チケットぴあがお届けする新着記事一覧 (155/342)
ショパン生誕200年の2010年、1日でショパンのピアノ作品全曲を弾く演奏会を成し遂げた横山幸雄。以来、このショパンにどっぷりつかることのできる公演は、GWの恒例となった。横山にとって、特別な存在であるショパンの音楽の「血中濃度を上げる」大切な機会だという。横山幸雄 入魂のショパン 2017 チケット情報今年も、13時開演、21時終演の5部構成という長丁場。ショパンが若き日に書いた「24のエチュード」に始まる充実したプログラムだ。選曲の背後にあるテーマは、ジョルジュ・サンド。「ショパンが彼女に出会う直前から、ふたりが過ごした一番良い時期までの作品を中心に取り上げます」ショパンの6歳年上で、パリ社交界の中心的存在のひとりだった作家のサンドは、ショパンが20代後半からの約9年を共にした恋人だ。天才的才能を持ちながら、気難しく病弱なショパンを支えた存在でもある。「最初にエチュードを置いたのは、まず、まだサンドを知らない頃の作品を聴いていただこうと思ったから。そして第2部でとりあげる『24の前奏曲』は、ふたりが共に過ごしたマヨルカ島で書かれた愛の結晶です。サンドと出会ったあと、ショパンの音楽がどうなったのかが感じられると思います」ショパンはサンドの愛に包まれ数々の傑作を生み出したが、彼女の愛は次第に母性的なものへと変化し、やがてふたりの関係は破局を迎える。「サンドはショパンのよき理解者でありながら、ある部分については理解できていなかった。だからショパンは、彼女といてもどこか孤独だったのではないでしょうか。そこにある葛藤が、第4部で演奏するバラード2番やスケルツォ3番、ポロネーズ5番のような、激情と静けさを持つ曲に現れています。この時期を過ぎると、他人のことは考えていないような境地に入っていく。芸術家とは、孤独なものですね」第5部では、主なテーマとする時代以外の、初期と後期の作品からいくつかを取り上げる。終曲「幻想ポロネーズ」では、そんな晩年のショパンがたどり着いた深い精神を聴くことになる。「聴いてすぐに良さがわかる作品ではないかもしれません。僕自身、中学生で初めて聴いたときは充分にわからなかった。でも本当にすばらしい、ショパン最後の大作です」それではサンドとの出会いの前後にあるショパンの変化を、横山はどう捉えているのだろうか。「ショパン自身は、何も変わらなかった。僕はそう思います。サンドは影響を与えているようで、根本的な部分を揺るがすことはできなかったのでしょう」サンドと過ごした時代の心の動き、根底に流れる揺るぎないショパンらしさ。その繊細な機微を、横山の端正なピアノが生き生きと描きあげる。横山幸雄 入魂のショパン 2017は5月5日(金・祝)13:00より、東京オペラシティ・コンサートホールにて開演。チケットは発売中。取材・文:高坂はる香(音楽ライター)
2017年04月27日恋愛アドベンチャーゲームが原作の舞台「薄桜鬼SSL ~sweet school life~ THE STAGEROUTE 斎藤一」が4月21日に開幕した。舞台「薄桜鬼SSL ~sweet school life~ THE STAGEROUTE 斎藤一」 チケット情報原作は、新選組をモチーフにした恋愛アドベンチャーゲーム「薄桜鬼」のスピンオフ作品「薄桜鬼SSL ~sweet school life~」。2015年に舞台・TVドラマ・劇場版と人気を博したシリーズが今回から新たなキャストを迎え、新シリーズとして始動する。脚本・演出は前シリーズに引き続き菅野臣太朗。今作『斎藤一ルート』は、斎藤一と雪村千鶴の恋を描く完全新作ストーリー。薄桜学園を舞台に、生真面目な性格の風紀委員・斎藤一(宮城紘大)が、学園唯一の女生徒である雪村千鶴(高橋紗妃)と出会い、自らの感情に戸惑いつつも、1年かけてゆっくりと恋を育て気持ちを通わせていく様子が描かれる。原作が“恋愛アドベンチャーゲーム”である本作。ヒロイン・千鶴は学園中の注目の的となっていて、今回のメインである斎藤一以外にも、紳士な土方歳三(山田ジェームス武)や強引な沖田総司(中尾拳也)、明るく元気な藤堂平助(樋口裕太)らが、それぞれのキャラクターらしい胸キュン行動を連発。ほかにも千鶴を「嫁」と呼ぶ風間千景(北村健人)の振り切れた愛情表現など、彩り豊かな恋愛シチュエーションが次々と訪れながら、物語は進んでいく。そんな登場人物の中では奥手なキャラクターの斎藤一だが、だからこそ、千鶴に恋をするが故の“思わず”な行動、些細なことに動揺する姿は愛らしさ抜群。ふたりきりで過ごす時間のドキドキは客席にまで伝染しそうで、真っ直ぐで純粋な気持ちが新鮮に伝わる。舞台にはダンスやアクションも取り入れられ、千鶴を想う気持ちが感じられるダンスシーンや、実際に竹刀を使った剣道部のシーンも印象的。特に剣道シーンでは宮城、中尾、樋口の迫力ある刀さばきにも注目したい。かわいらしい恋愛シチュエーションがたっぷり詰まった本作。けれどその奥にもうひとつ大切なものも描かれていたように思う。それをぜひ劇場で感じてほしい。舞台「薄桜鬼SSL ~sweet school life~ THE STAGEROUTE 斎藤一」は4月30日(日)まで、東京・シアターサンモールにて。取材・文:中川實穗
2017年04月27日ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」展 が、今春東京ドームシティにオープンしたGallery AaMo(ギャラリー アーモ)にて4月25日(火)から5月28日(日)まで開催中だ。「ハイキュー!!」展 チケット情報初日のオープニングセレモニーに、演出のウォーリー木下、主演の須賀健太をはじめ、共に主役校・烏野高校メンバーを演じる木村達成、小坂涼太郎、三浦海里、塩田康平、橋本祥平、川原一馬、秋沢健太朗、猪野広樹、冨森ジャスティンが登壇した。集英社「週刊少年ジャンプ」で連載中の大人気バレーボール漫画「ハイキュー!!」を舞台化し、現在3作目を公演中のハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」。チケット入手困難と言われる人気舞台の特徴的なセットや衣裳、さらに通常見られない“ボツ”アイテムなども展示される。ウォーリー木下は「演劇「ハイキュー!!」展は、やれたらいいなと初演の頃から言っていました。キャストとスタッフがワイワイ言いながらつくった作品のアイデアをたくさん見ることができますので、ぜひ楽しんでください」と挨拶。主演の須賀は「ここは読売ジャイアンツさんのホームですが、僕たち烏野(高校)のジャージはオレンジと黒…ジャイアンツさんと被っている!」と立地にちなんだひと言。さらに「僕たちと同じ場所(セット)に立っていただけるので、また新しい発見もしてもらえると思います。ご来場いただいた方にはプレイヤーズカード全36種がランダムで必ずゲットできるので、ぜひ集めていただきたい!」と宣伝も忘れず座長ぶりを発揮した。木村は「久しぶりに写真やセットを見たらジーンときちゃって。俺らがやってきたことが間違いじゃなかったんだなと思える瞬間がそこにあった」、小坂は「展示されているキャスト全員の色紙は、演じているキャラクターとは違うその人の個性が分かります。僕はそれが一番!」、三浦は「セットには跡や傷が残ってて、(小道具の)お面にはメイクが残ってて。こんな感じだったんだと感じてもらえると思う」、塩田は「この佳き日に“塩田謎掛け”をやります。ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」と掛けまして「ハイキュー!!」展を観た今の気持ちと解く。その心は…“かんげき”です!」。橋本は「演劇「ハイキュー!!」の歴史と愛がたくさん詰まってます!」、川原は「僕たちがイチからつくってきた軌跡を感じてもらえたら」、秋沢は「劇団「ハイキュー!!」のみんなでつくり上げた作品をぜひ見てください」、猪野は「合宿シーンで使った布団は匂いが分かるかも!?」、冨森は「この舞台はけっこうキツいと評判。セットの傾斜に立って『これはキツい!』と体感して(笑)」とコメント。作品の晴れの日を賑やかに祝った。取材・文:中川實穗
2017年04月27日2015年に日本でワールドプレミアとして上演された舞台『デスノート THE MUSICAL』が帰ってくる。2003年から連載漫画として人気を集め、その後、テレビアニメや映画でも大ヒット。ミュージカル版は演出を栗山民也、楽曲をブロードウェイの作曲家・フランク・ワイルドホーンが手掛けた意欲作だ。前回に引き続き出演する柿澤勇人、小池徹平に話を聞いた。「デスノート THE MUSICAL」チケット情報「最近、2.5次元の舞台がはやっていますが、この作品はそうではないと思っていて。時計の音の始まりは、デスノートを手にしたことで命が次々と消えていく緊迫感と生々しさがある。悲しくもあるけれど、心に突き刺さる舞台だと思います」と柿澤。彼が演じる大学生の夜神月(浦井健治とWキャスト)は、平凡な毎日を送っている。しかし、ノートに名前を書いた人間は死ぬ運命にある死神の「デスノート」を拾ったことから、退屈な毎日は消える。デスノートの効力を知り、月は、この世の悪を裁こうと犯罪者の名前を次々とノートに書き込んで殺していく。小池が扮するのは、殺人事件の捜査を始め、月を追い詰めていく名探偵L。「とにかく栗山さんの演出の仕方が面白い。キャストが皆、舞台上では同じ場所にいるのに、ちょっとした照明の変化で実は違う場所にいることが分かる。リアルタイムでいろんな物語が進行する。ワイルドホーンの美しい音楽とも相まってそのテンポやスピード感もすごいんです」と小池は話す。前回は、栗山から「現在の日本人を映す鏡であってほしい」と言われたそうだ。「渋谷のスクランブル交差点で皆、スマホを見ているシーンがある。物では満たされているけれど、心は満たされていない。月は頭もルックスもいいのに退屈していて、現代の若者の象徴なんです」と柿澤。一方、いつも猫背で椅子の上にしゃがみ込み、お菓子やコーヒーカップを数本の指でつまむ特異なキャラクターのL。「彼みたいに変な人は、僕は今まで見たことないです(笑)。常に何かを考えていて退屈さとも無縁の人。Lの人生を全うするつもりで演じていたので、現代の若者を意識したことはないですね。僕にも謎の人物です」と小池は笑う。「正義とは何か」というのも物語のテーマだ。「月は救世主キラとして世界の人々から支持を集め、凶悪犯を殺すことが正義だと信じていた。でもそれが本当の正義なのか、僕にも分からない。お客さんに持ち帰って考えてほしいですね」と柿澤。その言葉に小池も深くうなずき、「正義は自分の意思を貫いた月なのか、その月を倒そうとしたLなのか。お客さんはどっちに感情移入するんでしょうか。どちらの生き方が好きかとシンプルに考えるだけでも意味があると思います」と答えた。公演は、6月24日(土)・25日(日)富山・オーバード・ホールにて。その後、台湾・台中公演を経て、8月19日(土)から21日(月)まで大阪・梅田芸術劇場メインホール、9月2日(土)から24日(日)まで東京・新国立劇場 中劇場にて上演。大阪公演のチケットは5月13日(土)より、東京公演のチケットは5月20日(土)より一般発売開始。取材・文:米満ゆうこ
2017年04月27日内村光良が脚本・主演を務める舞台『東京2/3』が5月に幕を開ける。2007年の舞台『ハンブン東京』で、東京に出て人生の半分が過ぎた人々を描いてから10年。今度は人生の2/3が近づいた中年男たちを描く。それも、売れない役者たちの姿を映したコメディだ。業界の表も裏も知る男は、どんな悲喜こもごもを見せるのだろう。内村が語ってくれた。舞台『東京2/3』チケット情報これまでにも舞台や映画で数々の脚本を書いてきた内村だが、“業界モノ”を手がけるのはこれが初めて。「僕らが“監督コント”と呼んでいるものの集大成をやりたいなと思ったのが最初なんです。『よーいスタート』で演技を始めてNGを出すというのを何度も繰り返すコントなんですけど。それをやるんだったら、今まで書いたことのない業界モノで、ドラマや舞台の世界であくせくしている人たちの群像劇をやろうかなと思ったんですね」。そこで物語の中心に据えたのが、冴えない中年の3人の役者たち。「お笑いでもそうですけど、役者さんも、あきらめずに続けている人もいれば、途中で辞めて故郷に帰っていく人もいる。かと思えば、ここへ来て急にブレイクする遅咲きの人もいるじゃないですか。そうやって日の目を見ないところで頑張っている人たちの葛藤を描きたいなと」。映像をやりたいと思いながら地道に舞台を続けている男に長谷川朝晴、故郷に帰ろうと思っているところへ朝ドラに抜擢された男に池田鉄洋をキャスティング。「長谷川くんは訳のわからない不条理劇をやらされ、池田さんは朝ドラで緊張のあまり噛みまくりと、それぞれ悪戦苦闘するんですけど、それを面白おかしく描いていきたいなと思っています」。また、その男たちの周囲に、浦まゆ、森レイ子、八重樫琴美、真凛と、内村ならではの審美眼が光る個性的な女優を配置しているのも面白い。「女優さんたちも全員初めてご一緒する方。どういう化学反応が起きるのか楽しみです」。内村自身は遅めのブレイクをしかけている男を演じ、劇中劇でドラムに初挑戦するそうだ。「舞台は僕にとって自分を培う場なんです。自分に枷を与えて、新しいことを学んだり、何かを蓄えたり。それが今回はドラムなんですけど、いや、難しいですね。でも、習得できればスタジオミュージシャンとかができるかもしれないし(笑)。僕も52歳。動けるうちにいろいろやって種を撒いておきたいなと思ってるんです。そこからどんな芽が出てくるかわからないですから」。また、内村と長谷川と池田は1人2役を担い、ほかの重要な役で登場するという枷もある。「そのスイッチングも楽しんでもらえたら」と内村は軽やかに言う。枷を面白がれるのもやはり歳を重ねてきたからこそ。中年男たちの頑張りは、きっと全世代の希望になるはずだ。公演は5月10日(水)から14日(日)まで東京・サンシャイン劇場にて。取材・文:大内弓子
2017年04月27日8月11日(金)・12日(土)に北海道・石狩湾新港樽川ふ頭横野外特設ステージで行われる野外フェス「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2017 in EZO」の第2弾出演アーティストが発表された。【チケット情報はこちら】出演が決まったのは、ライジングサン初出演となるUVERworld、SCANDAL。そのほか、2年ぶり3回目の出演となる[Alexandros]。2年ぶり4回目の出演となる銀杏BOYZ。2年ぶり3回目の出演となるSHISHAMOなど、18組。チケットの一般発売は6月24日(土)午前10時より。■RISING SUN ROCK FESTIVAL 2017 in EZO8月11日(金)開場10:00 / 開演15:008月12日(土)開場10:00 / 開演12:30【第2弾発表】[Alexandros] / 稲川淳二 / UVERworld / OLDCODEX / 銀杏BOYZ / ZAZEN BOYS / SHISHAMO / SUPER BEAVER / SCANDAL / sumika / チャットモンチー / Nulbarich / NOT WONK / ハシケントリオ / ビッケブランカ / フレデリック / MONOEYES / ROTH BART BARON
2017年04月26日今年2月に中谷美紀と井上芳雄の共演で上演が発表されて以来、その続報が待たれていた舞台『黒蜥蜴』。ついに全キャストが明らかになった。新たに発表になったのは、相楽樹と成河。江戸川乱歩の小説を三島由紀夫が戯曲化した傑作を、英国人演出家、デヴィッド・ルヴォーの演出によって立ち上げるこの公演。新鮮な顔合わせに期待が高まる。『黒蜥蜴』は、美貌の女盗賊“黒蜥蜴”と名探偵“明智小五郎”が繰り広げる究極のエンターテインメント。その魅力を演出のルヴォーはこう語る。「社会的規範の外と内という相反する立ち位置にいながらお互いに惹かれ合う盗賊と探偵。しかしその恋は成就しない。三島は理想を追い求めながらそこに達し得ないことへの恐怖や怒りを描いたアーティストだと思いますが、私自身もそこに興味を持っています。しかも三島は、その報われない恋をロマンチックに描くのではなくグロテスクな美しさにこだわった。演出もナチュラリズムな世界に閉じこもらず、“狂ったエンターテインメント”にしていきたいと思っています」。ルヴォーが求めるそんな世界の住人にまず抜擢されたのは、黒蜥蜴を演じる中谷美紀と明智に扮する井上芳雄だ。作品については、「耽美的でありながら、毒も含んでいて、きちんとエンターテインメントになっている、わかりやすい物語であることが、この作品の魅力」(中谷)、「黒蜥蜴が魅力的で、不思議な話ではありますが、ずっとすごく好きな作品でした」(井上)と語るふたり。かつて『ルドルフ~ザ・ラスト・キス~』でルヴォーの演出を受けた井上が「ルヴォーさんの演出は魔法にかけられているよう」と言えば、「“言葉の魔術師”という感じでご自分の世界に引き込む力がある方だと思うので、ぜひ私にも魔法をかけていただきたい」と中谷も意欲的だ。そして、黒蜥蜴の部下・雨宮を演じる成河と、黒蜥蜴に誘拐される早苗を演じる相楽樹。「直接演出家とお話する機会をいただき、何よりもまず、“デヴィッド・ルヴォーの黒蜥蜴”というものを立ち上げることに興味を覚えました」(成河)、「ルヴォーさんの演出でどんなところへ連れて行ってもらえるか、想像もしなかった早苗に会えるのではないかと、楽しみな気持ちが強いです」(相楽)と、ふたりからも気持ちの高鳴りが伝わってくる。ほか、黒蜥蜴の家政婦・ひな役に朝海ひかる、早苗の父親役にたかお鷹も決まった。この多様な顔ぶれなら、まさに思いもかけない世界を作り出してくれるだろう。公演は2018年1月東京・日生劇場、2月大阪梅田芸術劇場メインホールにて。取材・文:大内弓子
2017年04月26日舞台「薄桜鬼SSL ~sweet school life~ THE STAGE ROUTE 斎藤一」が4月21日に開幕した。原作は、女性に大人気の恋愛アドベンチャーゲーム「薄桜鬼」のスピンオフ作品で、舞台が現代の高校になった「薄桜鬼SSL ~sweet school life~」。2015年にTVドラマ・舞台、2016年に劇場版が公開され、今作からキャストが新世代に。真面目な風紀委員・斎藤一とヒロイン・雪村千鶴の恋を描く『ROUTE 斎藤一』を完全新作ストーリーで上演する。斎藤一役の宮城紘大、土方歳三役の山田ジェームス武、沖田総司役の中尾拳也に話を聞いた。舞台「薄桜鬼SSL ~sweet school life~ THE STAGE ROUTE 斎藤一」チケット情報各キャラクターに想いを寄せられるヒロインが、そのうちのひとりとの恋を進める(=ルート)原作ゲーム。今回上演される斎藤一ルートの魅力は「真面目な斎藤一と純粋でピュアな雪村千鶴の初々しい恋愛。お客さんは“なんでそこでいかないの!”ってなると思う」(宮城)という、中尾曰く“ムズキュン”の恋。その恋を舞台でみせるには「自分がちゃんとドキドキして、お客さんに伝染させることが大事」と宮城は話す。ふたりの恋を横恋慕などで盛り上げるのが山田演じる土方や中尾演じる沖田。山田は「僕ら周りは雪村千鶴のいろんな表情を引き出す役回り。それにこの作品は、葛藤してすれ違ってっていう弊害が多いほど楽しくなると思うので、今回の千鶴はもしかしてこっちいっちゃうんじゃないかってくらい見せつけながら、最後は斎藤一にバトンを回せれば」と語る。トキメキを引き出す芝居には奮闘中だそうで、中尾は「(恋愛シーンも)ちゃんと素直にその場にいられるようにしなきゃって思うのですが、まだ難しいですね。沖田だったら照れずにいく部分でも僕はつい照れてしまったりして。でもまず僕たちが青春しないとお客さんも青春できないので。みんなで青春してつくっていけたらいい作品になると思います」。新撰組が現代の高校生になって恋をするのが本作の面白さ。「演じるにあたって、現代の恋愛だけども“幕末の新撰組の人間が持つ意志”が映し出されるような部分は作りたいなと思っています。そういう熱さが見え隠れする作品にしたいですね」(山田)。本作は、宮城にとって初座長作品。宮城は「みんなより絶対一番がんばらなきゃとは思ってるんですけど、まだ自分のことで精いっぱいで全然気がまわってなくて…」と言うが、中尾は「久しぶりの共演ですけど、すごくやりやすいです。賑やかですよ、稽古場も」、山田は「座長が笑ってくれてるから、みんなが陽気でいられる部分はあるんじゃないかな」と様子を語る。そんな明るい稽古場から生まれるトキメキシーンの数々に期待したい。公演は4月30日(日)まで、東京・シアターサンモールにて。取材・文:中川實穗
2017年04月26日アメリカで実際にあった冤罪を題材にしたミュージカル『パレード』が、5月18日(木)に日本初演を迎える。それに先駆け製作発表会見が開かれ、石丸幹二、堀内敬子、岡本健一、武田真治、石川禅、新納慎也、演出の森新太郎が登壇した。ミュージカル『パレード』チケット情報本作は、ある事件の裁判の中で、人種や職業から生まれる立場や思惑が無実の人間を犯人に仕立て上げていく様、それに抗う姿を描いたミュージカル。ピューリッツァー賞受賞作家のアルフレッド・ウーリーが脚本、『マディソン郡の橋』のジェイソン・ロバート・ブラウンが作詞・作曲を手がけ、1999年トニー賞最優勝脚本賞・最優秀作詞作曲賞を獲得した。そんな本作を日本で初めて演出するのは、森新太郎。森は『エドワード二世』『汚れた手』で第21回読売演劇大賞大賞、最優秀演出家賞をW受賞するなど気鋭の演出家で、今回初めてミュージカルを手掛ける。また、犯人に仕立て上げられるユダヤ人レオ・フランク役の石丸幹二、夫の無実を晴らそうと動く妻ルシール役の堀内敬子をはじめ、実力派&個性派キャストがズラリ。石丸と堀内は劇団四季時代を共に過ごし、舞台で共演するのは17年ぶり。森は「“初”という響きに酔いしれながら、楽しく、思う存分、やりたい放題、演出させていただいています」とニコリ。「タイトルが『パレード』ということで、民衆のお祭りの日の熱狂はゾクゾクするほどの迫力でお届けしたい。物語の主人公は言うまでもなくフランク夫妻ですが、もうひとり主役がいるとしたら、それは彼らを追い詰める民衆じゃないかと私は思っております。なので今回は、石丸さんと堀内さん以外の全キャストの皆さんに名もなき民衆を演じてもらっています。その恐ろしくも晴れやかな民衆のエネルギーを生み出すべく、今、一丸となって歌い、踊り、ときには暴れ狂ったりもしながら、ダイナミックな舞台をつくり上げている最中です」と熱く語った。石丸は「今、この作品でこの役を演じる意味がすごくある、と実感しながら日々稽古場で追い詰められております。弱者はいつも肩身の狭い思いをしなくてはいけない。では弱者はどうやって生きていったらいいのかということを、作品を通して皆さんも考えてください」と真摯に語る。堀内は「お稽古のレベルが高い。森さんの熱い演出にみんなが食らいついていくような濃いお稽古場です。早く皆さんにお見せしたいなという気持ちでいっぱいです」と笑顔を見せた。さらに、招待されたオーディエンスを前に劇中歌も披露。石丸と堀内の『無駄にした時間』など3曲が披露され、会場を熱く盛り上げた。公演は5月18日(木)から6月4日(日)まで、東京・東京芸術劇場プレイハウスにて。撮影・取材・文:中川實穗
2017年04月26日師匠・二葉菖仁も認める抜群の歌唱力に加えて、明るくチャーミングなキャラクターが多くのファンに愛され続けて50年。昨年、その周年を祝って開催された演歌歌手・水谷千重子のリサイタル「キーポンシャイニング歌謡祭」が、今年もまた全国各地で開催される。【チケット情報はこちら】「本当は“去年だけの記念”のつもりだったんですけどね」と、いたずらっぽく笑う千重子。長年苦楽を共にした千重子ファミリーとの掛け合いはもちろん、時代を超えて愛される豪華ゲスト陣による名曲歌唱。「お陰様でお客様にも、出演して下さったアーティストの方々にも大変喜んで頂きまして。私もできる限り続けていきたいなと思って今年も開催することに致しました」近年は演歌に限らず、ロック、ポップスと様々なジャンルのアーティストたちとも積極的にコラボレーションし、驚きの人脈を次々と披露している千重子。そうした活動を通して作り上げた“人と人との絆”、“歌い手同士ならではの信頼関係”も、このショーの魅力だ。「皆さんトークもお上手だから、ついつい長くなっちゃうんだけど、それぞれ名曲中の名曲を引っ提げて来て下さいますから、そこであんまりふざけてもね…って、千重子は全然ふざけてないんだけど(笑)。とにかく、しっかり歌って、じっくり聴いて、思い切り楽しんで頂けるような最高のステージを今年も用意したいなと思っています」そのひとつが新たに企画したという“面白いアトラクション”。「皆さんご存知の“ある曲”を音頭にして、大人数で踊れたらいいなと思っています」とのことで、「“え?この曲が音頭に?!”という新鮮な驚きも含めて是非、楽しみにして頂けたらなと思ってます。まぁ…本当はね、千重子が水芸を披露するとか、他にもいろいろ面白いことを考えてはいたんですけど、それを演ると、また時間が長くなって怒られちゃうので(笑)、それは次の機会にでもお見せ出来たらいいなと思っています」まさに“キーポンシャイニング”。いくつになっても新たな挑戦をし続け、“輝き続ける”水谷千重子。その魅力を是非、会場で味わってみてほしい。「キーポンシャイニング歌謡祭2017」は4月16日の東京公演を皮切りに全国を巡演。福岡は5月28日(日)福岡市民会館にて。チケットは発売中。立見席を除き、残りわずかなのでお早めに。また、千重子のライフワーク「ありがとうコンサート」の開催も決定。7月16日(日)熊本・荒尾総合文化センター、7月17日(月・祝)長崎・諫早文化会館にて。チケットの一般発売は6月1日(木)。なお、一般発売に先がけて、ぴあでは抽選先行プレリザーブを実施。受付は4月26日(水)午前11時から5月1日(月)午前11時まで。取材・文:なかしまさおり
2017年04月26日昨年結成15周年を迎えた劇団鹿殺しが、記念碑的作品と位置付ける、『電車は血で走る』(2008年、2010年)と『無休電車』(2013年)を6月、同時上演。東京・本多劇場での3週間ロングランに加え、大阪・サンケイホールブリーゼで初の公演を行う。座付き作家である丸尾丸一郎は、「劇団として何かもうワンステップ突き抜けていかないといけないと思って」と挑戦の意図を語る。劇団鹿殺し チケット情報『電車~』では“演劇”という夢を追い続けてきた男たちの現実と挫折と希望を、『無休~』ではそんな彼らの5年後を描き出す。その姿は紆余曲折を経てきた鹿殺しそのものでもあり、丸尾は「僕がものすごく悩んでいた時期に、自分のことをさらけ出して書いた作品。鹿殺しのすべてが詰まっています」と振り返る。そして「不器用なまでにさらけ出していて、今読むと恥ずかしい言葉もあります。でもそれが役者の体に乗り移ると、ちゃんと胸に届く言葉になるんですよね」と、作品が成長していくことへの嬉しい発見も明かした。そんな鹿殺しについて「すごくタフですよね。常に走り続けている、まさに電車って感じ」と表現するのは、劇団本公演への参加は初めてながら、OFFICE SHIKA PRODUCE『竹林の人々』(2015年)で丸尾作品は経験済みの小澤亮太。台本を読んでまず思ったのは、「耳に残る言葉が多いこと」だったと言う。「人生って挫折の繰り返しだと思うんです。僕もそうですが、勝っている奴よりも、負けている奴の方がずっと多い。それでもみんな、少しの光を目指して、何とか這い上がっていこうとする。だからこそ多くの人がこの作品に共感し、突き刺さる言葉も多いんじゃないのかなと思います」。小澤は自らの役どころについても、「当てはまる部分が多い」と分析。その言葉を受けて、「小澤っぽい」と丸尾は笑う。「僕は小澤のそういう人間味が溢れているところが大好きなんですよね。すごく優しいし、人間として豊かだし。今回そんな小澤の嘘のない言葉を、舞台上でうまく引き出すことが僕の仕事だと思います」。この取材の前日までは、2週間のプレ稽古を実施。すでに手ごたえはばっちりだと言う。そしてそのプレ稽古を支えたのは、丸尾が「ミスター・ストイック!」と断言するオクイシュージ。小澤もオクイの存在には大いに刺激を受けたようで、「プレ稽古の段階で2作通せるとは思っていなかったので、まさに驚きのミスター・ストイック効果(笑)。すごく勉強になりましたし、みんなをいい方向にまとめてくださったと思います」と本作への想いを新たにした。丸尾、小澤の言葉に共通するのは、「立ち止まっている人が、次の一歩を踏み出す機会になるかもしれない作品」だということ。彼らの情熱が、観客の心を揺さぶる日は近い。公演は6月2日(金)から18日(日)まで東京・本多劇場、6月23日(金)から25日(日)大阪・サンケイホールブリーゼにて。取材・文:野上瑠美子
2017年04月25日古代インドの舞姫と戦士の悲恋を描く古典バレエの傑作、『ラ・バヤデール』を上演する東京バレエ団が、ゲストのダニエル・カマルゴ(オランダ国立バレエ団プリンシパル)を迎えてのリハーサルを公開。その後設けられた記者懇親会では、彼とともに、斎藤友佳理芸術監督、ヒロインを演じる上野水香、川島麻実子らが舞台への意気込みを語った。東京バレエ団 チケット情報東京バレエ団は4月上旬、ドイツのシュツットガルト州立劇場で『ラ・バヤデール』を上演し、大成功をおさめたばかり。同団の代表作のひとつとして上演のたびに評判を呼ぶ作品だが、斎藤芸術監督は「ゲネプロの幕があいた時、私はなんて無防備なことをしてしまったんだろうと、すごく後悔した」と明かす。カマルゴも在籍していた名門、シュツットガルト・バレエ団を擁し、熱心な愛好家が多い当地でクラシックの大作を上演する。それゆえのプレッシャーを乗り越えての大成功だ。「受け入れてもらえたことは、とても大きな喜び」と斎藤。貴重な体験を得て舞台にのぞむ団員たちに、初の客演となるカマルゴが加わり、よりいっそう美しく、パワフルな舞台が生み出されようとしている。ニキヤ役上野水香のパートナーとして招かれたカマルゴは、伸びやかかつダイナミックな踊りで日本でも観客の心を掴む若手スター。東京バレエ団が上演しているナタリア・マカロワ版『ラ・バヤデール』のソロル役は昨年、オランダで初めて踊り、マカロワ自身から直接指導を受けたという。「光栄なことでした。彼女はとても具体的に、スペシフィックな指導をされる方。それぞれの役の関係をとても明確に教えてくださいました」。初共演となる上野は「若くて才能があり、素晴らしいダンサー」とカマルゴを大絶賛。「私は2009年のバレエ団初演の時から、毎回違うパートナーと踊ってきました。今回もさらに違ったニキヤ、違った自分をお見せできるのではないかと思います」と話す。一方、2日目に主演する川島麻実子は、シュツットガルトでニキヤ役デビューを果たしたばかり。最終日にはガムザッティ役で出演する。「コール・ド・バレエ、ソリスト役とほぼすべての役を踊ってきました。それは私の財産。挑戦できるのはとてもありがたいことです。経験を活かしていきたい」と前向きだ。海外公演という大きな壁を乗り越えた彼らの、力に満ちた充実の舞台に期待したい。公演は6月30日(金)・7月1日(土)・2日(日)、東京文化会館にて。チケット発売中。取材・文:加藤智子
2017年04月25日「渚のアデリーヌ」などの作品で世界中の音楽ファンを魅了し続けているピアニスト、リチャード・クレイダーマン。彼にとって、実に40回目となるジャパン・ツアー「リチャード・クレイダーマン 2017 with ストリングス・トリオ&パーカッション」が、来月5月6日(土)東京・オーチャードホールでの公演を皮切りに開幕する。リチャード・クレイダーマン チケット情報フランス生まれのリチャード・クレイダーマンであるが、東日本大震災の直後にも公演を行うなど日本への想いは強く、1980年から毎年行ってきたジャパン・ツアーは今回で40回目を数える。また、近年は谷村新司との交流も話題。レコードデビューから40周年を記念して今月4月19日に発売した最新アルバム『デビュー40周年記念ベスト』では、谷村の「昴」「いい日旅立ち」をカバー。その逆に、谷村もまたクレイダーマンの代表作である「渚のアデリーヌ」「午後の旅立ち」の2曲に自ら詞をつけて歌うなど、大物アーティスト2名のコラボレーションが注目されている。今回のツアーではクレイダーマンによる「昴」「いい日旅立ち」がステージ初披露される予定。特別なコンサートになることは間違いない。公演は、5月6日(土)の東京公演の後、5月7日(日)山梨・河口湖ステラシアター、5月8日(月)静岡・アクトシティ浜松 大ホール、5月9日(火)神奈川・やまと芸術文化ホール、5月11日(木)福井・ハーモニーホールふくい、5月12日(金)富山県民会館、5月13日(土)長野市芸術館、5月14日(日)茨城・結城市民文化センター アクロスの全国計8会場をめぐる。チケットは発売中。
2017年04月25日1930年代の上海を舞台にした新作音楽劇『魔都夜曲』が上演される。主演に藤木直人、相手役にマイコ、その他演劇界で活躍する小西遼生、橋本さとしなど、顔ぶれも華やかだ。演出は、近年、次々と話題作を手がけている河原雅彦。激動の時代のエキゾチズムあふれる上海で、ジャズの音色と共に、秘められた恋と人間ドラマが繰り広げられるという。藤木、マイコ、河原の3人がその意気込みを語った。音楽劇『魔都夜曲』チケット情報『魔都夜曲』は、マキノノゾミ作によるオリジナル・ストーリーだが、モチーフとした実在の人物がいる。シベリア抑留中に亡くなり、悲劇のプリンスと呼ばれた近衛文麿首相の長男、近衛文隆である。彼の上海時代のエピソードをヒントに、今回のドラマチックな物語が生まれたとあって、主人公の白河清隆を演じる藤木も気持ちを引き締める。「自由奔放な御曹司で諸国を遊学しているというキャラクターですが、戦争に向かっていく中で、今では考えられないような運命を背負っていきます。モデルとなった方がいるだけに、責任を持って演じなければなと思っています」。主人公の恋の相手となる周紅花を演じるマイコも、その恋が時代に翻弄されていくとあって、歴史に思いを馳せずにいられないようだ。「中国人の父と日本人の母を持つ女性なのですが、彼女自身、いろいろと秘密を持っているようなんです。そのバックグラウンドを理解しなければいけないと思いますし、やはり簡単に演じてはいけない時代だと思うので、歴史的な部分もしっかり勉強したいと思っています」。マキノが描くそんな骨太な人間ドラマに、演出の河原はどう色付けするのか。「僕はシンプルにエンターテインメントが好きなので、エンタメの華やかさに、いろんなものが混在していた当時の上海の妖しさも加えて、観ている方がドキドキソワソワするような部分を足していければなと思っています」。音楽劇としては、「ミュージカルとは違うので、気持ちを歌にするということではなく、音楽が物語に必要となる状況を作っていきたい」という目論見も。「藤木さんはギターも弾かれると聞いたので、そんなシーンも登場するかもしれません(笑)」。河原が藤木とマイコに期待するのは、「生命力」。「国と国の関係に影響を及ぼすくらいの恋愛を貫くふたりですから。その前に進んでいこうとするプリミティブな人間力は、きっと今の時代に魅力的に映ると思うんです」。華やかに美しく力強く、新しい音楽劇が誕生する。公演は7月7日(金)から29日(土)に東京・シアターコクーンで上演後、8月5日(土)・6日(日)に愛知・刈谷市総合文化センター大ホール、8月9日(水)から13日(日)まで大阪・サンケイホールブリーゼと各地をめぐる。チケットは各地とも先行販売を受付中。取材・文:大内弓子
2017年04月25日北海道札幌市で結成された5人組ロックバンド、最終少女ひかさがツアー「GEKOKUJO!-2017巣立ち-」のファイナルとなる6月23日(金)北海道・札幌Sound Lab mole公演をもって、解散することを発表した。【チケット情報はこちら】解散の発表にあわせ、ボーカルの但野正和が公式サイトでコメントを公開。さらにラストシングル「ディアマイフレンド」をツアー会場限定で販売することを発表している。最終少女ひかさは2013年に結成。昨年4月に1stアルバムをリリースし、今年の3月にはミニアルバムを発表。同作を携えて、5月14日(日)大阪・Shangri-Laより初の全国ツアー「GEKOKUJO!-2017巣立ち-」の開催を発表していた。ツアーのチケットは発売中。■最終少女ひかさ全国ツアー「GEKOKUJO! -2017巣立ち-」5月14日(日)Shangri-La(大阪府)5月16日(火)TOONICE(香川県)5月17日(水)広島Cave-Be(広島県)5月19日(金)Public Space 四次元(福岡県)6月9日(金)UNIT(東京都)6月11日(日)CLUB ROCK’N’ROLL(愛知県)6月23日(金)mole(北海道)
2017年04月24日昨年ブロードウェイ・デビュー公演も成功させた 和太鼓エンターテイメント集団「DRUM TAO」(以下、TAO)。その新作となる『ドラムロック 疾風』が、7月に東京・Zeppブルーシアター六本木で上演される。DRUM TAO チケット情報所謂これまでの和太鼓の世界観とは一線を画すパフォーマンスが幅広い層からの支持を集め、片岡愛之助や市川染五郎、EXILEメンバー、湘南乃風、高橋大輔など、さまざまなコラボレーションも注目を浴びるTAO。日本はもちろん世界23か国・500都市で上演され、世界観客動員700万人を突破している。そんなTAOの新作『ドラムロック 疾風』について、TAO代表で演出を手掛ける藤高郁夫、メンバーの西 亜里沙(座長)、岸野央明、江良拓哉に話を聞いた。「ストーリーが一気に流れていく疾走感を作品の中で表現していくために『疾風』と名付けました」(藤高)という本作。“ドラムロック”という言葉に気を惹かれるが、藤高は「例えば“サーカス”と聞いてゾウやトラをイメージしていた人がシルク・ドゥ・ソレイユに出合ったような…『これが和太鼓か!』と驚いてしまうような作品を作ろう、とメンバーで話し合いました。そのためには未来的なものを作りたい」と今作のコンセプトを語る。音楽的にもロックの要素が取り入れられるといい「(勉強に)レッド・ツェッペリンを聴いてみたりもしました」(藤高)。また、演出面でも「今までは集団でみせるものや聴かせるものが多かったのですが、今回はソロが多く取り入れられ、メンバーそれぞれの見どころが出てきそうです」(江良)と、これまでにない作品になる。和太鼓×ロックというTAOらしい新たな挑戦。岸野は「正直“和太鼓をやってる”っていう感覚でもなくて、“誰にでも楽しんでもらう”というのをベースに、新しいものを作っている感覚です。失敗することもあるんですけど、そこからステップアップしての今なので、さらに上にいくために今回も恐れずに挑戦していきたい」。西も「私は元々、和太鼓をやっていたので、TAOのやろうとすることは『ちょっと難しいんじゃないか』という先入観があったんですね。でも実際にやると、新しい動きが生まれた。なんでも受け入れるようになりました」。また、TAOといえば、毎回コシノジュンコが手掛ける衣裳も見どころのひとつ。「今作の衣装についてコシノ先生に伝えたのは、完全に新しい舞台を作るために(これまでのTAOを)一回壊してしまいたい。そして今の2倍も3倍も勢いのある舞台をつくっていきたい、ということです」と藤高。パフォーマンスから衣裳までTAOの新たな一歩になりそうな本作をぜひ注目したい。公演は7月19日(水)から30日(日)まで、東京・Zepp ブルーシアター六本木にて。取材・文:中川實穗
2017年04月24日大原櫻子の初主演舞台『Little Voice(リトル・ヴォイス)』が5月15日(月)から東京・天王洲 銀河劇場で上演される。大原が演じるリトル・ヴォイスは無口な少女で、父の遺した古いレコードを聴くうちに、マリリン・モンローやジュディ・ガーランド、エディット・ピアフなど女性シンガーの歌声をそのまま覚え、その才能を見出される…。初めての歌唱披露の後、大原に話を聞いた。舞台『Little Voice(リトル・ヴォイス)』チケット情報歌がそっくりで驚きましたが、どのように練習なさっていますか。「音源を聴き、また自分の声を録音して聴き比べながら、練習しています。マリリン・モンローとジュディ・ガーランドはビブラートがとても細かく、そこを意識して歌っています。ビリー・ホリディは声の太さが違い、独特のリズム感が難しい。声の出し方も、先生から『喉が痛い時に声を出す感じ』と教えていただきました。考えてみたら、デビュー前はよく歌を聴き、カラオケでいろんな方の歌を歌っていました。すると自然と歌い方が似てしまう。真似から入り、憧れが真似になり自分のものになるのだな、と。DREAMS COME TRUEさんや絢香さんなど、影響を受けました」英語の原題はThe Rise and Fall of Little Voice。歌を認められる栄光と母との確執、まさにRise and Fallの物語。「物語の後、彼女がどうなるのかを想像させる話だと思います。ハッピーエンドではない分、心に刻まれる物語でしょう。特にリトル・ヴォイスの母親は娘を罵倒する、本当にひどい人。でもリトル・ヴォイスは、私にはこの母親しかいないし、母親には私しかいないとわかっている。この複雑な関係が彼女の人生に影を落とします」中でも狂気に見舞われて歌いまくるシーンと、クラブでのショーシーンは見所ですね。「彼女は歌でしか表現できないことが、狂気のシーンからわかるんですよ。今は歌を真似することに集中していますが、役として感情を乗せながらそれぞれのシンガーそっくりに歌うには、もうひと段階上がらないと。ショーでは、シャーリー・バッシーの「Gold Finger」と「Big Spender」を歌います。川崎悦子先生の振付による踊りがとてもカッコよくて。カッコいいからこそ、きちんと踊りたいです」最後に、メッセージをどうぞ。「毎回、作品に入る時には「挑戦」と言いますが、今回こそ人生最大の挑戦。深くて普遍的な物語だと思うので、多くの方に共感していただけると思います。お芝居好きな方はもちろん、音楽をやっている方も楽しんでいただけるはず。今までの私とは違う顔をお見せできると思いますので、ぜひ足をお運びください!」東京公演は5月15日(月)から28日(日)まで。チケット発売中。取材・文:三浦真紀
2017年04月24日新日本フィルハーモニー交響楽団が、2017/18シーズンのラインナップを発表した。「新日本フィルハーモニー交響楽団」のチケット情報長年ドイツのオペラハウスで活躍し、国際的評価の高い指揮者・上岡敏之を音楽監督に迎えて2シーズン目となる2017/18シーズン。その中核をなす定期演奏会は、本拠地すみだトリフォニーホールでの「トパーズ」、サントリーホール・シリーズ「ジェイド」、金曜・土曜14時開演のアフタヌーン・コンサート「ルビー」の3シリーズ(全24公演)。上岡はうち8公演に登場し、ラヴェルの「ラ・ヴァルス」、シューマンの交響曲第1番「春」、ツェムリンスキーの「人魚姫」、ブルックナーの交響曲第6番などを指揮する。「映画で例えるなら、ハリウッド映画ではなくヨーロッパ映画です。絢爛豪華な花火ではなく、聴いた後で心に残り、何かを考えさせてくれるようなプログラムを目指しました」と上岡が語るとおり、派手さはないものの、奇をてらわずに作品と真っ向勝負の気概がうかがえる内容となった。客演の指揮者やソリストも実力者揃い。ウィーン・フィルのコンマス、ライナー・ホーネック、現代音楽に定評あるマルクス・シュテンツ、モーツァルトのピアノ協奏曲で上岡と共演するアンヌ・ケフェレック、自作を指揮する作曲家タン・ドゥン、北欧の巨匠オッコ・カムと錚々たる顔ぶれだ。「決してビジネスではなく、音楽と真摯に向き合って我々と共演してくれるアーティストだけを選びました」と上岡こだわりの人選がキラリ。2017/18シーズンは楽団創立45周年、そして日本初の自治体とのフランチャイズ提携である墨田区とのパートナーシップ20周年(本拠地のすみだトリフォニーホールも開館20周年)の節目だが、だからこそこれからの成長を視野に入れた、まさに地に足をつけたラインナップだろう。また、シーズンラインナップに加え、ファンには嬉しい新企画が誕生。「トパーズ」定期会員と、横浜みなとみらいホール特別演奏会「サファイア」のセット券購入者限定で、2018年3月開催の「上岡敏之ピアノ・リサイタル」へご招待するという。ピアニストとしての実力も超一級の上岡が、日本で初めて行うソロ・リサイタルだけに、まさにスペシャルな企画だ。続けて、ファンから演奏曲を募集したリクエスト・コンサート(7月21日(金)・22日(土)すみだトリフォニーホール)のプログラムも決定。ベルリオーズの幻想交響曲とパガニーニのヴァイオリン協奏曲の2曲が発表された。リクエストの選定にあたった上岡は「本当に数多く、様々な曲をリクエストして頂きました。その中から、今回は“ヴィルトゥオーゾ”をテーマにして、この2曲を選びました。他のリクエストも今後のプログラムの参考にしてきますので、どうぞご期待ください」と意気込みを語った。新日本フィルの2017/18シーズンは、9月22日(金)よりスタート。各シリーズ1回券のチケットは、9~11月公演が7月18日(火)、1~3月公演が10月17日(火)、4~7月公演が2018年1月30日(火)に発売となる。
2017年04月21日舞台『PERSONA3 the Weird Masquerade』最終章「碧空の彼方へ」が4月19日に開幕。それに先がけ4月18日にプレビュー公演が行われた。大人気ゲーム『ペルソナ3』を舞台化した『PERSONA3 the Weird Masquerade』シリーズの最終章である本作。2014年1月に上演された第1弾「青の覚醒」、同年9月の第2弾「群青の迷宮」、2015年6月の第3弾「蒼鉛の結晶」と続いてきた人気シリーズで、今回、4月14日に開幕した第4弾「藍の誓約」と最終章「碧空の彼方へ」を2作同時上演。クライマックスまで一気に駆け抜ける。第4弾と最終章共に、蒼井翔太が主人公を演じる男性主人公ver.と、阿澄佳奈が主人公を演じる女性主人公ver.を上演。それぞれの物語が楽しめる。(本文、写真は最終章「碧空の彼方へ」男性主人公ver.)1日と1日の狭間にある隠された時間“影時間”や異形の怪物“シャドウ”、それらに対抗できるペルソナの力に目覚めた若者たちの戦いを描いてきた舞台シリーズ。最終章である今作で遂に最大の敵との対峙が描かれ、登場人物それぞれがある誓いを胸に最後の戦いに臨む――。原作の世界観を体現するような蒼井の美しい歌声で一気に物語に引き込まれた、男性主人公ver.。本シリーズ独特の世界観も、全員が第1弾から演じ続けてきたオリジナルキャストというメンバーの深い芝居はもちろん、細部までこだわられた衣装、印象的な映像の使い方、パフォーマーたちのマイムなどが繊細に表現し、観客をスッと引き入れてくれる。今作では、蒼井演じる汐見朔也をはじめとする特別課外活動部(S.E.E.S.)が“影時間”を消す為に最後の戦いに向かう。壮絶な戦いの中で描かれた、大事な人に笑っていてほしいという願いや、折れそうなときに力をくれるものは何か、人を想う気持ち…。自分たちが生きる日常の中に潜むささやかでかけがえのないものを掘り起こして見せてくれたように感じた。また、ときにやさしく、ときにポップな劇中歌&ダンスも本シリーズを通しての魅力。ひとりひとりの想いをより鮮やかに描き出し、そこにある大切な時間を印象付けていく。カーテンコールではこれまでの作品の劇中歌を披露。初演から変わらぬキャストで迎える最終章にふさわしい、シリーズの集大成を感じるあたたかな時間となっている。舞台『PERSONA3 the Weird Masquerade』第4弾「藍の誓約」 最終章「碧空の彼方へ」は、4月23日(日)まで東京・東京ドームシティ シアターGロッソにて上演。取材・文・写真:中川美穂
2017年04月21日韓国の男性アイドルグループTOPSECRETが、5月14日(日)に北海道・小樽 GOLDSTONEで北海道では初となる単独公演「TOPSECRET Spring Happiness Concert」を開催する。同公演は昼と夜の2部制となっており、テーマは‘So Cute!’&‘So Cool!’。1部と2部でコンセプトが異なるライブを披露。同公演では新曲を初披露するほか、公演後にはメンバーによる来場者のお見送りも行われる。さらに当日はメンバー ウヨン21回目の誕生日。1部・2部、両公演参加した方の中から抽選でバックステージに招待、プレゼントを直接本人に渡せる誕生日スペシャル企画も実施予定。TOPSECRETは今年1月4日に韓国でデビュー。4月2日には「JAPAN FIRST SHOW CASE」を開催し、新人ながら各回満員になるほどの観客を動員。注目を集めている。チケットの一般発売は4月29日(土)より。なお、一般発売に先駆けて、先行先着プリセールを実施。受付は4月22日(土)午前10時から27日(木)午後11時59分まで。■「TOPSECRET Spring Happiness Concert」日時:5月14日(日)【1】開場13:00 / 開演13:30【2】開場17:00 / 開演17:30会場:小樽GOLD STONE(北海道)料金:スタンディング 4,800円(税込)※入場時ドリンク代別途500円※別途システム手数料、発券手数料が必要です。
2017年04月21日構成作家・オークラによる作・演出、崩壊シリーズ『リメンバーミー』が、4月13日に東京・俳優座劇場で開幕した。~崩壊シリーズ~『リメンバーミー』チケット情報シリーズ第2弾となるこの作品は、新作書き下ろし。素人劇団「荻窪遊々演劇社」の人々が再び登場し、物語は座長・栗須(山崎樹範)が、舞台監督・杏里(上地春奈)との結婚を劇団員が祝い、サプライズパーティを仕掛けるところから始まる。ところが劇団員の出水(梶原善)はそわそわ、音響の鳥場(伊藤裕一)は風邪っぴき。他の劇団員もあたふたして、小道具を壊すわ、なんとも中途半端なサプライズに。その上、なんとこの後が公演初日。栗須は杏里との結婚を杏里の父に反対されており、観劇する父親を泣かせることが結婚を許してもらうことが条件だ。というわけで、栗須はこの公演『リメンバーミー』を練りに練って、シリアスなお涙頂戴ものにした。なのに、ポンコツ劇団員たちによって、公演は散々な形に。サプライズパーティの段取りを覚えるのに精一杯の出水、場つなぎに特殊な才能を発揮する看場(松下洸平)、笑い上戸ですぐ素に戻ってしまう大宮(味方良介)、余計な揉め事をもたらす愛(彩吹真央)、イマイチ役立たずの城山(大水洋介)によって、物語はどんどんあらぬ方向へ。90分間ノンストップのドタバタコメディでバックステージもの。イメージ的には2分に1回は笑ったんじゃないかというくらい、これでもか!という笑いの波が押し寄せる。「中身はありません」と山崎座長は言っていたが、劇中劇と現実とのシンクロや、劇中劇の謎の演劇臭さ、伏線の回収、キャストの味わい深い個性など、よーく計算されて作られているなぁと感心した。バッタバッタと物が壊れたりするアナログ感は昔懐かしいザ・ドリフターズのコント風味。最近は“オモシロ”ができる役者が減っているという話を聞くが、いやいや、このポンコツ劇団は頼もしい!物語的にもハートウォーミングな味わいで、ラストには気持ちがほっこりした。キャスト全員が汗びっしょりの大奮闘。あっという間の90分だから、ちょっとした気分転換に是非オススメ!東京公演は4月30日(日)まで。その後、大阪、愛知、福岡を巡演。取材・文:三浦真紀
2017年04月21日ダンス・エンタテインメント集団の梅棒が6・7月に東京・大阪・福岡・愛知の4都市で、新作舞台『ピカイチ!』を上演する。梅棒 7th ATTACK『ピカイチ!』チケット情報J-POPのヒット曲にのせたパワフルなダンスで、笑いと感動のストーリーを綴る。その独自のステージが注目を集めるカンパニー、梅棒。今回はリーダーの伊藤今人が脚本を書き下ろす、とある高校を舞台にした熱血青春ドラマ。ゲストに千葉涼平(w-inds.)や吉川友、後藤健流を迎え、熱量満載のステージを届ける。梅棒 7th ATTACK『ピカイチ!』は、6月23日(金)から7月2日(日)まで東京・Zeppブルーシアター六本木、7月4日(火)・5日(水)大阪・森ノ宮ピロティホール、7月8日(土)・9日(日)福岡・久留米シティプラザ ザ・グランドホール、7月12日(水)・13日(木)愛知・名古屋市青少年文化センター アートピアホールにて上演。東京公演のチケット一般発売は4月22日(土)午前10時より。
2017年04月21日昨年12月に劇団四季の新作ミュージカルとして東京で開幕し、注目を集めている『ノートルダムの鐘』が、7月23日(日)より京都劇場で上演される。その成功祈願が京都・高台寺で行われ、主人公・カジモド役のひとり飯田達郎と、ヒロイン・エスメラルダ役のひとり岡村美南が参詣した。劇団四季「ノートルダムの鐘」チケット情報『ノートルダムの鐘』は、『レ・ミゼラブル』でも知られる文豪ヴィクトル・ユゴーの代表作。このミュージカル版は、1996年にディズニーの長編アニメーションとして公開されたものをベースに作られ、2014年にアメリカで開幕した。物語の舞台は15世紀末のパリ。ノートルダム大聖堂の鐘楼に住む異形のカジモド、カジモドを世話する大聖堂大助祭フロロー、警備隊長フィーバスという男たちが登場。この3人の男と、彼らに愛されるジプシーの娘エスメラルダが織りなす、切なくも美しい愛の物語だ。成功祈願のご祈祷を受けたのは、壁や天井一面に涅槃図が貼り巡らされた利生堂。思わずスッと背筋が伸びるような空間で、般若心経が唱えられる中、役者やスタッフが公演成功を祈念した。そして、カジモドが劇中で大聖堂の鐘楼に住み、鐘をつくことに絡めて、飯田が高台寺の鐘楼前で劇中ナンバー『陽ざしの中へ』を奉納。さらに岡村と共に高台寺の鐘をつき、美しい音を響かせた。飯田が披露したナンバー『陽ざしの中へ』は、カジモドとして初めて歌う曲。外の世界と隔離され、塔の上から街を眺めて暮らすだけのカジモドが、外界への憧れを歌い上げる。「外の世界に憧れる彼の強い意志を表した曲で、物語の軸になる曲です。“たった一日だけ人と触れ合うことができたら”と、神様にお祈りするような気持ちで歌っています」と、曲への思いを語る。他にも劇中ではスティーヴン・シュワルツ作詞、アラン・メンケン作曲による数々の重厚な楽曲が展開される。また岡村は「時代を選ばない普遍的なテーマがある」と、本作の魅力を語る。「今は不寛容な時代と言われていますが、この作品では他者をいかに受け入れるかということも描かれていると思います。だから、今の時代にこの作品を劇団四季で上演できることに意義を感じています。そして音楽やテーマは重厚ですが、演出はとてもシンプルで、お客様の想像力をかき立てるものになっていますので、関西のお客様にどう受け入れられるか、すごく楽しみにしています」。6月25日(日)まで東京・四季劇場[秋]にて上演中。その後、7月23日(日)から9月28日(木)まで京都劇場にて上演。京都公演のチケットは4月22日(土)10:00より発売開始。一般発売に先駆け、4月21日(金)23:59まで、ぴあスペシャルシートS1席の先行先着プリセールを受付中。取材・文:黒石悦子
2017年04月21日フェスティバル規模の演奏会や著名な指導者による音楽クリニックを展開する、過去に類を見ない世界初の音楽の祭典「東京国際音楽祭」が2018年に開催される。本大会に先駆け、「東京国際音楽祭 プレ大会」が、5月5日(金・祝)・6日(土)に東京ビッグサイトとイーストプロムナード 石と光の広場で開催されることが発表になった。東京国際音楽祭プレ大会 チケット情報「東京国際音楽祭」は、吹奏楽、マーチング、オーケストラ、弦楽合奏、合唱、Jazz and Popsの6つの音楽ジャンルにおける国内外のトップクラスが集結し、フェスティバル、クリニック、コンテスト、展示、会議など、音楽に関する様々な取り組みを通じて、音楽文化の魅力を伝える新しい試み。5月のプレ大会は、レセプションホール(1F)と国際会議場(7F)で演奏会やシンポジウム、3つの会議室(6F)で楽器別クリニック、イーストプロムナードでマーチングが同時進行でおこなわれる。クリニックの講師には、南西ドイツ・フィルハーモニー交響楽団に15年間首席トランペット奏者として在籍した山本英助や、ジャズサックス奏者の松元啓祐らが決定。演奏会には、数多くの音楽従事者を輩出している幕張総合高校、東海大高輪台高校の出演も決定した。チケット発売中。
2017年04月20日6月9日(金)に東京・東京国際フォーラム ホールAで開催される「オリンピックコンサート2017」。同公演のゲストオリンピアンとして、シンクロナイズドスイミングで1988年ソウルオリンピックに出場し2つの銅メダルを獲得した小谷実可子と、フィギュアスケートで2010年バンクーバーオリンピックで8位入賞した小塚崇彦の出演が決定した。【チケット情報はこちら】オリンピックコンサートは、日本オリンピック委員会(JOC)が主催し、1997年からスタート。オリンピック・ムーブメントの推進を目的に、オリンピック映像とフルオーケストラが競演する唯一無二のコンサートとして、毎年人気を博している。今回出演が発表となった小谷実可子と小塚崇彦は、どちらも現役時代にスポーツと芸術の融合を表現しながら、多くのファンを楽しませたふたり。競技者、表現者として、オリンピックの舞台に立ち、現在はオリンピックの理念や素晴らしさを伝える活動にも取り組むふたりが、コンサートにゲストオリンピアンとして登場し、それぞれ競技の魅力や、情熱をもって挑戦し続けた日々、今だからこそ伝えたい思いを語るという。また、ミュージカルをはじめ各方面で活躍する新妻聖子と中川晃教もゲストアーティストとして出演。オーケストラとコラボレーションし、アスリートたちに歌のエールを送る。コンサートのナビゲーターをつとめるのは、競泳選手としてソウル、バルセロナと2度のオリンピックに出場し、現在は俳優として活躍する藤本隆宏。このほか公演当日にはオリンピックを目指す現役のトップアスリートも参加予定。参加アスリートは決定次第発表される。チケットの一般発売は4月22日(土)午前10時より。■オリンピックコンサート2017日時:6月9日(金)開場18:00 / 開演19:00会場:東京国際フォーラム ホールA(東京都)
2017年04月20日病みかわいいがコンセプトのアイドルグループ、ぜんぶ君のせいだ。(以下、ぜん君。)。如月愛海、一十三四、ましろに、新メンバー咎憐无、未来千代めねが加わり、2月から東名阪3周ツアーを行った彼女たち。新たな5人体制となっての、今の状態を聞いてみた。ぜんぶ君のせいだ。ライブ情報「ぜん君。に、一番マイナスの風が吹いてる時期に入ってくれたふたりだし、一緒に走って行くのにぴったりな存在ですね。とがれ(咎憐无)は、ひと言でいうとバカです(笑)。ダンスはすごくうまくて、ハングリー精神が強いですね。めねは、天然でふわっとしてます。あと、ダンスの腰使いがエロい(笑)。ふたりとも、すごく場を和らげてくれるんです」(如月愛海)「ふたりが入って、自分たちの表情もやわらかくなりました。ふたりともすっと馴染んで、ぜん君。に新しい色を加えてくれました」(一十三四)「とがれはポップめな元気な声で、めねはボカロみたいな高い声が出るんです。その歌が入ることで、今までの曲もかわいく変わって聴こえるし、新しい曲も幅が広がりそうって思います」(ましろ)「ダンスが好きだったけど、最初はパフォーマンスに戸惑いました。だけどツアーでライブを重ねたおかげで、メンバーとステージで絡めるようにもなったし、仲も縮まりました」(咎憐无)「私は、踊るだけで必死なスタートだったんです。でも、ライブ中にメンバーが教えてくれたり、いろいろできるようになって、ライブが楽しくなりました」(未来千代めね)ぜん君。は、4月26日(水)にニューシングル「わがまま新生Hominina」をリリースし、5月5日(金・祝)からは、9都市ワンマンツアー『新生我尽TOUR』を開催。今回のツアーへの意気込みを語ってもらおう。「全箇所で自分たちなりのライブを出し切るためにも、万全な体力でいきたいです。あと、患いさん(ぜん君。のファン)にいっぱい感謝をしていくツアーにしたいです」(如月愛海)「みんなで楽しむのを第一に、その上で感情を大きく揺さぶるライブをしたいです。悔いなく全力で死ぬ気でやろうと思ってます」(一十三四)「前回のツアーで強くなった5人の力で、自分たちから面白さを提示する楽しいツアーにしたいです。各会場でそれぞれのソロ曲があるので、そうしたところでも5人の個性を出したいです」(ましろ)「各地にいる、ちょっとぜん君。が気になる方を、完全なる患いさんにするライブがしたいです。個人的には、3人に負けないくらい煽りでもMCでも目立てるようになりたいです」(咎憐无)「どの場所でも、来てくれた方を全員巻き込めるライブをしたいです。歌とダンスの表現力をつけて、1曲ごとの物語をちゃんと伝えられるようになりたいです」(未来千代めね)取材・文:土屋恵介
2017年04月20日4月20日(木)に放送されるFRESH!&ニコニコ生放送「アニメぴあちゃんねる」のゲストは、エラバレシのリーダーで、以前同番組でレギュラーを務めていた朝倉ゆりと、同番組のゲスト最多出演を誇る声優の三澤紗千香が出演する。番組ではゲストふたりが過去に出演した際の名場面VTRを見ながら、当時のエピソードを語る。さらに番組後半の会員放送では、「アニメぴあちゃんねる名場面クイズ」と題し、過去に放送した中からインパクトのある名場面をクイズ形式で振り返る。また、出演者全員でアイドルやヴィジュアル系バンドになりきる演技企画も行う。「アニメぴあちゃんねる」最終回である5月18日(木)放送のゲストは前田玲奈が決定。さらにスペシャルゲストの出演が予定されており、明日の同番組内で明かされる。■アニメぴあちゃんねる日時: 4月20日(木)午後8時~午後10時出演:タカオユキ / 秦佐和子 / 高野麻里佳 / 美濃部達宏ゲスト: 朝倉ゆり /三澤紗千香※朝倉ゆいと三澤紗千香のサイン入りグッズを視聴者にプレゼント。詳細は下記リンクより。
2017年04月19日アメリカのロックバンド、LINKIN PARKが11月2日(木)・4日(土)・5日(日)に千葉・幕張メッセ 国際展示場9~11ホールで4年ぶりの来日公演を開催することが決定。あわせてスペシャル・ゲストとしてONE OK ROCKが全日出演することが発表された。【チケット情報はこちら】5月19日(金)に全世界同時リリースされるアルバム『One More Light』を引っ提げて行われる同公演。LINKIN PARKは90分、ONE OK ROCKは60分にわたってライブを披露する。チケットの一般発売は7月15日(土)より。なお、一般発売に先がけて、5月12日(金)昼12時より「H.I.P.モバイル会員先行」の受付を実施。詳細は下記来日公演特設サイトにて。■<LINKIN PARK ONE MORE LIGHT WORLD TOUR>Special Guest:ONE OK ROCK日時:11月2日(木) 開場16:00 / 開演19:0011月4日(土) 開場15:00 / 開演18:0011月5日(日) 開場15:00 / 開演18:00会場: 幕張メッセ 国際展示場9~11ホール(千葉県)料金:スタンディング 8,800円(ブロック指定)(税込)VIP SS 60,000円 (税込) (アリーナ前方観覧エリア・LINKIN PARKとのM&G・グッズ付き)VIP S 15,500円 (税込) (アリーナ前方観覧エリア・グッズ付き)※LINKIN PARKのパフォーマンスは全日程90分を予定しております※ONE OK ROCKのパフォーマンスは全日程60分を予定しております※VIP SS LINKIN PARKとのM&G詳細は後日発表いたします。
2017年04月19日アメリカの伝統的なドラム・コー(マーチングバンド)をショーアップした『ブラスト!』カンパニーは、2003年以来、昨年までで計10回来日。これまで740公演、111万人以上を熱狂の渦に巻き込んだ。昨年からはディズニー音楽と融合し、『ブラスト!: ミュージック・オブ・ディズニー』を世界初演。よりパワーを増し、人気を博している。日本におけるドラム・コーの第一人者で、5人いる日本人キャストのひとり、パーカッションの石川直が意気込みを語った。ブラスト! チケット情報昨年の『ブラスト!: ミュージック・オブ・ディズニー』の手応えはいかがでしたか。「お客さんにものすごく喜んでいただき、ディズニー音楽の力を実感しました。『ブラスト!』自体、これまで10年以上をかけて進化してきました。昨年は、新たなスタイルを目指して、ゼロから構成し、作りあげました。今年は5月下旬から日本・山形で合宿し、ブラッシュアップ。そのままツアーへと突入します。日本での合宿は初めてなので、ワクワクしますね。新曲が「どこまでも~How Far I’ll Go」(『モアナと伝説の海』より)、「彼こそが海賊」(『パイレーツ・オブ・カリビアン』より)を始め、5曲程度加わる予定です。また昨年から大きなLED映像が加わり、マーチングと映像をリンクさせる、ダンサーと動きをシンクロさせるなど、視覚的にもより楽しんでいただけるようになりました」印象的だった曲は?「『魔法使いの弟子』(『ファンタジア』より)や『ビビディ・バビディ・ブー』(『シンデレラ』より)は管楽器と打楽器の奏者の動き、ダンサーたちも交えて、上手くまとまりました。『アンダー・ザー・シー』(『リトル・マーメイド』より) では海の中の映像を背景に、ダンサーが足にフィンをつけて踊り、楽しい雰囲気で盛り上がりました」『ブラスト!』は幕間や終演後に、キャストと観客とのミート&グリートがあるのも楽しい点ですね。「はい。キャストとお客様が一緒に楽しめる時間を設けています。作品を観ていただくだけでなく、お客様と共に楽しみ、コミューニケーションすることで、時間と空間を共有する。その感覚は、ディズニーのテーマパークと似ていますね。また全国ツアーでは、お客さんの地域性を感じられます。一番ノリが良いのは大阪。今年も全国を回りますから、皆さんとの交流を楽しみにしています!」8月15日(火)から30日(水)まで東京・東急シアターオーブで上演するほか、7・8月に全国を巡演。取材・文/三浦真紀
2017年04月18日新緑の上野の森で華々しく行われるゴールデンウィークの風物詩「N響ゴールデン・クラシック」。毎年、NHK交響楽団と話題のソリストの共演が好評を博す本公演だが、今年は指揮者をスペインの俊英ロベルト・フォレス・ヴェセスが務め、ソリストには現在ドイツで研鑽中で、2013年の日本音楽コンクール第1位など飛躍がめざましいヴァイオニストの大江馨が登場する。プログラムの前半にチャイコフスキーの協奏曲を披露する大江に意気込みや聴きどころを訊いた。N響ゴールデン・クラシック チケット情報抒情的な旋律美と華やかなスケールを併せ持ったチャイコフスキーの協奏曲は、大江が最も愛する協奏曲のひとつだという。「過去に仙台フィルなど3つのオケと共演したことがあり、人前で弾くのは今回で4回目。作品の魅力であり難しさは、フレーズの長さですね。他の協奏曲と比べても異様なまでに長く、ゴールに辿り着くまでの道のりは山登りを何度も繰り返すような感じ。それは、長く寒い冬を耐えて暖かい春を待つロシア人の心の表れなのかもしれません。3つの楽章の中で僕が一番好きなのは、情感に溢れた主題が壮大に展開する第1楽章です」2015年にも共演したことがあるN響(指揮は尾高忠明。プログラムはプロコフィエフの協奏曲第1番)の印象を、大江は次のように語る。「音色の美しさも、アンサンブルの精確さも素晴らしく、特に前者は世界的にも有数だと思います。今回共演する指揮者のヴェセスさんは初共演ですが、若くして管弦楽とオペラの双方で世界的に活躍されている方。自分と年齢の近い方との新しい出会いはいつも刺激を受けるので、今回もとても楽しみにしているところです」大学時代は慶應義塾大学で政治思想を専攻し、同時に桐朋学園大学で音楽も学んだ大江は、その共通点を「答えが出ないものを根本から議論して分析する政治思想は、楽譜の読み方にも通じる」と考える。今回の公演でも、研ぎ澄まされた感性と、瑞々しい知性が調和した秀演が期待できそうだ。また、開演前にはプレコンサートも開催され、J.S.バッハの無伴奏パルティータ第3番のプレリュード、モーツァルトのヴァイオリンとヴィオラのためのソナタK.423の第1楽章、ベリオのデュオ・コンチェルタンテ第1番の第1楽章を演奏する。モーツァルトとベリオではN響を代表する名手との豪華共演を予定しており、こちらも楽しみのひとつだ。公演は5月3日(水・祝)に東京・東京文化会館大ホールで開催。チケット発売中。取材・文:渡辺謙太郎
2017年04月17日