チケットぴあがお届けする新着記事一覧 (58/342)
梅棒11th STAGE『ラヴ・ミー・ドゥー‼』の東京公演が2月19日(金)よりサンシャイン劇場にて上演される。佳境に入り熱量が増す稽古場から出演者のコメントが到着した。伊藤今人(梅棒/作・総合演出)もともとあった作品をリメイクする、ただリメイクするだけでなく、続きの物語だけど再演的要素もある新しい試みだったので、どうかなと思ったのですが、結果すごく素敵な作品になっているなと、いい方向に出ているなと思います。梅棒でもいろいろなテイストの作品がありますが、今観て元気になれる最適な作品という気がします。一年ぶりの梅棒の本公演になりますが、間違いなく元気にするので是非観に来てください!多和田任益(梅棒)梅棒メンバーになって初めての公演なので、前回客演で出ていた時の景色は残りつつも全てが初めての感覚で、梅棒メンバーとしてやっている自覚や出来ることは何だろうということをずっと考えて稽古をしてきました。初めて振付をすることに不安もありましたが、先輩メンバーたちが背中を押しつつ助けてくれたので、自分なりに精一杯挑戦できました。お客様に楽しんでもらいたい一心で創り上げてきたので、劇場に来ていただけたらパワーを受け取ってもらえる自信はあります。是非劇場にお越しください!押田岳この稽古場の空間が好きで、初めて会う人でもみんな一人一人の思っていることがわかって、ひとつのところを目指している感覚がすごくあるので、ピリッとするところはするし、楽しくできるし、いい雰囲気で作品をクリエイトしていくことにしっくりきています。ちょっと難しい時期ですが、みんなでこれだけ熱量をもって創っているので、絶対楽しんでもらえると思うので余裕がある方は来ていただけたら嬉しいです。新垣里沙稽古に参加させていただいて、(梅棒の作品で)あれだけ人を感動させて心を動かすには、ここまで大変なことを裏ではしていたんだというのを自分の身に感じてわかって、私が梅棒作品を観たあの時感じた思いや感動を今度は私がお客様に渡す番だ!と思って稽古に臨んでいます。今色々な思い、選択で迷っている中観劇に足を運んでくださると思うので、来ていただく方を絶対後悔はさせないような作品に仕上がっていると思います!梅棒 11th STAGE 『ラヴ・ミー・ドゥー‼』は、2月19日(金)~28日(日)まで東京・サンシャイン劇場にて上演。愛知、大阪公演あり。
2021年02月15日スマートフォンで詩を綴り、現代の空気や人々の感情を鮮やかに表現する詩人・最果タヒの個展が、2・3月に巡回する。2020年に福岡と東京の来場者から大きな支持を集めた展覧会の愛知・大阪“上陸”にあたって、作家本人に見どころを尋ねた。「最果タヒ展 われわれはこの距離を守るべく生まれた、夜のために在る6等星なのです。」チケット情報20代で現代詩手帖賞、中原中也賞を獲得して以来、ツイッターでの作品発表、詩集の映画化(石井裕也監督作『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』)、作詞提供、ホテルとのコラボレーションなど幅広い活動で知られる最果。本展では、詩になる“直前”の言葉が集められた展示空間を通じて、来場者が主体的に詩を体感できるインスタレーションが展開される。特に圧巻なのは、どの会場でも最大の展示面積を占める《詩になる直前の、》シリーズだろう。天井から吊るされた無数のモビール群にはそれぞれ脈絡のない断片的なワードが連なっており、来場者は回転し揺らめくモビールを分け入りながら鑑賞する。最果が企画意図を「観客がいて初めて詩が完成する空間をつくれたら」「私がいちばん鮮烈だと感じる、言葉が自分の想像を超えていく瞬間が作品に現れることが理想」とする通り、琴線に触れる語に偶然“出会う”もよし“探して”必然とするもよし、楽しみ方は来場者次第。愛知はギャラリーの形で、大阪はモビールの量でさらなる没入感を演出するという。東京会場から登場した《座れる詩》は、丸い椅子に腰かけると詩の朗読が聞こえてくる趣向だ。愛知では『夕陽の詩』、大阪では『STAY BRIGHT』が追加され、いずれも演劇ユニット・マームとジプシーやチェルフィッチュなどの作品で活躍する俳優・青柳いづみの声で再生される。「読んだ人が自分のものとして自由に楽しめる詩」を目指していた最果は、青柳の「自分らしさを発揮するような読み方は考えていない」という姿勢に共感。「来場者の意識に自然と働きかけていくような朗読で、言葉に遠近も感じられる」と絶大な信頼を寄せる。軽率な発言が憚られるコロナ禍では、他人の目をつい気にしてしまう。しかし、最果はこんな時こそ本展には意義があるのでは、と考える。「懸命に空気を読んで求められる自分を演じたあと、映画や文学に触れると、自分を取り戻す感覚があります。それを好きだと思えた時の自分は、誰にも否定できないものだからです」「"私"を取り戻していける、そういう場所に展示もできたらいいなと思いました」――。『最果タヒ展われわれはこの距離を守るべく生まれた、夜のために在る6等星なのです。』は2月13日(土)~28日(日)に愛知・名古屋パルコ西館6階パルコギャラリー、3月5日(金)~21日(日)に大阪・心斎橋パルコ14階 パルコイベントホールと巡回する。チケット販売中。取材・文:岡山朋代
2021年02月15日京都で旗揚げし、現在は東京を拠点に活動中の悪い芝居。15周年を迎えた2019年には、東京・世田谷パブリックシアターによる「シアタートラム ネクスト・ジェネレーション」に選出され『ミー・アット・ザ・ズー』を上演。今回、約1年2か月ぶりの本公演で、本多劇場初進出を果たす。悪い芝居チケット情報ひりひりとした刺激に満ちた感情や言葉が渦巻く物語を、ポップな表層で包み込む作・演出の山崎彬。今回上演する新作『今日もしんでるあいしてる』は、悪い芝居流のファンタジックなラブストーリーだ。しんでいることに気づいていない妻と、そのことを教えたくない夫の物語と、思い描いてなかった未来を生きる初老の男の物語を交錯させて描き出す。「物語をつくるときはいつも、その時どきに自分が感じていることや置かれている状況を題材にしてきたんです。今回何をどう書こうかと考えた結果、やっぱり、今しか書けない感覚を大事にしようと。夫婦のラブストーリーを軸に死ぬこと、愛することを描いていたら、“生きること”につながりました。世の中はいつかなくなるものとかいつか終わるものしか存在しなくて、それは命もそうだし愛情もそうで、それをなくさないようになんとか踏ん張ることが生きることなんだと。また、自分の中では、今のエンタメ業界とか演劇が置かれている状況もテーマになっています。不自由さとか、それに伴っての不寛容さとか、純粋だけじゃやっていけない状況とか、それに抗いたい気持ちとか。とはいえ、社会派なことをやりたいとは思っていなくて、僕はいつも“観て元気になるお芝居”にしたいという思いがあるので、キラキラしたファンタジックなものとして描いています」。書き進める中で大事にしたのは、言葉の選び方だ。「今回は特に、描きたいもののイメージはあるけど、それを表す言葉がないものを描こうとしているので。でも意図と違うように伝わりたくない。意図せず傷つけることはしたくない。言葉を選ぶ中でやっぱり最後に行きついたのは、感覚的なものを大切にして書いたものが一番しっくりきましたね」。客演には、劇団☆新感線の粟根まことをはじめ、柿喰う客の牧田哲也、さいたまネクスト・シアターの内田健司ら頼もしいキャストを迎える。「自分が今感じるものを書いて、一緒に立ち向かってくれるような方たちです。粟根さんは、きっとみなさんが見たことのない粟根さんを見られると思います。愛と命の話を真正面からやっているので」。客席を半数にする他、劇場では感染対策を十分に行い上演する。「胸を張って「劇場で会いましょう」と言える対策はとっているので、ぜひ劇場で観れる方は来ていただきたいです。オンライン配信では、映画やライブ撮影みたいなつもりで、舞台上にカメラが上がったりもしますし、客席からでは見られない見せ方をしようと思いますので、来られない方はそちらで楽しんでいただければうれしいです」。公演は2月14日(日)から21日(日)まで、本多劇場にて。特別撮影版でのオンライン配信は2月21日(日)から3月14日(日)まで。チケット発売中。
2021年02月12日ケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下KERA)の過去の戯曲を、新たなる演出家が異なる味わいに創り上げる人気企画「KERA CROSS」。その第3弾『カメレオンズ・リップ』を、河原雅彦が手がける。そこで河原と主演の松下洸平のふたりに話を聞いた。17年前、気鋭の劇作家として注目を集めていたKERAが、Bunkamuraシアターコクーン初進出作として上演したのが、この『カメレオンズ・リップ』。河原は本作を選んだ理由について、「まだ若かったKERAさんの、しかもコクーン初進出だっていう筆の勢いのある作品ですよね。たぶんKERAさん自身、整合性や分かりやすさをあえて気にせず書いていた部分もあるんじゃないかなと。その煙に巻くような、わけわからなさに僕は惹かれたんだと思います」と説明する。松下はDVDで初演を見た印象を、「作品全体からはもちろん、俳優の皆さん一人ひとりのエネルギーがバシバシ伝わってきて!すごくカッコいいなと思いました」と目を輝かせ、さらに「その『カメレオンズ・リップ』を今度僕がやる時、どれだけのエネルギーを作品に対して注ぎ込むことが出来るのか。自分自身すごく楽しみですし、それが作品の面白さに繋がればいいなと思います」と意気込む。まるで呼吸するかのように嘘をつき続ける姉のドナと、そんな姉を心から慕う弟のルーファス。前回堤真一が演じたこのルーファス役を任された松下は、「僕が見た『カメレオンズ・リップ』は、ものすごく完成度の高い素晴らしい舞台でした。だからこそ僕は、いかにそこに縛られず、今回集まったキャストの人たちと、芝居を通して感じたことをそのまま素直に出せるのか。とにかくそれに尽きると思います」と、役へのシンプルな想いを吐露する。ドナと、ドナにうりふたつのエレンデイラを演じる生駒里奈について、「ずっとお仕事したいと思っていて」と河原。続けて、「洸平くんがすごく弟感のある人である一方、すごくお姉さんで、しっかりしていて面白いのが生駒ちゃん。だから年齢的には逆ですけど、もうこのふたりでやっちゃえと思ったんです(笑)」と、姉弟役のキャスティング意図を明かした。また河原は、「初演を初めてみた時、いろんな意味であまりに贅沢過ぎて、あっこのままじゃ出来ないなと思ったんです」と驚きの告白。「でも美術プランから何から、一から考えられるという意味で、逆によかったなと。今回集まってくれたメンバーは皆さんデタラメに魅力的だし、音楽を担当してくれる伊澤一葉さん(東京事変・the HIATUS)もとても作品にマッチしている才能なので、なにかと刺激の嵐ですよ」と笑うその顔には、本作にかける河原の強い決意と自信が滲み出ていた。取材・文:野上瑠美子スタイリスト:渡邊圭祐ヘアメイク:五十嵐将寿衣装:中綿シャツ¥36,000、パンツ¥33,000/ともにエドウィナホール
2021年02月12日ミュージカル『ALTAR BOYZ(アルターボーイズ )』のメインビジュアルが公開され、詳細情報が発表された。『ALTAR BOYZ 』は、2005年ベスト・オブ・オフ・ブロードウェイベスト賞に輝いたミュージカル作品。神と司祭に使える美しき男子たち“アルターボーイズ”が、ボーイバンド(ダンスボーカルグループ)を結成し、“福音”の歌とダンスで愛を説き、観客たちの魂を救っていく。2004年の初演は、ニューヨーク・シアター・フェスティバル47丁目劇場にて上演。2005年Dodger Stagesにて始まり、通算2000回以上の上演記録を誇る。アメリカでのツアー公演のほか、シカゴ、韓国、ハンガリー、フィンランド、オーストラリア、カナダ、フィリピンなど世界各国で上演されている。日本では2009年に初演され、今回で7回目の上演。「LEGEND(レジェンド)」、「GOLD(ゴールド)」、「SPARK (スパーク)」という3チームで構成され、初演からほぼ変わらないメンバーが出演する「レジェンド」は4年ぶりの“復活”となる。「LEGEND」として、東山義久、植木豪、中河内雅貴、良知真次、浅川文也。「GOLD」として、大山真志、法月康平、松浦司、石川新太、若松渓太。「SPARK」として、小林亮太、米原幸佑、和田泰右、川原一馬、北乃颯希がキャスティングされた。公演は、4月9日(金)から4月30日(金)まで、新宿FACEにて全35公演を上演。チケットは3月27日(土)より一般発売が開始される。「ALTAR BOYZ(アルターボーイズ) 」作:ケビン・デル・アギラ作詞・作曲:ゲイリー・アドラー&マイケル・パトロック・ウォーカー演出:玉野和紀台本・翻訳:北丸雄二出演者:東山義久、植木豪、中河内雅貴、良知真次、浅川文也大山真志、法月康平、松浦司、石川新太、若松渓太小林亮太、米原幸佑、和田泰右、川原一馬、北乃颯希公演日程:2021年4月9日(金)~4月30日(金)会場:新宿 FACE
2021年02月12日2005年7月にロンドン市内の地下鉄とバスで起きた同時爆破事件に着想を得た、KAATプロデュース公演初登場となる桐山知也のリーディング公演『ポルノグラフィ』が4月16日(金)より、KAAT神奈川県芸術劇場・中スタジオにて上演される。『ポルノグラフィ』は、英国有数の劇場で続々と作品を発表し、トニー賞やオリヴィエ賞等数々の賞を受賞しているイギリスの劇作家・サイモン・スティーヴンスがロンドンの同時爆破事件を題材に、7つのエピソードで構成した物語。当時、事件が起きたイギリス国内は、LIVE8やG8サミット開催で活気づいていた。さらにロンドンオリンピック開催が決定し、イギリス中が祝福ムードに。しかし、その翌日にロンドンの中心地で同時爆破テロが発生し、計52人の尊い命が犠牲となり、人々は悲しみくれたという。本作はロンドンオリンピック開催決定直後、活気づく都市で起こった事件の数日前と当日の様子を背景に、街の中で生活する人々に焦点を当て、孤独や閉塞感、狂気を静かにあぶり出していく。登場人物の多くは事件に直接関わりはないが、ロンドンで暮らす中で誰もが生きにくさを感じており、奇しくもコロナ禍を生きる私たちと同じような気持ちを抱えているのだ。演出の桐山は、白井晃、野村萬斎、蜷川幸雄、サイモン・マクバーニーらの演出作品に演出助手等として参加してきたほか、自身でもアーサー・ミラー作『彼らもまた、わが息子』、別役実『門』など傑作と名高い戯曲の演出を手がけてきた。本作の台本には「何人の俳優で演じても、この7つのエピソードをどのように上演しても構わない」という一文が入っており、自由度の高い本作を、上田桃子、内田淳子、小川ゲン、奥村佳恵、竪山隼太 那須凜、平原慎太郎、堀部圭亮とった個性豊かな実力派キャストがリーディング公演として届ける。チケットに関しては、KAme(かながわメンバーズ)先行が3月13日(土)よりスタート。一般発売は3月20日(土)より開始となる。
2021年02月12日志島とひろのイラストを原作とする舞台『元号男子』。時代の移り変わりとともに生まれた“元号男子”へ臨むにあたって、令和役を演じる大薮丘に意気込みを語ってもらった。イラストから派生し、昨年10月にはドラマCD化された本作。劇中では、大正・昭和・平成・令和を中心とする元号男子たちが、ひとつ屋根の下で生活する日常が描かれる。脚本・総合演出を川尻恵太が、演出を白鳥雄介が手がける。元号男子のキャラクターには、海外文化を吸収した和洋折衷の装いが似合う大正、バブルを経験した俺様気質の昭和、学業の成績は悪いが自分の好きなゲームやアニメには詳しいゆとり世代の平成など、それぞれ時代の世相や流行が反映されている。令和は、誕生したばかりで好奇心旺盛な役どころで、演じる大薮いわく「感じたことを率直に発するので、好意はもちろん、時には失礼に値しそうなこともストレートに伝えてしまいそうな性格」──。聞けば大薮自身にも思い当たる点があるらしく「でもそれって愛情の裏返しなんですよ」と役と自身を重ねて苦笑する。一方で、価値観の異なる昭和と平成の仲を取り持つ抜群のコミュニケーション力を発揮するのが“末っ子”令和、最大の長所といえるだろう。大薮自身も「誰にでも分け隔てなくフランクに接する」タイプらしく、初共演となる大正役の和合真一、昭和役の校條拳太朗、平成役の平賀勇成とも「自分から積極的に話しかけに行って、稽古場の雰囲気を明るくしたいですね」とムードメーカーを買って出る構えだ。生まれて間もない令和を演じるには苦労もあるのでは、と話題を向けると「原作のうわべだけを真似するのではなく、令和くんが日々どんな気持ちで暮らしているか、ハートの部分を大切にしたい」と大薮。そのために「僕はまだ引き出しが少なくイメージしきれないこともあるので、キャラになりきる気持ちのつくり方を極めたい」として、『青春鉄道』『ひらがな男子』『はたらく細胞』などで各種擬人化を成立させてきた川尻演出のもと、成長する意欲を覗かせた。個性豊かな元号男子たちのキャラクターをそれぞれがリアルに演じれば“あるある”が溢れ、大薮は「それぞれの時代をご存知の方にはきっと共感できるはず」と胸を張る。最後に「僕たちの掛け合いを通じて、観客の皆さんに元気とハッピーと笑顔をお裾分けできれば」と語り、取材を結んだ。公演は、2021年3月4日(木)~14日(日)に東京・大手町三井ホールにて。チケットは2月10日(水)19時より抽選先行受付開始。2月20日(土)10時より一般発売。取材・文:岡山朋代
2021年02月10日ミュージカル『屋根の上のヴァイオリン弾き』が2021年2月6日(土)から東京・日生劇場で開幕した。1905年、帝政ロシア時代のアナテフカという寒村が舞台。牛乳屋を営む父親・テヴィエと、その妻ゴールデ、5人の娘というユダヤ人一家の愛と絆を描いた作品。本作は、1964年にブロードウェイで初演され、トニー賞ミュージカル部門の最優秀作品賞、脚本賞、作曲賞など7つの賞を獲得している。日本では、1967年の初演以降、再演が繰り返されている。主人公のデヴィエ役は、森繁久彌、西田敏行と引き継がれ、2004年からは、“21世紀版”『屋根の上のヴァイオリン弾き』と銘打って、市村正親が演じている。市村は今回で6回目のテヴィエ。2009年からゴールテ役を演じる鳳蘭のほか、長女ツァイテル役を凰稀かなめ、次女ホーデル役を唯月ふうか、三女チャヴァ役を屋比久知奈が演じる。初日のカーテンコールで、市村は「コロナで世界のエンターテインメントが苦しんでおります。ブロードウェイも、ウエストエンドもまだ再開の見込みが立っておりません。その中で、初日を迎えられたことは、奇跡でございます」と感謝を述べた。そして、感染対策のためマスクをつけたままの稽古だったことを明かし、「ツレちゃん(鳳の愛称)はすぐ分かるけど、新しいメンバーがたくさんいて。どんな顔をしているのか、ようやく顔を見ることができました。非常にうれしかったです。本当はお客様の顔も見たいんですけど、ここはもう少しということで、頑張っていきたいと思っています。ワクチンも開発されましたし、治療薬もできると思っています。そのときには、また劇場で顔と顔を突き合わせて、お芝居を見てもらえたら」と挨拶した。ユダヤ教の“しきたり”を重じているテヴィエ。父の希望をよそに、長女は貧しい仕立て屋のモーテル(上口耕平)、次女は革命を志す学生のパーチック(植原卓也)、三女はロシア人青年のフョートカ(神田恭兵)とそれぞれ恋に落ちて……。しきたりと娘の願いを叶えてやりたいという思いの間で板挟みになりながら、さらにゴールデに頭が上がらないテヴィエの姿は、非常にコミカルで、見ていて飽きない。一方で、ユダヤ人排斥(ポグロム)の動きが村に忍び寄る様子も描かれている。家族がだんだん離れ離れになり、土地を追われる姿は心苦しく、胸を打つ。上演時間は約3時間25分。東京公演は3月1日(月)まで。3月5日(金)から愛知公演、3月12日(金)から埼玉公演。ぜひお見逃しなく。取材・文:五月女菜穂
2021年02月10日3月27日(土)~5月23日(日)の期間、東京藝術大学大学美術館にて「渡辺省亭 ―欧米を魅了した花鳥画―」が開催される。本展は、明治から大正にかけて活躍した渡辺省亭の全貌を明らかにするはじめての展覧会。嘉永4年に江戸神田佐久間町に生まれた渡辺は16歳で歴史画家・菊池容斎に入門。明治11年パリ万博への出品をきっかけに、日本画家として初めて渡仏し、ドガをはじめ印象派の画家たちと交流した。渡辺の描いた繊細で洒脱な花鳥画は海外で高い評価を得るも、日本では明治30年代以降は美術展覧会や美術団体と距離を置き、弟子も取らずに市井の画家であることを貫いたという。本展では、そんな渡辺の海外からの里帰り作品を含め、これまで知られていなかった個人コレクションを中心に全画業を紹介。渡辺が得意とする生き生きとした動物画や、鮮やかで洗練された四季折々の植物画だけではなく、後代の鏑木清方らにも影響を与えた花鳥画に劣らない独特の品格を持つ美人画も展示する。本展は事前予約制ではないが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、混雑状況により入場に時間がかかる場合あり。前売券は2月10日(水)10時より発売される。渡辺省亭-欧米を魅了した花鳥画-会期:2021年3月27日(土)~5月23日(日)休館日:月曜日※ただし、5月3日(月・祝)は開館開館時間:午前10時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)会場:東京藝術大学大学美術館(台東区・上野公園)巡回愛知展:岡崎市美術博物館2021年5月29日(土)~7月11日(日)予定静岡展:佐野美術館2021年7月17日(土)~8月29日(日)
2021年02月10日テキサス州オースティンで行われている音楽を中心としたフェスティバル・SXSW(south by southwest)をモデルに大阪ならではのアイデアを盛り込みながら、毎年秋に大阪ミナミエリア一帯にて開催されてきた『FM802 MINAMI WHEEL』。’20年は例年のサーキット形式で実施せず、月1回1会場で複数アーティストが出演するオムニバスショーケースライブイベントとして開催されてきた。「Eggs presents FM802 MINAMI WHEEL 2020 NEO EDITION vol.4」チケット情報11月から計5回開催予定(※2月は延期。4月開催予定)。毎月『FM802 MINAMI WHEEL』というイベントがライブハウスをサーキットする形式で、ガイドラインを守りライブハウスでの観覧と、オンライン配信での観覧から選べるハイブリッド方式で実施されている。3月6日(土)、BIGCATにて『Eggs presents FM802 MINAMI WHEEL 2020 NEO EDITION vol.4』が開催決定。出演アーティストは、ズーカラデル、ドラマストア、Half time Old、reGretGirl。EggsレコメンドアーティストとしてRe:nameも登場する。チケットは2月20日(土)10:00より一般発売開始。一般発売に先駆け、有観客ライブ・配信ライブともに、2月14日(日)23:59までチケット先行受付中。
2021年02月09日宝塚歌劇団で再演を重ねるたびに注目を集めてきたミュージカル『ロミオとジュリエット』が、8年ぶりに星組により上演される。2013年の新人公演でロミオを演じた礼真琴が、星組トップスターとして再びロミオ役に挑む。公演に向けて稽古を重ねる礼に話を聞いた。宝塚歌劇星組 宝塚大劇場公演 三井住友VISAカード ミュージカル『ロミオとジュリエット』ぴあ貸切公演チケット情報本作は、ウィリアム・シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』を、2001年にフランスの作詞家・作曲家・演出家のジェラール・プレスギュルヴィックがミュージカル化。2010年に潤色・演出を小池修一郎が手掛け、日本初演。本作へは2010年、2013年に続き、3度目の出演となる礼は、今回の出演について楽しみな反面、プレッシャーも感じているという。「初演ではダンスで心情を表現する“愛”を演じさせていただき、皆様に名前を知っていただくきっかけになりました。2013年の再演ではロミオの親友ベンヴォーリオと“愛”を役替わりで、また新人公演ではロミオを演じさせていただき、もし出会わなければ今の私はいないと思う大切な作品。今回演じるにあたり、これまでとどう変えていくのか、どうすれば超えていくことができるのか、全員でもがきながらお稽古しています。役替わりで演じる人たちが多い中、私がロミオとしてしっかり立って、みんなを支えたいです。また、演出の小池先生が、私と舞空(瞳)の演じるロミオとジュリエットとして、お芝居の中で新たに動きをつけてくださっていますので、自分の身体に入っている経験と感覚を大事にしつつ、新たなものも取り入れていけたらと思います」。恋に落ちる若いふたりの愛の物語を軸に、モンタギュー家とキャピュレット家の対立や仲間との絆など、さまざまな視点から楽しめる本作。印象に残る場面や楽曲も多い。「ロミオのモンタギュー家は仲間同士の仲がいいイメージがあるので、そこを唯一出せる『世界の王』のシーンで、しっかり表現したいです。また、争いや憎しみ合う場面が多い分、ジュリエットと一緒に歌う『Aimer(エメ)』は心が救われる感覚になります。お客様にとってもホッとしていただける場面だと思いますので、その温かい部分を大切に演じたいです」。昨年2月より宝塚大劇場で行われたトップお披露目公演から約1年。コロナ禍で公演や稽古ができない期間もあったが「今年は皆様に感謝の気持ちをお返しできれば」と思いを語る。「4か月の自粛期間を経て舞台に立ったとき、これまでに味わったことのないほど、心の底から幸せを感じました。このような状況になり、皆様がさまざまな思いで戦いながら過ごす中でも、宝塚歌劇に想いを寄せてくださったり、励ましてくださったり。皆様に支えていただきながら公演を再開できていることを、一人ひとりが感じながらお稽古しています。今年はその感謝の気持ちを目いっぱいお返ししていきたいですし、昨年以上に笑顔があふれる瞬間がたくさんある一年にできればと思います」。公演は2月14日(日)から3月29日(月)兵庫・宝塚大劇場、4月16日(金)から5月23日(日)東京宝塚劇場にて。取材・文:黒石悦子
2021年02月09日美弥るりかによるステージthe wonder「MIYA COLLECTION」が2月19日に開幕する。昨年2月に上演予定であったがコロナウィルスの影響で延期し、1年越しに上演が叶う本作について美弥に話を聞いた。昨年、開幕2日前というタイミングで公演中止となってしまった本作。美弥は当時を振り返り「受け入れるのに少し時間がかかってしまう出来事ではありました。でもこうして1年後にカタチになったこと、皆様にそのお知らせができたことが、何よりも嬉しいです。待っていてくださった方には感謝の気持ちでいっぱいです」と明かす。河原雅彦が演出を手掛けるステージとなるが「河原さんも初めて音楽公演を演出されますし、私も宝塚歌劇団を退団(’19年6月)してからこのようなコンサートをするのは初めてなので、ザ・コンサートじゃないものにしたいですねと話してつくりました。第一部はストーリー性を感じられるような、そしてメッセージ性もあるようなステージになる予定です。逆に第二部はちょっとリラックスして、お客様とのコミュニケーションも取れたらいいなと思っています」と語る。音楽に関しても「河原さんとお互いのオススメ曲を出しながら考えました」と言い、「振付も刺激的。今までにやったことないようなジャンルのダンスもあります。そんな動きしたことない!と身体が驚いていました(笑)」と、これまでにない美弥が観られる公演になりそう。日替わりゲストは東山義久、平方元基、伊礼彼方。それぞれの印象を尋ねると、東山は「東山さんにしか出せない色気と言いますか、不思議なオーラがあります。東山さんといえばダンスなので、コラボをさせていただけたらと思っています」。伊礼は「すごく端正で“リアル王子様“という印象があったのですが、お話するとすごく面白い方で(笑)。昨年、稽古でご一緒したときはその声量や表現が素晴らしくて刺激を受けたので、今回も楽しみです」、新たにゲストに加わった平方は「昨年夏に別の公演で初めてご一緒したのですが、稽古場でのお芝居にとても感動しました。ミュージカルって、こうやって芝居と歌が奇跡のように一致しているから、こんなに人の心に響くんだよな、と感じました。ぜひまた共演できたらと思いお願いしました」と、どの公演も魅力的なコラボになりそう。美弥が「観劇できない時代だからこそ、充実感や納得や幸せ……そういう何かチケット代以上のものを届けられる人でいたいと改めて考え直した」と語る今だからこそのステージが届けられる本作は、2月19日(金)から21日(日)まで大阪・梅田芸術劇場メインホール、2月25日(木)から28日(日)まで東京・日本青年館ホールにて上演。ライター:中川實穂カメラマン川野結李歌ヘアメイク:清原貴絵スタイリスト:清原愛花ジャケット¥36,000/BASE MARK(エム)、その他/本人私物(問い合わせ先 エム 03-3498-6633)
2021年02月09日芸能生活35周年を迎える坂本冬美が、東京・明治座で門出を祝う。記念公演の相棒は、坂本の“応援団”を自負する泉ピン子だ。コロナ禍での開催に「万全の対策で皆さんをお迎えし、笑顔と元気になってもらいたい」と声を揃える二人に構想を語ってもらった。第一部の芝居『かたき同志』は、脚本を橋田壽賀子、演出を石井ふく子が務める人情喜劇。2019年6月に行われた『坂本冬美特別公演 泉ピン子友情出演』で仲良し芸者に扮し、抜群のコンビネーションを発揮した二人が、今度は惹かれ合う娘・息子の母親同士としていがみ合う。舞台は大川を挟んだ両岸の屋敷町と下町。坂本は、呉服問屋越後屋の内儀お鶴を演じる。20数年前にも本作へ出演した泉は、当時と同じ飲み屋ひさご亭の女将かめ役。「暮らし向きの異なる役柄をシャッフルしたら面白いかもと思ったけど、チラシの写真を撮ったら……見てよ冬美ちゃんのお内儀。女っぷりがよくて本当に似合っているよね」と坂本に花を持たせる。照れ笑いを浮かべる坂本は、橋田作品の特徴といえる長ゼリフに身構える。「何ヶ月もかけて準備しないと」と姿勢を正す一方で、泉とNetflix配信の韓国ドラマにハマる日常を覗かせるなど気分転換しながら楽しく取り組んでいるようだ。女の意地と母子の愛情が垣間見えるセリフの応酬に「子離れしなくちゃ、って観客の皆さんが共感できる内容」と泉。家族を描いた普遍性のある作品を届けたい──という明治座の企画意図とも重なる。第二部は『坂本冬美オンステージ2021 艶歌(うた)の桜道(はなみち)』と題された歌謡ショー。坂本は「初心に帰ってデビュー曲の『あばれ太鼓』で幕を開けたい」と抱負を述べる。『夜桜お七』『また君に恋してる』といったヒット曲が並ぶ中、今回の聴きどころはやはり桑田佳祐が作詞・作曲を手がけた新曲『ブッダのように私は死んだ』だろう。学生時代から桑田のファンであった坂本は、念願叶ってオファーを引き受けてもらった舞台裏をこう明かす。「事務所の社長にも言わずにお願いして、承諾のご回答をいただいた時にはすでに楽曲が完成していたんです」──。桑田と観客に対する感謝の気持ちを込めながら「今日が最後だと思って歌う」と万感の想いで臨む坂本の姿をしっかり目に焼き付けておきたい。『坂本冬美芸能生活35周年記念公演泉ピン子友情出演』は、2月26日(金)~3月15日(月)に東京・明治座にて。ぴあでは座席指定できるチケットを販売中だ。取材・文:岡山朋代
2021年02月08日デビュー40 周年を迎えた佐野元春が、日本武道館と大阪城ホールで制限付き有観客コンサートを開催する。今回の武道館と大阪城ホール公演は、昨年の全国ツアー「SAVE IT FOR A SUNNY DAY」と同様に、新型コロナウイルス感染拡大予防対策を万全に整え開催される。また、緊急事態宣言で政府によって示されたイベント開催制限条件に基づき、感染拡大防止対策ガイドラインを遵守した人数制限(会場キャパシティの50% 以下、収容人数5,000 人以下)と開催時間、そして換気・消毒・検温など最新の医学的見地にもとづいた万全の対策をとってのライブ開催となる。バッキング・バンドは、THE COYOTE GRAND ROCKESTRA。GUI= 深沼元昭、GUI= 藤田顕、KEYS= 渡辺シュンスケ、DRUMS= 小松シゲル、BASS= 高桑圭に加えて、 PERCUSSIONS=大井スパム、KEYS=Dr.kyOn、ブラスセクションに山本拓夫らが参加する。今回の公演ではこれまでファンに愛されてきた数々のオールタイムヒットから最新の重要曲まで、まさに40周年に相応しいセットリストが用意される。また、今回のコンサートの収益の一部は、コロナ禍の逼迫する最前線において、治療や感染予防に懸命に対応されている医療従事者の方々への支援金として役立てることが発表されている。1980年にデビューし、今もクリエイティブに走り続ける佐野元春という奇跡。日本武道館と大阪城ホールで二夜限りの特別コンサートを開催。その歴史的な瞬間は見逃せない。日本武道館公演は、2月8日(月)正午12:00より先行受付開始。■佐野元春 & THE COYOTE GRAND ROCKESTRA2021年3月13日(土) 日本武道館2021年4月4日(日) 大阪城ホール
2021年02月08日プライベートでも仲のいい二人の声優・蒼井翔太と梅原裕一郎が、2月7日に開催される配信イベント「アルバートの扉」に出演する。あにてれpresents「アルバートの扉~蒼井翔太&梅原裕一郎」公演・チケット情報質問に答えていき「あなたはこんな人です!」というような心理テストをやったことがある人はたくさんいるが、仲のいい人気声優二人が次々と出題される50の質問に答えていき、本人たちも知らなかった二人の新たな魅力を見届けようというのが、この「アルバートの扉」という配信イベントだ。イベントタイトルである「アルバートの扉」というのは、「大切なことは質問をやめないことだ。好奇心こそ、我々の存在を示すものなのだ。」という言葉を残した、かの有名な物理学者アルバート・アインシュタインの名前からとった。前回は、プライベートでも定期的に一緒に飲みに行っているという寺島惇太と畠中祐が出演。出身地や好きな映画といったベーシックな質問から、お互いの似顔絵を描いたり、キュンとするプレゼントの渡し方を体現してもらったり、事前に募集した視聴者からの質問に答え、挙句に好きなグラビアポーズをとってもらうなどという大胆な質問にも答えてもらった。二人の答えを見届け、行動心理を分析したのは、プロフェッショナル心理カウンセラーの浮世満理子。弱点や潜在能力という切り口から二人を分析し、その診断結果に対するアドバイスが伝えられた。思いがけない分析とアドバイスに、二人はちょっと照れくさい部分がありながらも、「もっと自分のことを知りたいし、分析してほしい!またチャレンジしてみたい!」という感想を残した。そんな「アルバートの扉」第2弾に登場するのは、人気作での共演も果たしている蒼井翔太と梅原裕一郎。時に励まし、時に突っ込み、イベントを進行していく天の声は、前回に続き、豊永利行が担当。そして、プロフェッショナル心理カウンセラーの浮世満理子も再び二人の行動を分析し未来へのアドバイスをする。蒼井翔太、梅原裕一郎、一体どんな魅力が明かされるのか? ぜひみなさんに見届けていただきたい。■あにてれpresents「アルバートの扉~蒼井翔太&梅原裕一郎~」配信日:2月7日(日)14:30~/18:00~(PIA LIVE STREAMにて配信)出演:蒼井翔太、梅原裕一郎、豊永利行(声のみ)、浮世満理子(声のみ)※アーカイブ配信あり
2021年02月05日ミュージカル・ゴシック『ポーの一族』の東京公演が、2月3日に開幕。これに先駆け、報道陣にゲネプロが公開された。ミュージカル・ゴシック「ポーの一族」の公演情報はこちら萩尾望都の人気マンガ『ポーの一族』を舞台に──と30年以上も企画を温め続けた小池修一郎の演出によって2018年に宝塚歌劇花組でミュージカル化され、今回の再演にいたった本作。不老不死のバンパネラ(吸血鬼)一族として孤独に生きる主人公エドガー・ポーツネル役を、明日海りおが続投する。そのエドガーが、千葉雄大演じる少年アラン・トワイライトらを仲間に加え、孤独や哀しみを滲ませながら時空を超えた旅を続けるファンタジーだ。人間の血を求めるポーの一族は社会に拒絶され、時代を超えて各地を放浪することに。生きる道を見失ったエドガーは寂しさのあまり妹を一族に加え、後悔に苛まれる。対するアランは裕福な名家に生まれながらも母に愛されず、家の都合で結婚相手が決まる人生に嫌気がさしていた。やがて出会った二人は互いに強く惹かれ、支え合う。我々は生前どこにいて、死後はどこへ向かうのか。なぜ生きるのか──。この世に生まれし者が抱える根源的な問いが、自らの意に反して永遠の時を生き長らえなければならないバンパネラ一族の葛藤を通じて炙り出される。明日海はトップスター時代と変わらぬ艶かしい佇まい。ハリのある伸びやかな歌声で、エドガーの悲哀を立ち上げる。オペラグラスを覗けば、揺れ動く思いを表情に乗せる繊細な演技が見て取れた。彼女がつくり出す圧倒的な劇空間をより魅力的にしようと、ミュージカル初出演の千葉は懸命に追走し、時に重厚な低音を響かせる。映像の世界にいながら舞台に挑戦するその姿は、人間からバンパネラの“異世界”に飛び込んだアランと重なって見えた。発表時に話題となった金髪碧眼のビジュアルも抜群にハマっている。なおPIA LIVE STREAMでは、明日海(エドガーアングル)、千葉(アランアングル)それぞれに迫るライブ配信を実施。通常アングルでは映しきれなかったエドガーとアランの表情や仕草に迫り、新たな切り口で作品の魅力に迫ることができる。上演時間は約170分(休憩含む2幕)。公演は2月17日(水)まで、東京・東京国際フォーラム ホールCにて。その後、23日(火・祝)〜28日(日)に愛知・御園座と巡演する。ぴあではGoToイベントキャンペーンのもと、ライブ配信のチケットを販売中だ。公演プログラムの郵送サービス付きチケットも。■PIA LIVE STREAM2021年2月7日(日)12:30開演回通常アングル2021年2月13日(土)12:00開演回エドガーアングル2021年2月13日(土)17:00開演回アランアングル2021年2月28日(日)12:00開演回大千秋楽取材・文:岡山朋代
2021年02月05日ニューノーマル時代の次世代体験型音楽フェス「Tomorrow, Together with MUSIC!! 届け! 門出の音!! KADODEフェス2021」が3月14日(日)に、東京国際フォーラムホールAにて開催されることが決定した。公演詳細はこちらライブの醍醐味は、一体感・共感・臨場感。それはライブエンターテインメントのスタイルや、私たちが音楽を楽しむ場所や機会が大きく変化したニューノーマルの時代にも欠かせないものだ。そこで、KDDI、キョードーアジア、ADKマーケティング・ソリューションズ3社は「音楽やライブで、人々に笑顔や勇気、感動を届けたい、エモーショナルな時間をアーティストと観客で共有してもらいたい」という想いから、これまでに体験できなかった次世代音楽フェスを開催することに。日々新たな可能性を求めて進んでいく瞬間瞬間、一分一秒こそが常に新しい門出として捉え、笑顔やワクワクと共に多くの人が明日へ、そしてその先の未来へポジティブに進んでもらいたい。そんなコンセプトの元、新しい時代の音楽として「KADODEフェス2021」が幕を開ける。このメッセージを音楽で届けるのは清水翔太、Little Glee Monster、Novelbright、瑛人ら4組のアーティストたち。政府の新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針や、一般社団法人コンサートプロモーターズ協会(ACPC)が定めた音楽コンサートにおける新型コロナウイルス感染予防策ガイドラインなどを踏まえ、万全の感染対策をした上で次世代を担う豪華アーティストのパフォーマンスを届ける。一般チケット発売は2月27日(土)10:00よりチケットぴあにて販売開始。なおauスマートパスプレミアム会員を対象に、2月9日(火)18:00より先行チケット販売を開始している。auに限らずスマートフォン・タブレットをお持ちのすべての方が利用可能となっているので、まだ会員でない方はこの機会にぜひ登録し、完売が予想されるチケットをいち早く購入してほしい。また、会場以外にライブ配信も計画中。会場に足を運べない方も後日発表される詳細をチェックしよう。「Tomorrow, Together with MUSIC!! 届け! 門出の音!! KADODEフェス2021」2021年3月14日(日)開場 15:30 / 開演16:30会場:東京国際フォーラムホールA出演:清水翔太、Little Glee Monster、Novelbright、瑛人チケット料金:7,800円(税込)未就学児入場不可
2021年02月05日ミュージカル『僕とナターシャと白いロバ』が2/3(水)に浅草九劇にて開幕した。「やあ、君、今帰ったよ」──愛する人との別れから50年、年老いた女性ジャヤの目の前に現れたひとりの男性。彼は若きに深く愛した詩人ペクソク、その人だった。そこから始まる恋人たちの記憶を巡る旅をペクソクの詩を交えた美しい台詞と音楽で綴る韓国国内で高い評価を得た韓国創作ミュージカルの日本版初演となる。オフホワイトの三つ揃えに身を包み、知性と洗練された香りが漂うペクソクにはHoney L Daysでボーカルを務め、本作がミュージカル初主演となる東山光明。“貧しき詩人”は、東山のもつチャーミングな魅力で素朴な愛おしさを放つ。柔らかなナンバーコミカルなナンバー、さらにおしゃれなショーナンバーまで、確かな実力で大役を務め上げる。50年の時を隔てた、若き日と現代のジャヤを行き来するという難役を演じるのは、宝塚歌劇団出身のAKANE LIVと月影瞳(Wキャスト)。AKANE LIVの丸みを帯びたあたたかな声質は包容力を、月影の儚げな佇まいは内に秘めた強さを感じさせる。タイプの異なる二人のジャヤが放つ愛を受け、ペクソクがどう変化するかも楽しみのひとつだ。二人の恋物語に登場する数多のキャラクターを演じるマルチマンにはミュージカル初挑戦の伊藤裕一。ペクソクの親友で恋のキューピットとなる男、二人の交際を反対する父親、冷酷な借金取り、そしてペクソクの詩の朗読も担う。トリッキーな存在に終始しがちなポジションだが、物語との距離感の取り方を絶妙に変化させることで見事に成立させている。日本版初演の脚本・演出を手掛けるのは、繊細で美しい世界を立ち上げる名手・荻田浩一。また、作品の色を担う音楽、振付には福井小百合、港ゆりかという荻田作品ではおなじみのクリエイターが並ぶ。感染防止対策として客席間はパーテーションが施され距離が保たれた状態。また、舞台と客席の間にはビニールシートが配され、観客はビニールシート越しに舞台を見ることになるのだが、まるで夢と現の境界線のように新たなる効果を生み出している点に唸った。光のマジックでふとした瞬間にクリアな視界となり、登場人物が目の前に現れるような驚きも。本作タイトルは、ジャヤへの溢れんばかりの愛が込められたペクソクの代表的な詩だ。「しんしんと降る雪の情景」が美しく描写されている、この一編の詩の世界が眼前に現れるようなラストシーンは秀逸。彼女が「共に生きた」ペクソクと彼の詩の物語が美しく儚く描かれるミュージカル『僕とナターシャと白いロバ』は東京・浅草九劇にて2/28(日)まで上演中。
2021年02月04日横浜ダンスコレクション2021がまもなく開幕する。一昨年のコンペティションIにて審査員賞を受賞した下村唯が世界初演にして、“ハラスメント”をテーマにしたという「亡命入門:声ノ国」を携えて凱旋する。2019年の受賞作「亡命入門:夢ノ国」は、様々なルーツを持つ者たちの姿を通し「分断と暴力」を表現した。以前から差別や社会問題をダンスを通して表現してきたが、同作に関して「僕の妻が台湾出身で、彼女と知り合い、いろんな話をしたことが大きな転機となりました」と明かす。演劇畑の出身でもともとダンスを志していたわけではなく「3歳からダンスをやってきたような人には、身体の躍動性や筋肉の使い方といった点では太刀打ちできない」と語るが、鋭い批評性こそ、下村の最大の武器である。新作「亡命入門:声ノ国」では特に、自ら見聞きし、また「無意識のうちに加害者であったかもしれない」というハラスメントに切り込む。下村と6人のダンサーの計7名での公演として企画はスタート。ハラスメントを作品で表現するにあたって、まずは制作のプロセスにおいてハラスメントが発生しないようにと最大の注意を払った。「僕が振付家で、みんなはダンサーなので、どうしても稽古場でヒエラルキーが生まれてしまう。みんながこれまでに受けたハラスメントについて掘り下げていくという作業も、ハラスメントになりかねないわけです。NPO法人の協力を得てホットラインを作って、何かあればそちらにも連絡できるようにしたり、作品以上に稽古場の運営に注力してました。ただ、その過程でいままで素通りしてきたことや男性の加害性に気づかされたり、学ばせてもらいました」だが1月上旬に緊急事態宣言が発出。ダンサーの多くが関西を拠点にし、家庭や仕事を持っているということもあり、移動のリスクなども鑑みて、苦渋の選択であったが構成の変更を決断。ダンサーの起用を断念し、下村がソロで踊ることに。「ただ、これまでのプロセスは継承し、ダンサー陣とリモートで話し合い、ダンサーたちにクオリティのチェックやアイディア出しをしてもらいながら、ここまで作り上げてきたものをソロ化しています。女性に表現してもらうはずだったハラスメントも男の僕が一人でやるわけで、すごく難しいんですが(苦笑)、僕なりにハラスメントや差別意識について感じることを作品で表現できればと思っています」コロナ禍を生きるダンス作家がどのような視点で社会に切り込むのか?完成を楽しみに待ちたい。文:黒豆直樹
2021年02月04日渡辺えりと八嶋智人が出演する『喜劇 お染与太郎珍道中』が、2月1日に開幕。これに先立ち、初日前会見とゲネプロが行われた。「喜劇 お染与太郎珍道中」の公演情報はこちら作家の小野田勇が喜劇俳優・三木のり平とタッグを組み、1979年に『与太郎めおと旅』として初演された本作。tsumazuki no ishiの寺十吾が演出を手がける今回は、恋人を追って京へ旅立つことになった米問屋の箱入り娘・お染(渡辺)と、その付き人となるドジで間抜けな手代・与太郎(八嶋)の珍道中が描かれる。表向きは“夫婦”として江戸を出発した旅路に、騒ぎが起こらぬわけもなく──。会見で見どころを問われた渡辺は「初めて娘役をやること」とコメント。「小さい時から太っていて声も低く、学芸会デビューは同級生のお母さん役でした」と続き、1991年に上演された『楡家の人びと』を思い出しながら「母と同い年である八千草薫さんの“ばあや”を演じて老け役ばかりでしたけど、年を重ねてから娘役が来るとは」と言って、報道陣を笑わせた。そんな渡辺と喜劇初顔合わせとなる八嶋が「稽古の最後には、えりさんが二十歳のお嬢様に見えて……どんどんかわいく思えてきた」と話すと、渡辺は「かわいいんだよ!もともと」と毒づいて息ぴったりの様子を覗かせる。自身は「三木のり平さんが演じた与太郎をやるので恐縮していますが、(在りし日の彼を連想させる)丸いレンズのメガネをつくって臨みます」と意気込んだ。この掛け合いを「稽古場でも珍道中のままですよ」と紹介する西岡徳馬は、お染与太郎と出会う堅物の浪人役。実娘(優妃)と親子役で初共演とあって「つい観察しては自宅でダメ出ししちゃいますね」と父親の顔を見せる。二人の珍道中を見守る鳶役の太川陽介は、緊急事態宣言下で旅番組のロケ中止を話題に挙げ、「収録現場に居合わせた方と触れ合えない日々が続きますが、この作品でお客さんの前に出られる幸せを感じています」と感謝の気持ちを伝えた。ゲネプロは一幕のみ公開され、お染・与太郎の旅を中心とする人情喜劇が展開。渡辺は低音ボイスで老け役続きだった過去とは一転し、麗しい声色で若々しさを立ち上げる。一方で、京へ向かった恋人を慕う気持ちを情感たっぷりに歌い上げ、客席を魅了した。日ごろツッコミ気質を謳う八嶋のおとぼけ与太郎ぶり、そして悪役・お役者小僧との二役対比にも注目したい。公演は2月17日(水)まで、東京・新橋演舞場にて。その後、2月21日(日)~27日(土)に京都・南座と巡演する。チケット販売中。取材・文:岡山朋代
2021年02月02日第二次世界大戦下のアメリカで強制収容所に入れられた日系家族の実話を元にした物語、ミュージカル『アリージャンス~忠誠~』が、日本キャストでの初上演を迎える。物語の中心人物となる姉弟役を務める、濱田めぐみと海宝直人に話を聞いた。ミュージカル『アリージャンス~忠誠~』の公演情報はこちら本作への出演が決まった際の心境を、主人公ケイを演じる濱田は、「出演のオファーをいただいたとき、『少し考えさせてください』と申し上げたんです」と明かす。「この作品は本当にデリケートな世界を描いています。これまでも差別を扱った作品に出演したことはありますが、本作はまた違うものだと感じました。お話しをいただいた当初は、なかば封印されてきた日系アメリカ人差別を描いた作品を、今の日本でやる意義がわからなかったんです。何度かプロデューサーの方とお話をさせていただく中で、出演を決心しましたが、世界が大きく変わったとき、『あ、これだったのか』と思いました。この作品の“自分とは何か”“生きるとは何か”というテーマが、目の前にはっきりと現れたんです」描かれるのは、アメリカが犯した史上最悪の市民権侵害と呼ばれた歴史の1ページ。濱田の弟・サミー役を演じる海宝直人は「本作で描かれる内容について、ほとんど知識がありませんでした」と話す。「決して古い話ではないのになぜだろうと調べていくうちに、いろいろなことがわかってきました。この作品の内容は、アメリカにとっては決して誇れるものではないはずです。差別の歴史でもあるわけですから。だからこそ、ブロードウェイで上演され高い評価を得たのは素晴らしいことだと思いますし、日本で、日本人キャストがやることにも大きな意味があると思っています」ケイとサミーの姉弟。共演経験はあるものの、ふたりがこれほど濃密な関係を演じるのは初めて。しかし、ふたりの間には姉弟といっていいほどの歴史がある。「弟役が直人だと聞いてフフッてなっちゃいました。ケイの楽曲に『膝小僧をすりむいていつも走り回っていた弟』というような歌詞がありますが、そのままなんですよ。『ライオンキング』のヤングシンバ役だったころの直人が、はだしでバーッと走り回ってコケているのを見ていましたからね(笑)。やりやすいを超えてドンピシャです」(濱田)、「決まった時は嬉しかったです。ちっちゃい頃を知っていただいているからこそ、遠慮なくぶつかっていける。受け止めてくださるのもわかっていますし、カッコつけようがないですから(笑)」(海宝)。公演は3月12日(金)から28日(日)まで東京・東京国際フォーラム ホールCにて上演後、名古屋、大阪を巡演。文:中川實穗
2021年02月02日2月4日に開幕する「横浜ダンスコレクション2021」。昨年のコンペティションII新人振付家部門にて最優秀新人賞を受賞した橋本ロマンスによる新作「デビルダンス」が上演される。昨年の受賞作「サイクロン・クロニクル」は審査員から文字通り絶賛された。「パズルやコラージュのように解体と構築がなされ作り込まれた作品」である同作が「多くの方に現代美術的なコンセプチュアルな手法や、ストリートやポップカルチャーの要素を楽しんでいただけたということは自分にとって嬉しい発見でした」とふり返る。岡本太郎にクリスト&ジャン・クロード、ボブ・フォッシー、ピナ・バウシュ、ディミトリス・パパイオアヌー、勅使川原三郎、MIKIKO、クリストファー・ノーランなど、ダンサーのみならず様々なアーティストに影響を受けており、「サイクロン・クロニクル」は「オズの魔法使い」とプラトンの「饗宴」に登場する「アンドロギュヌスの逸話」をモチーフにしている。発想の源、創作の過程について、橋本はこう語る。「文学や映画が直接的に発想の源となるというよりは、作品内で伝えたいことを多面的に掘り下げていくために文学や映画の持つ文脈ごと挿入するという感じです。我々が抱えている問題の大半はもう既に歴史上で起こっているので、そのことを題材とした作品をモチーフとして取り入れることで、自分の作品の支えてもらうことが多いです。複数の物語の文脈をコラージュ的に配置したり重ね合わせたりすると、全く新しい文脈や物語同士の関係性が現れてくることがあります。それをしつこく検証して『これってもしかしてこういう意味なんじゃないかな?』という自分勝手な大発見をすることが創作の核になっています。そして、その自分で作った仮定を証明していく作業がパフォーマンスであると考えています」2度目の緊急事態宣言の発出を受け、上演をすべきか否かについて主催者側と話し合いを持った上で今回の「デビルダンス」の発表を決めた。コロナ禍の中、彼女が抱いた“違和感”こそが「いまこのタイミングで作品を上演することを決めた理由」と語る。「コロナ禍において、この状況を笑い飛ばせる人の方がポジティブで、怖がることはネガティブで場が白けてしまうことのような空気感があり、そこにとても違和感があります。上演を行うこと自体が『止まらず進み続ける』というメッセージになりがちですが、私が伝えたいのは『立ち止まって良い』ということ、そして『私たちに、死ぬのが怖いと言わせてほしい』ということです。作品の具体的なモチーフとしては『ファウスト』、『時計じかけのオレンジ』、また現象としての『ダンス・マカブル』、『ええじゃないか』などを含む予定です」(黒豆直樹)
2021年02月01日“M・A”という同じイニシャルを持つ、王妃マリー・アントワネットと庶民の娘マルグリット・アルノーの数奇な運命を描いたミュージカル『マリー・アントワネット』が2021年1月28日(木)から東急シアターオーブほかで上演されている。本作は、『エリザベート』や『モーツァルト!』などの作品を手掛けたミヒャエル・クンツェ&シルヴェスター・リーヴァイが、遠藤周作の小説『王妃マリー・アントワネット』から着想を得て生み出した、日本発のオリジナルミュージカル。2006年の初演以降、ドイツや韓国で上演され、今回は、新曲を追加した新演出版(2018)の再演となる。18年公演に引き続き、花總まりと笹本玲奈がマリー、ソニンと昆夏美がマルグリットを演じる。加えて、田代万里生と甲斐翔真がマリーの恋人・フェルセン伯爵、上原理生と小野田龍之介が王家の失脚を狙うオルレアン公、上山竜治と川口竜也が革命派のジャック・エベールとして出演する(いずれもWキャスト)。28日に行われた、笹本、昆、甲斐、小野田、上山のキャストによるゲネプロ(総通し舞台稽古)を見た。王妃としての矜恃がありつつも、どこか人間臭さもある笹本マリーと、パワフルさと知性を感じさせる昆マルグリット。王妃と庶民という決定的な立場の違いがあり、対照的な運命をたどる2人ではあるが、その人生が交錯するときに、ふと浮かび上がる「共通点」の見せ方が見事で、不思議な説得力があるペアだった。東京公演は2月21日(日)まで。大阪公演は3月2日(火)から11日(木)まで梅田芸術劇場メインホールで上演される。初日に向けたキャストのコメントは以下の通り。■花總まり今回はコロナ禍での上演ということで特別な想いをキャスト一同が抱いてでの舞台になります。この舞台をご覧頂きたい、成功させたいという気持ちで各自様々な感染予防対策を精一杯行ってまいりました。観客の皆様におかれましてはどうぞこの特別な『マリー・アントワネット』をお楽しみ頂ければ幸いです。残念ながら観劇が叶わなかった方々にもこの舞台上から熱いメッセージをお届けする気持ちと全てに感謝して演じたいと思っております。■笹本玲奈徹底された厳しい感染対策の中で進めてきたお稽古を経て、今日無事にこの日を迎えられることを心から嬉しく思っております。今後どのような状況になるかは誰にも分かりませんが、1回1回の公演を『今日と言う日は今日しかない』という心持ちで務め、劇場にお越しくださったお客様に最高の舞台を全身全霊でお届けします。取材・文・撮影:五月女菜穂
2021年02月01日劇団☆新感線41周年春興行 Yellow/新感線『月影花之丞大逆転』が2~4月に東京で、4~5月に大阪で上演される。その製作発表記者会見が行われ、脚本の中島かずき、演出のいのうえひでのり、出演の古田新太、阿部サダヲ、浜中文一、西野七瀬、そして木野花が登壇した。2021年劇団☆新感線41周年春興行 Yellow/新感線『月影花之丞大逆転』チケット情報“Yellow/新感線”とは、通常は出演者スタッフと100名を超える大所帯で作品を届ける劇団☆新感線が、それが難しいコロナ禍でも「密にならない」「短い上演時間」で、劇団☆新感線らしい「観たお客様が元気になる作品」をつくるべく生まれたもの。今回は、『花の紅天狗』(’96年初演・’03年再演)のスピンオフ作品を中島かずきが書き下ろし、木野花が演じた月影花之丞が再び登場する。会見には、キャストは皆おそろいのジャージ姿で登場したが、木野だけは月影先生スタイル。独特の雰囲気を漂わせながら木野は今作について「初演、再演とやり残し感があったので、今回リベンジのつもりで稽古に臨んだのですが、毎日泣きたい気分です…」とこぼす。その理由は、いのうえ作品特有の「段取りの多さ」が原因だと明かすが、古田からは「書いてない台詞を言う」「おいらは“じいじ”という役なのに、“ばあば”と呼んでしまう(笑)」など段取り以外のエピソードもどんどん飛び出し、会場は爆笑に。「あれはキャストを楽しませようとしているんですか?」と問われた木野は「そんなつもりはないの!でも花之丞をやろうとすると木野花が崩壊していく感じが…」と弁明。しかし阿部も「木野さんには“先生”というイメージがあって、完璧に台詞を言ったり、完璧な動きができたり、すごくちゃんとした方だと思っていたのですが、今は『どういう人なんだろう』とちょっと分からなくなってきました(笑)」、初参加の浜中も「木野さんが話すだけで面白くなっちゃう」、初舞台の西野も「居心地のいい場所だと感じました」と明かすなど、木野がつくりだす空気がそのまま作品の魅力になっている模様だ。作家の中島が、前作今作と「(頭の中の)木野さんに書かされたような感じ」と話すと、木野は「私、あんなじゃないよ!」と笑うが、「いえいえドキュメンタリーですよ。昔、高田聖子から『木野花さんはこんなに面白い演出をする』と聞いて、ゲラゲラ笑いながら『それはいつか芝居にしたいね』と言ってできたのが『花の紅天狗』ですから」と花之丞誕生秘話も。演出のいのうえも「この時期に明るく笑い飛ばせる芝居はこれしかないと上演を決めました。本当に18年経ったのか?というくらい変わらない楽しい稽古場です」と話し、今こそ観たい作品になりそうだ。東京公演は2月26日(金)から4月4日(日)まで東京建物 Brillia HALL、チケット発売中。大阪公演は4月14日(水)から5月10日(月)までオリックス劇場にて上演。3月7日(日)一般発売開始。取材・文:中川實穂
2021年02月01日劇団四季『ロボット・イン・ザ・ガーデン』が現在、東京・自由劇場で上演中だ。原作はイギリスの作家デボラ・インストールの小説。2016年のベルリン国際映画祭では「映画化したい一冊」に選ばれた、世界中で愛されている物語を、台本/作詞・長田育恵、演出・小山ゆうなという、今もっとも演劇界で注目される気鋭のクリエイターが舞台化。劇団四季のオリジナルミュージカルとしては、ファミリーミュージカルをのぞき、16年ぶりの新作となる。アンドロイドが人間の仕事を担い、その恩恵に預かる人もいる一方、職を奪われた人もいる近未来のイギリス。両親を事故で失ったことから無気力に日々を過ごしているベンは、庭に旧式のロボットが迷い込んだのを見つける。タングと名乗ったその壊れかけのロボットになぜか心惹かれるベン。一方で妻エイミーはそんなベンに愛想をつかし家を出ていってしまう。喪失感や葛藤を抱えながらも、このままだとまもなく止まってしまいそうなタングを修理するために、ベンはタングとともに旅に出る……。近未来を舞台にしながら、描かれるのは、自分の思いを大切にすることだったり、相手を思いやることだったりと、アナログでプリミティブなテーマ。旅の中で様々な人や出来事と遭遇し、自分の人生に背を向けていたベンは少しずつ再生していく。ベンを演じる田邊真也は、四季の看板俳優のひとり。もともと芝居力の高い人だが、傷を抱えながらも心優しい青年という役どころを力みなく演じていて、魅力的だ。四季の地力が発揮されるダンスシーンなどの華やかさと、丁寧に紡がれていく登場人物たちの感情の繊細さが見事に融合し、質の高いオリジナルミュージカルが誕生した。そして何といっても秀逸なのは、ロボットのタングだ。大きな四角い頭、まんまるレンズの目、無骨な鉛色の3頭身くらいの身体……まずビジュアルが最高に可愛らしい。その上、時に癇癪を起こすし、暴走もする、何ならちょっと拗ねたりもする、なんとも人間臭いところもいい。照明の光が反射しキラキラ輝くその目には、時折涙すら見えるような気すらしてくる。パペットデザイン&ディレクションは『リトルマーメイド』も手掛けたトビー・オリエ。俳優2名が息を合わせ操るさまも見事で、ちょっとした動作ひとつとっても感心しきり。それにしても、心のないはずのロボットにここまで感情移入をしてしまうのはなぜなのだろう。無機物に心があるように感じるのは、観る側の勝手な妄想か。いや、勘違いでもいいじゃないか。勝手に人間側がタングに影響されて、何かを教えられたような気になってしまった、それでもいい。タングは、こんがらがってしまった人間関係や、こんがらがってしまった心を優しくほぐす。そして、一歩ずつでも地に足をつけて歩き出すことの大切さを教えてくれる。そこには温もりが確かにある。とにかく可愛いタングに会いに、ぜひ、劇場へ。東京公演は3月21日(日)まで同劇場にて、チケットは発売中。(取材・文:平野祥恵)
2021年01月29日1月30日(土)より大阪・サンケイホールブリーゼ、2月9日(火)より東京芸術劇場シアターイーストで、リーディングアクト『一富士茄子牛焦げルギー』が上演される。本作は、絵本作家たかなししんが描く家族の物語を、「おかん」役の沢口靖子、「ぼく」役の小柴陸(関西ジャニーズJr.)、「おとん」役の生瀬勝久が朗読。“オモロくも切ない時間”を紡いでいく。20年前に舞台で夫婦役を演じた沢口と生瀬。久しぶりに生瀬と再会を果たした沢口は、生瀬の流暢な関西弁に驚いたようで「セリフをお話しされている時に、いくつか思わず笑ってしまう箇所かあって」と振り返り、「関西の、おとん、おかん役を今回ご一緒させて頂いて大変幸せです」と再共演の喜びを語った。今回初めてジャニーズ事務所以外の舞台に出演する小柴は、芸能界の先輩である沢口と生瀬について「沢口さんは声も話し方も綺麗で勉強になります。第一印象としてはすごく顔がちっちゃい方だなと思いました。(笑)。生瀬さんとは、“僕”と“おとん”としてずっと対話しているんですけれども、一回一回全部やり方を変えて来られて、それが凄いなぁと思いました」と印象を明かす。また本作は、河原雅彦が演出を担当。過去にも彼の舞台に出演している生瀬は、「今は穏やかに演出する彼ですが、その昔自分の劇団を持ってた時は、めちゃくちゃ怖かったと聞いています」と以前の河原について語る。小柴も「室龍太くん(関西ジャニーズJr.)に電話した時に、『演出家は誰?』って聞かれて、『河原雅彦さんっていう方です』と言ったら、『河原さん?やばいやん、大丈夫?』って言われました(笑)そして『本当にめっちゃ良い経験やで』って言われました」とコメント。最後に沢口は「この度生瀬さんと小柴くんと関西弁のやり取りで繰り広げる、温かい家族の物語をお届けします」とメッセージ。1月31日(日)に収録された大阪公演が 2月12日(金)に配信されるが、生瀬は「劇場の魅力というのは絶対的に、唯一無二だと思っています。劇場の座席で色んなことをイメージして頂けたら、とっても豊かな時間になると思うのでお待ちしております」と呼びかけている。本作の配信はPIA LIVE STREAMにて2月12日(金)18:00配信スタート(1月31日(日)大阪公演を収録)。チケットは1月30日(土)10:00より発売開始。
2021年01月29日ネルケプランニングによるアイドルステージシリーズの最新作『プライムーン』が1月27日(水)に開幕した。それに先がけ行われた公開ゲネプロに潜入した。アイドルステージシリーズとは、これまで「少年ハリウッド」「プレゼント◆5」「三日月」「CHaCK-UP」「アンプラネット」といったグループを世に送り出し、佐藤流司や畠山遼、中尾暢樹、崎山つばさ、赤澤遼太郎らを輩出してきた人気シリーズ。その3年ぶりの新作は、前作『アンプラネット -Back to the Past!-』(’18)にて初登場した赤河 望・青羽 朔・浅黄 宵の3人からなるアイドルユニット「プライムーン」を軸にした作品となっている。舞台は【STAGE(芝居)×LIVE】の2部構成。第1部は、後の「プライムーン」である望・朔・宵の3人が、朔の曾祖父が遺したノートに書かれた「みんなを照らすまばゆい光になれ」というメッセージに突き動かされ、アイドルを目指すまでの物語が描かれる。大財閥に生まれ、恵まれた生活を送ってきた3人が、初めて「お金ではどうにもならないもの」に直面する中で、自分を知り、互いに支え合い、絆を深めていく姿を描きながら、「プライムーン」に込められたものや、なぜ「三日月」青羽 要のプロデュースで生まれたのか、というドラマが明かされていく。約1時間のシンプルなストーリーだが、「プライムーン」メンバーの成長に心動かされるだけでなく、周囲の人々がもたらすものや、“繋ぐ”というテーマも受け取れる、長く続くシリーズものならではのお芝居となっていた。第2部のではライブステージでは、「プライムーン」のフレッシュで全力なパフォーマンスはもちろん、加賀深友・焼田侑弥・富蛇野 仁による新ユニット「GS382(ジーエスミヤビ)」による初パフォーマンスや、今作ならではのコラボ、懐かしい楽曲や映像などが目白押し。シリーズ通して応援してきたファンから初参加のファンまで、誰もが楽しめるステージとなっていた。また、ライブで披露される「プライムーン」の楽曲『Music Fighter』と、「GS382」の楽曲『まほろば』は、公式サイトでPV(ショートver.)も公開されている。ぜひ予習して、彼らを応援する川村玲央、大野紘幸、吉高志音らと共にこのアイドルステージを楽しんでほしい!公演は1月27日(水)から2月7日(日)まで、そして2月24日(水)から3月7日(日)まで、東京・Mixalive TOKYO Theater Mixaにて上演中。文:中川實穂
2021年01月29日20世紀最高の物理学者と称される、アルバート・アインシュタイン(1879年~1955年)。ノーベル物理学賞受賞100年記念の特別展を、名古屋市科学館で3月20日から開催します。アインシュタインの科学理論や、日本とのつながりについて、国内外の貴重な資料やゲーム体験などを通して紹介します。子どもたちが楽しみながら学べる内容です。アインシュタインが解明した4つの代表的な科学理論「ブラウン運動」「光電効果」「特殊相対性理論」「一般相対性理論」について、遊びながら学べる体験展示やゲームが多数登場。光の性質や重力、時間と空間の不思議などを、漫画や絵本パネルも使って分かりやすく紹介します。例えば「特殊相対性理論」のコーナーでは、1年後に爆発する爆弾を乗せた自転車を漕いで、光の速さでも2年かかる惑星まで爆弾の解除に向かうゲームを行います。爆弾は解除できるのか?時間と空間が伸び縮みする、光速の不思議な世界を体験してみてください。「一般相対性理論」のコーナーでは、自分の動きに合わせて空間に歪みが生まれ、その歪みによって光の動きにも影響がもたらされることを、デジタル宇宙空間の散歩で体験していただきます。また、幼少時や来日時のエピソードを、ヘブライ大学(イスラエル)や慶應義塾図書館などが所蔵する写真や直筆原稿を通して紹介。アインシュタインが好んで遊んでいたおもちゃの紹介や好奇心を刺激する科学玩具の体験コーナーもあり、アインシュタインのキャラクターに触れることもできます。ノーベル賞受賞100年記念「アインシュタイン展」は名古屋市科学館 理工館 地下2階イベントホールで2021年3月20日(土・祝)~2021年6月6日(日)まで開催。
2021年01月27日シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」のセリフをシャッフルし、ソネット詩なども加えながら大胆に再構成して老夫婦の愛の物語を描く『テンダーシング─ロミオとジュリエットより─』。ナショナル・シアター・ライブの『リーマン・トリロジー』が日本でも評判のベン・パワー脚本による、日本初演の二人芝居である。稽古を重ねる中でどんどん作品の深みにハマっているという土居裕子と大森博史が、その魅力を語った。シェイクスピア作品にはこれまで何度も触れてきた大森がまず面白く思っているのは、やはりセリフをバラして構成されていること。「そもそもシェイクスピア作品は、人間の奥底をつかんでいるような言葉が多いので演じるのも観るのも面白いと思っているんですけど、ロミオとジュリエットという若者の言葉を、違うシチュエーションで老夫婦に語らせることで、同じ言葉が違う意味を持ってさらに奥深くなっているんです」。一方、シェイクスピアの言葉をちゃんと口にするのはこれが初めてという土居。「最初は“なんで引き受けちゃったんだろう”と後悔するくらい(笑)、バラバラになったセリフに苦戦したんですけど、今では、もとの『ロミオとジュリエット』よりももっとピュアなラブ・ストーリーじゃないかなと、大好きになっています」と語る。“老ジュリエット”が語るのはジュリエットのセリフだけではない。「ロミオやマキューシオのセリフも言うことで、あの初々しくて可憐なジュリエットとは違うジュリエットが浮かび上がってくる。ロミオも自ずと違うロミオになります。だから長く一緒にいられる夫婦になったんだろうなとも思うんです」と土居。大森も“老ロミオ”に、「『いつまでもここにいよう。ここ以外に場所があることなど忘れたままで』というようないいセリフがあって愛を感じる」と話し、「観終わったあとに皆さんも、そばにいる人を大事にしようと思ってもらえたら」と付け加える。そもそもは昨年夏に公演日未定として上演が発表され、事前に稽古だけが行われていた今作。通常よりもたっぷりとあった稽古期間で、翻訳監修を担った松岡和子や気鋭の若手演出家・荒井遼と共に、「柔軟にいろいろな探り方をしていけた」と二人は声を揃える。シェイクスピアに詳しいベン・パワーが生み出した異彩を放つ戯曲は、この日本初演で、さらなる深淵を見せつけてくれるだろう。(取材・文:大内弓子)
2021年01月27日我々はなぜ生きているのか―――。深淵なテーマをはらみ、半世紀もの間愛され続ける萩尾望都の人気漫画を舞台化したミュージカル・ゴシック『ポーの一族』を1月23日、ライブ配信で観劇した。開演15分前には主演の明日海りおのコメント動画が流れる特典付きだ。ミュージカル・ゴシック「ポーの一族」チケット情報永遠の時を彷徨うバンパネラ(吸血鬼)となった少年エドガーの愛と成長を描く物語。30年以上も前から企画を温め続けた小池修一郎の脚本・演出で2018年、宝塚歌劇花組公演として初演。原作者の萩尾も足繁く劇場へ通うなど大成功を収めた。ほどなく明日海は宝塚歌劇を退団するが、熱烈な再演コールに応え、このたび、新たな座組での上演が実現した。配信では、冒頭から多彩なカメラワークと迫力ある楽曲に引き込まれた。カメラは引きやアップ、上下左右の視点を使い分け、漫画のコマ割りさながらに、ドラマチックに場面を運ぶ。とりわけ明日海エドガーが感情を吐露する場面では、ズームアップで表情に迫り、瞳に宿る感情の揺れまでをも映し出す。肉眼では捉えきれない繊細な表現と、原作から抜け出たような妖艶さに何度も心を掴まれた。そんな唯一無二のオーラを放つエドガーと惹かれ合うアラン役には千葉雄大。ミュージカルは初挑戦だが、持ち前の愛くるしさで金髪碧眼の少年役がピタリとはまる。思春期特有の危うさや切なさも瑞々しく表現する。バンパネラ一族からは福井晶一、涼風真世の存在感が光る。凄みのある歌声と佇まいで作品世界を牽引する。共に中盤ではまったく毛色の異なる役柄で登場するのも楽しい。エドガーの“家族”となるポーツネル家の人々には、ミュージカル界で活躍する小西遼生、共に元宝塚トップ娘役の夢咲ねね、綺咲愛里と贅沢な顔ぶれ。さらに、歌舞伎界のプリンス、中村橋之助は色気たっぷりに魅惑の青年医師を演じ、元乃木坂46の能條愛未は、無垢な新妻と物語の口火を切るストーリーテラーの2役を担う健闘ぶりを見せた。照明や映像を効果的に使った幻想的な演出、可能な限り原作の台詞や名場面を踏襲した脚本、感情を揺さぶる楽曲や振付の数々。画面がアップになるたび、レースや刺繍が施された衣裳の豪華さにも目を奪われ、作品の世界観を隅々まで堪能した気分だ。劇場で味わう生の一体感と配信ならではの視点と、その両方でエドガーが辿る愛の旅路を見届けてほしい。公演は1月26日(火)まで梅田芸術劇場メインホールで上演後、2月3日(水)から17日(水)まで東京国際フォーラム ホールC、2月23日(火・祝)から28日(日)まで御園座にて上演される。さらに、東京、名古屋公演でのライブ配信が決定。詳細は公式サイトにて。取材・文:石橋法子
2021年01月26日