チケットぴあがお届けする新着記事一覧 (9/342)
ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学(せいがく)vs六角が7月15日(土)からTACHIKAWA STAGE GARDENで開幕した。1999年7月から2008年3月まで「週刊少年ジャンプ」(集英社刊)で連載されていた同名漫画を舞台化し、「テニミュ」の愛称で知られる。青学(せいがく)の越前リョーマを演じる今牧輝琉は「テニミュ4thシーズンとして3回目の夏。どんどん新しい学校が増えてきて、テニミュとしてもいろんな色が出てきた」と話す。今年4月にテニミュは20周年を迎えたが「20周年記念最初の公演をみんなでできることを嬉しく思います」。その上で「皆さまに最高の夏をプレゼントしたい。カンパニーとして、越前リョーマとしてもっともっと上にいきたいなと思います」。青学(せいがく)の海堂 薫役・岩崎悠雅は「稽古で作り上げてきたものをやっと皆さまにお見せできることを嬉しく思っています。青学(せいがく)は手塚部長が不在の中、キャストも、役の一人ひとりもいろいろな場面で成長している姿が観られると思います」と見どころを語った。六角の佐伯虎次郎役の松永有紘は「稽古が始まってからあっという間に初日。今はワクワクとドキドキといろんな気持ちが混ざっています。20周年という記念すべき年に携われていることは幸せなことだと思うので、その気持ちを味わいながら楽しみたいと思います」と意気込んだ。「僕は夏にテニミュの公演をやるのは初めて。リアルに熱い夏になるのでは」と話すのは、氷帝の跡部景吾役の高橋怜也。「(今回、青学(せいがく)と対戦する)六角は氷帝とは真逆のチーム。公演自体も元気あふれる公演になっているので、僕も皆さまと一緒に楽しみながら公演できたら」とも話していた。第一幕1時間30分、休憩20分、第二幕1時間10分(予定)。関東大会準々決勝の青学(せいがく)vs緑山、準決勝の青学(せいがく)vs六角の熱い試合模様が全31曲の歌とダンスで繰り広げられる。往年のテニミュファンはもちろん、初めて2.5次元ミュージカルを観る方にもおすすめだ。東京公演は7月23日(日)まで。大阪、愛知、名古屋公演を経て、東京凱旋公演は8月26日(土)~9月3日(日)日本青年館ホール。(c)許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会取材・文:五月女菜穂
2023年07月20日25周年を迎える「SHAMAN KING」(作者・武井宏之)。本作のTVアニメのセル画などを展示した資料展「TVアニメ『SHAMAN KING』メラ原画資料展」が、8月31日(木)までビッグハート出雲(島根県)にて開催中だ。「TVアニメ『SHAMAN KING』メラ原画資料展」 チケット情報アニメ作品を形作るセル画など貴重な資料が多数展示されており、「SHAMAN KING」の世界をより深く楽しむことができる。また、来場者の中からその場で複製原画が当たる抽選会や、コラボグッズの販売も実施される。チケットは発売中。
2023年07月20日7月22日(土)よりサンシャイン劇場で開幕するNAPPOS PRODUCE『嵐になるまで待って』。作・演出を務める成井豊によって30年前に書かれ、繰り返し上演されてきた本作は、成井自ら「自分の命が続く限り上演していこうと思った」と語る、自他ともに認める代表作だ。今回は7年ぶり、6度目の上演。田野優花や土屋神葉、多田直人、粟根まことらキャストも多彩。7月上旬のある日、この作品の稽古場を覗いた。開幕までまだ半月ほどあるが、ほぼ全員が台本を手放しており、どんどん稽古が進んでいく。音楽も流しての稽古は本番さながら。複数の場面が同時に進行していくシーンもあり、そのスピーディな展開を追っているうち、つい物語に惹き込まれてしまう。台本でセリフを確認しながら稽古を見ていると、ちょっとしたかけ声や返事、軽口など、台本には書かれていない言葉がふんだんに挟み込まれていることがわかる。それによって会話にグルーヴ感が生まれているようにも見える。稽古を見ながらペンで台本に書き込みを続ける成井。きりのいいところで一旦止めると、ダメ出しを始める。一方的に指示するのではなく、「今のセリフ、2人はタクシーが前と後ろ、どちらにいると思ってた?」とセリフを発したとき役者の頭の中に描かれていた世界を確認して、統一していく姿が印象的だ。セリフの言い方、ニュアンス、表情などについての指摘はそれほど多くない。そのあたりはこれまでの稽古でほとんど完成されているということかもしれない。代わりに成井が伝えるのは、セリフや出はけのタイミングと、キャスト同士の位置関係。「ここ、ちょっとセリフが早かった」「今のタイミングでここに来ると、急いで出てきたように見えちゃう」。この細やかな調整が、作品のテンポを生み出しているのだろう。役者たちの対応も早い。「このシーンのタイミングがちょっと合っていない」という成井の発言にすかさず「僕が一度相手を呼んでみたらどうですか?」と提案し、成井を納得させるのは粟根。土屋も「ここでもっと距離を詰めたい」という成井の要望に「じゃあ肩を組みます!」と試して、その案が採用されたりも。演出家と役者が一体となって全力で駆けているような稽古場。本番ではおそらくこの勢いが最高潮に達するのだろう。今回の『嵐になるまで待って』が生み出す勢いと熱を楽しみにしたい。取材・文:釣木文恵
2023年07月20日日本三大祭のひとつとされる、京都・祇園祭で前祭(さきまつり)の山鉾巡行が7月17日に行われた。今夏一番の暑さとなった京都には、大勢の観客が詰めかけ熱気に包まれた。祇園祭山鉾巡行チケット情報7月24日(月)にはいよいよ後祭(あとまつり)の山鉾巡行が開催される。御池通には、巡行を安心・安全にゆっくりと堪能できる有料観覧席を設置。一般席のほかに、まなび席(専用ガイドのイヤホン解説付き)も設けられる。万全な熱中症対策を行い、豪華絢爛"動く美術館"とも称される山鉾巡行を"特別席"からゆったりと鑑賞してほしい。チケットは発売中。
2023年07月19日富士山の麓に世界的なピアニストたちが集い、開催されるピアノフェスティバル「富士山河口湖ピアノフェスティバル2023」が9月15日(金)より4日間の日程で開催される。同フェスティバルで昨年、一昨年と中心的な役割を果たしてきたピアニストの辻井伸行が今年の開催に向けた思いを語った。「富士山河口湖ピアノフェスティバル2023」のチケット情報はこちら辻井は「毎年伺う中で、河口湖は僕にとって自然のなかでゆったりとした時間を得られる場所になりました。見え隠れする富士山を感じたり、鳥の声や風の音など自然が作り上げる『曲』のようなものを毎回楽しみにしています」と自然豊かな富士山麓での演奏への特別な思いを口にする。「河口湖円形ホール」での100名限定プレミアム・リサイタル、富士山の見える3000人収容のホール「河口湖ステラシアター」でのショパン GALAなどに出演するが「100名限定のコンサートは、普段では味わえないような距離感で、演奏しながらお客様と互いの息づかいが聴こえるほどです。距離が近いと一体感も増すので自分自身もこの空気感を楽しんでいます」と語り、曲目に関しても「河口湖の自然や空気、そして距離の近さを感じてもらえるような選曲にしてみました」と明かす。毎年行ってきた地元の子どもたちのための音楽教室は今年も実施する予定だ。「子どもたちと音楽について一緒に考え、演奏を間近で見てもらうことや、実際に共演することで、楽しそうな表情や気持ちがとても伝わってきます。これをきっかけに演奏会に足を運ぶようになり、将来の音楽家が現れるかもしれないと思うと今からワクワクしますね。今後も続けていきたい活動です」と熱意を口にする。ゲストとして、レ・フレール (斎藤守也・斎藤圭土)、清水和音、ファジル・サイ、三浦舞夏、三浦文彰ら多彩な顔触れが集う。「レ・フレールさんと初めてお会いしたのは、『THE PIANIST!』というツアーで、その時に聴いたブギウギがとても楽しそうで、即興で弾いていたらレ・フレールさんがそれを聴いていて『一緒にやってみる?』と誘ってくれまして、飛び入りでアンコールに入り3人で演奏しました。ファジルさんとは、中学生の時にコンサートに行き、楽屋で挨拶させてもらえる機会があり、そこでピアノを弾かせてもらったのが出会いでした。コンサートではブラック・アースを聴いて、変わった内部奏法にとても衝撃を受けたのを覚えています。久しぶりの共演で、しかも自然の中で2組の演奏を聞けるのが楽しみです。もしかしたら、一緒に何か…などフェスならではのことが起きるかもしれないですね」取材・文:黒豆直樹
2023年07月19日白鳥雄介が主宰するストスパの第4回公演「エゴイズムでつくる本当の弟」がまもなく開幕する。“家族崩壊阻止型うっちゃりコメディ”と銘打たれた本作は、白鳥自身が生まれ育った家族の物語をベースに、複雑な状況にある一家の再生を目指し、各々が奮闘するさまを描き出す。白鳥と一家の末弟のミツオを演じる秦健豪に話を聞いた。あくまで、実話をベースにしたフィクションだが、少なくない部分で白鳥の実体験が元になっており、白鳥は「稽古場で見ていると、秦くんが弟にしか見えなくなったり、森下ひさえさんが演じる母を見て、切なすぎて笑ってしまったりしています」と明かす。秦が演じる末弟のミツオは、父の再婚で一家に加わったが、その実父が蒸発したことで、家族の誰とも血の繋がらない存在となり、さらに様々な不運も重なり、引きこもりのような生活を送っている。「僕自身はわりとコミュニケーションを取るのが好きなタイプだし、置かれた状況も自分とは異なる部分が多いので、“演じている”という感覚が強いんですけど、なぜか稽古場で、ものすごく感情移入してしまって、兄を見て『僕は、この人の弟だけど、血の繋がりはなくて…』とか考えて苦しくて泣いてしまったり。感情としては苦しいんですけど(苦笑)、役者・秦健豪としては、本気で挑んでいる感覚で心地よいです」。どの登場人物も個性的で魅力的だが、ひときわ光るのは、何があろうと明るく、そしてパワフルに生きる母親の存在だ。白鳥は「セリフにもある『つらい時こそ笑おう』というのは実際に母が口にした言葉です。つら過ぎてそう言わずにいられなかったのかもしれませんが。時に地獄を見ながら、ジェットコースターのような人生を送ってきた人で、間違いなくこの作品の魅力だと思います」と頷く。白鳥とは2作目となる秦は「脚本から、いざ役者が立って演技する段階になって加えられる“笑い”の演出が白鳥さんの魅力。この作品も、シリアスで生々しい物語ですが、笑いが差し込まれることで、より切なくなっています」と語る。特異な一家に見えて「必ずどこかで観ている方の家族と重なる瞬間があると思います」と白鳥。「苦しいながらも愛おしさみたいなものを失わずに歩んできた家族の姿を見ていただければと思います。稽古場で生まれる、一言では表せないような感情や空気、そこに演劇にしてる意味と手応えを感じています」と言葉に力を込める。「エゴイズムでつくる本当の弟」は小劇場B1(東京・下北沢)にて7月19日(水)より上演。
2023年07月18日the band apartが主催する『SMOOTH LIKE GREENSPIA』が、10月21日(土)・22日(日)大阪・服部緑地野外音楽堂にて開催決定。7回目となる今年は、バンド25周年のスペシャルバージョンとして2DAYSで開催される。『the band apart 25th Anniversary SMOOTH LIKE GREENSPIA 2023』チケット情報DAY1(21日)はエレクトリックなthe band apart、DAY2(22日)はアコースティック編成のthe band apart(naked)で登場!エレクトリック&アコースティックどちらも楽しめる濃厚な2日間。緑に囲まれた会場で気持ちの良い風を感じながら、生ライブをご堪能ください。なお、各日のゲストは後日発表されるので続報を楽しみに待っていてほしい。チケットは、7月24日(月)23:59までオフィシャル先行(抽選)受付中。先行に限り、『GREENSPIA』おなじみ、木暮栄一(ds)デザインのロングTシャツ付きチケットを販売。
2023年07月14日長塚圭史演出の音楽劇「モグラが三千あつまって」の開幕を前に7月12日(水)、稽古の一部が公開され、その後、長塚をはじめ、振付の近藤良平、音楽の阿部海太郎、キャストの吉田美月喜、富山えり子、小日向星一、栗原類が出席して会見が行われた。長塚が新国立劇場にて取り組んできた「こどもも大人も楽しめるシリーズ」の4作目となる本作。長塚自身が「9歳の頃に読んで、強い衝撃を受けた」という武井博の児童文学を原作に、モグラ族、ネコ族、イヌ族の食料を巡る攻防を描き出す。吉田らキャスト陣は、たった4人で約三千匹のモグラ族をはじめ、イヌ族、ネコ族、合計約四千匹弱を表現する。この日は、冒頭のモグラ族の面々がどうやって食料のタロイモを守るかを話し合うシーン、ダックスフントたちがモグラ島に上陸してタロイモを掘り起こすシーンが公開。歌やダンスを組み合わせ、一族の存亡を懸けた争いのさなかにありつつも、どこかコミカルなやりとりが展開された。長塚は“こどもも大人も楽しめる”としつつも「この先に展開する世界は決して甘くはありません。争いを起こしてはならないというメッセージも入っていて、戦争というものを考えさせる作品になっており、2023年にやるべきと思い、提案しました」と語る。振付を担当した近藤は、長塚から「4人を三千に見せるのがあなたの仕事」と“圧”をかけられたそうだが「無理難題で大変でしたが(苦笑)、イマジネーションを働かせるのが大事になってくる」と語る。また、劇中でキャスト陣が楽器を演奏するシーンもあるが、音楽を担当した阿部は、戦火のウクライナでシェルターに避難した人々が楽器を演奏する姿にインスピレーションを受けたそうで「(モグラが)地下で演奏するという風景がよぎった」と明かした。舞台初主演となる吉田は、劇場にやってくる子どもたちの存在を念頭に「初めて劇場に来るというお客さまもいると思いますが、想像力をかきたてられる作品をお届けできるのが嬉しい」と語る。栗原は、これまで演じたことのないような“鬼教官役”をはじめ「一人で6役以上をやらないといけないし、早替えや移動もあって…」と苦労を口にしつつ「楽しい気持ちで過ごしています」と充実した表情を見せていた。なお、本作では4歳~小学生の観客向けに公演終了後に舞台装置などを見られるガイドツアーを行なうなど、様々なスペシャル企画が実施される。「モグラが三千あつまって」は新国立劇場にて7月14日(金)より上演。取材・文:黒豆直樹
2023年07月14日湾岸の羊~Sheep living on the edge~が2023年7月12日にファーストアルバム『2020 RISING SUN』をリリース。メンバーはVo.にHIRØ (カイキゲッショク /ex RISING SUN)、Vo.&Gtに REDZ (AURA)、Gt.に TATSU (GASTUNK)、Dr.にはCHARGEEEEEE...(カイキゲッショク/Omega Dripp/マーティ・フリードマン /ZIGGY/ 長渕剛)、Ba.にRyo-Ta (Omega Dripp/ 蟲の息 ) で構成される。収録曲には自殺を行う人々を止めたい。闇にのまれず、共に闘い続けることを歌う『REBORN』をはじめ、社会情勢、吐き出せない思いを抱える人々を代弁したLyricを音に乗せて湾岸の羊がお届けする。アルバムリリースを記念して2023年10月13日に東京キネマ倶楽部にて初の単独LIVE『STREET BLOOD 湾岸の羊 〜2020 RISING SUN~』が開催決定。チケットは2023年7月12日より先行受付中。メンバーからのコメントも届いた。HIRØ「自身の集大成アルバム、2020年代のRISING SUN。"ARTは妥協した時点で死ぬ"をモットーに、メンバー、スタッフの才能と努力と狂気が集結した渾身のアルバム。『遺作』です。よろしくお願い致します。」TATSU「ステージに立つ我々だけではなく、この総合アートに関わった全てのアーティストが創り込んだ類を見ない強烈なサウンドとビジュアルアートがここにあります。自分の長いキャリアの中で特別な作品なので、是非とも皆様に聴いて頂きたい限りです。」REDZ「気力に満ち溢れチャレンジ精神を失わずポジティブに邁進する。ROCKな連中によるROCKでEDGEの効いたカンフル剤!サウンドそして映像美を堪能して欲しい!!!」CHARGEEEEEE...「湾岸の羊、音楽だけでなく、映像からも感じられる唯一無二の世界観を感じて欲しいです。切ない時もハッピーな時も心を必奮い立たせる世界感を感じて下さい。」Ryo-Ta「音を聞けば、映像を見ればいつでも俺達はそこにいる!共に新たな人生の幕開けを!Rock is freedom!」JODY天空(Gt)「ジャンルを超えた日本産カスタムロックバンド湾岸の羊HeavyでWildなGrooveに込められた貴方へのMessageこのSoundは貴方の魂に架かる虹の架け橋さぁ!共に狼煙を上げようぜ!!」ONODUB(Mp)「情熱の結晶、”湾岸の羊”との深遠なるアルバム。 膨大なトラック数を繰り返し録音し、絵画のように作り上げた。 シンプルな箇所も全てに細部へのこだわり。 アナログとテクノロジーを融合し、年単位のアップデートを経てついに完成。是非聴いてください。」
2023年07月14日10月14日(土)・15日(日)、静岡県御殿場市の遊RUNパーク玉穂で開催される伝説的野外オールナイトフェス『Metamorphose’23』の第二弾アーティストが発表された。「Metamorphose’23」 チケット情報『Metamorphose』は、最先端のダンスミュージックからJAZZやHIP HOP、さらにdubやレゲエ、アフロビートなど様々なジャンルのトップ&レジェンドクラスのアーティストを世界中から招聘。広大な野外での空間演出と大自然と融合した独特な世界観を体感できる唯一無二なフェスティバルだ。今回発表されたのは、NYハウスシーンの頂点に君臨するJoaquin“Joe” Claussell、最先端を突き進むライブパフォーマンスで絶賛されているDorian Concept、今や世界的人アーティストとなったアイルランド出身のDJ/プロデューサー・Mano Le Tough、これまでに英国最大の音楽フェスティバル「グラストンベリー」(イギリス)をはじめ様々なフェスティバルに出演し国際的に注目を浴びる、日本を代表するDJ KRUSH。豪華ラインナップに加え、ジャンルレスかつハードコアなサウンドで東京の音楽シーンでも異彩を放つSMTK、誰も成し得なかった数々の選択が、全く新しい描線となり新境地を目指すDUENDEが出演決定!チケットは、7月30日(日)23:59まで早割第一弾先行受付中。
2023年07月14日歌舞伎座新開場十周年「七月大歌舞伎」は、昼の部(11時開演)が『菊宴月白浪(きくのえんつきのしらなみ)』。鶴屋南北が『仮名手本忠臣蔵』の“後日譚”を描いた奇想天外なストーリーだ。夜の部(16時開演)は、渡し守の娘・お舟が愛しい人を命がけで守ろうとする『神霊矢口渡』と、鳶と力士たちが火花を散らす『神明恵和合取組 め組の喧嘩』。最後は華やかな舞踊が楽しめる『鎌倉八幡宮静の法楽舞』の3演目。昼夜共に歌舞伎の多彩なエンタメ性を存分に味わえる。『菊宴月白浪』は“忠臣蔵”では憎まれ役ながら、黒紋付でおなじみの“人気キャラ”でもある斧定九郎が主人公。本作では亡君・塩谷のお家再興を目指す忠義者として描かれる一方、盗賊の暁星五郎と名乗って忍術を使い、両宙乗りや大屋根での立廻りなどスペクタクル要素も満載で贈る。花道から登場した斧定九郎役の市川中車は、黒紋付もスッキリと決まり、いかにも定九郎らしい佇まい。忠義の心を抑えた演技で表現したほか、大凧に乗って花道から飛び去り、すぐに3階後方から本舞台へ舞い降りる「両宙乗り」をケレン味たっぷりに魅せ、客席は大盛り上がり。金笄のおかる役の中村壱太郎、与五郎役の中村歌之助との「大屋根の立廻り」まで、出演者が一丸となって気迫がみなぎる舞台を見せる。夜の部1本目の『神霊矢口渡』は、主人公のお舟を演じる中村児太郎が見どころだ。冒頭、凛々しい新田義峯にひと目惚れした表情の可愛らしさ。後半では、義峯の命を狙う父の頓兵衛から命がけで義峯を守ろうとする娘心の必死さ、いじらしさ。その頓兵衛役・市川男女蔵も、荒々しい人物ながら、娘を前にためらう表情も見せて印象に残った。続いて『め組の喧嘩』は、市川團十郎がめ組の鳶頭・辰五郎役。江戸っ子の心意気を持ちながらも、妻や子、仲間への愛情深さがにじみ出てハマり役だ。力士・四ツ車大八役の市川右團次も、器の大きさを醸し出して辰五郎に対峙。30人を超えるいなせな鳶たちが力士たちとの喧嘩の前に気合いを入れるクライマックスは、ワクワクするような格好良さだ。最後は、劇聖と謳われた九世團十郎が制定した「新歌舞伎十八番」のひとつ『静の法楽舞』に、物語やケレン味を加えた『鎌倉八幡宮静の法楽舞』。次々と展開する壮麗な舞台美術の中、團十郎が静御前から源義経、老女など七役を、あるときは美しく、あるときは情感豊かに踊り、客席からはため息が。まだ年少ながら、市川ぼたんと市川新之助が立派に勤める「押戻し」(怨霊や妖怪を封じ込める歌舞伎独特の演技)も見ものだ。河東節、常磐津、清元、竹本、長唄囃子の五重奏の場面も圧巻で、目と耳で気持ち良く酔える作品となっている。取材・文:藤野さくら
2023年07月13日8月27日(日)にユナイテッド・シネマ アクアシティお台場(東京)にて、劇場版ボイスコミック『暁の神威-光ノ在り処-』を上映するイベントが開催される。本イベントでは、YouTubeで公開中のボイスコミックのダイジェストとともに、最新話を上映。初めて『暁の神威』をご覧になる方にも楽しめる内容となっている。劇場版『暁の神威-光ノ在り処-』上映会&声優トークショチケット情報劇場版『暁の神威』の上映会後は、本作品の出演声優によるトークショーも開催される。その他、制作秘話や書き下ろし朗読劇、プレゼント抽選会などを予定している。トークショーでは、キャストと観客が一つになって盛り上がれるよう応援グッズの使用が許可されている。<ボイスコミック『暁の神威-光ノ在り処-』の世界観>ここは、龍神によって創られ、数多の龍が存在する世界。龍の姿は見えず、話すこともないが、気まぐれで、人々に力を貸してくれることがあった。人々はその存在に気づかないが極稀に龍と意思疎通できる者もいる。その者の中には、龍の加護を授かり、特殊な力に目覚める者もいた。国の権力者はおおよそ龍の加護を受けた者で、龍の力は大小、強弱さまざまである。この物語は、主人公橘蒼斗が龍の加護を受け、『自由』とは何かを追求していきながら世界の秘密を解き明かす物語である。<劇場版あらすじ>橘蒼斗は、ある日町で少年コータと出会う。服はボロボロ、髪はボサボサで泣き叫ぶ少年に一体何が!?蒼斗と出会う事で変化していく少年コータの成長を描いた感動の1話完結ストーリー。
2023年07月13日中村勘九郎と中村七之助ら中村屋一門が2005年から毎年行っている全国巡業公演。今年は『春暁特別公演』に続き、10月に『錦秋特別公演』が開催される。元々はファンから「地方にいるとなかなか歌舞伎を観に行くことができない」という手紙をもらったことで、「自分たちで全国各地に足を運ぼう」と始まった公演。2022年には47都道府県制覇も達成し、歌舞伎初心者でも楽しめる公演としてすっかり定着した格好だ。見どころについて勘九郎と七之助に聞いた。幕開きは、人気の「トークコーナー」から。勘九郎と七之助が演目を解説し、3年ぶりに質問コーナーも復活する。「歌舞伎の題名は漢字ばかりで難しいと思われがちなので、まずは分かりやすく解説して、心の垣根を取り払いたいなと(笑)。久しぶりの質問コーナーでは、やっとお客様とじかにやりとりできるのが嬉しいですね」と勘九郎。隣の七之助も「以前、お客様に『この後ごはんを食べに行きたいんですけど、どこがオススメですか?』と“逆質問”したことも(笑)。実際に2人で伺ったお店もあるんですよ」と笑顔を見せる。続いての『女伊達』は、江戸っ子の女伊達が上方の男伊達たちを前に威勢の良さを見せる、華やかな舞踊。注目の若手、中村鶴松が女伊達を演じる。「鶴松は最近メキメキと実力をつけていて踊りも達者。今回はあえて、スッと立っているだけでかっこいい女性の役をやりたいと言うので驚きました。彼のそんな役どころをあまり観たことがないので、私も楽しみなんです」と七之助は頼もしげに語る。最後は『天日坊』の一場面として描かれた浦島太郎と乙姫の物語を舞踊劇にした、『桑名浦乙姫浦島』(くわなのうらおとひめとうらしま)。舞踊としての上演は実に156年ぶりというから驚きだ。浦島役の勘九郎は「資料が残っていないので、浦島が題材の舞踊を皆で調べながら作っているところ」と苦労を語りつつ、「ご家族で楽しんでいただけるものを、という気持ちは毎回変わらないので、今回はタイやヒラメに加えてタコも出すことに。お子様も無理なく楽しめますよ」と話す。乙姫役の七之助も「皆で一所懸命作って、それをお子様から年配の方まで楽しんでいただくのが特別公演」と口を揃えた。歌舞伎ファンにとっても、特別公演は貴重な演目が観られる機会だ。勘九郎は「出来上がるまでは大変ですが、作品をうまくお客様に届けられた瞬間は格別。今後もずっと続けていきたい」と意気込んだ。取材・文:藤野さくら
2023年07月13日5人組ボーイズアイドル「禁断の方程式」が誕生した。「禁断の方程式」は、アイドルのマネジメントや育成の事業を中心に、SNS活動、俳優活動などマルチに活躍できるタレントを育て、輩出していく株式会社FLAP entertainmentと音楽を中心としたエンタメコンテンツカンパニーとしてレーベル事業を行うblowoutが、共同プロデュースを行う。禁断の方程式チケット情報「禁断の方程式」は秋草楓(あきくさかえで)、福田祐亮(ふくだゆうすけ)、濱屋拓斗(はまやたくと)、別府玲士(べっぷれいじ)、宮下寛大(みやしたかんだい)の5名からなり、メンバーが先生、ファンは生徒というポジションで禁断の恋を疑似体験できる新感覚のアイドルグループである。それぞれ、国語、数学、社会、英語、体育という担当教科があるが、実は全員担当教科が得意ではないという、少しおバカで天然な親しみの持てるキャラクターにもライブやSNSの活動で注目して欲しい。8月12日(土)に東京・赤羽ReNYで、デビューライブ「禁断の方程式」デビューワンマンLIVE【~禁断学校・入学式から『禁断の授業、始めます。』】開催を予定しており、そこではオリジナルソングを6曲披露する予定になっている。チケットは、7月17日(月・祝)23:59まで先行抽選プレリザーブ受付中。デビューライブのチケットをゲットして最初のステージから彼らの活動に注目して欲しい。
2023年07月12日1980年代末~90年代頭のバブル景気時代の、当時最先端のトレンド情報を盛り込んで恋愛やライフスタイルを描いた「トレンディドラマ」は、今見るとかえって新鮮に映るかもしれない。そんなトレンディ感満載のやりとりを繰り広げる香月ケンジ(杉江大志)たちと、彼らの姿を一歩引いて見ている桜庭虹斗(阿部快征)たち。恋に友情に将来への夢、トレンディな彼らの青春模様を描く、ニュートロ⻘春群像劇「トレンディは突然に」が7月13日(木)より開幕する。杉江と阿部によると、稽古場ではそれぞれが芝居を工夫し、かなりはっちゃけたパワーを見せている模様。なかでも、ふたりは特に亀井祐也役の宇野結也と金井ハル役の瀬戸祐介の芝居がツボにはまっているそう。そこはぜひ、劇場でチェックしてほしいポイントだ。リアルタイムでトレンディドラマを見ていた世代ではないキャストが演じることを、杉江は「自分の引き出しにあったものを出すのではなく、これまでなかったものを持ってきている感覚」だと言う。かつてのヒットドラマなどを参考にしながら、彼らなりのトレンディらしさを追求しているようだ。その感じを、阿部は「ちょっとかっこいいなって憧れる」と話す。令和の今の目線からすると、「なんでそうなる?」と突っ込みたくなるような展開やポージングも、「あくまで真剣に芝居をしているからこそ、お客さんにとっては面白い。その微妙なライン見つけるのが一番難しい」と杉江。それぞれの役柄について、ケンジは「アウトローな部分もありつつ、まっすぐで、熱くて、自分の夢を持っていて、でも恋愛には奥手。いいヤツです」、虹斗は「臆病なところがあって失敗したくないし、嫌な思いをするくらいだったら最初から手を出さない、と恋愛にも消極的」と語り、リアリティのある人間像になっているようだ。そんな彼らの物語を、「殺陣もダンスも歌もない、芝居だけなのに手に汗握る舞台です。この舞台を観たら、きっと『自分もがんばろう』って背中を押されるはず」と阿部が語れば、「自分の思いをまっすぐ出すことを恥ずかしがってしまう時代だけど、まっすぐ当たって失敗して泥だらけになった姿って、やっぱりかっこいい。この作品でそれを再確認させてもらっています。作品自体は思いきり楽しんでもらえるものになっていますし、新しい感動があるはず。“トレンディ”って何なのかは言葉で語るのも野暮なので、ぜひ劇場で観てほしい」と杉江が締めくくった。彼らの熱い青春を感じる公演は、18日(火)までシアターサンモールにて。取材・文:金井まゆみ
2023年07月12日小沢道成のソロユニット「EPOCH MAN」の新作『我ら宇宙の塵』が、8月2日(水)、東京・新宿シアタートップスで幕を開ける。そこで脚本・演出・美術・出演の4役を担う小沢と、キャストの池谷のぶえに話を訊いた。まず小沢に2年ぶりの新作誕生の経緯を訊ねると、ある意外な言葉が返ってきた。「“遺作”という意味で、遺る作品を作りたいと思ったんです。“死んだ人はどこに行くのか?”というテーマに向き合った結果、僕は今こう思っているよってことを、両親が生きている間に見せたかった。そしてこれを観た方が、僕が死んだ後に『小沢さんは今もしかしたらこうなっているのかもしれない』と捉えてくれる可能性がある。その遺したい、という気持ちが創作のきっかけのひとつです」EPOCH MAN初参加の池谷は、前作『鶴かもしれない2022』の衝撃をこう振り返る。「私は中島みゆきさんのパフォーマンスが好きなんですが、小沢さんを見た時、『ここにいた!』と思ったんです。それくらい素敵で、だからお声がけいただいた時はすごく嬉しかったです。今回の作品はとても普遍的で、誰しも経験するし、誰しも迷うもの。小沢さんは“遺作”とおっしゃいましたが、きっとこれから何回も上演していく、そしてやる度に新しい答えが見えてくる作品じゃないかなと。そんな作品の初演に携われることがまた嬉しいです」池谷が演じるのは、5年前に夫を亡くした宇佐美陽子。突如姿を消したひとり息子の星太郎(しょうたろう)を探しに、彼女は街へ飛び出し…。「脚本を書いている時も、宇佐美さんの心情を考えるだけでとても苦しかったです」と小沢は切り出し、「その時に大事にしたのが、彼女と出会う人たちが愉快であればいいなと。でもその人たちも何かしら抱えていて、それにより彼女の心情がどう変わっていくのか。そこは僕自身あまり決めず、冒険のように書き進めていきました」。また池谷は自身の役どころについて、「最初は自分から進んでいく人だと思っていましたが、今は出会っていく人だなと。だから自分から発信というよりは、受けていきたいと思っています」と語った。星太郎少年はパペットで表現。「僕が演じることも考えましたが、今回見た目は子供であって欲しいと思って。でも子役さんに演じてもらうのもまた違う。命の宿っていないパペットというものが、この話にはぴったりだと思ったんです」と小沢。命のないパペットが辿る、命を巡る物語。その旅の行く末は、ぜひ劇場で。取材・文:野上瑠美子
2023年07月12日増元拓也と長谷川芳明による「漫談ライブショー『ピーチクパーチク』Vol.3」が、9月30日(土)に浅草・雷5656会館 ときわホールで開催される。『ピーチクパーチク』は、2人の声優が何にも縛られず「好きにしゃべらせて!」という想いのもと、とにかく、ただひたすら、自分が今しゃべりたいことをしゃべっていくという企画。2021年に「Vol.0」と題した配信イベントから始まり、継続を願うファンからのたくさんの声を受け、今回は11か月ぶり、有観客3回目の開催となる。毎回、ファンから募集したトークテーマや質問をもとに話し始め、気が付くと本人たちがただ話したい内容にどんどんズレていくのも、このイベントの醍醐味。プライベートで撮影した写真や動画も公開されるとのことで、他では聞けない『個人的な話』をたっぷり聞くことができそうだ。今回の「Vol.3」ではゲストに、2人とも親交の深い河本啓佑が登場。3人の軽快な掛け合いトークにも期待したい。■イベント情報2023年9月30日(土)第1部:開場12:15/開演13:00第2部:開場16:15/開演17:00会場:雷5656会館 ときわホール出演:増元拓也、長谷川芳明ゲスト:河本啓佑チケット:全席指定 5,500円(税込)<チケット受付>先行抽選:2023年7月12日(水)10:00~7月31日(月)23:59一般販売:2023年8月19日(土)10:00~9月30日(土)各公演開演1時間前まで
2023年07月12日昨年のトライアウト公演で大好評を博した『シュレック・ザ・ミュージカル』が満を持してのフルバージョン公演となり、日本青年館ホールで7月8日(土)に開幕した。大人も子供も一緒に笑える、ハッピーにあふれた初日舞台の様子をレポートする。物語の主人公は恐ろしい外見で嫌われ者の怪物シュレック(spi)。人里離れた森の沼のほとりでひとり静かに暮らしていたある日、領主・ファークアード卿(泉見洋平)によって国を追放されたおとぎ話の住人たちが森に押し寄せてきた。静かな生活を奪われたシュレックは追放令を取り消してほしいと訴えるが、プリンセスとの結婚を目論むファークアード卿は交換条件として「自分の代わりに囚われのフィオナ姫(福田えり)を救い出せ」と命じる。仕方なくシュレックは沼を取り戻すため、お調子者のおしゃべりなロバ・ドンキー(吉田純也)を道連れに冒険の旅に出る――。本作は2001年にドリームワークスが手掛けた大ヒットアドベンチャーコメディ映画『シュレック』のブロードウェイミュージカル版。2022年8月に日本初上陸したトライアウト公演では90分の短縮バージョンだったが、今回は2時間30分(休憩20分を含む)のフルバージョンとなり、よりパワーアップした舞台が楽しめる。メインキャストは昨年オーディションで選ばれた実力派俳優たちが続投し、コミカルなセリフを絶妙な間合いでテンポよく繰り出していく。ハイテンションな笑いを誘いながらも、オーケストラの生演奏にのせた伸びやかな歌声は抜群の安定感がある。最初は相容れないシュレックとフィオナ姫がオナラ合戦で意気投合するなど、子供たちが大ウケするネタも盛りだくさんだが、その裏には「ありのままの自分を受け入れてほしい」という普遍的なメッセージが込められる。“真実の愛”に辿り着くために、シュレックとフィオナ姫が「本当の自分」と「理想の自分」の間で思い悩む姿は切ないが、個性あふれるキャラクターたちがパワフルに奮闘しながら成長していく姿はカラッと明るく、悩みを笑いで吹き飛ばす豪快さが気持ちいい。カーテンコールは携帯電話での写真のみ撮影がOK(動画不可)。キャストと観客が一体となって盛り上がれるパフォーマンスがあるので、ぜひ最後まで楽しんでほしい。公演は7月8日(土)から16日(日)、7月22日(土)から30日(日)まで日本青年館ホールにて。取材・文:北島あや
2023年07月11日秋月家の姫君と軍資金を守り、侍大将・真壁六郎太は百姓ふたりを巻き込んで決死の敵中突破を図る。黒澤明監督・三船敏郎主演の傑作映画『隠し砦の三悪人』(1958年)が、横内謙介が上演台本・演出、上川隆也が主演の舞台として生まれ変わる。ヒロインである雪姫を演じるのは、櫻坂46の小林由依。出演が決まった時は「『隠し砦の三悪人』が歴史的な作品っていうことは知っていたし、ご一緒させていただくキャストの皆さんも今までテレビで見ていたすごい方ばかり。私がこの中に入っていいのか、不安が大きかった」と率直な思いを口にする。出演が決まってすぐ、映画『隠し砦の三悪人』を見たという小林。雪姫は「『気性が激しい』って言われるけど、彼女の言うことは核心を突いているんですよね。涙は見せないとか一国の姫としての責任感があって、でも感じたことをすぐに話してしまうようなところもある、憎めない人」だと思ったそう。演出の横内からも「登場したら一気に皆の視線を集めてしまうようなオーラ、存在感を出していけたらいいよね」と言われたという。小林らしく、どんな雪姫像を表現するのか期待したい。上川隆也、風間俊介、六角精児など、演技巧者に囲まれるなか、特に風間が演じる又七と六角が演じる太平のかけ合いが気になっているそう。「だって映画でのふたりを風間さんと六角さんに置き換えて想像すると、絶対に面白いじゃないですか」と期待を寄せる。上川についても「出演されているドラマはよく拝見していて、堂々とした正義感のある役柄のイメージがあります。パーソナルな部分は知らないので、お稽古を通して知っていけたら」としつつ、自分は人見知りだから共演者と打ち解けるには時間がかかりそう、と照れ笑いを浮かべた。「アクションの多い舞台になると思いますし、緊迫した感じはその空間に居て生で観るからこそ味わえること。それを楽しんで、私たちと一緒にいる感覚を感じてほしい」と語った。「演出の横内さんも映画で描かれている部分は忠実にやりたいという意向だそうなので、そこは映画を観ている方にも楽しんでいただけると思いますし、それに加えて映画で描ききれなかったパーソナルな部分を舞台では生で感じていただけたらいいなと思います」六郎太や雪姫たちのスリリングな決死行は、7月28日(金)より明治座にて。その後、大阪公演あり。取材・文:金井まゆみ
2023年07月11日体験型「恐竜」ライブエンターテインメント ディノアライブ『DINO SAFARI』。この夏、8月10日(木)~27日(日)に、初のアリーナツアー公演『DINO SAFARI GIGANT』が横浜、仙台、大阪にて開催される。「DINO SAFARI GIGANT」チケット情報子どもから大人まで、年齢や世代、性別を問わず常に人気を誇る恐竜。本公演は、広大なフィールドの中であたかも生きているかのような恐竜が観客の目の前を自由に歩き回り、まさに恐竜の世界に自分自身が入り込んだかのような体験を味わうことができる。「DINO SAFARI GIGANT」では『DINO SAFARI』史上最多の10種15頭の恐竜たちが登場し、広大なフィールドのあちこちに同時多発的に次々と恐竜たちが登場。さらに、今回の登場恐竜のうち4頭「ギガノトサウルス」、「パキケファロサウルス」、「コリトサウルス」、「ブラキオサウルス」は『DINO SAFARI』初登場の恐竜になり、今までとは全く異なる多種多様な超恐竜体験を実現する。ギガノトサウルスはティラノサウルスのライバルとも称されることもある超大型肉食恐竜であり、今回の公演ではティラノサウルスとギガノトサウルスの時代を超えたド迫力の戦いを間近で堪能することができる。また広大なフィールドを舞台にした本公演だからこそ実現できた、全長13.0メートルの超巨大な姿が特徴のブラキオサウルスをじっくり観察できるのも見どころのひとつだ。そんな多種多様な姿で登場する恐竜たちは、ON-ART社(東京都東久留米市)が15年以上の歳月をかけ開発した「恐竜型メカニカルスーツ」(二足歩行世界11カ国、四足歩行世界14カ国 特許取得)。研究結果から実際に生きていた恐竜の生態をより忠実に再現した恐竜を間近に見ることができ、サファリガイドやレンジャー隊員が、観客を安全に恐竜ライブへ誘導する。8月10日(木)から13日(日)までぴあアリーナMM、8月19日(土)・20日(日)はゼビオアリーナ仙台、8月25日(金)から27日(日)までAsueアリーナ大阪(旧:丸善インテックアリーナ大阪)にて開催。最終公演は『DINO SAFARI』初上陸となる大阪!アリーナ公演だからこそ実現できる恐竜たちの大集合には必見!想像をはるかに超えた恐竜たちの圧倒的なパフォーマンスをぜひ体験してほしい。チケットは発売中。
2023年07月10日今年結成30周年を迎え、海外でも高い評価を得ている和太鼓エンターテイメント集団「DRUM TAO」。電子楽器を用いたEDM(Electronic dance music)と和太鼓の融合に挑戦したシリーズ『CLUB TAO』が、新曲を含め『CLUB TAO2』として今年も上演されることになった。「EDMと和太鼓の融合というのは新鮮ですし、単純に気分が上がりますよね」。DRUMTAOのメンバーである岸野央明は本シリーズについてそう話す。「EDMを聴き込んでいくと、テンポアップするタイミングがだいたい分かってくるんですが、それは普段僕らが太鼓の曲をつくるときに自然とやっている部分に近しいんです。意外な組み合わせに感じるんですが、相性はいいし、マッチしている気がします」。もともと『CLUB TAO』を始めたきっかけは「今までアプローチしてこなかったタイプのお客さんにも裾野を広げたいと思ったから。また、自分たちの経験値をアップさせるために新しいことをしたいと思ったから」(岸野さん)だという。同じくメンバーの江良拓哉も「そもそも和太鼓の印象はトラディショナルだと思うんです。だから若い人たちにも馴染みやすいEDMとの融合によって、和太鼓の面白みやすごさを少しでも感じてもらえたら嬉しい」。今年で結成30周年。ここまでDRUM TAOが続けてこられた理由について、岸野は「クリエイションし続けているからだと思います。いつも『できた』という感覚はなくて、毎回毎回ひたすらに高みを目指してきて。きついこともあるんですが、その繰り返しが病みつきになるし、楽しい」。DRUM TAOとしては「世界の主要都市で専用劇場を作り、世界中でDRUM TAO作品が上演され続けていくこと」を目標に掲げているといい、ここから更なる躍進が期待される。観客へのメッセージとして岸野は「和太鼓の魅力はもちろんありつつも、EDMと融合したことで生まれる新しい魅力もあると思います。一度でも観てもらえたら、いいなと思ってもらえる自信があります。食わず嫌いせずに観にきてほしいです」と話す。そして、江良は「和太鼓の新しさや可能性を感じてもらえると思います。エンターテイメントを観にくるような感覚でぜひお越しください!」と呼び掛けた。公演は2023年9月22日(金)〜10月9日(月)、新宿LUMINE 0。取材・文:五月女菜穂
2023年07月10日京都を拠点に活動する劇団「ヨーロッパ企画」が、9月9日(土)の滋賀・栗東芸術文化会館さきら中ホールでのプレビュー公演を皮切りに、10都市をめぐる本公演ツアーを開催する。ヨーロッパ企画第42回公演「切り裂かないけど攫いはするジャック」チケット情報第42回公演となる今作は、新作『切り裂かないけど攫いはするジャック』を上演。ヨーロッパ企画メンバーはもちろんのこと、ヨーロッパ企画ともゆかりの深い、金丸慎太郎、早織、藤松祥子、内田倭史、岡嶋秀昭をゲストに迎えて贈るミステリコメディだ。劇団代表で作・演出を手掛ける上田誠は「場所はロンドン。切り裂かないけど攫いはする、謎の怪人ジャックが徘徊しているイメージです。ジャックは誰なのか。何が目的なのか。攫ってどうするのか。攫うってジャックひとりでできることなのか。集団名なのか。誰が言い出したのか。いつまで続けるのか。衰えはいつ来るのか。すべては霧の中です」とコメント。非日常的な設定における群像コメディを得意とする彼らが、今作ではどんな展開で楽しませてくれるのか、期待したい。ヨーロッパ企画オフィシャルサイトでは、7月8日(土)12:00から13日(木)23:59まで、先行予約を受付中。
2023年07月08日日本三大祭のひとつとされる、京の夏を代表する祇園祭。千年以上の歴史を持ち、7月1日(吉符入)から31日(疫神社夏越祭)まで、1か月にわたって多彩な祭事が行われる八坂神社の祭礼だ。なかでも17日(前祭)と24日(後祭)の山鉾巡行には大勢の人々が訪れ、京のまちは祭りの熱気に包まれる。祇園祭山鉾巡行チケット情報御池通には、山鉾巡行を安心・安全にゆっくりと堪能できる有料観覧席を設置。一般席のほかに、まなび席(専用ガイドのイヤホン解説付き)も設けられる。なお、17日(前祭)のチケットは完売。24日(後祭)のチケットも残りわずか。"動く美術館"とも称される山鉾巡行を、ゆったりと鑑賞してみては。後祭についてはこちら!京都観光オフィシャルサイト「京都観光Navi」
2023年07月07日ピューリッツァー賞受賞の戦場カメラマンをモチーフに描いたオリジナルストーリーの舞台『1993-The Bang Bang Club-』が7月21日(金)から俳優座劇場にて上演される。舞台は1993年、スーダン南部のアヨド村の干ばつした砂漠の一角から始まる。乾燥し灰色がかかった平原にうつぶせに横たわる1人の少女。そこへ一羽のハゲワシが降り立つ。フォト・ジャーナリストのケビン・カーターはシャッターを切る――。94年にピューリッツァー賞を受賞したケビンとその仲間たちで結成されたバンバン・クラブを独自の視点で描き、ジャーナリズムの本質に迫るストーリーだ。ケビン役を演じる馬場良馬は「この作品は30年前、1枚の写真が世界の人たちにどう届き、どう社会問題化したのかということを描いております。これは、SNSなどで表面上の一部分を切り取って評価する現代にも通じるものがあると思っています。30年前に実際に起きていたことを伝えつつ、同時に今に通じる何かをお客様にお届けできたら」と話す。馬場は、W主演をするピーター・マクラウド役の安里勇哉についても触れ「彼は『ニューヨーク・タイムズ』編集者の役。彼がケビンを追いかけ、描いた物語として、舞台のお話は進んでいきます。安里は膨大なセリフ量に頭を抱えていますが、彼はなんだかんだちゃんとやるだろうし、僕も彼の描いてくれたケビンだから、一生懸命やりたいです」。グレッグを演じる高崎翔太は、本作について「1枚の写真を見て、この現状を打破したいと伝えたい人もいれば、その写真を撮っている暇があるなら少女を助けろという人もいる。正義のあり方が人によって違うんですよね。この作品をご覧になったお客様がどう感じるのか、気になります」。また、ソニーを演じる宮崎卓真も「この作品には情熱や信念を持った方々が多く出てきます。僕たちの役者としての情熱や、信念をうまく乗せながら、しっかりといいものをお客様に届けられるように頑張りたいです」。観客へのメッセージとして、馬場は「僕は劇場という空間で、お客様と一緒にその場の空気を作って、物語を紡いでいく感覚がすごく好き。コロナ禍を経て、ここからがまた僕たちも踏ん張りどきだなと思います」と気を引き締める。そして「これからも面白い演劇を作っていきます。ぜひその一歩目となる本作をご覧ください」と話した。公演は7月30日(日)まで。取材・文:五月女菜穂
2023年07月07日子どもから大人まで幅広い世代を魅了するファンタジー小説として、熱狂的なファンを持つ『精霊の守り人』(上橋菜穂子作)。TVドラマや漫画にもなった本作がついに舞台化され、日生劇場開場60周年記念公演として上演される。主人公のバルサは、ひょんなことから新ヨゴ皇国の皇子チャグムの用心棒を務めることになる女用心棒。ダブルキャストでバルサを演じる明日海りおに意気込みを聞いた。花組トップスターを務めた宝塚歌劇団を2019年に退団。その後出演したミュージカルでは華やかな設定と衣裳のミュージカルが続いたが、今回は泥にまみれて戦う役どころだ。「宝塚って下級生は兵士や警官役ということが多いので、実は懐かしさも感じていて(笑)。久しぶりなので不安もありますが、殺陣の基礎は学んでいるので、その頃お世話になった先生に恥ずかしくないように。これから稽古を詰めていけば、動きにキレも出てくると信じて頑張ります」と、早くもやる気充分の明日海。今回の演出を担当する一色隆司氏(ドラマ版『精霊の守り人』や大河ドラマ『麒麟がくる』などを演出)からは、直接オファーが届いたという。「自分で言うのは恥ずかしいのですが…。『バルサの繊細で深い部分を表現できる人にやっていただきたいので』というお手紙でした。その温かい言葉が本当に嬉しく、これはやらなければと思ったんです」と明日海は話す。すでにデモテープも1曲聴いたそうで、「樹々や大地のざわめきが伝わってくるような、壮大で神秘的な曲。温かい感じと少し寂しい感じが、原作から伝わる“ピュアさ”とピッタリはまっていて、聴きながらどんどん世界観に入り込んでいます」と語る。初舞台からちょうど20年。明日海は「今でも毎回、自信がないところから始まる」と笑うが、穏やかな佇まいとは裏腹に、舞台では圧倒的なエネルギーを放出して観客を引き込むのは誰もが知るところ。「初日の幕が開いてスポットライトがフワーッと当たり、“演者や制作陣と作ってきた役/自分”が動き出す時間がすごく好きです。お客様に観ていただいて作品が育ちはじめ、身体や心に起こる反応のようなものが日々少しずつ変化していく。その感触があるから、もっといいものを目指したいと思うのかもしれません。稽古場で苦しんだ分だけ本番で身になっていく感覚がたまらないんです(笑)」と明かす。そんな彼女が演じるバルサはどんな表情を見せてくれるのか。本番を楽しみに待ちたい。取材・文:藤野さくらヘアメイク:山下景子(コール)スタイリスト:大沼こずえ(eleven.)
2023年07月07日神戸・六甲山上の9会場で8月26日(土)から11月23日(木・祝)まで計90日間開催される芸術祭『六甲ミーツ・アート芸術散歩2023 beyond』の概要が発表された。同芸術祭は2010年スタート以来、毎年充実した内容で開催されてきたが、14回目となる今年は、2025年開催の大阪・関西万博や、神戸空港の国内線発着便の拡大や国際化を見据え、さらに進化・拡大した内容になる。『六甲ミーツ・アート芸術散歩2023 beyond 鑑賞パスポート引換券』チケット情報招待アーティストの招聘は昨年の22組より32組に拡充、公募アーティスト17組と合わせ合計49組のアーティスト作品(記者発表時)が集まる。さらに今年はROKKO森の音ミュージアムが同芸術祭の拠点となり、ミュージアム内のSIKIガーデンを拡張した野外アートエリアが新設、一部は会期終了後も展示される。また各会場を結ぶ遊歩道や山道には多くの作品が展示され、自然の中でアートを身近に楽しめる。ほかにも、俳優・ダンサー森山未來がキュレーションするダンスパフォーマンス(8月26日・27日)や、子供たちが現代アートに直接触れ合えるワークショップ・一日キュレーター(学芸員)体験など、多彩な新企画も開催される。6月23日に行われた記者発表では、総合ディレクターの高見澤清隆より「我々は普段の生活の中で表面・表層を見てつい価値観を決めつけてしまう風潮があるが、作品の表現の先にあるものを感じ考えることこそ、豊かな社会作りにつながるのでは」と、初めての設定となる今年の芸術祭のテーマ『表現の向こう側(にあるもの)Beyond Representation』を発表、作品との新しい触れ合い方を提案した。同芸術祭は8月26日(土)から11月23日(木・祝)まで。9月23日(土・祝)からは、土日祝限定で「ひかりの森~夜の芸術散歩~」がROKKO森の音ミュージアム、六甲高山植物園で開催され、幻想的な六甲山上の夜が楽しめる。この機会に夏の終わりから秋にかけての六甲山の自然の移り変わりとともに現代アートを楽しんで。周遊には、会期中に有料施設5会場と夜の作品が楽しめるお得な「ナイトパス付鑑賞パスポート」がおすすめ。前売券は8月25日(金)までチケットぴあで好評発売中(当日券は前売券料金に各+200円)。取材・文・撮影(記者発表会場写真)/滝野利喜雄
2023年07月07日ミュージカル『スクールオブロック』が2023年8月17日(木)から東京建物Brillia HALLで日本初演される。開幕を前にライブイベントが行われ、楽曲が披露されたほか、出演者らが意気込みを語った。売れないロッカーが名門進学校の臨時教師になりすまし、生徒たちにバンドを組ませるコメディ映画として2003年に同名映画が公開され、15年にアンドリュー・ロイド=ウェバーのプロデュース・音楽によってブロードウェイでミュージカル化。日本では20年に日本初演を予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大によって全公演中止になり、この度3年の時を経て初演を迎える。ロックを愛する破天荒な熱血バンドマンのデューイ・フィン役を務める西川貴教は、たまたまブロードウェイで本作を観劇したといい「お話をいただいたときはぜひやらせてくださいと答えました。感染が落ち着いた今のような状況でないと、皆さんと一緒に歌ったり盛り上がったりできない舞台。ぜひキャストの1人と思って会場にお越しいただければ」と意気込んだ。Wキャストでデューイを演じる柿澤勇人は「デューイはすごくピュア。社会で生きていると『本当は彼みたいに生きたい』と憧れを持つと思うんです」と役を分析。その上で「台本に『ロックの本質は完璧にやることじゃない。楽譜通りに歌えばいいってもんじゃない』というようなセリフが出てくるんですね。僕も性格上完璧を求めがちなんですけど、今回はもういいかなと(笑)。とにかく心から叫んでいきます」などと語っていた。翻訳と演出を手がける鴻上尚史は「僕はこの作品が大好き」という。「個人的に『ツーブロック禁止』とか『リボンの幅は2センチならOK、3センチはダメ』など日本の“ブラック校則”にずっと文句を言い続けているんですけど、この作品はそういう学校の変な真面目さとか意味のない規則をこんなに楽しくキャッチーな曲で笑い飛ばしてぶっ飛ばす。初めて観たときに、クリエイターとしてやられたと思った」と語り、「名作にしないとしょうがない。頑張ります」。イベントには、ロザリー役の濱田めぐみ、ネッド役の梶裕貴/太田基裕(Wキャスト)、パティ役のはいだしょうこ/宮澤佐江(Wキャスト)、バンドメンバーの生徒役らも登壇。東京公演は9月18日(月・祝)まで。大阪公演は9月23日(土・祝)~10月1日(日)、新歌舞伎座。取材・文:五月女菜穂
2023年07月07日ブロードウェイ・ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』が2023年7月5日(水)から東急シアターオーブ(渋谷ヒカリエ11階)で上演される。シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』をベースに、設定を1950年代のニューヨークのウエストサイドに置き換え、そこに芽生えた恋を描いたブロードウェイ・ミュージカル。2012年に同劇場のオープニングを飾った記念すべき作品でもあるが、今回は新演出バージョンの上演となる。初日を前にした5日(水)、プレスコールが行われた。「Tonight」「America」「Cool」という、きっと多くの人が一度は耳にしたことがあるであろうビッグナンバーを圧巻のパフォーマンスで披露した。プレスコール後の囲み取材で、トニー役のジェイドン・ウェブスター(Jadon Webster)は「日本に来た実感が湧いてきました。素晴らしいショーになると思います」とパフォーマンスを終えた感想を話す。会場となる東急シアターオーブについては「渋谷のど真ん中にあるので、どこを歩いていても刺激的。普段から楽しく過ごしています」とコメント。また、マリア役のメラニー・シエラ(Melanie Sierra)は「日本に来るのが夢でした。渋谷の中心に私たちの『ウエスト・サイド・ストーリー』の広告が出ているのを見て......さらに開幕が待ちきれません」などと話し、興奮冷めやらぬ様子だ。2人によれば、新演出はオリジナルのストーリーラインは変わらず、映画版にあるようなカラフルなシーンや演出が反映されており「より美しく見える」という。それぞれが思う『ウエスト・サイド・ストーリー』の魅力について、ジェイドンは「それぞれいろいろな苦悩やエピソードがあるが、それをダンスや演技で表現しきっているところが素晴らしいと思う」と話し、メラニーは自身がプエルトリコ人であることに触れつつ、作品が描く人種間の差別や対立といった社会問題や文化的な背景が心に響くと語っていた。東京公演は7月23日(日)まで。高崎公演は7月31日(月)~8月2日(水)、高崎芸術劇場 大劇場。大阪公演は8月5日(土)、6日(日)、オリックス劇場。これぞミュージカルの原点というべき作品、ぜひお見逃しなく!取材・文:五月女菜穂
2023年07月06日大阪のランドマーク、梅田スカイビル27階にある「絹谷幸二 天空美術館」。名誉館長であり、文化勲章受章画家である絹谷幸二の特別展『ヴェネツィア祝歌』が7月7日(金)よりスタートする。絹谷幸二 天空美術館チケット情報古都・奈良に生まれた絹谷幸二は東京藝術大学を経て、イタリア・ヴェネツィアに留学。初めて目にするもの、出会う人々、街の空気、「マンジャーレ(食べて)、カンターレ(歌って)、アモーレ(愛して)」を謳歌するイタリア人の人生観、琴線にふれるイタリア・ルネッサンスの巨匠たち。「それまで私を束縛してきた日本的なるものが飛び散って、赤でも青でも、どんなイタリアの光彩も受け入れられると思った」と回想するように、ヴェネツィアでの記憶は生まれ育った古都・奈良とならぶ、絹谷幸二の原風景と呼べるだろう。本展は、70年代初期の貴重なアフレスコ(壁画の古典技法)から、ヴェネツィアでの鮮やかな記憶をたどって描かれた近作までを展示。絹谷藝術の原点を振り返る。さらに、連携展示として、奈良での境涯を原風景とした絹谷藝術の展開を辿る展覧会『飛鳥の祝歌 絹谷幸二展』[会期:10月7日(土)~12月3日(日)]が奈良県立万葉文化館で開催される。チケットぴあでは、「絹谷幸二 天空美術館」の入館券のほか、「Immersive Museum OSAKA」にも入場できるお得なセットチケット「天空美術館も見られる入場券」を発売中! セットチケットの入場期間は7月15日(土)~8月31日(木)。詳細は「Immersive Museum OSAKA」の公式サイトをチェック。
2023年07月06日モネやドガ、ルノアールら印象派の名画を、最新テクノロジーを使い映像で再現した没入体験型の展覧会『Immersive Museum OSAKA(イマーシブミュージアムオオサカ)』が9月6日(水)まで、大阪・堂島リバーフォーラムで開かれている。本展の公式アンバサダーを務めるタレント・女優の山之内すずのコメントを交えて紹介しよう。「Immersive Museum OSAKA」チケット情報まず、部屋の壁や床、あらゆる場所に印象派の名称のきっかけとなったモネの名画『印象・日の出』が現れる。水面がゆらゆら揺れ、船に乗ってたゆたうような感覚だ。山之内は「普通の美術館に行く時は、最初に説明文を読んで絵を見ますが、この展覧会は、館内に一歩入ったところから視界に入ってくるものがほかにはない。映像が揺れていたり、音があったり、没入感とはこういうことかと感じた。自分自身が作品の一部になったようです」と言う。本展ではモネを中心に印象派の8名の画家と約80点の作品を選定。作品群を8つのシーンに分け、それぞれテーマを設けている。『印象派展』では、パリの19世紀の人々が見たであろう、印象派の展覧会を再現。モネが着物を着て扇子を持つ金髪の女性を描いた『ラ・ジャポネーズ』をはじめとする絵画が一堂に並び、一つひとつにスポットライトが当たっていく。絵画の細部まで大きく映し出されるので、ドガの『踊り子』ではダンサーの筋肉の筋までが見えるようだ。次に、一筆書きのペインティングを施しているように、鮮やかだったり淡かったりする色、色、色が会場全体を埋め尽くす。『印象派の技法』では、印象派の特徴でもある鮮やかな絵の具を分割し、スケールを変えてみせることで画家たちの制作過程を味わう気分になれる。「私は絵を描くのは苦手で、そのコンプレックスを克服している最中なんですが、学生時代に習った描き方と全然違う。もっと自由に描いていいんだと。色の使い方が画家によって違うので、自分の中の色彩感覚をゼロにしてもいいですね」と山之内も感嘆する。日本でも多大な人気を誇るモネの代表作『睡蓮』では、淡い色の睡蓮の花びらが雲のように散ったり、足元にボワッと浮かんだり、クラゲのようにユラユラと揺れたりする。静止絵画では体験できない面白い感覚だ。山之内が「全編を通して30分ですが、気が付いたら時間が経ち、平衡感覚がなくなる不思議な感じを味わえました。おすすめの場所は壁際で、壁際の画面の真下に立つと絵画がグワーッと迫ってきて、真っすぐに立っていられないですよ」と教えてくれた。確かに、鑑賞後は足元が少しふらつき、自分がどこにいるのか分からなくなった。ぜひ、印象派の世界に飛び込んでみてほしい。取材・文:米満ゆう子Immersive Museum OSAKA × 天空美術館がコラボ7月15日(土)~8月31日(木)の期間限定の夏休み企画チケット発売中!天空美術館も見られる入場券一般-3000円天空美術館も見られる入場券中高生-2000円(要学生証)
2023年07月05日