チケットぴあがお届けする新着記事一覧 (307/342)
7人制ラグビーの国際大会「HSBCセブンズワールドシリーズ東京セブンズ2012」(3月31日・4月1日開催)に出場する村田亙監督と山内貴之主将ら日本代表12名が3月30日、記者会見を行い、大会への意気込みを語った。東京セブンズのチケット情報2016年のリオデジャネイロ五輪より正式種目に追加された7人制ラグビー。ワールドシリーズが日本で開催されるのは11年ぶりで、フィジーやニュージーランド、サモア、イングランドなど16か国が出場する。フィジー、イングランド、フランスと同じ予選プールAに入った日本の初戦の相手はイングランド。村田監督は「非常に強い相手。とにかくマイボールをキープすること。そしてセカンドボールをしっかり取ることができるかが鍵だと思う」と戦い方を説明した。コーチとして2年、監督として4年間チームを率いた村田監督は今大会を最後に代表監督の座を退く。「怪我もなく試合に臨むことができる。強豪揃いだが、みなさんに感動を与えられるような試合を見せたい」と意気込んだ。「HSBCセブンズワールドシリーズ東京セブンズ2012」は東京・秩父宮ラグビー場で開催。31日に予選プール、1日に決勝トーナメントが行われる。チケットは発売中。
2012年03月30日俳優・脚本家の宅間孝行が主宰し、今年末での解散を発表している東京セレソンデラックス。番外公演として4月3日(火)より東京・中野ザ・ポケットにて『ピリオド』を再演する。東京セレソンデラックスの舞台は毎回、多くのキャストがオーディションで選ばれており、今回も初参加のキャストが半数ほどを占める。本番直前の3月下旬、都内の稽古場を訪ねた。東京セレソンデラックス2012年番外公演『ピリオド』チケット情報これまで切ない作品を数多く上演してきた東京セレソンデラックスにとって、笑えるが切なくもある『ピリオド』はまさに王道作品。今秋に予定している解散前の最後の本公演はコメディ作品であるため、このタイプの物語を見られるのは今回が最後。「小さな劇場で上演することを逆手にとって作った物語」と宅間が語るように、笑いがありながらもサスペンス調に進む芝居の中には、大きな舞台では聞こえない小さな声や、表情が見えないとわからない細かい演技も多い。稽古場に入ると、序盤の各シーンに宅間が細かく演出をつけているところだった。一昨日に初の通し稽古を終え、完成度としてはまだ半分程度。宅間からはセリフや演技について「自分がそういうとき、具体的にどうするの?」「気持ちがないよ!」など、真剣な雰囲気でひとつひとつ演出がつけられていく。感情を高ぶらせる場面を何度もやり直ししている役者には「自己批判はしないでね」と一言ブレイクする場面も。言葉でうまく伝わらないときには、実際に宅間自身が演じてみせる。その瞬間にメンバー全員の腑に落ちて、演出イメージを共有できていたのはさすが俳優・宅間孝行。宅間が今回の作品でこだわっているのは、そのときの役の気持ちだ。「最近、いろいろな演出をしてきて、あまりに多くの役者が、自分のセリフをどう言うか?ばかりに頭がいってしまっていることに気がついたんです。でも実はお客さんが見ているのは、どういうキャラクターの人がどういう感情でここにいるのか?という感情の機微の部分。稽古でもセリフを捨てろと言っています」。今回のオーディションでもその点を重視し、「役の気持ちを感じとってアプローチできそうな人を選びました。芝居はもちろん上手いに越したことはないんですけど、高校野球が人気あるみたいに、テクニックを凌駕する心を動かすものが芝居にもあります。役者が本当にワクワクしてるんだろうなっていうのが透けてみえると、演技がたとえ下手でも一緒にワクワクしてしまいますよね」。残りわずかな稽古期間ではあるが「そのときの気持ちは何?」と、役者ひとりひとりに問いかけ自分で考えさせる宅間。それぞれの役者がどのように解釈するかで、初演とはまったく違う『ピリオド』を見ることができそうだ。東京公演は4月15日(日)まで。その後、4月20日(金)に三重・四日市市文化会館第1ホールにて上演。 チケット発売中。取材・文:大林計隆
2012年03月30日アメリカを代表するピアニスト、ギャリック・オールソンが、24年ぶりとなる来日リサイタルを5月に東京と愛知で開催する。「ギャリック・オールソン」の公演情報1970年のショパン国際ピアノ・コンクールでアメリカ人初の優勝(第2位は内田光子)の栄冠に輝いたギャリック・オールソン。カーネギーホール(NY)やウィグモアホール(ロンドン)などの名門ホールでのリサイタルや、全米の名門オーケストラとの共演を重ねるほか、CDも数多くリリース。2008年には「ベートーヴェン・ソナタ全集・第3巻」がグラミー賞を獲得するなど、世界的ピアニストとして活躍中だ。近年では、NHK交響楽団など日本のオーケストラとの共演で数回来日しているが、日本での本格的なリサイタルは、1988年以来、実に24年ぶり。しかも開催地は東京・愛知のみだ。スケールの大きな堂々たる演奏、卓越したテクニック、作品の核心に迫る巨匠のピアニズムを堪能できる、ファンにとってはまさに垂涎の機会となる。ギャリック・オールソン ピアノ・リサイタルは、5月14日(月)に武蔵野市民文化会館(完売)、5月15日(火)に愛知県芸術劇場コンサートホールで開催。愛知公演のチケットは発売中。またリサイタル以外には、NHK交響楽団の定期公演にも出演。5月12日(土)・13日(日)のNHKホール公演にて、ショパンのピアノ協奏曲第2番を演奏する。こちらもチケットは発売中。■ギャリック・オールソン ピアノ・リサイタル[日時]5月15日(火)18:45開演[会場]愛知県芸術劇場コンサートホール[プログラム]ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調「悲愴」べートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番 へ短調「熱情」ショパン:舟歌 嬰へ短調ショパン:マズルカ第32番嬰ハ短調ショパン:ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調■NHK交響楽団 第1727回定期公演 Aプログラム[日時]5月12日(土)18:00開演/5月13日(日)15:00開演[会場]NHKホール[プログラム]オネゲル:交響詩「夏の牧歌」ショパン:ピアノ協奏曲 第2番 へ短調 作品21 (ピアノ:ギャリック・オールソン)デュリュフレ:レクイエム 作品9
2012年03月30日韓国出身のソロ歌手・SE7EN(セブン)が、新シングル『LOVE AGAIN』(4月25日発売)のビジュアルを公開した。SE7ENの新シングルのジャケット日韓を通して初収録となる同曲は、春らしい爽やかな曲調にSE7ENらしい甘いボーカルが印象に残るポップ・ソング。新ビジュアルも楽曲のイメージに合わせ、ピンクのジャケットを着たSE7ENが暖かみのある光の中に佇んでいるという、春らしい印象となっている。ミュージック・クリップとメイキングを収録したDVD付盤やフォトブックレット付盤など4バージョンがリリースされる。なお、SE7ENは、同シングル発売を記念して、5月に東京、大阪、愛知、福岡でショーケース・ライブを開催する。チケット付CD盤を購入すると同公演に参加できる。詳細は、YGEX OFFICIAL SHOPまで。【SE7EN New Single SHOWCASE(仮)】5月3日(木・祝)Zepp DiverCity5月5日(土)Zepp Fukuoka5月6日(日)愛知・Zepp Nagoya5月12日(土)大阪・Zepp Namba
2012年03月30日3月30日、新橋演舞場で開催される『四月花形歌舞伎』で、『仮名手本忠臣蔵』の通し上演を行うにあたり、出演俳優らが忠臣蔵にゆかりの深い東京・泉岳寺を訪れ、舞台の成功祈願を行った。『四月花形歌舞伎』チケット情報歌舞伎俳優の中村福助、市川染五郎、尾上松緑、市川亀治郎、尾上菊之助、中村獅童は、泉岳寺境内にある浅野内匠頭の墓前での成功祈願の後、四十七士の墓所にもお参りし、公演への思いを新たにしたようだ。参詣後行われた会見では、それぞれ役や公演への思いを語った。「若手の皆さんと忠臣蔵ができて幸せ。良いメンバーで良いチームが出来そうです。忠臣蔵という大きな芝居にみんなでぶつかっていきたい」(福助)。「(自分が演じる)由良之助は忠臣蔵の物語の要となる人物なので、大人の芝居をしたいです」(染五郎)。「目の前に与えられた課題を、自分の中で消化していきたいと思っています」(松緑)。「忠臣蔵は役者にとって基本となる芝居。先輩方の教えを忠実に守って、大切に演じていきたい」(亀治郎)。「日本人の心をとらえて離さない大切な演目なので、大事に務めたいです」(菊之助)。「大先輩が演じてきた大きな役で、それだけの歳になったのかと思う。先輩にご指導いただきたいです」(獅童)。『仮名手本忠臣蔵』は元禄14年(1701年)、江戸城松の廊下で、播州赤穂藩主の浅野内匠頭が吉良上野介に刃傷に及び、浅野家は領地没収の上、お家断絶となった。しかし、国家老の大石内蔵助を含む47人の浪士たちが吉良邸に討ち入りし、主君の仇を討った赤穂事件を題材にした人気狂言のひとつ。歌舞伎での上演回数も多く、赤穂事件の47年後に上演されて以来、歴代の名優たちが父から子、子から孫へと伝承してきた本作。歌舞伎界の次代を担う若手花形俳優たちがどのような芸と技を見せるのか、注目したい。公演は4月1日(日)から25日(水)まで東京・新橋演舞場にて上演。チケットは発売中。尚、チケットぴあではおトクな特典付きチケットも販売している。【配役】中村福助:おかる市川染五郎:大星由良之(大石内蔵助)尾上松緑:高師直(吉良上野介)、寺岡平右衛門(寺坂吉右衛門)市川亀治郎:早野勘平(萱野三平)尾上菊之助:塩冶判官(浅野内匠頭)中村獅童:桃井若挟之助、斧定九郎※()は歴史上の人物で、それぞれの役のモデル
2012年03月30日昨年は50歳という節目に自身の“生誕50周年”を祝う形で、新作の映画と舞台を5本発表した三谷幸喜。今年は“三谷幸喜の初ものづくし3作品”と銘打ち、初めてのチェーホフ作品の演出、初めてのロングラン『なにわバタフライN.V』、初めての文楽への新作書き下ろし&演出と、舞台作品を3か月にわたり東京・PARCO劇場で上演する。「新しいことをやってみたい」という三谷の意欲が、3つの「初」に結びついた。翻訳劇、ひとり芝居、古典芸能と全く趣向の違う3作品についての思いを三谷に訊いた。三谷幸喜の初ものづくし3作品チケット情報初めてのことばかりに挑戦しようと思ったきっかけは「去年もそうだったんですが、同じところに留まっていてはいけないと思って。僕は喜劇作家ですから、最終的には純然たるコメディに戻るつもりでいるんですけど、今はいろいろなことに挑戦してみたいんですね」と話す。日本でも人気の高いチェーホフの『桜の園』については「以前から興味はあった」そうだ。「『桜の園』は喜劇なんです。チェーホフ本人もそう書いているし。だから喜劇としてきちんと演出したい」と構想を明かす。2004年に初演の、ミヤコ蝶々をモチーフにした戸田恵子のひとり芝居『なにわバタフライ』は今回が3回目の上演で、100回公演を越えるロングラン作品となる。「ひとり芝居の堅苦しさを無くしたいというのが、最初からのテーマです。軽くさらっとやって、すごい!というものにしたい。その場で思いついてしゃべっている、そんなハイレベルまでいきたいですね」。文楽は『其礼成心中』(それなりしんじゅう)という新作を書き下ろす。もともと人形劇が好きで、NHKの『三銃士』(2009年10月から5月まで教育テレビで放送された連続人形活劇)を書いた際、文楽を見るようになったという三谷。「笑える文楽にしようと思っています。それが文楽の方たちの希望でもあるので。心中が流行ったせいで商売が傾いてしまった饅頭屋の夫婦の話です。心中しようとしている恋人たちを、親父が止めに入るって、面白そうだなって」。近松門左衛門が書いた『曾根崎心中』の裏版という設定だ。ただし、自分のことは「外部の人」とあくまで謙虚だ。「ファンとしての視点を大事にしようと思っています。(観客が)文楽で何が見たいかに立ち返りたいですね。それは、歌舞伎、ミュージカル、大河ドラマ、何をやる時にも同じです。そのスタンスは崩さないようにしようと思います」。“三谷幸喜の初ものづくし3作品”は、三谷版『桜の園』が6月9日(土)から7月8日(日)までPARCO劇場、7月25日(水)から29日(日)までKAAT神奈川芸術劇場ホールで上演。『なにわバタフライN.V』が7月5日(木)の大阪公演を皮切りに、7月11日(水)から22日(日)までPARCO劇場で上演後、宮城、北海道、石川、香川と各地を回る。『其礼成心中』は8月11日(土)から22日(水)までPARCO劇場で上演する。3作品とも東京、神奈川公演のWEB先行抽選を4月2日(月)午前11時まで受付中。なお、三谷のインタビューの全文はチケットぴあサイトに掲載。
2012年03月30日ソニック・ユースやニルヴァーナなど海外のアーティストからも高く評価されるアンダーグラウンドの重鎮、BOREDOMSが日本でワンマン・ライブを行う。BOREDOMSライブ情報BOREDOMSは1986年結成、日本のみならず、世界で活動するライブバンドだ。2007年NYブルックリンブリッジのたもとで行った77台のドラムによるライブが映画化されるなど、その圧倒的ライブパフォーマンスは他の追随を許さない。そんな彼らが今回久々に日本でワンマン・ライブを敢行する。公演は5月17日(木)なんばHatch、5月19日(土)品川プリンス ステラボールの2ステージ。世界が認める才能を目撃するチャンスだ。チケットは発売中。
2012年03月30日開幕を目前に控えた「HSBC セブンズワールドシリーズ 東京セブンズ 2012」の大会公式記者会見が3月29日に都内で行われ、ランキング上位3チーム、ニュージーランド、フィジー、南アフリカの監督とキャプテンが大会に向けて意気込みを語った。「東京セブンズ 2012」開催情報セブンズワールドシリーズは世界9都市を転戦し、各大会の成績をポイントに換算して年間王者を決定する7人制ラグビーの世界大会。現在ラウンド6まで終了、1位のニュージーランドと2位のフィジーは2ポイント差の接戦を演じている。ニュージーランド代表キャプテンのDJ フォーブスは「早くてエキサイティング、7人制ラグビーとはこういうものなんだと示せるような大会になれば」、フィジー代表キャプテンのセテファノ・ザカウは「日本のみなさんに応援してもらえるよう、タフでフィジカルな試合をお見せしたい」とそれぞれ挨拶した。開幕はいよいよ今週末の3月31日(土)。現在15位の日本も地元開催の利を生かした大躍進が期待される。■HSBC セブンズワールドシリーズ 東京セブンズ 20123月31日(土)9:30~予選プール/24試合4月1日(日)9:00~決勝トーナメント/21試合会場:東京・秩父宮ラグビー場出場予定チーム:ニュージーランド、南アフリカ、イングランド、フィジー、サモア、オーストラリア、ウェールズ、アルゼンチン、ケニア、フランス、スコットランド、アメリカ、ポルトガル、ロシア、香港、日本
2012年03月30日倉木麻衣、平原綾香、aminが出演するライブイベント「Global Peace with Music 2012 Earth Day Special ~for Wangari Muta Maathai~」が4月22日(日)、東京国際フォーラム ホールAで開催される。「Global Peace with Music 2012 Earth Day Special」開催情報これは、TOKYO FM主催によるイベントで、「国連の友Asia-Pacific」とともに、TOKYO FMのステーション・メッセージ「アースコンシャス~地球を愛し、感じる心」「ヒューマンコンシャス~生命を愛し、つながる心」の理念とエンターテイメントを通じ、人々の「心の絆を結ぶイベント」として開催するもの。日中国交正常化40周年、及び中日国民交流年にあたる2012年、世界アースデーの4月22日に催し、日本、中国の実力派アーティストによる音楽を通じて人々の心を「絆」で結び、日本国内のみならず、アジアに向けて相互協力のメッセージを発信する。また、タイトルにある“for Wangari Muta Maathai”は、環境を守る言葉「MOTTAINAI」を国際語にまで広め、残念ながら昨年9月に故人となったノーベル平和賞受賞者、ワンガリ・マータイ氏へ追悼の意を込めてつけられたものだという。チケットの一般発売は4月7日(土)10:00より。なお、チケットぴあではインターネット先行抽選を実施中。4月4日(水)11:00まで受付。■Global Peace with Music 2012 Earth Day Special ~for Wangari Muta Maathai~4月22日(日)16時開場/17時開演会場:東京国際フォーラム ホールA出演:倉木麻衣、平原綾香、amin
2012年03月30日昨年3月にリリース、PVがYou Tubeで再生回数100万回を突破した、C&Kのヒット曲『ぼくのとなりにいてくれませんか?』。この曲のPiano versionが1週間配信限定シングルとして3月27日から配信スタートした。C&K ライブ情報C&Kの『ぼくのとなりにいてくれませんか?』は究極のプロポーズソング。PVには、インパルスの堤下敦が出演し、その後実際に結婚発表、第1子出産と幸せなニュースが続き、幸せを呼ぶ楽曲としても話題になった。昨年下半期の結婚式で1番使われた楽曲とも言われており、発売から1年を経っても人気の楽曲だ。今回、着うたフル(R)では1週間限定特別価格100円(税抜き)でダウンロードサービスが行われるので、気になる方は早めのチェックをお忘れなく。6月6日(水)にはニューシングル『ジャパンパン~日本全国地元化計画~』の発売も控えるC&K。5月からは全国ツアーもスタート。5月18日(金)の大阪・梅田クラブクワトロ、5月27日(日)の神奈川・横浜BLITZほかで公演を行う。
2012年03月30日井上芳雄が主演するミュージカル『ルドルフ ザ・ラスト・キス』の製作発表が3月29日、都内にて行われた。登壇者は井上のほか、共演の和音美桜、一路真輝、村井国夫、演出のデヴィッド・ルヴォー。『ルドルフ ザ・ラスト・キス』チケット情報はこちら物語は1889年に起きたオーストリア・ハプスブルク家の皇太子ルドルフと男爵令嬢マリー・ヴェッツェラの心中事件、通称“マイヤーリンク事件”に材を取り、父である皇帝と政治的に対立していくルドルフの信念や、マリーとの許されざる恋を描くもの。日本では2008年に井上芳雄主演、宮本亜門演出で初演されたが、今回は主演の井上はそのままに、演出に英国出身のデヴィッド・ルヴォーを迎え、彼が2009年にウィーンにて上演した版をベースに装い新たに再登場する。世界を活躍の場にしながら日本でも数々の舞台を作っているルヴォーは「3年半ぶりに日本で演出することができて嬉しい」と話し、「私はもともと演劇畑の人間なので、ミュージカルをやるにあたっても人物の成長、劇的な構造というのを強調したい。キャストはみんな本当にぴったり。特にルドルフは井上さんでなければ今回の舞台は残念な結果になっていたと思う(笑)」とみどころと期待を語る。井上は20歳の時のデビュー作『エリザベート』でも皇太子ルドルフを演じており、「自分のデビューだった役がタイトルロールになる作品があって、それを自分が演じさせていただける。なんてすごいことだろうと初演の時にも思ったのですが、さらに再演が出来るとは。自分はルドルフの生まれ変わりなんじゃないかというくらい(笑)、縁があるなと思います」と感慨もひとしお。さらに「実際に僕もルヴォー版をウィーンで観てすごく面白くて、いつかルヴォーさんの演出を受けたいと思っていたのが実現した。世界中のミュージカル俳優に自慢したい!」と喜びを口にする。また相手役となるマリーに扮する和音美桜とはミュージカル『三銃士』でも恋人役を演じており、「声の相性もいいし、和音さんがこちらを感じてそれに沿ってくれる“吸い付く感じ”がする」と相性のよさを語る。その和音も「井上さんはとても芯のある声で、いつも引っ張ってくださる。新しい挑戦が多い役ですがプレッシャーに負けないように頑張りたい」と意気込みを話した。また父皇帝であるフランツ役の村井国夫は「ルヴォーの演出を受けるのは23年ぶり。23年間声がかからなかったってことは、たいした役者じゃないと思われていたのかな(笑)」と会場を笑わせ、「でもデヴィッドの素晴らしさを良く知っているのでどうしてもやりたいと志願しました」と自ら出演志願したことを明かした。さらにマリーの友人・ラリッシュ伯爵夫人役の一路真輝は「帝国劇場に7年ぶりに出演させていただくのが、私の大事な『エリザベート』(一路が主演したミュージカル。役柄的にはルドルフの母親にあたる)に縁のあるウィーンを舞台にした作品で嬉しい。楽しみに演じさせていただきます」と語っていた。公演は7月5日(木)から29日(日)まで、東京・帝国劇場にて。チケットは4月21日(土)に一般発売開始。
2012年03月29日上野で開催中のクラシック音楽祭「東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2012-」において、4月1日(日)にリニューアルオープンする東京都美術館で「美術と音楽」をテーマにしたコンサートが開催される。「東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2012- ミュージアム・コンサート美術と音楽~絵画に描かれた楽器たち」の公演情報約2年にわたる大規模改修工事を終えた東京都美術館は、前川國男設計の外観を残しつつ、より快適に美術鑑賞ができる環境を整備。「アートへの入口」をコンセプトに、企画展などの新しい事業を展開し、「心のゆたかさの拠り所」となる美術館を目指すという。「美術と音楽」をテーマにした今回のコンサートでは、5種の楽器が日替わりで登場する。渡辺克也(オーボエ)、篠崎和子(ハープ)、マルモ・ササキ(チェロ)、江口玲(ピアノ)、寺神戸亮(ヴァイオリン)ら、国内外で活躍する名手たちが演奏を披露。また公演前には、美術館でのコンサートらしく、須沢友香子(博士[美術史]ロンドン大学・コートールド美術研究所)により、古くから名画に登場する楽器たちについてのプレ・トークが催される。東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2012- ミュージアム・コンサート「美術と音楽~絵画に描かれた楽器たち」は、4月2日(月)より東京都美術館 講堂にて開催(全5公演)。チケットは発売中。また「東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2012-」は、4月8日(日)まで東京文化会館ほか上野界隈の文化施設を中心に開催中。■東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2012-ミュージアム・コンサート美術と音楽~絵画に描かれた楽器たち会場:東京都美術館 講堂[vol.1] 管楽器編~渡辺克也(オーボエ)4月2日(月)14:00開演[vol.2] ハープ編~篠崎和子(ハープ)4月3日(火)14:00開演[vol.3] 弦楽器編~マルモ・ササキ(チェロ)4月4日(水)14:00開演[vol.4] 鍵盤楽器編~江口玲(ピアノ)4月6日(金)14:00開演[vol.5] 古楽器編~寺神戸亮(ヴァイオリン)4月7日(土)14:00開演*各回 約60分【プレ・トーク】時間:各日 13:35~13:55お話:須沢友香子 [博士(美術史) ロンドン大学・コートールド美術研究所]※本公演のチケットが必要。
2012年03月29日世界の音楽シーンをリードするビルボードが贈る、女性演奏家のリサイタルシリーズ「ビルボード ヴィーナス クラシックス」がスタートする。Billboard Venus Classics 吉田恭子ヴァイオリンリサイタルの公演情報アメリカのポピュラー音楽のヒットチャートで知られ、近年は六本木ミッドタウンや大阪のハービスエントでライブハウス事業を展開する「ビルボード」ブランド。今回プロデュースするクラシック音楽のコンサートは、東京・愛知・大阪・兵庫のクラシック専用ホールを舞台に展開する。同シリーズには、吉田恭子(ヴァイオリン)、高木綾子(フルート)・南紫音(ヴァイオリン)・曽根麻矢子(チェンバロ)、小菅優(ピアノ)、幸田浩子(ソプラノ)、小林沙羅(ソプラノ)、村治佳織(ギター)ら、日本のクラシック音楽界を代表する女性演奏家たちが登場。音楽の女神たちの磨かれたテクニック、表現力、音楽性が織り成す華麗な調べが、知性と情熱に溢れた音楽の世界へと導く。「ビルボード ヴィーナス クラシックス」は、5月21日(月)東京/紀尾井ホールでの吉田恭子ヴァイオリンリサイタル(チケット発売中)を皮切りに順次開催。■Billboard Venus Classics吉田恭子ヴァイオリンリサイタル・5月21日(月)紀尾井ホール(東京都)・11月7日(水)いずみホール(大阪府)高木綾子・南紫音・曽根麻矢子リサイタル・6月13日(水)紀尾井ホール(東京都)小菅優ピアノリサイタル・7月19日(木)いずみホール(大阪府)・7月20日(金)紀尾井ホール(東京都)幸田浩子ソプラノリサイタル・10月12日(金)紀尾井ホール(東京都)・11月29日(木)愛知県芸術劇場コンサートホール(愛知県)小林沙羅ソプラノリサイタル・12月5日(水)いずみホール(大阪府)・12月7日(金)紀尾井ホール(東京都)村治佳織ギターリサイタル・2013年3月 愛知県芸術劇場コンサートホール(愛知県)・2013年3月 兵庫県立芸術文化センター 大ホール(兵庫県)
2012年03月29日蜷川幸雄演出による〈彩の国シェイクスピア・シリーズ〉の第25弾として、ロマンス劇『シンベリン』が上演される。シェイクスピアの作品群でも異彩を放つ本作は、多面的な登場人物と入り組んだプロット、波乱万丈のストーリーが見どころ。阿部寛、大竹しのぶ、窪塚洋介、勝村政信、浦井健治、瑳川哲朗、吉田鋼太郎、鳳蘭ら、そうそうたる顔ぶれが全力で息を吹き込む本作。4月2日(月)に彩の国さいたま芸術劇場にて開幕する日本公演に続き、5月にはロンドンオリンピックの前夜祭である『ワールド・シェイクスピア・フェスティバル』に招かれている。開幕を目前に控えた稽古場は、熱気であふれていた。『シンベリン』公演情報物語はブリテン王シンベリン(吉田)が、ひとり娘イノジェン(大竹)と幼なじみのポステュマス(阿部)の結婚に激怒するところから始まる。ローマに渡ったポステュマスは現地で知り合ったヤーキモー(窪塚)と語り合ううち、妻の貞節について財産を賭けることに。早速ブリテンに渡りイノジェンを誘惑するヤーキモーだったが、イノジェンは当然その誘いをはねのける。その夜、イノジェンの寝室に忍び込み、ポステュマスが贈った腕輪を盗んで帰国したヤーキモー。不義の証しとして彼から腕輪を示されたポステュマスは、全てを失った悲しみにイノジェンへの復讐を誓う。一方、夫のいるローマへ男装して向かうイノジェンの前に、ギデリアス(浦井)とアーヴィレイガス(川口覚)兄弟が現れて……。稽古場に入ると、まず浴衣やガウン姿で稽古を待つキャストたちが目についた。稽古場いっぱいに広がる楽屋鏡や化粧道具の数々は、実際に舞台で使われる物だそう。その横でスタッフやキャストに声を掛けつつ歩き回る蜷川と、和やかに応える彼らの様子は、まるで大衆演劇の一座のよう。剥き身の関係性が熱を放つそんな空気感は、稽古に入るとますます高くなった。静かにたたずむポステュマスの阿部が次第に激昂してゆく姿や、無垢な王女イノジェンに扮した大竹の、刻々と移り変わる横顔。そして誘惑者ヤーキモーを演じる窪塚の細い体躯からにじみ出る、不思議な存在感。そのどれもが生々しく、湿り気をもった体温として伝わってくるようだ。さらにシンベリンと先妻の息子クロートン(勝村)とのコミカルなやりとりや、ひそかに奸計をめぐらす王妃(鳳)の場面など、このキャスト陣ならではの自在な表現力に稽古場の全員が引き込まれるひと幕も。まさに最後まで目が離せない、極上のエンタテインメント。そのエネルギーを全身で浴びられるであろう本番を、楽しみに待ちたい。埼玉・彩の国さいたま芸術劇場 大ホールにて4月2日(月)から21日(土)まで。その後、福岡・北九州芸術劇場 大ホール、大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ、ロンドンのバービカン・シアターにて上演される。取材・文:佐藤さくら
2012年03月29日日本ラグビーフットボール協会は3月28日(水)、女子7人制ラグビー日本代表チームのヘッドコーチに浅見敬子が就任することを発表した。「東京セブンズ 2012」開催情報浅見は日本体育大学でスクラムハーフ・スタンドオフとして活躍。その後、2002年女子ラグビークラブPHOENIX(フェニックス)設立に参加し、同年行われた女子ラグビーW杯スペイン大会には全4試合に出場した。2007年から女子15人制日本代表コーチ、2011年から女子7人制代表コーチを歴任。今年4月1日からヘッドコーチとしてフルタイムで代表チームの強化にあたる。当日は3月31日(土)・4月1日(日)に開催の「東京セブンズ 2012」で行われる女子エキシビションマッチに参加する選抜選手28名もあわせて発表。選抜された鈴木彩香(横濱ラグビーアカデミー)と山口真理恵(Rugirl-7)はそれぞれ、「最高のパフォーマンスをお見せしたい」(鈴木)、「ひとりひとりの努力が実を結ぶよう頑張る」(山口)とアピール。これに対し新ヘッドコーチの浅見は「新たな選手を発掘すべくセレクションをかねてエキシビションマッチに臨みたい」と意欲的に語った。■HSBC セブンズワールドシリーズ 東京セブンズ 20123月31日(土)9:30~予選プール/24試合4月1日(日)9:00~決勝トーナメント/21試合会場:東京・秩父宮ラグビー場※国内女子エキシビションマッチは第1日目の3月31日(土)開催
2012年03月29日3月30日(金)から大阪公演が幕を開けるブロードウェイ・ミュージカルの名作『キャバレー』。1966年の初演以来、世界中で愛されている本作は、1929年のナチス支配下のドイツを舞台に、時代の波に翻弄されながらも難局を生き抜いてゆく人々の姿を描いた物語だ。2010年には、歌姫・サリー役の藤原紀香をはじめとする豪華キャストが勢ぞろいし、小池修一郎による新演出で上演。そして2012年、藤原とMC役の諸星和己はそのままに、サリーと恋に落ちる作家志望のアメリカ人にミュージカル界の新星・大貫勇輔を迎え、装い新たに再演が決定。好評を博した東京公演を経て、大阪公演を間近に控える諸星和己に話を訊いた。ミュージカル『キャバレー』チケット情報サリーが歌うキャバレー「キット・カット・クラブ」の司会者であり、作品そのものの狂言回し的役柄である“MC”を演じる諸星は、「この役は僕にとって非常にいい出合いでした」と初演を振り返る。MC役を演じたことで、舞台から見える景色がまるで違ってきたと言うのだ。「MCを演じるにあたって僕の中のこだわりを一旦置きました。そのことでいろんなものが見えるようになって。お客さんの顔やステージ上のキャストの位置はもちろん、袖にいるスタッフの動きまで見えてくるんです。そのことで舞台では常に冷静でいられるようにもなりました。それは、MCという役が『キット・カット・クラブ』はもちろん、ストーリーの全体を見渡す役柄だったからだと思います。もし違う役で出ていたら、また舞台での見え方も違っていたかもしれないですね」。何度上演を重ねても、1回1回の舞台が常に新鮮と言う諸星。「観客の皆さんには、見終わった後に、自分の考えをちゃんと持って、一生懸命生きていこうと思ってほしい。それが、僕たちが『キャバレー』というミュージカルを通じて伝えたいメッセージです。賛否両論あっても構いません。この作品を見て、何かを感じていただければ」と意気込む。享楽と退廃が織り成す魅惑の世界を夜な夜な繰り広げるキャバレー「キット・カット・クラブ」。そんな世界に身を投じながらも厳しい時代と向き合い、それぞれの生きる道を切り開こうとする人々。その姿にきっと、心を打たれるはず。公演は、3月30日(金)から4月1日(日)まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて。チケットは発売中。その後、4月7日(土)・8日(日)に愛知・中日劇場でも上演される。
2012年03月28日公演を重ねるたびにその魅力的な組み合わせが話題を呼んできた『朗読劇 私の頭の中の消しゴム』。もともと日本のドラマ『Pure Soul』として生まれ、韓国映画としてリメイクされて大ヒットした『私の頭の中の消しゴム』。朗読劇となって早くも4回目を迎える。今回もバラエティに富んだ出演者が揃うなか、ミュージシャンとしてだけでなく最近は舞台での活躍も目覚ましい米倉利紀に話を訊いた。「朗読劇私の頭の中の消しゴム4thletter」 チケット情報ミュージカルからふたり芝居まで様々な舞台を経験している米倉だが、朗読劇は初挑戦。「お話をいただいてまず冗談交じりに訊いたのは『朗読劇ということは、セリフを覚えなくてもいいんですね?』ってこと(笑)。ありがたいことにここ数年立て続けに舞台に出演させていただいていますが、朗読劇は一度も観たこともなかったんです。それでも『米倉さんの声と存在がほしい』と最高の褒め言葉をいただいたので、その期待に応えられるよう、この声と身体だけを持って稽古場に行こうと思っています」。記憶をなくしてゆく妻と、それを支える夫。舞台上のふたりは、永久不滅の愛を交わしていかなければならない。「役者としての軌跡はまだまだだですが、20年間歌い手としてメロディに心ある言葉をのせてきたという自負はあります。たとえば昨日の『愛してる』と今日の『愛してる』は全く違う、それぐらい気持ちと声って直結したものだと思ってるんです。たった2回の本番ですが、2回とも全く違うものを表現できればいいなと思っています。ぜひ両日観てほしいですね(笑)」。これまで回を重ねてきたシリーズに出演するというプレッシャーはあるが、過去の作品はあえて観ないようにしているのだとか。「誰かの真似になってしまっては意味がないので、映画も、これまでの公演もひとまずは自分の公演が終わってからのお楽しみにとってあります。まっさらな自分のままで、奇をてらわずに自然に演じられれば」。舞台を経験したことで、米倉は自身の音楽活動にも影響があったのだという。「歌詞、台詞、言葉、同じ言葉でもいろんな表現方法があるという事を改めて心が自覚したのは大きな収穫です。音楽はすべて自分でプロデュースしていますが、舞台では演出家の方に自分を料理される楽しさを実感しています。今回も演出の岡本貴也さんと、相手役の馬渕英俚可さんにいろんな形で助けていただきながら、ミュージシャンである僕にしかできない役を作り上げていきたいと思います」。公演は5月2日(水)から7日(月)まで東京・天王洲銀河劇場にて上演。チケットは発売中。なお米倉は、5月2日(水)12時半と3日(木)13時の回に出演する。取材・文:釣木文恵
2012年03月28日4月21日(土)・22日(日)に東京・船の科学館 野外特設ステージで開催される都市型音楽フェス「KAIKOO POPWAVE FESTIVAL 2012」の出演アーティスト最終ラインナップが発表された。「KAIKOO POPWAVE FESTIVAL 2012」開催情報今回新たに出演が決まったのは15組。21日(土)に出演するBitch Magnet (from US)、 環ROY × 山本晃紀 (LITE) × 戸高賢史 (ART-SCHOOL / ROPES)、田我流、DJ Doppelgenger、nego、カゲロウ、BAT CAVE、22日(日)に出演するU-zhaan × mabanua (Ovall)、Ovall、RILLA(ALMADELLA / LOCUS)、タカラダミチノブ(HONCHO SOUND)の参加が決定した。■KAIKOO POPWAVE FESTIVAL 2012日時:4月21日(土)・22日(日)open 10:00 / start 12:00会場:東京・船の科学館 野外特設ステージ
2012年03月28日俳優として活躍する傍ら、ミュージシャンとしてもキャリアを重ねる古川雄大。多数の映画出演と並行して、舞台経験もミュージカル『ファントム』『深説・八犬伝~村雨恋奇譚~』他と豊富だ。その彼が初めて出演したミュージカルは『テニスの王子様』。それまでもダンサーとしての舞台出演はあったが、「テニミュがほぼデビュー。(この人気作への出演は)恵まれたデビューでした」と語る。その彼が今年、ウィーン初演から20年目を迎える『エリザベート』の皇太子ルドルフ役に挑む。“大ヒットミュージカル”という共通点はあるとはいえ、今度は歴史あるグランドミュージカル。「プレッシャーは、あります。プレッシャーだらけです」。そう語る横顔は、整った顔立ちにクールな雰囲気と、すでに“孤高の王子様”の趣きだ。『エリザベート』チケット情報はこちら作品は、落日のオーストリア・ハプスブルク家の皇后エリザベートが窮屈な宮廷生活の中、葛藤しながらも自由を求めて生きていく物語。今回の公演期間中に、上演回数1000回を迎えるほどの人気作だ。古川も、以前から『エリザベート』という作品の存在はもちろん知っていた。「作品のパワーが強い、という印象です。時代の最先端で、社会に囚われず生きた女性。そこに登場人物が巻き込まれていく。ナンバーも素晴らしくて、魅力がいっぱいです」。その彼が演じるのは、主人公エリザベートの息子、ルドルフ。皇太子でありながら父である皇帝と政治的に対立し、革命運動に身を投じ、破れていく。その崇高さと悲劇性でとても人気の高いキャラクターだ。日本初演では井上芳雄がこの役でデビューし、ほかにも浦井健治、伊礼彼方らこの役を演じた俳優たちはその後日本ミュージカル界の重要な位置を占めている。いわば“ミュージカル・スターの登竜門”。だが、その注目度、人気と相反し、ルドルフの出演時間は20分弱と意外にも短い。「出番は短いんですが、その中にドラマが凝縮されていて、それをきちんと伝えなければいけない。難しいです。でもルドルフって強い男だと思うんですよ。心も強いですし、行動力もあるし。自分とは……追い込まれて追い込まれて、それでも歩く一歩が似ています。僕も、もがきながら進むんです」。言葉を選びながら、真摯に語る。控えめだがきちんと前を見据える視線は、確かに自らの信じる道を進んだルドルフに似合っている。「言葉で着飾っても、自分は全然、未熟なんです。だから、今回はすべてにおいて挑戦です。プレッシャーはもちろんありますが、プレッシャーを受けられる立場に自分がいることを幸せに思わなくちゃいけないですし、プレッシャーに強くなりたい」。そう話す古川に好きなナンバーを訊いた。「全部好きなんですが…『僕はママの鏡だから』が好き、かな。母であるエリザベートとの関係性がわかるし、悲しいけれど、優しさがある曲だと思うので」。そのセレクトにも古川らしさが見てとれた。公演は5月9日(水)から6月27日(水)まで東京・帝国劇場にて。チケットは発売中。その後福岡、愛知、大阪でも上演される。なおルドルフ役は古川のほか、大野拓朗、平方元基のトリプルキャスト。
2012年03月28日4月からフジテレビ系アニメ「ちびまる子ちゃん」のエンディングテーマを担当する桑田佳祐が、同エンディングにもアニメーションキャラクターとして登場する。「sas-fan.net」をジャック中のちびまる子ちゃんアニメキャラの桑田佳祐は、赤いTシャツ姿にエレキギターを肩にかけるという出で立ち。エンディングの世界の中では、ギターを弾きつつ歌をくちずさみながら、まる子をはじめとする登場キャラクターたちを見守っているような役割を果たしている。この新エンディングは、本日早朝の「めざましテレビ」でエンディングアニメーションの一部が初公開されたが、4月1日(日)放送の「ちびまる子ちゃん」より毎週オンエアされる。また、本日より、ちびまる子ちゃんが、サザンオールスターズ公式ホームページ「sas-fan.net」をジャック。「sas-fan.net」にアクセスすると、ちびまる子ちゃんと桑田キャラの掛け合いが展開されている。その中で、新エンディングテーマ曲の『100万年の幸せ!!』が、3月31日(土)のJFN系ラジオ番組「桑田佳祐のやさしい夜遊び」で初オンエアされること、さらには4月2日(月)に桑田佳祐に関する何らかの新たな発表が行われることが匂わされている。掛け合いの最後には「4月2日(月)早朝、乞うご期待!!」という意味深なメッセージが画面に映し出される。これから一気に桑田佳祐周辺が賑やかになってきそうだ。
2012年03月28日韓国出身の男性6人組グループ・BEAST(ビースト)が、即席麺「辛ラーメン」のイメージキャラクターに起用され、新CMに出演することになった。、4月2日(月)より東京、大阪、愛知、宮城、福岡、広島エリアで放映される。BEASTメンバーが出演するイベント情報新CMは、「辛ラーメン RED」篇と「辛ラーメン ブラック BLACK」篇の2タイプ。BEASTは、オリジナル楽曲『RED&BLACK』に乗って、辛ラーメンREDの“情熱”とBLACKの“クール”な魅力を、強烈な歌とダンスで表現している。「RED」篇では同曲のK-POPバージョンが使用され、マルチ画面による演出で熱いパフォーマンスを披露。一方の「BLACK」篇は、ロック・バージョンが使用され、ターンテーブル上で強烈なダンスで魅せている。モノクロの対比映像を活かした演出も見どころ。なお、BEASTのファンミーティング招待券やフォトブックが当たるプレゼントキャンペーンを7月20日(金)まで実施中。詳細は、同製品の特設WEBサイト『辛ラーメン×BEAST red&black project』(まで。
2012年03月28日東京・浅草で昨年11月からロングラン公演中の平成中村座が今年5月、ファイナルを迎える。江戸時代の芝居小屋を現代に復活させたいと、歌舞伎俳優の中村勘三郎が長年の夢を叶えて実現した。あと2か月で一区切りとなる平成中村座への思いを勘三郎が語った。昨年1月に病気治療のため入院し、7月に舞台復帰。まだ耳鳴りはするが「これまで休みがなかったからいい休養だったと思う」と前向きに答える。療養中は昔の役者が書いた本を読んでいたそうで、「いろいろ面白い発見があった」と話す。そんな折、中村屋最古参の弟子、小山三の自宅から、5代目と6代目菊五郎の演目に関する覚書が見つかった。「大変なものが出てきた!」と興奮した様子の勘三郎。取材陣に「もったいつけるよ」と言いながらも貴重な資料を披露。5月に『め組の喧嘩』の辰五郎を初役で演じるが、たまたまこの覚書に書かれていた記述も参考にしたいと嬉しそうに語っていた。さらに、鳶と力士の喧嘩を題材にした同演目にちなみ、大相撲の5月場所に平成中村座から懸賞を出す計画を明かした。平成中村座への思いについて訊かれると、「2000年に初めて建ててから12年。やっと認めてもらったという気がします。昔からの夢だったから感無量ですよ。これからもずっと続けていきたいね」と感慨深げに語る。12年前、『法界坊』で幕を開けた同劇場だが、ここにも秘話があった。天保13年(1842年)10月5日に初日を迎えた中村座もこの『法界坊』で開幕していた。勘三郎はこの事実を後から知り驚いたそう。「隅田川(が舞台の話)でご当地ものだからと思ってたけど、こんな偶然があるんだね」。思い入れのある同演目は今年4月に上演する。勘三郎は、女好きで悪事にも手を染めるが憎めない破戒僧の法界坊を演じる。5月、ロングラン公演のラストを飾るのは、勘三郎が上演の機会を待っていた『髪結新三』。季節的にも“初鰹”が出てくるのでぴったりだと話す。自身の襲名披露公演以来7年ぶりの新三役に、例の覚書も参考にしたいと意気込む。また60歳の還暦にはこの劇場で『助六』をやりたいと将来の夢も話していた。平成中村座の公演も残すところあと2か月。『四月大歌舞伎』は4月2日(月)から26日(木)まで。『五月大歌舞伎』は5月3日(木)から27日(日)まで開催する。チケットは発売中。
2012年03月28日今まで数多のスターを生んでいることから“ミュージカル・スターの登竜門”と言われる役がある。『エリザベート』のルドルフ役がそれだ。今年、新たにルドルフに挑む平方元基はしかし、ひと足先に“ミュージカルの新星”と呼ぶにふさわしい登場の仕方でミュージカル界に現れた。昨年の『ロミオ&ジュリエット』のティボルト役だ。初ミュージカル出演だったが、華やかな舞台姿で大ナンバーをこなし、観客に大きなインパクトを与えた。「すごく素敵な経験でした。でも今度は、何だかわからないけれど一生懸命、では許されないし、次のステップに進んでると自分でも確信したい」。そう語る瞳には、2作目の出演ならではの明確な課題が映っている。『エリザベート』チケット情報はこちら『エリザベート』はハプスブルク家の最後の皇后の生涯を綴った大ヒットミュージカル。平方が演じるルドルフは、主人公エリザベートの息子だ。「皇太子ですので、品のよさや出で立ちが、ティボルトとはまた違う。立ち居振る舞いは普段の生活が出ると思うので、気にかけるようにしています。それにきちんとミュージカルとして、歌詞をセリフとして伝える歌い方をしたい。前回に比べて少しでも、音の厚みとか雰囲気を感じ取ってちゃんと歌える役者でありたいんです」。まだ本格的な稽古が始る前だというが、次々と自らへの課題を口にする。入念な準備をするタイプなのかと訊いたところ、しかし「稽古前に固めてしまうことはしたくない」という返事。「最初から“こうしてきました!”というのは、それしか持てなくなりそうで。でも色んなものを読んだりして、選べる用意はしておきたい。何か言われたときにパッと取れるように」。そんな平方は、オーディションで演出の小池修一郎に「お前の思い描くルドルフは何色だ」と訊かれ、反射的に「紫」と答えたそうだ。「その時は何でそう言ったかわからなかったけれど……。まずは(メインビジュアルでもある)水色の軍服を着ている印象が強くて。でもその爽やかな水色すらも、彼の心のうちや死ぬまでの人生にある“闇”とあいまって、紫に見えたんだと思います」とルドルフの孤独に思いを馳せる。とはいえ、「一般的に儚いイメージがありますが、ただただ切ない、愛くるしいルドルフにはしたくない。志高く、皇太子として国を守りたいという強さから始まり、色んなものの影響を受けて、最後は自分を死へと追いやってしまった。ちゃんと道筋を描いて壊れていきたい」。きちんと一生を生きたいんです、と力を込めて話す。『ロミオ&ジュリエット』、『エリザベート』と、今や日本ミュージカル界の中心人物、小池演出作品へ2作連続出演となった平方。それを幸運だったと話すが、ファンならずとも今後のミュージカル界での活躍を期待せずにはいられない。ミュージカル・スターへの道を目指しますか、と訊いたら「…なっちゃって、いいですか!(笑)」。最後に爽やかな笑顔を見せてくれた。公演は5月9日(水)から6月27日(水)まで東京・帝国劇場にて。その後福岡、愛知、大阪でも上演される。なお、ルドルフ役は平方のほか、大野拓朗、古川雄大のトリプルキャスト。
2012年03月27日5月に東京・日本武道館で6Daysライブを行う韓国出身の“野獣アイドル”2PM(トゥーピーエム)。同公演の先行販売に申し込みが殺到したため、6月5日(火)・6日(水)に神奈川・横浜アリーナで追加公演を開催することが決定した。2PMの公演チケット情報追加公演のチケット発売については、4月2日(月)14時に、2PMの公式ホームページ(にて発表される。なお、「2PM LIVE 2012 日本武道館6DAYS」のチケットは、3月31日(土)午前10時より一般発売される。チケットぴあでは、3月29日(木)11時まで最速抽選「いち早プレリザーブ」にて先行予約を受付中。【2PM LIVE 2012 日本武道館6DAYS】(タイトル未定)2012年5月24日(木)・25日(金)/28日(月)・29日(火)・30日(水)・31日(木)東京・日本武道館【2PM LIVE 2012】(タイトル未定)追加公演2012年6月5日(火)・6日(水)神奈川・横浜アリーナ
2012年03月27日シンガーソング・ライター大知正紘が5月5日(土・祝)に東京・Shibuya O-Nestで岡野宏典と2マンライブ『大知正紘の全力企画「岡野と大知」』を開催する。大知正紘公演情報大知は2010年春『さくら』(Produced by 小林武史)でデビュー。2011年夏にはapbankfesやSETSTOCK、SWEET LOVE SHOWER、ベリテンライブなど多数の大型フェスやイベントに出演、話題の新人アーティストとして注目を集めた。 そんな彼が企画する岡野宏典との2マンライブ。ともにストリートライブ出身のふたりがどんな熱いステージを繰り広げるか、ご注目を。チケットの一般発売は4月1日(日)午前10時より。一般発売に先がけて現在オフィシャルサイト先行販売も実施中。3月29日(木)午後11時59分まで受付。■大知正紘の全力企画「岡野と大知」【日程】2012年5月5日(土・祝)【時間】開場17:30/開演18:00【会場】Shibuya O-Nest【出演】岡野宏典/大知正紘
2012年03月27日『ロングバケーション』など数々の大ヒットドラマを手がけた脚本家、北川悦吏子が初の舞台作品に挑戦。真矢みき主演による大人のラブ・コメディ『彼女の言うことには。』が4月、東京・渋谷のPARCO劇場に登場する。パリ発東京行きの飛行機の中、隣り合わせた男女(真矢、筒井道隆)と好奇心旺盛なキャビン・アテンダント(矢田亜希子)を中心に展開するウイットに富んだ会話劇だ。北川とともに多くのドラマをヒットさせた永山耕三が演出を担当。恋愛ドラマの強力コンビが構築するコミカルでちょっとせつない“アラフォーの恋”、その気になる舞台の稽古場を訪れた。『彼女の言うことには。』チケット情報稽古開始前、真矢が真っ先に「今、私たちに必要とされているのは柔軟性なんです。すごく変わった形態を取っているので」と教えてくれた。普段の舞台作りとはだいぶ勝手が違うようで、筒井曰く「台本が非常に映像的。これがどうやって舞台になるんだろう!?と楽しみですね」。今回が初舞台となる矢田は「だからかな?舞台の台本を初めて読みましたけど、私にとっては逆にすごく読みやすかった」と語っていた。「稽古、すごいことになってますよ!」という筒井の言葉に期待を募らせて、いざ稽古を見学。主人公の夏来(真矢)の失恋話を、たまたま隣の席に座った是枝(筒井)が聞くハメになる……というシーンだ。ふたりの会話の応酬は驚くほどにナチュラルで、もしや素のおふたり?と見紛うほど。情感こめて思い出を語る夏来と、迷惑そうにそっけないリアクションを返す是枝の温度差が、絶妙なおかしさを生み出していく。お茶目なCAを演じる矢田は、ところどころでふたりの会話に首を突っ込み、笑いを増幅。「あんなCAがいたらちょっと面白いよね、と思っていただけたら嬉しいです(笑)」(矢田)。一途だけれど少々厄介、そんな憎めない可愛らしさを熱演する真矢の姿に、筒井と矢田が思わず吹き出してしまう一幕も見られた。アンサンブルの動きや小道具使いによって、夏来や是枝の回想シーンを巧妙に描き出していく。その演出こそが筒井の言う「すごいこと」で、なるほどこうなるのか!と感心しきり。その全容はぜひ劇場で確かめていただきたい。「人を好きになるのはいいことだな、と強く思える舞台にしたいですね」(筒井)。テレビで味わった恋愛ドラマのときめきを、よりリアルに体感できるはずだ。「今回は乱気流そのものみたいな役(笑)。大人になると感情に蓋をしてしまいがちだけど、この機内では本音が散らばっています。もがき、あがいている大人って愛おしい、と感じていただけたらいいですね」(真矢)。公演は4月15日(日)から5月6日(日)までPARCO劇場にて上演。チケットは発売中。その後、名古屋、大阪、福岡と各地を回る。取材・文:上野紀子
2012年03月27日上野で開催中のクラシック音楽祭「東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2012-」で、フランスの作曲家クロード・ドビュッシーの生誕150周年を記念したコンサートが4月1日(日)に開催される。「東京春祭マラソン・コンサートvol.2ドビュッシーとその時代」の公演情報1862年にパリの郊外に生まれたドビュッシーは、フランス美術の印象派と同時代に活躍した、印象主義音楽を代表する作曲家。当時の芸術文化の発信拠点だったパリにおいて、マラルメやヴェルレーヌら象徴派の詩人との交流を深め、多大な影響を受ける。従来の長・短音階以外の旋法と和声語法に捉われない自由な発想で、『牧神の午後への前奏曲』や『夜想曲』、交響詩『海』など斬新な作品を次々と発表。今日では20世紀以降の音楽の礎を築いた存在とされている。今回のコンサートでは、工藤重典(フルート)、林美智子(メゾ・ソプラノ)、渡辺玲子、小林美恵(以上ヴァイオリン)、川本嘉子(チェロ)、永野英樹(ピアノ)など、国内外から一流の演奏家たちが集結。朝から晩まで全5部にわたり、ドビュッシーの作品を中心に、ショーソンやラヴェルなど同時代にパリで活躍した作曲家の作品なども披露する。「東京春祭マラソン・コンサートvol.2 ドビュッシーとその時代~生誕150年に寄せてー芸術都市・パリに生きたアーティストたち」 は、4月1日(日)11時より東京文化会館 小ホールにて開催。チケットは発売中。■東京春祭マラソン・コンサートvol.2ドビュッシーとその時代~生誕150年に寄せて-芸術都市・パリに生きたアーティストたち【日程・会場】4月1日(日)東京文化会館 小ホール《第I部》11:00開演【出演】フルート:工藤重典/ハープ:山宮るり子/ピアノ:藤井一興/ヴィオラ:ロジャー・チェイス《第II部》13:00開演【出演】ピアノ:藤井一興、本田聖嗣《第III部》15:00開演【出演】メゾ・ソプラノ:林美智子/ピアノ:河原忠之《第IV部》17:00開演【出演】ヴァイオリン:小林美恵、渡辺玲子/ヴィオラ:川本嘉子/チェロ:向山佳絵子/ピアノ:藤井一興、本田聖嗣《第V部》19:00開演【出演】ピアノ:永野英樹
2012年03月26日俳優の唐沢寿明が主演する、日中韓の3か国が共同制作したアクション・サスペンスドラマ『Strangers 6』。同作がWOWOWとフジテレビで2局同時期一挙放送されることになり、3月26日(月)、フジテレビ局内で記者会見が行われ、メインキャストの唐沢寿明と韓国の俳優オ・ジホ、中国の俳優ボウイ・ラム、原作・脚本も手がけた飯田譲治監督、テーマ曲を担当した布袋寅泰が登壇した。唐沢、オ・ジホらの会見の写真飯田監督が3年前から構想を練り、2011年の夏にようやくクランクインにこぎつけた大作。物語冒頭では、数か月後に日中韓の三国経済共同区域が沈むような大地震が起きるという緊迫状況下で、その被害を食い止めようとする者たちが次々に殺されていく。そこで日本・韓国・中国の公安から6人が集められ、“ストレンジャーズ・シックス”という極秘チームを結成することに。彼らと謎の勢力との激しい銃撃戦やカー・アクションが国際的なスケールで展開していく。“ストレンジャーズ・シックス”の一員で日本の公安警察に所属する主人公・皆藤悟を演じた唐沢は「気温40度以上ある炎天下で撮影をして、あまりに暑いので自然と渋い顔になりました。アクションを担当した香港のスタッフが全然休ませてくれなくて」と苦笑まじりにハードな撮影を振り返った。監督は「第1話では僕がいない間に、唐沢さんが予定になかった回し蹴りをしちゃって驚きました」と笑ってコメント。韓国国家情報院のパク・デヒョン役を演じたオ・ジホは「たしかに大変な撮影だったので心配でしたが、仕上がりを見て最高の作品になったと嬉しく思いました」とにこやかに語った。そして、中国公安局のファン・ハイリェン役を演じたボウイ・ラムは「日本語、韓国語、中国語が飛び交い、3か国のキャストとスタッフが狭い空間にひしめく撮影は新鮮な体験でしたね。同時通訳を聞きながら相手のセリフを理解したのも初めて」と貴重な体験を語った。また、布袋寅泰は「まだ台本の段階で作曲したんですが、できあがったオープニングに曲が流れるのを見て『やった!』と思った。幸せなコラボレーションになりました」とにこやかにコメントした。最後に、飯田監督が「大地震が起こるという設定ですが、去年の震災後も物語を変えるつもりはなかった。今回はこのドラマに参加したいという人だけが国境を越え集まってくれたから、クリエイティブな質を高めることができました。特に9話以降は、国と個人というテーマを描き出せたと思います」と作品にかける情熱と自信を見せ、キャストの3人もその言葉に深くうなずいていた。『Strangers 6』(全15話)は、フジテレビにて3月26日(月)深夜1時35分より3夜連続で第1~9話を、WOWOWでは4月8日(日)深夜0時30分より4夜連続で第1~11話までを一挙放送される。
2012年03月26日3月14日にアルバム『愛の夢』をリリースし、クラシック日本人ピアニストとして史上最年少CDデビューを果たした牛田智大。12歳の天才少年として話題のピアニストの本格的デビュー公演が、7月に開催されることが決定した。「牛田智大 デビュー ピアノ・リサイタル」の公演情報両親の仕事の関係で上海にわたった3歳の頃より、ピアノを弾きはじめたという牛田智大。弱冠5歳にして上海市で行われたコンクールで1700人の中から1位に輝く。さらに若きピアニストの登竜門「ショパン国際ピアノ・コンクール IN ASIA」年齢別出場部門において、8歳から12歳までの5年連続で1位を獲得。また今年2月に行われた第16回浜松国際ピアノアカデミー・コンクールでは、19歳のイタリアの女流ピアニストと1位を分かち合い、同アカデミー音楽監督の中村紘子や世界的ピアニストのラン・ランからもその才能を絶賛されている。昨年10月に放送されたテレビ朝日『題名のない音楽会』出演を機に、注目度も急上昇の牛田智大。本格的デビュー公演となるピアノ・リサイタルは、7月17日(火)に東京オペラシティ コンサートホールにて開催。チケットの一般発売は3月31日(土)10時より。また一般発売に先駆け、チケットぴあではインターネット先行先着プリセールを3月27日(火)10時より受付開始。■牛田智大 デビュー ピアノ・リサイタル【日時】7月17日(火) 19:00開演【会場】東京オペラシティ コンサートホール:タケミツメモリアル (東京都)※本公演は20:00終演予定(休憩無し)
2012年03月26日近年の日本ミュージカル界で最大のヒット作と言っても過言ではないだろう、ミュージカル『エリザベート』。19世紀オーストリアに生きた皇后の激動の半生を綴った作品だが、そのヒロイン・エリザベートの息子にあたる皇太子ルドルフも、その孤高さとドラマチックな生き様で日本人が愛してやまないキャラクターだ。ウィーン初演から20周年という節目の年である今年、そのルドルフ役が一新。3名の若手俳優が新たにこの役に挑む。そのひとり、大野拓朗はこれがミュージカルデビュー。現在公開中の映画『ライアーゲーム-再生-』をはじめ、映画にドラマにと主に映像の世界で活躍している彼だが、「ミュージカル、大好きなんです! 劇場に行くと頬がほころんで、ずっとニコニコしながら観ちゃう。今回オーディションに受かって、光栄です」と初ミュージカル出演へ期待の瞳を輝かせる。『エリザベート』チケット情報はこちらもちろん『エリザベート』も大好きだ。「もともと、小池(修一郎)先生の演出作品が好きなんです。映像だとナチュラルな演技の方がいいって言われますが、ミュージカルは徹底的に作られた空間。その異空間な感じが好き。特に『エリザベート』は音楽もカッコいいし、登場人物すべての生き様に惹かれました。それぞれが主演になれるくらいのエピソード、ドラマを持っていて面白かったですし、その世界に引き込まれる空気があります」。だが、自分とは縁遠いものと思っていたという。「ミュージカル、いいなぁ。『エリザベート』、いいなぁ! って純粋に観ていました。歌もやったことなかったですし、自分がミュージカルに出れるなんて思ってもみなかった。だから本当に出演できることが嬉しい」。演じるルドルフは、皇太子に生まれながらも国の行く末を憂い父に背き、革命運動に身を投じ、最終的には自ら命を絶つ。一言で言えば“悲劇の王子”だ。自分との共通点を問うと、「すべてですね!(笑)」と茶目っ気ある答えが返ってきた。「…いえ、先日まで借金の取立て屋の役をやっていて(舞台『レシピエント』)、それが本当に大変だったんです。自分の中にそういう“悪い部分”や“カッコつける部分”がないんだなって。だからルドルフのピュアさや、何かに対して一生懸命だったりする部分の方が自分には近いのかなって」。取材のあいだ中何度も「楽しみ」という言葉を口にし、この作品へ参加できる喜びと期待がはたからも見て取れる、全開の笑顔を見せてくれた大野。「基本的にポジティブなんです、僕。もちろん、ぜんぜん自分はまわりに追いついていないというのはわかってるんですが、本番までに絶対追いつくって思っていますし、練習も嫌いじゃない。追い込まれて自分が成長するのも楽しみなんです」。思い描くのは「より純粋な、守ってあげたくなるようなルドルフ」。そう語る人懐っこい笑顔に、大野の目指すルドルフが透けて見える気がした。公演は、5月9日(水)から6月27日(水)まで東京・帝国劇場にて。チケットは発売中。その後7月に福岡・博多座、8月に愛知・中日劇場、9月に大阪・梅田芸術劇場 メインホールでも上演される。
2012年03月26日