チケットぴあがお届けする新着記事一覧 (66/342)
ミュージカルファンに激震が走った企画『My Story ~素敵な仲間たち~』。9月17日(木)・18日(金)の2日間、ミュージカルの帝王・山口祐一郎がコロナ後初めて帝国劇場に立つ。しかも自身初のトークショーだ。【チケット情報はこちら】毎回新たなゲストを迎えるが、初日は山口と共演経験も多い保坂知寿が、浦井健治とともに登壇する。企画を聞いた時の保坂は「びっくり。「おお!」と声が出ました(笑)」。しかも打ち合わせもないようで、いったいなにがでてくるのか……!保坂は山口と劇団四季時代から何度も共演しており、お互いのエピソードを引き出すのでは?と期待が高まる。先んじてなにか思い出深い話を伺うと、2009年のミュージカル『パイレート・クィーン』を振り返った。「2人ともすごく若い役でした。海賊だし、激しく動いて、走ったり、飛び降りたり、殺陣もある。だから、何度か稽古場で横になられて……休憩していました。限界が訪れたのかな、大丈夫かな、と思っていました(笑)そんな姿、なかなか見られないですよね」また、この機会だからこそミュージカルの“帝王”と呼ばれる山口に聞いてみたいことがあるという。「今は声優さんや歌手さんなどいろんな入り口があるけど、山口さんはミュージカルだけをやってこられた方。パイオニア世代。たくさんの人が憧れていると思う。それをご自身はどう思っているのかを聞きたいです。ミュージカルが広まったことや、コロナで上演できなくなったことなど、今のポジションにい続ける大変さがあるからこその思いを伺いたいです」今回、共に登壇する山口と浦井とは、12月の3人芝居『オトコ・フタリ』で共演する。浦井については「明るくて自由人。大変なことをされているのに大変そうに見えない。それが魅力かな」という印象だそう。3人でのトークにあたり、話題にしてみたいことは……?「世代が離れているので、浦井さんから見えている景色が違うのかなぁ、と気になります。今はミュージカルを目指す人も多いし、競争も激しいし、大変だと思うんです。映像やSNSでなにか発信したり、多才じゃないといけない。きっと苦しんでいる人もいるだろうから」。コロナ禍だからこそ、様々なことに思いを馳せる。観客へも「演劇を続けていく方法を一緒に探りましょう」と声をかける。「人が集まるところには、文化は必ずうまれる。期待通りではないことも起こるかもしれないけど、お客様も一緒にトライしていただきたいです」。取材・河野桃子
2020年09月11日城田優が、ミュージカル『NINE』に主演する。演出を務める藤田俊太郎の構想を胸に、稽古へ臨む前の心境に耳を傾けた。【チケット情報はこちら】アーサー・コピットが脚本、モーリー・イェストンが作詞・作曲を手がけた本作は、フェデリコ・フェリーニの自伝的映画『8 1/2(はっかにぶんのいち)』を原作としたミュージカル。1982年の初演はトニー賞10部門にノミネートされ、作品賞、作詞・作曲賞、助演女優賞、衣装デザイン賞、演出賞の5部門で最優秀賞を獲得した。今回の上演版で城田が演じるのは、スランプに陥り迷走する映画監督グイド・コンティーニ。劇中では、妻・愛人・女優など彼を取り巻く女性たちとの“愛”の物語が繰り広げられる。色男の代名詞といえる“カサノヴァ”を挙げ、グイドの人物像を表した城田は、年始に作品の舞台となるイタリアを訪れた理由を「グイドは普段の僕と正反対のタイプだから、出演にあたって役のイメージを膨らませたかった」と話す。グイドのように「とにかく女性とベッドをともにすることしか考えず……というのは冗談半分本気半分ですが(笑)」と海を渡ったものの、城田いわく「結果は収穫なし」──。そう冗談交じりに笑い飛ばしながらも、「イタリア男性はおしゃれでダンディ」「自信に満ち溢れる彼らを目の当たりにして、グイドもそうだったのかもと感じた」と人間観察を通じた旅での発見を口にした。その考察をもとに、主人公をどう演じるのか──。そう問われた城田は「確固たる意志があるようでないグイドのように、固定観念を持ちすぎず稽古場で生まれる反応に身を委ねたい」とコメント。同時に、どこか憎めないプレイボーイを演じるには「大人のセクシーな魅力が必要」として、「劇場の帰り道に、観客の皆さんを“腹立つのにグイドに抱かれたい”とエロティックな気分にさせることができたら成功」と笑顔を見せる。最後に城田は、現時点で藤田が説明した『NINE』の構想を紹介。映画監督グイドに想を得た“映像”の活用、またプロデューサーから東京オリンピックが延期になって季節が一周し、“春”をイメージした演出の予定が発表された。「斬新なセットや演出のアイディアをお聞きして、今からワクワクしています!」と述べた城田。今秋どのような色気をまとってグイドを立ち上げるか、楽しみに待ちたい。公演は11月12日(木)~29日(日)に、東京・TBS赤坂ACTシアターにて。その後、12月5日(土)~13日(日)に大阪・梅田芸術劇場 メインホールと巡演する。11月20日(金)ぴあ貸切公演の先行抽選申込を9月14日(月)まで受付中!取材・文:岡山朋代ヘアメイク:Emiyスタイリスト:横田勝広(YKP)
2020年09月10日9月27 日(日)に浅草寺 五重塔 特設舞台にて、中村勘九郎 中村七之助歌舞伎生配信特別公演が開催されることが決定した。【チケット情報はこちら】中村勘九郎、中村七之助を中心に、中村勘太郎、中村長三郎、中村鶴松も加わり東京・浅草の浅草公会堂の舞台から歌舞伎を無観客ライブ配信する同公演。中村勘九郎、中村七之助による『連獅子』を浅草寺 五重塔 特設舞台にて披露する。チケットは9月11日(金)10時より発売。■中村勘九郎 中村七之助歌舞伎生配信特別公演9月27日(日)19 時 配信※見逃し配信10月4日(日)24時まで (期間内は何度でも視聴可)野外特設舞台のため、雨天の場合は中止いたします。当日9月27日(日)17 時に開催か中止かを決定いたします。中止の場合は、10月31日(土)19 時配信に、日程変更いたします。料金: 3,500 円(消費税込み)
2020年09月10日松尾スズキがシアターコクーン芸術監督就任後、初の書き下ろし作品となる『フリムンシスターズ』をついに始動させる。そこで松尾に、現段階の構想を聞いた。本作の柱となるのは、長澤まさみ、秋山菜津子、阿部サダヲの3人。この3人に新作を書き下ろしたいという思いから始まり、さらに…。「以前から女同士の友情の話が好きで、女のバディものを書いてみたいと思っていたんです。映画の『SUNNY 強い気持ち・強い愛』とかを観ると、なんかエモいっていうか(笑)。そこから僕が撮った映画『108~海馬五郎の復讐と冒険~』で、秋山さんに演じてもらった砂山みつ子という質の悪い女優と(笑)、彼女のファンだった女、あと女優に媚びへつらって小遣いを巻き上げようとしているゲイ。その3人の“シスターズ”が、ある瞬間友情を沸騰させるような、ファナティックな状態を描きたいと思ったんです」その状態を表すのがタイトルにある“フリムン”なのだが、こちらは松尾が好きな小説『死の棘』から引用したと言う。「一種の憑りつかれたような状態のことを、沖縄や奄美の言葉で“フリムン”と言うそうなんです。あと沖縄には“ユタ”っていうシャーマンの伝統があって、日常と霊の存在が混在しているような人がいる。霊みたいなよくわからないものを、リアルとして受け止めているのがすごく面白いなと思って。それでまさみちゃんの役を沖縄出身の、先祖たちにまとわりつかれて面倒くさい状態になっている女にしようと。さらに女優もゲイもどこか欠落を抱えていて、この3人がバチっとそろった時、化学反応を起こしてすごいエネルギーを生む。そんな話になったんです」また本作は、『キレイ-神様と待ち合わせした女-』以来、20年ぶりの松尾の新作ミュージカルでもある。もともとは音楽劇だったが、コロナ禍で思いがけず出来た時間が、新作ミュージカルの誕生を後押ししたそう。そしてその音楽に松尾が指名したのは、前出の映画『108』に続いての参加となる渡邊崇。「これまでも芝居の中に和の楽器を取り入れたり、西洋の影響下だけじゃない、日本発信の音楽劇をつくることにわりとこだわってきたんです。で、日本独自の音階を取り入れたミュージカルにしたいと考えた時、沖縄の音階ってすごくエキゾチックで素敵だなと。そういう僕のやりたい感覚をわかってくれたのが、渡邊さんだったんです」「こんな時代だからこそ、生の舞台を観て笑いたいよねって思いはすごく強くて」としみじみと語る松尾。コメディセンスにおいても抜群の3人をメインに、今秋松尾が、劇場に再び笑いという灯をともす。公演は10/24(土)~11/23(月・祝)、シアターコクーンにて上演。チケットぴあにて先行抽選エントリーを受付中。(~9/9(水)11:00まで)取材・文:野上瑠美子
2020年09月08日「Dreams on Ice 2020 Go for Tomorrow」が9月12日(土)・13日(日)にPIA LIVE STREAMにて配信されることが決定した。【チケット情報はこちら】15年以上にわたり開催を続ける「Dreams on Ice」は、前シーズンの優秀選手が新シーズンのプログラムのお披露目をするエキシビション。若手選手にとって最初の出演目標になることも多い、選手たちの育成・成長に大きく貢献しているイベント。今回、夢を追いかける選手たちを応援するため、一度開催を見送った本公演を無観客、フルリンクで、競技本番さながらの新プログラム披露の場「Dreams on Ice 2020 Go for Tomorrow」として開催。特別解説者には鈴木明子、無良崇人が出演。PIA LIVE STREAM視聴者限定企画として、選手のサイン入りグッズや協賛社の商品があたる抽選会、12(土)は特別解説者、13(日)は出演スケーターによるトークショーも開催予定。チケットは発売中。■Dreams on Ice 2020 Go for Tomorrow9/12(土) 19:00開演(18:30 開場)9/13(日) 14:00開演(13:30 開場)会場:PIA LIVE STREAM※アーカイブ配信なし【出演】鍵山優真、友野一希、佐藤駿、本田ルーカス剛史、森本涼雅、樋口新葉、坂本花織、川畑和愛、河辺愛菜、吉田陽菜小松原美里/コレト ティム、吉田唄菜/西山真瑚、神宮アイスメッセンジャーズ【解説】鈴木明子、無良崇人
2020年09月08日FM802 DJ中島ヒロトが、50歳を迎えたのを機に企画された自主イベント『Happy and Fun Music Festival』。12月18日(金)、LIVE HOUSE BananaHallにて『第2回!Happy and Fun Music Festival』の開催が決定した!「第2回!Happy and Fun Music Festival」チケット情報第1弾出演アーティストとして発表されたのは、Keishi Tanaka、村松拓(Nothing’s Carved In Stone、ABSTRACT MASH)の2組。中島ヒロトが、好きな、コト、もの、人、をつなぐ、HAPPYでFUNでMUSICに溢れる当イベント。今回は感染予防対策のガイドラインに基づき、安全を確保しながらの開催となる。ガイドラインの詳細はイベントページをご確認ください。チケットは、10月24日(土)一般発売開始。9月14日(月)14:00よりオフィシャル抽選先行の受付がスタートする。
2020年09月07日「いま最も旬でうまいラーメンは?」をコンセプトに関西最強のラーメンを決定する「第9回 究極のラーメンAWARD関西」が、9月7日(月)発売のムック本『究極のラーメン2021関西版』(ぴあ)にて発表された。“関西ラーメン四天王”と呼ばれる有名ラーメン通4名が選考委員を務め、1000店以上ものノミネート店の中から総合グランプリに選んだのは、尼崎の濃厚豚骨ラーメンの人気店「ぶたのほし」。超濃厚でクリーミーなスープが秀逸で、2018年オープンながらもラーメンマニアから絶大なる支持を受ける行列店だ。グランプリの記念盾が贈呈され、店主の高田景敏さんは「驚きと感謝で胸がいっぱいです。今後も感動の一杯を目指し、真摯に豚骨と向き合っていきます!」と、受賞の喜びをかみしめた。また、新店をはじめ、醤油、塩、豚骨、鶏白湯、味噌、つけ麺、バラエティなどの各部門のグランプリ&準グランプリ店も同時に発表。今回も関西のラーメンシーンの最新トレンドが分かる、興味深いラインナップとなっている。『究極のラーメン2021関西版』9月7日(月)発売本体750円+税ぴあ
2020年09月07日増田貴久が主演するミュージカル『ハウ・トゥー・サクシード』が、9月4日に開幕。これに先立ち、公開フォトコールと囲み取材が行われた。【チケット情報はこちら】作詞・作曲をフランク・レッサー、脚本をエイブ・バローズ、ジャック・ウェインストック、ウィリー・ギルバートが手がけた本作は、シェパード・ミードの著書『努力しないで出世する方法』を原作としたコメディミュージカル。1961年にブロードウェイで初演され、翌年のトニー賞では7冠を達成した。その後、95年にマシュー・ブロデリック、2011年にダニエル・ラドクリフが主人公を演じている。今回の上演版で主演を務めるのは、NEWSの増田貴久。彼が扮するのは「努力しないで出世する方法」という本の教えに従い、ビルの窓拭き清掃員から大会社の若手幹部へ出世街道を突き進むフィンチ。本作で初めて海外のミュージカルに挑む増田は「長く愛されてきた作品で、楽曲や振付に伝統を感じます」とコメント。同時に「プレッシャーもありますが、幼い頃からミュージカルに出演するのが夢だったので嬉しい」と微笑む。本作の演出を手がけるクリス・ベイリーは新型コロナウイルス感染症拡大の影響で来日できず、オンラインで稽古を繰り広げた。出世を重ねるフィンチの人物造形にあたって、増田はベイリーの「ジャニーズ事務所に入ってから今まで昇ってきた“階段”を振り返ってみて」という言葉をヒントにしたという。これまで役と自分を重ねてこなかったが、本作では「自分の踏んできた“ステップ”を改めて考えながらフィンチを立ち上げました」と語った。報道陣に公開されたフォトコールでは、一幕冒頭と二幕終盤の2シーンが展開された。増田は、トラブルに見舞われても持ち前の機転と話術で乗り切るフィンチを明るくはつらつと演じる。オープニングを飾るソロナンバー「努力しないで出世する方法」では“出世”に感化される様子を伸びやかに歌い上げ、華やかなステージングが印象的な「世界は一つ」では、会長ウォンパー(ブラザートム)、社長ビグリー(今井清隆)、社長秘書ミス・ジョーンズ(春野寿美礼)らとチームワークに富んだダンスを繰り広げた。上演時間は約170分(休憩含む2幕)。公演は9月20日(日)まで、東京・東急シアターオーブにて。その後、10月3日(土)~9日(金)に大阪・オリックス劇場と巡演する。取材・文:岡山朋代
2020年09月04日10月11日(日)に服部緑地野外音楽堂で開催される、the band apartの主催イベント『SMOOTH LIKE GREENSPIA』。4回目の今年は2020特別バージョン、バンアパ今年初のワンマンライブとなる。「the band apart 「SMOOTHLIKE GREENSPIA 2020」チケット情報このイベントの当日生配信が決定!チケットは9月19日(土)10:00より一般発売開始。会場でご覧いただけない方もこの機会にぜひお申込みください。
2020年09月04日PARCO劇場オープニング・シリーズ『ゲルニカ』が9月4日(金)に開幕する。それに先がけ初日前会見が行われ、上白石萌歌、中山優馬、勝地涼、早霧せいな、キムラ緑子が出席した。本作は、演出家・栗山民也が、スペイン内戦時のゲルニカ無差別爆撃を描いた画家パブロ・ピカソの絵画「ゲルニカ」と出合い、以来20年以上あたためてきた構想をもとにつくられたオリジナル作品。栗山とは初タッグとなる劇作家・長田育恵が脚本を手掛け、ゲルニカに生きる人々が、戦争の足音がせまる不穏な空気の中で懸命に力強く生きる姿が描かれる。ゲルニカの元領主の娘としてなに不自由なく生きていた少女サラを上白石が、兵士としてサラと恋に落ちるが実はドイツ軍のスパイである青年を中山が演じ、ゲルニカの状況を取材する海外特派員を勝地と早霧が、サラの母をキムラが演じる。会見では、「大学のレポートの題材に取り上げたくらい栗山さんに憧れがあった。ご一緒するのが長年の夢だった」という上白石が「栗山さんの言葉だけを信じて必死にしがみついていけば大丈夫だと思いながらやってきました。最後まで栗山さんの言葉だけを信じて、皆さんと駆け抜けていけたら」と本作への思いを語る。中山は役について「実はスパイという役ですが、すごく人間味の溢れる青年だと思います。稽古をしていく中で大事だと感じたのは“若さ”。若さにはすごいパワーが秘められている」と明かす。「ゲルニカについて、ピカソの絵くらいしか知識がなかった」と言う勝地は「だけどこの作品は、歴史的背景を知らなくても伝わるものがあります。描かれているのは“日常”で、それが突然パツッと切られてしまう物語です。最後に『沈黙は罪人だ。だって沈黙は同意と同じだから』という台詞がありますが、自分にも刺さる台詞でした。今、観てほしい作品です」と熱く語る。早霧は、共に海外特派員記者を演じる勝地とのコンビについて「記者だからこそ正直な言葉でぶつかり合う仲です。互いに尊敬や信頼があるからぶつかり合えるんだと思うので、稽古場から涼くんとは信頼を重ねてきました」と振り返った。キムラは「スペインの人だし、1930年代だし、戦争だし、カトリック教会だし……想像することが多すぎて、眩暈がしそうでした(笑)。でも、いけるところまでいって、あとはお客さんの想像力に委ねるしかない。スペインの話ですが、今の日本、世界の中の日本、今の自分を考えるきっかけになったらいいなと思います」と語った。重厚感のある芝居に加え、空爆の表現や映像の使い方など演出も印象的な本作は、9月4日(金)から27日(日)まで東京・PARCO劇場にて上演後、京都、新潟、豊橋、北九州を巡演。取材・文:中川實穗
2020年09月04日東京二期会オペラ劇場の新シーズンが9月3日(木)に開幕した。演目は生誕250周年のベートーヴェン《フィデリオ》。感染症の影響が続くなか、関係者全員の努力と創意による新シーズンのスタートに感謝したい。初日前日、最終の舞台稽古を取材した。【チケット情報はこちら】《フィデリオ》は、政敵に捕らえられた夫を救う妻の救出劇。演出の深作健太はこれを、20世紀以降のさまざまな政治の対立構造によって自由を奪われた人々とその解放の歴史の軸の上に配置した。キーワードは「壁」だ。オペラ全編が「壁の物語」として描かれる。ナチの強制収容所の壁。冷戦体制下のベルリンの壁。そして現在進行中のイスラエルの分離壁。しかしそうした、いわゆる「読みかえ」が台本やベートーヴェンの音楽を飲み込んでしまうことはなく、オペラの物語自体はそれらと絶妙な距離感を保って自立している。ネタバレになるので詳細は避けるが、最後には、ベートーヴェンらしい「苦悩を突き抜けて歓喜へ」の気分を、客席と舞台一体となって劇場全体で共有できる仕掛けも施されている。指揮は、鋭い着眼点でいつも聴き手の先入観を一新してくれる大植英次。いきなり来た!最終稿の序曲でなく、序曲《レオノーレ》第3番で開始。ベートーヴェンはこのオペラのための序曲を全部で4曲書いており、これは(ちょっとややこしいが)第2稿のための音楽。オペラ本編の音楽素材を先取りして用いる伝統的な作法で書いているので、本編中で、「ああ、序曲で出てきたあの旋律か」と、有機的な繋がりを感じる面白さに、あらためて気がつかせてもらった。もちろん、オペラ上演にも「ニューノーマル」が必須で、随所に感染症対策の工夫。客席への飛沫感染のリスクを最小にするため、舞台最前面には常時紗幕が下がっている。通常時のオペラ演出でもしばしば使われる、光が透過する薄いカーテンのこと。いわば舞台全体に巨大なマスクをつけたような状態だし、多用される映像を映すスクリーンも兼ねる。そして、『フィデリオ』で重要な合唱は、ほとんどの部分を舞台裏で歌う(二期会、新国立劇場、藤原歌劇団の合同)。でもそのぶん、フィナーレで(十分な距離を保って)姿を現す合唱団の存在感は圧巻だった。オーケストラ(東京フィルハーモニー交響楽団)は通常同様にピット内で演奏するが、「密」を避けるため、客席側の仕切り壁を撤去。初めて見る光景だ。さまざまな苦心が察せられるものの、それによる不自由さを感じることはほとんどなかった。通常時と同じ、本格的な上演に限りなく近い、オペラの醍醐味十分のプロダクションと言えそうだ。オペラの復活が心に滲みる。二期会《フィデリオ》は新国立劇場オペラパレスで9月3日(木)~6日(日)の4日間。出演はダブルキャストで、レオノーレに土屋優子/木下美穂子、フロレスタンに福井敬/小原啓楼、ドン・ピツァロに大沼徹/友清崇、ロッコに妻屋秀和/山下浩司、ほか。取材・文:宮本明
2020年09月04日ピアノの音色が評判を呼び、テレビなどでも特集され注目を集めたピアニスト・野田あすかによる「野田あすかおうちでミュージック~あなたに届けたくて【オンラインコンサート】~」が9月19日(土)に開催される。【チケット情報はこちら】2020年3月21日(土)、28日(土)に予定していた「野田あすかピアノ・リサイタル2020」が新型コロナウイルス感染拡大に伴い延期、振替開催を目指して調整をしていたが、6月20日(土)東京公演は11月14日(土)へ再延期、6月27日(土)福岡公演は中止となった。今回のオンラインコンサートは、このコロナ禍でも応援してくださるファンの皆さんへ感謝の気持ちを伝えたいという本人の強い思いを受けての開催となる。以下は野田あすかコメント。ピアニストの野田あすかです。宮崎に住んでいます。心がホッとする音楽を届けるのを目標に、活動しています。新型コロナウイルスの影響で、私のソロリサイタルが中止や延期になってしまいました。本当は、みなさんにお会いして、みなさんの前で演奏することを楽しみにしていたのですが、いまはできないので、オンラインという形でリサイタルをすることになりました。初めてのことばかりで戸惑ってしまうことが多かったのですが、画面の向こうで、私の演奏を聞いてくださっているみなさんに向けて、心を込めて、演奏しました。新型コロナウイルスで悩んでいる方、ストレスを抱えている方、外出ができない方、新型コロナウイルスが出てくるよりもずっと前から自粛せざるを得えなかった方など、一人でも多くの方の心がホッとするといいなと思います。9月6日(日)までチケットぴあにて早割チケットを発売中。9月7日(月)以降も前売りチケットを発売。9月19日(土)12:00~22日(火)23:59までPIA LIVE STREAMにて配信。
2020年09月04日大阪の芝居街・道頓堀の伝統を伝える劇場として、歌舞伎をはじめ、喜劇やミュージカルなど幅広い作品を上演している大阪松竹座が、9月18日(金)より初のステージ体験ツアーを開催する。「大阪松竹座 初のステージ体験ツアー」チケット情報大正12(1923)年に関西初の洋式劇場として開場した大阪松竹座。歌舞伎には欠かせない「花道」をはじめ、「廻り舞台」や「迫り」などさまざまな舞台で使用されるステージ機構があり、ツアーではそれらを実際に舞台の上に立ち体験できる。また、ツアー中は写真撮影も可能だ。多くのスターの故郷として愛され続けているそのステージで、彼らと同じ景色を楽しめるこの機会を見逃す手はない。また館内では、フランス人画家ベルナール・ビュッフェの『暫』、中島千波の四季折々をテーマにした12枚の日本画、小田次男の『伊達娘恋緋鹿子(お七)』などの名画が並ぶほか、特別展示として、大阪松竹座の過去の公演ポスターをはじめ、パンフレットや台本など貴重な資料の展示も予定している。「大阪松竹座 初のステージ体験ツアー」は、9月18日(金)から27日(日)まで開催。9月3日(木)一般発売開始。
2020年09月02日10月に「劇団スーパー・エキセントリック・シアター(以下SET)」の第58回本公演は、『世界中がフォーリンラブ』と題したSET初の“純愛”をテーマにした物語。座長・三宅裕司と、看板俳優・小倉久寛が、そこに込める思いを語った。【チケット情報はこちら】愛というテーマをこんなど真ん中に持ってきたのは、これまでのSETにはなかったことだ。「実は、昨年末には“SNSは将来日本の若者をどう変えるのか”というテーマに決定していたんです。でも、先行きが見えない状況になっている今、そういう社会的テーマはヘビーだろうなと。それで、こういうときこそ愛だと思ったわけです。もうね、誰もがくっついちゃいますよ(笑)。そして、誰もが本当の恋愛をしたくなると思います」(三宅)「“本当の恋をしたくなる”っていいですよね。できれば若いときに観たかった。でも、劇団員にも、若くて素敵な男女がいっぱい増えましたからね。って言うと昔はどうだったんだっていう話になりますけど(笑)、恋愛ストーリーを、みんなやりがいを持って楽しくやれるんじゃないでしょうか」(小倉)“ミュージカル・アクション・コメディー”を旗印とする劇団ゆえ、もちろんただのラブストーリーで終わるはずはない。『世界中がフォーリンラブ』というタイトルも、ウディ・アレンの映画「世界中がアイ・ラヴ・ユー」をもじったもの。「『ゴースト』などの有名な恋愛映画のパロディーも入れるつもりなんですけど、純愛ストーリーにギャグをいっぱい入れたらどうなるか。本当にお客さんがずっと笑っている舞台を作りたいんです。笑うことで脳が揺れて、歌やダンスやアクション、あらゆるもので興奮しているところに最後に感動がくれば、ほかにはない満足感を味わっていただけると思いますし。嫌なことを忘れて、よし明日からも頑張ろうと思っていただけると思うんです」(三宅)「ソーシャル・ディスタンスと言われていますけど、劇場でひとつになって笑って泣いてっていうことが、今こそ必要なときなのかなという気はしますね」(小倉)三宅が開設したYou Tubeチャンネルでも、これまでにSETが起こした爆笑で、劇場がひとつになる様子を振り返ることができる。今回はさらに、笑って元気になるだけではない。万全なコロナ対策の劇場で愛あふれる世界を味わって、きっと幸せな気持ちにもなれるだろう。公演は10月9日(金)~25日(日)まで、東京・サンシャイン劇場にて上演。チケットは現在発売中!取材・文:大内弓子
2020年09月01日生駒里奈が主演する『かがみの孤城』が、8月28日に開幕。これに先立ち、公開ゲネプロと会見が行われた。【チケット情報はこちら】本屋大賞を獲得した辻村深月の小説を、成井豊の脚本・演出によって舞台化する本作。同級生の悪意に傷つき、家に閉じこもる中学1年生のこころ(生駒)はある日、自室の鏡を通じて見知らぬ城がそびえ立つ異世界へ引き込まれてしまう。そこで出会った6人の仲間と望みが何でも叶う“願いの鍵”を見つけようと奔走するうちに、彼らは自分たちが城に集められた理由を目の当たりにして──。共演者には溝口琢矢、野田裕貴(梅棒)、前田航基、原田樹里、河内美里らが名を連ねている。新型コロナウイルス感染症対策で、1ヵ月半の稽古期間をマスク姿で奮闘してきた一同。会見における成井の「ずっと互いの目元しか見えなかったけど、昨日の場当たりで初めて透明のマウスシールド姿になり、表情がわかるようになったら……演技が変わって抜群によくなったキャストが現れてね」という言葉に、生駒・溝口は大きく頷く。「特に一段とよくなった」と演出家からお墨付きを受けた生駒は、「いじめを機に不登校になってしまった中学生の人物造形と、演劇で求められる“大きな表現”をどうやって両立させようか迷いました」と稽古中の悩みを吐露。しかし「劇場入りしたらステージの大きさに後押しされ、引き出しが開いたような感覚です」と手ごたえを口にした。同じように、溝口も「劇場に入ったら、大きく楽しく伝えようという気持ちがどんどん膨れ上がってきました」と続く。原作者の辻村は「コロナで物理的な制限はあっても、心は誰にも縛られることなく自由」「どうか『かがみの孤城』の中で過ごした時間を、たくさんの人たちに持ち帰ってもらえたら」と観客に呼びかけ、会見を結んだ。公開ゲネプロは、孤城で過ごす中学生7人の姿を中心に、現実世界におけるこころや、彼女を取り囲む母親・教師・同級生らの葛藤が差し挟まれる形で展開。孤城の仲間が次第に心を通わせ、友情を育む様子がダンスシーンを交えて描かれた。全編を彩るFor Tracy Hydeの涼しげな音楽も、劇効果を最大限に高めている。上演時間は約120分(休憩なし)。公演は9月6日(日)まで、東京・サンシャイン劇場にて。その後、18日(金)~20日(日)に大阪、22日(火・祝)に愛知と巡演する。感染症対策を十分に講じて上演される劇場公演のほか、PIA LIVE STREAMでは収録映像を後日視聴できる「ディレイ配信」と、東京千秋楽公演の「生配信」も行われる。チケット販売中。取材・文:岡山朋代
2020年09月01日初演から4年。松尾スズキが翻訳した絵本をもとに、ノゾエ征爾が翻案、脚本、演出を手掛けた舞台『ボクの穴。彼の穴。The Enemy』が、キャストを新たに再演される。戦場の塹壕にひとり残され、互いに見えない敵と戦う孤独な兵士を演じるのは、宮沢氷魚と大鶴佐助。注目の若手俳優が、今この作品を演じる意味を真摯に受け止め、二人芝居に挑む。【チケット情報はこちら】過去に、『豊饒の海』(18年)と『ピサロ』(19年)で共演しながらも、これまでは芝居をやりとりするシーンがなかったという二人。それだけに、「ようやく二人で絡むことができる」(宮沢)、「それも二人芝居という贅沢な環境で」(大鶴)と、うれしさを隠せない様子である。互いを良きライバルと感じてもいる。「僕はいつも、稽古場で佐助の芝居を見ていて悔しくなるんです。スキルの高さもそうですし、自分では想像もつかなかったような角度から切り込んでいったりするので」(宮沢)「氷魚ちゃんは芝居に対する向き合い方が本当に誠実。発する言葉がすごく美しいんです。タイプもアプローチの仕方も違いますけど、いつも“いいねぇ!”と思っています」(大鶴)。そんな二人が丁々発止の芝居を見せるのは、戦場の塹壕に残された兵士の物語。“戦争のしおり”というマニュアルに操られ、見えない相手がどんどん大きなモンスターとなっていき、恐怖と疑心暗鬼にさいなまれる。「今回のコロナ禍でもそうですが、世界中で排他や差別の風潮があると思うんです。どんな時代もプロパガンダで人を操作することもなくならない。だから、そういう問題に面と向かっていくこの作品を、今このタイミングでやることは、すごく意味があると思うんです」(宮沢)。「目に見えないものに怯えて、どんどん疑心暗鬼になって、どんどん壁を作っていく。まさに今の僕たちのことだと思うので、その怖さを伝えられたらと思います」(大鶴)。ともに観客の前で演じるのは久しぶりのことになる。「無観客配信も経験しましたけど、やっぱりお客さんがいることで力をもらえていたんだと実感しました」と大鶴。宮沢も、「お客さんの熱は間違いなく役者に届いていて、劇場で生まれるものが間違いなくある」と語り、こう決意する。「まだまだ先行きが見えなくて手探り状態ですが、こうして佐助と二人芝居ができるというのはちょっと光が見えた感じがあるので。その光を消さないように進んでいきたい」。大鶴も「より覚悟を持って芝居したい」と声を合わせる。役者も劇場も観客も、切なる思いは同じである。取材・文:大内弓子宮沢氷魚 メイク:阿部孝介(トラフィック)
2020年08月31日2020年8月28日(金)、歌手の氷川きよしが座長を務める『氷川きよし特別公演』が、東京・明治座で開幕した。氷川きよしが明治座の座長を務めるのは、今回で6度目となる。客席は前後左右1席ずつ間隔をあけ、ステージ上でも一定の距離を確保する等、感染症対策を行いながらの公演となる。【チケット情報はこちら】公演は二部制で、第一部は芝居『限界突破の七変化恋之介旅日記』。本作は、2018年『氷川きよし特別公演』で好評を博した、氷川演じる旅役者・恋之介と一座の仲間達との明るく楽しい珍道中を描いた、オリジナル喜劇の第二弾だ。共演は、川野太郎、山村紅葉、曽我廼家寬太郞、真瀬樹里、西寄ひがし他。華やかな衣裳を身にまとった氷川きよしが登場すると、劇場内には歓声の代わりに大きな拍手が沸き起こった。劇中では勇壮な舞やあっと驚く変装など、まさに七変化する恋之介を熱演。最後のシーンで、恋之介が邁進することを誓うと、客席からは温かな拍手がおこった。第二部は『氷川きよしコンサート2020 in 明治座』。第一部のお芝居から抜け出したかのような股旅衣裳を身にまとい登場した氷川きよし。デビュー曲である「箱根八里の半次郎」からコンサートはスタート。「きよしのズンドコ節」では、感染予防のため、普段の“きよしコール”の代わりに、3回の手拍子で盛り上がりをみせた。「白雲の城」では袴姿で、「母」では赤いスーツで気持ちを込めて歌い上げた。本コンサートでは演歌のみならず、今年話題を呼んだ、氷川きよし初のポップスアルバム「Papillon(パピヨン) - ボヘミアン・ラプソディ-」より、「限界突破×サバイバー」、「Never give up」、「碧し」を披露。客席から声援を送ることができないなかでも、氷川きよしの白熱のパフォーマンスに観客はペンライトや手拍子で応え、会場は大きな盛り上がりをみせた。演歌とポップス、表現の幅を広げた新たな氷川きよしを堪能できるコンサートとなった。コンサート終盤、氷川は「半年ぶりに皆様にお会いできて本当に嬉しかったですし、皆さんがこれからも元気で健康でいてくださるように、そして、このコロナウイルス感染症が早く収束し、コンサートができるよう願っています。一ヶ月間、安全な状態で最後までやり遂げたいと思っていますので、どうか見守っていてください。今日は本当に有り難うございました。」と締めくくり、沸き起こる拍手のなか幕を下ろした。『氷川きよし特別公演』は、感染症対策を徹底し、東京・明治座にて9月27日(日)まで上演。チケット発売中。
2020年08月31日榊原郁恵、深田恭子、綾瀬はるか、石原さとみらを輩出し、今年で44回目の歴史を誇る『ホリプロタレントスカウトキャラバン』(以下:TSC)が9月に幕を開ける。実行委員長を務めるマネージメント第二事業部・川畑良太氏と、公演事業部・大屋佳枝氏に話を聞いた。新人発掘の場として、募集テーマを変えながら日本全国を行脚してきたTSC。今年は「未来のキング&クイーンを探せ!」をタイトルに、世界に羽ばたく次世代の“ミュージカルスター”を探すオーディションが開催される。根底にあるのは「新型コロナウイルス感染症の影響で打撃を受けた演劇界の“夜明け”を象徴する原石を見つけたい」という想いだ。コンテストを見守るスペシャルアンバサダーには、今秋ミュージカル『生きる』で主演を務める市村正親が就任。アイコンとしての起用に「彼のように長く第一線で活躍し、舞台でも映像でも通用するマルチな才能を目指して欲しい」という狙いが込められる一方で、両者ともに「その才能をホリプロ全体で“育てる”」といった気概も覗かせる。そのため、川畑氏は「いま歌やダンスの能力が未熟でも大丈夫」「応募者の意欲を尊重したい」とコメント。タレントと作品のマッチングを意識してきたプロデューサーの大屋氏も「育ったグランプリや受賞者が活躍する“場”を提供できる土壌があるところもホリプロの魅力」と続き、フォロー体制の充実をアピールした。応募資格は、芸能プロダクションに所属していない11~20歳の男女。女性タレント発掘のイメージが強いTSCだが、川畑氏は「チャンスに性別は関係ない」と幅広く門戸を開く構えだ。Webエントリー制の一次選考はプロフィールと写真のほかに、歌唱動画の提出が求められる。大屋氏は「好きな曲を大きな声で歌ってもらい、光る個性を見せてください」と応募を呼びかけた。通常のTSCと異なり、二次・三次選考ではオンライン面談を中心とした審査を行う。リモート環境下でどれだけ人を惹きつけられるか確認するために、両者いわく「配信サービスを使って観客とコミュニケーションを図る機会なども検討中」──。視聴者を巻き込んで展開する新たなTSCの構想に「オーディションの過程で応募者が成長し、スターが生まれる瞬間を見届けてください」と語り、取材を結んだ。一次選考のWebエントリー期間は、9月1日(火)~30日(水)。通過者にのみ、10月16日までに結果が通知される。その後、二次・三次選考は10月下旬~11月上旬、講師によるレッスンを通じた審査を行う四次選考は11月下旬、グランプリを決定する決戦大会は12月中旬に行われる。取材・文:岡山朋代
2020年08月28日内田理央が主演を務める、ブルー&スカイによる書き下ろし新作舞台『星の数ほど星に願いを』が8月27日(木)に開幕、9月6日(日)まで上演中。その初日の公演を取材した。本作は“ナンセンス演劇の極北”と言われるブルー&スカイが脚本・演出を手掛けるオリジナル新作で、「願いが叶う神秘の石」を作ってきた倒産寸前の町工場を舞台に、融資の回収にやってきた銀行員のナナ(内田)の奮闘や、工場の社長・高見沢(大堀こういち)とその息子・龍一(田村健太郎)の確執などが描かれるナンセンスコメディ。役者全員がフェイスシールドをつけての芝居となる本作。冒頭では、作・演出のブルー&スカイが登場し、フェイスシールドに「今のうちに慣れてください」と、あることを披露。観客は少々面食らった状態で本編に入っていく。奇抜な設定と展開にファンも多いブルー&スカイの世界観は本作でも健在。田村健太郎、安澤千草、吉増裕士、師岡広明、水野小論、神谷圭介、大堀こういちと、手練れのキャストがブルー&スカイ節を体現していく中に、内田もすんなりと馴染んで笑いを生み出していく。以前、本作の取材会にて内田が「私は銀行員を演じますが、ブルー&スカイさんとお話しして、某“倍返しだ”ドラマのイメージでやらせていただいています」と明かしたが、その辺りもぜひ楽しみにしてもらいたい。“情けは無用”の冷酷な銀行員として工場に現れるナナは、そこで働く松木(吉増)や五十嵐(師岡)を怖がらせ、高見沢やその妻・ヨシエ(安澤)を叱咤する。その中で、日に日に深刻化する父子の確執や、スナックのママ(水野)と中野山(神谷)が巻き込まれる龍一の夢が絡まりあって、まさかの展開から、朗読あり、未公開シーンありで、想像もしないラストへと導かれていく――。演劇の面白さを体感できる本作。これはきっと劇場でしか味わえない笑い。現実が少し重い今こそ、ぜひ堪能してほしい!『星の数ほど星に願いを』は9月6日(日)まで東京・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAにて上演中。チケットぴあでは各公演前日23:59まで購入できる当日引換券を発売中。取材・文:中川實穂
2020年08月28日2020年12月30日(水)、31日(木)東京国際フォーラム・ホールCで、「ドラゴンクエスト」ウインドオーケストラコンサート年末公演の開催が決定した。2017年から4年連続開催となる毎年恒例の「ドラゴンクエスト」ウインドオーケストラコンサート、東京佼成ウインドオーケストラの演奏で行われる。12月30日(水)18:00公演は、今回のシリーズの中では比較的記憶に新しい「ドラゴンクエストⅦ,Ⅷ,Ⅸ」を、12月31日(木)14:00公演は、天空シリーズとして今なお愛され続けている「ドラゴンクエスト Ⅳ、Ⅴ、Ⅵ」から名曲の数々が、最後の3公演目12月31日(木)18:00公演は、ロトシリーズ「ドラゴンクエストⅠ、Ⅱ、Ⅲ」を上演。1986年に発売された初代「ドラゴンクエスト」から、社会現象となった「ドラゴンクエストⅢ」までの楽曲を、厳選して披露する。指揮はこちらも4年連続となる、大井剛史が務める。ロト&天空シリーズの「ドラゴンクエストⅠ〜Ⅵ」を聴けるお得な2公演セット券(12/31のみ)や、「ドラゴンクエストⅠ〜Ⅸ」まで9作品を一気に堪能できる3公演通し券も販売。「ドラゴンクエスト」ウインドオーケストラコンサート2020年12月30日(水)18:00開演/吹奏楽による「ドラゴンクエストⅦ,Ⅷ,Ⅸ」2020年12月31日(木)14:00開演/吹奏楽による「ドラゴンクエストⅣ,Ⅴ,Ⅵ」18:00開演/吹奏楽による「ドラゴンクエストⅠ,Ⅱ,Ⅲ」会場:東京国際フォーラム ホールC(東京・有楽町)作曲:すぎやまこういち/吹奏楽編曲:真島俊夫指揮:大井剛史吹奏楽:東京佼成ウインドオーケストラチケット料金(全席指定・税込)S席6,000円A席5,000円2公演セット券(12/31のみ:S席)11,500円3公演通し券(S席)16,500円※2公演セット券は12/31の2公演が対象。2公演共通で、同じ座席番号になります。※3公演通し券は全公演共通で、同じ座席番号になります。※A席は一般発売日より販売開始(一般発売日:10/3(土)10:00)
2020年08月28日コロナ禍で公演中止が続いていた大阪・国立文楽劇場にて、本公演再開の直前となる10月21日(水)・22日(木)、企画公演を開催。人形遣い・桐竹勘十郎とチェリスト・宮田 大による「BUNRAKU」スペシャルコラボが実現する。特別企画として上演される「無伴奏チェロのための『BUNRAKU』」は、作曲家・黛 敏郎が日本の三大芸能のひとつである文楽の世界を、西洋楽器であるチェロで表現した楽曲。今回は指揮者・小澤征爾にもその実力を絶賛され、世界中で活動している、日本を代表するチェリスト宮田 大が演奏。その太夫の語りや三味線の音色を彷彿とさせる旋律に合わせて、桐竹勘十郎が『関寺小町』をイメージした演技を披露する。また、文楽の上演演目は、日本の四季をイメージした舞踊4部作『花競四季寿(はなくらべしきのことぶき)』で、『万才』『海女』『関寺小町』『鷺娘』の四段からなる舞踊劇。太夫と三味線による浄瑠璃に合わせて人形が踊る、観て楽しい、聴いて楽しい演目だ。中でも『関寺小町』は、秋の情景とともに、老婆となった小野小町が若く華やかだった頃を偲ぶ様を描く人形浄瑠璃の名作。桐竹勘十郎が初役で挑む。チェロの音に合わせて舞う『関寺小町』と、後の太夫・三味線と演じる『関寺小町』との見比べや、チェロと太棹三味線の音楽表現比べができるのは、企画公演ならでは。公演に向けて宮田は「桐竹勘十郎さんとはテレビ番組で初共演し、舞台公演でも一度共演させていただいております。これまで文楽の世界と、西洋のクラシック音楽はあまり交流がなかったのですが、作曲家の黛 敏郎さんがチェロ独奏の『BUNRAKU』と言う作品を生み出してくださり、また勘十郎さんがチェロをお好きということもあり、同じ舞台で共に演じることができるきっかけとなりました。なかなか演奏することのできない国立文楽劇場で、日本と西洋の芸術が一つとなり他では味わえない勘十郎さんとの一期一会の再共演がとても楽しみです 」とコメント。勘十郎は「新型コロナウイルス感染症で、特に演劇界はまだまだ先が見えないという状況です。しかし文楽の再開を望んで待っておられる方はたくさんおられます。こんなことで、何百年も大阪で守り育てられてきた芸能が無くなってしまうはずがございません。体力、気力を落とさないよう、できることを少しずつでもやっておりますので、大阪での文楽再開、ぜひとも無事につとめたいと思っています。私たちのお芝居が以前と変わらずつとめられていたら、温かい拍手を頂戴いたしたいと思います」と、大阪での文楽再開へ熱い想いを寄せた。国立文楽劇場では、太夫・三味線・人形遣いによる上演時の飛沫の飛散状況を検証するなど、文楽公演の再開に向けて精一杯の準備を整えて臨む。満を持して開催する⽂楽再開スペシャル公演にご期待を。公演は10月21日(水)・22日(木)大阪・国立文楽劇場にて。9月26日(土)一般発売開始。
2020年08月28日檀れいが、明治座『恋、燃ゆる。~秋元松代作「おさんの恋」より~』に主演する。原作となるTVドラマを鑑賞し、作品や役柄のイメージを膨らませる稽古前の心境に耳を傾けた。【チケット情報はこちら】石丸さち子が上演台本・演出を手がける本作は、近松門左衛門の浄瑠璃『大経師昔暦』をベースに、秋元松代が執筆したTVドラマシナリオ『おさんの恋』を原作としている。商家・彩玉堂に嫁いだ美しく気立てのよい“おさん”は、奉公人である茂兵衛から寄せられた一途な想いに触れて──。共演者には中村橋之助、東啓介、多田愛佳、石倉三郎、西村まさ彦、高畑淳子らが名を連ねている。男性中心社会の江戸時代を舞台に、抑圧される存在であった女性が自らの“意志”に目覚め、行動を起こしていく強さ・美しさを描きたい──。そうプロデューサーから説明を受けた檀は「東洋、西洋を問わず時代物に携わるたびに、女性は長らく苦しい時間を過ごしてきたのだな、と実感してきました」と語る。今回演じるおさんの人物像を「自分の気持ちを抑えて耐えて、ひたすら主人に仕える女性」「顔で笑っていても、心の中では冷たい涙を流している」と捉えた檀。“個人”として自由に生きられない切実さに思いを馳せつつ、「そんな彼女が、自分の想いをストレートに伝えてくる男性に出会ってどう変化するか……その葛藤や喜びを、おさんの人生に魂を吹き込みながら活き活きと表現したい」と意気込んでみせた。相手役・茂兵衛を演じる橋之助との共演経験はない。しかし、檀は過去に橋之助が出演した歌舞伎を鑑賞しており、当時の印象を「瞳がエネルギッシュに輝いており、役を突き詰めて演じることが本当に好きなんだろうな、というのが伝わってきました」と述べる。さらに「自分の心にまっすぐな茂兵衛を彼が演じたら、どんな熱量でおさんの心を揺さぶるんでしょうね?」と微笑み、「一緒にお芝居するのが今からすごく楽しみです」と期待を寄せた。座長としての気がかりは、流行中の新型コロナウイルス感染症だ。檀は不安な気持ちを吐露する中にも「苦しい時に観た舞台に心が救われるように、人間にとって心の潤いや活力になるのはエンターテインメント」の信念を打ち出す。そして「上演するからには万全な態勢で、皆さんに上質な作品を届けたい」「そのために、自分に与えられた役割を全うします」と覚悟を覗かせ、取材を結んだ。公演は10月19日(月)~11月15日(日)に、東京・明治座にて。また本作は、新型コロナウイルス感染症の予防対策を講じて上演される。8月30日(日)の一般発売に先駆け、8月28日(金)より先行先着開始。取材・文:岡山朋代
2020年08月27日ひとつの村が音楽に包まれる野外イベント『YATSUSUGI MUSIC VILLAGE(ヤツスギ ミュージック ビレッジ)』が、9月20日(日)に福井県・越前市八ッ杉森林学習センターにて開催される。YATSUSUGI MUSIC VILLAGE」チケット情報「鯖江の駅前が鯖江が音楽を通して一つになる一日」として、鯖江市の街の活性化を目的とした音楽イベント『屋根裏音楽祭』が、2016年よりこれまでに50回ほど開催されてきた。今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、開催は非常に困難な状況だという判断が下された。しかし、今まで『屋根裏音楽祭』を支えてくれたアーティストやお客様と一緒に今年も何かを創り上げたいという思いから、参加人数を制限し、『YATSUSUGI MUSIC VILLAGE』という名前で音楽・キャンプ・サウナ・食を融合した野外イベントが開催されることが決定した。ライブには、fox capture planやJABBERLOOP、蔡忠浩(bonobos)ほか、総勢12組+DJ1組の人気アーティストの出演も予定されている。会場では音楽はもちろんのこと、本イベントのために設置したサウナや、会場でしか食べることのできない食事も用意されている。ほかにも、越前箪笥の職人による木工体験や、出演アーティストがデザインするメガネの受注会、フリースタイラーのショーケースなど、来場者が楽しめるコンテンツをご用意。そして、新型コロナウイルス感染予防のため、来場者の人数制限のほかにも、事前登録制として参加者を把握、衛生面を徹底するなどの対応を予定している。空気の綺麗な屋外キャンプ場でイベントを安心して楽しむことができるよう準備を徹底して臨むという。また、当日会場へ来場できないお客様のために、WEBライブ配信も予定している。詳しくは、『YATSUSUGI MUSIC VILLAGE』の公式サイトにて発表予定なので続報をお待ちください。イベントの入場は限定200名。チケットはチケットぴあにて発売中。テントサイトやコテージ、駐車場、サウナ1日券はイベント公式サイトにて販売されているので、こちらも合わせてチェックを。
2020年08月26日女優で作家の岸惠子が、2020年10月3日(土)の新宿文化センター大ホールでの公演を皮切りに、スペシャルトークショー『岸惠子 いまを生きる』を全8回開催する。【チケット情報はこちら】岸のユーモアとエスプリが詰まった、単独トークショーは毎年恒例になりつつある。これまでのトークショーでは、映画の撮影秘話や海外で遭遇した出来事を語るほか、自身が書いた物語『わりなき恋』の一人芝居を上演するなど、毎回毎回趣向を凝らしてきた。8月14日に行われた取材会で、現段階の構想を尋ねると、「今は本を書くことに夢中で。私、2つのことを同時にできないの。舞台で話すことはこれから考えようと思います」と素直に話してくれた。8月11日に88歳になった岸。決意や目標を聞くと「何歳になったから、今日から決意するなんていうことはなくて。私はいつも一生懸命に生きてきた。私、めげない人間だと思っているのね。誰かに頼ったことがない。そういう生き方をしてきたので、決意なんて何もありません」。そして、その若々しさと美しさの秘訣を問うと「88歳に見えないという褒め言葉しかないのですか?(笑)。秘訣は、自然体で暮らすこと。見栄を張らず、自分にできることを誠心誠意やろうと思っているだけです」ときっぱりと語った。今年は、新型コロナウイルスの感染が拡大し、世界が大きく変化した。岸は「私が恐れている唯一のことは、各国が地域主義になって、国際的な感覚がなくなって、世界中が非常に閉じこもってしまうこと。それが一番怖いですね」と述べる。そして「電車に乗るのもタクシーに乗るのも怖いので、うちにこもっています。なので、劇場にみなさんにおいでくださいというのは、ちょっと気が引けるのですが、来てはいただきたいです」と複雑な心境も明かした。このコロナ禍が収束したら何かしたいことはあるのか。記者からそう問われた岸は、福山雅治がNHKの番組でブラジル大西洋岸に広がる太古の森・マタアトランティカを旅したことを例に挙げ、「(福山は)好奇心と冒険心があり、素晴らしい仕事をしていらっしゃる。私、文明の栄えていないところにすごく惹かれるんですね。今の私は(福山と同じような旅は)できないけれど、若かったらああいう仕事をやってみたかったです」。10月3、4日は新宿文化センター大ホール、10日は相模女子大学グリーンホール 大ホール、11日は川口リリア・メインホール、14日はオリンパスホール八王子、18日はなかのZERO大ホール、24日は習志野文化ホール、26日は神奈川県民ホール大ホール。上演時間は約60分。料金は前売4800円、当日5000円(全席指定・税込)。チケット発売中。取材・文:五月女菜穂
2020年08月26日スペイン内戦時の無差別攻撃を描いたピカソの絵画「ゲルニカ」。この絵に着想を得て、芝居の構想をあたためていた演出家・栗山民也の願いが、脚本・長田育恵、ヒロイン・上白石萌歌で実現することになった。単に歴史の悲劇を描くだけではないというそのドラマは、今、どのように響くのだろうか。長田と上白石が語った。【チケット情報はこちら】脚本執筆にあたって長田はまず、1年以上に渡る取材を敢行。ゲルニカ平和博物館も訪れた。そこには、当時の傷跡とともに、現在の世界の平和活動も紹介されていたそうだ。「人間が人間に対して行うあらゆる残虐は、その時代その場所特有のものではない。いつでもどこでも人間は同じことを繰り返す。だから、抗い続けなければいけないんだという意志をそこから感じたんです。この舞台も、憎しみに飲み込まれず抗いながら自由に向かって歩き続ける、そんな生きる意志を持った人々の物語にしたいと思いました」(長田)。一方、通っていた中学校に「ゲルニカ」のレプリカがあったという上白石。「当時はそれがスペイン内戦を描いたものとは知りませんでしたが、描かれているすべてのものが助けを求めているような、悲痛な叫びが聞こえる絵だなと感じていたんです。きっとピカソは描かなきゃいけないと思って描いたんだと思うんですけど、私も演じなきゃいけない、伝えなきゃいけないという使命感や責任感みたいなものを感じています」(上白石)。上白石が演じるのは、貴族の家に生まれた少女・サラ。自身を取り巻く世界に疑問を持ち、町の人々とかかわることで成長していくことになるが、長田は上白石のイメージからその像を作り上げていった。「上白石さんは、自分の大事なもの、自分の尊厳みたいなものを選び守れている人、と勝手に思っているんです(笑)」(長田)。そんな揺るぎなさを持つサラが、ゲルニカに生きて何を思うのか。「師である井上ひさしさんが、『人生で一度しか言わない言葉を書きなさい』とおっしゃっていました。今回もサラが一生に1回しか言わないようなことを言います。目の前でその瞬間に立ち会えることが演劇の魅力だと思うんです」(長田)。上白石も言う。「生身の人間が伝える舞台という空間では、やはり、きれいごとではなく、痛みとか叫びとか、真実を伝えていきたいという思いがあります。そうすることで希望や前を向く力を感じていただけるのではないかなと思うんです」(上白石)。今の苦しみから未来の光を感じる。今こそ求めたい作品である。取材・文:大内弓子上白石萌歌 ヘアメイク:冨永朋子(Allure)上白石萌歌 スタイリング: 道端亜未
2020年08月26日2020年9月21日にデビュー29周年を迎えるCharaが記念日の翌日9月22日(火・祝)に「Chara Live 30 Years "Dance With Me?」と題して収容人数を限定した座席指定とリアルタイムの生配信で記念ライブを開催することが決定した。【チケット情報はこちら】2020年1月のバースデーライブ以来、約8か月ぶりに会場で一緒にライブを楽しめる限定指定席と、生中継となる有料配信ライブでの同時開催となる。限定指定席は、新型コロナウイルス感染拡大の予防対策として会場の規定収容人数50%以下としお客様同士の間隔をしっかりと確保するなど対策をしっかりと行った上での有観客ライブとして会場でしか体感出来ない演出で楽しんでいただき、配信では、お得な特別チケットをご用意し配信ならではのカメラワークを駆使した演出で存分にCharaワールドを堪能できる内容となっている。そして今回、29周年記念ライブという事でスペシャルなライブをバックアップするのは、2018年1月のChara50歳記念LIVE Shut Up and Kiss Me!Chara’s 50th Birthday Blitz以来となるオーロラバンドメンバー、Ba.高桑圭/Gt.名越由貴夫/Dr.白根賢一/ Key.皆川真人/を筆頭に数々のCharaのレコーディングやライブで絶妙なハーモニーを奏でる竹本健一とBabyBunpTOUR他最近のライブでパワフルでありながら繊細なコーラスでCharaに寄り添う高橋あずみが最強のコーラスで参加する。そのほか、ガールズ編成のライブや平岡恵子とのユニットjOnOのライブに参加している若森さちこがパーカッションで加わるこの日限定のスペシャルバンドとなりCharaの29周年に花を添える。会場と全国各地のそれぞれの空間でCharaとの「親密」な時間を音楽で繋がる愛に溢れた1夜をお見逃しなく。■「Chara Live 30 Years "Dance With Me?” 」日付:2020年9月22日(火・祝)Member:Ba.高桑圭/Gt.名越由貴夫/Key.皆川真人/Dr.白根賢一/Cho.竹本健一/Cho.高橋あず美/Perc.若森さちこ/Mp.権藤知彦
2020年08月24日多数の舞台やミュージカルで活躍する石川禅、柿澤勇人、田代万里生、平方元基によるコンサート『THE MUSICAL BOX~Welcome to my home~』が8月29日(土)、30日(日)に日生劇場で開催される。【チケット情報はこちら】新型コロナウイルス感染拡大防止のため公演中止・休館が続いていた日生劇場は、このコンサートで数ヶ月ぶりに客席に観客を迎えることとなる。コンサートは感染症予防対策のために客席数を通常の50%以下に抑え、観客には検温と消毒の協力やマスクの着用を求め、会話を回避するよう呼びかけるなど、感染防止策を徹底した上で開催される。コンサートのプログラムはA~Fの6種類が組まれており、「MY HOME」をコンセプトとした石川、柿澤、田代、平方のソロ・コンサートに加え、4人が一堂に会するコンサートが二日間に渡り催される。生バンドによる迫力ある演奏と共に60分間ノンストップで歌唱される楽曲は『アリス・イン・ワンダーランド』 『生きる』 『エリザベート』 『ジーザス・クライスト・スーパースター』 『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』 『ラ・カージュ・オ・フォール』などのミュージカル作品から、彼らのこれまでの出演作にとどまらず、事前にリクエストを募った「観客が聞いてみたかった名曲の数々」が採り上げられる。また、ソロ・コンサートには別の出演者の一人が「リモートナビゲーター」として登場。出演者とナビゲーターの組み合わせごとに、個性あふれる会話が飛び出すコンサートとなることが期待される。提供:ホリプロ
2020年08月21日入江雅人がホストを務める、“ゾンビ”をテーマにした人気イベント『ゾンビフェス THE END OF SUMMER 2020』が4年連続で開催。そこで入江と、第2回公演から参加している、ダンサーの入手杏奈に話を聞いた。【チケット情報はこちら】毎年さまざまなジャンルの巧者たちが集う『ゾンビフェス』だが、今回は新型コロナの影響から、開催について熟考の上、出演者を入江、入手、さらにギタリストの塚本功の3名に厳選。「最小人数で、クオリティは高いまま、フェス感を出したいと思った時に、やはりダンスと音楽は欠かせないなと。だからふたりには絶対に出て欲しいと思ったんです」とキャスティング意図を語る。そもそも入江と入手は、『ゾンビフェス』のひな型となった『サマー・オブ・ザ・デッド』(14年)で共演。入江との出会いを通して、「いろんな世界を見させてもらいました」と語る入手だが、さすがに『ゾンビフェス』への誘いには戸惑いもあったのでは?「いや、逆にダンスとゾンビって、すごく親和性が高いと思うんです。あの世とこの世を行き来するようなところが、ダンスにもありますから。また『ゾンビフェス』では普段あまりやらない、音楽を使ったダンスが出来るのも楽しいです」。その音楽について、「今回は塚本さんのギターで、即興で踊ることになると思います。お互いのその場のセッションを楽しんでもらえたら」と入手。この提案をした入江も、「本人たちも、僕自身も一体どうなるかまったくわからない状態。でも絶対に見ごたえのあるものになると思います」と太鼓判を押す。一方入江は、代表作である一人芝居『帰郷』を今回も上演。「今年はなにか特別なものになりそう」と切り出し、「コロナとゾンビ、その感染の広がり方に同じものを感じました。この『帰郷』も、パンデミックによって世界が一変したお話。今年のことを振り返ることで、余計に切ないものになるような気がしています」。緊急事態宣言下ではふたりの生活も一変、かつてない状況に追い込まれた。だからこそ、「参加できるのはすごく嬉しいですし、今できる精一杯のダンスをお見せしたいです」と入手。入江も「お客さんの拍手がこんなにも温かくて、ありがたいことだと改めて知りました。劇場に来ることがお客さんにとって特別になってしまった今、それは僕らとも共有出来ることですし、何か特別な一夜になればいいなと思います」と、熱い胸の内を明かした。また、入江とともに唯一第1回公演から参加し続けている、落語家の立川志ら乃の参戦も急遽決定。おなじみのメンバーの集結に、より一層期待は高まる。公演は9月29日(火)に東京・CBGKシブゲキ!!にて。8月22日(土)より一般発売開始。取材・文:野上瑠美子
2020年08月21日関西を中心に活動する7人組女性アイドルグループ、JOY VAN CREW(ジョイ・バン・クルー)が、9月5日(土)大阪・ESAKA MUSEにて開催される『OSAKA GIRLS GIRLS あっついスリーマン』に出演が決定した。この公演は、大阪☆春夏秋冬、アンスリューム、JOY VAN CREWによるスリーマンライブとなる。「OSAKA GIRLS GIRLS -あっついスリーマン-」チケット情報ステージ衣装も一新し、新曲『ずっと、ぎゅっと。』のステージ初披露、JOY VAN CREW 3本目のMVとなる『Happouvijin(八方美人)』を解禁するなど、盛りだくさんな内容となっている。また新たな一面を見せつつ、これまで以上に勢いを増す JOY VAN CREW から目が離せない。チケットは8月22日(土) 20:00よりチケットぴあで先行受付開始!ご購入はお早めに!!
2020年08月21日8月29日(土)・30日(日)に東京・霞町音楽堂にて、クラシック史上初、24時間無観客音楽フェスティバル「音楽堂夏FES.(おんなつ)」の開催が決定した。新型コロナウイルス感染対策として、無観客ライブをWeb上で配信予定。日本のトップテナージョン・健・ヌッツォ氏、あなたの好きな日本人オペラ歌手no.1笛田博昭氏、世界的ヴァイオリニスト・三浦文彰氏、ソプラノ歌手・小林沙羅氏、本年出光音楽賞受賞者ヴァイオリン服部百音氏ら、クラシック界の超豪華24組のアーティストが、24時間皆様へ音楽をお届けする。24時間ライブ配信するのは、クラシック史上初の試みとなる。さらにクラシックにとどまらず元宝塚雪組トップスター早霧せいな氏、中井美穂氏が対談。歌舞伎役者・片岡千之助氏が朗読に初挑戦する。チケットは発売中!■「音楽堂夏FES.(おんなつ)」日時:8月29日(土)19:00~30日(日)21:00まで(メンテナンス時間2時間含む)無観客ネット配信ライブ(一部収録)として実施会場:霞町音楽堂(東京都)出演:24時間24アーティスト
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