チケットぴあがお届けする新着記事一覧 (269/342)
今年デビュー15周年を迎えたロックバンドGRAPEVINEと、8年ぶりに再始動を果たしたGREAT3が、12月13日SHIBUYA-AXにてツーマン・ライブを開催した。GREAT3 公演情報90年代後半のロック・シーンを共に走ってきた2組であったが、ツーマン形式での共演は今回が初。そんな、長い月日を経てようやく実現した共演。先攻はGREAT3。GRAPEVINEのボーカル田中が、初めてGREAT3を知ったきっかけとなった曲という『DISCOMAN』や『Little Jの嘆き』。また、バンドが休止中に経験した幾つかの悲しい“別れ”を綴った『彼岸』など、新旧あわせた全10曲を披露。再始動から約6ヵ月、新メンバーとして迎えたjan(ベーシスト)との両手にも及ばないライブ本数ながら、この日は渾然一体となったステージングでオーディエンスを魅了した。また9年前、活動休止前のラストライブの会場がSHIBUYA-AXだったということもあり、ボーカル片寄明人は「こんなステキな機会を与えてくれたGRAPEVINEに感謝します」と想いを言葉にした。この日はメンバーにとっても、ファンにとってもより特別な夜となったはずだ。続いては、GRAPEVINE。1曲目の『真昼の子供たち』から観客を一気にバインワールドに引き込んでいく。田中はMCで、「いつか東京に行ったらGREAT3とかその辺りの方達の仲間に入れてもらおうと思ってた訳です。それが15年経ってようやく叶いました、ほんまにうれしいです。ありがとうございます」と語った。この日は、全12曲を抜群のバンド・グルーヴととにかくメンバーが楽しんでいるという外へ向かった開放感、そしてまたひとつステージを上がったと思わせる超越したパフォーマンスで会場を高揚させた。アンコールでは、GREAT3のサポートギタリストでもあり、GRAPEVINEの名監督(プロデューサー)でもある2バンドの共通人物、長田進がGRAPEVINEのステージに登場し、『エレウテリア』を披露、濃密なAXの夜は幕を閉じた。なお、GREAT3は9年ぶりのワンマンツアー“TOUR GREAT3”を1月31日(木)梅田クラブクアトロからスタートする。東京公演は、2月8日(金)の恵比寿リキッドルーム。チケットは発売中。
2012年12月14日12月15日(土)から東京・ル テアトル銀座 byPARCOで開幕する舞台『助太刀屋 助六 外伝』。映画監督の岡本喜八生前最後の作品『助太刀屋 助六』をもとにG2が書き下ろしたもので、底抜けに明るく憎めない助太刀を生業とする男、助六の活躍を描く痛快活劇だ。主演に猿之助襲名後、歌舞伎以外では初の舞台となる市川猿之助、共演には元宝塚歌劇トップスター朝海ひかる、映画・ドラマで活躍する吉沢悠、忍成修吾らが名を連ねる。開幕を前に稽古中の吉沢、忍成のふたりに話を聞いた。助太刀屋 助六 外伝』公演情報まずは、役どころについて吉沢が「路之丞という剣の達人の役です。剣豪という大まかな設定だけでなく、細かいところを演出のG2さんと相談しなから、役作りをしてます。ただ剣が強くて、ワッといくようなタイプではなく人間としての余裕もある。そんな役作りをしつつ、2幕は殺陣が中心になってくる役なので、殺陣の稽古にも力を入れてます」、忍成は「虎松という番太の役。番太というのは町の夜警というか門番ですね。身分は低いけど、この町はオレひとりで守っていると思い込んでるような明るい人物です」と紹介。続けて吉沢は「恋仲とまではいかないが、朝海さんとは心を通じあわせている間柄。そのことを一瞬で表現してくれとG2さんに言われて…。今の時代ならコンタクトすればいいのでしょうけど。朝海さんとふたりで相談しながらやってます」と時代劇ならではの苦労話も明かした。主演の猿之助について話が及ぶと、忍成は「振り幅の広い演技をしながら、助六というキャラクターの芯がぶれないところがすごい。だから自分がちょっと路線からぶれたかなと思ったときも、他人まかせじゃないですけど、安心して芝居ができます」、吉沢は「本番では裏を向いているとき、笑わすからなと言われました。すごくユーモアのある方で、セリフにないこともボンボン出てきて、ライブ感がすごい」とそれぞれ絶賛。「人情もあり、ドラマもある。稽古をして本から読み取れなかったものもたくさん出てきた。お客さんが観てお客さんの熱でこの舞台がどう変わっていくか楽しみ。お客さんと一緒にいい舞台にしたい」(忍成)、「人情もので、難しい話じゃない。いいやつと悪いやつがいて、ドンチャンして、最後はスカッとできる舞台。気楽に楽しんでもらえたら」と最後にそれぞれ舞台をPRした。公演は、東京・ルテアトル銀座 by PARCOにて12月15日(土)から12月24日(月・祝)まで。チケットは発売中。
2012年12月14日8月に舞台のセリから転落して大ケガを負った歌舞伎俳優の市川染五郎が都内で会見を開き、復帰舞台となる『日生劇場 二月大歌舞伎』への意気込みを語った。会見には父・松本幸四郎、共演の中村福助も登場した。『日生劇場 二月大歌舞伎』チケット情報染五郎は「2月に舞台に出させていただくことを許され、感謝しております。自分がもしかしたら(この場に)いなかったかもしれないということを考えますと、生かされた責任と役目を全うして勤めてきたいと思います」と挨拶。幸四郎は「こうして制作発表が出来る日がくるとは、私も一時は思いませんでした」と一時は最悪の事態を覚悟をしたほどの大ケガだったことを思い、染五郎の復帰を心から喜んでいる様子だった。「(口上では)役者としてよりも、父・幸四郎として、ご挨拶とお詫び、お礼、そしていろいろなことを歌舞伎の口上の形式を借りて申し上げたいと思います」と語った。福助は、義兄の中村勘三郎さんが12月5日に亡くなったばかりとあって、その話に質問が及ぶと「勘三郎兄さんは病床の中でも染五郎さんの容体を気にしていました。きっとこの復帰公演も天国から応援してくれると思います」と話し、染五郎も「常に歌舞伎に対して危機感を持っていたんじゃないかと思います。その精神を受け継いで、生きている歌舞伎を作っていきたいと思っています」と勘三郎さんへの想いを語った。公演は2月4日(月)から26日(火)まで東京・日生劇場にて上演。チケットは12月20日(木)より一般発売開始。なお、チケットぴあでは12月16日(日)11:00までインターネット先行抽選・プレリザーブを受付中。
2012年12月14日T.M.Revolutionが12月24日(月・祝)に横浜文化体育館で行う「T.M.R. LIVE REVOLUTION’12 -Strikes Back X-」を全国の映画館で同時生中継する事が決定した。このライブはT.M.Revolutionが2002年に初めて開催して以来、毎年恒例のイベントとして12月に行っている男子限定ライブ。当日は観客のみならずスタッフまですべて男性のみという徹底した体制で行われる。今年は、女人禁制ライブ史上初の試みとしてプロレスとのコラボレーションを実施。全日本プロレスと強力タッグを組み、当日はプロレスの聖地・横浜文化体育館にライブステージだけでなくプロレスのリングも設営し、音楽とプロレスというジャンルを超えた熱いパフォーマンスを繰り広げる。そして今回、このライブの模様が全国の映画館で同時生中継されることが決定。映画館ではこれまで入場を禁止されている女性も、ライブを楽しむ事ができるのが魅力だ。なお、チケットぴあではこちらのライブビューイングのチケット一般発売に先がけて、先行抽選プレリザーブを実施中。受付期間は12月17日(月)午後11時59分まで。■ ライブシネマ「T.M.Revolution 男子限定LIVE 10周年・全日本プロレス創立40周年記念 T.M.R. LIVE REVOLUTION ’12 .Strikes Back X-」日時:12月24日(月・祝)17:00開演 ※開場時間は各劇場によって異なります場所:全国85か所の映画館、台湾、香港チケット料金:全席指定 劇場特典ステッカー付き一般 3,500円(税込)出演者:T.M.Revolution武藤敬司、船木誠勝、諏訪魔、KENSO、大森隆男、征矢学、河野真幸、真田聖也、浜亮太、カズ・ハヤシ、近藤修司、田中稔、大和ヒロシ、SUSHI、中之上靖文、曙(全日本プロレス)バッファロー吾郎A ほか※出場する選手がケガ等の理由で急遽変更になる場合がございます
2012年12月14日11・12月に東京、大阪で上演された、草なぎ剛主演の日韓合作舞台『ぼくに炎の戦車を』の韓国公演が来年1月30日から、ソウル・国立劇場 ヘオルム劇場で開催される。韓国公演に向けて、草なぎからメッセージが寄せられた。草なぎ剛「舞台『ぼくに炎の戦車を』を、韓国でも上演できることを嬉しく思います。韓国映画をきっかけに韓国に興味を持ち、ハングルを一生懸命に勉強してきましたが、そのハングルを生かして韓国の舞台に立つことは大きな夢であり、目標でもありました。まさに僕にとっては新しい挑戦ですし、僕の人生の中でもとても大きな意味を持つ舞台になると思います。僕が演じる主人公・柳原直輝という存在は、純粋でまっすぐな人間です。その力は国境や立場、身分の違いといった、あらゆる壁を少しずつ崩していきます。そんな柳原直輝が登場する舞台『ぼくに炎の戦車を』は、人間の持つやさしさや、暖かさが込められた作品ですし、劇中同様にチャ・スンウォンさんとも強い友情を育むことができました。韓国のみなさんにも、一生懸命生きている人々の姿から、何か感じていただければと思います」作品は、2008年に『焼肉ドラゴン』で数々の演劇賞に輝いた鄭義信の新作。およそ100年前、日本統治下の朝鮮が舞台。朝鮮文化に高い関心を寄せる青年教師・柳原直輝と放浪芸人・淳雨(スンウ)の友情を軸に、ふたりを取り巻く人々の人間模様をダイナミックに描いて好評を博した。作品の故郷での“凱旋公演”に注目が集まる。公演は、韓国・ヘオルム劇場にて2013年1月30日(水)から2月3日(日)まで。チケットは発売中。インターネットでの販売はなく、電話、コンビニでの取り扱いのみ。
2012年12月14日2013年2月2日(土)に神奈川・CLUB CITTA’及び2F LOUNGE BAR、A’TTICにて行われるBAYCAMP 201302の第4弾出演者が決定した。今回発表されたのはCzecho No Republic、group_inou、Keishi Tanaka、東京カランコロン、MONICA URANGLASS、DJダイノジの6組。元riddim saunter のボーカルKeishi Tanaka のBAYCAMP初参加やクロージングアクトとしてDJダイノジが登場するなど、今回も幅広い出演者が発表されている。今後も続々と出演者が発表される予定なので、気になる方は公式サイトやツイッターなどでご確認を。チケットは発売中。■BAYCAMP 201302日時:2013年2月2日(土)OPEN 16:00 / START 17:00 / CLOSE 5:00(予定)会場: CLUB CITTA’、A’TTIC(2F LOUNGE BAR)(神奈川県)<出演者>ART-SCHOOL/avengers in sci-fi/Czecho No Republic/group_inou/Keishi Tanaka/!!!KYONO+DJ BAKU!!!/MONICA URANGLASS /OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND/Predawn/rega/STERUSS/ キュウソネコカミ/東京カランコロン/成山内(from sleepy.ab)/モーモールルギャバン/0.8 秒と衝撃。/DJダイノジ(クロージングアクト)[DJ]FREE THROW (弦先誠人/神啓文/タイラダイスケ) /LEF!!! CREW!!! /西村道男(Parade)/藤田琢己a.k.a DJ SHOCK-PANG料金:前売 3,800円(税込)ドリンク別※オールナイト公演となります。18歳未満の入場不可。※IDチェックをする場合がございますので、必ず写真付き身分証を携帯して下さい。
2012年12月14日韓国発のアートパフォーマンス「アクションドローイングHERO(ヒーロー)」の日本公演が、2013年1月26日(土)から東京・六本木ブルーシアターで開催。公演に先駆け13日、都内で製作発表会が行われた。「アクションドローイングHERO(ヒーロー)」公演チケット情報同公演は、4人のパフォーマーが古今東西のHERO達をテーマにダンスとコントを織り交ぜ、最先端の映像技術と様々な美術技法を駆使して絵を描くアートパフォーマンス。4つのキャンパスに4人のパフォーマーがそれぞれ絵を描く「アクションペインティング」や水を張った大きな水槽にペイントを落として描く「マーブリング」、暗闇の中で絵が消えたり浮かんだりする「夜光ドローイング」など、さまざまなステージを展開。ノンバーバル・パフォーマンス(せりふがない劇)のため、老若男女、国籍問わず誰もが楽しめるのが魅力のひとつで、観客参加によるイベントも用意されている。発表会には、日本公演に出演するチャップリンチームが登場。彼らはコミカルな演技を得意とし「アクションペインティング」や「マーブリング」などを披露し場内を沸かせた。絶妙なパフォーマンスを見せたが、何度も練習を重ねているも失敗することがあるという。「構図を間違えたり、人物の髪型が変になってしまったり……。僕たちが分かる程度の失敗だし、それも味ですよ」とメンバーは茶目っ気たっぷり。それに対し、プロデューサーが「影の部分が多くなって全体的に黒っぽい絵になったときは失敗なので、そのときは叱ってます(笑)」とツッコミを入れ、笑いを誘った。「アクションドローイング HERO(ヒーロー)」(38公演/週8回)は、2013年1月26日(土)より2月24日(日)まで東京・六本木ブルーシアターにて開催。チケットは発売中。
2012年12月13日渋沢葉のワンマンライブが12月11日に東京・代官山UNITで行われた。このライブは今年11月にリリースされた2ndミニアルバム『花はここに咲いています』のリリース記念で行われ、彼女にとって初のワンマンライブ。会場には多くのファンが詰め掛けていた。彼女はピンクのドレスに身を包んで登場。安易に歓声や掛け声などを出せない、張り詰めた空気が会場を包む。ただ、それは初のワンマンという気負いから来る緊張感ではなく、彼女の存在感が会場を支配しているということ。音源でも感じてはいたが、改めて渋沢葉という存在の大きさを思い知る。1曲目は『ARE YOU PANPI?』からスタート。音楽と表現について、赤裸々に攻撃的につづったこの曲で、一瞬で観客の心を掴んでしまう。音源で聞くよりもより一層力強く、深みを増して聴こえるボーカルは、どの曲においても強く印象に残った。曲の合間でのMCは言葉少なだったが、バンドメンバーを紹介した時、ステージの上にいる人だけでなく、普段お世話になっている人の名前をずっと読み上げるところに、彼女のアーティストとしての真摯さを垣間見た様な気がした。新曲を交えながら、これまでの2枚の作品からほぼ全曲を披露した彼女。ある時は祈るように、ある時は叫んでいるように、ボーカルだけでなく全身で表現するその姿に、この日訪れたお客さんは皆、目を奪われた事だろう。一度本編が終わって、自然と出てきたアンコールに応えるように出てきた彼女。それまでは息のぴったりあったバックバンドと共にライブをしていたが、ここは1人で登場し、キーボードの前で新曲を披露。この曲がまた圧巻だった。これまでの2作に収録されていた楽曲を発展させた様な、彼女のネクストステージを予感させるような曲で、最後まで観客の心を魅了していた。初ワンマンという事を感じさせない、堂々たるステージ。渋沢葉というアーティストの今後に大きく期待を持たせるライブだった。
2012年12月13日第63回 NHK紅白歌合戦への出演も話題のアイドルグループSKE48が、12月9日に専用劇場をオープンした。この劇場は、彼女たちが拠点としていた名古屋市中区のライブ劇場を改修したもの。AKB48グループの中で唯一専用劇場を持っていなかったSKE48にとっては、まさに待望の専用劇場となる。旧劇場は立ち見エリアを含め229人のキャパシティだったことに対し、専用劇場では299人の観覧が可能。また可動ステージや大型16面マルチモニター、レーザー光線など演出機器も充実。メンバーが立つステージも大きくなり、躍動感あるライブが堪能できるようになった。専用劇場にあわせて「SKE48 CAFE&SHOP with AKB48」も開店。こちらはSKE48にちなんだフードやドリンクが楽しめるカフェと、生写真などのオリジナルグッズを集めたショップで構成。彼女たちの世界を楽しみに、すでに多くのファンが足を運んでいる。また、ぴあ中部版WEBでは、松井珠理奈、松井玲奈ら中心メンバーも登場したオープニングイベントのレポートをアップ中だ。
2012年12月13日来春開催されるファッションイベント「東京ランウェイ 2013 S/S」の追加出演者が発表された。今回新たに出演が決定したのは、MCの谷原章介、SHELLY、モデルでは松島花。さらに、今回のイベントテーマソングを歌うアーティストの泉沙世子、DJのDAISHI DANCEの出演も決定した。「東京ランウェイ 2013 S/S」開催情報「東京ランウェイ」は春夏と秋冬の年2回開催。約100名ものモデルが最新ファッションに身を包んでランウェイを彩る日本最大級のリアルクローズ・ファッションショー。アーティストやシークレットゲストも多数登場し、人気を集めている。今回は、安座間美優、アンナ・ケイ、石田ニコル、浦浜アリサ、蛯原友里、大石参月、大川藍、押切もえ、オードリー亜谷香、加藤夏希、桜井裕美、シャウラ、高橋真依子、滝沢カレン、トラウデン直美、土屋巴瑞季、中島亜莉沙、二コル、橋爪愛、舞川あいく、道端アンジェリカ、メロディー洋子、渡辺知夏子らがゲストモデルとして登場する。開催は2013年3月20日(水・祝)、東京・国立代々木競技場 第一体育館にて。チケットぴあではインターネット先行抽選を12月15日(土)11:00から25日(火)11:00まで受付。
2012年12月13日シドが10周年を記念して2013年4月6日(土)に横浜スタジアムでライブを行う事が決定した。今回の横浜スタジアム公演は結成10周年記念企画「SID 10th Anniversary Projects 2013」のうちの一つ。この企画は10周年に因み10個行われ、この公演以外にも1月16日(水)にバンド初のベストアルバム『SID 10th Anniversary BEST』や3月6日(水)にライブDVD『SIDNAD Vol.8~TOUR 2012 M&W~』のリリースが決定している。この後も続々と10周年記念企画は明らかになっていくので、気になる方は公式サイトでご確認を。チケットの一般発売は2013年2月23日(土)より。日時:2013年4月6日(土)開場15:00/開演17:00会場:横浜スタジアム(神奈川県)料金:全席指定前売6,300円(込)/当日7,000円(込)※4歳以上有料※雨天決行、荒天中止
2012年12月13日南極と北極の大自然とそこに住まう生き物たちの姿を描いたドキュメンタリーシリーズ「フローズンプラネット」のコンサートが、2013年に日本初上陸。1月12日(土)に大阪公演、1月13日(日)・14日(月・祝)に東京公演が行われる。「フローズンプラネット in コンサート」の公演情報「フローズンプラネット」は、「プラネットアース」に続く、英国BBC・NHKの国際共同制作テレビシリーズで、制作期間4年、総撮影日数2356日にも及んだ大作。氷の躍動、ホッキョクグマやペンギンたちのドラマなど、極地で起こる命の奇跡や、温暖化により失われつつある大自然の姿を、迫力の映像と美しい音楽とともに描いている。日本では、NHKBSで2012年4月から全6本シリーズで、NHK地上波で8月にスペシャル版として放送された。この壮大な南極と北極の映像を大スクリーンに上映し、シリーズの音楽を担当したジョージ・フェントン自らの指揮、フルオーケストラの生演奏で贈るのが「フローズンプラネット in コンサート」だ。2012年7月にアメリカ、ロサンゼルス、ハリウッドで初演。今回の日本公演は、アメリカ外では初めての公演となる。また、この度、日本公演のライブナビゲーターが発表。東京公演には、俳優・映画監督でリバースプロジェクト代表の伊勢谷友介、大阪公演には写真家の石川直樹が登場し、北極、南極の世界へと観客をナビゲートする。「フローズンプラネット in コンサート」は、1月12日(土)にNHK大阪ホール(大阪府)、1月13日(日)・14日(月・祝)にNHKホール(東京都)にて開催。チケットは発売中。
2012年12月12日12月8日・9日に東京・Bunkamuraオーチャードホールにて「JUNKO KOSHINO×TAOContemporaryJAPAN DRUM TAO 2012~火の鳥~」が開催された。TAOは結成17年を迎えるドラム・アート・パフォーマンス集団で、今年よりファッションデザイナーのコシノジュンコとタッグを組み、TAOのバラエティに富んだステージパフォーマンスに合わせ、コシノがステージ衣装をデザインするという試みを行っていた。今回のライブでも「TAOの勢いのある動きの中に、さらにモードが加わると面白い」というコシノジュンコの言葉通り、衣装によって男性の動きはより荒々しく、女性の動きはよりきらびやかに見える。洗練された衣装に身を包んだ出演者の演奏に観客は目を奪われていた。ステージ上では出演者や演奏者が目まぐるしく変わるなど、オーディエンスを飽きさせない仕掛けも多々見受けられた。手拍子で観客を参加させるコミカルな演出や、出演者が客席に降りて演奏する場面など、初めてTAOのライブに足を運んだ人にも分かりやすいパフォーマンスが満載。公演中は掛け声以外で出演者が声を発する事は無かったが、演奏と光や音による演出で、日本の特有の四季が持つ美しさや力強さを感じ取れた。これも、TAOのパフォーマンス力と演出力の高さを物語っているだろう。本編終了後も鳴り止まない拍手に応える形でステージに現れたTAOのメンバー。MCでは「今回の公演を発展させて、ゆくゆくはパリ公演を目指していきたい」と熱い想いを口にし、アンコールの演目を披露し、この日の公演は終了した。言葉がなくても伝わるパフォーマンス、そして初めて見た人でも感動を覚える演奏力と演出力。今後もこのタッグによる公演で、日本中、いや世界中にTAOのファンは増えていくだろうと感じさせる公演であった。
2012年12月12日久しぶりに登場した“Work Play(労働の演劇)”の書き手として、世界中から注目を集めている英国人劇作家のリチャード・ビーン。彼がビーン家の歴史から想を得、二度の世界大戦を挟んで、ある男の19歳から109歳までに及ぶ100年間を描いたのが、この『ハーベスト』だ。日本初演にしてビーン作品の初上演でもある本作において、主人公のウィリアムを演じるのは渡辺徹。渡辺は5月に虚血性心疾患で手術を受けてから、これが復帰第1作となる。12月11日、その初日を世田谷パブリックシアターで観た。『ハーベスト』公演情報イギリス、ヨークシャー州。ハリソン家は細々と馬や穀物を育てていたが、第一次大戦が始まり、大事に育てた馬が軍に連れていかれるのを、長男のウィリアム(渡辺)と次男のアルバート(平岳大)は黙って見つめるしかない。時は飛んで戦後。徴兵されて両足を失い帰国したウィリアムは、第二次大戦後に念願だった養豚業を始める。働き手はアルバートとその妻モーディー(七瀬なつみ)、姪のローラ(小島聖)と元ドイツ人捕虜の夫ステファン(佐藤アツヒロ)だけだが、ウィリアムの緻密なケアによって仕事は軌道に乗る。お調子者だが憎めないティッチ(有薗芳記)も加わり、前途洋々に見えたのだが…。渡辺は無力な若者に過ぎなかった第1場(1914年 種馬の男)から、知恵を使って生き抜くすべを覚えた第2場(1934年 アダムとイブ)、地主との関係が変化を見せ始める第4場(1958年 肥やしの日)と、時代を追うごとに緩急自在な演技力を発揮。風変わりな地主エイガー(吉見一豊)との階級を越えたやりとりでも客席を湧かせる。演出の森新太郎は、演劇集団円の演出部所属。まだ30代半ばだが、戯曲に真っ向から取り組み、作品の魅力を丁寧に浮き彫りにする手腕に定評がある。本作でもひとりの農夫が生き抜くさまを、時にふてぶてしいほどの生命力を感じさせつつ、時に英国人作家による戯曲らしいブラックユーモアも散りばめながら、テンポよく綴ってゆく。セットの石造りの田舎家が盆回しで回転するごとに時代が変わり、各場はウィリアムの心情を必要以上に語らないまま、シーンのハイライトで暗転する。その突き放したような客観性によって、観客はウィリアムの人生をたどると同時に、自らの父祖を遡るような錯覚を覚えることになる。20世紀という稀有な100年とはなんだったのか。その問いは、21世紀を生きる私たちへの問いかけでもあるのだ。公演は12月24日(月・祝)まで。取材・文:佐藤さくら
2012年12月12日KARAが2013年1月6日(日)に行う、初の東京ドーム公演「KARASIA 2013 HAPPY NEW YEAR in TOKYO」のライブ・ビューイングを開催することが決定した。今年の4月から5月に開催した初のワンマンツアー「KARA 1ST JAPAN TOUR 2012『KARASIA』」では、さいたまスーパーアリーナの追加公演を含む6都市12公演を行い、チケットは全公演ソールドアウト。この事がきっかけとなり、メンバーの「みんなにもっと観てほしい」という思いから、K-POP女性アーティスト単独としては史上初となる東京ドーム公演が実現した。そして今回、ライブビューイングとして、全国の映画館で同時生中継される事が決定した。また、KARAのメンバーを主人公にしたアニメ「~KARA THE ANIMATION~(仮)」が来春公開されるが、この東京ドーム公演で詳細が発表されるとのこと。夢が叶うメンバーが、どんなステージを観せてくれるのか。気になる方は是非ご確認を。なお、チケットぴあではこちらのライブビューイングの抽選先行プレリザーブを実施中。受付期間は12月16日(日)午後11時59分まで。■KARASIA 2013 HAPPY NEW YEAR in TOKYO DOME ライブ・ビューイング日時:2013年1月6日(日) 開演18:00 ※開場時間は各劇場によって異なります。料金:3500円(全席指定)
2012年12月12日the pillowsの山中さわおが、ソロとしては初のバンドスタイルで全国ツアーを行う事が決定した。ツアータイトルは「Buzzy Roars Tour」。山中はカミナリグモやLOVE LOVE LOVEといった若手バンドとの対バンツアーを行ったり、今年の7月にはCHEMICAL BUMP SHOW!!の一環としてお笑い芸人タイムマシーン3号と一緒に、お笑いと音楽を融合したツアーを開催しているが、ソロとしてバンドスタイルで回る全国ツアーは今回が初となる。来年の1月16日(水)にはソロとして初のシングル『Answer』をリリースする山中。これまではソロ作品では英語詞にこだわっていたが、今作では初めて日本語詞に挑戦し新たな一面を見せているとの事。こちらもツアーと合わせて、気になる方はご確認を。■山中さわお Buzzy Roars Tour3月30日(土)高円寺HIGH(東京都)4月7日(日)渋谷CLUB QUATTRO(東京都)4月10日(水)京都MUSE(京都府)4月12日(金)広島CLUB QUATTRO(広島県)4月14日(日)博多DRUM Be-1(福岡県)4月16日(火)松山サロンキティ(愛媛県)4月18日(木)松江AZTiC canova(島根県)4月20日(土)岡山IMAGE(岡山県)4月22日(月)浜松窓枠(静岡県)5月3日(金・祝)高崎club FLEEZ(群馬県)5月8日(水)郡山CLUB#9(福島県)5月10日(金)青森Quarter(青森県)5月12日(日)札幌PENNYLANE 24(北海道)5月14日(火)仙台CLUB JUNK BOX(宮城県)5月18日(土)新潟CLUB RIVERST(新潟県)5月20日(月)長野LIVE HOUSE J(長野県)5月22日(水)金沢vanvan V4(石川県)5月24日(金)大阪BIG CAT(大阪府)5月26日(日)名古屋CLUB QUATTRO(愛知県)5月28日(火)水戸ライトハウス(茨城県)6月2日(日)Shibuya O-EAST(東京都)
2012年12月12日甲斐バンドが2013年1月9日(水)、全曲ニュー・レコーディングによるベスト・アルバム『ROCKS』をリリースする。甲斐バンドは1974年のデビュー以来、日本のロックシーン黎明期に大きな影響を与えたバンド。このアルバムは、甲斐バンド初期から中期にかけての名曲を、今の10代から20代の若い世代の音楽ファンに、シンプルに、わかりやすい形で届けるというコンセプトのもと制作された。『HERO(ヒーローになる時、それは今)』、『漂泊者(アウトロー)』、『翼あるもの』などお馴染みのナンバーをはじめ、先にシングルとして発表された『安奈-2012-』も収録。オリジナルで発表されたときのアレンジは基本そのままに、キャリアを重ねる中で進化し、時代に合わせてアップデートされた重厚で最新型のサウンド。スタジオ録音でありながら一発録りという手法で完成させたことにより、現在の甲斐バンドのダイナミズムをそのままパッケージすることに成功している。また初回限定盤には、収録された11曲の伝説となった貴重なライブ映像を収録したDVDも付属。1月12日(土)からは「甲斐バンドROCKSツアー2013」もスタート。気になる方はアルバムと合わせてこちらもご確認を。■甲斐バンドROCKSツアー20131月12日(土)戸田市文化会館(埼玉県)16:00/17:001月14日(月・祝)愛知県芸術劇場(愛知県)17:00/18:001月19日(土)福岡市民会館(福岡県)17:00/18:001月26日(土)仙台電力ホール(宮城県)17:00/18:002月9日(土)新潟りゅーとぴあ・劇場(新潟県)17:00/18:002月11日(月・祝)NHKホール(東京都)17:00/18:002月23日(土)大阪国際会議場メインホール(大阪府)17:00/18:002月24日(日)大阪国際会議場メインホール(大阪府)16:00/17:00
2012年12月12日韓国出身のソロ歌手、キム・ヒョンジュンが11日、東京・渋谷公会堂で日本1stアルバム『UNLIMITED』(12月12日発売)の購入者イベントを開催。サプライズ・ゲストで登場したお笑いトリオ・森三中の黒沢かずこにダンスをレクチャーした。キム・ヒョンジュンの公演チケット情報キム・ヒョンジュンの人気楽曲『BRAEAK DOWN』のイントロとともにダンスをしながら黒沢がステージに現れると、客席は大爆笑に。キム・ヒョンジュンは「(僕の曲は)お笑いにもなるんですね。難易度が高いダンスなんですよ」と感心した様子で、恐縮している黒沢に即席で振付けをレッスンを施し、会場を沸かせた。トークでは、アルバムへの思いを語った。新たな音楽ジャンルへの開拓と無限の可能性、さらに発展していきたいという思いを込めて『UNLIMITED』というタイトルにし、「ファンに愛されている瞬間を手放したくない」という気持ちを込めた自信作だそう。『HEAT』『KISS KISS』『Lucky Guy』などのヒット曲をはじめ、新曲『Your Story』『I’m Yours』『Save Today』など全14曲が収録されている。キム・ヒョンジュンは、『Your Story』が一番のお気に入りで「冬にピッタリの曲。ぜひ、クリスマスに恋人のいない人に、ひとりぼっちで聴いてほしい」と話し、笑いを誘った。また、『Your Story』『Save Today』のミュージック・ビデオが初公開され、ファンは大喜び。キム・ヒョンジュンは「『Your Story』は女性への恋しい思いを表現した曲なので、感情をうまく表現できるように演じました。『Save Today』は時間をさかのぼるという内容の曲。普通に歌っているように見えますが、実は4倍速の音楽に合わせて歌っているんですよ。とても大変でした」と撮影秘話を明かし、ファンを驚かせた。同アルバムを引っ提げ、来年1月6日(日)の兵庫・神戸ワールド記念ホールを皮切りに全国ツアー「『Kim Hyun Joong Japan Tour 2013 “UNLIMITED”」(10都市12公演)もスタート。すでにリハーサルも9割方終了し、バンド・ミュージック中心にさまざまなステージを披露する予定だそう。キム・ヒョンジュンは「ファンのみなさんと来年のスタートを切ることができて嬉しい」と喜び、「いろんなパフォーマンスをお見せしますので期待してください!」と意気込みを語った。さらに、韓国での計画も明かし「来年は、主演ドラマの放送があり、新しいアルバムを発売したり、ワールドツアーをしたり忙しくなりそう。今年以上に充実した一年にしたいです」と抱負を述べた。
2012年12月11日日本eスポーツエージェンシー株式会社は、市販のコンピューターゲームで競い合うeスポーツのフランチャイズチームによる対抗戦「第4回 eスポーツ JAPAN CUPを、来年1月19日(土)・20日(日)に東京・原宿クエストホールで開催する。今年9月に行われた第3回大会は、日テレG+でテレビ中継されたほか、ニコニコ生放送、USTREAMでも中継されおよそ12万人が視聴、ゲームファンの注目を集めた。今回も前回同様、北海道、埼玉、東京、千葉、沖縄の5チームが参加。「FIFA13 ワールドクラスサッカー」「STARCRAFT2」「鉄拳タッグトーナメント2」の3つのゲームタイトルでチーム対抗戦が行われる。開催当日は、来場者も参加できるゲームイベントや多彩なゲストの出演も予定。■第4回 eスポーツ JAPAN CUP2013年1月19日(土)15時30分開場16時開始2013年1月20日(日)11時30分開場12時開始会場:東京・原宿クエストホールチケット:前売券1500円(2日通しチケット)チケットぴあにて発売中
2012年12月11日“全力でバカをやる”をモットーに、久本雅美、柴田理恵、佐藤正宏、梅垣義明ら売れっ子を次々と輩出しつつも、劇団員総出で日本の津々浦々を回る全体公演を行ってきたワハハ本舗。前回公演『ミラクル』では、座長・大久保ノブオが東日本大震災の被災地を訪れた経験を読誦し、劇団員がその後ろで祈りを込めて踊るという圧倒的なパフォーマンスも見せてくれた。そして創立30年を迎える2013年、4月の『ラスト』をもって全体公演はひとまず終了する。ワハハ本舗の今後と公演の内容について、作・演出の喰と劇団員の大久保、そして久本に語ってもらった。WAHAHA本舗全体公演『ラスト』開催情報「全体公演という形を終えるからといって、けしてワハハ本舗が解散するわけじゃないんですよ」と、心強い言葉を発してくれたのは喰だ。続けて「歌をメインにしたライブステージなど、劇団員それぞれのスタイルで全国ツアーは続けようと思っています」と話す。早速、来年1月には大久保が属するコミックバンド・ポカスカジャンと久本とで、コンサートツアー『結婚線が消えてきた』を予定。大久保から「久本さんは魅力的な声をしている」と言われ、「歌で感動させるなんて大層なことは考えてない(笑)。いつも通り笑いも満載なので、気軽に楽しんでもらえたら」と照れくさそうな久本。だが最近はボイストレーニングに通うなど、次のステップに向けてもしっかりと準備を進めているようだ。一方、途中入団で劇団の音楽面を支え、2年前からは座長も務める大久保にとって、最後の全体公演はまた別の感慨があるとか。「最後と知った時、まだ続けたいという気持ちは、正直ありました。でも喰さんが『ずっと同じことを続けているとそれが普通になって、劇団員が他に出来ることも出来なくなってしまう』というのを聞いて、前向きの終了なんだと素直に納得できたんです」と大久保。「ここまで同じ形で解散もせずにやってこれたことが奇跡だと思う。だからこそ、劇団員全員が自分の人生を考えるときなのかなって」という久本の言葉にうなずきながら、大久保は「最後までお客さんと一緒に盛り上がっていきますよ」と力強く語った。さて、気になる『ラスト』の内容だが、「ワハハがまだ東京公演しかできなかった頃、井上陽水の『Good,good-bye』をエンディングで使っていたんです。今回はそれをオープニングで使おうかと。あとはシルヴィ・バルタンの『あなたのとりこ』を流してメンバー紹介をしたり、公演地ごとにご当地民謡を取り入れたり…」と、喰のアイディアはまだまだ尽きない様子。大きな分岐点を経て、これからも進化し続けるワハハ本舗。その行方を、いっそう楽しみに見守りたい。WAHAHA本舗全体公演『ラスト』は4月6日(土)より、東京・赤坂ACTシアターにて。チケットぴあではインターネット先行抽選「いち早プレリザーブ」を12月17日(月)11:00まで、プレリザーブを12月13日(木)11:00から12月19日(水)11:00まで受付。取材・文:佐藤さくら
2012年12月11日イスラエルのユダヤ系とアラブ系、そして日本という異なる文化が集まり、演出家・蜷川幸雄のもと3年前からプロジェクトが進められてきた舞台『トロイアの女たち』。奇襲作戦“トロイの木馬”で知られる、ギリシャ軍に敗れたトロイアの王妃と娘たちの行く末を描いたギリシャ悲劇だ。しかしそこに綴られた“憎しみの連鎖”は、2400年前に書かれたとは思えないほど現代社会にも通じる生々しさをもつ。まずは日本で、その後はイスラエルにあるテルアビブ市立カメリ・シアターで上演予定の本作。11月下旬、クリエイトの現場となっている稽古場に立ち会うことができた。『トロイアの女たち』公演情報稽古前、いつものようにさりげなく歩き回り、キャストに声をかけていく蜷川。王妃ヘカベを演じる白石加代子を始め、ユダヤ系とアラブ系のメインキャスト、そして各人種混合のコロスまで、全員がすっかり打ち解けている様子だ。台本を見せてもらうと、右ページにはヘブライ語とアラビア語のセリフが、左ページには日本語と、右ページのセリフをカタカナに直したものが記されている。演者は馴れない外国語のセリフに注意深く耳を傾けなければならず、さらにひとつの動作でさえ、同じ国の人間なら察することが出来るものも、すぐに理解できるとは限らない。この日は地面にひれ伏す動きを見たユダヤ系キャストが「疲れて倒れたのか?」と身体的な質問をし、「哀しみに暮れている様子を表しているんだ」と蜷川が精神的な面を説明するひと幕も。稽古は続けて終幕の部分。夫も息子も殺されて自らも奴隷となることが決まったヘカベが、惨殺された孫アステュアナクスの亡骸をかき抱く場面だ。白石が能を思わせる言い回しで嘆き悲しむと、周囲の空気が一気に張り詰める。取り囲む15名のコロスもそれぞれの文化のリズムで鎮魂歌を歌い出すのだが、和を重視する日本側と、個々で見せようとするイスラエル側との動きが違いすぎて、まとまりを欠くことに。蜷川から「コロスは無名な人たちだけれど、だからこそある意味でこの物語、この歴史の主役。それを意識してほしい」と鋭い声が飛ぶ。うなずいたり考え込んだりといった表情の面々だったが、再びその場面を返すと、今度は個の動きを保ちつつ、少しずつ互いを見合うなどの変化があった。予定調和ではないヒリヒリとした現場の熱に、思わずこちらも引き込まれた瞬間だった。本作の会見で“演劇を通して世界にコミットしたい”と改めて語った蜷川にとって、宗教的・民族的な紛争を今も抱えるイスラエルとの共同制作は特別な意味をもつ。ヘカベ役の白石に向けた、「一元的な悲しみで演じないでほしい。世界にとってこの悲劇がどういう意味をもつかが重要なんだから」という蜷川の言葉。それは演劇と、この普遍的な物語がもつ力を信じる彼の、覚悟の表明でもあるのだろう。公演は、本日12月11日(火)から20日(木)まで東京芸術劇場プレイハウス(中ホール)にて。チケットは発売中。取材・文:佐藤さくら
2012年12月11日劇団四季出身の保坂知寿と、『テニスの王子様』出身の中河内雅貴が、ミュージカルではなく、衝撃的な愛のストレート・プレイで競演する話題の舞台、tpt『地獄のオルフェウス』。12月7日(金)に迎えた初日の舞台をレポートする。tpt『地獄のオルフェウス』公演情報大人の女と、大人になれない男の、悲しいラブ・ストーリーである。中河内雅貴演じるヴァルは、自堕落な生活を改めようと切望する放浪のギター弾き。保坂知寿扮するイタリア女のレイディは、自分が切り盛りするトーランス商店へこの男を雇い入れる。忌まわしい過去が原因で、死病に冒された自分の夫を憎悪するレイディ。出会いのときから、ヴァルとレイディは魅かれあう。だが、アメリカ南部の田舎町を支配する、よそ者への陰湿な差別と暴力が、女と男の行く手を阻む。中河内は、柔らかく響くきれいな声質。未熟で不器用な男の役には、青年の憂いが香るあの声が強力な武器だ。ときおり見せる笑顔が母性をくすぐる。生ギターの弾き語りは2回。稽古の成果は明らかで、ヴァルの孤独が切々と伝わってきた。保坂知寿もセリフの響きで圧倒する。膨大な量を早口でまくし立てても乱れない、正確で音楽的な美声。コメディエンヌの才能が、実は随所に発揮されていて、陰惨なドラマに束の間の華やぎを用意するのも彼女。ふたりの愛は、生き急ぐように育まれていく。登場人物の感情を丁寧に洗い出す岡本健一の演出に、他にはないこだわりを見たのは、音だ。店の2階で死の床につくレイディの夫が、床を杖で叩く不愉快なノックは、恐怖を感じるほどの音量と回数。ギターの音楽が、アメリカ南部の空気感を、ドローンとしたコードで紡ぎ出す。夜のシーンが多い芝居である。照明は、深い夜の青色、月の灯りのような白色光、夕闇の紅色、室内電灯のさびしい琥珀色、さまざまな夜の色で場面を飾る。レイディの人生の悲願だったトーランス・カフェの開店日に、妨害者たちの悪意がしのび寄る。その緊迫を追う大詰めの第3幕、劇作家は、容赦なく、愛し合う者たちを衝撃的な結末へ追い込んでいく。そこで起きることについては、書かない。ただひと言、そのとき、照明が照らし出す夜の色は真っ赤である。真っ赤な夜、それがラストだ。この町で無力な反抗を繰り返す占部房子のキャロルが、幕切れに語る、かすかな希望の言葉。「野生のものたちはあとに皮を残してく、きれいな皮と歯、真っ白な骨を残してく、これは道しるべ、ひとりまたひとりと受け継いで、だから逃げゆくものたちはいつでも仲間のあとをおっていけるのね……」そこに、終演の闇が落ちてくる。2度目のカーテンコールで、先輩の保坂が、中河内を促して、彼ひとりを舞台に残す。深い一礼に、大きな拍手。衝撃の愛を演じ切った充実の笑顔がそこにあった。公演は、12月20日(木)まで、池袋の東京芸術劇場シアターウエストにて。
2012年12月10日2013年2月2日(土)・3日(日)にZepp DiverCity(TOKYO) で行われる音楽イベントHostess Club Weekenderの第4弾出演者と各アーティストの日割りが発表された。今回新たに出演が発表されたのはヴィレジャーズ。アークティック・モンキーズやアニマル・コレクティヴ等が所属するUKの名門レーベルであるドミノ・レコードが、今いち押しのアイルランド出身のバンドだ。これまでにも約2年ぶりの来日となるヴァンパイア・ウィークエンドや今年10月の来日公演が好評だったダーティー・プロジェクターズなどの出演が発表されている同イベント。出演者発表と合わせて各アーティストの日割りも発表されたので、気になる方はご確認を。なお、チケットぴあではチケット一般発売に先がけて、先行抽選プレリザーブを実施中。受付期間は12月12日(水) 午前11時まで。■Hostess Club Weekender2013年2月2日(土) 13:00/14:00Zepp DiverCity(TOKYO)[出演]ヴァンパイア・ウィークエンド/バンド・オブ・ホーセズ/パーマ・ヴァイオレッツ/アンノウン・モータル・オーケストラ/フィドラー2013年2月3日(日) 12:00/13:00Zepp DiverCity(TOKYO)[出演]ダーティー・プロジェクターズ/ウルトライスタ/ラ・ラ・ライオット/ヴィレジャーズ/他料金:7900円(1日券) ※ドリンク代別途必要
2012年12月10日12月31日(月)に東京・銀座 博品館劇場で「YUYA UCHIDA PRESENTSNEW YEARS WORLD ROCK FESTIVAL40th Anniversary」が開催される。「NEW YEARS WORLD ROCK FESTIVAL」は内田裕也が1973年より開催しているカウントダウンコンサート。その名の通り、近年では世界各国で開催され、40周年の今回はロンドン、北京、ロサンジェルス、ソウル、東京の5都市で行われる。出演者は内田裕也&トルーマン・カポーティR&RBAND、シーナ&ザ・ロケッツ、白竜などのお馴染みのメンバーから、今年亡くなった桑名正博の息子である美勇士とRENが桑名BROTHERSとして出演するほか、40周年を記念して陣内孝則や、元ARBのKEITHを擁するHockeith、頭脳警察のPANTAも出演し、イベントを盛り上げる。チケットは発売中。■YUYA UCHIDA PRESENTS NEW YEARS WORLD ROCK FESTIVAL 40th Anniversary日時:12月31日(月)18:30/19:00会場:銀座 博品館劇場(東京都)料金:自由¥5250学生自由¥3150(税込)出演:シーナ&ザ・ロケッツ/白竜/カイキゲッショク/mil9(BILLY)/石橋勲BAND/氏神一番/AURA/内田裕也&トルーマン・カポーティR&R BAND/and moreREMIND:桑名BROTHERS(美勇士・REN)WOMAN POWER:新月灯花/YOKO Hallelujah(from LONDON)/TERROR FAMILIA祝!40th:陣内孝則(ex ザ・ロッカーズ)/Hockeith(keith ex ARB)/PANTA(頭脳警察)
2012年12月10日舞台のみならず、映画、ドラマでも活躍する個性派、ナイロン100℃の大倉孝二が来年4月、ケラリーノ・サンドロヴィッチの演出でひとり芝居に挑む。上演するのは、いとうせいこうがサミュエル・ベケットの名作『ゴドーを待ちながら』を下敷きに書き上げた、待たれている男を描くひとり芝居『ゴドーは待たれながら』。1992年にいとう自身が演出、シティボーイズのきたろうのひとり芝居として上演され話題を集めた作品だ。本家『ゴドーを待ちながら』ではふたりの男が正体不明のゴドーを待っていたが、本作では何者かに待たれているゴドーその人を描き出す。ゴドーは誰が、いつ、どこで、自分を待っているのかを知らない。そもそも、今いる場所がどこなのか、今日が何曜日なのかもゴドーは知らない。待たれる身のゴドーは自問自答を繰り返す。「つまり神はどうやって自分が神だと確信出来るのかってことだ。そりゃ水を葡萄酒に替えたり、大蛇を退治したりすれば、人は神と崇めてくれるだろう。だけど、だ。だからって自分が本当に神なのかどうか、本人は疑問に思うんじゃないかってことだな。もっと偉い神様がそいつに、いやその神様に、お前は神だって言ってくれるなら、まあ信じてもいいかなって気にもなるだろうが。問題は、一番偉い神様かどうかだ。いや、神様がたった一人しかいない場合はもっと悲惨だろう。アイデンティティの崩壊はないのかね」20世紀を代表する戯曲に真っ向勝負を挑んだ、いとうせいこうの作品に大倉がどう切り込んでいくか。ケラリーノ・サンドロヴィッチが10年以上にわたり大倉を口説いて実現させたという本公演に注目が集まる。■ナイロン100℃ side SESSION#12『ゴドーは待たれながら』2013年4月上旬東京芸術劇場シアターイースト他、4月中旬から5月上旬 地方公演を予定チケット一般発売開始:東京公演2013年2月3日(日)
2012年12月10日12月9日(日) 渋谷・Bunkamuraシアターコクーンにて、舞台『祈りと怪物~ウィルヴィルの三姉妹~』KERAバージョンの初日が開幕した。『祈りと怪物~ウィルヴィルの三姉妹~』公演情報“21世紀の演出バトル”と銘打ち、ケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下KERA)書き下ろしの新作脚本を、12月にKERA自身が、2013年1月には蜷川幸雄がそれぞれ演出し、Bunkamuraシアターコクーンで連続上演するという挑戦的な企画。KERAバージョンのキャスト総勢28名。出演者全員によるコロス(合唱隊)の歌や、美しい装置と照明、驚きの映像効果、音楽担当のパスカルズによる生演奏によって、物語世界が眼前に無限に広がっていく大作に仕上がった。架空の町・ウィルヴィル。海と火山に囲まれた小さな島のこの町は、ドン・ガラス・エイモス(生瀬勝久)に支配されている。ガラスは巨大な邸宅に、長女バララ(久世星佳)、次女テン(緒川たまき)、三女マチケ(安倍なつみ)、母ジャムジャムジャーラ(木野花)そして後妻のエレミヤ(峯村リエ)とともに住む。祖父の代から続くエイモス家の支配。その威光により、この町には”ヒヨリ”と呼ばれる差別を受ける人々が存在している。町の動物園で働く飼育員トビーアス(小出恵介)は、祖母ドンドンダーラ(木野花/二役)とふたりで暮らしている。祖母を思うトビーアスは、貧しい生活の足しにするため、幼なじみのパブロ(近藤公園)と毎夜、盗みを働く。パブロは宗教者の卵として司祭グンナル(西岡徳馬)のもと、教会で働いている。そんな町にあるとき、錬金術師ダンダブール(山西惇)とその助手・パキオテ(大倉孝二)や、密航者(丸山智己)らがやってくる。それぞれに複雑な事情を抱えた人々が絡み合い、やがて町を揺さぶる大事件に発展する……。冒頭、パスカルズの奏でる哀愁を帯びた弦の響きが、またたく間に観客を寓話的な世界に誘う。古い西洋の町並みを彷彿とさせる舞台セット。独特なマークを掲げそびえ建つ教会、権力者の彫像、町の広場、墓。理不尽な権力が横行し、教会は堕落し、差別と反発分子がひそむ。その中で生きる人々の、それぞれの想い、愛、友情、嫉妬、憎しみ、様々な感情が渦巻き、それがいつしか大きな物語のうねりとなっていく。物語は、エイモス家をとりまく一大群像劇であり、寓話的でありながらそれぞれのドラマは緻密さとリアリティをもって心に迫り、観客は気がつけば、登場人物の誰かに自分を投影している。壮大で見応えある、贅沢な大人のファンタジー。KERA vs 蜷川幸雄の演出対決としても注目される今作品。異なる演出家、異なるキャストによって、おそらく全く異なる作品が創り上げられることだろう。『祈りと怪物~ウィルヴィルの三姉妹~』KERAバージョンは、12月9日(日)~30日(日)東京・Bunkamuraシアターコクーン、2013年1月11日(金)~14日(月・祝)大阪・イオン化粧品 シアターBRAVA!にて上演。なお、蜷川バージョンは、2013年1月、Bunkamuraシアターコクーン他にて上演。
2012年12月10日アーバンギャルドが2013年3月16日(土)からスペシャルイベントを含んだ2部制のワンマンライブ「鬱だ一番!アーバンギャルドまつり2013@東名阪クアトロ~ワンマンライヴ&スペシャルイベント~」を行う事が決定した。このライブは、アーバンギャルドが10月にリリースしたアルバム『ガイガーカウンターカルチャー』のオリコン上位入りを感謝して行われる企画で、普段のワンマンライヴに加え、会場ごとに異なるトークイベント等をドッキングした、スペシャルな二部制ワンマンライブだ。12月18日(火)午後11時59分まで受付中のオフィシャルサイト先行の抽選に当選すると、ユーザーチャージ0円でチケットが購入でき、且つ2部イベントにも参加できるので、この機会にぜひエントリーを。また、今回の先行はFacebook上で友人をライブに誘う事が出来る「ともチケ」とも連動しているので、「ともチケ」を使って、友人と一緒にアーバンギャルドのライブへ足を運んでみてはいかがだろうか。■鬱だ一番!アーバンギャルドまつり2013 @東名阪クアトロ~ワンマンライヴ&スペシャルイベント~2013年3月16日(土)名古屋CLUB QUATTRO(愛知県)3月17日(日)梅田CLUB QUATTRO(大阪府)3月23日(土)渋谷CLUB QUATTRO(東京都)3月24日(日)渋谷CLUB QUATTRO(東京都)料金: オールスタンディング 3500円 ※ドリンク代別途必要※未就学児童は入場不可。
2012年12月10日韓国出身の男性4人組ボーカルグループ、2AM(トゥーエーエム)が12月7日、千葉・浦安市舞浜の複合商業施設「イクスピアリ」で、4thシングル『誰にも渡せないよ』(12月5日発売)リリース記念イベントを開催し、同曲を初披露した。2AMのイベントの写真この日は、急遽決まったイベントにもかかわらず、約1200人のファンが来場。ファンの期待に応えるようにメンバーは新曲を熱唱し、その歌唱力で観客を魅了した。さらに、寒い中、集まってくれたファンへの感謝の気持ちを示そうと、MISIAのカバーで、シングルのカップリング曲『Everything』をアカペラで披露し、イルミネーションで煌めく場内に美しいハーモニーを響き渡らせた。
2012年12月10日韓国出身の人気ユニット・東方神起が、新シングル『Catch Me -If you wanna-』(2013年1月16日発売)とカップリング曲『I Know』のミュージックビデオをYouTubeの「エイベックスチャンネル」で公開した。東方神起の情報表題曲『Catch Me -If you wanna-』は、プライドの高い男性が恋人に別れを告げつつ、本心では離れないで欲しいと願う切実な思いを綴ったダンスナンバー。メンバーとダンサー全員の腕をつなげて、ひとつの巨大な腕のように見せる“ハルクダンス”が特徴で、新しいタイプのアクロバティックなパフォーマンスが見どころ。ダイナミックで見事な映像となっているが、3日間かけて行われた撮影では、困難もあったようだ。水を張ったセットの上で踊るシーンでは、メンバーもダンサーも足を滑らせることが多く、全身水浸しで体温を奪われがらも長時間の撮影に挑んだという。ふたりは「3日間いろいろなことがありましたが、かっこいい作品になりそう」(ユンホ)、「一生懸命頑張って撮った作品なので、期待してください」(チャンミン)と自信を見せている。一方、叶わぬ恋に溺れていく気持ちを歌ったバラード曲『I Know』は、まさに“叶わぬ恋”を象徴するように、徐々にセットの部屋が壊れていく中で見せるメンバーの切ない表情が目を引く映像となっている。終盤のリップシーンの撮影では、チャンミンが楽曲の世界観に入り込み、涙を流すこともあったそうだ。2曲のミュージックビデオをシングルに収録するのは、東方神起として初の試みで「静」と「動」を同時に見られる作品となった。DVD付の初回盤には『Catch Me -If you wanna-』のメイキング映像も収めれる。また、来年4月からスタートする、5大ドーム・ツアーの日程も明らかとなった。札幌ドーム公演の日程は調整中で、決まり次第公式サイトなどで発表される。ツアー日程は以下。2013年4月27日(土)・28日(日)・29日(月・祝)さいたまスーパーアリーナ(スタジアムモード)2013年5月10日(金)・11日(土)愛知県・ナゴヤドーム2013年5月25日(土)・26日(日)福岡Yahoo!JAPANドーム2013年6月5日(水)・6日(木)京セラドーム大阪2013年6月15日(土)・16日(日)東京ドーム
2012年12月07日2013年に生誕200年を迎えるふたりの大作曲家、ジュゼッペ・ヴェルディとリヒャルト・ワーグナー。そのメモリアルイヤーを記念し、国内外有数のオペラ団体、オーケストラが集い、「2013 ヴェルディ&ワーグナー生誕200年祭」を1年間に渡って開催する。参加団体は、新国立劇場、新日本フィルハーモニー交響楽団、東京二期会、東京・春・音楽祭、トリノ王立歌劇場(ジャパンアーツ)、藤原歌劇団(日本オペラ振興会)、読売日本交響楽団、ローソンHMVエンタテイメント、METライブビューイング(松竹)の9団体(50音順)。ヴェルディ、ワーグナーのオペラ作品の上演はもちろん、コンサートやオペラのライブ上映、豪華ディナーコンサートなど、多彩な公演が開催される。12月5日に行われた記者会見では、応援団長として大のワーグナーファンでもある脳科学者の茂木健一郎が登壇。「近代ヨーロッパ社会が急速に発展を遂げた理由、さらには日本が近代化に成功した理由、オペラはそれを象徴していると思います。ヨーロッパにおける近代化とは、古代ギリシャやローマの精神の復興でした。かつてギリシャは演劇を発明し、それが人々の生きるエネルギーになっていました。その演劇を総合芸術として発展させたのがオペラ。その中心にいたのが、ヴェルディとワーグナーなんです」と、オペラがもつ根源的な力を語る。「オペラとは決してお金持ちの優雅な暇つぶしではありません。生きる力になるもの、現代の我々が生きる力になるもの、困難に向き合うための力を与えてくれるもの。ヨーロッパの劇場では、Tシャツとジーンズ姿の若者たちがいますし、現代社会のエッセンスを取り入れた演出もたくさんあります」と、オペラが現代の我々にとっても血肉になりうるものだという茂木健一郎。学生時代からオペラ観劇を続けてきたことで、人間としての幅も広がったと語る。「僕の人生は、オペラ体験以前と以降で全く分かれます。オペラを観れば、人間としての総合力が確実に上がります!(来年は)日本のオペラ力、文化発信力を高め、日本人がより元気になる、そんな年になれば良いと思います」と熱く締め括った。「2013 ヴェルディ&ワーグナー生誕200年祭」参加公演や最新情報は、公式facebookにて随時更新される予定。また現在、同facebook開設を記念して、オペラ、コンサートのチケットが抽選で当たるプレゼントキャンペーンを受付中。■2013 ヴェルディ&ワーグナー生誕200年祭公式facebook
2012年12月07日