以来、一貫性あるストーリーと、ふんだんに散りばめられた踊り、深い色合いの美しい装置・衣裳などが好評を博し、再演を重ねてきた名プロダクションだ。今回、初演から10年という記念すべき節目に上演される本作の、初日のもようをお届けしよう。【チケット情報はこちら】開幕すると、地図が描かれた斜幕の上を、サーチライトのような光が動き回る。そして、斜幕の向こうに浮かび上がるのは、船に乗った海賊の首領コンラッド、その部下であるビルバント、アリらの姿ーー。熊川版『海賊』は冒頭から、わくわく感いっぱいだ。海賊達は大海を舞台に大いに暴れ回るが、やがて嵐に遭い、トルコ占領下のギリシャに打ち上げられる。彼らをみつけて介抱したのが、美しい姉妹、メドーラとグルナーラ。コンラッドとメドーラは恋に落ちるが、メドーラ、グルナーラら女性達は奴隷商人ランケデム達に捕らえられ、市場に売りに出されてしまう。果たして、コンラッドらは彼女達を救えるのか??熊川版『海賊』の大きなテーマは“男たちのロマン”。海賊たちの勇壮な踊りや強い絆が前面に押し出された、心躍るアドベンチャー大作となっており、殊にコンラッドに対してアリが見せる忠節は特長的だ。コンラッド役の遅沢佑介はリーダーにふさわしい堂々たる踊りを見せ、アリ役の伊坂文月は陽性のオーラと直向きなパワーでその場を盛り上げたり撹乱したり。一方、途中でコンラッドに反旗を翻すビルバント役の杉野慧は独特の陰影や鬱屈を踊りに昇華させ、卑劣なランケデム役の堀内將平は狡猾さを巧みに表すと共に軽やかな跳躍でも観客を魅了。それぞれに多彩な男性像を造形した。一方、女性陣も負けてはいない。今回、神々しい輝きで観る者の心を引きつけたのは、メドーラ役の中村祥子。長い四肢を活かした伸びやかな踊りは息を飲むほど美しく、ヒロインに相応しい気高さに満ちている。また、グルナーラ役の小林美奈は、確かな技術に裏打ちされた、可憐で表情豊かな動きが光る。奴隷となってランケデムやパシャを相手に繰り広げる踊りには、悲嘆と苦悩が滲み出て秀逸だった。コンラッド、メドーラ、アリが踊るパ・ド・トロワは活気にあふれ、会場の熱気も最高潮に。前日に行われた囲み会見で熊川は「うちの海賊達はジャック・スパローズよりカッコいい」と胸を張り、「この作品は10年やっている鉄板作品。非の打ち所がないと思っています。それを新しいダンサーが踊ることでまた色が変わる。どういう相乗効果、化学反応があるか、監督として見ていきたい」と語った。その言葉を裏付けるかのように、10年という歳月での作品の成熟とダンサー達の成長とが、躍動感みなぎる鮮やかな舞台を作り上げていた。取材・文:高橋彩子
2017年05月25日『幻想奇譚 白蛇伝(げんそうきたんはくじゃでん)』が5月25日(木)に開幕。前日に公開ゲネプロと囲み取材が行われ、取材には山下聖菜、伊勢大貴、椎名鯛造、兼崎健太郎、秋 夢乃、Kimeru、伊阪達也、反橋宗一郎、横井寛典、鷲尾修斗、秋沢健太朗、齋藤健心が登壇した。【チケット情報はこちら】「白蛇伝」は、中国で「西遊記」「水滸伝」「三国志」に並ぶ四大民話のひとつで、妖(あやかし)と人間の許されない恋が描かれている。脚本・演出は菅野臣太朗。ゲネプロ前の囲み取材では、自身の役どころについて白蛇の化身・白娘(パイニャン)を演じる山下は「妖なんですけど、他の妖とは違って人間に愛がある。それをまっすぐ貫いていく強さが魅力的な役です。唯一、二面性があるキャラクターなのでその部分にも注目してもらえたら」とコメント。心やさしい薬売りの青年・許仙(キョセン)役の伊勢は「(亡き)両親から聞いていた歌が大好きな青年です。歌を通してやさしさを表現していけたらと思っています。いろんな人と関わる中で見せる表情にも注目してほしいです」、青魚の化身・少青(シャオチン)役の椎名は「少青は白娘のことがすごく好きだけど面と向かって言ったことはない、幼馴染みたいなイメージの役です。突然ライバルが出現して色々複雑だけど、こういう愛もいいなと思っていただければ」とそれぞれ話す。作品については、僧侶・法海(ほうかい)役の兼崎が「『白蛇伝』は中国の作品で、立ち回りも中国ならではの動きがあります。僕自身も中国武術が大好きなので楽しみながらやっています」、女狐の化身・胡媚娘(フーメーニャン)役の秋が「終盤、胡媚娘が白娘と対決するシーンでは、人間と妖、どっちが正義だかわからなくなる。そこも(『白蛇伝』に込められた)メッセージなのでぜひ観ていただきたいです」と紹介した。殺陣や歌など見どころの多い本作。特に中国武術を取り入れたアクションは迫力満点で、中国武術世界一の実力を持つ横井らが繰り出す殺陣にぜひ注目して。また、身軽なキャストが揃っているため、さり気ない場面でも身体能力が生かされた動きが散りばめられているのも楽しい。ほかにも、白娘が白蛇に変身する際の演出や、山下と伊勢が恋する気持ちを乗せたかわいらしい歌唱シーンも印象的だった。舞台セットの美しさや、細部まで手の込んだ衣裳にも目を奪われる作品。ぜひ劇場で確認して!公演は5月30日(火)まで東京・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAにて。当日引換券は公演前日まで発売。取材・文:中川實穗
2017年05月25日東京バレエ団はこの秋、〈20世紀の傑作バレエ〉と題した公演で初めてローラン・プティ(1924ー2011)の作品に取り組む。ビゼーの音楽に振付けられた傑作、『アルルの女』だ。このほど振付指導のルイジ・ボニーノらを迎えての公開リハーサルおよび記者懇親会が開催され、ボニーノはじめ、斎藤友佳理芸術監督、主演の上野水香、川島麻実子、柄本弾が公演への思いを語った。【チケット情報はこちら】懇親会冒頭から「『アルルの女』についてだね!この作品は実にディープで、受け取ることが難しいところがあるんです」と熱く語りはじめたボニーノ。婚約者がありながら、別の女性の幻影に心を奪われ、次第に正気を失っていく青年フレデリと、彼に献身的な愛を注ぐ婚約者ヴィヴェットの悲恋を描く作品だが、とくに終盤のフレデリのソロは、見る者の心をこれでもかと激しく揺さぶる。「世界じゅうで上演された、素晴らしい作品」と、愛情たっぷりだ。「35年間プティと一緒にいて、彼にすべてを学びました。最初は『コッペリア』の兵士役でしたが、始めた瞬間、恋に落ちました。ステップ、音楽性、感情、愛、ユーモア……。やりたいと思っていたまさにそのものだ、と。彼が亡くなって本当に寂しいし、こうして指導することは責任重大です」とボニーノ。稽古場では、コール・ド・バレエの指導を担うジリアン・ウィッテンガムとともに、実に緻密で、妥協のない指導を繰り広げた。初日と3日目に主演する上野は、昨年秋、モスクワでの〈クレムリン・ガラ〉でこの作品の抜粋を踊っている。パートナーは今回と同じく、イタリアの貴公子として名高いロベルト・ボッレ。この上演が今回の取り組みに繋がったと、斎藤芸術監督は話す。「求められるのは、99パーセントが“内面”。ダンサーたちには、この作品を通して変わっていってもらいたいのです」牧阿佐美バレヱ団在籍時よりいくつものプティ作品を踊ってきた上野だが、「以前客席から観たドミニク・カルフーニのヴィヴェットが本当に素敵だった。感情表現を、自分だけのものをつくっていきたい」と話す。2日目のヴィヴェット役、川島は「女性ダンサーの、感情的な意味での役割はとても大きいと感じた。どう掘り下げ、どう打ち破っていけるかが課題」という。彼女と組むのは柄本。数年前、ボニーノは彼に「『アルルの女』をやるといい」と声をかけたことがあるという。それがついに実現、「体力的にハードな作品と痛感。内側からストーリーを語れるようになりたい」と柄本も意欲的だ。〈20世紀の傑作バレエ〉公演は、9月8日、(金)から10日(土)まで、東京・東京文化会館にて。チケットは5月27日(土)午前10時より発売。取材・文:加藤智子
2017年05月25日昨年、ブロードウェイ(BW)初演から20年を迎えた、メガヒット・ミュージカル『シカゴ』。2012年に『シカゴ』でBWデビューした米倉涼子が今年7月、再びBWの舞台に立ち、東京での米カンパニー特別公演でも主演する。【チケット情報はこちら】先日、公開稽古が行われ、ロキシー・ハート役の米倉が華麗な歌とダンスを3曲披露した。一躍スターダムにのし上がった喜びを歌い踊る『ロキシー』では、米倉は実にチャーミング、役がそのまま体の中からにじみ出るようだ。『ミー・アンド・マイ・ベイビー』は想像上のお腹の赤ちゃんと歌うアップビートの曲で、米倉は男性ダンサーふたりと息の合うキレの良いダンスを見せた。『ナウアデイズ~ホット・ハニー・ラグ』はヴェルマとロキシー女性2人による、ラストを飾るナンバー。今を生きる喜びが溢れ、前向きなエネルギーが伝わってくる。米倉ロキシー、お帰りなさい!と、期待で胸が膨らんだ。公開稽古後、米倉は作品への強い思いを語った。「私が『シカゴ』に携われていることは、宝くじに当たったみたいに究極なこと。初めて出演した時から幸せと後悔が混ざり合い、また次をやりたいと願う。できることなら一生やりたい作品です。今回は4月から稽古を始めました。2008年、2010年、2012年の経験から、歌も台詞も振りもまだ身体に入っています。今は動きながら台詞を思い出し、発音の練習や体力づくり、またブロードウェイで振りが変わっているパートを調整したり。歌唱力はもっと上げたいですね。舞台の練習では生きているなぁという感覚が取り戻せて、貴重な時間を過ごしています。ロキシー役は、自分と重なるところも多くて。子供の頃バレエをやっていたけど頂点までは行けず、ドラマの主役も最初のうちは取れなかった。私は男になる!3年以内に主役をとる!と決めたのが2000年。雑草のように強く、高いところまで伸びていきたいという気持ちがロキシーと重なったのかな。人を使っても、這い上がる(笑)。シカゴの魅力は歌、踊り、芝居、美術、衣裳などのトータルバランスが100点満点。肌と黒だけの世界で、ストーリーもちょっと意地汚くて、音楽が全て前向き。カッコよくてコミカルで、全てがこれほど一体化しているショーは他にないでしょう。曲では『オール・ザット・ジャズ』と『セル・ブロック・タンゴ』が一番好き。どちらも私は出ていないけど(笑)。ビリー・フリンが登場するシーンも、後ろで羽を持って踊りたいくらい!他の方のシーンもしっかり見ているので、ダメ出しは完璧ですよ。20周年の特別な時期にこの舞台に立てることに感謝していますし、その分のお返しをしたい。BW公演も日本公演も思い切って頑張ります。ぜひ見に来てください!」公演は8月2日(水)から13日(日)まで、東京・東急シアターオーブにて。チケットは発売中。取材・文:三浦真紀
2017年05月25日オリンピック・ムーブメントの推進を目的に、オリンピック映像とフルオーケストラの競演で贈る「オリンピックコンサート」が今年も開催される。例年、極上の音楽と、試合のみならず、選手の練習風景や、家族や仲間、ライバルとの絆を映し出す映像のコラボレーションで、大きな感動を呼ぶステージだ。メダリストをはじめとするオリンピアンや、今後のオリンピック出場が期待される注目選手も参加するほか、ゲストアーティストの歌唱も話題のひとつだが、今年は新妻聖子と中川晃教の出演が発表されている。5月10日、新妻と、6年連続でナビゲーターを務める俳優・藤本隆宏が取材会でコンサートについて、そしてオリンピックの魅力について語った。チケット情報はこちら自身、競泳選手としてソウル、バルセロナの2大会に出場している藤本は「当時は本当にオリンピックがすべてでした。もちろん勝ち負けは大事でしたが、それだけでなく、応援してくださる方に恩返しがしたい、喜んでもらいたいという思いでスポーツをやってきた」と現役時代を振り返る。オリンピックコンサートは、「そんな自分の過去のオリンピック経験も思い出しながら、毎回、感動の嵐。結果ではなくその過程が一番大事なんです。お客さまも涙を流されている方が多い、本当に素敵なコンサート」とのこと。一方で、現在その類まれな歌唱力を武器にミュージカルを中心に活躍している新妻は「自分は歌のオリンピックを目指して今に至るので、スポーツは応援する側」だそうだが、「でも“ミュージカルはスポーツだ”と言われたことがある。それは目標に向かってコツコツと努力し、体調管理をし、練習がそのまま結果として表れるという点がスポーツと共通しているということだと思います。アスリートの皆さんの闘う姿勢や真摯な思いにいつも勇気を頂き、自分も頑張らなきゃと思っています」と、オリンピズムと自身のアーティスト活動との共通点を語る。ちなみに新妻は今回の出演オファーを受け「ついに来た!」と思ったとのことで、「おそらく今日本で活動しているボーカリストはみんな、2020年の東京オリンピックが決まったときに、何らかの形でそこに携われたらという夢を抱いたと思う」と話し、「もし開会式に出させていただけるのなら、前日でもいいのでご連絡をいただければ(笑)」とアピールも。新妻が「世界中に紛争はあり、政治的には対立している国でも、スポーツというフィルターを通してフェアなステージに立つ。そのメッセージはとても大事であり、それをスポーツは一番パワフルに打ち出せる」とその意義を語れば、藤本も「オリンピックは勝ち負けじゃない。唯一、世界中の人が集まり、手と手を取り合う平和の祭典。オリンピックの素晴らしさをひとりでも多くの方にわかってもらえるよう、私も発信していきたい」と話した。2018年平昌、そして2020年東京へと盛り上がっていくオリンピック・ムーブメント。この機会にその意義や価値にも目をむけてみては。「オリンピックコンサート2017」は6月9日(金)に東京国際フォーラム ホールAで開催される。
2017年05月24日日本を代表する女優であり、また、作家としても多くのエッセイや小説を発表している岸惠子。昨年と一昨年は、小説『わりなき恋』を自ら脚色した朗読劇であでやかな姿を見せつけた彼女が、2017年は『スペシャルトークショー夢のあとさき』と題したツアーで全国を回る。公演では貴重な秘蔵写真とエピソードトークで改めて岸の半生が語られるほか、未来へ向けた彼女自身の想いも発信してゆく予定だ。内容について、岸に聞いた。岸惠子 スペシャルトークショー チケット情報映画『君の名は』(1953年)で国民的な女優となった岸は、1956年の日仏合作映画への出演がきっかけで、映画監督イヴ・シァンピと結婚、24歳で渡仏する。その後は離婚を経験しながらも、小津安二郎や市川崑ら名匠の映画に出演を重ね、1980年代に入るとパリの日常を綴った『巴里の空はあかね雲』、中東と南アフリカでの取材経験をもとにした『ベラルーシの林檎』など作家としても活動を開始。2013年には69歳のドキュメンタリー作家の女性と、大企業に勤める58歳の男性との関係を描いた『わりなき恋』を発表、大きな話題を集めた。「どういう内容にしようかと考え始めたら、今このトークショーをやっておくことは、確かに意味のあることかもしれないと思いました」と岸。「横浜大空襲を経験したのは12歳なんですが、家の周りが焦土と化したあのにおいは、今でも鮮明に記憶に残っているほど。そんな具体的なお話も含めて、戦争を知らない世代に伝えられることがあるかもしれないということがひとつ。それに映画の現場での思い出はもちろん、渡仏生活やイスラエルでの取材など、この世代の日本人としては珍しい経験を積んできたという気持ちもあります。私もウソの“芸能ニュース”には苦労しましたし(笑)、そろそろ自分のことを自分の言葉でお伝えするのもいいかなと思って」と岸は話す。一方で、日本人とヨーロッパ人との文化的差異も、常に岸の心を占めてきたテーマだ。「日本人って、人がいいんです。繊細で優しいということなんですけど、ヨーロッパ人から見れば、外交や政治に関して“どうしてそうなるの”と思うこともしばしば」と岸は言う。「ただその性質は私の中にもあるもので、今の“岸惠子”はパリで鍛えられたからこそ出来上がったもの。困難や苦労もいろいろありますが、どうせなら単なる苦労話にはしたくないですね。トークショーでは面白おかしくお話しするつもりですので、気軽に楽しんでいただければ」と話す岸。シリアスな話題も軽やかな筆致で読者を魅了するのが岸の著書の魅力。今回も同様に、お楽しみが満載のステージとなりそうだ。8月9日(水)東京・なかのZERO 大ホール公演を皮切りに全国を巡演。取材・文佐藤さくら
2017年05月24日純邦楽の藤原道山(尺八)、クラシックの古川展生(チェロ)、ポップスの妹尾 武(ピアノ)によるインストゥルメンタル・ユニット、KOBUDO-古武道-が、今年で結成10周年を迎える。5月23日に初のベストアルバム『十年祭』をリリースし、全国ツアーも開催中だ。【チケット情報はこちら】「ベストアルバムには、この10年の活動の中でキーとなった曲を収録しています」と古川が説明するように、TBS系『NEWS23』のオープニングテーマとなった『翼』や、東海テレビ開局50周年特別ドラマ『少年時代』のために妹尾が作曲した『旅立ちの朝 ~ 絆 -そして東雲の空を共に翔けよう』など、聴き馴染みのある楽曲を網羅。彼らの10年間の思いが詰まったナンバーばかりが収められ、「『翼』が1年間、毎日のようにテレビで流れたのは僕らにとって大きな出来事でした」と藤原は振り返った。ベスト盤は2枚組で、1枚はカバー曲を収録。「KOBUDO -古武道-が演奏するクラシック曲の方向性を決定付けた」(古川)という『Adagio Sostenuto~ピアノ協奏曲第2番第2楽章』や、「ユニットを結成する前、兵庫の養父(やぶ)というところで演奏したことが、すごく印象に残っています」(妹尾)という『赤とんぼ』など、クラシックや唱歌、ポップスなど、KOBUDO -古武道-が演奏することで新たな魅力が加わった名曲を多数収録している。2月より、アニバーサリーイヤーを飾る全国ツアー「十年祭」をスタートしたKOBUDO -古武道-。ベスト盤リリース後のコンサートからは、より10周年の色合いが強くなるそうで、10年をテーマに妹尾が書いた『輝く明日へ』や、新曲『海に続く道』なども披露されるようだ。「内容も気持ちもたっぷり10年分。これが新たなスタートという気持ちで全国を回ります」と妹尾は意気揚々。また、藤原はツアーファイナルについて「3人だけじゃなくて、というようなことができれば」と特別編成で演奏を披露することを明かした。「ストリングスやパーカッションを入れてやろうと思ってます」と古川。「CDにはストリングスが入っている曲もあるので、よりオリジナルに近いバージョンをお楽しみいただけると思います」とファイナル公演はアニバーサリーにふさわしい演出となりそうだ。全国ツアー「KOBUDO -古武道- 10th Anniversaryコンサート“十年祭”」は、ツアーファイナル公演の11月26日(日)東京国際フォーラム ホールCまで。ファイナル公演のチケットは、6月9日(金)午後6時までプリセールを実施中。取材・文:門 宏
2017年05月24日2015年に韓国で初演され、昨年の再演時も連日ソールドアウトを記録した人気の創作ミュージカル『メイビー、ハッピーエンド』日本公演が5月19日、東京・サンシャイン劇場で開幕した。ミュージカル『メイビー、ハッピーエンド』チケット情報2044年、旧型となって捨てられ、狭いアパートの一室でひとり過ごす“ヘルパーボット”のオリバー。ある日、向かいの部屋に住むクレアが充電器の故障で助けを求めてきたのをきっかけに、孤独な彼の生活が一変する。同じロボットでありながら、引きこもり気味のオリバーとは正反対に活発なクレア。彼女の強引な誘いで、オリバーは元の雇い主ジェームズに会うため済州島に向かう。旅を終えて戻ったふたりには、プログラムされていなかったはずの“愛”という感情が芽生え始める。だが、故障すれば修理の方法もない彼らは遠くない将来、自分たちが動かなくなる日が来ることをよくわかっていた…。この日、オリバーを演じたSE7EN(チェ・ドンウク)は、2015年に『エリザベート』でトート役を務めて以来のミュージカル出演。人間そっくりだがちょっと違うロボットらしさや、孤独だったオリバーが変わっていく様子を繊細に見せて観客を魅了した。終演後のアフタートークでは「見たこともないような量のセリフで覚えるのが大変でした。2か月たっぷり稽古したんですが、生まれてからこんなに集中したことがあったかと思うほど」と語った。『レベッカ』などで注目される若手女優ソン・サンウンは、透明感のある歌声と愛らしい演技を披露。さらに、SE7EN顔負けの上手な日本語で「とても感動的な公演なので、また見に来てください」とアピールした。ジェームズをはじめ数役を引き受けた実力派俳優のラジュンは「ピアノ演奏や電動ローラーボードなどに苦労したけれど、観客の皆さんにお会いできたことが何よりも良かったです」とコメントし会場を沸かせた。SE7ENが「ロボットを通して見える人間の感覚や気持ちに共感してもらえれば」と言うように、終わりを知るオリバーとクレアは誰もがいつかは死を迎える人間のようにも思えてきて共感度満点。キュートなふたりの恋は切なくて思わずホロリとさせられる一方で、彼らを待つ結末には心癒され、じんわり温かな気持ちになるはず。オリバー役はトリプルキャストで他にソンジェ(超新星)と元U-KISSのKEVINが、クレアはWキャストでもうひとりはベテラン女優のキム・ボギョンが務める。心温まるストーリーと素敵なナンバー、魅力ある俳優たちによる秀作ミュージカルは5月28日(日)まで上演中。取材・文:小田香
2017年05月23日世界的テノール歌手、ホセ・カレーラスの来日公演が決定した。「ホセ・カレーラス テノール・リサイタル」のチケット情報カレーラスは、1950年代から現在までに世界の名門歌劇場でのオペラ公演やコンサートで活躍を続けてきたテノール歌手。キャリア絶頂期の1987年に白血病と診断されるも、闘病生活を経て奇跡的に復活。1990年代にはプラシド・ドミンゴ、ルチアーノ・パヴァロッティとともに「三大テノール」として活動し、1990年のサッカーW杯の前夜祭をはじめ、様々なビッグイベントでコンサートを行うなど、世界的な人気を獲得してきた。今年の日本公演は、東京・大阪の2都市で開催予定。東京公演は「いとしいひと」と題したリサイタル。プログラムの全貌は未定だが、近年のリサイタルのメインレパートリーであるイタリア歌曲などが中心となりそうだ。約10年ぶりのリサイタルとなる大阪では、クリスマスにちなんだ耳なじみのある聖なる歌の数々を披露。ステージから放たれる圧倒的なオーラ、年齢を重ねるごとに円熟味を増すエレガントな歌声が今年も日本のファンを魅了するだろう。ホセ・カレーラス テノール・リサイタルは、東京公演が11月18日(土)にサントリーホールで、大阪公演が11月21日(火)にザ・シンフォニーホールで開催。ともにチケットの一般発売は6月10日(土)より開始となる。また一般発売に先駆けて、チケットぴあでは先行販売(先着順)を実施。東京公演は5月23日(火)より6月10日(土)まで、大阪公演は5月22日(月)より5月30日(火)まで受付。
2017年05月22日乃木坂46のメンバーらが出演する舞台『あさひなぐ』が5月20日、東京・EX THEATER ROPPONGIで開幕した。小学館漫画賞を受賞した、こざき亜衣による同名漫画が原作。舞台化とともに、同じく乃木坂メンバーが出演する映画化も発表されている注目のプロジェクト。5月19日には公開稽古が報道陣に披露されると同時に、キャストが意気込みを語った。舞台『あさひなぐ』チケット情報物語は中学まで美術部でスポーツに縁がなかった少女・東島旭が「薙刀は高校部活界における、アメリカンドリーム!」といううたい文句に誘われ、薙刀部に入部することから始まる。憧れの先輩や強いライバルらに囲まれ、部活動に邁進していく旭や仲間たちの青春を、熱く、さわやかに描いていくもの。舞台版で主人公・旭を演じるのは齋藤飛鳥。乃木坂メンバーらが実際に薙刀に挑むのも話題だが、齋藤は「薙刀を知らないところから入りました。みんな薙刀を握ったことない状態から一緒に始めて、一緒にステップアップしてきた。今まで自分たちがやってきたことを信じれば、きっと初日も上手くいくんだろうなと思っています」と力強く語った。旭の所属する二ツ坂高校薙刀部の部長・野上えりを演じるのは人気メンバー生駒里奈。「乃木坂の中では舞台経験豊富なメンバーもいれば、演技経験の少ないメンバーもいますが、初めてやる苦労がたくさんあった稽古期間でした。でもこうやって実際に舞台に上がって稽古をしたら、きっとちゃんと薙刀を皆さんにお見せできるんじゃないかな、と感じています」と心境を。ライバル校のエース・一堂寧々役に挑む堀未央奈は「寧々ちゃんは薙刀がすごく強く、旭ちゃんのライバルなのですが、実際の私たちはわりとマイペースでゆったりしている。ケンカのシーンも「ごめん」と思いながらやっていますが、ここで思い切って殻を破って寧々ちゃんを演じたい」と話した。ほか、乃木坂46からは井上小百合、新内眞衣、若月佑美、衛藤美彩、北野日奈子が出演。井上が「見た目からして普段のアイドルとは全く違う。最後まで乃木坂46だとバレないように演じきりたい」と話すなど、みな気合い十分。旭の憧れの先輩である人気キャラ・宮路真春を演じる若月は「映画版は宮路真春は白石麻衣と発表され、その時点でファンの方々は「まいやんだ!」と期待が高まっていると思いますが、舞台を観ていただいて「あれ、若月もイケるんじゃないか」と言ってもらえるように頑張りたい」と話した。そして二ツ坂高校薙刀部を指導する尼僧・寿慶を演じるのは元宝塚トップスターの真琴つばさ。「薙刀の教師として皆さんに“精神”を教えていますが、皆さんの頑張りに感銘を受け、強さとは何かということを改めて感じさせていただいています」と乃木坂メンバーの頑張りに太鼓判を押していた。東京公演は5月31日(水)まで同所にて。その後大阪・愛知でも上演される。
2017年05月22日ジャズ界の巨匠と称えられるヴィブラフォン奏者ゲイリー・バートンと、ジャンルを越え世界で活躍するピアニスト小曽根真の3年ぶりとなるデュオ・ツアーが開催される。70歳を越えたバートンは、小曽根とのツアーを最後に演奏活動の一線から退く意思を示しており、長い音楽人生に終止符を打つ。30年にわたり共演を重ねてきたデュオも今回限り。そんな特別なツアーを目前にして、小曽根真が思いを語った。小曽根真(p)/ゲイリー・バートン(vib)チケット情報「今の僕の音楽は、彼との出逢いなくしてはない、と言えますね。超絶技巧や派手な演奏が好きだった僕に、見せる音楽ではなく、聴かせる音楽を教えてくれて、世界中に僕を連れて行き紹介してくれた。そのおかげでどれだけ僕の名前が世界に出たかっていうことです」と開口一番、熱い思いと感謝を語る小曽根。バークリー音楽大学の学生だった小曽根の才能をいちはやく見出し、キャリアを後押ししたゲイリー・バートン。共演を重ねてきた音色を「あの人がバーを叩くと、ポーンといった瞬間に音が湯気みたいにふわーっと上がってくる。音が見えるよう。ゲイリー・バートンが優しく弾いた時のヴィブラフォンは、世界で唯一無二の音がする」と表現。自分たちが好きな音楽、新しい音楽に挑戦することを続けてきたというふたり。「“最後はマコトとやりたかった”と言ってくれて。僕が生徒だったということもあり、彼もどこかでホッとする部分があるんじゃないかな」ピアノとヴィブラフォンが織りなす珠玉のデュオ。今回、アコースティックにこだわった生音でのライブ公演となる。ジャズ、ブルース、カントリーミュージック、クラシックと長年のキャリアで培った音楽が凝縮され、進化と成熟を遂げた唯一無二の音楽。ふたりの偉大なミュージシャンのファイナル・ステージは見逃せない。公演は5月29日(月)の東京公演を皮切りに、山形・大阪・福岡・愛媛・北海道・東京・神奈川・埼玉など全国を巡る。チケットは発売中
2017年05月22日世界最高峰のエンターテインメント集団シルク・ドゥ・ソレイユによる「ダイハツ トーテム」が136万人超を動員して5月21日、仙台ビッグトップ(あすと長町)で日本公演が閉幕。フィナーレで公演の応援団長を務めた小倉智昭から、シルク・ドゥ・ソレイユ日本公演の次回作が『キュリオス』であることが発表された。キュリオス チケット情報『キュリオス』は1984の年シルク・ドゥ・ソレイユ創設以来35作目となる作品で、2014年の開幕以来、 2017年5月のヒューストン公演までに230万人以上の動員を記録。そのタイトルには“好奇心”“骨董品”という意味が込められているという。舞台は19世紀の産業革命の時代を彷彿させながら、 近未来を感じる雰囲気。 目に見えない世界が存在すると信じているシーカー(主人公)が、 あちこちから集めた骨董品などのコレクションの中から間に合わせのアイテムで作った機械の世界に足を踏み入れるところからストーリーが始まる。小倉智昭は「トーテムに引き続き『ダイハツ キュリオス』日本公演の応援団長を務めさせていただく事になりました。 キュリオスはシルク・ドゥ・ソレイユが創設30周年を記念して作った特別な作品。 独特な世界観の素晴らしい作品と聞いていて、 今から来日がとても楽しみです!」とコメントを寄せた。シルク・ドゥ・ソレイユ日本公演最新作『ダイハツ キュリオス』は来年2月の東京公演を皮切りに、 大阪、 名古屋、 福岡、 仙台を巡演。 東京公演のチケットの最速先行販売は8月を予定。★★以下のリンクより「シルク・ドゥ・ソレイユ」をお気に入り登録して、情報をゲット!
2017年05月22日4月15日(土)東京・日本橋三井ホールにて上北健のワンマン・ライヴ「上北 健 HALL LIVE IN TOKYO“僕と君が、前を向くための歌”~生きゆく街に海を見る~」が行われた。この日はコンテンポラリーダンスチーム“OrganWorks”とのコラボなど、4月12日発売のミニ・アルバム『LAYERED』リリースツアーとは別のスペシャルなワンマン・ライヴとなっていた。【チケット情報はこちら】1曲目はライヴのタイトルになっている『生き往く街に海を見る』。アコースティック・ギターを手にして暗がりの中で歌い出すと、左右から白い衣装に身を包んだ男女のダンサーが現れひらひらと舞う。曲間で度々行われた朗読は、会場入り口で配布されたパンフレットに書かれた詩に沿ったもの。歌、演奏だけでなく、ダンサーを交えた朗読を含めてひとつの世界観を届けようというコンセプチュアルなステージであることに改めて気付かされる。終盤、物語の主人公が大海に漕ぎ出していく様が朗読されると、“さあ、いこうか!”とのひと声で、観客が総立ちになり『false color』へ。“ここから旅立ちの合図だ!一緒にいこう!”そう告げると、手拍子を送る観客はますますヒートアップ。“僕と君は、未完成なままで進む。”と、ポジティブなメッセージがリンクした『COMPASS』でステージ、客席が一体となり感動的なエンディングとなった。“長い時間をかけて準備して、1つの世界観を作れないだろうかと思って作ったのが今日のライヴです。僕の第一歩となるライヴをやることができました。どうもありがとうございました”と、アンコールでこの日初めてのMC。最後は1人でステージに残り『心根~心音』を弾き語り、万雷の拍手の中、2時間21曲のライヴを終えた。6月18日(日)北海道・DUCE SAPPOROからは『LAYERED』リリース・ツアー「上北 健 2nd mini-album『LAYERED』Release Tour 2017~心の断面は美しいか~」がスタートする。この日のライヴとはまた違った世界観で楽しませてくれるであろうツアーも期待できそうだ。チケットは発売中。取材・文:岡本貴之
2017年05月22日1999年にトニー賞最優秀作詞作曲賞、最優秀脚本賞を受賞した秀作ミュージカル『パレード』が5月18日(木)、遂に日本初演を迎えた。主演は石丸幹二と堀内敬子、演出は森新太郎。石丸と堀内は「劇団四季」時代以来17年ぶりのミュージカル共演、森はミュージカル作品を手掛けるのは初となる。ミュージカル『パレード』チケット情報本作は、20世紀初頭に起きた冤罪「レオ・フランク事件」を題材にした作品。南北戦争終結から半世紀が過ぎてもいまだその空気を引きずるアメリカ南部を舞台に、人種差別や権力争い、そしてマスコミ、世間によって無実の人間が犯人に仕立て上げられていくさまと、夫の潔白を証明しようとする妻の奮闘を描く。大掛かりなセットがほとんどない舞台。大きなセット転換もなく、照明の当て方でシーンが変わるシンプルさだ。ただし前方に向かって傾斜のついた八百屋舞台になっているため、舞台上の様子が奥までよく見え、登場人物一人ひとり、本作の重要な存在である“民衆”の表情までわかる。本作の伝えたいものがそこからも感じられる。物語の発端は13歳の少女の殺人事件。しかし本作が主に描いているのはその“真相”ではない。それを取り巻く怒り、妬み、憎しみ、狡さ、正義感、プライド、愛……。それらが絡み合い、膨らんで、ある夫婦の運命を変えていく様子だ。それを伝えるキャスト達の豊かで繊細な芝居、歌唱は本作のなによりの魅力。シンプルな舞台を熱で満たす。終演後、石丸が「今のこの時代だからこそ観ていただき、考えていただきたい。そんな作品だと思います」と話したが、劇中、今この人たちは何を思うか、と考える瞬間が何度もあった。登場人物の一人ひとりを見ると悪い人間はほとんどいない。けれどその人たちが“正義”と名付けられたものに目がくらみ、嘘に加担し、“民衆”として大きなうねりを生みだし、冤罪を生んだ。ここに自分も参加しているのではないかということは、考えずにはいられない。石丸が「かなりヘヴィーな内容に、皆様も今どのような気持ちで手を叩けばいいのか、いろいろ交錯しているかもしれません」と客席に語り掛けたカーテンコール。この日は日本初演・初日を記念して、演出の森と、脚本のアルフレッド・ウーリーも登場した。森が「おかげさまでいい緊張感に包まれた初日を迎えられました」と挨拶すると劇場は熱い拍手に。アルフレッドは「この作品で描かれている出来事は、地球の裏側の私の生まれ故郷で起こったことです。それをこの遠く離れた日本で具現化できたことは、私に感動をもたらしてくれました」とキャストに拍手を送り、キャスト達も笑顔で応えた。公演は6月4日(日)まで東京・東京芸術劇場プレイハウスにて。取材・文:中川實穗
2017年05月22日1987年の日本初演以来、30周年を迎えるミュージカル『レ・ミゼラブル』。2013年には演出を一新した“新演出版”が上演され、2015年には上演回数3000回を達成と、上演されるたびに話題を呼ぶ人気作だ。2013年からジャン・バルジャン役で出演する福井晶一に、本作にかける思いや意気込みを聞いた。ミュージカル「レ・ミゼラブル」チケット情報ヴィクトル・ユゴーの同名小説を原作に、19世紀初頭のフランス動乱期の社会情勢や、民衆の生活を描いた物語。日本初演から30年、変わらず愛され続ける作品の魅力について尋ねると、「一番は音楽。特別なことをしなくても、そのときどきのキャラクターの感情を音楽が表現してくれます。それにオーケストラが素晴らしい。ミュージカルの中でもこれだけ豪華な編成でやることはなかなかないですよね。僕たちもオーバーチュア演奏が始まるだけでテンションが上がります」と語る。さらにもうひとつの魅力は“普遍的なテーマ”だ。「観終わって劇場を後にしたとき、明日から強く生きていこうって思えたり、希望や光を感じられる作品だと思います。どの人物に感情移入するかは観る人によって異なると思いますが、時代や世代を越えて感情移入できる。僕は20歳の頃に初めて観ましたが、40歳を過ぎた今でもまた違う見方ができるんです。そこが愛され続ける理由のひとつかなと思います」。バルジャン役はトリプルキャストで、2015年と同じ顔ぶれ。吉原光夫、ヤン・ジュンモと共に日替わりで演じる。「3人それぞれに個性があるので敢えて意識することはありません。お芝居に関しては、自分で劇団や演出もやっている光夫から、また神に対しての思いをクリスチャンであるジュンモから学ぶことがありました。そんな中自分の強みかなと思うのは、劇団四季の頃から大切にしてきた、しっかりと言葉を伝えることです。素晴らしい歌詞をしっかりとお客さまに伝えていく、僕はその使命を担っているなと感じます」。上演されるたびに進化する演出もさることながら、新キャストが加わるのも楽しみなところ。「新しいキャストが起爆剤になって新たな発見が出てきますし、キャストが変わると芝居も変わるんですよね。新しいメンバーがどんなお芝居をしてくるのか、どう歌うのか、僕もその化学反応がとても楽しみです。役はダブル、トリプルで演じられるので、いろんな組み合わせの妙を楽しんでいただけたら嬉しいですね」。公演は、5月25日(木)から7月17日(月・祝)まで東京・帝国劇場、8月1日(火)から26日(土)まで福岡・博多座、9月2日(土)から15日(金)まで大阪・フェスティバルホール、9月25日(月)から10月16日(月)まで愛知・中日劇場にて上演。チケットの一般発売は、大阪公演は6月3日(土)10:00より、福岡・愛知公演は6月10日(土)10:00より開始。取材・文:黒石悦子
2017年05月22日真田十勇士をモチーフにした同名漫画が原作の舞台「BRAVE10」(ブレイブ・テン)が6月に上演される。舞台「BRAVE 10」チケット情報原作は、ドラマCD化やテレビアニメ化もされ、本編の連載終了後には熱い声を受け続編とスピンオフ作品が連載されるなど、多くのファンに愛され続ける霜月かいりの人気作。若き忍者・霧隠才蔵と、徳川家康の手の襲撃者に社を焼かれ、真田幸村に頼ろうとする出雲の巫女・伊佐那海(イサナミ)との出会いから始まる物語で、才蔵ら真田十勇士が伊佐那海の持つ奇魂(くしみたま)を狙う者たちと戦う姿が描かれる。主人公・霧隠才蔵を演じる中村優一に話を聞いた。「舞台化が発表されたときに、たくさんの原作ファンの方々の存在を感じて。プレッシャーもありますが、原作を大切にがんばりたいという気持ちが強くなりました」と話す中村。原作を読んだ感想を聞いてみると「本当に面白い作品だなって思いました。描写にスピード感や疾走感があって、出てくるキャラクターも一人ひとり個性的でユニーク。服装や武器が丁寧に描かれているので、戦ってるシーンすらもきれいで…。先生が妥協せずに描かれてるのがすごく伝わってきます」と熱く語る。自身が演じる霧隠才蔵については「大事なときに男らしいところが好きです。例えば誰かを助けるためにウソをつくような、そういうところがかっこいい。一見ぶっきらぼうだけど、伊佐那海に対してふと出るやさしさだったり男らしさに憧れます」。アクションも期待したい作品だが、実は中村にとってアクション満載の舞台作品は初挑戦。「アクションの多い舞台がやりたくて、この作品が決まる前から自分で殺陣の練習に行ったりしていたので、今から楽しみです!才蔵は武器も大きいですし、ダイナミックさが出せたら」と気合も十分だ。そんなアクションに加え大切にしたいと語るのはヒロイン・伊佐那海とのシーン。「この漫画は才蔵と伊佐那海が出会うことで始まって、伊佐那海との話で終わっていくので。どこまで描かれるかはまだわからないですが、そこは大切に演じたいです」。キャスト全員が初共演。「人見知りなんですけど、もうそんなこと言える歳でもないので言わないようにしてるんですよ(笑)。いろんなキャラクターに巻き込まれながら成長していく才蔵と同じように、(稽古場で)巻き込まれながら作っていけたら」と見せる笑顔は頼もしい。「原作の世界観を大切にしながら、お客様に生でエネルギーを届けたい。それで観た後になにか思っていただけたり、感動していただけたら成功だと思います。才蔵たちが“生きてる”って感じてもらえるようがんばります」。公演は6月28日(水)から7月2日(日)に、東京・全労済ホール スペース・ゼロにて。取材・文:中川實穗
2017年05月19日東京スカイツリー天望デッキ、天望回廊で開催中のイベント「“進撃の巨塔”attack on SKYTREE(R)」の会期が5月22日(月)より後期に突入。それに伴い、一部展示の入れ替えや、新グッズの販売が行われる。【チケット情報はこちら】アニメ『進撃の巨人』とコラボした同イベントは、ここでしか見ることができないオリジナルストーリーのアニメーション上映や、等身大フィギュアと写真を撮影できるフォトスポットが設置された天望回廊特別展示などで、同作のファンを中心に好評を博している。今回、展示が入れ替わるのは、『進撃の巨人』のアニメ複製原画。また、デジタルスタンプラリーのスタンプと、景品のオリジナルステッカーも前期から変更となるほか、オリジナルグッズにも新商品が登場する。同展の開催は7月14日(金)まで。なお、現在、東京スカイツリー天望デッキと天望回廊がセットになった入場券に『進撃の巨塔』全セリフを収めたビジュアルBOOKがついた特別企画入場券(指定日のみ有効)を発売中。■“進撃の巨塔”attack on SKYTREE(R)期間:4月10日~7月14日(金)※7月4日(火)は除外日料金:3,700円※障がい者料金は適用外となります。※入場日の前日まで購入可能。
2017年05月19日落ち目の劇作家・ブリュールが、将来有望な元教え子・アンダーソンの出現により、犯罪に手を染めていくミステリー『デストラップ』。ブロードウェイでのロングラン後、映画化もされた傑作に、片岡愛之助が挑む。「やはり面白い、名作ですよね。僕が演じるブリュールはかつてトップを獲っていた男。その栄光の日々を知っているからこそ、目の前に現れたアンダーソンに対して嫉妬し、屈折した感情を抱いてしまう。僕自身はあまり人のことを妬んだり、羨ましいとは思ったことがありません。ですから今回この役をやらせていただくことにより、自分の中にどんな感情が沸き上がってくるのか、すごくワクワクしています」翻訳、演出を手がけるのは、『勇者ヨシヒコ』シリーズなどに代表されるように、コメディを得意とする福田雄一。それだけにこの珠玉のサスペンスが福田の手によっていかに生まれ変わるかが、今回の舞台化の大きなポイントとなる。「福田さんが翻訳・演出されるわけですからね。逆に笑いのないものが出来るのかな?とも思いますが……(笑)。独特なギャグセンスとおしゃれさ、それでいてベタな部分も欠かさないのが福田さん作品の魅力。素晴らしい才能の持ち主だと思いますし、そんな福田さんが手がけられる『デストラップ』がどういったものになるのか?本当に想像がつかないですし、その想像のつかなさが今から楽しみでもあります」今春上演されたブロードウェイ・ミュージカル『コメディ・トゥナイト! ローマで起こったおかしな出来事〈江戸版〉』から、笑いのある作品への出演が続く愛之助。「コメディではやはり“間”がとても重要で、お客さまは一瞬でも間がズレたら決して笑ってはくださいません。その難しさを『コメディ~』の時に痛感しました。ただ今回の『デストラップ』は、ひたすら明るく賑やかな『コメディ~』とは違った、計算され尽くした笑い。こちらもまた難題となりそうですが、俳優としては嬉しい挑戦になるのではないかと思います」愛之助と福田のタッグに期待は高まるが、愛之助が福田色に染まってしまうのでは?という心配もあり……。「いやいや、それは喜んで染まりますよ(笑)。俳優祭などでは福田さんがよくやられているようなパロディを取り入れることもありますから。そしていつかは“福田歌舞伎”も書いていただけたら……。もちろん歌舞伎を冒涜しない程度にね(笑)」本作が“福田歌舞伎”への重要な布石になるかもしれない。公演は7月7日(金)から23日(日)まで東京芸術劇場 プレイハウスにて。取材・文:野上瑠美子
2017年05月19日アルゼンチンで誕生し、世界を席巻してきたショー「フエルサ ブルータ」の最新作「WA !」が、この夏、世界に先駆けて日本で開幕。チーフ・アンバサダーに就任した岸谷五朗をはじめ、アンバサダーの大谷亮平、松井愛莉、吉沢亮が制作発表記者会見に登場し、最新作についてPRした。フエルサ ブルータ チケット情報フエルサ ブルータは、30の国と地域の60都市以上で上演し、累計500万人以上の観客を魅了した体感型エンターテインメントショー。2014年に日本初上陸し、約6万人を熱狂させた。前作を観劇したという松井と吉沢は、観客の頭上近くまで降りてくるプールのパフォーマンスに大興奮だったそう。世界初演となる最新作は、アルゼンチンと日本による共同制作。“和風・調和・平和・輪”などのイメージから「WA !」と名付けられた。今回も、頭上に出現する巨大プールは見どころのひとつだが、岸谷は「今回は2階席があるので、世界で初めてプールを上から観ることもできる。世界にひとつしかないショー」と説明。これまでに誰も観たことのない光景が広がることになる。他にも、鎧をまとったパフォーマーがランニングマシーンを高速で掛けながらおこなうアクションや、壁を走り回るニンジャのワイヤーアクションなど、見どころ満載。無重力をモチーフにした芸者のパフォーマンスは、水面に映り込んだ逆さ富士のように芸者が上下に出現。その後ろには幾筋もの雲が横に流れ、幻想的な世界を作り出す。岸谷は、「圧倒されるパフォーマンスばかりですが、これは一部。ぜひ体感しにきてください」とアピールした。また、会場には、ブエノスアイレスで2か月間にわたり、厳しい稽古をおこなった日本人パフォーマーも登場。強風と紙吹雪に煽られながら、一糸乱れぬエネルギッシュなダンスパフォーマンスを披露し、会場を盛り上げた。アンバサダーたちは、「一緒に踊りたくなるような臨場感と一体感」(大谷)、「この作品にかける熱をひしひしと感じた」(吉沢)、「ダンスの迫力がすごい!」(松井)と大絶賛。ブエノスアイレスまで稽古を見学に行った岸谷は、「あの土地にしかない熱みたいなものが、この作品を生み出しているんだなと感じました」と振り返った。フエルサ ブルータ「Panasonic presents WA!-Wonder Japan Experience 」は、8月1日(火)から9月30日(土)まで東京・品川ステラボールにて開催。チケットは5月24日(水)まで先行受付中。シャンパン(モエ・エ・シャンドン)付きのVIPシートチケットも発売中。
2017年05月19日2013年に東京で日本初演を迎えた、劇団四季のミュージカル『リトルマーメイド』。東京、名古屋に継ぎ、日本3都市目となる福岡公演が8月11日(金・祝)、いよいよ幕を開ける。これに先駆けて5月15日、福岡市の水族館「マリンワールド海の中道」にて記念イベントが開催された。劇団四季『リトルマーメイド』チケット情報トークイベントには、主人公アリエル役候補の松元恵美とアリエルの父・トリトン役候補の村俊英が登場。「ディズニーのアニメーション映画を何度も観て、幼い頃からアリエルに憧れていたんです。芯が強くて、目標に突き進んでいく強さがある女の子ですよね」と語る松元は、自身も幼い頃から始めたクラシックバレエで「できるまで泣きながら練習する」という負けず嫌いな女の子だったそう。村は、2012年の『サウンド・オブ・ミュージック』以来、5年ぶりの地元・福岡だという。「久しぶりに帰ってきて、故郷の空気に懐かしさを感じてます。キャナルシティのそばまで歩いてきたのですが、当時の事をいろいろ思い出しますね。福岡のうどんが大好きなので、今回ももちろん食べます」と笑顔で語る。『リトルマーメイド』は、地上世界に憧れる人魚姫アリエルが、人間の王子エリックに恋をする物語。舞台では、海の中での人魚の動きを、フライングを使って表現。最新鋭の舞台技術を使い、海の中の世界をダイナミックに描き出している。松元は「地に足をつけ、支えがある状態で歌うのが普通ですよね。でもフライング中は吊られた状態で歌うので、慣れるまでは大変でした」と本作ならではの苦労を語る。また、アリエルの視点をコンセプトとした舞台表現も注目すべき点のひとつ。村は「アリエルにとっての現実世界である海の中は立体的な三次元の世界で表現され、アリエルの空想世界である地上は絵本のような二次元の世界で描かれています。その対比も楽しんでください。」と見どころを教えてくれた。イベントの最後には、2013年の日本初演よりアリエル役を務める谷原志音が、魚たちが悠々と泳ぐ外洋大水槽をバックに劇中歌「パート・オブ・ユア・ワールド」を披露。その歌声で、会場が『リトルマーメイド』の世界へ一瞬にして変化した。他にも、作曲家アラン・メンケンが手がけた「アンダー・ザ・シー」「キス・ザ・ガール」など、名曲の数々を堪能することができるミュージカル『リトルマーメイド』。福岡公演は8月11日(金・祝)キャナルシティ劇場にて開幕。チケットの一般発売は5月20日(土)。
2017年05月19日6月に行なわれる日本舞踊協会の3年ぶりの新作、日本舞踊未来座『賽 SAI』(東京・国立劇場小劇場)に先がけ、5月27日(土)に『未来座SAI 大人のたしなみ講座~日本舞踊~』と題したイベントの開催が決定した。講師は第一線で活躍する各流派の日本舞踊家らが勤め、講座内では歌舞伎俳優で松本流家元の市川染五郎(松本錦升)の舞踊も披露される。未来座SAI 大人のたしなみ講座~日本舞踊~ チケット情報未来座『賽 SAI』は日本舞踊協会が新たなシリーズとして立ち上げる舞踊公演の第一弾。“SAI”とは「Succession And Innovation」(継承と革新)の頭文字と、賽子の賽の字を重ね合わせ、振られた賽子のように姿を変える日本舞踊の多彩さや進化への決意を表している。第一弾公演は水をテーマに4つの作品を上演。絶え間ない水の流れと過去、現在、未来へと移ろう時の流れが重なり合っていく様を、日本舞踊で表現する。今回のイベントは6月「未来座」上演の前に、日本舞踊をもっと身近に感じて欲しいと企画されたもの。初心者でも楽しめる内容で3講座を開催。講師は、大河ドラマ「おんな城主 直虎」で所作指導を務める橘芳慧、人間国宝・七世中村芝翫より中村流家元を継承した中村梅彌、『NINAGAWAマクベス』への出演経験を持つ花柳輔太朗が担当。いずれの講座も定員30名までという少人数の濃密な空間で日本舞踊の楽しさを教わることができる。会場は、親子丼発祥の鶏料理の老舗「玉ひで」。当日は浴衣の無料貸出しもある(事前チケット購入必要)。<イベント概要>◆日時:2017年5月27日(土)【第一限講座】“美しい所作を!” 講師:橘 芳慧13:30~15:00(12:45~受付)大河ドラマ「おんな城主 直虎」で所作指導を務める橘流家元・橘芳慧による日本舞踊の基本的な所作を学ぶ。【第二限講座】“日本舞踊を知ろう!” 講師:中村梅彌16:00~17:30(15:15~受付)中村流家元・中村梅彌による日本舞踊の振りや動きの意味を学ぶ。【第三限講座】“実践!踊ってみる!”講師:花柳輔太朗18:30~20:00(17:45~受付)花柳流花柳会理事・花柳輔太朗による6月に開催される第一回日本舞踊 未来座『賽=SAI=』公演の演目のひとつ『当世うき夜猫』の振付を学ぶ。イベント詳細は日本舞踊協会公式サイトに掲載。イベントは有料で、参加には「未来座」と講座のセット券が必要。チケットはチケットぴあにて発売中。
2017年05月18日本日、5月18日に放送されるFRESH!&ニコニコ生放送「アニメぴあちゃんねる」のゲストは、2015年1月から2016年6月まで司会を務めた声優の前田玲奈、ゲスト出演最多タイ記録を持つアニソンシンガーの鈴木このみ、DJイベント「アニソンディスコ」を開催している芸人のBAN BAN BANが出演する。同番組は今回で4年半の歴史に幕を閉じる。今や人気声優の雨宮天が、初めてWEB動画番組にレギュラー出演し司会を務めたのが同番組であったり、アニソンシンガーのLiSAがゲスト出演して初公開写真を披露するなど、大勢のゲストと共にたくさんの話題を提供してきた。今回、ゲストとして出演する鈴木は5月24日(水)にTVアニメ「ロクでなし魔術講師と禁忌教典」OPテーマである13thシングル「Blow Out」をリリース。毎回同番組で生歌を披露している彼女は、今回も伸びやかで迫力のある歌声を聴かせてくれる。さらに彼女の特技であるタップダンスの披露、レギュラー陣へのレッスンも行う。またレギュラー出演時に独特なタッチのイラストを描いていた前田が、イラスト伝言ゲームコーナーに参加し、番組内で久々にその絵を披露する。そのほか、番組レギュラーの高野麻里佳、タカオユキ、秦佐和子の初登場シーンなどの名場面VTRを観ながら、当時の知られざるエピソードや心境を語る。また、タカオユキのキャラ弁「タカ弁」や人気のファッションチェック&「振り向いてひとこと」といった恒例のコーナーも行う。番組後半の会員放送では、前田玲奈がオリジナルソング披露するほか、レギュラーの3人がファンと番組に向けて用意した手紙を読み、全員で歌を披露してフィナーレを迎える。今回のゲスト、鈴木このみと前田玲奈のサイン入りグッズ、また番組最終回ということでメッセージを寄せてくれたMICHIと綾野ましろのサイン入りポスターを視聴者プレゼント。気になる方は下記リンクより。■アニメぴあちゃんねる日時: 5月18日(木)午後8時~午後10時出演:タカオユキ / 秦佐和子 / 高野麻里佳 / 美濃部達宏ゲスト: 前田玲奈 / 鈴木このみ / BAN BAN BAN
2017年05月18日ダンス×J-POP×演劇という独自路線で快進撃を続けるダンス・エンタテインメント集団「梅棒」。J-POPや懐メロなどのヒット曲で構成し、その歌詞と曲の世界観で描き下ろしたオリジナルの物語を繰り広げる。セリフはない。でも、まるでセリフをしゃべっているよう。音楽の力をもとに、ドラマをダンス×演劇で表現する新ジャンル。わかりやすく、楽しい。ダンスファン×演劇ファン×J-POPファンが客席に入り乱れ、エンタメ業界も大注目だ。梅棒 7th ATTACK『ピカイチ!』チケット情報演劇界デビューは2012年。大阪には14年に初登場、徐々に公演劇場が大きくなり、参加ゲストも増えた。今回は、東京、大阪、福岡と、初めて愛知へ上陸を果たす4都市ツアー。総合演出・出演の梅棒のリーダー・伊藤今人と共に、今作『ピカイチ!』にゲスト出演するw-inds.の千葉涼平が来阪、意気込みを語った。千葉は、昨年梅棒を初体験。「周囲から『最近、梅棒の舞台がヤバイ』って聞いていて、やっと昨年、観に行けました。すごくおもしろかった!」。今回の物語は、転校生によって、楽しく平和な学園に大騒動が巻き起こる!という、青春学園モノ。「僕らは基本的にお客さんに喜んでもらえるものを目指したいんです。だから今回、ファンの人が既に知っている千葉君ではなく、やったことのない役がいいだろうなと、ちょっと悪い役にしました。これまで観たことのないブラック千葉君です(笑)。で、ガッツリ踊ってもらいますよ!」と伊藤。千葉は「悪役は初めてなので、新しい自分を引き出していただけるのかなというワクワク感があります。でも、梅棒さんの世界観に自分が入ったらどうなるんだろう、どんなキャラクターができ上がるんだろうって、楽しみなんですけど、まだ想像がつかなくて(笑)」。千葉はヒールなカリスマ役とは言え、「コミカルなところも担ってもらおうと。行き過ぎたカリスマって、ちょっとおもしろいじゃないですか。今回はドタバタバカバカアクションですから(笑)。コメディ集団としての梅棒を楽しみに来てほしいですね。使う曲はいつものように20曲ぐらい。w-inds.の曲も生かせたらいいんですけどね~。今回は、オレとか千葉君とか、昭和最後の世代はみんな楽しめる曲が並んでます(笑)。初恋した時、振られた時、部活頑張ってた時にかかってた曲とか…ノスタルジーに浸って、曲と一緒に学生時代を思い出してもらえると思いますよ」。ゲストには千葉のほか、吉川友、後藤健流らも出演。「ギリギリまでかかりましたけど、いいのできました。おもしろいっす!」(伊藤)。公演は、6月23日(金)から7月2日(日)まで東京・Zeppブルーシアター六本木、7月4日(火)・5日(水)大阪・森ノ宮ピロティホール、7月8日(土)から9日(日)福岡・久留米シティプラザ ザ・グランドホール、7月12日(水)・13日(木)愛知・名古屋市青少年文化センター アートピアホールにて上演。チケットは発売中。取材・文:高橋晴代
2017年05月18日8月11日(金・祝)・12日(土)に北海道・石狩湾新港樽川ふ頭横野外特設ステージで行われる野外フェス「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2017 in EZO」の第3弾出演アーティストと日割りが発表された。【チケット情報はこちら】初日の8月11日(金・祝)にTHE ORAL CIGARETTES、岡崎体育、ストレイテナー、ねごと、THE BACK HORN。2日目の12日(土)にF-BLOOD、岸谷香、久保田利伸、斉藤和義、back numberなどの出演が決定。チケットの一般発売は6月24日(土)午前10時より。■RISING SUN ROCK FESTIVAL 2017 in EZO8月11日(金・祝)開場10:00 / 開演15:008月12日(土)開場10:00 / 開演12:30【第3弾】<8月11日(金・祝)>THE ORAL CIGARETTES / 岡崎体育 / Creepy Nuts(R-指定&DJ松永)(for CAMPERS) / Gotch & The Good New Times / ストレイテナー / ねごと / THE BACK HORN / ヒステリックパニック / FRIDAY NIGHT SESSION (for CAMPERS)<8月12日(土)>F-BLOOD【藤井フミヤ+藤井尚之】 / エマーソン北村 / 岸谷香 / きのこ帝国 / 久保田利伸 / 斉藤和義 / 長岡亮介(ペトロールズ) / back number / BAND-MAID / MY LIFE IS MY MESSAGE(山口洋×仲井戸麗市×宮沢和史) / RIZESONIXTATION<Takkyu Ishino(DJ)・D.A.N.(LIVE)・Licaxxx(DJ)>
2017年05月17日映画『アマデウス』の全編上映とオーケストラの生演奏を組み合わせ、欧米で人気を呼んでいるライブ「アマデウスLIVE~ムービー・オン・クラシック」が、今年11月に日本初上陸することが決定した。「アマデウスLIVE ~ムービー・オン・クラシック」のチケット情報天才モーツァルトの波乱に満ちた人生と、その才能に嫉妬心を燃やすエリート作曲家サリエリの苦悩をドラマチックに描いた映画『アマデウス』。1985年のアカデミー賞で8部門(作品賞・監督賞・主演男優賞・脚色賞・美術賞・衣装デザイン賞・メイクアップ賞・録音賞)を受賞し、“史上最高の音楽映画”とも呼ばれている。この名作とオーケストラがコラボした迫力満点のライブが「アマデウスLIVE」だ。2016年秋にロンドンで初演され、瞬く間に大評判。「オペラより華麗!コンサートよりドラマチック!」と絶賛され、パリやプラハほかヨーロッパ主要都市での公演はチケット入手困難なほどの人気を呼んでいる。待望の日本初上陸の公演は、11月4日(土)・5日(日)に東京・オーチャードホール、11月11日(土)・12日(日)に兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホールで開催。チケットは、東京・兵庫公演ともにチケットぴあで先行販売を受付中。《公演情報》アマデウスLIVE ~ムービー・オン・クラシック(英語上映/日本語字幕付き)東京公演:11/4(土)・5(日) オーチャードホール兵庫公演:11/11(土)・12(日) 兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホール
2017年05月16日松本幸四郎、中村吉右衛門、片岡仁左衛門、市川左團次、片岡秀太郎、中村歌六、中村雀右衛門、中村又五郎、尾上松緑、市川猿之助、尾上松也らが出演する歌舞伎座「六月大歌舞伎」。昼の部は『名月八幡祭(めいげつはちまんまつり)』『浮世風呂(うきよぶろ)』『御所桜堀川夜討(ごしょざくらほりかわようち)弁慶上使』、夜の部は『鎌倉三代記(かまくらさんだいき)』『曽我綉侠御所染(そがもようたてしのごしょぞめ)御所五郎蔵』『一本刀土俵入(いっぽんがたなどひょういり)』が上演される。歌舞伎座六月大歌舞伎 チケット情報今回、『名月八幡祭』の船頭三次、『浮世風呂』の三助政吉、『一本刀土俵入』のお蔦を演じる猿之助に話を聞いた。四代目市川猿之助の襲名披露公演「松竹大歌舞伎」(2014年)以来、お蔦を演じる猿之助。「(お蔦は)好きな役なので、『一本刀土俵入』ができることが嬉しい」と語り、今回「高麗屋のおじさん(幸四郎)とできるってことが嬉しい。もうすぐお名前変わられちゃうから」(幸四郎は2018年に二代目松本白鸚を襲名)と感慨深げに話す。大阪公演(2001年)での七世芝翫のお蔦を見ていた猿之助に芝翫のお蔦の魅力を尋ねると「薄情なところがいいでしょ。親切だけど情があっちゃダメな役だから。それがだんだん時代が変わって、わが身の不幸さと茂兵衛を重ね合わせちゃってそこに情が移って…っていうのは現代的な解釈。片方は全く覚えてないのに、片方はそれを一生覚えてて恩返しするっていうのが大事なとこ」と改めて解説した。『名月八幡祭』は初役となるが「(縮屋新助を演じるのが)松緑さんだから、ぜひ出たいと思って」と笑顔。初役に対して「この前、(三次を演じた事がある)竹三郎さんが、四世菊次郎さんから言われた小道具の扱いとかそういうポイントを教えてくれた」と明かす。歌舞伎座では約16年ぶりとなる『浮世風呂』は「この時期のものだからね。ちょっと季節感を出そうと思って」と猿之助の提案だったそう。なめくじ役をかつては自身も演じており「なめくじはいい役ですよ。本当は僕はなめくじのほうがいいんだけど、やっぱり主役の三助をやらなきゃいけない」と笑う。取材後、「あっという間に6月ですよ!」と猿之助。5月には大阪松竹座公演で宙乗り通算1000回を達成し、10、11月にはスーパー歌舞伎II『ワンピース』と続く。「六月大歌舞伎」ではどのような姿をみせてくれるのか期待が高まる。公演は、6月2日(金)から26日(月)まで東京・歌舞伎座にて。チケットは発売中。取材・文:中川實穗
2017年05月16日カナダ出身のアーティスト、ジャスティン・ビーバーが9月23日(土・祝)・24日(日)に東京・味の素スタジアムで1年ぶり4度目の来日公演を開催する。【チケット情報はこちら】ジャスティン・ビーバーは2009年にアルバム『My World』でデビューすると、同作は瞬く間に100万枚を突破。一躍トップアーティストの仲間入りを果たした。2015年発売した自身6作目となる『パーパス』は、99の国と地域のiTunesで1位を獲得。収録曲『ホウェア・アー・ユー・ナウ』はグラミー賞“最優秀ダンス・レコーディング賞”を受賞した。また近年では日本でもCMに出演するなど、幅広い層に人気を博している。本公演は2日間で計10万人を動員予定。ジャスティンの来日公演史上、最大規模の野外スタジアム公演となる今回のライブ。チケットの一般発売は6月3日(土)午前10時より。なお、一般発売に先駆けて、セブン-イレブン先行を実施中。受付は5月21日(日)午後11時59分まで。■JUSTIN BIEBER PurposeTour20179月23日(土・祝)味の素スタジアム(東京都) 開場16:00 / 開演18:009月24日(日)味の素スタジアム(東京都) 開場16:00 / 開演18:00
2017年05月16日奄美大島出身のシンガーソングライター、平田輝が7月21日(金)に東京・草月ホールでワンマンライブを開催。同公演について意気込みを語った。【チケット情報はこちら】平田は1993年12月8日東芝EMI(現EMIミュージックジャパン)より『今夜、ビートルズが街をうめつくして』でメジャーデビュー。高く評価されたにもかかわらず、4枚のシングルと1枚のアルバムを出してメジャーから去った。いまだに歌い続けている理由を「何度もやめようと思った。そのたびに背中を押されるようにステージに引き戻されてしまう」と笑う。メジャーを去って以降、生まれた奄美大島の島唄をギターでアレンジし、自分のルーツを模索。そこから導かれるように出来た歌が『絹の道標』だった。「大島紬を作っていた父の後を継がなかった。その懺悔を込めて父のために作った」つもりが、ライブでお客さんが「自分の父のことを思い出しました」と目を真っ赤にして握手を求めてきてビックリしたという。以来、歌詞の作り方が一変した平田は2011年、東日本大震災を都内で経験する。「津波に呑まれていく映像を観て、自分が歌えることが奇跡に思えた。誰かに生きる勇気を与えられるなら、死に物狂いで歌おうと思った」その想いはライヴでクライマックスに歌われる『プロペラ』の歌詞にも表れている。平田は震災以降を“第二章”と位置付け、大山登山マラソン公式ソング『走るために生まれてきた』や『風が生まれた場所へ』、そして今年になって発表した新曲『ガレージソング』など、自身が影響を受けたブルーススプリングスティーンを彷彿させる疾走感ある楽曲を次々と発表。コンサートの客層は、ほぼ平田と同世代で80年代の音楽ファンが多いが、若い層も見受けられる。「明日からまた頑張れそう」「パワフルな歌に勇気をもらった」などの声が観客から寄せられているという。「流れのまま、僕の歌が必要な人に届けばいい」と平田は言うが、今の閉塞感のある日本に平田の歌が必要な人間はごまんといる。まだまだ知名度は知る人ぞ知るだが、今はインターネットの時代。彼の音楽に火がついたら、一気に広がる予感もする。2015年の赤坂BLITZに続き、今年は草月ホールでライブを開催。2019年にはデビュー25周年で55歳。さらに大きなホールに挑戦したいと語る平田。「みんな夢を失っている。だから僕が身をもってもう一度、夢に挑戦していくのを、ドキドキワクワクしながら一緒に体感して欲しい。そしてアキラが頑張るなら、俺もあたしも頑張ろうと思ってもらえれば本望」と今後の活動に向けて意気込んだ。チケットは発売中。
2017年05月16日TOKIOの松岡昌宏と土井ケイトによる二人芝居『ダニーと紺碧の海』が5月13日に開幕した。その前日に公開ゲネプロが行われ、松岡と土井、演出の藤田俊太郎が囲み取材に応じた。舞台『ダニーと紺碧の海』チケット情報本作は、アカデミー脚本賞やピューリッツァー賞戯曲部門、トニー賞演劇作品賞など数々の賞を受賞したジョン・パトリック・シャンリィが1983年に書いた作品。暴力によってしか心の痛みを吐き出せない男・ダニー(松岡)と、壊れた家庭環境の中で疲れてしまった女・ロバータ(土井)が出会い、惹かれ合う姿を描く。演出を手掛けるのは、昨年、読売演劇大賞 最優秀作品賞を受賞した「ジャージー・ボーイズ」で演出を務め、自らも優秀演出家賞を獲得するなど、活躍目覚ましい藤田俊太郎。バーに偶然居合わせた29歳のダニーと31歳のロバータの「なあ、そのプレッツェルくれよ」「ダメこれ私の」という何気ない会話から始まる本作。ひとつ会話を重ねるごとに、ふたりの抱えるものが少しずつ露になっていくような会話劇で、互いに秘密を明かし合うころには感情が剥き出しに。強い言葉の奥に揺れる感情を理解し合うダニーとロバータ。カフェで、部屋で、ベッドで、今を逃したらもう行き場がないとでもいうような必死さで紡がれる言葉の数々…その一つひとつがあまりにも真っ直ぐな感情のやり取りで、受け止める方も同じように必死な姿も印象的だった。約1時間40分、休憩なしで紡がれる本作。ゲネプロ後の囲み取材で松岡は「身体にけっこうくるんですよ(笑)。そんなに動いている芝居じゃない気がするんですが」と濃密な二人芝居ならではの感覚を告白。相手役となる土井は「ダニーというキャラクターは、松岡さんが演じるからこそ愛すべきキャラクターになっていて。板の上で心から『え!何、この人!?』と思わせるものを出される。感動的です」と松岡を絶賛した。藤田は「才能と優秀さと努力が備わるとこんなにいい役ができるんだなと思いますね。ふたりが積み重ねたものは確かだったんだなってゲネプロで実感しました」と感想を語る。そんな藤田の演出について松岡は「ひとつにこだわらず、いろんなことをやってみようとシーンがどんどん変わっていく。僕はすごく楽しい」と話し、笑顔を見せた。40歳になった松岡が「自分が経験したことのない扉を開けたいと思い、参加させてもらった作品です」と語る本作。公演は5月21日(日)まで東京・紀伊國屋ホールにて、5月27日(土)・28日(日)に兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて上演。取材・文:中川實穗
2017年05月15日昨年6月に上演された『昆虫戦士コンチュウジャー』の好評を受け、再演となる『昆虫戦士コンチュウジャー~ただの再演じゃ終わらない、そうだろみんな!?~』が、 5月10日、東京・あうるすぽっとにて開幕した。舞台『昆虫戦士コンチュウジャー~ただの再演じゃ終わらない、そうだろみんな!?~』チケット情報劇団「犬と串」のモラルが作・演出を手掛ける本作は、地球の味方“昆虫戦士コンチュウジャー”と侵略者“爬虫類帝国”の戦いを描く新感覚のシュールなヒーローコメディ。主役の中年「ヤゴ」戦士・時羽奏(ときわそう)役をモト冬樹が演じ、その若かりし頃を今大注目の若手俳優、本田礼生が演じることでも話題に。囲み取材で主演のモトは「メンバーが変わったこともあるが、初演を生かして、確実にパワーアップしている。このカンパニーは練習好きで、とことんコメディを追求しており、自分はこの作品を、コメディ界のシルク・ドゥ・ソレイユだと思っている」とコメント。「例えギャグがすべったとしても、それは見ている人にセンスが無いんだと思う」と、作品の出来に自信を覗かせた。さらに今回は、再演初日と同時に、待望の続編についても発表が。一連のシリーズの作・演出を手がけるモラルは「コンチュウジャーについては、徹頭徹尾ギャグでありながらも、平和を愛するというテーマ性が込めることを大切にしている。8月上演の次回作は、それを守りつつ、敵のコンチュウジャーが出てくるという展開になるので、楽しみにしておいてほしい」とコメント。次回作には伊勢大貴が演じる、悪のヒーローネオコンチュウジャーのリーダー・雷モンも登場で、ますますシュールな展開が予想される。今回の公演の来場者については、来場者限定最速先行も実施されるため、気になる人は、是非劇場まで足を運んでほしい。MMJプロデュース公演『昆虫戦士コンチュウジャー~ただの再演じゃ終わらない、そうだろみんな!?~』は5月18日(木)まで東京・あうるすぽっとにて。
2017年05月15日