2021年2月2日 13:00
『アリージャンス』濱田めぐみ×海宝直人「今、日本でやる意味がある」
ミュージカル『アリージャンス~忠誠~』
第二次世界大戦下のアメリカで強制収容所に入れられた日系家族の実話を元にした物語、ミュージカル『アリージャンス~忠誠~』が、日本キャストでの初上演を迎える。物語の中心人物となる姉弟役を務める、濱田めぐみと海宝直人に話を聞いた。
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本作への出演が決まった際の心境を、主人公ケイを演じる濱田は、「出演のオファーをいただいたとき、『少し考えさせてください』と申し上げたんです」と明かす。「この作品は本当にデリケートな世界を描いています。これまでも差別を扱った作品に出演したことはありますが、本作はまた違うものだと感じました。お話しをいただいた当初は、なかば封印されてきた日系アメリカ人差別を描いた作品を、今の日本でやる意義がわからなかったんです。何度かプロデューサーの方とお話をさせていただく中で、出演を決心しましたが、世界が大きく変わったとき、『あ、これだったのか』と思いました。この作品の“自分とは何か”“生きるとは何か”というテーマが、目の前にはっきりと現れたんです」
描かれるのは、アメリカが犯した史上最悪の市民権侵害と呼ばれた歴史の1ページ。